JP4731620B2 - 乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯物を乾燥させる乾燥機に関する。
洗濯乾燥機が設置されるサニタリ空間は、洗濯乾燥機から水蒸気が放出されるため、湿度が上がり易い。また、汗及び皮脂等で汚染された洗濯物が運び込まれることによって、サニタリ空間は汚染されがちである。以上のことから、サニタリ空間でカビ又は悪臭等が発生することがある。
サニタリ空間を清潔に保つためには、サニタリ空間の換気及び清掃が不可欠である。しかしながら、サニタリ空間内の狭い場所、及び高い場所等(例えば洗濯乾燥機と壁との間の空隙、及び天井等)の換気又は清掃を、洗濯乾燥機の使用者が日常的に行なうことは困難である。
従来、洗濯物を収容するドラムと、正イオン及び負イオン(以下、正負イオンという)を発生させるイオン発生装置とを備えるドラム式洗濯乾燥機が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載されているドラム式洗濯乾燥機は、洗濯物の乾燥時に、イオン発生装置が発生させた正負イオンを用いて、ドラムに収容されている洗濯物の消臭及び除菌を行なう。
更に詳細には、ドラム式洗濯乾燥機は、ドラムに収容されている洗濯物を乾燥させる場合に空気が循環する循環風路と、循環風路の中途に配されている送風機(以下、循環用送風機という)とを備える。循環用送風機が送風することによって、循環風路では、加熱された空気(即ち乾燥した空気)がドラムへ吹き入れられ、洗濯物から蒸発した水蒸気を吸収した空気(即ち吸湿した空気)がドラムから吸い出される。
更にまた、ドラム式洗濯乾燥機は、イオン発生器が発生させた正負イオンをドラム内部へ供給するための送風機(以下、機内用送風機という)を備える。機内用送風機が送風することによって、正負イオンを含む空気が、ドラム内部へ送風される。
ところで、空気中へ放出された正負イオンは、空気中を浮遊している菌類(例えばカビ)及びウィルス(例えばインフルエンザウィルス)等を死滅又は不活性化させ、また、悪臭の原因となる物質(例えばアセトアルデヒドのような有機化合物。以下、臭い物質という)を分解することができる。そこで、イオン発生器を備える洗濯乾燥機からサニタリ空間へ、正負イオンを含む空気を送風することによって、サニタリ空間を清潔に保つための一助とすることが考えられる。サニタリ空間の空気中へ放出された正負イオンは、狭い場所及び高い場所等へも自然と移動するため、このような場所に存在する菌類及びウィルス等を死滅又は不活性化させ、更に、臭い物質を分解することができる。
特開2009−66054号公報
サニタリ空間の空気中に正負イオンを放出させるためには、正負イオンを含んだ空気を洗濯乾燥機の機外へ送風する送風機(以下、機外用送風機という)が必要である。しかしながら、機外用送風機を洗濯乾燥機に追加することは、洗濯乾燥機の大型化及びコストアップにつながるという問題がある。
特に、特許文献1に記載のドラム式洗濯乾燥機は、そもそも循環用送風機と機内用送風機とを備えているため、更に機外用送風機を追加することは非現実的である。
以上のことから、循環用送風機、機内用送風機、及び機外用送風機夫々の機能を、1台の送風機で兼用した洗濯乾燥機が望まれている。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、空気を循環させるための循環路の中途に送風機イオン発生器及び加熱器を配し、イオンを含む空気を機外へ送風するための送風路を循環路の送風機及びイオン発生器より下流側箇所に連通させ、該連通箇所より下流側に加熱器を位置させ、送風機及びイオン発生器より上流側で循環路の内外を通気する構成とすることにより、小型化及びコストダウンを図りつつ、サニタリ空間を温度上昇させず清潔に保つことができる乾燥機を提供することにある。
本発明に係る乾燥機は、洗濯物を収容する収容部と、該収容部の内部から空気を吸い出して前記収容部の内部へ吹き入れるための送風機と、該送風機がその中途に配してあり、前記収容部に対して空気を循環させるための循環路と、該循環路の中途に配されているイオン発生器と、該循環路の中途に配されている加熱器とを備え、前記収容部に収容された洗濯物を乾燥させる乾燥機において、一端部が機外に向けて開口しており、他端部が前記循環路の前記送風機及びイオン発生器より下流側箇所に連通(又は遮断可能に連結される送風路と、前記循環路の前記送風機及びイオン発生器より上流側に形成されており、前記送風路の他端部が前記循環路に連通(又は遮断)される場合に前記循環路の内部と外部との通気を許可(又は禁止)すべく開放(又は閉塞)される通気口とを備え、前記加熱器は、前記循環路と前記送風路の他端部との連結箇所より下流側に位置していることを特徴とする。
本発明に係る乾燥機は、前記収容部を内蔵している筐体を更に備え、前記通気口は、前記筐体の内部に向けて開口していることを特徴とする。
本発明に係る乾燥機は、前記循環路と前記送風路の他端部との連結部分を開閉する第1の開閉部と、前記通気口を開閉する第2の開閉部と、前記第1及び第2の開閉部の開閉を制御する制御部とを更に備えることを特徴とする。
更に本発明に係る乾燥機は、前記第1の開閉部は、基端部が前記連結部分の前記循環路における下流側縁部に支持され、前記連結部分を閉塞する位置と前記循環路を塞ぐ位置との間を回動可能であり、前記制御部は、前記第1の開閉部が前記循環路と前記送風路の他端部との連結部分を開き、前記第2の開閉部が前記通気口を開放する場合に、前記第1の開閉部が前記循環路を部分的に閉塞するように制御することを特徴とする。
本発明にあっては、乾燥機は、収容部、循環路、送風機、イオン発生器、加熱器、送風路、及び通気口を備え、送風路は他端部が循環路の送風機及びイオン発生器より下流側箇所に連結され、通気口は循環路の送風機及びイオン発生器より上流側に形成されている。
循環路の中途に備えられている送風機が循環路の内部の空気を送風することによって、この空気が循環路の内部で循環する。循環路の中途に備えられているイオン発生器が発生させたイオンは、循環路の内部の空気へ放出され、加熱器がイオンを含む空気を加熱する。従って、送風機イオン発生器及び加熱器が作動している場合には、イオンを含む高温の空気が循環路の内部で循環する。この結果、収容部の内部から吸い出された空気へイオンが放出され、加熱器で加熱されたイオンを含む高温の空気が収容部の内部へ吹き入れられることが繰り返される。このとき、収容部に収容された洗濯物が乾燥する。
イオン発生器が、消臭効果及び除菌効果を有する正負イオンを発生させている場合、収容部に収容されている洗濯物に対する消臭及び除菌が行なわれる。また、収容部の内部及び循環路の内部等、イオンを含む空気が通過する部分の消臭及び除菌も行なわれる。
ところで、循環路は閉空間状になしてあることが望ましい。何故ならば、仮に、循環路が開空間状になしてある場合、イオンを含む高温の空気が循環路の外部へ無用に漏出し、また、イオンを含まない空気が循環路の内部へ無用に侵入するため、空気の循環効率、延いては洗濯物の乾燥効率、消臭効率、及び除菌効率が低下するという問題が生じるからである。
循環路と送風路とを遮断しており、且つ、通気口が閉塞されている場合には、循環路の閉鎖性は保たれる。何故ならば、循環路の内部と外部との通気が禁止されるからである。
ただし、循環路と送風路とが連通している場合、及び/又は、通気口が開放されている場合には、循環路は開空間状となる。何故ならば、循環路の内部と外部との通気が許可されるからである。
送風路の一端部は機外に向けて開口し、加熱器は循環路と送風路の他端部との連結箇所より下流側に位置している。このため、循環路と送風路の他端部とが連通し、通気口が開放されている場合には、循環路を循環している空気、即ち、イオン発生器が発生させたイオンを含む空気は、循環路と送風路の他端部との連結箇所より下流側に位置している加熱器で加熱されず、送風路の他端部を経て一端部から機外へ送風される。この結果、乾燥機から、乾燥機が設置されている空間(即ちサニタリ空間)へ、イオンを含む低温の空気が送風される。
従って、送風機は、空気を循環させる機能と、イオンを含む低温の空気を乾燥機の内外へ送風する機能とを発揮する。
循環路を循環している空気(即ち循環路の内部の空気)が機外へ送風されることによって、循環路の内部の気圧は低下する。ところが、イオンを含む空気を機外へ送風する場合には、通気口が開放されるため、循環路の外部から通気口を通過して循環路の内部へ、新たな空気が吸入される。この結果、循環路の内部の気圧は上昇する。
仮に、イオンを含む空気を機外へ送風する場合にも通気口が閉塞されたままであるか、又は通気口が存在しない場合、循環路の内部の気圧が低下することによって、送風機による正常な送風が困難になる(例えば、機外から空気が送風路を逆流してくる虞がある)。
イオンを含む空気を機外へ送風する場合とは、空気の循環効率を向上させることよりも、サニタリ空間を清潔にすることを優先する場合であるため、循環路の閉鎖性が保たれていなくても格別の問題は生じない。
ところで、循環路の内部の空気は、洗濯物を乾燥させた結果として、湿気を含んでいる。このため、乾燥機からサニタリ空間への送風が、却ってサニタリ空間の湿度を上昇させてしまうことにもなる。
ただし、乾燥機からサニタリ空間へ送風される空気にはイオンが含まれており、空気中へ放出されたイオンが菌類及びウィルス等を死滅又は不活性化させるため、サニタリ空間で菌類及びウィルス等が繁殖することを抑制することができる。また、空気中へ放出されたイオンが臭い物質を分解するため、サニタリ空間でいわゆる湿気臭がすることを抑制することができる。即ち、サニタリ空間の湿度が上昇しても、格別の問題は生じない。
特に、イオン発生器がクラスターイオンを発生させる場合、高湿度の空気中では、クラスターイオンの粒子は、大型化し易く、長時間崩壊せずに存在することができる。このため、サニタリ空間におけるイオンの消臭効果及び除菌効果を助長することができる。
本発明にあっては、乾燥機は、筐体を更に備える。ここでいう筐体とは、例えば特許文献1に記載されているドラム式洗濯乾燥機の外箱に相当する。
一般に、筐体内部は開空間状であるため、サニタリ空間と同様に、湿度が高くなりがちである。しかも、筐体内部の換気は困難である。仮に、高湿度のまま放置しておくと、筐体内部が菌類及びウィルス等の温床になり、筐体に湿気臭が充満する虞がある。
しかしながら、本発明の乾燥機においては、イオンを含む空気を機外へ送風する場合に、筐体内部の空気が、循環路の通気口を通過して、循環路の内部へ吸入される。従って、筐体内部に存在する高湿度の空気が、乾燥機からサニタリ空間へ送風される。
この結果、筐体内部の湿度が低下するため、筐体内部で菌類及びウィルス等が繁殖することを抑制することができ、筐体内部の湿気臭を軽減することができる。
更に、サニタリ空間の換気は、筐体内部の換気に比べて容易である。このため、機内の空気を機外へ送風することによってサニタリ空間の湿度が過剰に上昇した場合には、乾燥機の使用者がサニタリ空間の換気を行なえば、格別の問題は生じない。
本発明にあっては、乾燥機は、第1及び第2の開閉部と制御部とを更に備える。
制御部は、第1の開閉部の開閉を制御することによって、循環路と送風路とを連通させ(又は遮断し)、第2の開閉部の開閉を制御することによって、通気口を開放(又は閉塞)する。このとき、循環路の内部と外部との通気が許可(又は禁止)される。従って、機内の空気を機外へ送風する(又は送風しない)場合に、使用者が第1及び第2の開閉部を手動で開ける(又は閉める)必要はない。即ち、使用者の利便性を向上させることができる。
また、循環路と送風路との連通/遮断(又は通気口の開放/閉塞)を、第1の開閉部(又は第2の開閉部)の開/閉によって切り替えることができるため、乾燥機を簡易に構成することができる。
更に、本発明にあっては、第1の開閉部が循環路と送風路とを連通させ、第2の開閉部が通気口を開放する場合に、第1の開閉部が循環路を部分的に閉塞する(即ち、完全には塞がない)ので、イオンを含み、加熱器で加熱されていない低温の空気を送風路を通して機外に送風するとともに、イオンを含む空気を循環路と送風路との連結部分より下流側の循環路へ送風し、加熱器で加熱されて高温となった空気を循環路を通して収容部の内部へ送風することができる。
本発明の乾燥機による場合、イオンを含む低温の空気を、乾燥機からサニタリ空間へ送風することができる。このため、イオンの消臭効果及び除菌効果を、洗濯物及び乾燥機の内部のみならず、サニタリ空間の内部にも及ぼすことができる。従って、本発明の乾燥機は、サニタリ空間を温度上昇させず清潔に保つことができる。
また、本発明の乾燥機は、循環用送風機、機内用送風機、及び機外用送風機夫々の機能を、1台の送風機で兼用することができる。従って、2台又は3台の送風機を備える乾燥機と比べて、乾燥機の小型化及びコストダウンを図ることができる。
更に、イオンを含む空気、即ち循環路の内部の空気を機外へ送風する場合には、通気口を通して循環路の外部から新たな空気を吸入することができるため、循環路の内部の気圧が過剰に低下することに起因する送風の阻害を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る乾燥機としての洗濯乾燥機が洗濯物を乾燥させている状態を説明する模式的な縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機としての洗濯乾燥機が洗濯物を乾燥させつつ正負イオンを含む空気を機外へ送風している状態を説明する模式的な縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機としての洗濯乾燥機の天壁を取り外した状態の内部構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る乾燥機としての洗濯乾燥機の後壁及びドラム回転機構を取り外した状態の内部構成を示す背面図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る乾燥機としての洗濯乾燥機1が洗濯物L,L,…を乾燥させている状態を説明する模式的な縦断面図である。一方、図2は、洗濯乾燥機1が洗濯物L,L,…を乾燥させつつ正負イオンを含む空気を機外へ送風している状態を説明する模式的な縦断面図である。図1及び図2夫々は、洗濯乾燥機1の要部構成を模式的に示す縦断面図でもある。図1及び図2夫々に示す矢符は、空気の送風方向を表わしている。
図3は、洗濯乾燥機1の後述する天壁6bを取り外した状態の内部構成を示す平面図であり、図4は、洗濯乾燥機1の各後述する後壁6dを取り外した状態の内部構成を示す背面図である。図3に示す白抜矢符は、空気の送風方向を表わしている。
洗濯乾燥機1は、屋内のサニタリ空間に設置される。
洗濯乾燥機1は、いわゆる斜め型ドラム式洗濯乾燥機であり、洗濯工程と、図1に示す第1乾燥工程と、図2に示す第2乾燥工程とを実行する。
洗濯工程において、洗濯物L,L,…は、水道水と洗剤とで洗われ、水道水で濯がれる。洗濯に用いられる水道水を、以下では、洗濯用水ということもある。
第1乾燥工程及び第2乾燥工程の両方において、洗濯物L,L,…は、正負イオンを含む高温の空気が吹き付けられることによって、乾燥する。このとき、正負イオンによる消臭及び除菌も行なわれる。
ただし、第1乾燥工程においては、洗濯物L,L,…の乾燥、消臭、及び除菌が集中的に行なわれる。一方、第2乾燥工程においては、洗濯物L,L,…の乾燥、消臭、及び除菌と共に、サニタリ空間の消臭及び除菌も行なわれる。
なお、屋外のサニタリ空間に洗濯乾燥機1が設置されている場合、洗濯乾燥機1の使用者が洗濯乾燥機1の操作パネルを操作することによって、第2乾燥工程を実行しない設定に変更することが可能であってもよい。
以下、洗濯乾燥機1の構成について詳述する。
洗濯乾燥機1は筐体6を備え、筐体6には、制御部10、収容部2、循環路3、集塵フィルタ40、送風機41、イオン発生器42、加熱器43、吸気用フラップ44、排気用フラップ45、及び送風路5が内蔵されている。筐体6は、下側が開放されており、循環路3及び後述する水槽21に比べて、機密性が低い。
制御部10は、洗濯乾燥機1の制御中枢である。
筐体6の天壁6a,6bは段差を形成している。具体的には、前壁6c側の天壁6aは低く、後壁6d側の天壁6bは高い。天壁6aの後端部と、天壁6bの前端部との間には、後述する送風口5aが開口している。
筐体6の前壁6cには、洗濯物L,L,…を筐体6の内部へ投入し、また、筐体6の内部から洗濯物L,L,…を取り出すための投入口61が形成されており、投入口61は、外扉60によって開閉自在に閉塞される。洗濯工程、第1乾燥工程、及び第2乾燥工程夫々の実行中には、投入口61は外扉60によって閉塞されている。
収容部2は、内扉20と、各有底筒状の水槽21及びドラム22と、ドラム回転機構23とを有する。
水槽21及びドラム22夫々は、開口部を投入口61側に向け、底壁を筐体6の後壁6d側に向け、開口部が高く、底壁が低い傾斜姿勢で、筐体6の中央部に配設されている。
水槽21は、筐体6にバネ及び支持脚によって弾性的に固定支持されている。水槽21の開口部は、内扉20によって開閉自在に閉塞される。洗濯工程、第1乾燥工程、及び第2乾燥工程夫々の実行中には、水槽21の開口部は内扉20によって閉塞されている。
内扉20と外扉60とは同時的に開閉可能である。従って、例えば外扉60及び内扉20夫々が開いている状態で、使用者が外扉60を外側から押圧して外扉60を閉じると、内扉20と外扉60とは連動して、水槽21の開口部と筐体6の投入口61とを閉塞する。
水槽21の開口上縁部には、供給口211が設けられている。供給口211の先端開口部(下流側開口部)は、ドラム22の内部に向けられており、供給口211の基端開口部(上流側開口部)へ送風された空気は、供給口211を通って、供給口211の先端開口部からドラム22の内部へ吹き入れられる。
水槽21の底壁下部には、常に開放されている排気口212が形成されており、排気口212を、後述する冷却ダクト31側から供給された水が通過する。
水槽21の周壁最下部には、図示しない排水口が形成されており、排水口は、洗濯工程の実行中には閉塞されて、水槽21内に洗濯水を溜め、第1乾燥工程及び第2乾燥工程夫々の実行中には開放されて、冷却ダクトから供給された水を排水する。排水口から排水さ
れた水は、例えば下水道へ送られる。
水槽21の底壁外面には、ドラム回転機構23の電動モータ部が配設されており、水槽21の底壁の中心位置を、ドラム回転機構23の回転軸部が貫通している。ただし、水槽21内部の洗濯用水又は空気が、ドラム回転機構23の回転軸部によって貫通されている部分から、水槽21の外部へ漏出する虞はない。
ドラム22は、水槽21の内部に収容されており、開放された投入口61と開放された水槽21の開口部とを通して投入された洗濯物L,L,…を収容する。
ドラム22の周壁には、洗濯用水及び空気夫々が容易に通過可能な複数個の貫通孔220,220,…が形成されている。このため、内扉20が水槽21の開口部を閉塞している場合であっても、ドラム22の内外への洗濯用水及び空気夫々の出入りは自在である。
ドラム22の底壁の中心位置には、ドラム回転機構23の回転軸部の先端部分が連結されている。このため、ドラム回転機構23が作動することによって、ドラム22は周方向に回転する。このとき、ドラム22に収容されている洗濯物L,L,…は、例えばドラム22の周壁の回転に伴って下側から上側へ移動し、自重によって上側から下側へ落下することを繰り返し、洗濯物L,L,…は攪拌され、洗濯、乾燥を行なう。
循環路3の内部では、収容部2の内部から空気を吸い出して収容部2の内部へ吹き入れるために、空気が循環する。このために、循環路3は、連結ダクト30、冷却ダクト31、連通ダクト32、及び通風ダクト33を、この順に上流側から下流側へ有する。
連結ダクト30は、水槽21の排気口212と、冷却ダクト31の上流側開口部とを連結している。この結果、水槽21と冷却ダクト31とが連通される。
冷却ダクト31は縦姿勢に配されている。冷却ダクト31の上流側開口部(即ち下側開口部)の下端は、水槽21の通水口212と同程度か少し上の高さに位置している。このため、冷却ダクト31内には残水しない。一方、冷却ダクト31の下流側開口部(即ち上側開口部)は、水槽21の底壁最上端と同程度の高さに位置している。
冷却ダクト31へは、通水口212及び連結ダクト30を通して、水槽21内部の洗濯用水又は空気が流入する。特に、洗濯物L,L,…の洗濯中には、洗濯用水のみならず、洗剤の泡も流入する。しかしながら、水槽21の通水口212と冷却ダクト31の下流側開口部との高低差により、冷却ダクト31に流入した洗濯用水又は泡が冷却ダクト31を通過して、更に下流側へ無用に浸入する不都合が抑制されている。
このような冷却ダクト31は、水冷式の空気除湿機能を有する。第1乾燥工程及び第2乾燥工程の実行中には、冷却ダクト31の内部へ、図示しない給水路を通して、冷却ダクト31の中途に設けられた給水口311から、1分間に数百ccの水道水が供給される。供給された水道水は、上側から下側へ流れ落ちつつ、冷却ダクト31を通過する空気に接触する。水道水と接触した空気は冷却され、過飽和状態となるので空気中の水分が凝縮し結露して水に戻り、この結果、除湿される。そして、冷却ダクト31の下流側開口部に到達した水道水は、連結ダクト30及び排気口212を通過して、水槽21の排水口から機外へ排水される。
連通ダクト32は、冷却ダクト31の下流側開口部と、通風ダクト33の上流側開口部とを連結することによって、冷却ダクト31と通風ダクト33とを連通している。
通風ダクト33は、筐体6の天壁6b近傍に配管されている。通風ダクト33には、集塵フィルタ40、送風機41、イオン発生器42、及び加熱器43が、この順に上流側から下流側へ配されている。通風ダクト33の下流側開口部は、水槽21の供給口211の基端開口部に連結されている。つまり、供給口211を介して、通風ダクト33と水槽2
1とが連通している。
通風ダクト33の集塵フィルタ40と送風機41との間に位置する周壁には、吸気口3aが形成されており、通風ダクト33のイオン発生器42と加熱器43との間に位置する周壁には、排気口3bが形成されている。ただし、吸気口3aは、吸気用フラップ44によって開閉自在に閉塞され、排気口3bは、排気用フラップ45によって開閉自在に閉塞される。吸気用フラップ44及び排気用フラップ45夫々の基端部は、吸気口3a及び排気口3bの下流側縁部にて、回動可能に支持されている。下流側に回転軸を設けることにより、フラップを開いたとき、スムーズに空気の流れを導くことができる。
吸気用フラップ44及び排気用フラップ45が吸気口3a及び排気口3bを閉塞し、且つ、内扉20が水槽21の開口部を閉塞している場合、水槽21を含む循環路3全体が閉空間状をなす。この結果、水槽21及び循環路3の内部の空気が無用に外部へ漏出したり、逆に、水槽21及び循環路3の外部の空気が無用に内部へ侵入したりすることが抑制される。
吸気口3a及び排気口3bは、制御部10が、吸気用フラップ44及び排気用フラップ45夫々の開閉を切り替える(具体的には、吸気用フラップ44及び排気用フラップ45夫々の姿勢を変更する)ことによって、開閉される。
少なくとも第1乾燥工程を実行している間、吸気口3a及び排気口3bは閉塞される(図1参照)。このとき、吸気用フラップ44及び排気用フラップ45夫々は、通風ダクト33に沿って配されている。
また、少なくとも第2乾燥工程を実行している間、吸気口3a及び排気口3bは開放される(図2参照)。このとき、吸気用フラップ44は、通風ダクト33に対する直交姿勢で、通風ダクト33の外部に配されている。一方、排気用フラップ45は、通風ダクト33に対する傾斜姿勢で、通風ダクト33の内部に配されている。この結果、排気用フラップ45は通風ダクト33を部分的に閉塞するが、完全に閉塞することはない。排気用フラップ45の傾斜角度は、排気口3bを閉塞している状態を基準とすると、90°未満(例えば45°)であればよい。また、傾斜角度にて開くことにより、スムーズに空気を導くことができ、ロスなくイオンを含んだ空気を機外に排出できる。
以上のような吸気口3aは、本発明の実施の形態における通気口として機能し、吸気用フラップ44は、本発明の実施の形態における第2の開閉部として機能する。
なお、吸気口3a及び排気口3bを開閉する部材は、フラップに限定されるものではなく、例えば、シャッタであってもよい。ただし、吸気用フラップ44及び排気用フラップ45夫々は、後述するように、空気を案内する機能も有するため、空気を効率よく吸入及び排出することができる。
集塵フィルタ40は、自身を通過する空気を濾過する。この結果、集塵フィルタ40には、空気に含まれていた異物が付着する。この異物は、例えば洗濯物L,L,…洗濯物から生じた糸屑及び綿埃等である。
天壁6bには図示しない開閉扉が設けてあり、開閉扉を開けた状態で、異物が付着した集塵フィルタ40が通風ダクト33から取り外され、その後、新品又は清掃後の集塵フィルタ40が通風ダクト33に取り付けられてから、開閉扉が閉められる。
集塵フィルタ40が通風ダクト33の最上流位置に配されている理由は、空気に含まれている異物が、送風機41、イオン発生器42、加熱器43、又は供給口211に到達することを抑制するためである。
仮に、集塵フィルタ40が通風ダクト33の最上流位置に配されていない場合、送風機41に到達した異物は、送風機41に絡みついたり送風機41を詰まらせたりすることに
よって送風機41の送風能力を低下させる。イオン発生器42に到達した異物は、プラズマ放電によって加熱されて異臭又は火炎等を発生させるか、又は、イオンの発生を阻害する。加熱器43に到達した異物は、加熱されて異臭又は火炎等を発生させる。供給口211に到達した異物は、供給口211を詰まらることによって、ドラム22の内部への空気の吹き入れを阻害する。
送風機41は、通風ダクト33及び天壁6bの間に配されているファンモータと、通風ダクト33の内部に配されているファンとを備え、ファンモータに給電されることによってファンが回転する。作動中の送風機41の回転速度は、少なくとも高低2段階に切り替え可能である。このような送風機41は、通風ダクト33の内部にて、自身の上流側から空気を吸入し、自身の下流側へ排出することによって、空気を送風する。送風機41が送風することによって、空気は循環路3を循環する。
イオン発生器42は、通風ダクト33の内部に配されているイオン発生素子と、通風ダクト33及び天壁6bの間に配されている電源回路とを備え、電源回路がイオン発生素子に交流高電圧を印加することによって、イオン発生素子がプラズマ放電する。この結果、イオン発生素子がクラスター状の正負イオンを発生させる。発生した正負イオンは、通風ダクト33の内部の空気中へ放出される。イオン発生器42が発生させる正負イオンは、消臭効果及び除菌効果を有する。
加熱器43は、高温を発生させる電熱器(例えばシーズヒータ)が通風ダクト33の内部に配されている。放熱板に接触した空気は加熱され、この結果、空気の湿度は更に減少し低湿状態となる。
加熱器43が通風ダクト33の最下流位置に配されている理由は、高温の空気が、集塵フィルタ40、送風機41、又はイオン発生器42を変形させたり故障させたりすることを抑制するためである。
送風路5の上流側開口部は、通風ダクト33の排気口3bに一致する。このため、排気用フラップ45によって排気口3bが閉塞されている場合には、送風路5と通風ダクト33とは断絶しており、排気口3bが開放されている場合には、送風路5と通風ダクト33とは連通されている。送風路5の下流側開口部である送風口5aは、機外に向けて開口している。また、送風路5の途中に集塵フィルタを設けておいてもよい。そうすれば機外に出る空気をより埃のない清潔な空気に確保できる。
送風路5の上流側開口部(又は下流側開口部)は、本発明の実施の形態における送風路の一側部(又は他側部)として機能し、排気口3bは、本発明の実施の形態における循環路と送風路の他端部との連結部分として機能し、排気用フラップ45は、本発明の実施の形態における第1の開閉部として機能する。
なお、送風路5の中途に集塵フィルタが配されていてもよい。この場合、機外へ送風される空気を、より埃が少ない清潔な空気とすることができる。
次に、図1に示す第1乾燥工程について詳述する。
洗濯工程の終了後、洗濯乾燥機1は、第1乾燥工程へ移行する。
第1乾燥工程では、ドラム回転機構23、送風機41、イオン発生器42、及び加熱器43夫々が作動する。また、冷却ダクト31に水道水が供給される。更に、吸気用フラップ44及び排気用フラップ45によって、吸気口3a及び排気口3bは閉塞される。
ドラム回転機構23が作動しているため、ドラム22が回転する。このとき、ドラム22に収容されている洗濯物L,L,…は攪拌される。
低湿で高温の空気は、供給口211を通して、ドラム22の内部へ吹き入れられる。
吹き入れられた高温の空気は、攪拌されている洗濯物L,L,…に接触し、また、ドラ
ム22内部の温度を上昇させる。この結果、洗濯物L,L,…に含まれている水分は速やかに蒸発する。
蒸発した水蒸気は、水槽21内部の空気に含まれる。つまり、吹き入れられた低湿の空気は、吸湿することによって高湿の空気となる。
高湿で高温の空気は、ドラム22の開口部、又は貫通孔220,220,…を通してドラム22の外部へ吸い出され、更に、排気口212を通して水槽21の外部へ、具体的には連結ダクト30へ吸い出される。
吸い出された高湿で高温の空気は、連結ダクト30を通して、冷却ダクト31へ送風される。
冷却ダクト31へ送風された高湿で高温の空気は、冷却ダクト31を通過する間に冷却され、空気中の水分が凝縮し結露することにより過飽和な水分が除去された飽和状態の湿度の低温の空気となる。低温の空気は、冷却ダクト31から連通ダクト32を通って、通風ダクト33へ送風される。
通風ダクト33へ送風された低温の空気は、集塵フィルタ40によって濾過された後、送風機41に上流側から吸入され、下流側へ排出される。この後、低温の空気は、加熱器43で加熱されることによって、高温となり飽和水蒸気量が多くなるので、結果として低湿で高温の空気となり、通風ダクト33から、供給口211を通って、ドラム22の内部へ吹き入れられる。
ところで、イオン発生器42が発生させた正負イオンは、送風機41の下流側で、通風ダクト33の内部の空気中へ放出される。この結果、正負イオンを含む空気が循環路3の内部で循環する。循環する空気に含まれている正負イオンは、ドラム22の内部へ吹き入れられることによって、攪拌されている洗濯物L,L,…を効率よく消臭及び除菌する。ただし、洗濯物L,L,…の消臭及び除菌は、ドラム22の内部へ吹き入れられた空気に含まれる正負イオンの一部であり、残部は、ドラム22、水槽21の内部、及び循環路3の内部を消臭及び除菌する。
次に、図2に示す第2乾燥工程について詳述する。
第1乾燥工程の終了後、洗濯乾燥機1は、第2乾燥工程へ移行する。第1乾燥工程が終了するタイミングとは、洗濯物L,L,…がほとんど乾燥したタイミングである。洗濯物L,L,…の乾き具合は、例えば、水槽21の内部に設置してある図示しない湿度センサが検出した湿度に基づいて、制御部10が判定する。水槽21の内部の湿度が所定湿度以下に達した場合、洗濯物L,L,…はほとんど乾燥した、と看做せる。
第2乾燥工程では、ドラム回転機構23、送風機41、イオン発生器42、及び加熱器43夫々は作動し続ける。また、冷却ダクト31に水道水が供給され続ける。
ただし、第2乾燥工程における送風機41の回転速度は、必要な量の空気を機内で循環させるのみならず、十分な量の空気を機外へ送風することができるだけの送風量を確保する必要があるから、第1乾燥工程における送風機41の回転速度より増加させてもよい。
更に、吸気用フラップ44及び排気用フラップ45の姿勢が変更されるによって、吸気口3a及び排気口3bは開放される。
なお、第2乾燥工程においては、機内を冷却するために、加熱器43は作動を停止していてもよい。
第1乾燥工程における空気の循環と、第2乾燥工程における空気の循環とは、ドラム22へ吹き入れられる空気の量が、第1乾燥工程よりも第2乾燥工程の方が少ない点を除けば、同一である。このため、第2乾燥工程における空気の循環についての説明は省略する。
送風機41は、自身の上流側の空気を吸入する。また、循環路3を循環している空気の一部が、後述するようにして機外へ送風されることによって、循環路3の内部の気圧が低下する。以上の結果、循環路3の外部、具体的には筐体6の内部の空気が、吸気用フラップ44に案内されて、開放された吸気口3aを通し、通風ダクト33の内部へ吸入され、更に、送風機41の下流側へ排出される。このため、循環路3の内部の気圧が過剰に低下することはない。
筐体6の内部の空気が通風ダクト33の内部へ吸入されると、筐体6の内部の気圧が低下するが、このとき、筐体6の外部、即ち機外の空気が、筐体6の内部へ自動的に吸入される。従って、筐体6の内部の気圧が過剰に低下することはない。また、機外の空気の流入によって、筐体6の内部が換気されるため、筐体6の内部で菌類及びウィルス等が繁殖することが抑制され、筐体6の内部の湿気臭が軽減される。
ところで、吸気口3aは、集塵フィルタ40と送風機41との間に形成されている。仮に、吸気口3aが集塵フィルタ40の上流側に形成されていた場合、集塵フィルタ40によって排除すべき異物が、吸気口3aを通して循環路3の外部へ零れ落ちる虞がある。また、仮に、吸気口3aが送風機41の下流側に形成されていた場合、送風機41が送風した空気が吸気口3aを通して循環路3の外部へ漏出しようとし、吸気口3aを通して効率よく空気を吸入できなくなる虞がある。更にまた、仮に、吸気口3aがイオン発生器42(又は加熱器43)の下流側に形成されていた場合、正負イオンを多量に含む空気(又は高温の空気)が、吸気口3aを通して循環路3の外部へ無用に送風される虞がある。
イオン発生器42の下流側へ送風された空気の一部は、排気用フラップ45に案内されて、排気口3bを通し、通風ダクト33から送風路5へ排出される。送風路5へ排出された空気は、送風路5を通過し、送風口5aから、機外へ送風される。
排気口3bは、イオン発生器42と加熱器43との間に配されているため、送風口5aから機外へ送風される空気には、多量の正負イオンが含まれている。また、機外へ送風された空気の温度は低温である。しかも、機外へ送風された空気の湿度は、機外の湿度より高い。何故ならば、機外へ送風される空気には、機内の湿気(例えば洗濯物L,L,…から蒸発した水蒸気の内、冷却ダクト31で除湿されずに、空気中に残留していた分)が含まれているからである。
機外へ送風された空気に含まれる正負イオンは、サニタリ空間の消臭及び除菌を行なう。このとき、サニタリ空間の湿度は上昇するが、その分、正負イオンの消臭効果及び除菌効果が向上するため、サニタリ空間における消臭効率及び除菌効率が向上する。
ところで、仮に、排気口3bがイオン発生器42の上流側に配されている場合、機外へ送風された空気には、少量のイオンしか含まれていない。従って、サニタリ空間の消臭及び除菌が十分に行なわれない虞がある。
また、仮に、排気口3bが加熱器43の下流側に配されている場合、機外へ送風された空気は高温である。このため、サニタリ空間の温度が無用に上昇したり、洗濯乾燥機1の使用者が火傷をしたりする虞がある。
イオン発生器42の下流側へ送風された空気の残部は、排気用フラップ45を迂回して、加熱器43側へ送風され、再び循環路3を循環する。
洗濯物L,L,…が完全に乾燥した場合、第2乾燥工程は終了する。このとき、ドラム回転機構23、送風機41、イオン発生器42、及び加熱器43夫々は作動を停止する。また、冷却ダクト31に対する水道水の供給が停止する。
吸気口3a及び排気口3bは開放されたままでもよいが、遅くとも、新たな第2乾燥工程が実行される場合に、吸気用フラップ44及び排気用フラップ45によって、閉塞される。
第2乾燥工程の終了後、使用者は、外扉60及び内扉20を開けて、ドラム22の内部から、洗濯物L,L,…を取り出す。
ところで、循環路3の内部の気圧が低下すると、水槽21の内部の気圧も低下するが、このとき、水槽21の排水口を通して、機外から空気が吸入されることはない。何故ならば、水槽21の排水口から下水道に至るまでの間に配されている図示しない排水管には、一般に、トラップが設けられているからである。仮に、水槽21の内部の気圧が過剰に低下すれば、水槽21の排水口を通して機外から空気が吸入されることも考えられるが、本実施の形態の洗濯乾燥機1においては、吸気口3aが開放されていることによって、水槽21の内部の気圧の過剰な低下は抑制されているため、このような不都合は生じ得ない。
以上のような洗濯乾燥機1は、洗濯物L,L,…の洗濯、乾燥、消臭、及び除菌のみならず、サニタリ空間の消臭及び除菌をも行なうことができる。しかも、洗濯乾燥機1は、収容部2及び循環路3の内部の消臭及び除菌だけでなく、筐体6の内部の換気をも行なうことができる。
以上の結果、使用者は清潔な洗濯物L,L,…を得ることができる。しかも、洗濯乾燥機1及びサニタリ空間を、頻繁に清掃又は換気せずとも、清潔に保つことができる。
なお、洗濯乾燥機1は、正負イオンではなく負イオンを含む空気を機外へ送風する構成でもよい。この場合、サニタリ空間の消臭及び除菌よりも、サニタリ空間におけるリラクゼーション効果が優先される。
なお、機外へ正負イオンを送風するための特別コースを設けてもよい。使用者は所望するときにサニタリ空間の消臭及び除菌を行うことができる。例えば、特に臭いの気になるものを部屋に干していたりする場合の消臭に利用することが可能である。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。例えば、本発明の実施の形態は、斜め型ドラム式洗濯乾燥機に限定されず、縦型ドラム式であってもよく、横型ドラム式であってもよい。また、本発明の実施の形態は、洗濯乾燥機に限定されず、洗濯機能を有していない乾燥機であってもよい。
また、本発明の効果がある限りにおいて、洗濯乾燥機1に、実施の形態に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
1 洗濯乾燥機(乾燥機)
10 制御部
2 収容部
3 循環路
3a 吸気口(通気口)
3b 排気口(連結部分)
41 送風機
42 イオン発生器
44 吸気用フラップ(第2の開閉部)
45 排気用フラップ(第1の開閉部)
5 送風路
6 筐体
L 洗濯物

Claims (4)

  1. 洗濯物を収容する収容部と、
    該収容部の内部から空気を吸い出して前記収容部の内部へ吹き入れるための送風機と、
    該送風機がその中途に配してあり、前記収容部に対して空気を循環させるための循環路と、
    該循環路の中途に配されているイオン発生器と
    該循環路の中途に配されている加熱器と
    を備え、前記収容部に収容された洗濯物を乾燥させる乾燥機において、
    一端部が機外に向けて開口しており、他端部が前記循環路の前記送風機及びイオン発生器より下流側箇所に連通(又は遮断可能に連結される送風路と、
    前記循環路の前記送風機及びイオン発生器より上流側に形成されており、前記送風路の他端部が前記循環路に連通(又は遮断)される場合に前記循環路の内部と外部との通気を許可(又は禁止)すべく開放(又は閉塞)される通気口とを備え
    前記加熱器は、前記循環路と前記送風路の他端部との連結箇所より下流側に位置していることを特徴とする乾燥機。
  2. 前記収容部を内蔵している筐体を更に備え、
    前記通気口は、前記筐体の内部に向けて開口していることを特徴とする請求項1に記載の乾燥機。
  3. 前記循環路と前記送風路の他端部との連結部分を開閉する第1の開閉部と、
    前記通気口を開閉する第2の開閉部と、
    前記第1及び第2の開閉部の開閉を制御する制御部と
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の乾燥機。
  4. 前記第1の開閉部は、基端部が前記連結部分の前記循環路における下流側縁部に支持され、前記連結部分を閉塞する位置と前記循環路を塞ぐ位置との間を回動可能であり、
    前記制御部は、前記第1の開閉部が前記連結部分を開き、前記第2の開閉部が前記通気口を開放する場合に、前記第1の開閉部が前記循環路を部分的に閉塞するように制御することを特徴とする請求項3に記載の乾燥機。
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