JP4734915B2 - 熱交換器およびそれを備えた空気調和機の室内機 - Google Patents

熱交換器およびそれを備えた空気調和機の室内機 Download PDF

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Description

本発明は、熱交換器およびそれを備えた空気調和機の室内機に関する。
空気調和機の室内機には、空気の流れを生成する送風ファンと、通過する空気と熱交換を行う熱交換器とを備え、熱交換された空気を室内へと吹き出すことによって冷房や暖房などの空気調和を行うものがあるが、このような空気調和機の室内機において、熱交換器が送風ファンを取り囲むように折り曲げられたものがある。
特開平11−51412号公報
熱交換器の折り曲げられた部分は、フィンにおける空気との接触面積が小さくなっている。したがって、熱交換器の折り曲げられた部分を通過する空気は、十分に熱交換されないおそれがある。特に、冷房運転時において、すでにある程度の熱交換が行われた冷媒は、気体相の比率が高い状態となっており、このような冷媒が熱交換器の折り曲げられた部分に流れると、熱交換が不十分な空気が熱交換器の下流に流れてしまうおそれが高い。その結果、送風ファンにおいて結露が生じることがある。
本発明の課題は、熱交換器の折り曲げられた部分を通過する空気に起因する結露の発生を抑えることにある。
第1発明にかかる熱交換器は、第1熱交換部および第2熱交換部と、曲がり部とを備えている。第1熱交換部および第2熱交換部は、フィンおよび冷媒配管を有する。曲がり部は、第1熱交換部および第2熱交換部を互いに傾斜した状態で連結する。また、曲がり部は、第1熱交換部のフィンおよび第2熱交換部のフィンと一体成形されている。曲がり部付近には、冷房運転時において冷媒配管に冷媒を導入させる入口部が配置されている。
ここでは、第1熱交換部のフィンおよび第2熱交換部のフィンと一体成形されている曲がり部付近に、冷媒配管の入口部が配置されているので、曲がり部付近を通過する空気が、冷媒配管の入口部に導入された直後の冷媒によって十分に冷却される。これにより、熱交換器の折り曲げられた部分を通過する空気に起因する結露の発生が抑制される。
第2発明にかかる熱交換器は、第1発明の熱交換器であって、曲がり部が、幅狭部を折り曲げることによって形成されている。幅狭部は、第1熱交換部および第2熱交換部のフィンの幅が狭い部分である。
ここでは幅狭部を折り曲げることによって曲がり部が形成されている。これにより、複数の熱交換部が折り曲げられた構成が容易に生成される。
第3発明にかかる熱交換器は、第2発明の熱交換器であって、入口部が幅狭部に配置されている。
ここでは、冷媒配管の入口部が幅狭部に配置されているので、熱交換されにくいフィンの幅が狭い部分である幅狭部を通る空気は、冷媒配管の入口部に当たって効率よく冷却される。その結果、結露の発生がさらに抑制される。
第4発明にかかる熱交換器は、第1発明から第3発明のいずれかの熱交換器であって、第1熱交換部および第2熱交換部が、それぞれ入口部を有している。入口部同士は、互いに近づいて配置されている。
ここでは、2つの冷媒配管の入口部が互いに近づいて配置されていることによって、曲がり部付近を通過する空気に対する冷却効果がさらに高くなる。
第5発明にかかる熱交換器は、第1発明から第4発明のいずれかの熱交換器であって、冷媒配管が、第1熱交換部を通過する空気の流れの進行方向に沿って複数段に配列されている。
ここでは、冷媒配管が複数段設けられているので、冷却効率が高い。
第6発明にかかる熱交換器は、第5発明の熱交換器であって、入口部が、下流段に配置されている。下流段は、冷媒配管の複数段において、第1熱交換部を通過する空気の流れの下流側にある。出口部は、上流段に配置されている。出口部は、冷媒配管から冷媒を出す。上流段は、冷媒配管の複数段において、第1熱交換部を通過する空気の流れの上流側にある。
ここでは、複数段に配置された冷媒配管において、冷媒配管の入口部が空気流れの下流側に配置されるので、第1熱交換部に対して下流側における結露がさらに抑制される。
第7発明にかかる熱交換器は、第6発明の熱交換器であって、第1熱交換部において、冷媒配管は、第1の冷媒配管と、第2の冷媒配管とからなる。第1の冷媒配管および第2の冷媒配管は、下流段から上流段へ変更する段変更部分を有している。第1の冷媒配管と第2の冷媒配管とは、段変更部分において、交差している。
ここでは、2つの冷媒配管が途中で交差しているので、パスバランスの不均一による性能低下、結露発生などの問題が少なくなる。
第8発明にかかる熱交換器は、第7発明の熱交換器であって、第1の冷媒配管および第2の冷媒配管は、第1熱交換部における中間位置で互いに交差している。
ここでは、2つの冷媒配管が空気流れが最も通りやすい中間位置で交差しているので、パスバランスの不均一による性能低下、結露発生などがさらに少なくなる。
第9発明にかかる空気調和機の室内機は、熱交換器と、送風ファンとを備えている、熱交換器は、第1発明から第8発明のいずれかの熱交換器である。送風ファンは、第1および第2熱交換部を通過する空気の流れを生成する。
ここでは、空気調和機の室内機が、上記の熱交換器と、送風ファンとから構成されている。このため、熱交換器の折り曲げられた部分を通過する空気によって送風ファンに結露が発生することが抑制される。
第1発明によれば、熱交換器の折り曲げられた部分を通過する空気に起因する結露の発生を抑制することができる。
第2発明によれば、複数の熱交換部が折り曲げられた構成を容易に生成することができる。
第3発明によれば、熱交換されにくいフィンの幅が狭い部分を通る空気を効率よく冷却し、結露の発生をさらに抑制することができる。
第4発明によれば、曲がり部付近を通過する空気に対する冷却効果をさらに高くすることができる。
第5発明によれば、複数段の冷媒配管によって冷却効率を高くすることができる。
第6発明によれば、第1熱交換部に対して下流側における結露をさらに抑制することができる。
第7発明によれば、パスバランスの不均一による性能低下、結露発生などの問題を少なくすることができる。
第8発明によれば、パスバランスの不均一による性能低下、結露発生などをさらに少なくすることができる。
第9発明によれば、熱交換器の折り曲げられた部分を通過する空気によって、送風ファンに結露が発生することを抑制することができる。
<空気調和機の構成>
本発明の一実施形態にかかる室内機2を備えた空気調和機1について、図1〜図4を用いて説明すれば、以下の通りである。
本実施形態の空気調和機1は、図1に示すように、調和された空気を室内に供給するための装置であって、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。
室内機2内には、後述する室内熱交換器10が収納されており、室外機3内には、後述する室外熱交換器13が収納されている。そして、室内機2内の室内熱交換器10と室外機3内の室外熱交換器13とが冷媒配管4によって接続されることにより、冷媒回路が構成される。
空気調和機1が有する冷媒回路は、図2に示すように、圧縮機11と、四路切換弁12と、室外熱交換器13と、電動膨張弁14と、室内熱交換器10と、アキュムレータ18とを含んでいる。
圧縮機11は、冷媒回路内に流れる冷媒の圧力を上昇させて冷媒を送り出す。
四路切換弁12は、圧縮機11の吐出側と接続されており、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流路を変更する。なお、図2に示す四路切換弁12は、冷房運転時おける状態を示している。
室外熱交換器13は、四路切換弁12と接続されており、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には凝縮器として機能する。また、室外熱交換器13は、隣接配置されたプロペラファン38によって室外機3内に吸い込まれた空気との間で熱交換を行う。
電動膨張弁14は、室外熱交換器13と接続されており、冷媒の圧力を変化させる膨張機構として機能する。例えば、冷房運転時には、室内熱交換器10を蒸発器として機能させるために、絞り状態となって冷媒を膨張させる。
アキュムレータ18は、圧縮機11の吸引側と接続されており、圧縮機11に液状の冷媒が混入することを防止する。
以上のように、室内熱交換器10は、接触する空気との間で熱交換を行う。そして、室内機2は、室内の空気を吸い込み、室内熱交換器10を経由して空気調和された空気を室内に排出するための気流を発生させるクロスフローファン21(図2および図3参照)を備えている。クロスフローファン21は、室内機2内に設けられる室内ファンモータ22によって回転駆動される。
室外機3は、圧縮機11と、四路切換弁12と、アキュムレータ18と、室外熱交換器13と、電動膨張弁14とを備えている。電動膨張弁14は、フィルタ35および液閉鎖弁36を介して配管41と接続されており、この配管41を介して室内熱交換器10の一端と接続される。また、四路切換弁12は、ガス閉鎖弁37を介して配管42と接続されており、この配管42を介して室内熱交換器10の他端と接続されている。なお、この配管41、42は、図1の冷媒配管4に相当する。また、室外機3には、室外機3内へ空気を吸い込み、室外熱交換器13での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン38が設けられている。このプロペラファン38は、室外ファンモータ39によって回転駆動される。
<室内機の構成>
室内機2は、水平方向であり且つ正面視における横方向に長い形状を有している(図1参照)。以下、水平方向のうち、室内機2の正面視における横方向を単に「横方向」と呼ぶ。室内機2は、図3に示すように、主として、室内機2の内部に収容されている送風機構7、室内熱交換器ユニット5、室内機ケーシング8、および制御部(図示せず)を備える。送風機構7は、クロスフローファン21を有している。室内熱交換器ユニット5は、室内熱交換器10を有している。室内機ケーシング8には、室内の空気を室内機2の内部に導入するための開口部8a、8bが形成されている。
〔送風機構〕
送風機構7は、室内から室内機2の内部に入り室内熱交換器10を通って再び室内へと吹き出される空気の流れを生成する機構であり、送風ファンであるクロスフローファン21、室内ファンモータ22(図2参照)等を有する。クロスフローファン21は、横方向に長い円筒形状に構成され、中心軸が横方向に平行になるように配置されている。室内ファンモータ22は、クロスフローファン21の側方に配置され、クロスフローファン21を回転駆動する。送風機構7は、底フレーム62によって支持されている。
〔室内熱交換器ユニット〕
室内熱交換器ユニット5は、図3に示すように室内熱交換器10、補助配管43,44(図2参照)などを有する。
室内熱交換器10は、横方向に長い形状を有しており、室内機ケーシング8(図1参照)の長手方向に平行に配置されている。室内熱交換器10は、図3に示すように、第1熱交換部51、第2熱交換部52および第3熱交換部53が組み合わされて構成されている。
図3に示されるように、室内熱交換器10は、第1熱交換部51、第2熱交換部52および第3熱交換部53における隣接する2つの部分を互いに傾斜した状態で連結する曲がり部56、57をさらに備えている。すなわち、室内熱交換器10の第1熱交換部51と第2熱交換部52とは、曲がり部56を介して互いに傾斜した状態(いわゆる側面視においていわゆる逆V字型形状)に連結されている。また、室内熱交換器10の、第2熱交換部52と第3熱交換部53とは、曲がり部57を介して互いに傾斜した状態(第2熱交換部52および第3熱交換部53が曲がり部57に向かうにつれて前方に傾斜した形状)に連結されている。また、室内熱交換器10の第3熱交換部53は、さらに中間位置に曲がり部58を有している。
第1熱交換部51、第2熱交換部52および第3熱交換部53は、それぞれフィン51a、52a、53aを有している。第1熱交換部51、第2熱交換部52および第3熱交換部53備えた室内熱交換器10を製造する場合、まず、後述する幅狭部81およびスリット82,83を有するフィンを複数枚成形し、ついで、フィンの孔に集積ガイドピン群を挿入することにより、複数枚のフィンを所定の位置に定まるようにスタッキング(集積)させ、ついで、フィンの孔に冷媒が通る伝熱管を挿入し、そののち、フィンを幅狭部81、およびスリット82,83の部位で折り曲げることにより、室内熱交換器10を得る。したがって、第1熱交換部51のフィン51a、第2熱交換部52のフィン52a、および第3熱交換部53のフィン53a、ならびに曲がり部56、57は、一体である。
曲がり部56は、第1熱交換部51のフィン51aと第2熱交換部52のフィン52aの幅が狭い部分である幅狭部81を折り曲げることによって形成されている。なお、図4において、幅狭部81は、フィン51a、52aの幅が狭くなる部分の範囲を示すために仮想的に描かれた境界線81a、81bに囲まれた範囲である。同様に、曲がり部57は、第1熱交換部51のフィン51aと第3熱交換部53のフィン53aをスリット82の谷間に沿って折り曲げることによって形成されている。曲がり部58は、第3熱交換部53のフィン53aを中間位置に形成されたスリット83の谷間に沿って折り曲げることによって形成されている。
クロスフローファン21を駆動することによって、図4に示されるように、第1熱交換部51、第2熱交換部52および第3熱交換部53を通過する空気の流れF1、F2、F3が生成されると同時に、曲がり部56、57付近を通過する空気の流れV1、V2も生成される。空気の流れV1は、じゃま板85を避けながら曲がり部56付近を通過する。
第1熱交換部51は、室内熱交換器10の前側上部を構成しており、長方形の板状の形状を有する。第1熱交換部51は、上端が下端よりも後側に位置するように傾斜して配置されている。図4に示すように、第1熱交換部51は、互いに平行に配置された複数のフィン51aを垂直に貫通する2系統の冷媒配管B(Bin〜Bout)およびC(Cin〜Cout)を有している。
冷媒配管Bは、冷房運転時において冷媒配管Bに冷媒を導入させる入口部Binを起点として、それぞれU字型形状の段差変更部分B1および上流段延設部分B2を経由しながら多数枚のフィン51aをジグザグに貫通して、冷媒を出す出口部Boutを終点としている。同様に、冷媒配管Cは、冷房運転時において冷媒配管Cに冷媒を導入させる入口部Cinを起点として、それぞれU字型形状の下流段延設部分C1および段差変更部分C2を経由しながらフィン51aをジグザグに貫通して、冷媒を出す出口部Coutを終点としている。
冷媒配管Bの入口部Binは、曲がり部56付近に配置されているので、曲がり部56付近を通過する空気(図4の空気の流れV1参照)が、冷媒配管Bの入口部Binに導入された直後の液相の比率が高い冷媒、すなわち、空気とのあいだであまり熱交換が行われていない冷媒によって十分に冷却される。同様に、冷媒配管Cの入口部Cinは、曲がり部57付近に配置されているので、曲がり部57付近を通過する空気(図4の空気の流れV2参照)が、冷媒配管Cの入口部Cinに導入された直後の液相の比率が高い冷媒によって十分に冷却される。したがって、曲がり部56、57を通過する空気は、十分に冷却されるので、クロスフローファン21などの部位における結露の発生を抑制することができる。
また、第1熱交換部51の入口部Binと後述する第2熱交換部52の入口部Ainとは、互いに近づいて配置されている。これにより、曲がり部56付近を通過する空気に対する冷却効果がさらに高くなっている。
第1熱交換部51における冷媒配管Bおよび冷媒配管Cは、第1熱交換部51を通過する空気の流れの進行方向F1に沿って2段に配列されているので、空気の冷却効率が高い。冷媒配管Bの入口部Binおよび冷媒配管Cの入口部Cinは、第1熱交換部51を通過する空気の流れの下流側にある下流段I(図4参照)に配置されている。一方、冷媒配管Bの出口部Boutおよび冷媒配管Cの出口部Coutは、第1熱交換部51を通過する空気の流れの上流側にある上流段II(図4参照)に配置されている。したがって、冷媒配管Bの入口部Binおよび冷媒配管Cの入口部Cinは、空気流れの下流側に配置されることによって、第1熱交換部51を通過する空気の流れの下流側における結露をさらに抑制する。ここでは、冷媒配管Bの入口部Binおよび冷媒配管Cの入口部Cinがクロスフローファン21に近くなるので、クロスフローファン21の結露をさらに抑制することができる。
図4に示されるように、2系統の冷媒配管Bおよび冷媒配管Cは、下流段Iから上流段IIへ変更する段変更部分B1およびC2を有している。冷媒配管Bと冷媒配管Cとは、段変更部分B1およびC2において、交差している。それにより、第1熱交換部51の全体でパスバランスを均一にすることができ、パスバランスの不均一による性能低下、結露発生などの問題を少なくすることができる。
しかも、冷媒配管Bおよび冷媒配管Cは、段変更部分B1およびC2において、空気流れが最も通りやすい第1熱交換部51における中間位置付近で互いに交差しているので、パスバランスの不均一による性能低下、結露発生などをより好ましく低減させている。なお、段変更部分B1およびC2が交差している位置は、第1熱交換部51における実質的に中間位置付近であればよく、図4のように若干上方へ偏った位置にあってもよい。
第2熱交換部52は、室内熱交換器10の後側上部を構成しており、第1熱交換部51と同様に、長方形の板状の形状を有する。第2熱交換部52は、上端が下端よりも前方に位置するように傾斜して配置されている。図4に示すように、第2熱交換部52は、互いに平行に配置された複数のフィン52aを垂直に貫通する冷媒配管A(Ain〜Aout)が配置されている。
冷媒配管Aは、冷房運転時において冷媒配管Aに冷媒を導入させる入口部Ainを起点として、それぞれU字型形状の下流段延設部分A1、段差変更部分A2および上流段延設部分A3を経由しながらフィン52aをジグザグに貫通して、冷媒を出す出口部Aoutを終点としている。冷媒配管Aは、冷媒配管BおよびCと同様に、第2熱交換部52を通過する空気の流れの進行方向F2に沿って2段に配列されているので、空気の冷却効率が高い。
冷媒配管Aの入口部Ainは、曲がり部56付近に配置されているので、曲がり部56付近を通過する空気(図4の空気の流れV1参照)が、冷媒配管Aの入口部Ainに導入された直後の液相の比率が高い冷媒、すなわち、空気とのあいだであまり熱交換が行われていない冷媒によって十分に冷却される。したがって、曲がり部56を通過する空気は、十分に冷却されるので、クロスフローファン21などの部位における結露の発生を抑制することができる。
また、冷媒配管Aの入口部Ainは、第1熱交換部51のフィン51aと第2熱交換部52のフィン52aの幅が狭い部分である幅狭部81に配置されている。そのため、熱交換されにくい幅狭部81を通る空気は、冷媒配管Aの入口部Ainに当たって効率よく冷却される。その結果、クロスフローファン21などの部位における結露の発生をさらに抑制することができる。
第3熱交換部53は、室内熱交換器10の前側下部を構成しており、他の部分と同様に長方形の板状の形状を有する。第3熱交換部53は、第1熱交換部51の下方に配置されており、第1熱交換部51の下端と第3熱交換部53の上端とは、曲がり部57で連結されている。
また、第3熱交換部53は、中間位置に曲がり部58を有しているので、第3熱交換部53をクロスフローファン21の周面に沿って配置することができる。
図4に示すように、第3熱交換部53は、互いに平行に配置された複数のフィン53aを垂直に貫通する冷媒配管D(Din〜Dout)が配置されている。
冷媒配管Dは、冷房運転時において冷媒配管Dに冷媒を導入させる入口部Dinを起点として、それぞれU字型形状の下流段延設部分D1、段差変更部分D2および上流段延設部分D3を経由しながらフィン53aをジグザグに貫通して、冷媒を出す出口部Doutを終点としている。冷媒配管Dは、冷媒配管A、BおよびCと同様に、第3熱交換部53を通過する空気の流れの進行方向F3に沿って2段に配列されているので、空気の冷却効率が高い。
冷媒配管Dの入口部Dinは、曲がり部57付近に配置されているので、曲がり部57付近を通過する空気(図4の空気の流れV2参照)が、冷媒配管Dの入口部Dinに導入された直後の液相の比率が高い冷媒、すなわち、空気とのあいだであまり熱交換が行われていない冷媒によって十分に冷却される。したがって、曲がり部57を通過する空気は、十分に冷却されるので、クロスフローファン21などの部位における結露の発生を抑制することができる。
室内熱交換器10は、クロスフローファン21の円周面に対向して配置されており、クロスフローファン21の前方、上方を取り囲むように取り付けられている。室内熱交換器10は、クロスフローファン21が回転することにより発生する気流によって吸い込まれた空気に対して、冷媒配管A〜Dの内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。そして、室内機2は、水平フラップ70、71によって吹き出し方向を調整しながら、吹出口72から空気調和された空気を吹き出す。
冷房運転時は、図2において、室外熱交換器13を出た冷媒は、電動膨張弁14を通り、室外機3から配管41を通り室内機2へと流れる。室内機2へと運ばれた冷媒は、補助配管43によって4系統の冷媒配管A〜Dに分けられ、第1熱交換部51、第2熱交換部52および第3熱交換部53における4系統の冷媒配管A〜Dのそれぞれの入口Ain〜Dinから冷媒が入る。また、4系統の冷媒配管A〜Dのそれぞれの出口Aout〜Doutから出た冷媒は、補助配管44を介して配管42を通り、室外機3へ戻る。
<冷房運転時の動作>
本実施形態の室内機2では、冷房運転時には、室内熱交換器10を蒸発器として用いるために、電動膨張弁14を絞り状態とする。これにより、電動膨張弁14を通過した冷媒は膨張して低温低圧の液冷媒となるため、室内熱交換器10を蒸発器として機能させることができる。
この冷房運転時において、曲がり部56付近を通過する空気(図4の空気の流れV1参照)が、冷媒配管A、Bの入口部Ain、Binに導入された直後の液相の比率が高い冷媒によって十分に冷却される。同様に、曲がり部57付近を通過する空気(図4の空気の流れV2参照)が、冷媒配管C、Dの入口部Cin、Dinに導入された直後の液相の比率が高い冷媒によって十分に冷却される。したがって、曲がり部56、57を通過する空気は、十分に冷却されるので、クロスフローファン21などの部位における結露の発生は抑制されている。
<暖房運転時の動作>
本実施形態の室内機2では、暖房運転時には、冷房運転時と逆方向に冷媒が流れる。電動膨張弁14は絞り状態である。電動膨張弁14を通過した冷媒は膨張して低温低圧の液冷媒となるため、室外熱交換器13は、蒸発器として機能する。また、圧縮機11から吐出された冷媒は、室内熱交換器10を通り、室内熱交換器10が凝縮器として機能する。
<本実施形態の特徴>
(1)
本実施形態では、冷媒配管A、Bの入口部Ain、Binは、曲がり部56付近に配置されている。したがって、冷房運転時において、曲がり部56付近を通過する空気(図4の空気の流れV1参照)は、冷媒配管A、Bの入口部Ain、Binに導入された直後の液相の比率が高い冷媒によって十分に冷却される。また、冷媒配管C、Dの入口部Cin、Dinが曲がり部57付近に配置されているので、冷房運転時において、曲がり部57付近を通過する空気(図4の空気の流れV2参照)は、冷媒配管C、Dの入口部Cin、Dinに導入された直後の液相の比率が高い冷媒によって十分に冷却される。したがって、曲がり部56、57を通過する空気が十分に冷却され、クロスフローファン21などの部位における結露の発生は抑制されている。
(2)
冷媒配管Aの入口部Ainは、第1熱交換部51のフィン51aと第2熱交換部52のフィン52aの幅が狭い部分である幅狭部81に配置されている。そのため、熱交換されにくい幅狭部81を通る空気は、冷媒配管Aの入口部Ainに当たって効率よく冷却される。その結果、クロスフローファン21などの部位における結露の発生はさらに抑制されている。
(3)
第1熱交換部51の入口部Binと第2熱交換部52の入口部Ainとは、互いに近づいて配置されている。このため、曲がり部56付近を通過する空気に対する冷却効果がさらに高くなっている。
(4)
第1熱交換部51における2系統の冷媒配管Bおよび冷媒配管Cは、第1熱交換部51を通過する空気の流れの進行方向F1に沿って2段に配列されているので、空気の冷却効率が高い。同様に、冷媒配管Aおよび冷媒配管Dもそれぞれ、第2熱交換部52および第3熱交換部53を通過する空気の流れの進行方向F2、F3に沿って2段に配列されているので、空気の冷却効率が高い。
(5)
冷媒配管Bの入口部Binおよび冷媒配管Cの入口部Cinが第1熱交換部51を通過する空気の流れの下流側にある下流段Iに配置されているので、第1熱交換部51を通過する空気の流れの下流側における結露はさらに抑制される。ここでは、冷媒配管Bの入口部Binおよび冷媒配管Cの入口部Cinがクロスフローファン21に近くなるので、クロスフローファン21の結露はさらに抑制されている。
(6)
第1熱交換部51における2系統の冷媒配管Bおよび冷媒配管Cは、下流段Iから上流段IIへ変更する段変更部分B1およびC2において、交差している。このため、第1熱交換部51の全体でパスバランスを均一にすることができ、パスバランスの不均一による性能低下、結露発生などの問題は少なくなっている。
(7)
冷媒配管Bおよび冷媒配管Cが空気流れが最も通りやすい第1熱交換部51における中間位置で互いに交差しているので、パスバランスの不均一による性能低下、結露発生などの問題はさらに少なくなっている。
<変形例>
上記の実施形態では、冷房運転および暖房運転の両方を行うことができる空気調和機1を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、冷房運転専用の空気調和機にも本発明を適用することができる。この場合でも、室内熱交換器における曲がり部を通過する空気が十分に冷却されるので、クロスフローファンなどの部位における結露の発生を抑制することができる。
本発明の空気調和機の室内機を含む空気調和機の外観図。 図1の空気調和機における冷媒回路の構成図。 図1の室内機の縦断面図。 図3の第1熱交換部、第2熱交換部および第3熱交換部における4系統の冷媒配管を示す説明図。
1 空気調和機
2 室内機
3 室内熱交換器
21 クロスフローファン
51 第1熱交換部
52 第2熱交換部
53 第3熱交換部
56、57 曲がり部
81 幅狭部

Claims (9)

  1. フィン(51a)および冷媒配管(B、C)を有する第1熱交換部(51)と、
    フィン(52a)および冷媒配管(A)を有する第2熱交換部(52)と、
    前記第1熱交換部(51)および第2熱交換部(52)を互いに傾斜した状態で連結する曲がり部(56)と、
    を備え
    前記曲がり部(56)は、前記第1熱交換部(51)のフィン(51a)および第2熱交換部(52)のフィン(52a)と一体成形され、
    前記曲がり部(56)付近には、冷房運転時において前記冷媒配管(A、B)に冷媒を導入させる入口部(Ain、Bin)が配置されている、
    熱交換器(10)。
  2. 前記曲がり部(56)は、前記第1熱交換部(51)および第2熱交換部(52)のフィン(51a、52a)の幅が狭い部分である幅狭部(81)を折り曲げることによって形成されている、
    請求項1記載の熱交換器(10)。
  3. 前記入口部(Ain)は、前記幅狭部(81)に配置されている、
    請求項2記載の熱交換器(10)。
  4. 前記第1熱交換部(51)および第2熱交換部(52)は、それぞれ前記入口部(Ain、Bin)を有しており、
    前記入口部(Ain、Bin)同士は、互いに近づいて配置されている、
    請求項1から3のいずれかに記載の熱交換器(10)。
  5. 前記冷媒配管(B、C)は、前記第1熱交換部(51)を通過する空気の流れの進行方向に沿って複数段に配列されている、
    請求項1から4のいずれかに記載の熱交換器(10)。
  6. 前記冷媒配管(B、C)の入口部(Bin、Cin)は、前記冷媒配管(B、C)の複数段において、前記第1熱交換部(51)を通過する空気の流れの下流側である下流段に配置されており、
    前記冷媒配管(B、C)から冷媒を出す出口部(Bout、Cout)は、前記冷媒配管(B、C)の複数段において、前記第1熱交換部(51)を通過する空気の流れの上流側の上流段に配置されている、
    請求項5記載の熱交換器(10)。
  7. 前記第1熱交換部(51)において、前記冷媒配管(B,C)は、第1の冷媒配管(B)と、第2の冷媒配管(C)とからなり、
    前記第1および第2の冷媒配管(B,C)は、前記下流段から前記上流段へ変更する段変更部分(B1、C2)を有しており、
    前記第1の冷媒配管(B)と前記第2の冷媒配管(C)とは、前記段変更部分(B1、C2)において、交差している、
    請求項6記載の熱交換器(10)。
  8. 前記第1の冷媒配管(B)および前記第2の冷媒配管(C)は、前記第1熱交換部(51)における中間位置で互いに交差している、
    請求項7記載の熱交換器(10)。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の熱交換器(10)と、
    前記第1熱交換部(51)および第2熱交換部(52)を通過する空気の流れを生成する送風ファン(21)と、
    を備えている、
    空気調和機の室内機。
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