JP4736218B2 - 易解体性ゲーブルトップ型紙容器 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は切り妻屋根状をしたゲーブルトップ型紙容器などの使用済み液体用紙容器の再利用あるいは折り畳むなどして嵩を減らして廃棄し易くした液体用紙容器であって、特に頂部の解体性を向上させた易解体性を付与したゲーブルトップ型紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
清酒、ジュース等の液体用紙容器として、容器本体の頂部を切り妻屋根型に成形したゲーベルトップ型紙容器が広く流通している。
そしてこの紙容器を構成している積層シートの層構成は、例えば、ポリエチレン/紙/エチレン−アクリル酸共重合体/ポリエチレンテレフタレートフィルム/酸化珪素蒸着薄膜/接着剤/ポリエチレン等の複合積層材料を用いている。
【0003】
ところが、容器包装リサイクル法(正式名称「容器包装に係わる分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」)の施行に伴い、使用後の紙容器のリサイクルおよび廃棄時のゴミの減容化を目的として、使用後の空容器を解体する必要が生じてきた。
【0004】
容器の解体方法としては、一般的には、図5に示すように、容器頂部の切り妻屋根型部分のトップシール部を先ず左右に引き裂くように指で外側に押し広げ、反対側も同様に押し広げ、頂部のトップシール部分を十文字状に分離する(一次開封)。
【0005】
次いで、十文字状になったトップシール部分の相対向するフラップを指でしっかり掴み、対角線に沿って外側方向へ引っ張って頂部を開口する。反対側のフラップも同様に対角線に沿って外側方向に引っ張り、頂部を完全に開口する(二次開封)。
【0006】
最後に胴部分と底部分とを鋏等で切り開き、シート状に広げて口栓部分をむしり取るなり、切り取るなりして、残ったシート状紙容器の内面側を洗浄し、乾燥させることでリサイクル対象として処分できる。一方、切り取るなどして取り除いた口栓部分はプラスチックごみとして別途リサイクル等の処分がなされる。
但し、前記紙容器の内面側の洗浄および乾燥については、上述した場合に限らず、内容物使用後に二次開封を行った後などいつ行っても良い。
【0007】
ところがゲーベルトップ型紙容器は、液体を収納する際、液もれを防止する意味からも完全密封してあるため、埋まり難いセンター部は加圧されることにより、シーラントであるポリエチレン樹脂がたまってしまう傾向がある。それ故、リサイクルするために紙容器を解体しようとしも手では容易には開封できない。特に、二次開封の強度はこのポリエチレン樹脂のたまりの度合いに左右される恐れがある。
【0008】
すなわち、密封シール強度としては、一次開封時には40N/15mm程度の、また、二次開封時には70N/15mm程度の強度が発生してしまい、リサイクルのために紙容器を解体しようとしても手では簡単には開封できないという問題がある。
また、一次開封では、最初の容器上部の切り妻屋根型部分を先ず引き裂くように外側に押し広げる作業があるため、シール強度以上に硬く感じられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、頂部を切り妻屋根型に成形したゲーブルトップ型紙容器の頂部を開封する際に発生する以上のような問題点を解決するためになされたもので、比較的弱い力で頂部の開封を可能にした易解体性ゲーブルトップ型紙容器を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、四枚の側板と、この側板の一枚に連設されると共に、隣接する側板に接続する糊代片とを有する四角筒状の胴部と、この胴部の一方の開口端部に形成された切り妻屋根状に折り込み閉鎖されたゲーブルトップ型の頂部と、胴部の他方の開口端部に形成された底部とからなる、ゲーブルトップ型紙容器であって、前記頂部が、側板に連設された相対向する一組の屋根板と、他の相対向する一組の妻板とから形成されると共に、各屋根板と各妻板とは交互に順次環状に連設され、相対向する一組の屋根板は、四角形状の傾斜片と外側貼着片とで形成され、相対向する一組の妻板は、側板に連設された折り込み片と、この折り込み片に連設されると共に、傾斜片に連設された一対の折り返し片と、この一対の折り返し片に連設された一対の内側貼着片とで形成され、各外側貼着片は、各内側貼着片から突出するように各内側貼着片より幅広に形成され、各境界を折り曲げ線として、折り込み片と折り返し片との折り曲げ線を内側に折り込むようにして、相対向する妻板を屋根板間に折り込み、かつ相対向する傾斜片を内側に折り込み、外側貼着片により各内側貼着片を重合させ、この重合部をトップシール部として加圧して熱接着させることにより形成されるゲーブルトップ型紙容器において、前記重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分を、部分的に熱接着したことを特徴とする易解体性ゲーブルトップ型紙容器である。
【0011】
このように、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分、すなわち、一般に2枚重ね部と言われる部分を部分的に熱接着したので、前記2枚重ね部と言われる部分の熱接着強度が弱くなり、比較的容易に一次開封を行うことができる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、上端縁部分を熱接着したことを特徴とする易解体性ゲーブルトップ型紙容器である。
【0013】
このように、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、上端縁部分しか熱接着されていないので、前述同様2枚重ね部の熱接着強度が弱く、比較的容易に一次開封を行うことができる。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、下端縁を除く周縁部分を熱接着したことを特徴とする易解体性ゲーブルトップ型紙容器である。
【0015】
このように、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、下端縁を除く周縁部分しか熱接着されているので、2枚重ね部の熱接着強度は弱く比較的容易に一次開封を行うことができると同時に、容器にシャワーを浴びせても端部から水が入ることがない。
【0016】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、下端縁と上端縁の中央近傍を除く周縁部分を熱接着したことを特徴とする易解体性ゲーブルトップ型紙容器である。
【0017】
このように、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、下端縁と上端縁の中央近傍を除く周縁部分が熱接着されているので、2枚重ね部の熱接着強度は弱く比較的容易に一次開封を行うことができると同時に、容器にシャワーを浴びせても水が端部から入り難い。
【0018】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、上端縁部分をパターン状に熱接着したことを特徴とする易解体性ゲーブルトップ型紙容器である。
【0019】
このように、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、上端縁部分がパターン状に熱接着されているので、容易に一次開封を行うことができる。
【0020】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、中央部近傍が幅広となる略逆三角形状に熱接着したことを特徴とする易解体性ゲーブルトップ型紙容器である。
【0021】
このように、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、中央部近傍が幅広となる略逆三角形状に熱接着されているので、2枚重ね部の熱接着強度は弱く比較的容易に一次開封を行うことができると同時に容器にシャワーを浴びせても水が端部から入り難い。
【0022】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6記載の発明において、前記重合部の外側貼着片と内側貼着片とが一緒に熱接着される部分において、前記内側貼着片の上端縁中央部に切り欠き部を設けたことを特徴とする易解体性ゲーブルトップ型紙容器である。
【0023】
このように、重合部の外側貼着片と内側貼着片とが一緒に熱接着される部分において、内側貼着片の上端縁中央部、すなわち、折り返される部分近傍に切り欠き部を設けたので、前記内側貼着片の上端縁中央部近傍に樹脂がたまることがなく、容易に二次開封を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の易解体性ゲーブルトップ型紙容器を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の易解体性ゲーブルトップ型紙容器は、例えば、図1、図2、図4に示すように、四枚の側板と、この側板の一枚に連設されると共に、隣接する側板に接続する糊代片とを有する四角筒状の胴部(2)と、この胴部の一方の開口端部に形成された切り妻屋根状に折り込み閉鎖されたゲーブルトップ型の頂部(3)と、胴部の他方の開口端部に形成された底部(4)とからなる、ゲーブルトップ型紙容器(1)であって、頂部を構成するトップシール部(18)の重合部の一組の外側貼着片(14、14)同士が熱接着される部分を部分的に熱接着した構成からなるものである。
【0025】
なお、紙容器を構成する積層シートとしては、ダイオキシンの発生など廃棄処理の問題を考慮して、例えば、ポリエチレン(20μm厚)/紙(坪量400g/m2 )/ポリエチレン(30μm厚)/酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm厚)/ポリエチレン(60μm厚)構成からなる複合シートが好ましく使用できる。
【0026】
ここで、頂部(3)とその形成方法を詳細に述べるならば、頂部(3)は、側板(21)に連設された相対向する一組の屋根板(11、11)と、他の相対向する一組の妻板(12、12)とから形成されると共に、各屋根板(11、11)と各妻板(12、12)とは交互に順次環状に連設され、相対向する一組の屋根板(11、11)は、四角形状の傾斜片(13、13)と外側貼着片(14、14)とで形成され、前記相対向する一組の妻板(12、12)は、側板(21)に連設された折り込み片(15、15)と、この折り込み片(15、15)に連設されると共に、傾斜片(13、13)に連設された一対の折り返し片(16、16)と、この一対の折り返し片(16、16)に連設された一対の内側貼着片(17、17)とで形成され、各外側貼着片(14、14)は、各内側貼着片(17、17)から突出するように各内側貼着片より幅広に形成され、各境界を折り曲げ線として、折り込み片(15、15)と折り返し片(16、16)との折り曲げ線を内側に折り込むようにして、相対向する妻板(12、12)を屋根板(11、11)間に折り込み、かつ相対向する傾斜片(13、13)を内側に折り込み、外側貼着片(14、14)により各内側貼着片(17、17)を重合させ、この重合部をトップシール部(18)として加圧して熱接着させることにより形成される。
【0027】
前述の積層シートから図2または図4に示す液体用紙容器ブランク形状に打ち抜いた後、該液体用紙容器ブランクからスリーブを作製し、このスリーブを一般手に公知の専用の充填シール機にセットし、底部組み立てシール、内容物充填、頂部組み立てシール等の一連の工程を経て、図1に示す切り妻屋根型の頂部(3)を有するゲーブルトップ型紙容器(1)が作製できる。
【0028】
なお、前記打ち抜き工程において、図4に示すように、頂部のトップシール部を十文字状に分離(一次開封)し易くするための解体補助罫線(m)および折り畳んで嵩を減らすための折り畳み罫線(n)を同時に設けることもできる。
その際、前記解体補助罫線においては、傾斜片(13)に設けられた口栓取り付け部近傍には設けない方が好ましく、また、傾斜片と外側貼着片との境界となる稜線近傍には設けても設けなくてもどちらでも良い。
さらには、折り畳み罫線を糊代片(22)の対応する位置に設けても良い。
【0029】
頂部(3)のトップシール部(18)は、充填シール機に組み込まれたシールジョーで重合部を加熱および加圧して熱接着することにより形成される。
従ってシールジョーの形状を変更するだけで、容易にトップシール部(18)における熱接着部分の形状を代えることができる。
【0030】
また、前記内側貼着片の上端縁中央部、すなわち、折り返される部分近傍に切り欠き部(19)が設けられている。この切り欠き部(19)は、図4に示すようなU字状の形状に限定されるものではなく、V字状、かんにょう状(凹状)など種々の形状を適宜選択することができる。特には、樹脂たまりを均一に分散する意味でも、左右対称な形状であることが好ましい。
【0031】
切り欠き部の大きさとしては、例えば、一辺の長さが85mmの液体用紙容器を作製する場合、通常内側貼着片の高さ(深さ)は8〜10mm程度となっており、従って、切り欠き部の幅および高さ(深さ)としては、2〜mm程度であることが望ましい。
【0032】
作製したゲーブルトップ型紙容器(1)の頂部(3)を前述の図5に示す方法によって開封したが、一次開封、二次開封ともにそれほどの力を必要とせずに開封でき、頂部の開封は比較的容易にできた。
【0033】
【実施例】
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
〈実施例1〉
先ず、ポリエチレン(20μm厚)/紙(坪量400g/m2 )/ポリエチレン(30μm厚)/酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm厚)/ポリエチレン(60μm厚)構成の複合シートを用いて、図2に示すゲーブルトップ型紙容器ブランク(20)を作製した。
【0034】
出来上がった紙容器ブランク(20)からスリーブを作製し、できたスリーブを一般的に公知の専用の充填シール機にセットして、図1に示す切り妻屋根型の頂部(3)を有する一辺が85mmの実施例1のゲーブルトップ型紙容器(1)を作製した。
【0035】
この時、充填シール機のトップシール部のシールジョー(5)の形状としては、図3(a)に示す、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、すなわち、2枚重ね部(51)の上端縁部分のみが熱接着されるように形成され、かつ、重合部の外側貼着片と内側貼着片とが一緒に熱接着される部分において、すなわち、4枚重ね部(52)においては、全面を加熱加圧接着されるよう形成されている。
【0036】
〈実施例2〉
充填シール機のトップシール部のシールジョーの形状としては、図3(b)に示す、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、すなわち、2枚重ね部(51)の下端縁を除く周縁部分が熱接着されるように形成され、かつ、重合部の外側貼着片と内側貼着片とが一緒に熱接着される部分において、すなわち、4枚重ね部(52)においては、全面を加熱加圧接着されるように形成されているシールジョーを用いた以外は、実施例1と同じ材料、装置を用いて、図1に示す切り妻屋根状の頂部(3)を有する一辺が85mmの実施例2のゲーブルトップ型の紙容器(1)を作製した。
【0037】
〈実施例3〉
充填シール機のトップシール部のシールジョーの形状としては、図3(c)に示す、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、すなわち、2枚重ね部(51)の下端縁と上端縁の中央近傍を除く周縁部分が熱接着されるように形成され、かつ、重合部の外側貼着片と内側貼着片とが一緒に熱接着される部分において、すなわち、4枚重ね部(52)においては、全面を加熱加圧接着されるように形成されたシールジョーを用いた以外は、実施例1と同じ材料、装置を用いて、図1に示す切り妻屋根状の頂部(3)を有する一辺が85mmの実施例3のゲーブルトップ型の紙容器(1)を作製した。
【0038】
〈実施例4〉
充填シール機のトップシール部のシールジョーとしては、図3(d)に示す、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、すなわち、2枚重ね部(51)の上端縁部分がパターン状に熱接着されるように形成され、かつ、重合部の外側貼着片と内側貼着片とが一緒に熱接着される部分において、すなわち、4枚重ね部(52)においては、全面を加熱加圧接着されるように形成されたシールジョーを用いた以外は、実施例1と同じ材料、装置を用いて、図1に示す切り妻屋根状の頂部(3)を有する一辺が85mmの実施例4のゲーブルトップ型の紙容器(1)を作製した。
【0039】
〈実施例5〉
充填シール機のトップシール部のシールジョーとしては、図3(e)に示す、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、すなわち、2枚重ね部(51)においては、中央部近傍が幅広となる略逆三角形状に熱接着されるように形成され、かつ、重合部の外側貼着片と内側貼着片とが一緒に熱接着される部分において、すなわち、4枚重ね部(52)においては、全面を加熱加圧接着されるように形成されたシールジョーを用いた以外は、実施例1と同じ材料、装置を用いて、図1に示す切り妻屋根状の頂部(3)を有する一辺が85mmの実施例5のゲーブルトップ型の紙容器(1)を作製した。
【0040】
〈実施例6〉
充填シール機のトップシール部のシールジョーとして、図3(f)に示す、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、すなわち、2枚重ね部(51)の下端縁を除く周縁部分が熱接着されるように形成され、かつ、重合部の外側貼着片と内側貼着片とが一緒に熱接着される部分においては、すなわち、4枚重ね部(52)においては、内側貼着片の上端縁中央部に設けた切り欠き部(19)を除いた全面を加熱加圧接着されるように形成されたシールジョーを用いた以外は、実施例1と同じ材料、装置を用いて、図1に示す切り妻屋根状の頂部(3)を有する一辺が85mmの実施例6のゲーブルトップ型の紙容器(1)を作製した。
【0041】
〈実施例7〉
充填シール機のトップシール部のシールジョーとして、図3(g)に示す、重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、すなわち、2枚重ね部(51)の下端縁と上端縁の中央近傍を除く周縁部分が熱接着されるように形成され、かつ、重合部の外側貼着片と内側貼着片とが一緒に熱接着される部分においては、すなわち、4枚重ね部(52)においては、内側貼着片の上端縁中央部に設けた切り欠き部(19)を除いた全面を加熱加圧接着されるように形成されたシールジョーを用いた以外は、実施例1と同じ材料、装置を用いて、図1に示す切り妻屋根状の頂部(3)を有する一辺が85mmの実施例6のゲーブルトップ型の紙容器(1)を作製した。
【0042】
〈比較例1〉
充填シール機のトップシール部のシールジョーとして、図3(h)に示す、2枚重ね部(51)、2枚重ね部に続く4枚重ね部(52)ともに、全面に加熱加圧接着されるように形成された従来の形状のシールジョーを用いた以外は、実施例1と同じ材料、装置を用いて、切り妻屋根状の頂部を有する一辺が85mmの比較例1のゲーブルトップ型の紙容器を作製した。
【0043】
このようにして作製した実施例7種類、比較例1種類、合計8種類のゲーブルトップ型紙容器のトップシール部の一次開封の2枚重ね部と4枚重ね部、および二次開封の、それぞれのシール強度を下記の測定方法によって測定した。その結果を表1に示す。
2枚重ね部のシール強度 ‥ 二枚重ね部分をインストロン型引張試験機で強度測定する(試験幅;15mm、引っ張り速度;300mm/min.)。
4枚重ね部のシール強度 ‥ 四枚重ね部分をインストロン型引張試験機で強度測定する(試験幅;15mm、引っ張り速度;300mm/min.)。
二次開封のシール強度 ‥ 一次開封後のトップシール部を一次開封同様にインストロン型引張試験機で強度測定する
【0044】
【表1】
Figure 0004736218
【0045】
表1の結果から、トップシール部の2枚重ね部分の一部に未接着部を設けるように熱接着させることにより、2枚重ね部分のシール強度は、従来の完全接着法より約半分のシール強度になることがわかる。また、二次開封強度も半減することがわかる。
【0046】
【発明の効果】
上記のように、本発明の易解体性ゲーブルトップ型紙容器では、充填シール機のシールジョーの形状を変更するのみで、易解体性を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易解体性ゲーブルトップ型紙容器の一実施例を示す、斜視説明図である。
【図2】ゲーブルトップ型紙容器の一実施例を示す、展開説明図である。
【図3】ゲーブルトップ型紙容器のトップシール部を充填シール機を用いてシールする際に使用するトップシールジョーの形状を示す、模式説明図で、(a)〜(g)は本発明の紙容器用であり、(h)は従来の紙容器用である。
【図4】ゲーブルトップ型紙容器の別の実施例を示す、展開説明図である。
【図5】ゲーブルトップ型紙容器の頂部の解体方法の一実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1‥‥ゲーブルトップ型紙容器
2‥‥胴部
3‥‥頂部
4‥‥底部
5‥‥シールジョー
11‥‥屋根板
12‥‥妻板
13‥‥傾斜片
14‥‥外側貼着片
15‥‥折り込み片
16‥‥折り返し片
17‥‥内側貼着片
18‥‥トップシール部
19‥‥切り欠き部
20‥‥紙容器ブランク
21‥‥側板
22‥‥糊代片
51‥‥2枚重ね部
52‥‥4枚重ね部
a‥‥熱接着部分
m‥‥解体補助罫線
n‥‥折り畳み罫線

Claims (6)

  1. 内層にポリエチレン樹脂層を有する積層体を材料とし、四枚の側板と、この側板の一枚に連設されると共に、隣接する側板に接続する糊代片とを有する四角筒状の胴部と、この胴部の一方の開口端部に形成された切り妻屋根状に折り込み閉鎖されたゲーブルトップ型の頂部と、胴部の他方の開口端部に形成された底部とからなる、ゲーブルトップ型紙容器であって、
    前記頂部が、側板に連設された相対向する一組の屋根板と、他の相対向する一組の妻板とから形成されると共に、各屋根板と各妻板とは交互に順次環状に連設され、相対向する一組の屋根板は、四角形状の傾斜片と外側貼着片とで形成され、相対向する一組の妻板は、側板に連設された折り込み片と、この折り込み片に連設されると共に、傾斜片に連設された一対の折り返し片と、この一対の折り返し片に連設された一対の内側貼着片とで形成され、各外側貼着片は、各内側貼着片から突出するように各内側貼着片より幅広に形成され、各境界を折り曲げ線として、折り込み片と折り返し片との折り曲げ線を内側に折り込むようにして、相対向する妻板を屋根板間に折り込み、かつ相対向する傾斜片を内側に折り込み、外側貼着片により各内側貼着片を重合させ、この重合部をトップシール部として加圧して熱接着させることにより形成されるゲーブルトップ型紙容器において、
    前記重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分を部分的に熱接着し、
    かつ、前記重合部の外側貼着片と内側貼着片とが一緒に熱接着される部分において、一組の妻板のいずれについても、前記内側貼着片の上端縁中央部に、内層のポリエチレン樹脂の樹脂たまりを分散する切り欠き部を設けたことを特徴とする
    易解体性ゲーブルトップ型紙容器。
  2. 前記重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、上端縁部分を熱接着したことを特徴とする請求項1記載の易解体性ゲーブルトップ型紙容器。
  3. 前記重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、下端縁を除く周縁部分を熱接着したことを特徴とする請求項1記載の易解体性ゲーブルトップ型紙容器。
  4. 前記重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、下端縁と上端縁の中央近傍を除く周縁部分を熱接着したことを特徴とする請求項1記載の易解体性ゲーブルトップ型紙容器。
  5. 前記重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、上端縁部分をパターン状に熱接着したことを特徴とする請求項1記載の易解体性ゲーブルトップ型紙容器。
  6. 前記重合部の外側貼着片同士が熱接着される部分において、中央部近傍が幅広となる略逆三角形状に熱接着したことを特徴とする請求項1記載の易解体性ゲーブルトップ型紙容器。
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