JP4735746B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像記録を行うための記録媒体を搬送するための記録媒体搬送装置を用いたインクジェット記録装置に関する。
記録媒体に対してインクを吐出することにより画像記録を行うインクジェット方式の記録装置においては、画像のずれ、色の滲み等の発生がなく、高品質の画像を記録するため、記録媒体の搬送精度を高精度に維持することが重要となる。
従来、このような記録媒体の搬送を高精度に行うための技術として、特許文献1に記載されているように、搬送ローラ(キャプスタンローラ)と押圧ローラ(ピンチローラ)とにより記録媒体を搬送する搬送装置において、搬送ローラの表面に、高さ60±40μm、0.5±0.2mmの凸形状を有する突起を表面の半分以上の面積に配列させることにより、搬送ローラと押圧ローラとによる記録媒体の把持力を高め、搬送精度を確保するようにしたものが知られている。
特開平11−240654号公報
従来の記録媒体搬送装置では、記録媒体の厚みや種類等が変わることによって、記録媒体の搬送量が微小に変化すると、記録される画像の品質を劣化させる問題があるため、搬送ローラによる搬送量を微細に調整する必要がある。通常、搬送ローラの駆動モータにはステッピングモータが使用されており、その駆動パルスを変更して搬送量を調整することが行われる。しかし、これでは駆動モータの分解能以下の搬送量調整が不可能であり、記録媒体の搬送量を微細に変化させて記録媒体の厚みや種類等の微小な変化による搬送量の調整を行うことはできなかった。
また、記録媒体に対する画像記録は、画像を記録するための記録手段を挟んで搬送ローラと押圧ローラとの組を2組設け、各搬送ローラを同一の駆動モータによって駆動させ、その間に記録媒体を展張させることによって行うものが多い。しかし、各搬送ローラを同一の駆動モータによって駆動させても、各搬送ローラの径の誤差や駆動力の伝達ロス等の様々な要因によって、各搬送ローラの間に僅かな搬送量の差が生じ、これにより記録媒体のたるみが発生したり、記録媒体が一方の搬送ローラに過度に引っ張られたりすることにより、記録される画像の品質に影響を及ぼす問題がある。駆動モータの分解能以下の搬送量調整は不可能であることから、記録媒体の搬送量を微細に変化させて搬送量を調整し、記録媒体のたるみや過度の展張を解消することはできなかった。
更に、搬送ローラの製作上、その軸方向でローラ径が異なる場合、搬送ローラの軸方向位置によって記録媒体の搬送量が異なってしまい、記録媒体の搬送曲がりやたるみが発生する問題もあった。
そこで、本発明の課題は、搬送ローラの軸方向の搬送量の相違による記録媒体の搬送曲がりやたるみを発生させることのない記録媒体搬送装置を備えたインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明の他の課題は、本明細書の以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、駆動手段によって駆動されると共に表面に多数の突起が設けられた搬送ローラと該搬送ローラに対向配置された押圧ローラとによって記録媒体を挟持して搬送する記録媒体搬送装置と、前記記録媒体搬送装置によって搬送される前記記録媒体に対してインクを吐出することにより画像を記録する記録手段とを有するインクジェット記録装置であって、前記記録媒体搬送装置は、前記押圧ローラが、その軸方向に沿って複数に分割され、その分割された押圧ローラの各々に、前記記録媒体への押圧力を変化させる押圧力変更手段を設け、前記押圧力変更手段によって前記分割された各押圧ローラの押圧力を変化させて前記突起の前記記録媒体に対する食い込み量を変化させることにより、前記記録媒体の搬送量を搬送ローラの軸方向で変化させることを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項2記載の発明は、前記搬送ローラは、金属製のローラからなると共に、前記突起が前記搬送ローラ表面の金属を抉るようにして引き起こすことによって突出形成されており、且つ、前記搬送ローラ表面からの周方向に沿う引き起こし方向を異ならせた突起を混在させてなることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置である。
本発明によれば、搬送ローラの軸方向の搬送量の相違による記録媒体の搬送曲がりやたるみを発生させることのない記録媒体搬送装置を備えたインクジェット記録装置を提供することができる。
記録媒体搬送装置の概略構成図 搬送ローラの斜視図 突起を示す図であり、(a)は搬送ローラの表面を軸と直交する方向から見た状態、(b)は搬送ローラの表面を軸方向から見た状態を示す。 突起と記録媒体との食い込みを示す概念図 押圧力変更手段の一例を示す概略構成図 押圧力変更手段の一例を示す概略構成図 記録媒体搬送装置の他の実施形態を示す概略構成図 記録媒体搬送装置の更に他の実施形態を示す概略構成図
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る記録媒体搬送装置の概略構成を示す図である。記録媒体搬送装置は、搬送ローラ1と、この搬送ローラ1に対向配置され、所定の押圧力によって搬送ローラ1の表面に押圧されるゴムローラ等からなる押圧ローラ2とを有しており、これら搬送ローラ1と押圧ローラ2との間に記録媒体Pを挟持し、駆動手段であるステッピングモータ等の駆動モータ3の駆動によって搬送ローラ1が図示時計方向に回転することにより、押圧ローラ2を従動させながら記録媒体Pを図示右方向へ搬送するようになっている。
なお、本発明において記録媒体Pとは、紙に限らず、OHPシート等の合成樹脂シートや布等、押圧ローラ2に押圧されることによって、後述する搬送ローラ1の突起12による食い込みが発生し、該突起12の食い込みによって搬送ローラ1により搬送される記録媒体を含む。
搬送ローラ1は金属製のローラからなり、その表面には多数の突起12が形成されている。図2は、搬送ローラ1の斜視図、図3は突起12を示す図であり、図3(a)は搬送ローラ1の表面11を軸と直交する方向から見た状態、(b)は搬送ローラ1の表面11を軸方向から見た状態を示している。図2中の符号12aは、突起形成領域を示しており、ここでは搬送ローラ1の軸方向に沿って4箇所の突起形成領域12aが間隔をおいて形成されているが、その数は特に問わない。各突起形成領域12aは、搬送ローラ1の全周に亘っている。
各突起形成領域12aに形成されている突起12は、図3に示すように、搬送ローラ1の表面11からそれぞれ突出形成されている。
これら突起12は、ヤスリやおろし金の突起と同様な製法により形成することができる。すなわち、微細で鋭利な凹凸のある金型を搬送ローラ1の表面11に強く押し当て、その表面11の金属を抉るようにして引き起こすことにより表面11から突出させて突起12とすることができる。
搬送ローラ1には、表面11からの搬送ローラ1の周方向に沿う引き起こし方向を異ならせた突起12を混在させると、搬送ローラ1を正回転、逆回転のいずれの方向にも突起12による記録媒体Pの強い把持力による搬送力を得ることができるために好ましい。
各突起形成領域12aにおける突起12の配列形態としては、搬送ローラ1の表面11に碁盤目状に配列されるもの、軸方向に一列に沿い且つ周方向に千鳥状に配列されるもの、軸方向に千鳥状に配列され且つ周方向に一列に沿って配列されるもの等、様々な配列形態とすることができ、本発明においては特に問わない。
各突起12の具体的形状は特に問わないが、図示するように、搬送ローラ1の表面11側の基部から先端にかけて次第に先細り状とすると、記録媒体Pの裏面(搬送ローラ1との当接面)を突き刺して食い込み易くなるために好ましい。
この記録媒体搬送装置では、かかる搬送ローラ1と押圧ローラ2との間に記録媒体Pの記録面が押圧ローラ2側となるように挟み、押圧ローラ2によって記録媒体Pを搬送ローラ1の表面に対して押圧すると、搬送ローラ1の表面に形成されている突起12が記録媒体Pの裏面に突き刺さって食い込む。このときの食い込み量を変化させることによって、搬送ローラ1により仮想の送り径を変化させることができる。
例えば、図4に概念的に示すように、搬送ローラ1の表面11から突出形成された突起12に対して、ある押圧力で押圧ローラ2を押圧することによって食い込んだ記録媒体P1と、上記押圧力よりも大きな押圧力で押圧ローラ2を押圧することによって食い込んだ記録媒体P2とを比較すると、表面11からの距離d1、d2が異なることにより、搬送ローラ1を同一速度で回転させた場合、記録媒体P1の方が記録媒体P2に比べて搬送量(記録媒体の送り長さ)が大きくなる。この突起12の食い込み位置の相違による記録媒体Pの搬送量は、極めて微小な突起12による極めて微小な搬送量の相違として現れるため、突起12の記録媒体Pに対する食い込み量を変化させることによって、駆動モータ3の駆動パルス数を変更する必要なく、駆動モータ3の分解能以下の極めて微小な搬送量を調整することができる。
各突起12の記録媒体Pに対する食い込み量Hは、押圧力によって勿論異なるが、高画質の画像記録を得るためのたるみやゆるみのない高い搬送精度を有し、記録媒体Pに実質的に損傷を与えない程度としては、搬送される記録媒体Pの厚みtに対して半分以下(0.5t以下)が好ましい。更に好ましくは、0.1t<H<0.25tとすることが好ましい。
以下に、3つの異なる押圧力に対する記録媒体搬送量の関係を、同様に3つの異なるローラ突起量に対して測定した表を示す。
(主な記録装置条件)
搬送ローラ(突起ローラ)材質:SUS
記録媒体厚み:印画紙として0.25mmのものを使用。
記録媒体幅:102mm
突起ローラの突起量として、40μm、60μm、80μmのものをそれぞれ用意し、各突起ローラに対して押圧力として1.64N、3.27N、6.54Nをそれぞれ変化させた時の搬送量(mm)を以下に示す。
Figure 0004735746
なお、これらの押圧力は、いずれも記録媒体としての印画紙を精度良く搬送できたものであり、その時の食い込み量も概ね、上記した好ましい食い込み量である0.1<H<0.25tの範囲を満足していた。
このことは、記録媒体の厚み、種類等が変わって搬送量が微妙に変化することがあっても、上記のように押圧力を変化させて好ましい食い込み量に制御することにより、駆動モータ3の分解能以下の極めて微小な搬送量を調整することができることを意味する。
このような記録媒体Pに対する突起12の食い込み量の調整のため、押圧ローラ2には、記録媒体Pへの押圧力を変化させる押圧力変更手段が設けられている。押圧力変更手段は、押圧ローラ2の押圧力を微小に変化させることができるものであれば特に問わないが、その一例を図5、図6に示す。図5、図6は押圧力変更手段4の概略構成を示す図である。
押圧ローラ2は、押圧ローラ2の回転軸21と平行な支点軸41を中心にして回動可能な支持部材42の一端に軸支されており、支点軸21を挟んで押圧ローラ2と反対端には、付勢ばね43の一端が取付けられている。ここでは、付勢ばね43は引っ張りばねにより構成されており、その他端は固定部5に固定されている。従って、この付勢ばね43の付勢力によって、押圧ローラ2は搬送ローラ1に対して押圧する方向に付勢される。この態様では、付勢ばね43の付勢力によって押圧ローラ2の最大押圧力が設定される。
支持部材42の上方には、軸44を中心にして回動可能に設けられた偏芯カム45が配置されており、図示しない駆動モータによって回動するようになっている。図5に示す状態は、偏芯カム45のカム面が支持部材42に接しておらず、支持部材42は付勢ばね43の付勢力によって、記録媒体Pを搬送ローラ1に対して押圧している。この状態では、押圧ローラ2は記録媒体Pを搬送ローラ1に対して付勢ばね43による最大押圧力で押圧しており、記録媒体Pの裏面に対して搬送ローラ1の突起12が最も深く食い込んだ状態となる。
この状態から軸44を中心にして偏芯カム45を回動させると、偏芯カム45のカム面は、支持部材42における支点軸41よりも付勢ばね43側の操作端部42aに当接し、更に偏芯カム45の回動に伴い、付勢ばね43の付勢力に抗して、支持部材43の操作端部42a側を支点軸41を中心にして図示下方に回転させる。これにより押圧ローラ2は搬送ローラ1から離反する方向に移動され、記録媒体Pに対する押圧力が弱められる。
図6に示す状態は、偏芯カム45によって支持部材42の操作端部42aが最も下方向に押圧されることにより、記録媒体Pに対する押圧力が最も弱められ、記録媒体Pの裏面に対して搬送ローラ1の突起12が最も浅く食い込んだ状態を示しており、偏芯カム45の回動角度を変化させることにより、図5に示す状態と図6に示す状態との間で押圧ローラ2の押圧力が調整される。
なお、この押圧力変更手段をどのように作動させるかは、種々の実施形態が可能であるが、例えば以下の実施形態により採用可能である。
a)装置(例えばインクジェット記録装置)使用者が表示部の操作パネルで記録媒体の材質等の種類又は厚みを選択し、その選択された種類又は厚みに適した押圧力に変更するために押圧力変更手段を作動させる形態。
b)搬送される記録媒体の種類や厚みを電気的抵抗値から自動的に判別し、その判別された種類又は厚みに適した押圧力に変更する様、上記押圧力変更手段を作動させる形態。
c)装置の製造段階で、搬送される記録媒体の材質等の種類又は厚みに適した押圧力で実現される様、予め設定しておく形態。
図7は、記録媒体搬送装置の他の実施形態を示す概略構成図である。ここではインクジェット記録装置に装備された記録媒体搬送装置の概略構成を示している。
図中、6は記録媒体Pに対向配置された多数のノズルからインクを液滴状に吐出することにより画像記録を行う記録手段である記録ヘッド、7は記録媒体Pを挟んで記録ヘッド6と対向するように配置されたプラテンである。
記録ヘッド6は、図示しないキャリッジに搭載され、図示しない駆動モータによってキャリッジが記録媒体Pの搬送方向と直交する方向(図示面に対する垂直方向)に主走査され、その主走査の過程でインクを吐出することにより、記録媒体Pに対する1ライン分の画像記録を行う。記録媒体搬送装置は、記録ヘッド6の1主走査毎に記録媒体Pを所定量ずつ間欠的に副走査方向(図示右方向)に搬送するようになっており、記録ヘッド6の主走査と記録媒体搬送装置による記録媒体Pの間欠的な搬送とによって記録媒体Pに所望の画像が記録される。
ここに示す記録媒体搬送装置は、記録ヘッド6を挟んで搬送ローラと押圧ローラとの組が2組設けられている。即ち、記録ヘッド6を挟んで、記録媒体Pの搬送方向上流側(図示左側)に、搬送ローラ1Aと押圧ローラ2Aとの組が配置され、記録媒体Pの搬送方向下流側(図示右側)に、搬送ローラ1Bと押圧ローラ2Bとの組が配置されている。
各組の搬送ローラ1A、1Bと押圧ローラ2A、2Bとは、いずれも同一構成とされており、一つの駆動モータ3によって搬送ローラ1A及び1Bが共に同一速度で駆動されるように構成されている。
ここで、このように記録ヘッド6を挟んで搬送ローラと押圧ローラとの組が2組設けられた記録媒体搬送装置の第1の態様について説明する。
各押圧ローラ2A、2Bには、例えば図5、図6に示したような押圧力変更手段4がそれぞれに設けられており、それぞれ押圧力A、押圧力Bを独立に変更可能とされている。このように各押圧ローラ2A、2Bの押圧力A、Bを独立に変更可能とすることで、各搬送ローラ1A、1Bの突起の記録媒体Pに対する食い込み量に差を持たせ、搬送ローラ1Aと1Bとの仮想の送り径に差を持たせることで、2本の搬送ローラ1A、1B間の搬送量を自在に調整することが可能となる。
従って、2本の搬送ローラ1A、1B間の搬送量に僅かな差が生じることにより記録媒体Pのたるみや過度の展張が発生しても、各押圧ローラ2A、2Bの押圧力A、Bを独立に調整することで、同一駆動源により同一速度で駆動するものでありながら、各搬送ローラ1A、1Bによる搬送量を調整することができ、記録媒体Pのたるみや過度の展張を解消することができ、記録ヘッド6による安定な記録が可能となることにより、高品質の画像を記録することができる。
但し、このように押圧ローラ2Aと押圧ローラ2Bの押圧力A、Bを異ならせる場合、各押圧力A、BはA>Bとなることが好ましい。これにより、搬送方向下流側の搬送ローラ1Bの突起による記録媒体Pに対する食い込み量が、搬送方向上流側の搬送ローラ1Aのそれよりも相対的に小さくなることにより、搬送方向下流側の搬送ローラ1Bによる仮想の送り径が相対的に大きくなり、記録媒体Pの搬送量が搬送ローラ1Aよりも大きくなる。従って、同一駆動源により同一速度で駆動するものでありながら、記録媒体Pを搬送ローラ1Aと1Bとの間で適度に展張させ、記録面の平滑性を維持することができるようになる。
次に、記録ヘッド6を挟んで搬送ローラと押圧ローラとの組が2組設けられた記録媒体搬送装置の第2の態様について説明する。
この態様は、搬送方向下流側の搬送ローラ1Bの突起の突出高さを、搬送方向上流側の搬送ローラ1Aの突起の突出高さよりも大きくしたことである。この場合、各搬送ローラ1A、1Bの搬送速度及び外径(突起を含まず)は共に同一である。
これにより、各押圧ローラ2A、2Bの押圧力A、Bを同一とみれば、搬送方向下流側の搬送ローラ1Bによる仮想の送り径が相対的に大きくなり、記録媒体Pの搬送量が搬送ローラ1Aよりも大きくなる。従って、同一駆動源により同一速度で駆動するものでありながら、記録媒体Pを搬送ローラ1Aと1Bとの間で適度に展張させ、記録面の平滑性を維持することができる。
なお、この態様では、上記効果を奏する上で、各押圧ローラ2A、2Bのそれぞれに押圧力変更手段を格別必要としないが、第1の態様と同様に、各押圧ローラ2A、2Bのそれぞれに押圧力変更手段を設けることにより、各搬送ローラ1A、1Bとの間に生じた僅かな搬送量の差による記録媒体Pのたるみや過度の展張の問題を解消できるようにしてもよいことはもちろんである。
次に、記録ヘッド6を挟んで搬送ローラと押圧ローラとの組が2組設けられた記録媒体搬送装置の第3の態様について説明する。
この態様は、搬送方向下流側の搬送ローラ1Bの表面における単位面積当たりの突起数を、搬送方向上流側の搬送ローラ1Aの表面における単位面積当たりの突起数よりも大きくしたことである。この場合、各搬送ローラ1A、1Bの搬送速度及び外径(突起を含まず)は共に同一である。
単位面積当たりの突起数が大きい場合、突起と記録媒体Pとの接点が多くなるため、突起は記録媒体Pに対して食い込みにくくなる。その反面、単位面積当たりの突起数が小さい場合、突起と記録媒体Pとの接点が少なくなるため、突起は記録媒体Pに対して食い込み易くなる。従って、単位面積当たりの突起数によって、記録媒体Pに対する食い込み量を変化させることができる。
これにより、各押圧ローラ2A、2Bの押圧力A、Bを同一とみれば、単位面積当たりの突起数が大きい搬送方向下流側の搬送ローラBによる仮想の送り径が大きくなり、記録媒体Pの搬送量が搬送ローラ1Aよりも大きくなる。従って、同一駆動源により同一速度で駆動するものでありながら、記録媒体Pを搬送ローラ1Aと1Bとの間で適度に展張させ、記録面の平滑性を維持することができる。
なお、この態様でも、上記効果を奏する上では、各押圧ローラ2A、2Bのそれぞれに押圧力変更手段を格別必要としないが、第1の態様と同様に、各押圧ローラ2A、2Bのそれぞれに押圧力変更手段を設けることにより、各搬送ローラ1A、1Bとの間に生じた僅かな搬送量の差による記録媒体Pのたるみや過度の展張の問題を解消できるようにしてもよいことはもちろんである。
図8は、記録媒体搬送装置の更に他の実施形態の概略構成を示している。ここでは、記録媒体Pの搬送方向に沿う方向から見た状態を示している。図1、図2と同一符号は同一構成を示しており、特に相違がない限り説明は省略する。
ここでは、1本の搬送ローラ1に対向配置される押圧ローラ2が、その軸方向(図示左右方向)に沿って複数に分割されている。図8では4つの小押圧ローラ2a〜2dに分割された例を示しているが、その分割数は限定されず、搬送される記録媒体Pの大きさに応じて適宜設定される。
また、各小押圧ローラ2a〜2dの軸方向長さは、全て同一とするものに限らず、それぞれ異ならせたり、一部の小押圧ローラのみを異ならせたりするようにしてもよい。
分割された各小押圧ローラ2a〜2dには、搬送ローラ1との間で挟持される記録媒体Pに対する押圧力を変更するための押圧力変更手段がそれぞれに設けられている。押圧力変更手段は、各小押圧ローラ2a〜2dの押圧力を独立して微小に変化させることができるものであれば特に問わないが、例えば図5、図6に示した押圧力変更手段4がそれぞれに設けられることで、各小押圧ローラ2a〜2dは、それぞれ押圧力a、押圧力b、押圧力c、押圧力dで、共通の搬送ローラ1との間で記録媒体Pを押圧するように構成される。
かかる記録媒体搬送装置では、各小押圧ローラ2a〜2dに設けられた各押圧力変更手段によって、各押圧ローラ2a〜2dの押圧力を変化させて、搬送ローラ1の突起の記録媒体Pに対する食い込み量を各小押圧ローラ2a〜2d毎に変化させることにより、記録媒体Pの搬送量を搬送ローラ1の軸方向で変化させることを特徴としている。
このような記録媒体搬送装置によれば、搬送ローラ1に軸方向のローラ径の誤差等が存在することによって、搬送ローラ1の軸方向で搬送量が異なっていることにより、記録媒体Pの搬送曲がりやたるみが発生しても、各小押圧ローラ2a〜2dの押圧力a〜dを独自に調整することによって、搬送ローラ1の軸方向で押圧力を変化させ、それぞれの部位での突起の記録媒体Pに対する食い込み量を変化させることで、記録媒体Pの搬送量を搬送ローラ1の軸方向で均一化させることができ、搬送曲がりやたるみの問題を解消することができる。
例えば、小押圧ローラ2aの部位において記録媒体Pの搬送量が他の部位よりも小さいことにより、記録媒体Pの搬送曲がりが生じた場合、この小押圧ローラ2aの押圧力aを他の小押圧ローラ2b〜2dの押圧力b〜dよりも小さくすることで、当該部位の突起の記録媒体Pに対する食い込み量を小さくさせる。これによって小押圧ローラ2aの部位における搬送ローラ1の仮想の送り径は大きくなり、搬送量が大きくなるように調整され、記録媒体Pの搬送量を搬送ローラ1の軸方向で均一化させることができる。
また、これとは逆に、小押圧ローラ2b〜2cの押圧力b〜dを小押圧ローラ2aの押圧力aよりも大きくすることで、当該部位の突起の記録媒体Pに対する食い込み量を大きくさせるようにしてもよい。これによって小押圧ローラ2b〜2dの部位における搬送ローラ1の仮想の送り径は小さくなり、搬送量が小さくなるように調整され、記録媒体Pの搬送量を搬送ローラ1の軸方向で均一化させることができる。
このような記録媒体搬送装置によれば、搬送ローラ1の軸方向で記録媒体Pの搬送量をきめ細かに調整することができるため、特に幅広の記録媒体Pに対して画像を記録するプリンタ、いわゆるLarge Format Printerに対して有効である。
また、かかる記録媒体搬送装置は、記録媒体を搬送ローラと押圧ローラとの間で挟持することにより搬送するように構成される搬送系を備えた機器にも広く適用可能である。
なお、図8に示す記録媒体搬送装置は、単独で記録媒体Pを搬送するものに限らず、図7に示したように、インクジェット記録装置に装備されることで、記録手段を挟んで搬送ローラと押圧ローラとの組が2組設けられた記録媒体搬送装置として構成してもよい。この場合、搬送方向上流側及び下流側の搬送ローラと押圧ローラとの各組を、図8と同様に構成することで、上記同様、記録媒体Pの搬送量を搬送ローラの軸方向で均一化させることができる。
以上説明した記録媒体搬送装置は、記録媒体を搬送ローラと押圧ローラとの間で挟持することにより搬送するように構成されるインクジェット方式の記録装置全てに適用することができる。このような記録装置としては、インクジェットプリンタのほかに、インクジェット方式の複写機、ファクシミリ等が挙げられる。
1、1A、1B:搬送ローラ
11:表面
12:突起
12a:突起形成領域
2、2A、2B:押圧ローラ
2a〜2b:小押圧ローラ
21:支点軸
3:駆動モータ
4:押圧力変更手段
41:支点軸
42:支持部材
42a:操作端部
43:付勢ばね43
44:軸
45:偏芯カム
5:固定点
6:記録ヘッド
7:プラテン
P:記録媒体

Claims (2)

  1. 駆動手段によって駆動されると共に表面に多数の突起が設けられた搬送ローラと該搬送ローラに対向配置された押圧ローラとによって記録媒体を挟持して搬送する記録媒体搬送装置と、前記記録媒体搬送装置によって搬送される前記記録媒体に対してインクを吐出することにより画像を記録する記録手段とを有するインクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体搬送装置は、前記押圧ローラが、その軸方向に沿って複数に分割され、その分割された押圧ローラの各々に、前記記録媒体への押圧力を変化させる押圧力変更手段を設け、
    前記押圧力変更手段によって前記分割された各押圧ローラの押圧力を変化させて前記突起の前記記録媒体に対する食い込み量を変化させることにより、前記記録媒体の搬送量を搬送ローラの軸方向で変化させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記搬送ローラは、金属製のローラからなると共に、前記突起が前記搬送ローラ表面の金属を抉るようにして引き起こすことによって突出形成されており、且つ、前記搬送ローラ表面からの周方向に沿う引き起こし方向を異ならせた突起を混在させてなることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
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