JP4734915B2 - 熱交換器およびそれを備えた空気調和機の室内機 - Google Patents
熱交換器およびそれを備えた空気調和機の室内機 Download PDFInfo
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Description
本発明の一実施形態にかかる室内機2を備えた空気調和機1について、図1〜図4を用いて説明すれば、以下の通りである。
室内機2は、水平方向であり且つ正面視における横方向に長い形状を有している(図1参照)。以下、水平方向のうち、室内機2の正面視における横方向を単に「横方向」と呼ぶ。室内機2は、図3に示すように、主として、室内機2の内部に収容されている送風機構7、室内熱交換器ユニット5、室内機ケーシング8、および制御部(図示せず)を備える。送風機構7は、クロスフローファン21を有している。室内熱交換器ユニット5は、室内熱交換器10を有している。室内機ケーシング8には、室内の空気を室内機2の内部に導入するための開口部8a、8bが形成されている。
送風機構7は、室内から室内機2の内部に入り室内熱交換器10を通って再び室内へと吹き出される空気の流れを生成する機構であり、送風ファンであるクロスフローファン21、室内ファンモータ22(図2参照)等を有する。クロスフローファン21は、横方向に長い円筒形状に構成され、中心軸が横方向に平行になるように配置されている。室内ファンモータ22は、クロスフローファン21の側方に配置され、クロスフローファン21を回転駆動する。送風機構7は、底フレーム62によって支持されている。
室内熱交換器ユニット5は、図3に示すように室内熱交換器10、補助配管43,44(図2参照)などを有する。
本実施形態の室内機2では、冷房運転時には、室内熱交換器10を蒸発器として用いるために、電動膨張弁14を絞り状態とする。これにより、電動膨張弁14を通過した冷媒は膨張して低温低圧の液冷媒となるため、室内熱交換器10を蒸発器として機能させることができる。
本実施形態の室内機2では、暖房運転時には、冷房運転時と逆方向に冷媒が流れる。電動膨張弁14は絞り状態である。電動膨張弁14を通過した冷媒は膨張して低温低圧の液冷媒となるため、室外熱交換器13は、蒸発器として機能する。また、圧縮機11から吐出された冷媒は、室内熱交換器10を通り、室内熱交換器10が凝縮器として機能する。
(1)
本実施形態では、冷媒配管A、Bの入口部Ain、Binは、曲がり部56付近に配置されている。したがって、冷房運転時において、曲がり部56付近を通過する空気(図4の空気の流れV1参照)は、冷媒配管A、Bの入口部Ain、Binに導入された直後の液相の比率が高い冷媒によって十分に冷却される。また、冷媒配管C、Dの入口部Cin、Dinが曲がり部57付近に配置されているので、冷房運転時において、曲がり部57付近を通過する空気(図4の空気の流れV2参照)は、冷媒配管C、Dの入口部Cin、Dinに導入された直後の液相の比率が高い冷媒によって十分に冷却される。したがって、曲がり部56、57を通過する空気が十分に冷却され、クロスフローファン21などの部位における結露の発生は抑制されている。
(2)
冷媒配管Aの入口部Ainは、第1熱交換部51のフィン51aと第2熱交換部52のフィン52aの幅が狭い部分である幅狭部81に配置されている。そのため、熱交換されにくい幅狭部81を通る空気は、冷媒配管Aの入口部Ainに当たって効率よく冷却される。その結果、クロスフローファン21などの部位における結露の発生はさらに抑制されている。
(3)
第1熱交換部51の入口部Binと第2熱交換部52の入口部Ainとは、互いに近づいて配置されている。このため、曲がり部56付近を通過する空気に対する冷却効果がさらに高くなっている。
(4)
第1熱交換部51における2系統の冷媒配管Bおよび冷媒配管Cは、第1熱交換部51を通過する空気の流れの進行方向F1に沿って2段に配列されているので、空気の冷却効率が高い。同様に、冷媒配管Aおよび冷媒配管Dもそれぞれ、第2熱交換部52および第3熱交換部53を通過する空気の流れの進行方向F2、F3に沿って2段に配列されているので、空気の冷却効率が高い。
(5)
冷媒配管Bの入口部Binおよび冷媒配管Cの入口部Cinが第1熱交換部51を通過する空気の流れの下流側にある下流段Iに配置されているので、第1熱交換部51を通過する空気の流れの下流側における結露はさらに抑制される。ここでは、冷媒配管Bの入口部Binおよび冷媒配管Cの入口部Cinがクロスフローファン21に近くなるので、クロスフローファン21の結露はさらに抑制されている。
(6)
第1熱交換部51における2系統の冷媒配管Bおよび冷媒配管Cは、下流段Iから上流段IIへ変更する段変更部分B1およびC2において、交差している。このため、第1熱交換部51の全体でパスバランスを均一にすることができ、パスバランスの不均一による性能低下、結露発生などの問題は少なくなっている。
(7)
冷媒配管Bおよび冷媒配管Cが空気流れが最も通りやすい第1熱交換部51における中間位置で互いに交差しているので、パスバランスの不均一による性能低下、結露発生などの問題はさらに少なくなっている。
上記の実施形態では、冷房運転および暖房運転の両方を行うことができる空気調和機1を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、冷房運転専用の空気調和機にも本発明を適用することができる。この場合でも、室内熱交換器における曲がり部を通過する空気が十分に冷却されるので、クロスフローファンなどの部位における結露の発生を抑制することができる。
2 室内機
3 室内熱交換器
21 クロスフローファン
51 第1熱交換部
52 第2熱交換部
53 第3熱交換部
56、57 曲がり部
81 幅狭部
Claims (9)
- フィン(51a)および冷媒配管(B、C)を有する第1熱交換部(51)と、
フィン(52a)および冷媒配管(A)を有する第2熱交換部(52)と、
前記第1熱交換部(51)および第2熱交換部(52)を互いに傾斜した状態で連結する曲がり部(56)と、
を備え、
前記曲がり部(56)は、前記第1熱交換部(51)のフィン(51a)および第2熱交換部(52)のフィン(52a)と一体成形され、
前記曲がり部(56)付近には、冷房運転時において前記冷媒配管(A、B)に冷媒を導入させる入口部(Ain、Bin)が配置されている、
熱交換器(10)。 - 前記曲がり部(56)は、前記第1熱交換部(51)および第2熱交換部(52)のフィン(51a、52a)の幅が狭い部分である幅狭部(81)を折り曲げることによって形成されている、
請求項1記載の熱交換器(10)。 - 前記入口部(Ain)は、前記幅狭部(81)に配置されている、
請求項2記載の熱交換器(10)。 - 前記第1熱交換部(51)および第2熱交換部(52)は、それぞれ前記入口部(Ain、Bin)を有しており、
前記入口部(Ain、Bin)同士は、互いに近づいて配置されている、
請求項1から3のいずれかに記載の熱交換器(10)。 - 前記冷媒配管(B、C)は、前記第1熱交換部(51)を通過する空気の流れの進行方向に沿って複数段に配列されている、
請求項1から4のいずれかに記載の熱交換器(10)。 - 前記冷媒配管(B、C)の入口部(Bin、Cin)は、前記冷媒配管(B、C)の複数段において、前記第1熱交換部(51)を通過する空気の流れの下流側である下流段に配置されており、
前記冷媒配管(B、C)から冷媒を出す出口部(Bout、Cout)は、前記冷媒配管(B、C)の複数段において、前記第1熱交換部(51)を通過する空気の流れの上流側の上流段に配置されている、
請求項5記載の熱交換器(10)。 - 前記第1熱交換部(51)において、前記冷媒配管(B,C)は、第1の冷媒配管(B)と、第2の冷媒配管(C)とからなり、
前記第1および第2の冷媒配管(B,C)は、前記下流段から前記上流段へ変更する段変更部分(B1、C2)を有しており、
前記第1の冷媒配管(B)と前記第2の冷媒配管(C)とは、前記段変更部分(B1、C2)において、交差している、
請求項6記載の熱交換器(10)。 - 前記第1の冷媒配管(B)および前記第2の冷媒配管(C)は、前記第1熱交換部(51)における中間位置で互いに交差している、
請求項7記載の熱交換器(10)。 - 請求項1から8のいずれかに記載の熱交換器(10)と、
前記第1熱交換部(51)および第2熱交換部(52)を通過する空気の流れを生成する送風ファン(21)と、
を備えている、
空気調和機の室内機。
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