JP4735824B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する記録装置に関するものであり、特に加圧された液体を前記ノズルから吐出させて行うパージ処理が可能な記録装置に関するものである。
記録装置として、例えば、インクをノズルから吐出するインクジェット式の液滴噴射装置を備えたものでは、増粘化したり固体化したりした不良インクが吐出不良を招く虞があるため、動作中に所定のタイミングで、液滴噴射装置内部の不良インクをノズルから排出させて、吐出状態の維持、回復を図るパージ処理ができるように構成されている場合がある。このようなパージ処理には、ノズルを被覆するキャップ体を吸引ポンプに接続して、吸引ポンプの吸引力でノズルから不良インクを引き出して除去する方式と、インクの供給源側から加圧インクを液滴噴射装置に供給して不良インクをノズルから押し出して除去する方式とがある。
加圧インクでパージ処理を行う方式では、一般的に、液滴噴射装置の上流側にインクを貯留する貯留タンクと、加圧用のポンプとが設けられており、加圧用のポンプから貯留タンクに高圧の空気を供給してインクを加圧し、加圧されたインクを液滴噴射装置に送っている。空気やインク通過する供給路は、通常、ポンプや貯留タンク、液滴噴射装置等に取り付けられたジョイント部に、チューブ体が接続されて形成されている。ところが、ゴミ詰まり等によって供給路の流路抵抗が高くなって内圧が非常に上がると、チューブとジョイント部との接続部分のうち、内圧に耐えられなくなったいずれかの箇所の接続が外れてしまうので、インクが通過する接続部分が外れた場合には、インクが周辺に飛び散って記録装置の内部を汚染する虞があった。
そこで、例えば、特許文献1では、チューブとジョイント部との接続部分の少なくとも1箇所を所定値以上の圧力で外れるように接続し、且つ加圧用のポンプを、前記所定値以上の圧力を発生しないように調整しておくことで、前記チューブ体とジョイント部との接続の外れを防止している。
特開平11−320913号公報(図6参照)
特許文献1の構造によると、ポンプの発生する圧力の上限を前記所定値以下に規定しているものの、詰まり等の不具合によって供給路の流路抵抗が上昇すると、供給路におけるチューブとジョイント部との接続部分に、前記所定値以上の圧力がかかることがある。その場合には、チューブとジョイント部との接続箇所のうち、あらかじめ所定値以上の圧力で外れるように設定されている箇所が外れることになる。しかしながら、特許文献1では、外れるように設定されている接続部分が、具体的にどの箇所か規定されていないので、インクが通過する経路の接続部分が外れた場合には、従来同様にインク汚染を引き起こす虞があった。
本発明は、上記問題を解消するものであり、パージ処理のために、高圧の空気や液体が通過する供給路を備えた構造において、仮に空気や液体の供給路の内圧が異常に高くなって、供給路における接続部分が外れても、液体の飛散による周辺の汚染を確実に防止することができる記録装置の提供を目的とするものである。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明における記録装置は、液滴を吐出するノズルを有する液滴噴射装置と、この液滴噴射装置に供給する液を貯留する貯留タンクと、この貯留タンクに空気を供給する空気供給手段とが備えられ、前記空気供給手段から供給された空気で前記貯留タンクの液を加圧し、この加圧された液体を前記液滴噴射装置のノズルから吐出させてパージ処理を行うように構成された記録装置において、前記空気供給手段から前記貯留タンクへ空気を供給する空気供給路は、空気用チューブ体と、前記空気供給手段及び前記貯留タンクにそれぞれ設けられた空気用ジョイント部とが接続されて形成され、前記貯留タンクから前記液滴噴射装置へ液滴を供給する液供給路は、液用チューブ体と、前記貯留タンク及び液滴噴射装置にそれぞれ設けられた液用ジョイント部とが接続されて形成され、前記空気用チューブ体と前記空気用ジョイント部との接続部分の耐圧及び前記液用チューブ体と前記液用ジョイント部との接続部分の耐圧はいずれも、前記パージ処理の際にかかる所定の圧力よりは大きく、且つ、前記空気用チューブ体と前記空気用ジョイント部との接続部分の耐圧は、前記液用チューブ体と前記液用ジョイント部との接続部分の耐圧よりも低く設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の記録装置において、前記空気供給路においては、前記空気用チューブ体と前記貯留タンクに設けられた前記空気用ジョイント部との接続部分の耐圧が一番高く設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の記録装置において、前記空気用チューブ体及び液用チューブ体はいずれも、可撓性と保形性とを有し、前記空気用ジョイント部に対する空気用チューブ体の抜け抵抗は、前記液用ジョイント部に対する液用チューブ体の抜け抵抗よりも小さく設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の記録装置において、前記空気用チューブ体と前記空気用ジョイント部との接触面積は、前記液用チューブ体と前記液用ジョイント部との接触面積よりも小さいことを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の記録装置において、前記液用チューブ体と前記液用ジョイント部との接続部分に対して、締結具または接着剤が付加されていることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の記録装置において、前記空気用チューブ体は、前記液用チューブ体よりも、軟質材料を素材とすることを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の記録装置において、前記貯留タンクの内部では、液体と空気とが可撓性薄膜によって分離されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、空気用チューブ体と空気用ジョイント部との接続部分の耐圧が、液用チューブ体と液用ジョイント部との接続部分の耐圧よりも低く設定されているから、万が一、空気供給路及び液供給路における内圧が異常に高くなったときには、前述した空気用チューブ体と空気用ジョイント部との接続部分が必ず先に外れることになる。この外れた接続部分は、空気のみが通過し液体は通過しないから、接続が外れても液体が飛散する虞がなく、液体による周辺の汚染を防止することができる。そして、供給路において一旦高まった内圧は、外れた空気用の接続部分から空気が漏れることによって常圧に戻るから、二次的に他の接続部分が外れる虞もない。
請求項2に記載の発明によれば、空気用チューブ体と空気用ジョイント部との接続部分が外れる場合であっても、空気用チューブ体と貯留タンクに設けられた空気用ジョイント部との接続部分は耐圧が一番高いから外れ難く、空気供給路におけるその他の接続部分が先に外れることになる。チューブ体とジョイント部とがその内圧に耐えられずに外れる(離脱する)際には、周囲に損傷を与える可能性もあるが、貯留タンクとの接続部分を外れ難くすることで、貯留タンクが損傷を受ける心配をなくし、その結果、貯留タンクから液体が流出することを確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、空気用チューブ体及び液用チューブ体は、可撓性と保形性とを有しているから、このチューブ体に空気用ジョイント部及び液用ジョイント部を差し込むように接続すると、チューブ体がジョイント部に密着して抜け抵抗を生じ、この抜け抵抗の大小を設定することで、接続部分の耐圧を容易に設定することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、チューブ体とジョイント部との接続における接触面積を変えることで、空気用の接続部分と液用の接続部分の耐圧を容易に相違させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、チューブ体とジョイント部との接続に、締結具または接着剤を付加するか否かによって、空気用の接続部分と液用の接続部分の耐圧を容易に相違させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、チューブ体とジョイント部との接続において、チューブ体の硬度の大小によってジョイント部に対する締め付け力が変わり抜け抵抗が変化するので、空気用の接続部分と液用の接続部分の耐圧を容易に相違させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、空気と液体が可撓性膜で分離されているから、仮に貯留タンクに近い空気供給路における接続部分が外れたり、貯留タンク自体が破損したりしても、液体の飛散を抑制できる。
また、可撓性薄膜によって、貯留タンクにおける液体が空気と直接接触しないようになっているから、空気との接触に起因する液体の粘度増加や変質を防止することができる。
以下に本発明の実施形態について説明する。図1〜図4は第1実施形態を示したものである。
図1に示すように、実施形態の記録装置100では、その内部に設けられた記録部1に、インクジェット式の液滴噴射装置(以降、記録ヘッドユニットと記載する)4が搭載され、被記録媒体である用紙Pにインクを吐出させて記録するように構成されている。記録装置100は、例えば、インクジェットプリンタであるが、その他に、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能等を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)等に含まれるプリンタ機能に適用されるものであってもよい。
前記記録部1は、Y方向(用紙搬送方向と直交する方向、主走査方向)に延びる横長の板状のガイドレール2、3に摺動可能に跨って往復移動するキャリッジを構成する記録ヘッドユニット4と、記録ヘッドユニット4を往復移動させるためにガイドレール2、3と平行状に配置されたタイミングベルト8と、そのタイミングベルト8を駆動するCR(キャリッジ)モータ6等を備えている。
用紙Pに対する記録領域の外側の一方(図1の右側)には、メンテナンス部5が設けられており、このメンテナンス部5に記録ヘッドユニット4が移動してきたときには、加圧インクを記録ヘッドユニット4に供給してノズル9から、増粘インクや固化インク、あるいは気泡等を強制的に排出するパージ処理を行い、記録ヘッドユニット4の維持、回復を図るように構成されている。なお、図示していないが、メンテナンス部5には、複数のノズル9の開口を一括して覆うキャップ体や、ノズル9の開口面を払拭クリーニングするワイパー部材等が設けられている。
記録ヘッドユニット4は、貯留タンクとしてのインクカートリッジ10から、インクが供給されるように構成されており、記録ヘッドユニット4に備えられた圧電アクチュエータ(図示せず)によって、インクに吐出圧力を与えて選択的にノズル9から用紙Pに対して吐出を行う。この実施形態では、インクカートリッジ10は、4色分備えられて記録装置100に静置され、それぞれのインクカートリッジ10から液供給路11を介して記録ヘッドユニット4に供給される。記録部1の矢印A方向の下流側(以下、前側と記載する)に、左側から順にブラック(Bk)用のインクカートリッジ10a シアン(C)用のインクカートリッジ10b、マゼンタ(M)用のインクカートリッジ10c、イエロー(Y)用のインクカートリッジ10dが並列状に配置されている。
インクカートリッジ10の内部には、記録ヘッドユニット4に供給するインクの他に、このインクを加圧するための空気(後述する)も貯留されており、これら空気とインクとは可撓性薄膜12を介して分離された空気室13とインク室14とに、それぞれ収容されている。ここでは、インク室13は可撓性薄膜12によって袋状に形成され、インク室13を囲むように空気室13が設けられている。
空気室13の空気は、記録部1の前側端部(図1の前方左側)に配置されたポンプ15から出て、図2に示すように、一旦サブタンク16に貯留されここで圧力が高められた後に、空気供給路17を介して、それぞれのインクカートリッジ10a〜10dに供給される。なお、この実施形態では、空気供給手段として、ポンプ15とサブタンク16とを備えているが、ポンプ単体で加圧空気を作り出す場合には、サブタンクを省略してもよい。
前述した空気供給路17は、サブタンク16とインクカートリッジ10とを繋いでいるが、詳細には、図3に示すように、空気用チューブ体19と、サブタンク16とインクカートリッジ10とにそれぞれ設けられた空気用ジョイント部18とを接続して形成されており、接続部分としては、サブタンク16の空気用ジョイント部18と空気用チューブ体19とが接続される第1接続部20aと、インクカートリッジ10の空気用ジョイント部18と空気用チューブ体19とが接続される第2接続部20bとがある。
一方、前述した液供給路11は、インクカートリッジ10と記録ヘッドユニット4とを繋いでいるが、液用チューブ体22と、インクカートリッジ10と記録ヘッドユニット4とにそれぞれ設けられた液用ジョイント部21とが接続されて形成されており、接続部分としては、インクカートリッジ10の液用ジョイント部21と液用チューブ体22とが接続される第3接続部20cと、記録ヘッドユニット4の液用ジョイント部21と液用チューブ体22とが接続される第4接続部20dとがある。
なお、接続部分は、上述した第1〜第4の接続部20a〜20dだけでなく、ポンプ15とサブタンク16との間の供給路23にもあるが、この実施形態では、空気はサブタンク16にて圧力が高められてそれより下流側に送られるから、供給路の内圧が異常に高まったときの耐圧を考慮する必要のある接続部は、サブタンク16よりも下流側となる。従って、供給路23の接続部については、パージ処理に必要な所定の圧力以上にその耐圧が設定されているものとし、ここでは詳細な説明を省略する。
空気用チューブ体19及び液用チューブ体22は、いずれも可撓性と保形性を有しており、耐久性に優れた合成樹脂製のチューブであって、特に、液用チューブ体22は耐インク性に優れた素材が好適である。そして、第1〜第4接続部20a、20b、20c、20dではいずれも、空気用チューブ体19及び液用チューブ体22の内側に、略筒状に形成された空気用ジョイント部18および液用ジョイント部21が差し込まれて接続される。従って、各接続部における耐圧の大小は、ジョイント部からのチューブ体の抜け抵抗の大小によって決定される。
前記第1〜第4接続部20a、20b、20c、20dはいずれも、メンテナンス部5で行われるパージ処理の際に各供給路にかかる所定の圧力(内圧)よりも高い耐圧に設定されているが、そのうち、空気が通過する第1及び第2接続部20a、20bの耐圧は、インクが通過する第3及び第4接続部20c、20dの耐圧よりも低く設定されている。さらに、空気が通過する第1及び第2接続部20a、20bのうちでは、インクカートリッジ10側に設けられている第2接続部20bが最も高い耐圧に設定されている。すなわち、第1実施形態では、空気供給路17と液供給路11のうちで、空気供給路17における第1接続部20aの耐圧(抜け抵抗)が最も低く設定されているのである。
接続部での耐圧(抜け抵抗)の大小の設定は、図4に示すように、ジョイント部の外径とチューブ体の内径との寸法関係を変えることで行っている。詳細には、空気用、液用のジョイント部18、21はいずれも、筒形状の先端近傍に外周側に張り出す段部を設け、この段部から先端に向かって外周が先細りとなるテーパ形状部24が形成されている。そして、空気用チューブ体19の内径をa、空気用ジョイント部18のテーパ形状部24の最大外径をb、液用チューブ体22の内径をc、空気用ジョイント部18のテーパ形状部24の最大外径をdとしたときに、これらは、a<b、c<d、の関係を満たすようにしている。空気用及び液用のチューブ体19、22は、その可撓性により、空気用及び液用ジョイント部18、21にそれぞれ被嵌すると、テーパ形状部24に沿って内径が広がって変形するが、チューブ体はその保形性により元の形状に戻ろうとするため、ジョイント部に対する締め付け力を発揮し、これが抜け抵抗(耐圧)となる。そしてさらに、a/b>c/d の関係を満たすように設定することで、空気用の接続部分(図4(a)参照)の抜け抵抗(耐圧)を、液用の接続部分(図4(b)参照)よりも小さくすることができるのである。
抜け抵抗(耐圧)を相違させるための構造は、図4に示すものに限定するわけではなく、他例として、例えば、図5〜図7に示すような構造を採用してもよい。
図5に示す構造では、空気用及び液用のジョイント部18、21はいずれも、先端付近にテーパ形状部24を有してないストレートな筒形状であるが、液用の接続部分(図5(b)参照)では、ジョイント部21が差し込まれたチューブ体22の外周を専用の締結具(クリップ等)25で締め付けることで、空気用の接続部分(図5(a)参照)よりも抜け抵抗を高めている。また、締結具25の代わりに、液用の接続部にのみ接着剤を介在させることによって抜け抵抗を高めてもよい。
図6及び図7に示す構造では、空気用及び液用のジョイント部18、21の両方に、テーパ形状部24が設けられているが、液用ジョイント部21のテーパ形状部24の外周にのみ、チューブ体とジョイント部との接触面積を大きくする加工を施している。図6では、液用の接続部分(図6(b)参照)のテーパ形状部24の外周のみに雄ネジ加工を施し、空気用の接続部分(図6(a)参照)よりも抜け抵抗を高めている。図7では、液用の接続部分(図7(b)参照)のテーパ形状部24の外周のみに竹の子式の多段形状を加工し、空気用の接続部分(図7(a)参照)よりも抜け抵抗を高めている。
さらに、この他に、空気用チューブ体19に液用チューブ体22よりも柔らかい軟質材料を選択し、素材の柔らかさによって空気用ジョイント部18に対する締め付け力を小さくして抜け抵抗を弱くしてもよい。
上記構成によると、記録ヘッドユニット4は、吐出状態の維持、回復を図るために、記録装置100の動作中に所定のタイミングでメンテナンス部5に移動して、パージ処理が行われる。記録部1では、あらかじめ、ポンプ15からの空気がサブタンク16に貯留されてパージ処理に必要な所定の圧力にまで高められている。そして、パージ処理の開始とともに、図示しない制御装置によって、サブタンク16に貯留されている高圧の空気が空気供給路17を通って各インクカートリッジ10a〜10dの空気室13にそれぞれ供給される。インクカートリッジ10のインク室14には、あらかじめインクが収容されているので、高圧の空気が可撓性薄膜12を介してインク室14のインクを加圧する。これにより、加圧されたインクが、インクカートリッジ10から液供給路11を通って記録ヘッドユニット4に供給され、記録ヘッドユニット4の不良インクや気泡等を強制的にノズル9から押し出す。
パージ処理が正常に行われているときには、空気供給路17および液供給路11に所定の圧力(内圧)がかかり、この所定の圧力は、第1〜第4接続部20a、20b、20c、20dの耐圧よりも小さいため、各接続部は抜けて外れる心配もなく、安心して使用することができる。
ところが、ゴミ詰まり等の不都合によって流路抵抗が高まって空気供給路17及び液供給路11の内圧が異常に高まる場合がある。このような場合には、前述したように、あらかじめ空気供給路の第1接続部20aが、最も低い耐圧に設定されているから、この第1接続部20aにて空気用チューブ体19が空気用ジョイント部18から抜けることになる。すなわち、第1接続部20aが、他の接続部が外れる前に外れて、第1接続部20aから空気が外部に抜けるから、高まっていた内圧が一気に大気圧に低下する。第1接続部20aから漏れるのは空気だけであるから、周囲を汚染する心配がない。また、空気が通過する接続部のうち、インクカートリッジ10側に設けられた第2接続部20bは、第1接続部20aよりも高い耐圧に設定されているから、第2接続部20bが外れてインクカートリッジ10を破損する虞もない。
さらに、第1接続部20aが外れることにより、液供給路11の内部も大気圧に戻るから、インクカートリッジ10から記録ヘッドユニット4へのインクの供給が直ちに停止され、必要以上にノズル9からインクを吐出してインクを無駄に消費することを回避させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図8に基づいて説明する。第2実施形態は、第1実施形態の応用であるため、同様の構成には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、空気とインクとが貯留される貯留タンクとしてインクカートリッジ10を用いていたが、この第2実施形態では、インクカートリッジとは別に貯留タンクを設け、この貯留タンクにサブタンクからの空気とインクカートリッジからのインクをそれぞれ供給して、貯留タンクにてインクを加圧するように構成している。
そのため、第2実施形態では、サブタンク16と貯留タンク31との間に空気供給路17が設けられ、貯留タンク31と記録ヘッドユニット4との間に液供給路11aが、貯留タンク31とインクカートリッジ30との間に液供給路11bがそれぞれ設けられている。第1実施形態と同様に、空気供給路17は、サブタンク16と貯留タンク31とにそれぞれ設けられた空気用ジョイント部18と、空気用チューブ体19とを接続して形成されている。液供給路11aは、貯留タンク31と記録ヘッドユニット4とにそれぞれ設けられた液用ジョイント部21と、液用チューブ体22とを接続して形成され、液供給路11bは、貯留タンク31とインクカートリッジ30とにそれぞれ設けられた液用ジョイント部21と、液用チューブ体22とを接続して形成されている。但し、液供給路11bには、インクがインクカートリッジ30側に戻らないための逆止弁32が設けられている。
チューブ体とジョイント部の接続部分のうち高圧がかかる可能性のあるのは、サブタンク16の空気用ジョイント部18と空気用チューブ体19とが接続される第1接続部20aと、貯留タンク31の空気用ジョイント部18と空気用チューブ体19とが接続される第2接続部20bと、液供給路11aにおいて貯留タンク31の液用ジョイント部21と液用チューブ体22とが接続される第3接続部20cと、記録ヘッドユニット4の液用ジョイント部21と液用チューブ体22とが接続される第4接続部20dと、液供給路11bにおいて貯留タンク31の液用ジョイント部21と液用チューブ体22とが接続される第5接続部20eとである。
これら第1〜第5接続部20a、20b、20c、20d、20eはいずれも、メンテナンス部5で行われるパージ処理が行われる際の所定の圧力以上の耐圧に設定されているが、そのうち、そのうち、空気が通過する第1及び第2接続部20a、20bの耐圧は、第1実施形態と同様に抜け抵抗を相違させて、インクが通過する第3〜第5接続部20c、20d、20eの耐圧よりも低く設定されている。さらに、空気が通過する第1及び第2接続部20a、20bのうちでは、インクカートリッジ10側に設けられている第2接続部20bが最も高い耐圧に設定されている。すなわち、第2実施形態でも、空気供給路17と液供給路11a、11bのうちで、空気供給路17における第1接続部20aの耐圧(抜け強度)が最も低く設定されているのである。
これにより、第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、仮に空気供給路17及び液供給路11a、11bに想定以上の高い内圧がかかっても、外れる接続部は最も耐圧が低く設定されている第1接続部20aとなるので、インクの飛び散りによる汚染の心配なく、安心してパージ処理を稼動させることができる。
さらに、第1接続部20aが外れることにより、液供給路11aの内部も大気圧に戻るから、インクカートリッジ10から記録ヘッドユニット4へのインクの供給が直ちに停止され、必要以上にノズル9からインクを吐出してインクを無駄に消費することを回避させることができる。
なお、上記実施形態では、液滴噴射装置がインクを噴射する場合について説明したが、液体はインクに限定するものではない。
また、空気供給路17として、サブタンク16と貯留タンク10(インクカートリッジ)、31のみに空気用ジョイント部18を設けた構造を例示したが、空気供給路17がその中途部で分岐されたりあるいは他の部材に結合したりしている場合にも、本実施形態を適用することができる。液供給路11についても同様である。
本発明が適用された記録装置の内部を示す平面図である。 第1実施形態の記録ヘッドユニットへのインクと空気の供給を説明する説明図である。 第1実施形態の液供給路及び空気供給路における接続を説明する模式図である。 (a)及び(b)はジョイント部とチューブ体との接続を示す断面図である。 (a)及び(b)はジョイント部とチューブ体との接続の他例を示す断面である。 (a)及び(b)はジョイント部とチューブ体との接続の他例を示す断面である。 (a)及び(b)はジョイント部とチューブ体との接続の他例を示す断面である。 第2実施形態の液供給路及び空気供給路における接続を説明する模式図である。
符号の説明
1 記録部
4 液滴噴射装置(記録ヘッドユニット)
5 メンテナンス部
10(10a〜10d)、30 インクカートリッジ
11 液供給路
12 可撓性薄膜
13 空気室
14 インク室
15 ポンプ
16 サブタンク
17 空気供給路
18 空気用ジョイント部
19 空気用チューブ体
20a 第1接続部
20b 第2接続部
20c 第3接続部
20d 第4接続部
20e 第5接続部
21 液用ジョイント部
22 液用チューブ体
31 貯留タンク
32 逆止弁
100 記録装置




Claims (7)

  1. 液滴を吐出するノズルを有する液滴噴射装置と、この液滴噴射装置に供給する液を貯留する貯留タンクと、この貯留タンクに空気を供給する空気供給手段とが備えられ、前記空気供給手段から供給された空気で前記貯留タンクの液を加圧し、この加圧された液体を前記液滴噴射装置のノズルから吐出させてパージ処理を行うように構成された記録装置において、
    前記空気供給手段から前記貯留タンクへ空気を供給する空気供給路は、空気用チューブ体と、前記空気供給手段及び前記貯留タンクにそれぞれ設けられた空気用ジョイント部とが接続されて形成され、
    前記貯留タンクから前記液滴噴射装置へ液滴を供給する液供給路は、液用チューブ体と、前記貯留タンク及び液滴噴射装置にそれぞれ設けられた液用ジョイント部とが接続されて形成され、
    前記空気用チューブ体と前記空気用ジョイント部との接続部分の耐圧及び前記液用チューブ体と前記液用ジョイント部との接続部分の耐圧はいずれも、前記パージ処理の際にかかる所定の圧力よりは大きく、且つ、前記空気用チューブ体と前記空気用ジョイント部との接続部分の耐圧は、前記液用チューブ体と前記液用ジョイント部との接続部分の耐圧よりも低く設定されていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記空気供給路においては、前記空気用チューブ体と前記貯留タンクに設けられた前記空気用ジョイント部との接続部分の耐圧が一番高く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記空気用チューブ体及び液用チューブ体はいずれも、可撓性と保形性とを有し、
    前記空気用ジョイント部に対する空気用チューブ体の抜け抵抗は、前記液用ジョイント部に対する液用チューブ体の抜け抵抗よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記空気用チューブ体と前記空気用ジョイント部との接触面積は、前記液用チューブ体と前記液用ジョイント部との接触面積よりも小さいことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記液用チューブ体と前記液用ジョイント部との接続部分に対して、締結具または接着剤が付加されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記空気用チューブ体は、前記液用チューブ体よりも、軟質材料を素材とすることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 前記貯留タンクの内部では、液体と空気とが可撓性薄膜によって分離されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の記録装置。
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