JP4733504B2 - 回生制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の走行中にバッテリの充電および放電を制御する回生制御装置に関する。
近年、モータジェネレータシステムを備えたハイブリッド車両が提案され、実用化されている。ハイブリッド車両では、エンジンにモータジェネレータが連結されている。モータジェネレータは車輪またはエンジンの駆動によって発電し、バッテリへの充電を行う。例えば、下り坂の走行中や減速時には、車輪によってモータジェネレータを駆動し、バッテリへの充電を行う。また、モータジェネレータは、バッテリに充電された電力を用いて、発進時や中速までの通常走行時の走行を行う。
このように、ハイブリッド車両では、車両の制動エネルギーを電力に変換し、回収したエネルギーを用いて車両の走行を実現するため、一般的には燃費が良い。
しかし、実際には、道路の高低差、道路状況、走行状況などにより、上記のようなメリットを生かしきれず、期待したほどの燃費を実現できない場合もあった。例えば、下り坂が多い場合には、充電量がバッテリの容量を超えてしまい、電力を捨てることになってしまっていた。あらかじめ下り坂が多いとわかっていれば、下り坂に差し掛かる前になるべく充電量を少なくしておくことが好ましい。
このような問題点を解決する技術が特許文献1および特許文献2に開示されている。特許文献1に記載された車載誘導機の制御装置は、ナビゲーションシステムを備える。ナビゲーションシステムにて目的地が設定されると、目的地までの経路を探索し、探索された経路に基づいて回生制御を行って、充電量がバッテリの容量を超えないように制御する。
特許文献2に記載されたハイブリッド車両の充電制御装置は、運転手からの入力または過去の走行経路の記録から走行予定経路を分析し、走行予定経路の地形情報、交通情報、工事情報等に基づいて制御を行う。
特開平8−331772号公報 特開2000−188802号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載された発明では、ナビゲーションシステムに目的地が設定されなければ、回生制御を行うことができない。また、特許文献2には、過去の走行経路から分析した走行予定経路に基づいて回生制御することが記載されているが、目的地を正確に予測することは困難である。また、予測通りの目的地に向けて走行している場合にはエネルギー効率の良い回生制御を行えるが、目的地が予測と異なり、予測に基づいて行っていた回生制御が実際の走行経路に合ったものでない場合には、かえってエネルギーのロスが大きくなってしまう。
本発明は、上記背景に鑑み、ユーザがあらかじめ目的地を設定しない場合にも、適切な回生制御を行える回生制御装置を提供することを目的とする。
本発明の回生制御装置は、確率推論によって複数の目的地候補とそれぞれの目的地候補が最終目的地として選ばれる確率を求める目的地候補算出部と、前記目的地候補算出部にて求められた複数のそれぞれの目的地候補と現在地との高低差と、それぞれの目的地候補が選ばれる確率とに基づいて、現在地と目的地候補との高低差の期待値を求める高低差期待値算出部と、前記高低差期待値算出部にて算出された高低差の期待値に基づいて、エンジンの回生制御を行う回生制御部とを備える。
このように複数の目的地候補とそれぞれの目的地候補が選ばれる確率を求め、それぞれの目的地候補が選ばれる確率を加味して目的地候補までの回生制御を行うので、あらかじめ目的地が設定されない場合にも、適切な回生制御を行うことができる。
本発明の回生制御装置において、前記目的地候補算出部は、最終目的地として選ばれる確率が所定の閾値以上の場所を目的地候補として求めてもよい。
このように最終目的地として選ばれる確率が所定の閾値以上の場所を目的地候補とすることにより、選ばれる可能性が低い場所を回生制御の対象から除き、計算処理の負荷を低減することができる。
本発明の回生制御装置は、最終目的地として選ばれる確率が所定の閾値以上の場所が存在せず、前記目的地候補算出部によって目的地候補を求められない場合に、前記目的地候補の高低差に基づく回生制御を行わないこととしてもよい。
このように目的地候補を求めることができない場合には、予測し得ない場所に行く可能性があるので、目的地候補の高低差に基づく回生制御を行わないことにより、予測が外れた場合のエネルギーロスを回避する。
本発明の回生制御装置において、前記目的地候補算出部は、複数の目的地候補およびそれぞれの目的地候補が選ばれる確率を随時求め、前記高低差期待値算出部は、前記目的地候補算出部による計算結果に基づいて、現在地と目的地候補との高低差の期待値を随時求め、前記回生制御部は、前記高低差期待値算出部による計算結果に基づいて、回生制御を行ってもよい。
このように複数の目的地候補およびそれぞれの目的地候補と現在地の高低差を随時求めることにより、目的地候補が選ばれる確率が走行に応じて変化した場合にも、その変化に応じて適切な回生制御を行うことができる。
本発明の回生制御装置は、前記目的地候補算出部にて算出された目的地候補までの経路上に中継地点を設定する中継地点設定部と、前記中継地点の先にある目的地候補が選ばれる確率に基づいて、前記中継地点が選ばれる確率を求める中継地点選択確率算出部とを備え、前記高低差期待値算出部は、前記中継地点設定部にて設定された複数のそれぞれの中継地点と現在地との高低差と、前記中継地点選択確率算出部にて算出されたそれぞれの中継地点が選ばれる確率との加重平均によって、中継地点までの高低差の期待値を求め、前記回生制御部は、前記高低差期待値算出部にて算出された高低差の期待値に基づいて、エンジンの回生制御を行ってもよい。
このように中継地点を設定して、中継地点までの回生制御を行うことにより、目的地候補が多数ある場合に、計算処理の負荷を低減することができる。
本発明の回生制御装置において、前記中継地点設定部は、バッテリの容量に基づいて算出された距離より遠い場所を中継地点として設定してもよい。
このようにバッテリの容量に基づいて算出された距離よりも遠い場所を中継地点とすることにより、中継地点までの経路において、適切な回生制御を行うことができる。例えば、バッテリ容量が大きい場合には、長い走行距離において計画的に制御することが可能となる。逆にバッテリ容量が小さい場合には、短い走行距離ごとにきめ細かい制御が必要となる。
本発明の回生制御装置において、前記中継地点設定部は、現在地と前記中継地点との高低差に応じて、前記中継地点の位置を補正してもよい。
中継地点までの高低差に応じて充電または放電する電力量を予測できるので、バッテリ容量に加えて高低差を用いて中継地点を決定することにより、中継地点までの経路において適切な回生制御を行うことができる。
本発明の回生制御装置は、前記目的地候補算出部にて算出された各目的地候補までの複数の経路を確率推論によって求める経路算出部を備え、前記回生制御部は、前記経路算出部にて算出された各経路をとったときの前記目的地候補までの道路属性に応じて回生制御を行ってもよい。
この構成により、道路属性の情報を用いて回生制御を行うことにより、より適切な回生制御を行うことができる。道路属性には、目的地候補までの距離や、目的地候補までの経路に存在する信号の数が含まれる。
本発明の回生制御装置は、前記目的地候補算出部にて算出された目的地候補までの複数の経路を確率推論によって求める経路算出部を備え、前記回生制御部は、前記経路算出部にて算出された各経路をとったときの前記目的地候補までの道路状況に応じて回生制御を行ってもよい。
この構成により、道路状況の情報を用いて回生制御を行うことにより、より適切な回生制御を行うことができる。道路状況には、目的地候補までの経路における事故情報や渋滞情報が含まれる。
本発明の回生制御装置は、前記目的地候補算出部にて算出された目的地の候補までの経由地を確率推論によって求める経由地算出部を備え、前記回生制御部は、前記経由地にてエンジンをスタートさせるためのバッテリの残量を確保する制御を行ってもよい。
この構成により、経由地において一旦停止した車両のエンジンをスタートするためにバッテリの電力を用いることができ、効率の良い制御を行うことができる。
本発明の回生制御装置において、前記目的地候補算出部は、前記目的地候補が一の目的地に絞りこまれたときに、その目的地の次の目的地候補を確率推論によって求め、前記高低差期待値算出部は、前記目的地とそれぞれの目的地候補との高低差と、それぞれの目的地候補が選ばれる確率とに基づいて、前記絞り込まれた目的地と前記次の目的地候補との高低差の期待値を求め、前記回生制御部は、前記高低差期待値算出部にて算出された高低差の期待値に基づいて、エンジンの回生制御を行ってもよい。
この構成により、目的地に到着するときに、次の目的地に向かうために残しておくべきバッテリ量を制御でき、次の目的地を見越した効率の良い回生制御を行うことができる。
本発明の別の態様に係る回生制御装置は、確率推論によって目的地を算出する目的地算出部と、前記目的地算出部にて算出された目的地と現在地との高低差に基づいて、前記目的地までのエンジンの回生制御を行う回生制御部とを備える。
この構成により、あらかじめ目的地が設定されない場合にも、適切な回生制御を行うことができる。
本発明によれば、複数の目的地候補とそれぞれの目的地候補が選ばれる確率を求め、それぞれの目的地候補が選ばれる確率を加味して目的地候補までの回生制御を行うので、あらかじめ目的地が設定されない場合にも、適切な回生制御を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る回生制御装置について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の回生制御装置20によって制御されるパワートレーン10の構成を示す図である。パワートレーン10は、エンジン11と、発電機12と、パワーコントロールユニット13と、バッテリ14と、モータ15とを備えている。
パワーコントロールユニット13には、発電機12とモータ15が接続されており、エンジン11の動力による発電と、車輪の駆動によるモータ15の回転による発電によって、バッテリ14に電力を充電する。また、パワーコントロールユニット13は、バッテリ14の電力を放電することにより、モータ15を駆動する。
パワーコントロールユニット13には、回生制御装置20が接続されている。回生制御装置20は、パワーコントロールユニット13によるバッテリの充放電を制御する機能を有する。
図2は、回生制御装置20の構成を示す図である。回生制御装置20は、目的地の候補を推測するための目的地候補算出部21と、目的地候補と現在地との高低差の期待値を求める高低差期待値算出部26と、標高の情報を含む地図情報を記憶した地図データベース(以下、「地図DB」という)27と、高低差期待値算出部26にて算出された高低差の期待値に基づいて回生制御を行う回生制御部28とを備えている。
目的地候補算出部21は、ベイジアンネットを使った確率推論により、複数の目的地の候補とそれぞれの候補が選ばれる確率を推論によって求める。目的地候補算出部21は、車両を運転するユーザの属性を記憶したユーザ属性データベース(以下、「ユーザ属性DB」という)22と、目的地候補を求める際の状況を検知する状況検知部23と、確率推論を行うためのモデルを記憶したモデル記憶部24と、モデル記憶部24に記憶されたモデルを使って確率推論を行う確率推論部25とを有している。
図3は、モデル記憶部24に記憶されたモデルの例を示す図である。モデルは、ユーザの属性に関するノードとして、年齢のノードN1と、職業のノードN2を含んでいる。またモデルは、状況に関するノードとして、時間帯のノードN3と、曜日のノードN4と、同乗者のノードN5とを含んでいる。各ノードN1〜N5は、目的のノードN6にリンクしている。また、状況に関するノードN3〜N5と目的のノードN6は、目的地のノードN7にリンクしている。
確率推論部25は、ユーザ属性DB22から読み出した値をユーザに関するノードN1、N2にセットし、状況検知部23にて検知した時間帯、曜日、同乗者の情報を状況に関するノードN3〜N5にセットする。そして、確率推論部25は、各ノードに設定されたCPT(条件付確率表)を用いて確率推論を行い、複数の目的地候補のそれぞれが選ばれる確率を求める。
高低差期待値算出部26は、地図DB27に記憶された標高の情報を参照して、目的地候補算出部21にて求められたそれぞれの目的地候補と現在地との高低差を求め、それぞれの目的地候補が選ばれる確率によって加重平均をとって目的地候補の高低差の期待値を求める機能を有する。
回生制御部28は、高低差期待値算出部26にて算出された目的地候補までの高低差期待値に基づいて、回生制御を行う機能を有する。
図4は、本実施の形態の回生制御装置20の動作を示すフローチャートである。回生制御装置20は、目的地候補算出部21によって複数の目的地候補およびそれぞれの目的地候補が選ばれる確率を算出する。まず、確率推論部25は、ユーザ属性DB22からユーザの年齢および職業を読み出し、読み出した情報を年齢のノードN1および職業のノードN2にセットする(S10)。次に、確率推論部25は、状況検知部23にて検知した時間帯、曜日、同乗者の情報をそれぞれ、時間帯のノードN3、曜日のノードN4、同乗者のノードN5にセットする(S12)。
確率推論部25は、ユーザ属性に関するノードN1、N2と、状況に関するノードN3〜N5に値をセットした後、ノードN1〜N5からの確率推論によって、目的地のノードN7の確率を求める。この計算を複数の目的地候補について行うことにより、それぞれの目的地候補が最終目的地として選ばれる確率を算出する(S14)。
確率推論部25は、目的地候補を適切に求めることができたか否かを判定する。具体的には、最終目的地として選ばれる確率が所定の閾値を上回っている場合を目的地候補とし、選ばれる確率が所定の閾値以下の場合を目的地候補から外す。所定の閾値を上回る目的地候補が存在しない場合には、目的地候補の推定を行えなかったと判定する(S16でNO)。この場合は、目的地候補に基づく制御ではなく、通常の回生制御を行う。
目的地候補を推定できた場合には(S16でYES)、回生制御装置20は、高低差期待値算出部26にて複数の目的地候補と現在地との高低差の期待値を求める(S18)。具体的には、例えば、3つの目的地候補の現在地とのそれぞれの高低差をH1〜H3、それぞれの目的地候補の選ばれる確率をP1〜P3とすると、高低差期待値算出部26は、高低差の期待値Eを、
E=H1×P1+H2×P2+H3×P3 (1)
の式によって求める。この式は、n箇所の目的地候補について一般化すれば、
E=ΣHn×Pn (2)
となる。
次に、回生制御部28は、高低差期待値算出部26にて算出した高低差期待値Eに基づいて回生制御を行う(S20)。そして、回生制御装置20は、車両が目的地に到着したか否かを判定する(S22)。車両が目的地に到着した場合には(S22でYES)、回生制御装置20は回生制御を終了し、車両が目的地に到着していない場合には(S22でNO)、回生制御装置20は、目的地候補を求めるステップ(S10〜S16)に遷移して、現在の車両位置に基づいて目的地候補を求め、エンジンの回生制御を行う(S18〜S20)。
本実施の形態の回生制御装置20は、複数の目的地候補とそれぞれの目的地候補が最終目的地として選ばれる確率を求め、現在地と目的地候補との高低差の期待値に基づいて回生制御を行うので、ユーザが目的地を設定しない場合にも適切な回生制御を行える。
また、複数の目的地候補に基づく制御を行っているので、最も確率の高い目的地候補が最終目的地として選ばれなかった場合にも、エネルギーのロスを低減することができる。
図5(a)および図5(b)は、本発明の効果について説明するための図である。図5(a)に示すように、現在地より高い場所にある目的地Aと低い場所にある目的地Bとが存在する場合の回生制御について考える。
目的地Aに向かう場合の回生制御によるバッテリ残量を図5(b)のグラフ42に示す。目的地Aに向かう場合には、区間40の走行中にバッテリ14に充電し、上り坂区間41でバッテリ14を使う回生制御を行う。目的地Bに向かう場合の回生制御によるバッテリ残量を図5(b)のグラフ43に示す。目的地Bに向かう場合には、区間40の走行中にバッテリ14を使っておき、下り坂区間41でバッテリ14を充電する。このように、目的地Aに向かう場合と目的地Bに向かう場合とでは、区間40における回生制御が全く異なる。
実際には目的地Aに向かっている場合に、目的地Bに向かうと予測して回生制御を行っていると、上り坂区間41を走行する際にはバッテリ14に電力が余っていないので、エンジン11の駆動のみで上り坂区間41を走行しなくてはならない。逆に、実際には目的地Bに向かっている場合に、目的地Aに向かうと予測して回生制御を行っていると、下り坂区間41でバッテリ14を充電できるにもかかわらず、下り坂区間41に差し掛かったときにはすでにバッテリ14の容量いっぱいまで充電が行われているため、電力を捨てることになってしまう。このように所定の目的地を予測して回生制御を行うと、その予測が外れた場合にはエネルギーのロスが非常に大きくなってしまう。
本実施の形態では、目的地Aと目的地Bとの両方を目的地候補とし、それぞれの目的地候補と現在地との高低差と各目的地が最終目的地として選ばれる確率を用いて加重平均し、その結果に基づいて回生制御を行っている。例えば目的地Aが選ばれる確率を60%、目的地Bが選ばれる確率40%とすると、グラフ44に示すように、区間40を走行するときには、バッテリ容量いっぱいまでではなく、スタート地点より充電量が少し大きくなるように回生制御する。
このように制御することにより、区間41において、上り坂となったときには(目的地Aに向かうときには)、区間40にてバッテリ14を充電しているので、バッテリ14の充電量がスタート時よりも増えており、充電されたバッテリ14を使って走行することができる(グラフ44a)。また、区間40においてバッテリ容量いっぱいにまで充電されているわけではないので、目的地Bに向かうときにも、区間41の下り坂でバッテリ14を充電することができる(グラフ44b)。以上のように、それぞれの目的地が選ばれる確率を用いて制御することにより、いずれの目的地が選ばれた場合にも対応でき、エネルギーロスを低減できる。
図6は、第2の実施の形態の回生制御装置20の構成を示す図である。第2の実施の形態の回生制御装置20は、基本的な構成は第1の実施の形態の回生制御装置20と同じであるが、中継地点設定部29を備えている点が異なる。
中継地点設定部29は、目的地候補までの途中にある中継地点を設定する機能を有する。回生制御部28は、中継地点に到達するまでは、現在地と中継地点との高低差に基づいて回生制御を行う。
中継地点設定部29は、バッテリ14の容量の情報を記憶したバッテリ容量記憶部30に接続されており、バッテリ容量の情報を用いて中継地点を設定する。具体的には、バッテリ容量が大きい場合には、長い走行距離において計画的に制御することができるので、現在位置から遠い場所に中継地点を設定する。逆にバッテリ容量が小さい場合には、短い走行距離ごとにきめ細かい制御が必要となるので、近い場所に中継地点を設定する。
図7は、中継地点を設定した場合の回生制御について説明するための図である。図7に示す例では、目的地候補B〜Lの11箇所の目的地候補を有する。スタート地点Aから各目的地候補B〜Lまでは、複数の分岐点50〜55を有している。
第2の実施の形態では、例えば、分岐点51,52,53を中継地点として設定する。そして、スタート地点Aと分岐点51〜53のそれぞれとの高低差および各分岐点51〜53が選ばれる確率に基づいて分岐点51〜53のいずれかまでの回生制御を行う。これにより、選ばれる確率が小さいそれぞれの目的地候補B〜Lを基準とするのではなく、目的地候補より近くにあって選ばれる確率の大きい中継地点を基準としているので、適切な回生制御を行うことができる。
図8は、第3の実施の形態の回生制御装置20の構成を示す図である。第3の実施の形態の回生制御装置20は、基本的な構成は第1の実施の形態の回生制御装置20と同じであるが、経路探索部31および道路状況取得部32を備えている点が異なる。
経路探索部31は、目的地候補算出部21にて求められた目的地候補までの経路を探索する機能を有する。この機能は、通常のカーナビゲーションの機能を用いることもできる。道路状況取得部32は、経路探索部31にて探索された経路における道路状況を無線等を通じて取得する機能を有する。
回生制御部28は、第1の実施の形態と同様に、現在地とそれぞれの目的地候補との高低差期待値に基づくと共に、それぞれの目的地候補までの経路における道路状況に基づいて、回生制御を行う。例えば、ある目的地候補までの経路において、道路が渋滞している場合には、ブレーキや速度アップが必要でバッテリ14への充電率が低下することが予測されるので、これに応じた制御を行う。
このように道路状況に応じた回生制御を行うことにより、よりきめ細かい制御を行うことが可能となり、燃費を向上できる。
以上、本発明の回生制御装置について、実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
上記した実施の形態においては、現在地とそれぞれの目的地候補との高低差、道路状況に基づいて回生制御を行う例について説明したが、高低差や道路状況だけでなく、その他の情報を用いて回生制御を行ってもよい。例えば、地図データベースから目的地候補までの経路の道路属性を読み出し、道路属性に基づく回生制御を行ってもよい。例えば、地図データベースからそれぞれの目的地候補までの経路をとったときの距離や信号の数を取得して、これらを加味して回生制御を行うことにより、きめ細かい制御が可能となる。
また、目的地に到着するまでの途中で、車両が停止する場合も考えられるので、この場合を考慮して回生制御を行ってもよい。車両をスタートするときには、エンジン11を用いるより、バッテリ14電力を使うほうが効率が良いので、目的地までの途中の経由地で停止する場合には、経由地においてエンジン11をスタートさせるだけの電力をバッテリ14に残しておく制御を行ってもよい。
また、目的地に到着する際に、新たな目的地を確率推論によって求め、新たな目的地に向かうため必要な電力を充電する構成としてもよい。例えば、高地にある自宅から低地の会社を目的地として回生制御する場合、会社に到着するときには新たな目的地として自宅が選ばれる確率が高いので、会社に到着するときに、高地にある自宅に戻るためのバッテリ14を充電しておくことが好ましい。
本発明によれば、あらかじめ目的地が設定されない場合にも、適切な回生制御を行うことができるという効果を有し、車両の走行中にバッテリの充電および放電を制御する回生制御装置等として有用である。
本実施の形態の回生制御装置によって制御されるパワートレーンの構成を示す図である。 第1の実施の形態の回生制御装置の構成を示す図である。 モデル記憶部に記憶されたモデルの例を示す図である。 第1の実施の形態の回生制御装置の動作を示す図である。 (a)第1の実施の形態の回生制御装置の効果を説明するための例を示す図である。(b)第1の実施の形態の回生制御装置の効果を説明するためのバッテリ充電量の推移を示す図である。 第2の実施の形態の回生制御装置の構成を示す図である。 中継地点を設定した場合の回生制御について説明するための図である。 第3の実施の形態の回生制御装置の構成を示す図である。
符号の説明
10 パワートレーン
11 エンジン
12 発電機
13 パワーコントロールユニット
14 バッテリ
15 モータ
20 回生制御装置
21 目的地候補算出部
22 ユーザ属性記憶部
23 状況検知部
24 確率推論部
25 モデル記憶部
26 高低差期待値算出部
27 地図データベース
28 回生制御部
29 中継地点設定部
30 バッテリ容量記憶部
31 経路探索部
32 道路状況取得部

Claims (9)

  1. ユーザ属性データベースから読み出した車両を運転するユーザの属性及び状況検知部にて検知した目的地候補を求める際の状況を入力値として、ベイジアンネットを用いた確率推論によって複数の目的地候補とそれぞれの目的地候補が最終目的地として選ばれる確率を求める目的地候補算出部と、
    前記目的地候補算出部にて算出された目的地候補までの経路上に中継地点を設定する中継地点設定部と、
    前記中継地点の先にある目的地候補が選ばれる確率に基づいて、前記中継地点が選ばれる確率を求める中継地点選択確率算出部と、
    前記中継地点設定部にて設定された複数のそれぞれの中継地点と現在地との標高の高低差と、
    前記中継地点選択確率算出部にて算出されたそれぞれの中継地点が選ばれる確率とに基づいて、現在地と前記中継地点との高低差の期待値を求める高低差期待値算出部と、
    前記高低差期待値算出部にて算出された高低差の期待値に基づいて、エンジンに連結されたモータの回生制御を行う回生制御部と、
    を備える回生制御装置。
  2. 前記目的地候補算出部は、最終目的地として選ばれる確率が所定の閾値以上の場所を目的地候補として求める請求項1に記載の回生制御装置。
  3. 最終目的地として選ばれる確率が所定の閾値以上の場所が存在せず、前記目的地候補算出部によって目的地候補を求められない場合に、前記目的地候補の高低差に基づく回生制御を行わない請求項2に記載の回生制御装置。
  4. 前記目的地候補算出部は、複数の目的地候補およびそれぞれの目的地候補が選ばれる確率を随時求め、
    前記高低差期待値算出部は、前記目的地候補算出部による計算結果に基づいて、現在地と目的地候補との高低差の期待値を随時求め、
    前記回生制御部は、前記高低差期待値算出部による計算結果に基づいて、回生制御を行う請求項1に記載の回生制御装置。
  5. 前記中継地点設定部は、バッテリの容量に基づいて算出された距離より遠い場所を中継地点として設定する請求項1に記載の回生制御装置。
  6. 前記目的地候補算出部にて算出された各目的地候補までの複数の経路を確率推論によって求める経路算出部を備え、
    前記回生制御部は、前記経路算出部にて算出された各経路をとったときの前記目的地候補までの道路属性に応じて回生制御を行う請求項1に記載の回生制御装置。
  7. 前記目的地候補算出部にて算出された目的地候補までの複数の経路を確率推論によって求める経路算出部を備え、
    前記回生制御部は、前記経路算出部にて算出された各経路をとったときの前記目的地候補までの道路状況に応じて回生制御を行う請求項1に記載の回生制御装置。
  8. 前記目的地候補算出部にて算出された目的地の候補までの経由地を確率推論によって求める経由地算出部を備え、
    前記回生制御部は、前記経由地にてエンジンをスタートさせるためのバッテリの残量を確保する制御を行う請求項1に記載の回生制御装置。
  9. 前記目的地候補算出部は、車両が目的地に到着する際に、その目的地の次の目的地候補を確率推論によって求め、
    前記高低差期待値算出部は、前記目的地とそれぞれの目的地候補との高低差と、それぞれの目的地候補が選ばれる確率とに基づいて、前記絞り込まれた目的地と前記次の目的地候補との高低差の期待値を求め、
    前記回生制御部は、前記高低差期待値算出部にて算出された高低差の期待値に基づいて、エンジンの回生制御を行う、請求項1に記載の回生制御装置。
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