JP4733732B2 - 手持ち式農具及び手持ち式農具用補助具 - Google Patents

手持ち式農具及び手持ち式農具用補助具 Download PDF

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本発明は、使い勝手に優れ、草の刈り取りに限らず、細木や雑木の切断、枝打ち、さらには根切りをも容易に行うことのできる手鎌などの手持ち式農具及びその手持ち式農具用の補助具に関するものである。
従来から、農作業などにおける草刈りなどには、手鎌や鍬やホーといった手持ち式の農具が使用されている。例えば、手鎌は、電動式や機動式の草刈機と異なり、狭い場所や斜面など、あらゆる場所で手軽に使用することができるといった優れた特徴を備える。
こうした手鎌は、刃物体と柄体を備え、使用者の腕力のみによって草刈りを行うものであり、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている。
特開2004−313099号公報 特開2006−340699号公報
しかしながら、こうした従来の手鎌は、電動式や機動式の草刈機と比較して手軽に使用することができるものの、使用者の腕力のみに依存するので作業効率が悪いといった問題がある。
また、腕力のみに依存するので、草を刈ることができるものの、それより太い細木の切断や根切り等を行うことが困難である。
そこで、本発明の目的とするところは、使用勝手に優れる手持ち式農具及びその手持ち式農具用補助具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の手持ち式農具は、草刈りなどに使用される手持ち式農具(1,51,61)であって、
把持用の柄体(20)と、前記柄体(20)の上端部に、前記柄体(20)に略直交して前方に延びる刃物体(10,52,62)と、前記柄体(20)の上端部に、前記柄体(20)に略直交して後方に設けられ、前端部に第一ストッパー(33)を有するとともに後端部に第二ストッパー(34)を有する軸棒(31)に、錘(32)を前後移動自在に嵌装した補助具(30)と、を備え、前記軸棒(31)をその前端部を支点として、上下方向に回動自在としたことを特徴とする。
なお、上記した「草刈り」には、雑木の切断、枝打ち、さらには根切りを含む(以下、同じ)。
さらに、請求項2に記載の手持ち式農具は、前記柄体(20)の下端部にウエイト(35)を設けたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の手持ち式農具は、前記手持ち式農具は手鎌(1)であり、
前記錘(32)を前記軸棒(31)を中心に回転自在にするとともに形状を車輪状とし、前記錘(32)の外径を前記柄体(20)および刃物体(10)の肉厚より大きく設定したことを特徴とする。
また、請求項4に記載の手持ち式農具は、前記刃物体(10)の前端部に、前後方向に切り欠いた切欠き刃(12)を設けたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の手持ち式農具は、前記刃物体(10)の上端部に、複数の溝状の溝部(14)を設けたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の手持ち式農具は、前記柄体(20)に、延長柄部(21)を着脱自在に取付けたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の手持ち式農具用補助具は、把持用の柄体(20)の上端部に、前記柄体(20)に略直交して前方に延びる刃物体(10,52,62)が設けられ、草刈りなどに使用される手持ち式農具(1,51,61)に取付けられる補助具(30)であって、
前記柄体(20)の上端部に、前記柄体(20)に略直交して後方に設けられ、前端部に第一ストッパー(33)を有するとともに後端部に第二ストッパー(34)を有する軸棒(31)と、前記軸棒(31)に前後移動自在に嵌装される錘(32)と、前部が前記柄体(20)に着脱自在に取付けられ、後部に前記軸棒(31)を取付ける取付部材(40)と、を備え、
前記軸棒(31)をその前端部を支点として、上下方向に回動自在としたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の手持ち式農具用補助具は、前記柄体(20)の下端部にウエイト(35)を設けたことを特徴とする。
また、請求項9に記載の手持ち式農具用補助具は、前記手持ち式農具は手鎌(1)であり、前記錘(32)を前記軸棒(31)を中心に回転自在にするとともに形状を車輪状とし、前記錘(32)の外径を前記柄体(20)および刃物体(10)の肉厚より大きく設定したことを特徴とする。
なお、カッコ内の記号は、図面および後述する発明を実施するための最良の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明の手持ち式農具によれば、柄体と、その柄体の上端部に、その柄体に略直交して前方に延びる刃物体と、柄体の上端部に、その柄体に略直交して後方に設けられ、前端部に第一ストッパーを有するとともに後端部に第二ストッパーを有する軸棒に、錘を前後移動自在に嵌装した補助具とを備えるので、手鎌や鍬やホーなどの手持ち式農具において使用勝手に優れる。
例えば、手鎌の場合であると、草刈り等を行う際に、手鎌をその柄体を握り、手元を支点として腕力で前後方向に振ると、それに応じて錘が軸棒に沿って前後方向に移動する。
従って、例えば、刃物体の腹刃で草を刈る場合には、腹刃にはその碗力の他に錘が前方に移動して第一ストッパーに衝突した際の衝突力が作用する。その結果、小さな腕力でも草刈りを効果的に行うことができる。また、同様の理由から、草刈りのみでなく、それより肉太の細木や雑木をも容易に切断することができ、また、枝打ちや根切りも容易に行うことができる。
その逆に、手鎌を後方に振ると、錘が後方に移動して第二ストッパーに衝突し、衝突力が作用するので、小さな碗力で手鎌を後方に大きく振ることができ、次の前方の振りを小さな腕力で一層大きくすることができる。
また、草を刈る場合に手鎌を前方に振ると、錘が前方に移動して第一ストッパーに衝突し、その反動により錘は後方に移動する。その結果、小さな腕力でも手鎌を後方に振ることが出来る。
その逆に、手鎌を後方に振ると、錘が後方に移動して第二ストッパーに衝突し、その反動により錘は前方に移動する。小さな腕力でも手鎌を前方に振ることが出来る。
このように、手鎌の前後の動きにかかる力を、錘が前後に移動しストッパーに衝突して発生する衝突力と反動する力が負担するので、小さい腕力でも手鎌を前後に振ることが出きる。
それより使用勝手に優れるので長時間の作業も可能となる。また、手鎌に大きな力を加えることもできるので、草刈りのみでなく細木や雑木の切断、さらには枝打ちや根切りをも容易に行うことができる。
また、鍬やホーの場合には、鍬やホーを上から下に振り降ろすあるいは下から上に振り上げると、錘は上から下あるいは下から上に移動するので、ストッパーに衝突して発生する衝突力と反動する力によって、小さい腕力でも鍬やホーを上下に簡単に振ることが出きる。
また、本発明の手持ち式農具によれば、軸棒をその前端部を支点として、上下方向に回動自在としたので、手鎌や鍬やホーなどの手持ち式農具を振る方向に軸棒の向きを自在に合わせることができる。
従って、軸棒を柄体に対してほぼ0℃〜180℃の角度に自在に設定することができる。これにより、刃物体に錘の力を効果的に作用させることができるので、さらに使用勝手を高めることができる。
また、本発明の手持ち式農具によれば、柄体の下端部にウエイトを設けたので、柄体の上端部に設けた錘とのバランスを取ることができる。
従って、手持ち式農具を安定した状態で振ることができ、使用勝手をさらに高めることができる。
また、本発明の手持ち式農具によれば、特に手鎌の場合、錘を軸棒を中心に回転自在にするとともに形状を車輪状とし、錘の外径を柄体および刃物体の肉厚より大きく設定したので、錘に回転自在の車輪としての機能を持たせることができる。
すなわち、手鎌を地面に近づけ、錘をその地面に着地させて回転することによって、使用者はこの手鎌を持ち上げる必要がなく、僅かな力で手鎌の腹刃でいわゆる引き刈りや、背刃(溝部)で押し刈りを容易に行うことができる。
また、本発明の手持ち式農具によれば、刃物体の前端部に、前後方向の切欠き刃を設けたので、この切欠き刃に草や細木を挟み込んで効果的に切断することができる。
従って、手鎌を前後方向に振るのみで、腹刃の他に切欠き刃でも草刈り等を行うことができる。
また、本発明の手持ち式農具によれば、刃物体の上端部に、複数の溝部を設けたので、手鎌を後方へ振ったときにこの溝部の刃で草などを刈ることができる。従って、さらに効率的に草刈りや根切りなどを行うことができ、使用勝手をより高めることができる。
また、本発明の手持ち式農具によれば、前記柄体に、延長柄部を着脱自在に取付けたので、柄体の長さを長くすることができ、両手での使用を容易なものとすることができる。
従って、より大きな力を刃物体に作用させることができ、草刈り等をさらに効果的に行うことができる。
また、本発明の手持ち式農具用補助具によれば、柄体の上端部に、前記柄体に略直交して後方に設けられ、前端部に第一ストッパーを有するとともに後端部に第二ストッパーを有する軸棒と、軸棒に前後移動自在に嵌装される錘と、前部が柄体に着脱自在に取付けられ、後部に前記軸棒を取付ける取付部材とを備えるので、既存の手鎌や鍬やホーに取付けることによって、それらの手持ち式農具の使用勝手を、上記した手鎌や鍬やホーと同様に、大幅に向上させることができる(その作用効果は、上記した手持ち式農具の補助具と同じである)。
また、本発明の手持ち式農具用補助具によれば、軸棒をその前端部を支点として、上下方向に回動自在としたので、手鎌や鍬やホーなどの手持ち式農具を振る方向に軸棒の向きを自在に合わせることができる。
従って、軸棒を柄体に対してほぼ0℃〜180℃の角度に自在に設定することができる。これにより、刃物体に錘の力を効果的に作用させることができるので、さらに使用勝手を高めることができる。
また、本発明の手持ち式農具用補助具によれば、柄体の下端部にウエイトを設けたので、柄体の上端部に設けた錘とのバランスを取ることができる。
従って、手持ち式農具を安定した状態で振ることができ、使用勝手をさらに高めることができる。
また、本発明の手持ち式農具用補助具によれば、特に手鎌の場合、錘を軸棒を中心に回転自在にするとともに形状を車輪状とし、錘の外径を柄体および刃物体の肉厚より大きく設定したので、錘に回転自在の車輪としての機能を持たせることができる。
すなわち、手鎌を地面に近づけ、錘をその地面に着地させて回転することによって、使用者はこの手鎌を持ち上げる必要がなく、僅かな力で手鎌の腹刃でいわゆる引き刈りや、背刃(溝部)で押し刈りを容易に行うことができる。
図1乃至図3を参照して、本発明の実施形態に係る手鎌1について説明する。図1は手鎌1を示す斜視図であり、図2はその側面図である。図3は、図2の一部拡大側面図である。
この手鎌1は、草刈りや細木の切断に使用されるものであり、刃物体10と柄体20と補助具30とで構成している。
柄体20は、使用者が手で握る把持用部分であり、その柄体20の上端部に、それに略直交して前方に延びる刃物体10を設けて構成している。また、補助具30は、軸棒31と錘32とで構成している。軸棒31は、柄体20の上端部に、その柄体20に略直交して後方に向けて設けられ、前端部に第一ストッパー33を有するとともに、後端部に第二ストッパー34を有する。錘32には中央に孔があけられ、その孔に軸棒31が貫通していて、錘32は前後方向に移動自在に嵌装させられている。なお、各部材の構成材料は限定されないが、鉄や硬質ゴムで形成することができる。
このような手鎌1は使用勝手に優れている。すなわち、草刈り等を行う際に、手鎌1をその柄体20を握り、手元を支点として腕力で前後方向に振ると、それに応じて錘32が軸棒31に沿って前後方向に移動する。
従って、手鎌1を前方に振り、その刃物体10の腹刃11で草を刈る場合には、腹刃11にはその碗力の他に錘32が前方に移動して第一ストッパー33に衝突した際の衝突力が作用する。その結果、小さな腕力でも草刈りを効果的に行うことができる。また、同様の理由から、草刈りのみでなく、それより肉太の細木や雑木をも容易に切断することができ、また、枝打ちや根切りも容易に行うことができる。
その逆に、手鎌1を後方に振ると、錘32が後方に移動して第二ストッパー34に衝突し、衝突力が作用するので、小さな碗力で手鎌1を後方に大きく振ることができ、次の前方の振りを小さな腕力で一層大きくすることができる。
また、草を刈る場合に手鎌1を前方に振ると、錘32が前方に移動して第一ストッパー33に衝突し、その反動により錘32は後方に移動する。その結果、小さな腕力でも手鎌1を後方に振ることが出来る。
その逆に、手鎌1を後方に振ると、錘32が後方に移動して第二ストッパー34に衝突し、その反動により錘32は前方に移動する。小さな腕力でも手鎌1を前方に振ることが出来る。
このように、手鎌1の前後の動きにかかる力を、錘32が前後に移動し第一ストッパー33及び第二ストッパー34に衝突して発生する衝突力と反動する力が負担するので、小さい腕力でも手鎌1を前後に振ることが出きる。
それより使用勝手に優れるので長時間の作業も可能となる。また、手鎌1に大きな力を加えることもできるので、草刈りのみでなくそれより肉太の細木や雑木の切断や、枝打ちや根切りをも容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、軸棒31の前端部にネジ部31aを形成し、そのネジ部31aを第一ストッパー33に形成したネジ孔に螺合している。これにより、軸棒31を伸縮自在として錘32の移動量を調節自在としている。なお、軸棒31は止めネジ37で第一ストッパー33に固定している。
また、本実施形態に係る手鎌1は、図2に示す矢印のように、軸棒31をその前端部を支点として、後端部を上下方向に回動自在としている。この回動自在の動きは、取付部材40を設けることによって行っている。
取付部材40は、二枚の板部材41の前端部をヒンジ42で回動自在に連結しており、その前部で柄体20を挟持すると共に、その後部で第一ストッパー33を挟持し、それらに締結ボルト43を貫通し、蝶ナット44で締め付けるものである。蝶ナット44を緩めることによって軸棒31を上下方向に回動させ、所望の位置で蝶ナット44を締め付けて軸棒31の位置を固定する。
こうした構成としたことによって、手鎌1を振る方向に軸棒31の向きを自在に合わせて、自在に設定することができる。これにより、刃物体10に錘32の力を効果的に作用させることができるので、さらに使用勝手を高めることができる。
また、この手鎌1は、軸棒31を円柱形(断面円形)とすると共に、錘32を軸棒31を中心に回転自在にするとともに形状を車輪状とし、さらに、錘32の外径を柄体20および刃物体10の肉厚より大きく設定している。
こうすることによって、図5に示すように、手鎌2を地面に平行に寝かせ、錘32をその地面に着地させて回転することによって、使用者はこの手鎌1を持ち上げる必要がなく、僅かな力で手鎌1の腹刃11でいわゆる引き刈りや、背刃13(溝部14)で押し刈りを容易に行うことができる。
また、この手鎌1は、柄体20の下端部にウエイト35を設け、柄体20の上端部に設けた錘32とのバランスを取っている。
これにより、手鎌1を安定した状態で振ることができる。なお、本実施形態におけるウエイト35は略T字状とし、使用者の手が柄体20からすっぽ抜けるのを防止している。また、このウエイト35は螺子構造36によって柄体20の下端部に着脱自在としている。従って、不要な場合は取り外すことができる。
さらに、この手鎌1の刃物体10の前端部には、図3等に示すように、前後方向の切欠き刃12を設けており、この切欠き刃12に草や細木を挟み込んで切断することができるようにしている。この切欠き刃12は、特に、根切りや草などの引き抜きに有効である。これにより、手鎌1を前後方向に振るのみで、腹刃11の他に切欠き刃12でも草などを刈ることができる。この切欠き刃12は鋭角な略V字状とし、草などを素早く刈ることができるようにしている。なお、この切欠き刃12の形状、数および大きさは限定されず、例えば、複数設けることによって、さらに多くの草を効果的に刈ることができる。
また、この手鎌1は、刃物体10の背刃13に複数の溝部14を設け、手鎌1を後方へ振った際にこの溝部14でも草などを刈る(いわゆる押し刈りする)ことができるようにしている。これによって、さらに効率的な草刈りなどを行うことができる。
なお、本実施形態では、背刃13の中央部に形成した幅広の大突部15およびその前後に設けた複数の小突部16によって複数の溝部14を形成している。この大突部15は、背刃13の強度を確保する役目も担う。なお、この溝部14の形状、数および大きさも限定されず、例えば、凹状やV字状とすることができる。
また、この手鎌1は、柄体20に、延長柄部21を着脱自在に取付けることができるようにしている。延長柄部21を取付けて柄体20を長くすることによって、図6に示すように、両手での使用を容易にすることができるので、より大きな力を刃物体10に与えることができ、草刈り等をさらに容易かつ効果的に行うことができる。
このようにして、本実施形態に係る手鎌1は、その腹刃11でいわゆる引き刈り、背刃13(溝部14)で押し刈り、先端刃(切欠き刃12)で根切りや草などの引き抜きを容易に行うことができる。
次に図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係る手鎌用補助具30について説明する。図1は、手鎌2に取付けた補助具30を示し、図2はその側面図を示す。
この補助具30は、把持用の柄体20の上端部に、その柄体20に略直交して前方に延びる刃物体10が設けられ、草刈りや細木の切断に使用される手鎌1に取付けられるものであり、軸棒31、錘32、取付部材40、およびウエイト35で構成される。
軸棒31は、柄体20の上端部に、その柄体20に略直交して後方に向けて設けられ、前端部に第一ストッパー33を有し、後端部に第二ストッパー34を有する円柱状である。錘32は、軸棒31に前後移動自在および回転自在に嵌装された車輪状であり、その外径を柄体20および刃物体10より大きく設定している。
錘32を前後移動自在に設けたことによって、この錘32が前方に移動して第一ストッパー33に衝突した際の力が手鎌1の刃体に作用するので、通常の手鎌1を使用する場合より、小さな力で振ることで草刈り等を容易に行うことができる。
また、軸棒31を円柱状としそれに嵌装する錘32を車輪状としたので、この錘32を地面に接地させて回転することによって、使用者はこの手鎌1を持ち上げる必要がなく、僅かな力で手鎌1の腹刃11でいわゆる引き刈りや、背刃13(溝部14)で押し刈りを容易に行うことができる。
さらに、この補助具30の取付部材40は、前部が柄体20に着脱自在に取付けられ、後部に第二ストッパー34を有する後端部側を上下方向に回動自在に取付けることによって、軸棒31を柄体20に取付けるものである。この取付部材40は、二枚の板部材41の前端部をヒンジ42で回動自在に連結し、その前部で柄体20を挟持すると共に、その後部で第一ストッパー33を挟持し、それらに締結ボルト43を貫通し、蝶ナット44で締め付ける構成としている。蝶ナット44を緩めることによって軸棒31を上下方向に所望の位置まで回動させた後、その蝶ナット44を締め付けることによって軸棒31の位置を固定することができる。
こうした構成としたことによって、手鎌1を振る方向に軸棒31の向きを自在に合わせて、自在に設定することができ、刃物体10に錘32の力を効果的に作用させることができる。
また、この補助具30は、柄体20の下端部に着脱自在に取付けられるウエイト35を備える。このウエイト35によって、柄体20の上端部に設けた錘32とのバランスを取ることができるので、手鎌1を安定姿勢で振ることができる。なお、本実施形態におけるウエイト35は略T字状とし、使用者の手が刃体からすり抜けるのを防止している。また、このウエイト35は螺子構造36によって柄体20の下端部に着脱自在としている。従って、不要な場合は取り外すことができる。
本発明の実施形態では、手持ち式農具の例として手鎌1をあげて説明したが、図7に示す鍬51や図8に示すホー(ここでは三角窓開きホー)61においても適用することができる。
つまり、鍬51やホー61は、把持用の柄体20と、柄体20の上端部に、柄体20に略直交して前方に延びる刃物体52,62と、柄体20の上端部に、柄体20に略直交して後方に設けられ、前端部に第一ストッパー33を有するとともに後端部に第二ストッパー34を有する軸棒31に、錘32を前後移動自在に嵌装した補助具30を備えている。 そして、鍬51やホー61を上から下に振り降ろすあるいは下から上に振り上げると、錘32は上から下あるいは下から上に移動するので、第一,第二ストッパー33,34に衝突して発生する衝突力と反動する力によって、小さい腕力でも鍬やホーを上下に簡単に振ることが出きるようになっている。
本発明に係る手鎌1などの手持ち式農具およびその補助具30は、農業、林業、園芸、木材加工の各分野において使用することができる。
本発明の実施形態に係る手鎌および補助具を示す斜視図である。 図1に示す手鎌および補助具を示す側面図である。 図2の一部拡大図である。 図1に示す手鎌の使用状態を示す側面図である。 図1に示す手鎌の他の使用状態を示す側面図である。 本発明の他の実施形態に係る手鎌の使用状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る鍬および補助具を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るホーおよび補助具を示す斜視図である。
符号の説明
1 手鎌
10 刃物体
11 腹刃
12 切欠き刃
13 背刃
14 溝部
15 大突部
16 小突部
20 柄体
21 延長柄部
30 補助具
31 軸棒
31a ネジ部
32 錘
33 第一ストッパー
34 第二ストッパー
35 ウエイト
36 螺子構造
37 止めネジ
40 取付部材
41 板部材
42 ヒンジ
43 締結ボルト
44 蝶ナット
51 鍬
52 刃物体
61 ホー
62 刃物体

Claims (9)

  1. 草刈りなどに使用される手持ち式農具であって、
    把持用の柄体と、
    前記柄体の上端部に、前記柄体に略直交して前方に延びる刃物体と、
    前記柄体の上端部に、前記柄体に略直交して後方に設けられ、前端部に第一ストッパーを有するとともに後端部に第二ストッパーを有する軸棒に、錘を前後移動自在に嵌装した補助具と、を備え、
    前記軸棒をその前端部を支点として、上下方向に回動自在としたことを特徴とする手持ち式農具。
  2. 前記柄体の下端部にウエイトを設けたことを特徴とする請求項1に記載の手持ち式農具。
  3. 前記手持ち式農具は手鎌であり、
    前記錘を前記軸棒を中心に回転自在にするとともに形状を車輪状とし、前記錘の外径を前記柄体および刃物体の肉厚より大きく設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の手持ち式農具。
  4. 前記刃物体の前端部に、前後方向に切り欠いた切欠き刃を設けたことを特徴とする請求項3に記載の手持ち式農具。
  5. 前記刃物体の上端部に、複数の溝状の溝部を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載の手持ち式農具。
  6. 前記柄体に、延長柄部を着脱自在に取付けたことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の手持ち式農具。
  7. 把持用の柄体の上端部に、前記柄体に略直交して前方に延びる刃物体が設けられ、草刈りなどに使用される手持ち式農具に取付けられる補助具であって、
    前記柄体の上端部に、前記柄体に略直交して後方に設けられ、前端部に第一ストッパーを有するとともに後端部に第二ストッパーを有する軸棒と、
    前記軸棒に前後移動自在に嵌装される錘と、
    前部が前記柄体に着脱自在に取付けられ、後部に前記軸棒を取付ける取付部材と、を備え、
    前記軸棒をその前端部を支点として、上下方向に回動自在としたことを特徴とする手持ち式農具用補助具。
  8. 前記柄体の下端部にウエイトを設けたことを特徴とする請求項7に記載の手持ち式農具用補助具。
  9. 前記手持ち式農具は手鎌であり、
    前記錘を前記軸棒を中心に回転自在にするとともに形状を車輪状とし、前記錘の外径を前記柄体および刃物体の肉厚より大きく設定したことを特徴とする請求項7又は8に記載の手持ち式農具用補助具。
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