JP4734121B2 - 電波遮蔽体 - Google Patents

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Description

本発明は電波遮蔽体に関する。
近年、事業所内PHSや無線LANの利用が広がりを見せるなか、情報の漏洩防止や外部からの侵入電波による誤動作やノイズ防止といった点から、オフィス内での電波環境を整えることが不可欠になっている。そのような電波環境の整備用部材として、種々のタイプのものが提案されている(例えば、特許文献1、2等)。
特許文献1には、金属やフェライトなどの電磁シールド部材をビルの躯体に付加することで、広い周波数帯域で任意の周波数の電波を使って情報通信ができる電磁シールド・インテルジェントビルが開示されている。特許文献1では、電波シールド部材として、鉄板、金属網、金属メッシュ、金属箔などからなる電波反射体やフェライトなどからなる電波吸収体が用いられている。しかし、これらの電波反射体や電波吸収体は電磁シールド性に周波数選択性を有さない。このため、特許文献1に開示された電波反射体や電波吸収体では特定周波数の電波を選択的に遮蔽することができず、遮蔽しようとする周波数以外の電波まで遮蔽してしまうという問題がある。
このような問題に鑑み、例えば特許文献2には、「Y」字状の導電性線状アンテナを定期的に配列させて電磁遮蔽面を形成し、この電磁遮蔽面で建物内に電磁遮蔽空間を確保することを特徴とした電磁遮蔽建物が開示されている。「Y」字状の線状アンテナはアンテナ中心からそれぞれ放射状に延びる線分状の3本のエレメント部からなる。特許文献2に開示された電磁遮蔽建物によれば、必要な周波数の電波を選択して電磁シールドすることが可能である、と記載されている。
特公平6−99972号公報 特開平10−169039号公報
建物内の電波環境を整備するためには、窓ガラス等の透明な部材の上にも線状アンテナを配置する必要がある。しかしながら、線状アンテナが窓ガラス上に配置されている場合、室内にいる人の目の焦点がどうしても線状アンテナにより構成される幾何学模様に合ってしまい、窓の向こうの景色に焦点が合いにくくなる。このため、室内にいる人に対して不快感を与えてしまうという問題がある。また、美感が重視されるユビキタスオフィスでは、外観上好ましくないという問題がある。
このような問題に鑑み、例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)等の透明導電性酸化物等を用いて線状アンテナを透明に形成する方法も考えられる。しかしながら、透明導電性酸化物等の透明導電材は導電率が低いため、透明導電材により線状アンテナを形成した場合は、所望の電波遮蔽特性を実現することが困難であるという問題がある。
また、他の方法として、極薄の金属薄膜からなる線状アンテナを形成する方法も考えられる。しかしながら、室内にいる人の目にとまらないほどの極薄の金属製線状アンテナを形成するためには、まず極薄の金属薄膜を形成し、得られた金属薄膜を高精度にパターニングしなければならず、技術上、及びコスト上の観点から困難である。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、視界の妨げとなりにくい電波遮蔽体を提供することにある。
本発明に係る電波遮蔽体には、各々、特定の周波数の電波を反射させる複数のアンテナが模様を構成するように配置されている。各アンテナは、各々、一定幅を有する複数本の線分状のエレメント部で構成されており、記複数本の線分状のエレメント部のそれぞれは、開口部を有する金属膜からなる。尚、「開口部を有する金属膜」とは、平面視格子状(三角格子状、六角格子状、コリンズ格子状等)などの平面視メッシュ状に形成された金属膜、複数の平面視円形状(又は、平面視楕円状、平面視多角形状)の微細孔が形成された金属膜、平面視ドット状(ドット形状として、例えば、円形、多角形)に形成された金属膜などをいう。
このため、アンテナはある程度光を透過するものであり、目にとまりにくい。従って、本発明に係る電波遮蔽体は視界の妨げとなりにくい。視界良好性の観点から、アンテナに対する金属膜が占める面積の割合は2.5%以上30%以下であることが好ましい。
本発明に係る電波遮蔽体において、金属膜は、高い導電性を有するものであることが好ましく、例えば、銀、銅、及びアルミニウムからなる群より選ばれた金属、又は銀、銅、及びアルミニウムからなる群より選ばれた少なくとも1種類の金属を含む合金で形成されていることが好ましい。
各アンテナの形状は特に限定されるものではない。例えば、アンテナは、それぞれアンテナ中心から相互に同一の角度(例えば、120°)をなして放射状に略同一長さでもって延びる複数本(例えば、3本)の線分状の第1のエレメント部と、各第1のエレメント部の外側端に結合された線分状の第2のエレメント部とを有するものであってもよい(以下、「それぞれアンテナ中心から相互に120°の角度をなして放射状に略同一長さでもって延びる3本の線分状の第1のエレメント部と、各第1のエレメント部の外側端に結合された線分状の第2のエレメント部とを有するアンテナ」を「Y−T型アンテナ」とすることがある。)。また、それぞれアンテナ中心から相互に同一の角度(例えば、120°)をなして放射状に略同一長さでもって延びる複数本(例えば、3本)の線分状のエレメント部のみからなるアンテナであってもよい。それぞれアンテナ中心から相互に90°の角度をなして放射状に略同一長さでもって延びる4本の線分状の第1のエレメント部と、各第1のエレメント部の外側端に結合された線分状の第2のエレメント部とを有する、所謂エルサレムクロス型のアンテナであってもよい。
これらのアンテナの中でもY−T型アンテナは特に高い周波数選択性を有するため、高い周波数選択性が要求される用途にはY−T型アンテナが特に好ましい。さらに高い周波数選択性を実現する観点から、Y−T型アンテナを、第2のエレメント部同士が対向するように(より好ましくは、緊密且つ平行に対向するように)配置された一対のアンテナによって複数のアンテナユニットを構成するように配置することが好ましい。さらには、複数のアンテナを、第2のエレメント部同士を対向させて環状に配列された6つのアンテナによって六角形状の複数のアンテナ集合体を構成するように配置することが好ましい。
Y−T型アンテナを用いる場合、第1のエレメント部と第2のエレメント部とが相互に垂直をなすように形成されていることが好ましい。また、第2のエレメント部はその中心において第1のエレメント部の外側端に接合されていることが好ましい。
第1のエレメント部の長さと第2のエレメント部の長さとはそれぞれ反射させようとする電波の周波数に応じて適宜決定することができる。具体的には、第1のエレメント部及び/又は第2のエレメント部の長さを長くすることにより特定周波数を低下させることができる。第1のエレメント部及び/又は第2のエレメント部の長さを短くすることにより特定周波数を上昇させることができる。
また、Y−T型アンテナを密に配置する観点からは第2のエレメント部を第1のエレメント部よりも短くすることが好ましい。
尚、本発明に係る電波遮蔽体は複数種類のアンテナを備えるものであってもよい。例えば、反射する電波の周波数が相互に異なる複数種類のアンテナを備えていてもよい。この構成によれば、周波数の異なる複数種類の電波を選択的に遮蔽することができる電波遮蔽体を実現することができる。このような電波遮蔽体は、無線LANのような周波数の異なる複数の電波(無線LANの場合は、例えば、2.4MHzの電波及び5.2MHzの電波)を使用するようなオフィスの電波環境を整備するのに特に好適である。
尚、複数種類のアンテナを形成する場合、それらアンテナは相互に相似形であってもよく、また、非相似形であってもよい。例えば、「Y」字状のアンテナ、エルサレムクロス型のアンテナ、及びY−T型アンテナからなる群より選ばれた2種以上のアンテナを形成してもよい。
例えば、相似形の2種類のY−T型アンテナを形成する場合、各種Y−T型アンテナを第2のエレメント部同士を対向させて環状に配列された6つのアンテナによって六角形状の複数のアンテナ集合体を構成するように配置することが好ましい。この場合、小さい方のY−T型アンテナからなる小さい方のアンテナ集合体を大きい方のY−T型アンテナからなる大きい方のアンテナ集合体により包囲されるように配置することがより好ましい。さらに、大きい方のアンテナ集合体と小さい方のアンテナ集合体とは平行な対称軸を有さないことが特に好ましい。言い換えれば、大きい方のアンテナ集合体の対称軸と小さい方のアンテナ集合体の対称軸とが相互に傾いていることが好ましい。例えば、大きい方のアンテナ集合体の対称軸に対して小さい方のアンテナ集合体の対称軸が2°以上40°以下(好ましくは5°以上20°以下、さらに好ましくは10°以上15°以下)傾いていることが好ましい。この構成によれば、大きい方のアンテナ集合体と小さい方のアンテナ集合体との接触が抑制される。このため、この構成は、大きい方のアンテナが反射させる電波の周波数と小さい方のアンテナが反射させる電波の周波数とが比較的近い場合、すなわち、アンテナ相互間の寸法が比較的近似する場合に特に有効である。
また、本発明に係る電波遮蔽体は電波反射スペクトルピークが相互に独立していない複数種類のアンテナを備えていてもよい。言い換えれば、それぞれの電波反射スペクトルピークが連続している複数のアンテナを備えていてもよい。この構成によれば、ある周波数幅を持った特定の周波数帯域の電波を選択的に遮蔽可能な電波遮蔽体を実現することができる。
尚、「電波反射スペクトルピークが相互に独立していない(連続している)」とは、電波遮蔽体の有する電波遮蔽スペクトル(電波反射スペクトル)のうち最も大きなスペクトルの山部(ピーク)の電波反射(遮蔽)率に対するスペクトルピーク間の谷部における最小の電波反射(遮蔽)率の比が50%以上(言い換えれば、ピークの電波反射率と谷部における最小の電波反射率との差が3dB以下)であることをいう。一方、「電波反射スペクトルピークは相互に独立している(連続していない)」とは、電波遮蔽体の有する電波反射(遮蔽)スペクトルのうち最も大きなスペクトルの山部(ピーク)の電波反射(遮蔽)率に対するスペクトルピーク間の谷部における最小の電波反射(遮蔽)率の比が50%より小さい(言い換えれば、ピークの電波反射率と谷部における最小の電波反射率との差が3dBより大きい)ことをいう。
以上説明したように、本発明によれば、視界の妨げとなりにくい電波遮蔽体を実現することができる。
以下、実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本実施形態1に係る電波遮蔽体1の断面図である。詳細には、図1(b)に示す図は、図1(a)に示す電波遮蔽体1の平面図中切り出し線Ia−Iaで切り出した部分
の断面図である。
図2は本実施形態1に係る電波遮蔽体1の平面図である。
図3はアンテナ4の形状を表す平面図である。詳細には、図3(a)はアンテナ4の全体形状を表す平面図である。図3(b)はアンテナ4の部分形状を表す部分拡大平面図である。
電波遮蔽体1は、基材(例えば、基板)2と基材2の表面に形成された周波数選択性電波反射膜3とを有する。また、本実施形態1に係る電波遮蔽体1は基材2の表面に周波数選択性電波反射膜3が形成されてなるものであるが、この構成に限定されるものではなく、例えば周波数選択性電波反射膜3は基材2の内部に埋設されていてもよい。
基材2は電波遮蔽体1の使用用途に応じて適宜選択できるものである。中でも、本実施形態1に係る電波遮蔽体1としては、室内の既設対象物(例えば、窓、壁、天井、床、パーティション、机等)に電波遮蔽特性をもたらすようにする態様のものが挙げられる。このため、基材2の材料としては、例えば、樹脂、ガラス、紙、ゴム、石膏、タイル、木材などが好ましい。
また、基材2は、板状、シート状、又はフィルム状等の平面を有する形状であることが好ましい。
基材2は、単に基材としての機能だけでなく、様々な特性(透光性、不燃性、難燃性、非ハロゲン性、柔軟性、耐衝撃性、耐熱性等)の機能を有するものであることが特に好ましい。
例えば、電波遮蔽体1を光透過性を有するものとする場合、基材2を透明な(光透過性を有する)材料により構成する必要性がある。このため、基材2の材料として、透明なガラス(例えば、ソーダ石灰、石英等が適用できる。それらの中でも、コスト面でソーダ石灰が好ましい)や透明な高分子が挙げられる。その中でも、薄く形成することができ、且つ、柔軟性に富み、巻回できる(ロール状にすることができる)点で、基材2の材料としては透明な高分子が特に好ましい(以下、透明な高分子により形成されたフィルムを「透明高分子フィルム」とする。)。
透明高分子フィルムの具体的材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリスチレン、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン6等のポリアミド、ポリイミド、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、ポリ塩化ビニル等のビニル化合物、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ビニル化合物の付加重合体、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エステル、ポリ塩化ビニリデン等のビニリデン化合物、フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のビニル化合物又はフッ素系化合物の共重合体、ポリエチレンオキシド等のポリエーテル、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等が挙げられる。
電波遮蔽体1に用いる透明高分子フィルムの厚みは、通常10μm以上500μm以下である。好ましい透明高分子フィルムの厚みは30μm以上150μm以下である。より好ましい透明高分子フィルムの厚みは50μm以上120μm以下である。透明高分子フィルムが10μmよい薄いと周波数選択性電波反射膜3の形成が困難となる傾向があり、500μmより厚いと、可撓性が低下し、巻回しにくい(ロール状にしにくい)傾向にある。また、透明高分子フィルムが500μmより厚いと透光性も低下する傾向にある。
さらに、基材2の表面に周波数選択性電波反射膜3を形成することによって作製した電波遮蔽体1を、室内の既存対象物(例えば、窓、壁、天井、床、パーティション、机上等)に設けるため、周波数選択性電波反射膜3を形成した側の面及びその反対側の面のうち少なくとも一方に粘着剤又は接着剤を塗布し、その接着剤又は粘着剤の表面に保護層を設けてロールし(トイレットペーパー状にロールし)、必要長に応じて切断できる態様であってもよい。
図4〜図7に本実施形態1に係る電波遮蔽体1の製品パターン(使用状況)を例示する。
図4はガラス(窓ガラス)7に電波遮蔽体1の基材2側を粘着させた場合の断面図である。図4では、電波遮蔽体1は、電波遮蔽体1の基材2側に設けられた粘着剤8によりガラス7に粘着されている。
図5は、電波遮蔽体1の基材2側に粘着剤8及び保護膜9が形成され、トイレットペーパー状にロールされた電波遮蔽体1の模式図である。図5に示した電波遮蔽体1の場合、必要長に応じて切断し、保護膜9をはがして、ガラス等に粘着させることにより使用することができる。
図6はガラス(窓ガラス)7に電波遮蔽体1の周波数選択性電波反射膜3側を粘着させた場合の断面図である。図6では、電波遮蔽体1は、電波遮蔽体1の周波数選択性電波反射膜3側に設けられた粘着剤8によってガラス7に粘着されている。
図7は、電波遮蔽体1の周波数選択性電波反射膜3側に粘着剤8及び保護膜9が形成され、トイレットペーパー状にロールされた電波遮蔽体1の模式図である。図7に示した電波遮蔽体1の場合、必要長に応じて切断し、保護膜9をはがして、ガラス等に粘着させることにより使用することができる。
基材2上に形成された周波数選択性電波反射膜3は、模様を構成するように、所定パターンで配置された複数のアンテナ4により構成されている。本実施形態1に係る電波遮蔽体1では、周波数選択性電波反射膜3は同一形状にパターニングされた複数のアンテナ4のみによって構成されているが、何らこの構成に限定されるものではなく、例えば、周波数選択性電波反射膜3は、その一部に、アンテナ4とは異なる形状のパターンを含んでいてもよい。
アンテナ4は周波数選択性を有する。すなわち、アンテナ4は特定周波数の電波を選択的に反射するものである。このため、電波遮蔽体1は特定周波数の電波を選択的に遮蔽し、それ以外の電波を透過させることができる。
本実施形態1では、図3に示すように、アンテナ4は開口部を有する金属膜(好ましくは、金属薄膜)により形成されている。このため、アンテナ4はある程度の光透過性を有し、目に付きにくい。従って、本実施形態1に係る電波遮蔽体1は視界の妨げとなりにくい。視界良好性の観点から、アンテナ4に対する金属膜が占める面積の割合は2.5%以上30%以下であることが好ましい。
また、アンテナ4を構成する金属膜を平面視メッシュ状とした場合、線幅(W)、及びそのピッチ(P)は、導電性(電波遮蔽性)と開口率(透光性)との関係で、線幅(W)は、5μm以上70μm以下であることが好ましい。より好ましくは、8μm以上30μm以下である。ピッチ(P)は、50μm以上400μm以下であることが好ましい。より好ましくは、100μm以上300μm以下である。
線幅(W)が5μmより小さいと、導電性(電波遮蔽性)が低下する傾向にある。一方、線幅(W)が70μmを超えると、開口率(透光性)が低下する傾向にある。
また、ピッチ(P)が50μmより小さいと開口率(透光性)が低下する傾向にある。一方、ピッチ(P)が400μmを超えると導電性(電波遮蔽性)が低下する傾向にある。
また、アンテナ4が配置されていることにより人が感じる不快感抑制する観点(透光性の観点)、及び導電性(電波遮蔽性)の観点に加え、電波遮蔽体1の作製容易性の点で、線幅(W)及びピッチ(P)を共に大きくすることがより好ましい。具体的には、線幅(W)を50μm以上70μm以下とし、且つ、ピッチ(P)を300μm以上400μm以下とすることがより好ましい。
尚、本実施形態1に係る電波遮蔽体1ではアンテナ4を構成する金属膜は正方格子状に形成されているが、この構成に限定されるものではない。アンテナ4を構成する金属膜は、例えば、平面視格子状(三角格子状、六角格子状、コリンズ格子状等)などの平面視メッシュ状に形成された金属膜であってもよい。複数の平面視円形状(又は、平面視楕円状、平面視多角形状)の微細孔が形成された金属膜であってもよい。また、平面視ドット状(ドット形状として、例えば、円形、多角形)に形成された金属膜であってもよい。
複数のアンテナ4は、基材2上に、等間隔に所定配列で(典型的にはマトリクス配列で)配列されている。複数のアンテナ4は、隣接するアンテナ4同士が接触しないように配列されている。複数のアンテナ4のそれぞれは、図3に示すように、それぞれアンテナ中心Cから相互に120°の角度をなして放射状に略同一長さでもって延びる3本の第1のエレメント部5と、各第1のエレメント部5の外側端に結合された第2のエレメント部6とを有する。
第1のエレメント部5の長さ(L1)と第2のエレメント部6の長さ(L2)とは相互に異なっていてもよく、また同一であってもよい。第1のエレメント部5と第2のエレメント部6とが垂直である場合は、第1のエレメント部5の長さL1と第2のエレメント部6の長さL2とが0<L2<2(3)1/2/L1という関係式を満たしていることが好ましい。L2が2(3)1/2/L1以上である場合は、隣接する第2のエレメント部6同士が接触してしまい、所望の電波遮蔽効果(具体的には、特定周波数の電波を選択的に遮蔽する効果)が得られなくなるからである。特定周波数の高い遮蔽率を実現する観点から、第2のエレメント部6の長さL2は第1のエレメント部5の長さL1の0.5倍以上2倍以下であることが好ましい。さらに好ましくは、0.75倍以上2倍以下である。
第2のエレメント部6はその中心において第1のエレメント部5の外側端と結合されていてもよい。第2のエレメント部6と第1のエレメント部5とが直角(90度)をなしていてもよい。また、第1のエレメント部5の幅と第2のエレメント部6の幅は相互に異なっていてもよく、また、同一であってもよい。本実施形態1においては、第1のエレメント部5の幅と第2のエレメント部6の幅とは略同一の幅(L3)とする。第1のエレメント部5と第2のエレメント部6との幅の差が、第1のエレメント部5の幅の5%以下であることが好ましい。
具体的に、幅L3は0.3mm以上2mm以下であることが好ましい。尚、後ほど詳細に説明するが、幅L3を狭くするほど、アンテナ4の周波数選択性を高くすることができる。幅L3が2mmより大きいと、周波数選択性が低下する傾向にある。一方、幅L3が0.3mmよりも小さいと製造が困難になる傾向にある。
上述のように、第1のエレメント部5の外側端に結合された第2のエレメント部6を有する。このため、アンテナ4は「Y」字形の線状アンテナ(3本の第1のエレメント部5のみにより構成され、第2のエレメント部6を有さない線状アンテナ)よりも高い周波数選択性を有する。従って、複数のアンテナ4が設けられた電波遮蔽体1は特定周波数の電波を高い選択性で遮蔽することができる。さらに高い周波数選択性を実現する観点から、第1のエレメント部5の長さと第2のエレメント部6の長さとを相互に異ならしめることが好ましい。例えば、第2のエレメント部6の長さを第1のエレメント部5の長さよりも短くすることが好ましい。
また、アンテナ4は第2のエレメント部6を有するため、第2のエレメント部6同士を対向させて(より好ましくは、緊密に対向させて)複数のアンテナ4を配置することが容易となる。第2のエレメント部6同士を対向させて(より好ましくは、緊密に対向させて)複数のアンテナ4を配置することによって、特定周波数の電波に対する電波遮光率を向上することができる。第2のエレメント部6同士を対向させると共に、単位面積あたりにより多くのアンテナ4を配置する観点から、第2のエレメント部6はその中心において第1のエレメント部5の外側端に結合され、且つ第2のエレメント部6と第1のエレメント部5とが直角をなすことが好ましい。
第1のエレメント部5の長さ及び第2のエレメント部6の長さとアンテナ4に反射させようとする電波の周波数(特定周波数)とは相関する。このため、第1のエレメント部5の長さ及び第2のエレメント部6の長さは所望の特定周波数に応じて適宜決定することができる。具体的には、第1のエレメント部5及び/又は第2のエレメント部6の長さを長くすることによって特定周波数を低下させることができる。第1のエレメント部5及び/又は第2のエレメント部6の長さを短くすることによって特定周波数を上昇させることができる。
例えば、「Y」字形の線状アンテナ(第2のエレメント部6を有さず、第1のエレメント部5のみにより構成されているアンテナ)では、第1のエレメント部5の長さを調節することによってのみ特定周波数を調節することができる。それに対して、本実施形態1に係る電波遮蔽体1では、上述のように、第1のエレメント部5の長さL1を調節することによって特定周波数を調節できると共に、第2のエレメント部6の長さL2の第1のエレメント部5の長さL1に対する比を調節することによっても特定周波数を調節することができる。このため、電波遮蔽体1は広い設計幅を有する。
アンテナ4は導電性の金属膜で形成されている。金属膜は、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)、鉄(Fe)、ステンレス、これらの混合物(合金等)等により形成することができる。その中でも、導電性の高いアルミニウム(Al)、銀(Ag)、銅(Cu)これらの混合物(合金等)等で形成することが好ましい。
アンテナ4の特定周波数の電波に対する電波反射率はアンテナ4の導電率と相関する。具体的には、アンテナ4の導電率が高い(アンテナ4の電気抵抗が小さい)ほど、アンテナ4の特定周波数の電波に対する電波反射率が大きくなる。このため、アンテナ4の導電性を高めることによって、アンテナ4の特定周波数の電波に対する電波反射率を大きくすることができる。
尚、アンテナ4の形成方法は特に限定されるものではない。アンテナ4は、例えば、エッチング加工法、スパッタ法、蒸着法、化学蒸着法(CVD法)、シルク印刷法、パターン圧着法、ミスト塗装法、型の嵌め込みによる埋め込み法等により形成することができる。
以上、本実施形態1に係る電波遮蔽体1について詳細に説明してきたが、電波遮蔽体1の形状寸法は何ら制限されるものではない。電波遮蔽体1は一辺の長さが数ミリメートル角の小さなものであっても、一辺が数メートル、又はそれ以上の大きなものであってもよい。電波遮蔽体1は、三角形、四辺形(長方形、正方形)、多角形、円形、楕円形等の任意の形状に形成しても構わない。
また、電波遮蔽体1の単位面積あたりに含まれるアンテナ4の個数も何ら限定されるものではなく、用途等により適宜変更することができる。電波遮蔽体1の単位面積あたりに含まれるアンテナ4の数量を増やすことにより高い電波遮蔽性を実現することができる。
(実施形態2)
図8は本実施形態2に係る電波遮蔽体の平面図である。
図9は本実施形態2におけるアンテナユニット10の構成を表す平面図である。
本実施形態2に係る電波遮蔽体は、周波数選択性電波反射膜3におけるアンテナ4の配置を除いては上記実施形態1に係る電波遮蔽体1と同様の形態を有するものである。ここでは、本実施形態2におけるアンテナ4の配置について詳細に説明する。尚、本実施形態2の説明において、実質的に同じ機能を有する構成要素を上記実施形態1と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態2では、複数のアンテナ4は、第2のエレメント部6同士が対向するように配設された一対のアンテナ4によって複数のアンテナユニット10を構成している。さらに、アンテナユニット10は、第2のエレメント部6同士を対向させて環状に配置された3つのアンテナユニット10によって六角形状の複数のアンテナ集合体11を構成している。すなわち、各アンテナ集合体11は、第2のエレメント部6同士を対向させて環状に配列された6つのアンテナ4により構成されている。この複数のアンテナ集合体11が所定配列で(典型的にはマトリクス配列で)配置されている。
実施形態2では、アンテナ集合体11を構成する18本の第2のエレメント部6のうち12本の第2のエレメント部6が相互に略平行に対向するように設けられている。このように、多くの第2のエレメント部6同士が対向するように構成することによって、アンテナ4の特定周波数の電波に対する電波反射率(電波遮蔽率)を高くすることができる。従って、特定周波数の電波に対する高い電波遮蔽率を実現することができる。
尚、アンテナ4の電波反射率は対向する第2のエレメント部6間の距離X(図9参照)を短くするほど高くなる。アンテナ4の電波反射率を高くする観点から、対向する第2のエレメント部6間の距離X(図11参照)が0.4mm以上3mm以下であることが好ましい。より好ましい範囲は0.6mm以上1mm以下である。距離Xを0.4mmより短くすると、対向する第2のエレメント部6同士が不所望に接触する虞がある。一方、距離Xが3mmより長いと電波遮蔽率が低下する傾向にある。
(実施形態3)
図10は本実施形態3に係る電波遮蔽体の平面図である。
本実施形態3に係る電波遮蔽体は、周波数選択性電波反射膜3におけるアンテナ4の配置を除いては上記実施形態2に係る電波遮蔽体と同様の形態を有するものである。ここでは、本実施形態3におけるアンテナ4の配置について詳細に説明する。尚、本実施形態3の説明において、実質的に同じ機能を有する構成要素を上記実施形態2と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
上記実施形態2に係る電波遮蔽体では、図8に示すように、複数のアンテナ集合体11が相互に離間するように所定配列で配列されている。それに対して、本実施形態3に係る電波遮蔽体では、図10に示すように、複数のアンテナ集合体11は、さらに第2のエレメント部6同士を対向させてハニカム模様を構成するように配置されている。この構成によれば、対向配置された第2のエレメント部6の割合をさらに高めることができるため、さらに高い周波数選択性を実現することができる。
以上、実施形態1〜3において、ある一つの特定周波数の電波を選択的に遮蔽する電波遮蔽体について説明してきたが、この構成に限定するものではない。例えば、周波数選択性電波反射膜3が、反射する電波の周波数が相互に異なる複数種類のアンテナ4からなる、複数種類の周波数の電波を選択的に遮蔽するものであってもよい。下記実施形態4では、その一例として、例えば2種類の周波数の電波を選択的に遮蔽する電波遮蔽体を例に挙げて詳細に説明する。
(実施形態4)
図11は本実施形態4に係る電波遮蔽体の平面図である。
図12は本実施形態4に係る電波遮蔽体の周波数と電波遮蔽特性(電波の透過減衰量)との相関を表すグラフである。
本実施形態4に係る電波遮蔽体は、周波数選択性電波反射膜3が第1のアンテナ4a及び第2のアンテナ4bという2種類のアンテナにより構成されている点を除いて、上記実施形態1に係る電波遮蔽体1と同様の形態を有するものである。ここでは、本実施形態4における周波数選択性電波反射膜3の構成について詳細に説明する。尚、本実施形態4の説明において、実質的に同じ機能を有する構成要素を上記実施形態1と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
本実施形態4では、周波数選択性電波反射膜3は、相互に大きさの異なる相似形の第1のアンテナ4a及び第2のアンテナ4bという2種類のアンテナにより構成されている。第1のアンテナ4a及び第2のアンテナ4bのそれぞれは、基材2上に、それぞれが相互に干渉しないように、等間隔に所定配列で(典型的にはマトリクス配列で)配列されている。
第1のアンテナ4a及び第2のアンテナ4bはそれぞれ周波数選択性を有する。具体的には、第1のアンテナ4aは第1の周波数(図12におけるP1)を反射し、第2のアンテナ4bは第2の周波数(図12におけるP2)を反射する。このため、本実施形態4に係る電波遮蔽体は第1の周波数の電波P1と第2の周波数P2の電波とを選択的に遮蔽し、それ以外の周波数の電波を透過させることができる。
例えば、無線LANでは、2.4GHzの周波数の電波と、5.2GHzの周波数の電波との2種類の周波数の電波が使用されている。このように無線LANを使用する環境等の2種類の周波数の電波を使用するような環境においては、使用される2種類の周波数の電波を選択的に遮蔽し、使用されないそれ以外の周波数の電波(例えば携帯電話の通信に用いられている電波、テレビ放送用の電波等)を透過させるような電波遮蔽体が必要とされる。上述の通り、本実施形態4に係る電波遮蔽体は特定の2種類の周波数(第1の周波数及び第2の周波数)の電波を選択的に遮蔽し、それ以外の周波数の電波を透過させる。このため、本実施形態4に係る電波遮蔽体はこのような無線LANが使用される環境に好適に用いることができる。
尚、本実施形態4において、第1のアンテナ4aの電波反射スペクトルピークと第2のアンテナ4bの電波反射スペクトルピークとは相互に独立していることが好ましい。
尚、本実施形態4における第1のアンテナ4aと第2のアンテナ4bとはそれぞれ上記実施形態1におけるアンテナ4と相似形である。このため、ここでは、第1のアンテナ4a及び第2のアンテナ4bに関する詳細な説明は省略する。
また、本実施形態4では、周波数選択性電波反射膜3は第1のアンテナ4a及び第2のアンテナ4bのみによって構成されているが、何らこの構成に限定されるものではなく、例えば、周波数選択性電波反射膜3は、その一部に、第1のアンテナ4a及び第2のアンテナ4bとは異なる形状のパターンを含んでいてもよい。
(実施形態5)
図13は本実施形態5に係る電波遮蔽体の平面図である。
本実施形態5に係る電波遮蔽体は、第1のアンテナ4a及び第2のアンテナ4bの配置を除いて、上記実施形態4に係る電波遮蔽体と同様の形態を有するものである。ここでは、本実施形態5における第1のアンテナ4a及び第2のアンテナ4bの配置について詳細に説明する。尚、本実施形態5の説明において、実質的に同じ機能を有する構成要素を上記実施形態4と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
本実施形態5では、図13に示すように、複数の第1のアンテナ4aは、第2のエレメント部6a同士が対向するように配設された一対の第1のアンテナ4aによって複数の第1のアンテナユニット10aを構成している。さらに、第1のアンテナユニット10aは、第2のエレメント部6a同士を対向させて環状に配置された3つの第1のアンテナユニット10aによって六角形状の複数の第1のアンテナ集合体11aを構成している。すなわち、各第1のアンテナ集合体11aは、第2のエレメント部6a同士を対向させて環状に配列された6つの第1のアンテナ4aにより構成されている。複数の第1のアンテナ集合体11aは、さらに第2のエレメント部6a同士を対向させてハニカム模様を構成するように配置されている。
一方、複数の第2のアンテナ4bは、第2のエレメント部6b同士が対向するように配設された一対の第2のアンテナ4bによって複数の第2のアンテナユニット10bを構成している。さらに、第2のアンテナユニット10bは、第2のエレメント部6b同士を対向させて環状に配置された3つの第2のアンテナユニット10bによって六角形状の複数の第2のアンテナ集合体11bを構成している。すなわち、各第2のアンテナ集合体11bは、第2のエレメント部6b同士を対向させて環状に配列された6つの第2のアンテナ4bにより構成されている。各第2のアンテナ集合体11bは第1のアンテナ集合体11aの内部に配置されている。すなわち、各第2のアンテナ集合体11bは第1のアンテナ集合体11aによって包囲されている。
本実施形態5においては、ほぼすべての第2のエレメント部6a同士が略平行に対向するように、複数の第1のアンテナ4aが配設されている。第2のアンテナ4bに関しても、第2のアンテナ集合体11bを構成する18本の第2のエレメント部6bのうち12本の第2のエレメント部6bが相互に略平行に対向するように設けられている。このように、第2のエレメント部6a、6b同士を対向させるように構成することによって、第1のアンテナ4a及び第2のアンテナ4bの特定周波数の電波に対する電波反射率(電波遮蔽率)を向上することができる。
具体的には、対向する第2のエレメント部6a(6b)間の距離は0.4mm以上3mm以下であることが好ましい。より好ましい範囲は、0.6mm以上1mm以下である。対向する第2のエレメント部6a(6b)間の距離を0.4mmより短くすると、対向する第2のエレメント部6a(6b)同士が不所望に接触する虞がある。一方、対向する第2のエレメント部6a(6b)間の距離が3mmより大きいと、電波遮蔽率が低下する傾向にある。
また、本実施形態5では、第1のアンテナ集合体11aと第2のアンテナ集合体11bとはそれぞれの対称軸が相互に傾斜するように配置されている。
第1のアンテナ集合体11aにより第2のアンテナ集合体11bを包囲させるためには、第2のアンテナ集合体11bを構成する第2のアンテナ4bの寸法を、第1のアンテナ集合体11aを構成する第1のアンテナ4aの寸法よりも小さくする必要がある。例えば、第1のアンテナ集合体11aと第2のアンテナ集合体11bとをそれぞれの対称軸が平行となるように配置させた場合、第1のアンテナ4aと第2のアンテナ4bとが相互に干渉しないように第2のアンテナ4bを第1のアンテナ4aに対して非常に小さくしなければならない。従って、この構成の場合、第1のアンテナ4aと第2のアンテナ4bとの設計自由度は低い。
一方、本実施形態5に示すように、第1のアンテナ集合体11aと第2のアンテナ集合体11bとをそれぞれの対称軸が傾斜(例えば、θ=10°)するように配置した場合は、相互に対向する第2のエレメント部6b同士と、相互に対向する第2のエレメント部6b同士との相対位置がずれている。このため、第1のアンテナ集合体11aと第2のアンテナ集合体11bとをそれぞれの対称軸が相互に傾斜するように配置することにより、第1のアンテナ集合体11aと第2のアンテナ集合体11bとをそれぞれの対称軸が平行に配置させた場合と比較して、第1のアンテナ4aに対する第2のアンテナ4bの相対大きさを比較的大きくすることができる。すなわち、第1のアンテナ4aと第2のアンテナ4bとの設計自由度が向上する。
具体的には、周波数の近い(例えば、第1の周波数との第2の周波数との比(第1の周波数<第2の周波数)が0.45以上である)2波に対する電波遮蔽が可能となる。従って、周波数選択性電波反射膜3により遮蔽させることができる2種類の電波の周波数を比較的自由に選択することができる。
また、図13では、略六角形状の第1のアンテナ集合体11a、第2のアンテナ集合体11bを最密に配置しているが、所望の電波遮蔽率によっては、最密に配置せず、略六角形状のアンテナ集合体11a、11bの数をそれぞれ適宜調整すればよい。
(実施形態6)
図14は本実施形態6に係る電波遮蔽体の平面図である。
本実施形態6に係る電波遮蔽体は、周波数選択性電波反射膜3が、第1のアンテナ4c、第2のアンテナ4d、及び第3のアンテナ4eにより構成されている点を除いて、上記実施形態1に係る電波遮蔽体1と同様の形態を有するものである。ここでは、本実施形態6における周波数選択性電波反射膜3の構成について詳細に説明する。尚、本実施形態6の説明において、実質的に同じ機能を有する構成要素を上記実施形態1と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
本実施形態6では、周波数選択性電波反射膜3は、相互に大きさの異なる第1のアンテナ4c、第2のアンテナ4d、及び第3のアンテナ4e(以下、本実施形態6において「第1のアンテナ4c、第2のアンテナ4d、及び第3のアンテナ4e」を「アンテナ4」と総称することがある。)により構成されている。第1のアンテナ4cと、第2のアンテナ4dと、第3のアンテナ4eとは相似形の所謂Y−T型アンテナである。第1のアンテナ4c、第2のアンテナ4d、及び第3のアンテナ4eのうち、第2のアンテナ4dが最も大きく、第1のアンテナ4cが最も小さい。
本実施形態6では、第1のアンテナ4cと第2のアンテナ4dと第3のアンテナ4eとはそれぞれ相互に独立していない(連続した)電波反射(遮蔽)スペクトルピークを有する。従って、第1のアンテナ4cと第2のアンテナ4dと第3のアンテナ4eとの3種類のアンテナにより構成された周波数選択性電波反射膜3は、第1のアンテナ4cが反射させる電波の周波数と、第2のアンテナ4dが反射させる電波の周波数と、第3のアンテナ4eが反射させる電波の周波数とを含む、幅を持った周波数帯域(例えば、815MHz以上925MHz以下の周波数帯域)の電波を選択的に反射することができる。すなわち、本実施形態6に係る電波遮蔽体はある幅を持った周波数帯域の電波を選択的に遮蔽することができる。例えば、本実施形態6に係る電波遮蔽体は図15で示されるような電波遮蔽特性(電波の透過減衰特性)を有する。
図15は本実施形態6に係る電波遮蔽体の電波遮蔽量(電波の透過減衰量)と周波数との相関を例示するグラフである。
図15に示すように、本実施形態6に係る電波遮蔽体では、第1のアンテナ4cのスペクトルピークP5と、第2のアンテナ4dのスペクトルピークP3と、第3のアンテナ4eのスペクトルピークP4とは相互に独立しておらず、連続している。すなわち、最も大きなピークであるP3のベースラインBLからの深さH1に対する、谷部のベースラインBLからの深さH2との比が50%以上(好ましくは、H1とH2との差が3dB以下)である。このため、本実施形態6に係る電波遮蔽体によれば、ピークP3〜P5の間の周波数帯域の全域の電波が10dB以上という高い遮蔽率で遮蔽される。また、10%を超える高い10dBの比帯域が実現される。尚、10dBの比帯域は、10dB以上遮蔽される電波の周波数の最大値をFmaxとし、10dB以上遮蔽される電波の周波数の最小値をFminとした場合、2(Fmax−Fmin)/(Fmax+Fmin)で表される。
次に、アンテナ4c、4d、及び4eの配置について、図14を参照しながら詳細に説明する。
図14に示すように、周波数選択性電波反射膜3には、複数の第1のアンテナ4c、複数の第2のアンテナ4d、及び複数の第3のアンテナ4eが、第1のアンテナ4c、第2のアンテナ4d、第3のアンテナ4eの順で一方向に交番状に配列されてなる複数のアンテナ列12を構成するように二次元配列されている。言い換えれば、周波数選択性電波反射膜3には、それぞれ第1のアンテナ4c、第2のアンテナ4d、第3のアンテナ4eの順で一方向に交番状に配列された複数のアンテナ列12がストライプ状に相互に平行に配置されている。
周波数選択性電波反射膜3において、各第1のアンテナ4cはその第1のアンテナ4cが属するアンテナ列12の隣のアンテナ列12に属する第2のアンテナ4d及び第3のアンテナ4eに隣接している。同様に、各第2のアンテナ4dはその第2のアンテナ4dが属するアンテナ列12の隣のアンテナ列12に属する第1のアンテナ4c及び第3のアンテナ4eに隣接している。各第3のアンテナ4eはその第3のアンテナ4eが属するアンテナ列12の隣のアンテナ列12に属する第2のアンテナ4d及び第1のアンテナ4cに隣接している。
言い換えれば、第1のアンテナ4cと、その第1のアンテナ4cが属するアンテナ列12の両側に位置するアンテナ列12に属する、その第1のアンテナ4cに隣接する第1のアンテナ4cとのアンテナ中心が三角形(好ましくは正三角形)を構成するように配置されている。且つ、第1のアンテナ4cと、その第2のアンテナ4dが属するアンテナ列12の両側に位置するアンテナ列12に属する、その第2のアンテナ4dに隣接する第2のアンテナ4dとのアンテナ中心が三角形(好ましくは正三角形)を構成するように配置されている。且つ、第1のアンテナ4cと、その第3のアンテナ4eが属するアンテナ列12の両側に位置するアンテナ列12に属する、その第3のアンテナ4eに隣接する第3のアンテナ4eとのアンテナ中心が三角形(好ましくは正三角形)を構成するように配置されている。
このようなアンテナ配置にすることによって、例えば、第1のアンテナ4cの第2のエレメント部6が隣のアンテナ列12に属する第2のアンテナ4dと第3のアンテナ4eとの間に入り込むように、複数のアンテナ列12を行方向に密に配列することが可能となる。言い換えれば、図14に示すように、第2のアンテナ4dが配置された領域内に隣接するアンテナ4の第2のエレメント部6が入り込むような態様で密にアンテナ4を配置することが可能となる。よって、単位面積あたりにより多くのアンテナ4c、12b、12cを密に配置することができる。
ここで、電波の遮蔽率は単位面積あたりのアンテナ4の数量と相関し、単位面積あたりのアンテナ4の数量が増加すると電波の遮蔽率も増加するため、本実施形態6に係るアンテナ4の配置によれば高い電波遮蔽率を実現することが可能となる。また、第1のアンテナ4c、第2のアンテナ4d、及び第3のアンテナ4eの単位面積あたりに含まれる個数を略同一にすることができるため、周波数帯域における電波遮蔽ムラを抑制することができる。尚、より単位面積あたりのアンテナ4の数量を多くする観点から、第2のエレメント部6は第1のエレメント部5よりも短い方が好ましい(L2>L1)。
また、本実施形態6におけるアンテナ4の配列では、複数のアンテナ4が第2のエレメント部6同士が平行に対向しないように配列されている。このため、アンテナ4の周波数選択性を比較的低く保つことができる。言い換えれば、アンテナ4の比帯域を比較的広く保つことができる。従って、特定の周波数帯域全域の電波に対する偏りの少ない良好な電波遮蔽率を実現することができる。
以上、実施形態1〜6において、Y−T型アンテナにより構成された周波数選択性電波反射膜3を有する電波遮蔽体について説明してきたが、この構成に限定するものではない。例えば、周波数選択性電波反射膜3が、Y−T型アンテナ以外の形状のアンテナを含むものであってもよい。また、複数種類の形状のアンテナを含むものであってもよい。本実施形態7及び下記実施形態8では、その一例として、「Y」字状のアンテナにより周波数選択性電波反射膜3を構成した例、及び所謂エルサレムクロス型のアンテナにより周波数選択性電波反射膜3を構成した例について説明する。
図16は本実施形態7に係る電波遮蔽体の平面図である。
図16に示すように、周波数選択性電波反射膜3は、アンテナ中心から相互に120°の角度をなして放射状に略同一長さでもって延びる3本のエレメント部からなる、所謂「Y」字状のアンテナ4fにより構成されるものであってもよい。この構成においても、アンテナ4f固有の特定周波数の電波が選択的に遮蔽される電波遮蔽体を実現することができる。
(実施形態8)
図17は本実施形態8に係る電波遮蔽体の平面図である。
図17に示すように周波数選択性電波反射膜3は、アンテナ中心から相互に90°の角度をなして放射状に略同一長さでもって延びる4本のエレメント部からなる、所謂エルサレムクロス型のアンテナ4gにより構成されるものであってもよい。この構成においても、アンテナ4g固有の特定周波数の電波が選択的に遮蔽される電波遮蔽体を実現することができる。
以上説明したように、本発明に係る電波遮蔽体は、ある幅を有する特定周波数帯域の電波を好適に遮蔽することができるため、間仕切り(パーティション)、窓板(窓ガラス)、内壁パネル等として有用である。
実施形態1に係る電波遮蔽体1の断面図である。 実施形態1に係る電波遮蔽体1の平面図である。 アンテナ4の形状を表す平面図である。 ガラス(窓ガラス)7に電波遮蔽体1の基材2側を粘着させた場合の断面図である。 電波遮蔽体1の基材2側に粘着剤8及び保護膜9が形成され、トイレットペーパー状にロールされた電波遮蔽体1の模式図である。 ガラス(窓ガラス)7に電波遮蔽体1の周波数選択性電波反射膜3側を粘着させた場合の断面図である。 電波遮蔽体1の周波数選択性電波反射膜3側に粘着剤8及び保護膜9が形成され、トイレットペーパー状にロールされた電波遮蔽体1の模式図である。 実施形態2に係る電波遮蔽体の平面図である。 実施形態2におけるアンテナユニット10の構成を表す平面図である。 実施形態3に係る電波遮蔽体の平面図である。 実施形態4に係る電波遮蔽体の平面図である。 実施形態4に係る電波遮蔽体の周波数と電波遮蔽特性(電波の透過減衰量)との相関を表すグラフである。 実施形態5に係る電波遮蔽体の平面図である。 実施形態6に係る電波遮蔽体の平面図である。 実施形態6に係る電波遮蔽体の電波遮蔽量(電波の透過減衰量)と周波数との相関を例示するグラフである。 実施形態7に係る電波遮蔽体の平面図である。 実施形態8に係る電波遮蔽体の平面図である。
符号の説明
1 電波遮蔽体
2 基材
3 周波数選択性電波反射膜
4 アンテナ
5 第1のエレメント部
6 第2のエレメント部
7 ガラス
8 粘着剤
9 保護膜
10 アンテナユニット
11 アンテナ集合体
12 アンテナ列

Claims (13)

  1. 各々、特定の周波数の電波を反射させる複数のアンテナが模様を構成するように配置された電波遮蔽体であって、
    上記複数のアンテナのそれぞれは、
    アンテナ中心から相互に120°の角度をなして放射状に同一長さでもって延びると共に各々が開口部を有する金属膜からなる3本の一定幅の線分状の第1のエレメント部と、
    上記3本の第1のエレメント部のそれぞれの外側端に結合されると共に開口部を有する金属膜からなる一定幅の線分状の第2のエレメント部と、
    を有し、
    上記複数のアンテナは、上記第2のエレメント部同士を対向させて環状に配列された6つのアンテナによって六角形状の複数のアンテナ集合体を構成している電波遮蔽体。
  2. 請求項1に記載された電波遮蔽体であって、
    上記開口部を有する金属膜は、平面視メッシュ状に形成された金属膜、又は複数の平面視円形状、平面視楕円状、若しくは平面視多角形状の微細孔が形成された金属膜である電波遮蔽体。
  3. 請求項2に記載された電波遮蔽体であって、
    上記開口部を有する金属膜が平面視メッシュ状に形成された金属膜であって、その線幅が5μm以上70μm以下及びピッチが50μm以上400μm以下である電波遮蔽体。
  4. 請求項1に記載された電波遮蔽体であって、
    上記開口部を有する金属膜は、平面視ドット状に形成された金属膜である電波遮蔽体。
  5. 請求項1に記載された電波遮蔽体であって、
    上記金属膜は、銀、銅、及びアルミニウムからなる群より選ばれた金属、又は銀、銅、及びアルミニウムからなる群より選ばれた少なくとも1種類の金属を含む合金で形成されている電波遮蔽体。
  6. 請求項1に記載された電波遮蔽体であって、
    上記アンテナに対する上記金属膜が占める面積の割合が2.5%以上30%以下である電波遮蔽体。
  7. 請求項に記載された電波遮蔽体であって、
    上記第1のエレメント部と上記第2のエレメント部とが垂直である電波遮蔽体。
  8. 請求項に記載された電波遮蔽体であって、
    上記第2のエレメント部は、その中心において上記第1のエレメント部の外側端と結合している電波遮蔽体。
  9. 請求項に記載された電波遮蔽体であって、
    上記第1のエレメント部の長さと上記第2のエレメント部の長さとが同一である電波遮蔽体。
  10. 請求項に記載された電波遮蔽体であって、
    上記第1のエレメント部の幅と上記第2のエレメント部の幅とが同一である電波遮蔽体。
  11. 請求項に記載された電波遮蔽体であって、
    上記複数のアンテナは、上記第2のエレメント部同士が対向するように配置された一対のアンテナによって複数のアンテナユニットを構成している電波遮蔽体。
  12. 請求項1に記載された電波遮蔽体において、
    上記複数のアンテナは、反射する電波の周波数が相互に異なる複数種類のアンテナからなる電波遮蔽体。
  13. 請求項1に記載された電波遮蔽体において、
    上記複数のアンテナは、電波反射スペクトルピークが連続するように選択された複数種類のアンテナで構成されている電波遮蔽体。
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