JP4737219B2 - 排気熱回収システム - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排ガスの一部を吸気系に還流する排気再循環装置と、排ガスの排熱を回収する排気熱回収装置と、を備えた排気熱回収システムに関する。
従来の排気熱回収システムとしては、例えば特許文献1に記載のシステムが知られている。この従来の排気熱回収システムは、排気管から吸気管へと排ガスを還流させる還流管と、還流管に設けられた熱交換器と、熱交換器の下流側に設けられ、吸気管に還流する排ガスを制御する還流制御弁と、熱交換器と還流制御弁の間の流路と排気管とを接続する接続管と、接続管と排気管との合流部に設けられ熱交換器に流入する排ガスを制御する排気制御弁と、を備えて構成されている。
特開2007−24022号公報(図1参照)
しかしながら、上記従来の排気熱回収システムにおいては、熱交換器で高温の排ガスと冷却水(冷却媒体の一例)とが熱交換するため、排ガスの還流量が大量に必要なときには冷却水が過剰に加熱され、ついには沸騰し、冷却水の劣化が引き起こされるという問題がある。
さらに、上記従来の排気熱回収システムでは、熱交換器で冷却された排ガスを排気管に戻す接続管と排気制御とが必要であるため、部品点数が多くなり、さらに排ガスが流れる通路が複雑になっているため、排ガスの圧力損失が大きくなるという問題もある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却媒体の沸騰を抑制するとともに、構造を簡単化して排ガス通路の圧力損失を抑制した排気熱回収システムを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。第1の発明は、内燃機関(2)から排出される排ガスの一部を冷却して内燃機関の吸気側に循環させる排気再循環装置と、排ガスの熱を冷却媒体に回収する排気熱回収装置と、を備える排気熱回収システムに係る発明であり、
排気再循環装置は、作動液が内蔵されたヒートパイプ(41)およびヒートパイプの周囲に設けられ排ガスが流通する排ガス通路(42)を有し、作動液がヒートパイプ内で排ガスの熱を吸熱して蒸発する第1の蒸発部(40)と、第1の蒸発部で得られた作動液の熱が冷却媒体に放熱されて回収され蒸発した作動液が凝縮する凝縮部(20)と、第1の蒸発部で吸熱された排ガスを内燃機関の吸気通路(1)に還流させる還流路(15)と、を備えて構成され、
排気熱回収装置は、作動液が内蔵されたヒートパイプ(51)およびヒートパイプの周囲に設けられ排ガスが流通する排ガス通路(52)を有し、作動液がヒートパイプ内で排ガスの熱を吸熱して蒸発する第2の蒸発部(50)を有し、第2の蒸発部に流入する作動液の循環量を制御する流量制御バルブ(13)を有し、
第1の蒸発部と第2の蒸発部は排ガスが流通する排気経路の途中に一体となって配置され、第2の蒸発部で得られた作動液の熱は第1の蒸発部で得られた作動液の熱とともに、凝縮部で前記冷却媒体に放熱して回収されることを特徴とする。
この発明によれば、排気再循環装置の熱交換部である第1の蒸発部がヒートパイプ式の沸騰熱伝達によって排ガスを冷却し吸気側に再循環させる構成であるため、排ガスと冷却媒体を直接熱交換させず、作動液を中間媒体として用いた熱交換を実施することができる。これにより、高温の排ガスによる冷却媒体の沸騰を抑制することができる。また、第1の蒸発部と第2の蒸発部を排ガスが流通する排気経路で一体にして配置することにより、既存の排ガス経路に当該蒸発部を置くことができ、従来技術のように排ガスの流れを必要に応じて切り替えする切替弁が不要であり、また配管の構成も簡単化して排ガス経路の圧力損失を低減するシステムが得られる。
また、第1の蒸発部におけるヒートパイプの外壁には排ガス通路に露出し排ガス流通方向に対して垂直な方向に延びる第1のフィン(43)が設けられ、第2の蒸発部におけるヒートパイプの外壁には前記排ガス通路に露出し排ガス流通方向に対して垂直な方向に延びる第2のフィン(53)が設けられており、
第1のフィンは、当該延長方向の単位長さ当たりの伝熱面積が第2のフィンよりも大きいことが好ましい。
この伝熱面積は、第1のフィンが排ガスに接触する部分の表面積である。この発明によれば、排気再循環装置の第1の蒸発部における当該延長方向単位長さ当たりの熱交換効率を排気熱回収装置の第2の蒸発部における当該熱交換効率よりも大きくでき、再循環させる排気の温度低下を促進する排気熱回収システムが得られる。この場合、排気再循環量(EGRガス量)は排ガス全量に対して小さいため、例えば伝熱面積を大きくしたフィンによって排ガス通路における圧力損失が増加する影響は小さく問題にはならない。
また、第1の蒸発部(40)は、排ガス流通方向の長さが第2の蒸発部(50C)よりも長くなっていることが好ましい。この発明によれば、第1の蒸発部を通過する排ガスは第2の蒸発部を通過する排ガスよりも高い圧力損失を受けることになる。そして、第1の蒸発部を通過する再循環の排ガス流量は小さいため、高圧力損失に対する悪影響は小さく、逆に第2の蒸発部を通過する排ガス流量は前者に対して大量であるため、エンジン出力を考慮すると圧力損失が小さい方がよい。以上より、高熱交換効率で高圧力損失である第1の蒸発部と、前者ほど高い熱交換効率ではないが、低圧力損失である第2の蒸発部が得られ、互いの機能を果たすために有用な排気熱回収システムを提供できる。
また、第1の蒸発部(40D)は、排ガス流通方向に対して垂直な方向における第2の蒸発部(50D)の両側に設けられていることが好ましい。この発明によれば、排ガスが流通する通路において両側に第1の蒸発部が位置し、内側に第2の蒸発部が位置することになるので、排ガスの流速分布が第1の蒸発部を通過する部分が遅く、第2の蒸発部を通過する部分が速くなる。これにより、第1の蒸発部を通過する排ガスの温度効率が向上し、排ガスの熱が外部に逃げやすいため、再循環される排ガスの冷却が促進される。さらに、第2の蒸発部での排ガス流速が速いため回収熱量が向上するとともに、第2の蒸発部が第1の蒸発部によって断熱されるためさらに回収性能の向上が図れる。
また、第1の蒸発部(40E)の排ガス通路(42E)には、第2の蒸発部(50E)の排ガス通路(52E)を通過した後の排ガスが流れることが好ましい。この発明によれば、まず第2の蒸発部で排ガスの熱を吸熱し、温度が低下した排ガスを第1の蒸発部で吸熱するため、内燃機関の吸気側に還流させる排ガスの一部の温度より低下させることができ、排熱回収システムの能力の向上が図れる。
また、冷却媒体は内燃機関の冷却水であることが好ましい。この発明によれば、当該冷却水の熱を温水式熱交換器に回収して、暖房能力を補充したいときに排熱を効率的に活用することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態である第1実施形態について図1〜図4を用いて説明する。図1は、本実施形態における排気熱回収システムの構成を示す模式図である。本排気熱回収システムは、内燃機関の吸気系に排気を還流させる排気再循環装置(以下、EGR装置ともいう)と、排ガスの熱を回収して利用する排気熱回収装置と、備えたものである。本排気熱回収システムは、ヒートパイプ内の作動液を蒸発部で沸騰させ、凝縮部で凝縮させて冷却媒体に熱回収するヒートパイプ式の沸騰熱伝達を用いた熱回収方式を採用している。
排気再循環装置は、内燃機関の排ガスの一部(以下、EGRガスともいう)を吸気と共に再度燃焼室に導入するものである。この排気再循環を行うことにより、ディーゼルエンジンでは排ガス中の窒素酸化物(NOx)量を確実に低減させることができ、EGRガスを予め冷却して温度を下げてからエンジンの吸気側に循環させることでNOx低減効果を一層高めることができる。またガソリンエンジンでは、部分負荷時のポンピング(スロットル)ロスを低減することができ、これによって燃費向上が図れる。例えば、低負荷時にはEGRガス量を増やし、高負荷時にはEGRガス量を減少させるように制御する。
図1に示すように、排気熱回収システムは内燃機関であるエンジン2を走行用の駆動源とする車両に適用される。本実施形態では、内燃機関の一例としてディーゼル機関について説明する。したがって、EGR装置は、ディーゼル機関の燃焼により発生した排ガスの熱を冷却し、エンジン2の吸気側に再循環させている。
エンジン2は水冷式の内燃機関である。エンジン2は吸気側に吸気通路を構成する吸気管1が接続されており、排気側に排気経路を構成する排気管3が接続されている。吸気管1の途中には吸い込んだ空気の粉塵等を取り除くエアクリーナー6が設けられている。排気管3には排ガスを浄化する触媒コンバータ4が設けられている。触媒コンバータ4が設けられている部位よりも排気経路の下流には一体型排気熱回収器10が設けられ、さらに一体型排気熱回収器10よりも下流にはマフラー7が排気管3に接続されている。
一体型排気熱回収器10は、排気再循環装置の蒸発部(第1の蒸発部40とする)および排気熱回収装置の蒸発部(第2の蒸発部50とする)と、凝縮部20とが一体になって構成されており、閉回路(ループ状)のヒートパイプ式熱回収装置である。すなわち、一体型排気熱回収器10は、排気再循環のためのヒートパイプ式熱交換器であるEGRクーラーと、排気熱回収用のヒートパイプ式熱交換器の蒸発部とが一体となり、排ガスによってそれぞれの作動液が蒸発することで蒸発潜熱の吸収を行うものである。
第1の蒸発部40と第2の蒸発部50は、両者が並んで一体的に配置されることにより、筐体5を外郭構造とする一体型蒸発部30を構成する。この一体型蒸発部30はヒートパイプ式の沸騰熱伝達によって排ガスから吸熱するものであり、連絡通路14によって凝縮部20と連絡されている。連絡通路14は第1の蒸発部40や第2の蒸発部50で発生した作動液の気体が凝縮部20に向かって流れる通路である。凝縮部20では作動液の気体は凝縮され、その熱は放熱され冷却媒体に回収される。つまり、第1の蒸発部40と凝縮部20は吸気通路に戻す排ガスを冷却するEGRクーラーであり、第2の蒸発部50と凝縮部20は排ガスの熱を冷却媒体に回収する排気熱回収装置である。
排気通路と吸気通路は還流路15を介して接続されている。この還流路15は、第1の蒸発部40に含まれる排ガス通路42と連絡されており、第1の蒸発部40で冷却された排ガスを吸気通路に再循環させるEGR通路である。還流路15には再循環させる排ガスの流量(EGRガスの流量)を調整するEGRバルブ(再循環量調整バルブ)16が設けられている。EGRバルブ16は、流量可変式のバルブを用いることとし、例えば還流路15を全閉から全開の範囲に自在に調節できる電子制御式の流量調整弁で構成する。ディーゼルエンジンでは、例えばアイドリング中はEGRバルブ16を閉じてEGRガスの供給を行わず、エンジン負荷の増大とともにEGRガス量を増やしていくようにEGRバルブ16を制御する。また、ガソリンエンジンでは、例えば、アイドリング中はEGRバルブ16を閉じてEGRガスの供給を行わず、エンジン2の暖機後は、EGRバルブ16を開いてEGRガスの供給を行う。また、エンジン2に最大負荷がかかっているような高負荷時にはEGRバルブ16を閉じてEGRガスの供給を行わない。
図2は一体型排気熱回収器10の概略構成を示した縦断面図である。図3は、図2のIII−III切断面を矢印方向に見たときの一体型排気熱回収器10の概略構成を示した横断面図である。図2および図3において、X方向は第1の蒸発部40と第2の蒸発部50の並び方向もしくは右方向であり、Y方向はヒートパイプ41,51の長手方向であり、Z方向は排ガスの流通方向である。なお、図3では理解を容易にするため、一体型排気熱回収器10の排ガス流通方向長さの全体について示している。
図2および図3に示すように、第1の蒸発部40と第2の蒸発部50は、仕切り壁31によって仕切られた状態で筐体5内で一体にして設けられ、一体型蒸発部30を構成している。第1の蒸発部40は、X方向に並んでは位置される複数のヒートパイプ41と、ヒートパイプ41間に構成される排ガス通路42と、複数のヒートパイプ41を下部において連絡する下側タンク部44とから構成されている。排ガス通路42は、第1の蒸発部40よりも上流側に位置する排気管3内の通路と連通し、吸気管1内の通路とも還流路15を介して連通している。排ガス通路42には伝熱面積を拡大する第1のフィン43がヒートパイプ41間の全体に設けられている。第1のフィン43は、平面板を波形状に形成したフィンであり、排ガスの流通方向に対して垂直な方向に延びるように設けられ、各ヒートパイプ41の外壁にろう付け接合等により接合されている。下側タンク部44には閉回路に封入された作動液が適宜所定量となるように満たされている。
第2の蒸発部50は、X方向に並んでは位置される複数のヒートパイプ51と、ヒートパイプ51間に構成される排ガス通路52と、複数のヒートパイプ51を下部において連絡する下側タンク部54とから構成されている。排ガス通路52は、第2の蒸発部50の上流側および下流側において排気管3内の通路と連通している。排ガス通路52には伝熱面積を拡大する第2のフィン53がヒートパイプ51間の全体に設けられている。第2のフィン53は、平面板を波形状に形成したフィンであり、排ガスの流通方向に対して垂直な方向に延びるように設けられ、各ヒートパイプ51の外壁にろう付け接合等により接合されている。下側タンク部54には閉回路に封入された作動液が適宜所定量となるように満たされている。
ヒートパイプ41,51は、その横断面形状が矩形状、円形状、または楕円状に形成されており、その長手方向の両端部が開放されている管材であり、例えば腐食に強いステンレス製である。ヒートパイプ41または51の長手方向の一方側端部(下端部)は、下側タンク部44または下側タンク部54に臨むようにつながっており、長手方向の他方側端部(上端部)は、上側タンク部45,55に臨んでいる。上側タンク部45,55は、第1の蒸発部40および第2の蒸発部50の上部において連通するタンク部を構成している。上側タンク部45,55は、連絡通路14によって凝縮部20とつながっている。凝縮部20は、略筒体状の液溜まり部21と、液溜まり部21全体を取り囲むように環状筒体状に形成された冷却空間24と、を備えている。冷却空間24は、冷却媒体が循環する排熱回収回路と接続される流入部22および流出部23を備えている。排熱回収回路の冷却媒体は、流入部22から流入し、冷却空間24を流れて気体の作動液を凝縮させるとともに、作動液から受熱した後、流出部23から排熱回収回路に流出する。
また、一体型排気熱回収器10を構成する各部材は、高耐食性を備えるステンレス材から成り、各部材が組み付けされた後に、当接部や嵌合部に設けられたろう材により、一体的にろう付けされている。
凝縮部20の下部には、液溜まり部21と第1の蒸発部40の下側タンク部44とを連絡する第1の連通路12が接続され、液溜まり部21と第2の蒸発部50の下側タンク部54とを連絡する第2の連通路11が接続されている。第1の連通路12は、液溜まり部21に溜まっている作動液が下側タンク部44に流入するための通路である。第2の連通路11は、液溜まり部21に溜まっている作動液が下側タンク部54に流入するための通路であり、その流入量を調節するための流量制御バルブ13を備えている。流量制御バルブ13は、冷却媒体が低温時には開状態になり排熱回収が行われ、逆に高温時には閉状態になり排熱回収は行われない。流量制御バルブ13は、作動液の圧力に応じて開閉作動するダイヤフラム式を採用する。この構成により、下側タンク部44には液溜まり部21に溜まっている作動液が常時供給されるが、下側タンク部44と仕切り壁31によって区画されている下側タンク部54には、流量制御バルブ13の開閉により作動液の流入が制御され得る。
作動液は、例えば、水、アルコール、フロロカーボン、フロン、各種オイル等である。冷却媒体は例えばエンジン冷却水を使用することができる。冷却媒体にエンジン冷却水を使用した場合には、排熱回収回路はヒータ回路に接続され、ヒータ回路に設けられている暖房用熱交換器としてのヒータコアに回収した排熱を供給することができ、暖房能力の向上が図れる。また、冷却媒体には例えばATF(オートマチックトランスミッションフルイド)を使用してもよい。この場合にはATFが流通する回路を排熱回収回路とし、自動変速装置等を暖機し、円滑な作動を確保できる。
第1の蒸発部40は、X方向、換言すればヒートパイプ41の配列方向の長さが第2の蒸発部50よりも短くなるように形成されている。つまり、ヒートパイプ41が並ぶ本数(3本)はヒートパイプ51が並ぶ本数(6本)よりも少なく、排ガス通路42の個数(2個)も排ガス通路52の個数(5個)よりも少なくなっている。また、第1の蒸発部40は、Z方向、つまり排ガス流通方向の長さが第2の蒸発部50と略同等となるように構成されている。
次に、上記構成の排気熱回収システムの作動について説明する。触媒コンバータ4を通過してきた排ガスは、一体型排気熱回収器10において図3の下側からZ方向に筐体5内に流入し、各排ガス通路42,52に分散され、各第1のフィン43および各第2のフィン53に接触しながら各排ガス通路42,52を流れる。各排ガス通路52を通過した排ガスは作動液の沸騰によって吸熱されて図3の上側から流出し、下流の排気管3内を流れる。各排ガス通路42を通過した排ガスは、作動液の沸騰によって吸熱されて冷却される。そして、図3の上側から還流路15に流出し、EGRバルブ16で調節された所定の流量分がエンジン2の吸気管1に戻される。
一方、作動液は、各ヒートパイプ41および各ヒートパイプ51の下部に溜まっているが、この作動液が排ガス通路42,52を通過する高温の排ガスの熱によって沸騰し、気化した作動液が図2の矢印のように上昇して上側タンク部45,55に至り、連絡通路14を通って凝縮部20に至る。気化した作動液は、凝縮部20では冷却媒体によって冷却されて凝縮し、液溜まり部21に液体として溜まることになる。そして、液溜まり部21の作動液は、第1の連通路12または第2の連通路11を通って下側タンク部44または下側タンク部54に流入し、再度ヒートパイプ内で沸騰して気化する。このようにして、作動液は加熱部(ヒートパイプ41,51)での蒸発潜熱の吸収、低温部(凝縮部20)への移動、低温部(凝縮部20)での蒸発潜熱の放出、加熱部(ヒートパイプ41,51)への還流という一連の相変化を連続的に起こすことにより、熱の移動が行われる。また、このように排熱回収と排気再循環(EGR制御)の両方が行われるときには、第1の蒸発部40と第2の蒸発部50のそれぞれにおける作動液の液面高さは、ほぼ同じになっている(図2参照)。
図4は排熱回収が行われ、排気再循環(EGR制御)が行われていないときの一体型排気熱回収器10の状態を示す縦断面図である。このときには、EGRバルブ16は閉じられ、流量制御バルブ13は開状態であり、第1の蒸発部40における作動液の液面高さは凝縮部20の液溜まり部21に溜まっている作動液の液面高さとほぼ同じ高さ(一点鎖線Lで示す)になり、第2の蒸発部50では、これに比べて作動液の液面高さが低いレベルを保ちながら作動液の気化が実施される(図4参照)。したがって、液溜まり部21の作動液量は排熱回収および排気再循環が行われる場合と比べて少なくなる。
次に、排気再循環(EGR制御)が行われ、排熱回収が行われていないときには、流量制御バルブ13は閉じられ、EGRバルブ16は適切な開度に制御されており、第2の蒸発部50では、作動液がなく沸騰が行われない状態である。一方、第1の蒸発部40における作動液の液面高さは凝縮部20の液溜まり部21に溜まっている作動液面にかかる圧力に応じた高さとなって作動液の沸騰気化が実施される。したがって、液溜まり部21の作動液量は上記いずれの場合と比べても多くなる。
また、排気再循環(EGR制御)と排熱回収の両方が行われていないときには、流量制御バルブ13およびEGRバルブ16は閉状態であり、第2の蒸発部50では、作動液がなく沸騰が行われない状態である。一方、第1の蒸発部40における作動液の液面高さは凝縮部20の液溜まり部21に溜まっている作動液の液面高さとほぼ同じ高さになる。
以下に、本実施形態の排気熱回収システムがもたらす作用効果について説明する。本排気熱回収システムは排気再循環装置および排気熱回収装置を備え、以下のような特徴を有している、排気再循環装置の第1の蒸発部40は、ヒートパイプ41およびヒートパイプの周囲に設けられ排ガスが流通する排ガス通路42を有しており、作動液がヒートパイプ41内で排ガスの熱を吸熱して蒸発する。排気熱回収装置の第2の蒸発部50は、ヒートパイプ51およびヒートパイプ51の周囲に設けられ排ガスが流通する排ガス通路52を有しており、作動液がヒートパイプ51内で排ガスの熱を吸熱して蒸発する。第1の蒸発部40と第2の蒸発部50は排ガスが流通する排気経路の途中に一体となって配置されている。第2の蒸発部50で得られた作動液の熱は第1の蒸発部40で得られた作動液の熱とともに、凝縮部20で冷却媒体に放熱して回収される。
この構成によれば、排気再循環装置の熱交換部である第1の蒸発部がヒートパイプ式熱交換器であり、作動液が沸騰気化することによって冷却した排ガスを吸気側に再循環させる構成である。このため、排ガスと冷却媒体との間で直接熱交換を行わず、作動液を中間媒体として用いることができる。これにより、高温の排ガスによる冷却媒体の沸騰を抑制することができ、冷却媒体の劣化を遅らせることができ、所望の性能を永く確保することができる。また、第1の蒸発部40と第2の蒸発部50を排ガスが流通する排気経路で一体にして配置することにより、既存の排ガス経路に両装置の蒸発部が置かれ、装置の搭載スペースを低減でき、従来技術のように排ガスの流れを必要に応じて切り替えする切替弁が不要となる。また、両装置の蒸発部を排気経路の一箇所にまとめて配置するため、排ガスを流すための配管の構成を簡素化し、排ガス経路の圧力損失を低減することができる。また、上記構成によれば、上記従来技術に比べてEGRガス量を増加させることも可能である。
また、第1のフィン43Cは、排ガス流通方向に対して垂直な方向のフィンの延長方向において、第2のフィン53Cよりも波形状の山部および谷部を数多く有するフィンであることが好ましい。この構成の場合、第1のフィン43Cは、排ガス流通方向に対して垂直な方向のフィンの延長方向(上下方向)における単位長さ当たりの伝熱面積(排ガスに接触するフィンの表面積)が第2のフィン53Cよりも大きくなる特徴を備えている。換言すれば、第1のフィン43Cは、当該フィンの延長方向(上下方向)における単位長さ当たりの排ガスからの伝熱量が第2のフィン53Cよりも大きくなっている。これにより、第1の蒸発部における当該延長方向単位長さ当たりの熱交換効率を第2の蒸発部における当該熱交換効率よりも大きくでき、再循環させる排気の温度低下を促進することができる。この場合、例えば第1のフィンの伝熱面積を大きくしたことによって排ガス通路における圧力損失が増加するが、排気再循環量(EGRガス量)は排ガス全量に対して小さいため、この影響は小さく問題にはならない。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態の流量制御バルブ13に位置を変更した一体型排気熱回収器10Aについて、第1実施形態との相違部分を図5にしたがって説明する。図5は、一体型排気熱回収器10Aの概略構成を示す縦断面図である。なお、本実施形態の一体型排気熱回収器10Aは、第1実施形態の一体型排気熱回収器10に対して流量制御バルブ13の位置および第2の連通路11の形態が異なっている。しかし、その他の構成については一体型排気熱回収器10と同様であり、同符号を付したものは同じ構成要素であり、その作用効果も同様である。
図5に示すように、一体型排気熱回収器10Aは、凝縮部20の下部に液溜まり部21と第1の蒸発部40の下側タンク部44とを連絡する第1の連通路12を有し、第1の連通路12の途中と第2の蒸発部50の下側タンク部54とを連絡する第2の連通路11Aを有している。さらに、第2の連通路11Aには、下側タンク部54への作動液の流入量を調節するための流量制御バルブ13が設けられている。つまり、第2の連通路11Aには、第1の連通路12から分岐した通路であり、流量制御バルブ13の開度を制御することにより、下側タンク部54の作動液量が調整される。
第1実施形態において、排熱回収が行われ、排気再循環(EGR制御)が行われていないときの第1の蒸発部40の液面高さ(一点鎖線Lで示す)について、図4を用いて説明した。このとき、一点鎖線Lの液面まで溜まっている作動液は、EGR制御に使われないため、吸熱作用を果たすことなく、排気熱回収システムにおいて使われない作動液である。また、このような使われない作動液が高い液位まで溜まるので、第2の蒸発部50側に作動液が回りにくくなり、排気熱回収能力を十分に発揮できない場合がある。
そこで、本実施形態の一体型排気熱回収器10Aでは、前述のように第1の連通路12から分岐する第2の連通路11Aに流量制御バルブ13を設けたことにより、流量制御バルブ13が開状態であるときには第1の蒸発部40の液面にかかる圧力に押されて第2の蒸発部50側に作動液が流入して、第1の蒸発部40の液面が凝縮部20の液面よりも下がり、使われない作動液量を低減することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態の一体型排気熱回収器10Bは、複数のヒートパイプをループ式に用いて各蒸発部40,50を構成した上記各実施形態に対して、単一のヒートパイプにより各蒸発部40B,50Bを構成したものである。以下に一体型排気熱回収器10Bについて、第1実施形態との相違部分を図6にしたがって説明する。図6は、一体型排気熱回収器10Bの概略構成を示す縦断面図である。なお、図6の一体型排気熱回収器10Bにおいて、同符号を付したものは一体型排気熱回収器10と同じ構成要素であり、その作用効果も同様である。
図6に示すように、一体型排気熱回収器10Bは、第1の蒸発部40Bと第2の蒸発部50Bが上下に並び仕切り壁31Bを介して一体的に配置され、凝縮部20Bが第1の蒸発部40Bおよび第2の蒸発部50Bの上方に設けられる構成である。第1の蒸発部40Bおよび第2の蒸発部50Bは筐体5Bを外郭構造とする一体型蒸発部30Bを構成する。この一体型蒸発部30Bは筐体5Bおよび仕切り壁31Bによって区画された排ガス通路42B、排ガス通路52Bを有している。
第1の蒸発部40Bは、仕切り壁31Bの上方に形成された排ガス通路42Bと、排ガス通路42Bに配置された直方体状のヒートパイプ41Bとを含んでいる。ヒートパイプ41Bには、凝縮部20Bの液溜まり部21とヒートパイプ41B内部とを連通させる単管46が直立して接続されている。この単管46は、その一部が排ガス通路42Bに存在しており、ヒートパイプ41Bとともに第1の蒸発部40Bのヒートパイプを構成するともいえる。単管46は、排ガスの熱によって気化した作動液が凝縮部20Bに向かって上昇するとともに、凝縮部20Bで凝縮した作動液がヒートパイプ41B内部に向かって下降する通路である。また、排ガス通路42Bは、筐体5Bに接続された還流路15によって吸気管1と接続されている。
第2の蒸発部50Bは、仕切り壁31Bの下方に形成された排ガス通路52Bと、排ガス通路52Bに配置された直方体状のヒートパイプ51Bとを含んでいる。ヒートパイプ51Bには、凝縮部20Bの液溜まり部21とヒートパイプ51B内部とを連絡し、排ガスの熱によって気化した作動液が流れる連絡通路56が接続され、さらに液溜まり部21とヒートパイプ51B内部とを連絡し、凝縮部20Bで凝縮した作動液をヒートパイプ51B内部に流入させる第2の連通路11が接続されている。また、第2の連通路11には流量制御バルブ13が設けられている。
次に、本実施形態の排気熱回収システムの作動について説明する。触媒コンバータ4を通過してきた排ガスは、一体型排気熱回収器10Bにおいて図6の紙面に垂直な方向に筐体5B内に流入し、各排ガス通路42B,52Bに分散され、各排ガス通路42B,52Bを流れる。各排ガス通路52Bを通過した排ガスは作動液の沸騰によって吸熱されて筐体5Bから流出し、下流の排気管3内を流れる。各排ガス通路42Bを通過した排ガスは、作動液の沸騰によって吸熱されて冷却される。そして、還流路15に流出し、EGRバルブ16で調節された所定の流量分がエンジン2の吸気管1に戻される。
一方、作動液は、ヒートパイプ41Bおよびヒートパイプ51Bに溜まっているが、この作動液が排ガス通路42B,52Bを通過する高温の排ガスの熱によって沸騰し、ヒートパイプ41B内で気化した作動液は単管46内を上昇して凝縮部20Bに至り、ヒートパイプ51B内で気化した作動液は連絡通路56を上昇して凝縮部20Bに至る。気化した作動液は、凝縮部20Bでは冷却空間24Bに満たされた冷却媒体によって冷却されて凝縮し、液溜まり部21に液体として溜まることになる。そして、液溜まり部21の作動液は、単管46内を下降してヒートパイプ41B内に流入し、第2の連通路11Bを通ってヒートパイプ51B内に流入し、再度排ガスの熱によってヒートパイプ内で沸騰して気化する。このようにして、作動液は加熱部(ヒートパイプ41B,51B)での蒸発潜熱の吸収、低温部(凝縮部20B)への移動、低温部(凝縮部20B)での蒸発潜熱の放出、加熱部(ヒートパイプ41B,51B)への還流という一連の相変化を連続的に起こすことにより、熱の移動が行われる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1実施形態の一体型排気熱回収器10に対して第2の蒸発部50Cが異なる一体型排気熱回収器10Cについて、第1実施形態との相違部分を図7および図8にしたがって説明する。図7は一体型排気熱回収器10Cの概略構成を示す縦断面図である。図8は図7のVIII−VIII切断面を矢印方向に見たときの一体型排気熱回収器10Cの概略構成を示した横断面図である。一体型排気熱回収器10Cは、相違部分以外のその他の構成については一体型排気熱回収器10と同様であり、同符号を付したものは同じ構成要素であり、その作用効果も同様である。
図7および図8に示すように、第2の蒸発部50Cは第1の蒸発部40よりもその排ガス流通方向の長さが短くなるように構成されている。すなわち、第1の蒸発部40は、排ガス流通方向の長さが第2の蒸発部50Cよりも長く、ヒートパイプの並び方向(左右方向)の長さが第2の蒸発部50Cよりも短くなっている。つまり、第1の蒸発部40(EGRクーラーの蒸発側熱交換器)は、第2の蒸発部50C(排気熱回収装置の蒸発側熱交換器)よりも正面側で占める面積が小さく、奥行きが長く、高圧力損失で高熱交換効率タイプの熱交換器である。
この構成に伴い、ヒートパイプ51C、排ガス通路52Cおよび第2のフィン53Cは、排ガス流通方向の長さがヒートパイプ41、排ガス通路42および第1のフィン43よりも短く、それぞれの個数が多くなる。また、ヒートパイプ51C、排ガス通路52Cおよび第2のフィン53Cは、ヒートパイプの長手方向(上下方向)の長さがヒートパイプ41、排ガス通路42および第1のフィン43と同じになっている。換言すれば、第1のフィン43は、第2のフィン53Cよりも排ガス流通方向に長いため、排ガス流通方向に対して垂直な方向のフィンの延長方向における単位長さ当たりの伝熱面積(排ガスに接触するフィンの表面積)が第2のフィン53Cよりも大きくなるという特徴を備えている。
以上の構成によれば、本実施形態の一体型排気熱回収器10Cによって、第1の蒸発部40におけるフィンの延長方向(上下方向,Y方向)単位長さ当たりの熱交換効率を第2の蒸発部50Cにおける当該熱交換効率よりも大きくでき、EGRガスの温度低下を促進することができる。この場合、例えば第1のフィン43の伝熱面積を大きくしたことによって排ガス通路42における圧力損失が増加するが、排気再循環量(EGRガス量)は排ガス全量に対して小さいため、この影響は小さく問題にはならない。
(第5実施形態)
第5実施形態では、第4実施形態の一体型排気熱回収器10Cに対して第1の蒸発部40Dおよび第2の蒸発部50Dの構成が異なる一体型排気熱回収器10Dについて、第4実施形態との相違部分を図9および図10にしたがって説明する。図9は一体型排気熱回収器10Dの概略構成を示す縦断面図である。図10は図9のX−X切断面を矢印方向に見たときの一体型排気熱回収器10Dの概略構成を示した横断面図である。一体型排気熱回収器10Dは、相違部分以外のその他の構成については一体型排気熱回収器10Cと同様であり、同符号を付したものは同じ構成要素であり、その作用効果も同様である。
図9および図10に示すように、一体型排気熱回収器10Dは、第2の蒸発部50Dの左右方向両側に第1の蒸発部40Dを備え、2個に分割された第1の蒸発部40Dが第2の蒸発部50Dを挟むように配置されている。また、第1の蒸発部40D(EGRクーラーの蒸発側熱交換器)は、第2の蒸発部50D(排気熱回収装置の蒸発側熱交換器)よりも正面側で占める面積が小さく、奥行きが長く、高圧力損失で高熱交換効率タイプの熱交換器である。凝縮部20の下部には、液溜まり部21と第1の蒸発部40Dの下側タンク部44Dとを連絡する第1の連通路12Dが接続され、液溜まり部21と第2の蒸発部50の下側タンク部54とを連絡する第2の連通路11Dが接続されている。
この構成において、触媒コンバータ4を通過してきた排ガスは、一体型排気熱回収器10Dにおいて図10の下側からZ方向に筐体5D内に流入し、左右方向両側の排ガス通路42Dに流入する流れと中央の排ガス通路52Dに流入する流れに分散され、各第1のフィン43Dおよび各第2のフィン53Dに接触しながらそれぞれ排ガス通路42D,52Dを通過する。各排ガス通路52Dを通過した排ガスは作動液の沸騰によって吸熱されて図10の上側から流出し、下流の排気管3内を流れる。各排ガス通路42Dを通過した排ガスは、作動液の沸騰によって吸熱されて冷却される。そして、図10の上側から還流路15Dに流出し、EGRバルブ16で調節された所定の流量分がエンジン2の吸気管1に戻される。
一方、作動液は、各ヒートパイプ41Dおよび各ヒートパイプ51Dの下部(下側タンク部44Dおよび下側タンク部54D)に溜まっているが、この作動液が排ガス通路42D,52Dを通過する高温の排ガスの熱によって沸騰し、気化した作動液が図9の矢印のように上昇して上側タンク部45D,55Dに至り、連絡通路14を通って凝縮部20に至る。気化した作動液は、凝縮部20では冷却媒体によって冷却されて凝縮し、液溜まり部21に液体として溜まることになる。そして、液溜まり部21の作動液は、第1の連通路12Dおよび第2の連通路11Dを通って下側タンク部44Dおよび下側タンク部54Dに流入し、再度ヒートパイプ内で沸騰して気化する。このようにして、作動液は加熱部(ヒートパイプ41D,51D)での蒸発潜熱の吸収、低温部(凝縮部20)への移動、低温部(凝縮部20)での蒸発潜熱の放出、加熱部(ヒートパイプ41D,51D)への還流という一連の相変化を連続的に起こすことにより、熱の移動が行われる。
以上の一体型排気熱回収器10Dによれば、排ガスが排気経路において両側に第1の蒸発部40Dが位置し、第1の蒸発部40Dに挟まれるようにして内側に第2の蒸発部50Dが位置することになるため、排ガスの流速分布が第1の蒸発部40Dを通過する部分が遅く、第2の蒸発部50Dを通過する部分が速くなる。このため、第1の蒸発部40Dを通過する排ガスの温度効率が向上し、排ガスの熱が外部に逃げやすいため、再循環される排ガスの冷却が促進される。さらに、第2の蒸発部50Dでの排ガス流速が速いため回収熱量が向上するとともに、両側の第1の蒸発部40Dが第2の蒸発部50Dを断熱する機能を発揮するため、さらに回収性能の向上が図れる。以上により優れた性能を有する排気熱回収システムが得られる。
(第6実施形態)
第6実施形態では、第1実施形態の一体型排気熱回収器10に対して第1の蒸発部40Eおよび第2の蒸発部50Eの構成が異なる一体型排気熱回収器10Eについて、第1実施形態との相違部分を図11および図12にしたがって説明する。図10は一体型排気熱回収器10Eの概略構成を示す縦断面図である。図12は図11のXII−XII切断面を矢印方向に見たときの一体型排気熱回収器10Eの概略構成を示した横断面図である。一体型排気熱回収器10Eは、相違部分以外のその他の構成については一体型排気熱回収器10と同様であり、同符号を付したものは同じ構成要素であり、その作用効果も同様である。
図11および図12に示すように、一体型排気熱回収器10Eは、第2の蒸発部50Eを第1の蒸発部40Eよりも排ガス流通方向の上流側に配置するように構成されている。換言すれば、第1の蒸発部40Eの排ガス通路42Eには、第2の蒸発部50Eの排ガス通路52Eを通過した後の排ガスが流れるようになっている。
そして、第2の蒸発部50Eは第1の蒸発部40Eよりもその排ガス流通方向の長さが短くなるように構成されている。すなわち、第1の蒸発部40Eは、排ガス流通方向の長さが第2の蒸発部50Eよりも長く、ヒートパイプの並び方向(左右方向)の長さが第2の蒸発部50Eよりも短くなっている。また、第1の蒸発部40E(EGRクーラーの蒸発側熱交換器)は、第2の蒸発部50E(排気熱回収装置の蒸発側熱交換器)よりも正面側で占める面積が小さく、奥行きが長く、高圧力損失で高熱交換効率タイプの熱交換器である。また、凝縮部20の下部には、第1の蒸発部40Eおよび第2の蒸発部50Eの下側タンク部54Eと液溜まり部21とを連絡する第1の連通路12Eおよび第2の連通路11Eが接続されている。
この構成に伴い、ヒートパイプ51E、排ガス通路52Eおよび第2のフィン53Eは、排ガス流通方向の長さがヒートパイプ41E、排ガス通路42Eおよび第1のフィン43Eよりも短く、それぞれの個数が多くなる。また、ヒートパイプ51E、排ガス通路52Eおよび第2のフィン53Eは、ヒートパイプの長手方向(上下方向)の長さがヒートパイプ41E、排ガス通路42Eおよび第1のフィン43Eと同じになっている。換言すれば、第1のフィン43Eは、第2のフィン53Eよりも排ガス流通方向に長いため、排ガス流通方向に対して垂直な方向のフィンの延長方向における単位長さ当たりの伝熱面積(排ガスに接触するフィンの表面積)が第2のフィン53Eよりも大きくなるという特徴を備えている。
この構成において、触媒コンバータ4を通過してきた排ガスは、一体型排気熱回収器10Eにおいて図12の下側からZ方向に筐体5E内に流入し、左右方向一方側の排ガス通路42Eに流入する流れと排ガス通路52Dに流入するその他の流れに分散され、各第1のフィン43Eおよび各第2のフィン53Eに接触しながらそれぞれ排ガス通路42E,52Eを通過する。各排ガス通路52Eを通過した排ガスは作動液の沸騰によって吸熱されて図12の上側から流出し、下流の排気管3内を流れる。各排ガス通路42Eを通過した排ガスは、作動液の沸騰によって吸熱されて冷却される。そして、図12の上側から還流路15に流出し、EGRバルブ16で調節された所定の流量分がエンジン2の吸気管1に戻される。
一方、作動液は、各ヒートパイプ41Eおよび各ヒートパイプ51Eの下部(下側タンク部54E)に溜まっているが、この作動液が排ガス通路42E,52Eを通過する高温の排ガスの熱によって沸騰し、気化した作動液が図11の矢印のように上昇して上側タンク部45E,55Eに至り、連絡通路14を通って凝縮部20に至る。気化した作動液は、凝縮部20では冷却媒体によって冷却されて凝縮し、液溜まり部21に液体として溜まることになる。そして、液溜まり部21の作動液は、第1の連通路12Eおよび第2の連通路11Eを通って下側タンク部54Eに流入し、再度ヒートパイプ内で沸騰して気化する。このようにして、作動液は加熱部(ヒートパイプ41E,51E)での蒸発潜熱の吸収、低温部(凝縮部20)への移動、低温部(凝縮部20)での蒸発潜熱の放出、加熱部(ヒートパイプ41E,51E)への還流という一連の相変化を連続的に起こすことにより、熱の移動が行われる。
以上の一体型排気熱回収器10Eによれば、まず第2の蒸発部50Eで排ガスの熱を吸熱し、そして温度が低下した排ガスを第1の蒸発部40Eで吸熱するため、エンジン2の吸気側に還流させる排ガスの一部の温度より低下させることができる。したがって、排熱回収システムの能力向上が一層図れる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記各実施形態において、一体型蒸発部の側方に凝縮部を配設するように構成しているシステムは、一体型蒸発部の上方に凝縮部を配設するように構成してもよい。
また、上記実施形態における流量制御バルブ13は、電子制御式の流量調整弁や、冷却媒体の温度あるいは作動液の温度に応じて開閉作動するサーモワックス式の弁機構としてもよい。
また、上記各実施形態において第1の蒸発部のヒートパイプの本数および第2の蒸発部のヒートパイプの本数は、装置全体の大きさ、必要とする熱交換能力に応じて適宜、変更され得る。
また、上記各実施形態において第1の蒸発部側の筐体5,5D,5Eの下部に、凝縮水排水用の穴部を設け、必要に応じて凝縮水を排水するようにしてもよい。
また、上記各実施形態において触媒コンバータ4の下流に一体となって設けられている排気再循環装置(第1の蒸発器および凝縮部)と排気熱回収装置(第2の蒸発器および凝縮部)は、触媒コンバータ4の上流に設置するようにしてもよい。
第1実施形態における排熱回収システムの構成を示す模式図である。 第1実施形態の一体型排気熱回収器10の概略構成を示す縦断面図である。 図2のIII−III切断面を矢印方向に見たときの一体型排気熱回収器10の概略構成を示した横断面図である。 排熱回収が行われ、排気再循環が行われていないときの一体型排気熱回収器10の状態を示す縦断面図である。 第1実施形態の流量制御バルブ13に位置を変更した第2実施形態の一体型排気熱回収器10Aの概略構成を示す縦断面図である。 第3実施形態の一体型排気熱回収器10Bの概略構成を示す縦断面図である。 第4実施形態の一体型排気熱回収器10Cの概略構成を示す縦断面図である。 図7のVIII−VIII切断面を矢印方向に見たときの一体型排気熱回収器10Cの概略構成を示した横断面図である。 第5実施形態の一体型排気熱回収器10Dの概略構成を示す縦断面図である。 図9のX−X切断面を矢印方向に見たときの一体型排気熱回収器10Dの概略構成を示した横断面図である。 第6実施形態の一体型排気熱回収器10Eの概略構成を示す縦断面図である。 図11のXII−XII切断面を矢印方向に見たときの一体型排気熱回収器10Eの概略構成を示した横断面図である。
符号の説明
1…吸気管(吸気通路)
2…エンジン(内燃機関)
3…排気管(排気経路)
13…流量制御バルブ
15…還流路
20…凝縮部
40…第1の蒸発部
41,51…ヒートパイプ
42,52…排ガス通路
43…第1のフィン
50…第2の蒸発部
53,53C…第2のフィン

Claims (6)

  1. 内燃機関(2)から排出される排ガスの一部を冷却して前記内燃機関の吸気側に循環させる排気再循環装置と、前記排ガスの熱を冷却媒体に回収する排気熱回収装置と、を備える排気熱回収システムであって、
    前記排気再循環装置は、
    作動液が内蔵されたヒートパイプ(41)および前記ヒートパイプの周囲に設けられ前記排ガスが流通する排ガス通路(42)を有し、前記作動液が前記ヒートパイプ内で前記排ガスの熱を吸熱して蒸発する第1の蒸発部(40)と、
    前記第1の蒸発部で得られた前記作動液の熱が前記冷却媒体に放熱されて回収され前記蒸発した作動液が凝縮する凝縮部(20)と、
    前記第1の蒸発部で吸熱された前記排ガスを前記内燃機関の吸気通路(1)に還流させる還流路(15)と、を備えて構成され、
    前記排気熱回収装置は、
    作動液が内蔵されたヒートパイプ(51)および前記ヒートパイプの周囲に設けられ前記排ガスが流通する排ガス通路(52)を有し、前記作動液が前記ヒートパイプ内で前記排ガスの熱を吸熱して蒸発する第2の蒸発部(50)を有し、前記第2の蒸発部に流入する前記作動液の循環量を制御する流量制御バルブ(13)を有し、
    前記第1の蒸発部と前記第2の蒸発部は前記排ガスが流通する排気経路(3)の途中に一体となって配置され、
    前記第2の蒸発部で得られた前記作動液の熱は前記第1の蒸発部で得られた作動液の熱とともに、前記凝縮部で前記冷却媒体に放熱して回収されることを特徴とする排気熱回収システム。
  2. 前記第1の蒸発部における前記ヒートパイプの外壁には前記排ガス通路に露出し、前記排ガス流通方向に対して垂直な方向に延びる第1のフィン(43)が設けられ、
    前記第2の蒸発部における前記ヒートパイプの外壁には前記排ガス通路に露出し、前記排ガス流通方向に対して垂直な方向に延びる第2のフィン(53)が設けられており、
    前記第1のフィンは、前記延長方向の単位長さ当たりの伝熱面積が前記第2のフィンよりも大きいことを特徴とする請求項1記載の排気熱回収システム。
  3. 前記第1の蒸発部(40)は、前記排ガス流通方向の長さが前記第2の蒸発部(50C)よりも長くなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の排気熱回収システム。
  4. 前記第1の蒸発部(40D)は、前記排ガス流通方向に対して垂直な方向における前記第2の蒸発部(50D)の両側に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の排気熱回収システム。
  5. 前記第1の蒸発部(40E)の前記排ガス通路(42E)には、前記第2の蒸発部(50E)の前記排ガス通路(52E)を通過した後の排ガスが流れることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の排気熱回収システム。
  6. 前記冷却媒体は前記内燃機関の冷却水であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の排気熱回収システム。
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