JP4735948B2 - 磁気ランダムアクセスメモリ及びその動作方法 - Google Patents

磁気ランダムアクセスメモリ及びその動作方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気ランダムアクセスメモリ及びその動作方法に関する。特に、本発明には、磁気ランダムアクセスメモリにおける書き込み制御に関する。
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM;Magnetic Random Access Memory)は、高集積・高速動作の観点から有望な不揮発性メモリである。MRAMのメモリセルには、AMR(Anisotropic MagnetoResistance)効果、GMR(Giant MagnetoResistance)効果、及びTMR(Tunnel MagnetoResistance)効果といった磁気抵抗効果を示す磁気抵抗素子が利用される。
図1は、一般的な磁気抵抗素子110の構造を示す模式図である。この磁気抵抗素子110は、下部電極層111、反強磁性層112、固定磁性層(ピン層)113、バリア層114、自由磁性層(フリー層)115及び上部電極層116を含んでいる。バリア層114は、絶縁膜あるいは金属膜を含む非磁性層であり、固定磁性層113と自由磁性層115に挟まれている。固定磁性層113と自由磁性層115とは、いずれも、自発磁化を有する強磁性層を含んでいる。固定磁性層113の自発磁化の向き(orientation)は所定の方向に固定されている。一方、自由磁性層115の自発磁化の向きは反転可能であり、固定磁性層113の自発磁化の向きと平行、又は反平行になることが許されている。
固定磁性層113と自由磁性層115の自発磁化の向きが“反平行”である場合の磁気抵抗素子110の抵抗値は、磁気抵抗効果により、それらが“平行”である場合の抵抗値よりも大きくなることが知られている。MRAMは、この磁気抵抗素子110をメモリセルとして用い、この抵抗値の変化を利用することによってデータを不揮発的に記憶する。一方、メモリセルのデータの書き換えは、自由磁性層115の自発磁化の向きを反転させることによって行われる。具体的には、自由磁性層115の磁化容易軸が書き込みワード線あるいは書き込みビット線と平行になるように、メモリセルは配置されている。そして、これら書き込みワード線と書き込みビット線に、それぞれ書き込み電流IWL及びIBLが供給される。書き込み電流IWL,IBLが所定の条件を満たす場合、その書き込み電流により発生する外部磁界によって、自由磁性層115の自発磁化の向きが反転する。
また、特許文献1には、MRAMにおけるデータ書き込み方式の一つとして、「トグル書き込み方式(Toggle Write Mode)」が開示されている。
図2は、トグル書き込み方式のMRAMにおいて用いられる磁気抵抗素子120の構造を示す模式図である。この磁気抵抗素子120は、下部電極層121、反強磁性層122、固定磁性層(ピン層)123、バリア層124、自由磁性層(フリー層)125及び上部電極層126を含んでいる。自由磁性層125は、「反強磁性的」に結合した第1磁性膜131と第2磁性膜132を含み、第1磁性膜131と第2磁性膜132との間には、薄い非磁性膜133が挟まれている。この反強磁性結合により、図2中の矢印で示されているように、第1磁性膜131と第2磁性膜132の自発磁化の方向は、安定状態において反平行となる。また、トグル書き込み方式のメモリセルにおいては、磁性膜131、132の磁化容易軸が、書き込みワード線あるいは書き込みビット線と約45度の角をなす。
図2において、第1磁性膜131の自発磁化の向きと固定磁性層123の自発磁化の向きは“反平行”である第1状態が示されている。一方、図示されない第2状態においては、第1磁性膜131の自発磁化の向きと固定磁性層123の自発磁化の向きは“平行”となる。磁気抵抗効果により、第1状態における磁気抵抗素子120の抵抗値は、第2状態における抵抗値よりも大きくなる。トグル書き込み方式のMRAMは、この磁気抵抗素子120をメモリセルとして用い、抵抗値の変化を利用することによってデータを不揮発的に記憶する。
一方、メモリセルのデータの書き換えは、磁性膜131、132の自発磁化の向きを反転させることによって行われる。ここで、磁性膜131及び132は、互いに反強磁性的に結合しているため、一方の自発磁化が反転した場合、反平行状態を保つように、他方の自発磁化も反転する。つまり、トグル書き込み方式によれば、自由磁性層125の磁化状態は、書き込み動作の度に、「第1状態」と「第2状態」の間でトグルスイッチのように変化する。尚、トグル書き込み方式によれば、データの書き込みの前に、対象メモリセルに格納されているデータの読み出しが行われ、格納データと書き込みデータが異なっている場合にのみ、書き込み動作が実行される。
以上に示されたように、MRAMの書き込み動作においては、エネルギーバリアを超えて自由磁性層の磁化状態を変化させる必要がある。そのため、メモリセルに所望のデータが書き込めない確率(以下、「誤書き込み確率」と参照される)が存在する。消費電力を抑制するために書き込み電流を小さくしたり、高速化のため書き込み時間を短くしたりすることは、この誤書き込み確率の増加の原因となる。
特許文献2には、書き込み不良の抑制を目的とした不揮発性磁気薄膜メモリ装置の記録再生方法が開示されている。この記録再生方法によれば、情報の記録が行われる前に、試し書き用のメモリセルに試し書きが行われる。その試し書きの記録確認が行われた後、正規のデータ書き込みが実行される。この場合、書き込み時間は増大するが、温度環境が異なる状況においても正常に書き込み動作が行われる確率が上がる。
米国特許US6545906号 特開2003−115577号公報
本発明の目的は、誤書き込み確率を低減することができる磁気ランダムアクセスメモリ及びその動作方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、誤書き込み確率を低減し、且つ、書き込み時間の増大を抑制することができる磁気ランダムアクセスメモリ及びその動作方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、動作速度の低下を防止することができる磁気ランダムアクセスメモリ及びその動作方法を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の第1の観点において、磁気ランダムアクセスメモリ(1)は、磁気抵抗素子(11)を有するメモリセル(10)と、制御回路(20)と、検出回路(40)とを備える。制御回路(20)は、磁気抵抗素子(11)の抵抗値を変化させることによって、メモリセル(10)に所望のデータ(DW)を書き込むための書き込み制御を行う。検出回路(40)は、磁気抵抗素子(11)の抵抗値を検出し、検出された抵抗値に関する情報(SV)を制御回路(20)に出力する。制御回路(20)は、書き込み制御の最中に、検出回路(40)からの情報(SV)に基づいて、所望のデータ(DW)がメモリセル(10)に書き込まれたかどうかの判定を行う。
この磁気ランダムアクセスメモリ(1)において、上記判定の結果がフェイルである場合、制御回路(20)は、書き込み制御の期間(PW)を延長する。例えば、制御回路(20)は、書き込み制御の期間(PW)を1クロックサイクル延長する。従って、誤書き込み確率が低減される。また、上記判定は書き込み制御の最中に行われるため、書き込み時間の増大が抑制される。
また、この磁気ランダムアクセスメモリ(1)において、上記判定の結果がフェイルである場合、制御回路(20’)は、メモリセル(10)に所望のデータ(DW)を書き込むための再書き込み制御を行う。ここで、制御回路(20’)は、書き込み制御を強制的に終了した後に、メモリセル(10)に所望のデータ(DW)を書き込むための再書き込み制御を行うと好適である。これにより、誤書き込み確率が低減される。また、上記判定は書き込み制御の最中に行われるため、書き込み時間の増大が抑制される。
制御回路(20)は、再書き込み制御の最中、検出回路(40)からの情報(SV)に基づいて、所望のデータ(DW)がメモリセル(10)に書き込まれたかどうかの再判定を行う。再判定の結果がフェイルである場合、制御回路(20)は、再度、再書き込み制御を行う。この磁気ランダムアクセスメモリ(1)は、不良メモリセルのアドレスを記憶する記憶領域(52)を更に備えてもよい。この場合、制御回路(20)は、実行された再書き込み制御の回数をカウントし、回数が所定の回数に達した場合、そのメモリセル(10)のアドレスを記憶領域(52)に登録する。
本発明に係る磁気ランダムアクセスメモリ(1)は、電流源(30)から磁気抵抗素子(11)に所定の読み出し電流(I31)を供給するための読み出し配線(31)を更に備える。この時、検出回路(40)は、読み出し配線(31)の電位(V31)をモニターし、その電位(V31)を上記情報(SV)として出力する。
この磁気ランダムアクセスメモリ(1)において、制御回路(20)は、電位(V31)と参照電位(Vref)とを比較することによって、上記判定を行う。制御回路(20)は、トグル書き込み方式で書き込み制御を行ってもよい。また、制御回路(20)は、書き込み制御中の第1タイミング(TJ)近傍でだけ読み出し電流(I31)が供給されるように電流源(30)を制御し、且つ、第1タイミング(TJ)で判定を行ってもよい。
また、この磁気ランダムアクセスメモリ(1)において、制御回路(20)は、電位の時間微分値(ΔV31)が所定の基準値(Ref1、Ref2)に達したかどうかを調べることによって、上記判定を行う。制御回路(20)は、書き込み制御の期間(PW)にわたって読み出し電流(I31)を供給するように、電流源(30)を制御する。
本発明に係る磁気ランダムアクセスメモリ(1)は、メモリセル(10)を挟んで交差するように形成された第1配線(23)及び第2配線(24)を更に備える。制御回路(20)は、書き込み制御時、第1配線(23)及び第2配線(24)のそれぞれに第1電流(I23)及び第2電流(I24)を流すことによって抵抗値を変化させる。第1電流(I23)の印加は第2電流(I24)の印加よりも前に開始し、第2電流(I24)の印加は第1電流(I23)の印加より後に終了する。この時、制御回路(20)は、少なくとも第2電流(I24)が印加されている最中に上記判定を行う。
この磁気ランダムアクセスメモリ(1)において、制御回路(20)は、トグル書き込み方式で書き込み制御を行ってもよい。この時、制御回路(20)は、第2電流(I24)だけが印加されている最中に、検出された抵抗値に関する情報(SV)の値と所定の参照値(Vref)とを比較することによって、上記判定を行う。
また、本発明に係る磁気ランダムアクセスメモリ(1’)は、メモリセル(10)を挟んで交差するように形成された第1配線(23)及び第2配線(24)を更に備える。制御回路(20)は、書き込み制御時、第1配線(23)及び第2配線(24)のそれぞれに第1電流(I23)及び第2電流(I24)を流すことによって抵抗値を変化させる。磁気抵抗素子(11)は、第1配線(23)と終端回路(60)との間に接続され、第1電流(I23)が、読み出し電流として磁気抵抗素子(11)を流れる。
この磁気ランダムアクセスメモリ(1’)において、検出回路(40)は、磁気抵抗素子(11)と終端回路(60)を接続する読み出し配線(61)の電位をモニターし、その電位(V61)を上記情報(SV)として出力する。制御回路(20)は、電位(V61)の時間微分値(ΔV61)が所定の基準値(Ref1、Ref2)に達したかどうかを調べることによって、上記判定を行うと好ましい。第2電流(I24)の印加は第1電流(I23)の印加よりも前に開始し、第1電流(I23)の印加は第2電流(I24)の印加より後に終了する。この時、制御回路(20)は、少なくとも第1電流(I23)が印加されている最中に判定を行う。また、制御回路(20)は、第2電流(I24)の方向を、書き込み制御の期間(PW)中に反転させてもよい。
本発明の第2の観点において、磁気ランダムアクセスメモリ(1)の動作方法は、(A)磁気抵抗素子(11)を有するメモリセル(10)に所望のデータ(DW)を書き込むステップと、(B)メモリセル(10)に所望のデータ(DW)が書き込まれたか否か判定するステップとを有する。上記(B)ステップは、上記(A)ステップの最中に実行される。
この磁気ランダムアクセスメモリ(1)の動作方法は、更に、(C)メモリセル(10)に所望のデータ(DW)が書き込まれていないと判定された場合、上記(A)ステップの期間(PW)を延長するステップを有してもよい。この(C)ステップにおいて、上記(A)ステップの期間(PW)は、例えば1クロックサイクル延長される。
また、磁気ランダムアクセスメモリ(1)の動作方法は、更に、(C)メモリセル(10)に所望のデータ(DW)が書き込まれていないと判定された場合、メモリセル(10)に所望のデータ(DW)を再度書き込むステップを有してもよい。
また、磁気ランダムアクセスメモリ(1)の動作方法は、更に、(C0)メモリセル(10)に所望のデータ(DW)が書き込まれていないと判定された場合、上記(A)ステップを終了させるステップと、(C)メモリセル(10)に所望のデータ(DW)を再度書き込むステップとを有してもよい。
この磁気ランダムアクセスメモリ(1)の動作方法は、更に、(D)メモリセル(10)に所望のデータ(DW)が書き込まれたか否か判定するステップと、(E)メモリセル(10)に所望のデータ(DW)が書き込まれていないと判定された場合、上記(C)ステップを再度実行するステップとを有する。この動作方法は、更に、(F)上記(C)ステップの回数が所定の回数に達した場合、メモリセル(10)のアドレスを記憶領域(52)に登録するステップを有する。
本発明に係る磁気ランダムアクセスメモリ及びその動作方法によれば、誤書き込み確率が低減される。
本発明に係る磁気ランダムアクセスメモリ及びその動作方法によれば、誤書き込み確率が低減され、且つ、書き込み時間の増大が抑制される。
本発明に係る磁気ランダムアクセスメモリ及びその動作方法によれば、動作速度の低下が防止される。
本発明に係る磁気ランダムアクセスメモリ及びその動作方法によれば、回路面積が低減される。
添付図面を参照して、本発明による磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM;Magnetic Random Access Memory)及びその動作方法を説明する。
(第1の実施の形態)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るMRAM1の構成を示す概略図である。MRAM1は、アレイ状に配置された複数のメモリセル10を備えている。各メモリセル10は磁気抵抗素子11を有し、その抵抗値の変化を利用することによってデータを記憶する。その磁気抵抗素子11は、自由磁性層(フリー層)12、固定磁性層(ピン層)14、及びそれら自由磁性層12と固定磁性層14に挟まれる非磁性層13を有している(図1参照)。
また、MRAM1は、第1電流制御回路21及び第2電流制御回路22を備えている。第1電流制御回路21は、書き込み動作時、第1書き込み配線(書き込みビット線)23に第1書き込み電流I23を供給するように構成されている。第2電流制御回路22は、書き込み動作時、第2書き込み配線(書き込みワード線)24に、第2書き込み電流I24を供給するように構成されている。第1書き込み配線23と第2書き込み配線24は、互いに交差するように形成されており、図3においては、第1書き込み配線23はX方向に沿って、また、第2書き込み配線24はX方向に直交するY方向に沿って形成されている。また、第1書き込み配線23と第2書き込み配線24は、メモリセル10を挟むように配置されている。書き込み動作時、第1書き込み電流I23及び第2書き込み電流I24を所定のタイミングで供給することによって、自由磁性層12の自発磁化が反転する。
また、MRAM1は、電流源30を備えている。電流源30は、例えば定電流源である。電流源30は、読み出し動作時、読み出し配線(読み出しビット線)31に読み出し電流I31を供給するように構成されている。各メモリセル10の磁気抵抗素子11の一端は、この読み出し配線31に接続されており、その他端は、選択トランジスタ32を介してグランドに接続されている。選択トランジスタ32のゲートは、読み出し選択線(読み出しワード線)33に接続されている。読み出し動作時、ある読み出しビット線31とある読み出しワード線33によって、あるメモリセル10が選択される。電流源30から供給される読み出し電流I31は、選択されたメモリセル10の磁気抵抗素子11を通り抜ける。
更に、MRAM1は、書き込み制御回路20を備えている。書き込み制御回路20は、第1電流制御回路21、第2電流制御回路22、及び電流源30の動作を制御することにより、本発明に係る書き込み動作の制御(以下、「書き込み制御」と参照される)を行う。具体的には、書き込み制御回路20は、書き込み対象のメモリセル10のアドレスを示すアドレス信号ADD、及びそのメモリセル10に書き込まれる書き込みデータDWを受け取る。そして、書き込み制御回路20は、それらアドレス信号ADD及び書き込みデータDWに基づいて制御信号SCを生成し、その制御信号SCを第1電流制御回路21、第2電流制御回路22、及び電流源30のそれぞれに出力する。第1電流制御回路21、第2電流制御回路22、及び電流源30は、その制御信号SCに応じて、書き込み動作、あるいはその書き込み動作に付随する動作を実行する。これにより、磁気抵抗素子11の抵抗値が変化し、書き込み対象のメモリセル10に所望の書き込みデータDWが書き込まれる。
更に、MRAM1は、検出回路40を備えている。この検出回路40は、磁気抵抗素子11の抵抗値を検出するための回路である。例えば、図3に示されるように、検出回路40は、電位モニター41を含んでおり、その電位モニター41は、電流源30と磁気抵抗素子11の間の読み出し配線31の電位を検出する。読み出し電流I31が一定である時、読み出し配線31の電位は、磁気抵抗素子11の抵抗値の変化に応じて変動する。すなわち、読み出し配線31の電位は、磁気抵抗素子11の抵抗値を反映する量であり、磁気抵抗素子11の抵抗値と等価な量として扱われ得る。検出回路40は、この検出された抵抗値(電位)に関する情報を、検出信号SVとして書き込み制御回路20に出力する。
MRAM1によれば、データの書き込み及び読み出しには、別々の配線である書き込み配線23、24及び読み出し配線31がそれぞれ用いられる。従って、MRAM1において、書き込み動作中に読み出し動作を実行することも可能である。書き込み制御回路20は、電流源30を制御することによって、何時でも検出信号SVを受け取ることができる。後に詳しく説明されるように、本発明に係る書き込み制御回路20は、書き込み制御の最中に検出信号SVを受け取り、その検出信号SVにより示される抵抗値が所望の書き込みデータに相当しているかどうか判定する。つまり、本発明に係る書き込み制御回路20は、書き込み制御の最中に、書き込み対象のメモリセル10に所望の書き込みデータが書き込まれているかどうか判定する。そして、本発明に係る書き込み制御回路20は、その判定の結果に応じて、書き込み制御を変更する。
図4は、本実施の形態に係る書き込み制御を示すタイミングチャートである。図4において、第1書き込み電流I23、第2書き込み電流I24、読み出し配線31の電位V31、電位V31の時間微分値ΔV31、及び読み出し配線31に供給される読み出し電流I31が示されている。この書き込み制御により、あるメモリセル10に対して、データの書き込みが行われる。
MRAMの書き込み動作において、典型的には、第1書き込み電流I23と第2書き込み電流I24の一方が印加され始めた後、他方が印加され始める。例えば図4において、時刻t1で第1書き込み電流I23の印加が開始し、時刻t2で第2書き込み電流I24の印加が開始し、時刻t3で第1書き込み電流I23の印加が終了し、時刻t4で第2書き込み電流I24の印加が終了する。つまり、第1書き込み電流I23の印加は第2書き込み電流I24の印加よりも前に開始し、第2書き込み電流I24の印加は第1書き込み電流I23の印加よりも後に終了する。書き込み制御回路20は、このようなタイミングで書き込み電流が供給されるように、第1電流制御回路21及び第2電流制御回路22を制御する。
自由磁性層12と固定磁性層14の磁化方向が平行である状態を“平行状態”とし、それらの磁化方向が反平行である状態を“反平行状態”とする。正常に書き込みが行われる場合、書き込み対象のメモリセル10の磁気抵抗素子11の抵抗値は、ある値からある値へ遷移する。例えば、磁気抵抗素子11が平行状態から反平行状態に遷移する時、抵抗値が増加するため、読み出し配線31の電位V31は、図4中の実線で示されるように変化する。一方、磁気抵抗素子11が反平行状態から平行状態に遷移する時、抵抗値が減少するため、読み出し配線31の電位V31は、図4中の破線で示されるように変化する。
また、正常に書き込みが行われる場合、自由磁性層12の自発磁化は、書き込み期間PW(時刻t1〜t4)中のあるタイミングで反転する。その反転タイミングは、確率論的に決定される。その反転タイミングにおいて、読み出し配線31の電位V31はステップ状に変化する。そのため、電位V31の時間微分値ΔV31には、その反転タイミングにおいて、図4に示されるようなパルス状の変化が現れる。
このような電位V31や時間微分値ΔV31の変化、すなわち、磁気抵抗素子11の抵抗値の変化をモニターするため、書き込み制御回路20は、書き込み期間PW中に同時に読み出し電流I31が流れるように電流源30を制御する。例えば、図4において、書き込み期間PWを含む期間(時刻t0〜t5)、読み出し電流I31が流れる。この読み出し電流I31が流れている期間、書き込み制御回路20は、磁気抵抗素子11の抵抗値に関する情報(電位V31,微分値ΔV31)を取得することができる。
本発明に係るMRAM1によれば、書き込み期間PWの間のあるタイミングTJにおいて、書き込み制御回路20は、抵抗値に関する情報(電位V31,微分値ΔV31)を解析する。具体的には、書き込み制御回路20は、書き込み期間PW中のあるタイミングTJにおいて、磁気抵抗素子11の抵抗値が書き込みデータに相当する値に変化しているかどうか判定する。言い換えれば、書き込み制御回路20は、書き込み制御の真最中に、検出信号SVに基づいて、書き込みが正常に行われたかどうかを判定する。この書き込み制御回路20による判定のタイミングTJは、以下、「判定タイミング」と参照される。
判定タイミングTJは、書き込み期間(書き込み制御期間)PWの中にあり、書き込み電流I23,I24の両方が0になる時刻t4より前に位置する。また、判定タイミングTJは、正常書き込み時には自発磁化が既に反転しているようなタイミングであることが好ましく、書き込み期間PWの後半にあることが好ましい。そのため、判定タイミングTJは、少なくとも第2書き込み電流I24が供給されている期間(時刻t2〜t4)の中にあることが好適である。更に好適には、判定タイミングTJは、第2書き込み電流I24だけが供給されている期間(時刻t3〜t4)の中に位置する。
尚、第1書き込み電流I23と第2書き込み電流I24の印加が同時に開始してもよい。また、第1書き込み電流I23と第2書き込み電流I24の印加が同時に終了してもよい。更に、第1書き込み電流I23の印加タイミングと第2書き込み電流I24の印加タイミングが逆になってもよい。つまり、時刻t1で第2書き込み電流I24の印加が開始し、時刻t2で第1書き込み電流I23の印加が開始し、時刻t3で第2書き込み電流I24の印加が終了し、時刻t4で第1書き込み電流I23の印加が終了する。この場合、判定タイミングTJは、少なくとも第1書き込み電流I23が供給されている期間(時刻t2〜t4)の中にあることが好適である。更に好適には、判定タイミングTJは、第1書き込み電流I23だけが供給されている期間(時刻t3〜t4)の中に位置する。
書き込み制御回路20が上記判定タイミングにおいて判定を行う方法として、少なくとも2通りの方法が考えられる。
第1の方法は、検出信号SVが示す電位V31と所定の基準値との比較である。図4に示されるように、平行状態に対応する電位V31と反平行状態に対応する電位V31の中間付近に、参照電位Vrefが設定されればよい。書き込み制御回路20は、判定タイミングTJにおける電位V31と参照電位Vrefとを比較することにより、その時点でメモリセル10に書き込まれているデータの値を取得することができる。つまり、書き込み制御回路20は、所望のデータが正常に書き込まれているかどうかを、書き込み制御中の判定タイミングTJにおいて判定することができる。
この第1の方法によれば、少なくとも判定タイミングTJ近傍でだけ、読み出し電流I31が流れていればよい。例えば、読み出し電流I31が印加される期間は、上述の期間(時刻t0〜t5)ではなく、図4中の破線で示された期間であってもよい。書き込み制御回路20は、書き込み制御期間中の判定タイミングTJ近傍でだけ読み出し電流I31が供給されるように、電流源30を制御すればよい。これにより、消費電力が低減される。
第2の方法は、検出信号SVが示す電位V31の時間微分値ΔV31と、所定の基準値との比較である。図4に示されるように、時間微分値ΔV31には、自発磁化の反転に応じてパルス状の変化(反転パルス)が現れる。時間微分値ΔV31と所定の基準値Ref1、Ref2とを比較することにより、それら基準値Ref1、Ref2に達する反転パルスを検出することができる。書き込み制御回路20は、反転パルスが検出されたことを記憶し、判定タイミングTJより前に自発磁化が反転したかどうかを判定する。また、書き込み制御回路20は、検出された反転パルスの極性を記憶し、判定タイミングTJより前に検出されたパルス群のうち最後の反転パルス(最終パルス)の極性を調べてもよい。このように、書き込み制御回路20は、書き込み期間PWにわたって時間微分値ΔV31をモニターすることによって、所望のデータが正常に書き込まれているかどうか判定することができる。
この第2の方法によれば、反転パルスが利用されるため、書き込み時に自発磁化の反転が必要である。従って、第2の方法が採用される場合は、書き込み処理の前に、対象メモリセルのデータの読み出し処理が行われる。読み出されたデータが書き込みデータDWと同じ場合、書き込み処理は実行されない。読み出されたデータが書き込みデータDWと異なる場合、書き込み処理が実行される。正常に書き込みが行われれば自発磁化の反転が起こるため、時間微分値ΔV31に反転パルスが現れる。この反転パルスに基づいて、所望のデータが正常に書き込まれているかどうか判定することができる。
この第2の方法によれば、反転パルスを検出するために、判定タイミングTJ近傍だけでなく反転タイミング近傍においても読み出し電流I31が流れている必要がある。例えば、読み出し電流I31は、書き込み期間PW(時刻t1〜t4)の間流れていればよい。つまり、書き込み制御回路20は、書き込み制御の期間にわたって読み出し電流I31が供給されるように、電流源30を制御すればよい。また、時間微分値ΔV31は、書き込み制御回路20において算出されてもよいし、検出回路40において算出されてもよい。後者の場合、検出回路40は、電位モニター41の代わりに、微分回路を有していればよい。この場合、検出回路40は、読み出し配線31の電位V31の代わりに、時間微分値ΔV31を検出信号SVとして、書き込み制御回路20に出力する。
以上に示されたように、本発明によれば、「書き込み動作」の最中に「読み出し動作」が実行される。このような制御は、MRAMであるからこそ可能である。つまり、MRAM1においては、書き込みと読み出しに別々の配線(書き込み配線23、24;読み出し配線31)が用いられるため、書き込み制御中にデータのベリファイを実行することが可能となる。尚、書き込み電流I23、I24は、例えば20mAである。また、読み出し電流I31は、例えば20μAである。従って、書き込み動作の最中に読み出し電流I31が流れても、その読み出し電流I31によって発生する磁界は、自発磁化の反転やデータの書き込みに影響を及ぼさない。読み出し電流I31の大きさは、磁気抵抗素子11の抵抗値が読み出せる程度で十分である。
判定タイミングTJにおける判定の結果が「パス」の場合、すなわち、所望のデータが対象メモリセルに正常に書き込まれている場合、書き込み制御は通常どおり終了する。一方、判定タイミングTJにおける判定の結果が「フェイル」の場合、すなわち、所望のデータが対象メモリセルに書き込まれていなかった場合、図4に示されるように、書き込み期間PWが「延長」される。つまり、本実施の形態によれば、判定結果が「フェイル」である場合、書き込み制御回路20は、書き込み制御の期間を延長する。第1書き込み電流I23及び/又は第2書き込み電流I24が印加される期間は長くなる。これにより、所望のデータが対象メモリセルに書き込まれる確率が増加し、誤書き込み確率が減少する。その根拠が以下に示される。
図5は、次の文献から引用された、誤書き込み確率の書き込みパルスの継続時間に対する依存を示すグラフである(引用文献:N. D. Rizzo et al., "Thermally activated magnetization reversal in submicron magnetic tunnel junctions for magnetoresistive random access memory", APPLIED PHYSICS LETTERS, Vol.80, No.13, April 1, 2002.)。図5において、縦軸には誤書き込み確率P(t)が示され、横軸には書き込みパルスの継続時間tが示されている。この書き込みパルスの継続時間tは、書き込み期間PWに相当する。また、図5には、書き込み電流Iが7mA〜9mAの範囲内で様々な値に設定された複数の例が示されている。
書き込み期間tが長くなればなる程、誤書き込み確率P(t)が減少するという傾向が、図5より明らかである。書き込み電流Iの大きさが変わっても、その傾向は変わらない。つまり、書き込み期間PWが延長されることによって、所望のデータが対象メモリセルに書き込まれる確率が増加し、誤書き込み確率が減少する。ここで、書き込み期間PWを無駄に長くする必要はない。例えば書き込み電流Iが約9mAの場合、図5に示されるように、書き込みパルスの継続時間tが数十ns長くなると、誤書き込み確率P(t)は格段に減少する。本実施の形態に係るMRAM1は、例えば30nsのクロックサイクルで動作する。従って、書き込み期間PWは、1クロックサイクル延長されれば十分である。
以上に説明されたように、本発明に係るMRAM1及びその動作方法によれば、誤書き込み確率が減少する。よって、MRAM1の信頼性が向上する。
また、本発明によれば動作速度の低下が防止される。その理由は以下の通りである。誤書き込み(書き込みエラー)の発生は稀であるため、1回の書き込み制御が終了する度にベリファイが行われると、動作速度が低下してしまう。しかしながら、本発明によれば、1回の書き込み制御の最中にデータのベリファイが実行される。ほとんどの場合は書き込み期間の延長は実施されないので、書き込み時間の増大が抑制される。従って、動作速度の低下が防止される。すなわち、本発明によれば、誤書き込み確率が低減され、且つ、高速動作が維持される。このような制御は、MRAMだからこそ可能である。
更に、誤書き込み確率が低減されるため、エラー補正回路(ECC(Error Correction Code)回路)は、熱擾乱によるデータ破壊のみを対処すればよい。これにより、エラー補正回路の巨大化が防止される。従って、本発明によれば、回路面積が低減される。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るMRAM1の構成を示す概略図である。図6において、図3に示された構成と共通の構成には同一の符号が付されており、その説明は適宜省略される。本実施の形態に係るMRAM1は、書き込み制御回路20’を備えている。この書き込み制御回路20’は、第1電流制御回路21、第2電流制御回路22、及び電流源30に制御信号SCを出力し、書き込み制御を行う。また、本実施の形態に係る書き込み制御回路20’は、カウンタ51と不良アドレス記憶領域52を有している。検出回路40は、検出信号SVを書き込み制御回路20’に出力する。
図7は、本実施の形態に係る書き込み制御を示すタイミングチャートである。図7において、第1書き込み電流I23、第2書き込み電流I24、読み出し配線31の電位V31、電位V31の時間微分値ΔV31、及び読み出し配線31に供給される読み出し電流I31が示されている。第1の実施の形態と同様の制御・動作に関する説明は、適宜省略される。第1の実施の形態と同様に、書き込み期間PW中の判定タイミングTJにおいて、書き込み制御回路20’は、検出信号SVに基づいて、書き込みが正常に行われたかどうかを判定する。その判定においては、読み出し配線31の電位V31、あるいは、電位V31の微分値ΔV31が用いられればよい。
判定タイミングTJにおける判定の結果が「パス」の場合、すなわち、所望のデータが対象メモリセルに正常に書き込まれている場合、書き込み制御は通常どおり終了する。一方、判定タイミングTJにおける判定の結果が「フェイル」の場合、すなわち、所望のデータが対象メモリセルに書き込まれていなかった場合、本実施の形態によれば、同様の書き込み制御が再度実行される。この2回目以降の書き込み制御は、「再書き込み制御」と参照される。
この再書き込み制御は、1回目の書き込み制御が規定通り終了した後に、続けて実行されてもよい。あるいは、図7に示されるように、判定タイミングTJの後、規定の制御が終了するまでに、1回目の書き込み制御が強制的に終了されてもよい。つまり、書き込み制御回路20’は、タイミングTJにおいて書き込みエラーを検出すると、即座に終了処理を行ってもよい。これにより、1回目の書き込み制御は、規定よりも早い時刻t10に終了する。再書き込み制御は、強制終了時刻t10の直後の時刻t11に開始する。具体的には、時刻t11で第1書き込み電流I23の印加が開始し、時刻t12で第2書き込み電流I24の印加が開始し、時刻t13で第1書き込み電流I23の印加が終了し、時刻t14で第2書き込み電流I24の印加が終了する。尚、再書き込み制御において、1回目の書き込み制御と異なる値の書き込み電流I23,I24が用いられてもよい。
この再書き込み制御の最中のタイミングTJにおいて、再び判定(再判定)が行われる。その再判定の結果が「フェイル」の場合、書き込み制御回路20’は、再書き込み制御を再度実行する。このように、再書き込み制御が繰り返し実行される。この時、書き込み制御回路20’のカウンタ51は、再書き込み制御の回数をカウントする。その回数が所定の回数に達した場合、現在書き込み対象となっているメモリセル10は、不良メモリセルとして登録される。具体的には、書き込み制御回路20’は、現在書き込み対象となっているメモリセル10のアドレスを、不良アドレス記憶領域52に登録する。そして、現在の書き込みデータDWは、代替メモリセルに書き込まれる。以降、不良アドレス記憶領域52に登録されたアドレスにアクセスが行われる場合、書き込み制御回路20’は、そのアドレスを、対応する代替メモリセルのアドレスに変換する。
尚、2回連続して書き込みエラーが発生する確率は極めて低いので、再書き込み処理は、1回だけ行われてもよい。つまり、1回目の書き込み処理の後、再書き込みが行われても書き込みエラーが発生するメモリセル10は、即座に不良メモリセルとして登録されてもよい。また、2回連続して書き込みエラー発生する確率は極めて低いので、再書き込み制御において再判定は行われなくてもよい。
本実施の形態に係るMRAM1及びその動作方法によれば、第1の実施の形態による効果と同じ効果が得られる。すなわち、誤書き込み確率が減少し、MRAM1の信頼性が向上する。また、書き込み制御の最中にデータのベリファイが実行されるので、書き込み時間の増大が抑制される。この観点において、判定結果がフェイルである場合、1回目の書き込み制御が強制終了されることが好適である。これにより、動作速度の低下が防止される。更に、誤書き込み確率が低減されるため、エラー補正回路の巨大化が防止される。従って、回路面積が低減される。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態は、特に、トグル書き込み方式のMRAMに適用される。つまり、本実施の形態において、磁気抵抗素子11の自由磁性層12は、反強磁性的に結合した複数の磁性膜と、磁性膜間に挟まれる非磁性膜を有している(図2参照)。また、磁性膜の磁化容易軸は、第1書き込み配線23及び第2書き込み配線24と約45度の角をなす。その他の構成は、第1の実施の形態における構成(図3)、あるいは第2の実施の形態における構成(図4)と同じである。
書き込み制御回路20(あるいは書き込み制御回路20’)は、トグル書き込み方式の書き込み制御を実行する。すなわち、書き込み制御回路20は、書き込み処理の前に、書き込みターゲットであるメモリセル10に格納されたデータを読み出し、読み出されたデータと書き込みデータDWの比較を行う。読み出されたデータと書き込みデータDWが異なる場合にのみ、書き込み処理が実行される。
図8は、本実施の形態に係る書き込み制御を示すタイミングチャートである。図8において、第1書き込み電流I23、第2書き込み電流I24、及び読み出し配線31の電位V31が示されている。既出の実施の形態と同様の制御・動作に関する説明は、適宜省略される。磁気抵抗素子11が平行状態から反平行状態に遷移する時、抵抗値が増加するため、読み出し配線31の電位V31は、図8中の実線で示されるように変化する。一方、磁気抵抗素子11が反平行状態から平行状態に遷移する時、抵抗値が減少するため、読み出し配線31の電位V31は、図8中の破線で示されるように変化する。ここで、トグル書き込み方式の場合、既出の実施の形態で示された通常の方式と異なり、自発磁化の反転は急激には起こらない。図8に示されるように、既出の実施の形態(図4、図7参照)と比較して、磁気抵抗素子11の抵抗値の変化は緩やかであり、読み出し配線31の電位V31の変化も緩やかである。
本実施の形態に係る書き込み制御回路20も、書き込み期間PW中の判定タイミングTJにおいて、検出信号SVに基づいて、書き込みが正常に行われたかどうかを判定する。上述の通り、トグル書き込み方式によれば、読み出し配線31の電位V31の変化は、緩やかである。よって、電位V31の時間微分値ΔV31に、自発磁化の反転を顕著に示す反転パルスは現れにくい。そのため、本実施の形態によれば、書き込みが正常に行われたかどうかの判定は、検出信号SVが示す電位V31と参照電位Vrefを比較することにより行われる(第1の方法)。
また、時刻t2〜t3の期間、電位V31を示す実線と破線との間の差は小さい。トグル書き込み方式によれば、自発磁化が反転するか否かは、第1書き込み電流I23の印加が終了するタイミング(時刻t3)以降であることが多い。従って、本実施の形態において、判定タイミングTJは、第2書き込み電流I24だけが供給されている期間(時刻t3〜t4)の中にあることが好適である。判定タイミングTJが、書き込み電流の印加が全て終了する時刻t4の直前であると更に好ましい。
判定タイミングTJにおける判定の結果が「フェイル」の場合、第1の実施の形態と同様に、書き込み制御回路20は、書き込み期間PWを延長してもよい。あるいは、第2の実施の形態と同様に、書き込み制御回路20’は、1回目の書き込み制御を終了し、再書き込み制御を行ってもよい。これにより、第1及び第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
(第4の実施の形態)
図9は、本発明の第4の実施の形態に係るMRAM1’の構成を示す概略図である。図9において、図3に示された構成と同様の構成には同一の符号が付され、その説明は適宜省略される。
本実施の形態に係るMRAM1’において、第1書き込み配線23は、磁気抵抗素子11に読み出し電流を供給するための配線としても用いられる。そのため、各メモリセル10の磁気抵抗素子11の一端は、第1書き込み配線23に接続されている。各メモリセル11の磁気抵抗素子11の他端は、選択トランジスタ32を介して読み出し配線61に接続されている。その読み出し配線61は、終端回路60に接続されている。つまり、磁気抵抗素子11は、第1書き込み配線23と終端回路60との間に接続されている。選択トランジスタ32のゲートは、読み出し選択線(読み出しワード線)33に接続されている。第1電流制御回路21から第1書き込み配線23に供給される第1書き込み電流I23は、読み出し電流として、選択されたメモリセル10の磁気抵抗素子11を通り抜ける。
また、検出回路40は、磁気抵抗素子11と終端回路60の間に接続された読み出し配線61に接続されており、その読み出し配線61の電位V61をモニターする。読み出し配線61の電位V61は、磁気抵抗素子11、選択トランジスタ32、及び終端回路60のそれぞれの抵抗値によって決定される分圧に対応する。従って、磁気抵抗素子11の抵抗値の変化に応じて、電位V61も変動する。すなわち、本実施の形態に係る検出回路40も、磁気抵抗素子11の抵抗値に関する情報を取得することができる。この検出回路40は、電位モニター41を有している。この場合、検出回路40は、読み出し配線61の電位V61を、検出信号SVとして書き込み制御回路20に出力する。また、検出回路40は、微分回路41を有していてもよい。この場合、検出回路40は、電位V61の時間微分値を、検出信号SVとして書き込み制御回路20に出力する。
このようなMRAM1’の書き込み制御回路20(あるいは書き込み制御回路20’)は、第1電流制御回路21と第2電流制御回路22を制御することにより、書き込み制御を行う。
図10は、本実施の形態に係る書き込み制御を示すタイミングチャートである。図10において、第1書き込み電流(読み出し電流)I23、第2書き込み電流I24、読み出し配線61の電位V61、及び電位V61の時間微分値ΔV61が示されている。既出の実施の形態と同様の制御・動作に関する説明は、適宜省略される。本実施の形態においては、例えば、時刻t1で第2書き込み電流I24の印加が開始し、時刻t2で第1書き込み電流I23の印加が開始し、時刻t3で第2書き込み電流I24の印加が終了し、時刻t4で第1書き込み電流I23の印加が終了する。
本実施の形態によれば、第1書き込み電流I23が、読み出し電流として磁気抵抗素子11を流れる。従って、図10に示されるように、第1書き込み電流I23が流れている期間(時刻t2〜t4)、読み出し配線61に信号が現れる。磁気抵抗素子11が平行状態から反平行状態に遷移する時、抵抗値が増加するため、読み出し配線61の電位V61及び時間微分値ΔV61は、図10中の点線で示されるように変化する。一方、磁気抵抗素子11が反平行状態から平行状態に遷移する時、抵抗値が減少するため、読み出し配線61の電位V61及び時間微分値ΔV61は、図10中の実線で示されるように変化する。
本実施の形態に係る書き込み制御回路20も、書き込み期間PW中の判定タイミングTJにおいて、検出信号SVに基づいて、書き込みが正常に行われたかどうかを判定する。その判定タイミングTJは、正常書き込み時には自発磁化が既に反転しているようなタイミングであることが好ましく、書き込み期間PWの後半にあることが好ましい。ここで、判定に用いられる電位V61が得られる期間は、第1書き込み電流I23が供給される期間である。従って、第1書き込み電流I23の印加は、書き込み期間PW中の比較的後半に行われると好ましい。つまり、図10に示されるように、第2書き込み電流I24の印加は第1書き込み電流I23の印加よりも前に開始し、第1書き込み電流I23の印加は第2書き込み電流I24の印加よりも後に終了することが好適である。この場合、判定タイミングTJは、少なくとも第1書き込み電流I23が供給されている期間(時刻t2〜t4)の中にある。更に好適には、判定タイミングTJは、第1書き込み電流I23だけが供給されている期間(時刻t3〜t4)の中に位置する。
判定タイミングTJにおいて行われる判定には、読み出し配線61の電位V61(第1の方法)、あるいは、電位V61の時間微分値ΔV61(第2の方法)が用いられる。第1の方法が用いられる場合、判定タイミングTJにおける電位V61と参照電位Vrefが比較される。第2の方法が用いられる場合、時間微分値ΔV61と所定の基準値Ref1、Ref2とが比較され、それら基準値Ref1、Ref2に達する反転パルスが検出される。また、判定タイミングTJより前に検出されたパルス群のうち最後の反転パルス(最終パルス)の極性が調べられる。このような処理により、書き込み制御回路20は、所望のデータが正常に書き込まれているかどうか判定することができる。
尚、本実施の形態によれば、書き込みに用いられる第1書き込み電流I23が磁気抵抗素子11を流れるので、読み出し配線61の電位V61は、第1書き込み電流I23の変動や影響を受けやすい。従って、判定は、時間微分値ΔV61に現れる反転パルスを検出することによって行われることがより好ましい。
判定タイミングTJにおける判定の結果が「フェイル」の場合、第1の実施の形態と同様に、書き込み制御回路20は、書き込み期間PWを延長してもよい。あるいは、第2の実施の形態と同様に、書き込み制御回路20’は、1回目の書き込み制御を終了し、再書き込み制御を行ってもよい。これにより、第1及び第2の実施の形態と同様の効果が得られる。更に、本実施の形態によれば、第1書き込み配線23が、磁気抵抗素子11に読み出し電流を供給するための配線としても用いられる。その結果、図3や図6に示された構造と比較して、配線が一種類少なくなるので、回路面積が縮小される。
(第5の実施の形態)
本実施の形態によれば、読み出し配線の電位の時間微分値に、反転パルスが現れやすくなる技術が提供される。よって、本実施の形態においては、電位の微分値を用いる上述の第2の判定方法により判定が行われると特に好適である。但し、本実施の形態に係る書き込み制御は、既出の実施の形態のいずれに適用されても構わない。本実施の形態におけるMRAMの構成は、既出の実施の形態における構成と同様であり、その説明は適宜省略される(図3、図6、図9参照)。以下、本実施の形態に係る書き込み制御が、図9に示された第4の実施の形態に係るMRAM1’に適用される場合が例示される。
図11は、本実施の形態に係る書き込み制御を示すタイミングチャートである。図11において、第1書き込み電流(読み出し電流)I23、第2書き込み電流I24、読み出し配線61の電位V61、及び電位V61の時間微分値ΔV61が示されている。第4の実施の形態と同様の制御・動作に関する説明は、適宜省略される。
本実施の形態によれば、時刻t1において、第2書き込み電流I24の印加が開始する。ここで、第2書き込み電流I24の方向は、第1の方向であるとする。また、時刻t2において、第1書き込み電流I23の印加が開始する。次に、時刻t5において、第2書き込み電流I24の方向が、第1の方向と逆の第2方向に変わる。その後、時刻t3で第2書き込み電流I24の印加が終了し、時刻t4で第1書き込み電流I23の印加が終了する。このように、本実施の形態によれば、書き込み制御回路20は、第2書き込み電流I24の方向を、書き込み制御の期間中に反転させる。つまり、第2書き込み電流I24は、データの書き込みに必要な所定の方向と逆に一旦流れ、その後、所定の方向に流れる。
このような書き込み制御により、以下のような動作が実現される。例えば、あるメモリセル10にデータ「0」が書き込まれている状態で、またデータ「0」が書き込まれる場合を考える。この場合、データの書き込みに必要な所定の方向とは、データ「0」の書き込みに対応した方向であり、逆方向とは、データ「1」の書き込みに対応した方向である。最初、第2書き込み電流I24が逆方向に流れるため、メモリセル10にデータ「1」が一旦書き込まれる。その後、第2書き込み電流I24が所定の方向に流れるため、メモリセル10に再びデータ「0」が書き込まれる。その結果、図11に示されるように、時間微分値ΔV61に、2つの反転パルスが発生する。すなわち、データの“書き換え”が行われない場合であっても、自由磁性層12の自発磁化が反転するため、必ず反転パルスが現れる。データの書き換えが行われる場合には、既出の実施の形態と同様に、1つの反転パルスが発生する。
このように、本実施の形態によれば、データの“書き換え”“上書き”に関わらず、反転パルスが少なくとも1つ現れることが期待される。書き込み制御回路20は、検出された反転パルスの極性を記憶し、判定タイミングTJより前に検出されたパルス群のうち最後の反転パルス(最終パルス)の極性を調べる。これにより、判定タイミングTJにおいて、所望のデータが正常に書き込まれているかどうか判定することができる。メモリセル10に格納されているデータを読み出し、格納データが書き込みデータと異なる場合にのみ書き込み動作を行うというシーケンスが実行されない場合であっても、判定を実行することが可能である。
以上に説明されたように、本発明に係るMRAM及びその動作方法によれば、誤書き込み確率が低減される。また、書き込み時間の増大が抑制され、動作速度の低下が防止される。更に、回路面積が低減される。
図1は、従来のMRAMに用いられる磁気抵抗素子の構造を示す模式図である。 図2は、従来のトグル書き込み方式のMRAMに用いられる磁気抵抗素子の構造を示す模式図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係るMRAMの構成を示す概略図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る書き込み制御を示すタイミングチャートである。 図5は、誤書き込み確率の書き込みパルスの継続時間に対する依存を示すグラフである。 図6は、本発明の第2の実施の形態に係るMRAMの構成を示す概略図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態に係る書き込み制御を示すタイミングチャートである。 図8は、本発明の第3の実施の形態に係る書き込み制御を示すタイミングチャートである。 図9は、本発明の第4の実施の形態に係るMRAMの構成を示す概略図である。 図10は、本発明の第4の実施の形態に係る書き込み制御を示すタイミングチャートである。 図11は、本発明の第5の実施の形態に係る書き込み制御を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 MRAM
10 メモリセル
11 磁気抵抗素子
12 自由磁性層
13 非磁性層
14 固定磁性層
20 書き込み制御回路
21 第1電流制御回路
22 第2電流制御回路
23 第1書き込み配線
24 第2書き込み配線
30 電流源
31 読み出し配線
32 選択トランジスタ
33 読み出し選択線
40 検出回路
41 電位モニター/微分回路
51 カウンタ
52 不良セルアドレス記憶領域
60 終端回路
61 読み出し配線

Claims (10)

  1. 磁気抵抗素子を有するメモリセルと、
    き込み制御を行う制御回路と、
    電流源から前記磁気抵抗素子に所定の読み出し電流を供給するための読み出し配線と、
    前記読み出し配線の電位をモニターし、前記電位に関する情報を前記制御回路に出力する検出回路と
    を具備し、
    前記書き込み制御とは、前記磁気抵抗素子の抵抗値を変化させて前記メモリセルに所望のデータを書き込むために、書き込み配線に書き込み電流を印加することであり、
    書き込み期間は、前記書き込み配線に前記書き込み電流が印加される期間であり、
    第1タイミングは、前記書き込み期間の最中のあるタイミングであり、
    読み出し電流供給期間は、前記書き込み期間に含まれ、前記書き込み期間よりも短く、且つ、前記第1タイミングを含む期間であり、
    前記制御回路は、前記読み出し電流供給期間に前記読み出し電流が供給されるように前記電流源を制御し、
    前記制御回路は、前記第1タイミングにおいて、前記電位と参照電位とを比較することによって、前記所望のデータが前記メモリセルに書き込まれたかどうかの判定を行う
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 請求項1に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記判定の結果がフェイルである場合、
    前記制御回路は、前記書き込み間を延長する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  3. 請求項2に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記制御回路は、前記書き込み間を1クロックサイクル延長する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  4. 請求項1に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記判定の結果がフェイルである場合、
    前記制御回路は、前記書き込み制御を再度行う
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記制御回路は、トグル書き込み方式で前記書き込み制御を行う
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の磁気ランダムアクセスメモリであって、
    前記書き込み配線は、前記メモリセルを挟んで交差するように形成された第1配線及び第2配線を含み、
    前記制御回路は、前記書き込み制御時、前記第1配線及び前記第2配線のそれぞれに前記書き込み電流として第1電流及び第2電流を印加し、
    前記第1電流の印加は前記第2電流の印加よりも前に開始し、前記第2電流の印加は前記第1電流の印加より後に終了し、
    前記第1タイミングは、前記第2電流が印加されている期間に含まれている
    磁気ランダムアクセスメモリ。
  7. 気抵抗素子を有するメモリセルに所望のデータを書き込むために、書き込み配線に書き込み電流を印加するステップと、
    読み出し配線を通して前記磁気抵抗素子に所定の読み出し電流を供給するステップと、
    前記読み出し配線の電位と参照電位とを比較することによって、前記メモリセルに前記所望のデータが書き込まれたか否か判定するステップと
    を具備し、
    書き込み期間は、前記書き込み配線に前記書き込み電流が印加される期間であり、
    第1タイミングは、前記書き込み期間の最中のあるタイミングであり、
    読み出し電流供給期間は、前記書き込み期間に含まれ、前記書き込み期間よりも短く、且つ、前記第1タイミングを含む期間であり、
    前記読み出し電流を供給するステップは、前記読み出し電流供給期間に実行され、
    前記判定するステップは、前記第1タイミングにおいて実行される
    磁気ランダムアクセスメモリの動作方法。
  8. 請求項に記載の磁気ランダムアクセスメモリの動作方法であって、
    更に、
    記メモリセルに前記所望のデータが書き込まれていないと判定された場合、前記書き込み期間を延長するステップ
    を具備する
    磁気ランダムアクセスメモリの動作方法。
  9. 請求項に記載の磁気ランダムアクセスメモリの動作方法であって、
    前記書き込み期間を延長するステップにおいて、前記書き込み期間は、1クロックサイクル延長される
    磁気ランダムアクセスメモリの動作方法。
  10. 請求項に記載の磁気ランダムアクセスメモリの動作方法であって、
    更に、
    記メモリセルに前記所望のデータが書き込まれていないと判定された場合、前記書き込み配線に前記書き込み電流を印加するステップを再度実行するステップ
    を具備する
    磁気ランダムアクセスメモリの動作方法。
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