JP4731042B2 - 高圧ガス供給設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧ガス供給設備に関し、詳しくは、ガス使用設備に大量のガスを供給する設備であって、特に、ローリーに搭載した低温液化ガスをポンプで昇圧し、蒸発器で気化させて供給するのに適した高圧ガス供給設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ガスを使用する形態として、装置等に定常的にガスを供給する使用方法と、数日から数週間にわたってスポット的にガスを供給する非定常的な使用方法とがある。前者の場合は、ガスの使用量に応じた容量の低温液化ガス貯槽と蒸発器とをユーザーの敷地内に設置し、貯槽内の低温液化ガスを蒸発器で気化させて供給する形態が多くとられている。
【0003】
一方、後者の場合は、例えば大型可燃性ガスタンクのパージや、該ガスタンクの開放検査後の気密テストを行うときなどが該当するが、この場合、大量のガスが短期間に集中して必要になる。このため、低温液化ガス貯槽を設置することなく、低温液化ガスを搭載したローリーがユーザー先に出向くとともに、蒸発器をユーザーのもとに別途搬入し、この蒸発器にローリーから低温液化ガスを供給し、気化させて前記ガスタンク等の対象設備にガスを供給するようにしている。この場合、1台のローリーに搭載した低温液化ガスでは不足することが多いため、複数のローリーがユーザーのもとに運行し、連続的にガスを供給することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ガス使用量が少ない設備にガスを供給する場合や、低い圧力のガスを供給する場合は、特別な設備を用いずに比較的容易に、また、比較的短時間でガス供給を行うことが可能である。しかし、大容量の設備へのガス供給が要求される場合や、高い圧力のガス供給が要求される場合は、低温液化ガスを昇圧してから気化させて供給することが行われている。このとき、ローリーから低温液化ガスを供給する場合は、ローリーと蒸発器との間に、昇圧用のポンプを別途設ける必要がある。
【0005】
このようなポンプは、ガス供給を行っている間、常時作動させる必要があるが、低温液化ガスによってポンプが徐々に冷却され、大気中の水分が霜となってクランク等の駆動部品に付着したり、潤滑用オイルの粘性が上昇したりしてポンプの運転に悪影響を及ぼすことがあった。
【0006】
また、供給ガスの用途がガスタンク等の気密テストの場合、ガスタンクのような設備にガスを所定の圧力で充填した後、バルブ等で設備を気密状態に維持し、一定期間放置後に再度圧力を圧力計で確認する。このとき、充填時のガス温度と、放置後のガス温度とが異なる場合には、ガスの膨張、収縮が起き、温度変化に伴って圧力指示値が変化するために温度補正を行う必要がある。温度補正時の誤差を少なくするためには、充填時のガス温度を極力大気温度に近くすることが望まれている。
【0007】
一方、低温液化ガスを気化させる蒸発器としては、一般に、空温式蒸発器や温水式蒸発器、スチーム式蒸発器が用いられているが、加熱媒体として高温のスチームを使用するスチーム式蒸発器は、供給ガスの温度が高くなって大気温度近いガスが得られないので、上述のような用途にはほとんど使用されることがなく、加熱媒体として大気を使用する空温式蒸発器や、数十℃程度の温水を加熱媒体として使用する温水式蒸発器を用いるようにしていた。しかし、これらの蒸発器は、スチーム式蒸発器に比べて大型であることから、ポンプとは別に運搬して設置する必要があり、ユーザーの敷地内で場所を取るだけでなく、現地で蒸発器とポンプとを接続しなければならず、ガス供給を開始するまでに相当の時間を要するという問題があった。
【0008】
そこで本発明は、スチーム式蒸発器が小型で高性能であり、ポンプと一体化した状態で運搬、設置が可能であるという利点を生かし、ポンプの長時間連続運転が可能で、さらに、大気温度に近い温度のガスを供給できる高圧ガス供給設備を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の高圧ガス供給設備は、低温液化ガスを昇圧するポンプと、該ポンプで昇圧された低温液化ガスを気化させる蒸発器とを備えた高圧ガス供給設備において、前記蒸発器は、スチーム、温水等の熱媒体が導入される熱交換槽内に、前記昇圧後の低温液化ガスを導入して気化させる熱交換器と、前記ポンプで昇圧した低温液化ガスの一部又は該ポンプ内で気化したガスの少なくとも一部を導入して加温する補助熱交換器とを収納するとともに、該補助熱交換器で加温されたガスを前記ポンプの駆動部の凍結防止用ガスとして供給する経路を備えていることを特徴としている。
【0010】
特に、本発明の高圧ガス供給設備は、前記蒸発器が、前記熱交換槽内の熱媒体としてスチーム層及び温水層の二層を有し、前記熱交換器は、前記温水層内に配置されて前記昇圧後の低温液化ガスが導入される第一熱交換器と、前記スチーム層内に配置されて該第一熱交換器で熱交換後のガスが導入される第二熱交換器と、前記温水層内に配置されて前記第二熱交換器で熱交換後のガスが導入される第三熱交換器とを有しており、さらに、前記第二熱交換器で熱交換後のガスの温度が、該高圧ガス供給設備から高圧ガス使用設備に供給するガスの設定温度よりも高く設定され、前記第三熱交換器で熱交換後のガスの温度が、第二熱交換器で熱交換後のガスの温度より低く設定されていることを特徴としている。
【0011】
また、前記蒸発器が前記熱交換槽内に熱媒体としてスチームを供給するボイラーユニットを備えていることを特徴とし、前記蒸発器から導出して高圧ガス使用設備に供給するガスの温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段で測定したガスの温度に基づいて前記熱交換槽内に供給するスチーム量を調節するスチーム供給量調節手段とを備えていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の高圧ガス供給設備の一形態例を示す系統図である。この高圧ガス供給設備は、低温液化ガス貯槽としてのローリー10に搭載した低温液化ガスを所定圧力に昇圧した後、気化して高圧ガス使用設備に供給するものであって、低温液化ガスを昇圧するポンプ20と、該ポンプ20で昇圧された低温液化ガスを気化させる蒸発器30と、該蒸発器30に加熱媒体としてのスチームを供給するボイラーユニット40とを有している。
【0013】
蒸発器30は、スチーム層31及び温水層32の二層を有する気液共存状態の熱交換槽33と、該熱交換槽33内の温水層32部分に収納された第一熱交換器34と、スチーム層31部分に収納された第二熱交換器35と、温水層32部分に収納された第三熱交換器36と、スチーム層31部分に収納された補助熱交換器37とからなるものであって、第一熱交換器34、第二熱交換器35及び第三熱交換器36は、供給ガスの流れ方向に対して直列に接続されている。
【0014】
熱交換槽33には、ボイラーユニット40で発生したスチームをスチーム層31に供給する第一スチーム管41と、温水層32内にスチームを供給する第二スチーム管42とが設けられており、各スチーム管41,42には、スチーム供給量を調節するため手段として第一調節弁43及び第二調節弁44がそれぞれ設けられている。また、槽底部には、ドレン水をボイラーユニット40に戻すためのドレン45が設けられている。
【0015】
ポンプ20は、駆動部21と圧縮部22とからなるものであって、駆動部21でモーターの回転運動をクランク機構によって往復運動に変換し、圧縮部22でシリンダー内のピストンを往復運動させることによって低温液化ガスを昇圧するように形成されている。前記圧縮部22には、低温液化ガスを吸入する吸入管23と、昇圧した低温液化ガスを吐出する吐出管24と、圧縮操作中にシリンダー内で気化したガスを貯槽内に戻すための返送管25とが設けられている。また、駆動部21のクランク機構は、冷却(着霜、氷結)防止や円滑な作動を図るためのオイルが満たされたケース内に配置されている。さらに、この駆動部21には、該駆動部21を加温するための加温ガスが供給される加温管26が設けられている。
【0016】
ポンプ20の前記返送管25からは、シリンダー内で気化したガスの一部をポンプ20の凍結防止用ガスとして取出す分岐管27が分岐している。この分岐管27は、弁28を介して前記補助熱交換器37の入口側に接続しており、該補助熱交換器37の出口側に前記加温管26が接続している。
【0017】
また、蒸発器30で気化したガスをガス使用設備に供給するガス供給管51には、供給ガスの温度を測定するための手段である温度指示調節計52が設けられており、該温度指示調節計52の測定値(指示値)に基づいて前記第一調節弁43を開閉し、第一スチーム管41からスチーム層31に供給するスチーム量を調節してスチーム層31の温度を制御するようにしている。
【0018】
さらに、ガス供給管51には、供給ガスの流量を測定する手段である流量指示調節計53が設けられており、該流量指示調節計53の測定値と前記温度指示調節計52の測定値とを演算器54に入力して第一調節弁43の開度を補正することにより、円滑で的確な温度制御を行えるようにしている。また、前記熱交換槽33には、温水層32の温度を測定する手段である温度指示調節計55が設けられており、この温度指示調節計55の測定値によって前記第二調節弁44の開度を調節し、第二スチーム管42から温水層32に供給するスチーム量を調節して温水層32の温度を制御するようにしている。
【0019】
なお、ローリー10は、低温液化ガス搬送用として通常用いられている一般的なローリーであって、ローリーには、前記吸入管23に弁11を介して接続する低温液化ガス取出管12と、前記返送管25に弁13を介して接続するバランス管14と、低温液化ガス取出し時にローリー貯槽内の圧力を昇圧するための加圧蒸発器(図示せず)とが設けられている。また、前記ボイラーユニット40も、通常用いられている各種形式のボイラーを用いることができ、構造や加熱源は特に限定されるものではない。
【0020】
このように形成した高圧ガス供給設備において、ローリー10に搭載された低温液化ガスは、低温液化ガス取出管12、弁11、吸入管23を通ってポンプ20に吸入され、該ポンプ20によって所定圧力に昇圧される。昇圧後の低温液化ガスは、吐出管24を通って蒸発器30に導入され、最初に、温水層32内に設置された第一熱交換器34に導入される。この第一熱交換器34では、温水層32の温水と熱交換を行って所定温度まで加温され、低温液化ガスが気化して低温高圧ガスとなる。
【0021】
気化した低温高圧ガスは、続いて第二熱交換器35に導入され、ここでスチーム層31の高温のスチームと熱交換を行い、供給ガス温度よりも高い温度に加温されて高温高圧ガスとなる。この高温高圧ガスは、第三熱交換器36に導入され、温水層32の温水と熱交換を行って冷却され、所定の供給ガス温度に調節される。
【0022】
第三熱交換器36で温度調節されたガスは、蒸発器30からガス供給管51に導出され、所定圧力、所定温度の供給ガスとなってユーザーの高圧ガス使用設備に供給される。このとき、前記温度指示調節計52及び流量指示調節計53の測定値に基づいて第一調節弁43が開閉制御され、スチーム層31に供給するスチーム量が調節されるとともに、温度指示調節計55の測定値に基づいて温水層32に供給するスチーム量が調節され、これによってガス供給管51から供給される供給ガスの温度が所定温度に制御される。
【0023】
一方、ポンプ20のシリンダー内で気化したガスは、前記返送管25から弁13、バランス管14を通ってローリー貯槽内に戻される。また、バランス管14からのガスだけではローリー貯槽内の圧力を所定圧力に保つことができない場合は、前記加圧蒸発器が必要に応じて作動し、ローリー貯槽内を所定圧力に昇圧する。
【0024】
そして、ポンプ20の連続運転に伴ってピストンが低温液化ガスにより冷却され、熱伝導によってクランク等の駆動部21が徐々に冷却されてくるので、前記分岐管27の弁28を開いて返送管25のガスの一部を分岐管27に取出し、補助熱交換器37でスチームにより加温して加温管26から駆動部21に供給する。
【0025】
このように、補助熱交換器37で加温したガスを駆動部21に供給することにより、駆動部21を所定温度以上に加温することができ、クランク機構の作動を円滑に保ち、ポンプ20を安定した状態で連続運転することが可能となる。このとき、加温ガスを分岐させて取出すための弁28は、常時開状態にしておいてもよく、駆動部21の温度をセンサーで感知し、駆動部21の温度に応じて弁28の開閉制御を自動的に行うようにしてもよい。
【0026】
したがって、本形態例に示す高圧ガス供給設備においては、昇圧後の低温液化ガスを気化させるための蒸発器30に補助熱交換器37を設置するとともに、この補助熱交換器37にポンプ20で気化したガスの一部又は全部を導入し、高温のスチームと熱交換させて加温した後、ポンプ20の凍結防止用ガスとして供給する経路である加温管26を設けているので、低温での作動不良が懸念されるクランク機構を収納した駆動部21を加温し、内部に充填されたオイルを所定温度以上に保つことができる。これにより、オイルの潤滑作用が失われることがなく、クランク機構の円滑な作動が維持され、ポンプ20の昇圧性能を損なうことなく長時間の連続運転が可能となる。
【0027】
また、本形態例に示す蒸発器30においては、温水層32に設置した第一熱交換器34で熱容量の大きな温水と熱交換させて低温液化ガスを気化させた後、スチーム層31に設置した第二熱交換器35で高温のスチームと熱交換させてガスを加温するので、小型の第二熱交換器35で十分な加温性能を得ることができ、蒸発器全体の小型を図れる。さらに、第二熱交換器35で供給ガスの設定温度以上にガスを加温した後、最後に温水層32に設置した第三熱交換器36で熱容量の大きな温水と熱交換させて所定の供給ガス温度に調節するようにしているので、蒸発器30から導出した供給ガス温度の安定化が図れる。
【0028】
さらに、スチーム加熱を併用して蒸発器30を小型化することにより、ポンプ20と蒸発器30とを一つの設備ユニットとして一体化しても、トラック等で運搬可能な大きさに納めることができるので、現地への搬送や据付けが容易になり、ガス供給を迅速に開始することができる。
【0029】
また、第二熱交換器35でスチームと熱交換後のガスの温度を供給ガスの設定温度よりも高く設定し、第三熱交換器36で熱交換後のガスの温度を第二熱交換器35で熱交換後のガスの温度より低く設定しておくことにより、スチームと温水との熱容量の差及び温度差を有効に利用して効率よく安定した温度調節を行うことができる。
【0030】
なお、本形態例では、補助熱交換器37を高温のスチーム層31内に設置したが、温水層32内に設置するようにしてもよく、蒸発器20の構造に応じて任意の位置に設置することができる。例えば、スチーム層31と温水層32とを別の熱交換槽に分けて形成した蒸発器の場合は、スチーム層用熱交換槽と温水層用熱交換槽のいずれに収納させるようにしてもよい。また、加温ガスとしてポンプでの気化ガスを使用したが、ポンプで昇圧した後の低温液化ガスの一部あるいは気化ガスの一部を利用することも可能である。
【0031】
また、低温液化ガス供給源としてローリー10を使用したが、ユーザーが低温液化ガス貯槽を保有している場合は、該貯槽の低温液化ガス取出管及びバランス管に前記吸入管23及び前記返送管25をそれぞれ接続すればよい。さらに、吸入管23や返送管25を適当な弁を介して分岐させておくことにより、複数のローリー、貯槽からの低温液化ガスを切換えて使用することができる。また、熱交換槽33を断熱構造に形成しておくことにより、制御効率や熱交換効率の向上が図れる。
【0032】
【実施例】
ローリー10に搭載した0.3MPa、−196℃の液体窒素をポンプ20で1MPaに昇圧し、蒸発器30で気化させて約20℃で供給する実験を行った。熱交換槽33におけるスチーム層31は約2.7m、温水層32は約2mとし、スチームは130℃、0.3MPaで供給した。温水層32にスチームを供給する第二スチーム管42の第二調節弁44は、温度指示調節計55で測定した温水の温度が15℃を超えたら閉じ、15℃未満になったら開くように設定した。また、スチーム層31にスチームを供給する第一スチーム管41の第一調節弁43は、温度指示調節計52で測定した供給ガスの温度が20℃を超えたら閉じ、20℃未満になったら開くように設定した。
【0033】
各熱交換器34,35,36,37の容量は、第一熱交換器34で気化した窒素ガスの温度が約0℃、第二熱交換器35で加温された窒素ガスの温度が約35℃、第三熱交換器36で冷却された窒素ガスの温度が約20℃になるように設定している。また、補助熱交換器37は、ポンプ20からの気化ガス(−100℃)が約500m/hで流れたときに、加温ガスの温度が約30℃になるように設定した。
【0034】
このときの熱交換槽33の大きさは、直径約1.2m、外径約2.2mであり、ポンプ10を一体化したときの大きさは、幅約6.8m、奥行き約2.3m、最大高さ約2.6mであり、空体重量は8500kgであった。したがって、10t積トラックにて運搬可能であり、トラックに付設したクレーンで積み卸しが可能である。また、ボイラーユニット40は、幅2.7m、奥行き2.1m、高さ2.7m、空体重量3000kgであった。
【0035】
このような条件で、ガス使用設備に1MPa、約20℃の窒素ガスを5000m/hで連続供給した。その結果、供給ガスにおける圧力の変動はほとんどなく、供給ガスの平均温度は20.3℃であった。そして、160時間連続して運転を行ったが、ポンプ20は、凍結したり、オイルの粘性が高くなったりすることなく、安定した昇圧運転を継続することができた。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高圧ガス供給設備によれば、蒸発器で加温したガスを、ポンプの駆動部の凍結防止用ガスとしてポンプに供給することにより、運転時のポンプを所定温度に加温することができるので、長時間連続運転を行ってもポンプが冷却されて運転不能に陥ることがない。
【0037】
また、高温高圧のスチームを使用することによって蒸発器の小型化が図れ、大量のガスを供給する設備であっても、ポンプやボイラーユニットと蒸発器とを、トラック等で容易に運搬可能な大きさ及び重量の範囲内でユニット化することが可能となる。さらに、熱媒体としてスチームと温水とを組合わせることにより、供給ガスの温度調節を容易にかつ確実に行うことが可能となり、所定温度のガスを安定して供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高圧ガス供給設備の一形態例を示す系統図である。
【符号の説明】
10…ローリー、11…弁、12…低温液化ガス取出管、13…弁、14…バランス管、20…ポンプ、21…駆動部、22…圧縮部、23…吸入管、24…吐出管、25…返送管、26…加温管、27…分岐管、28…弁、30…蒸発器、31…スチーム層、32…温水層、33…熱交換槽、34…第一熱交換器、35…第二熱交換器、36…第三熱交換器、37…補助熱交換器、40…ボイラーユニット、41…第一スチーム管、42…第二スチーム管、43…第一調節弁、44…第二調節弁、45…ドレン、51…ガス供給管、52…温度指示調節計、53…流量指示調節計、54…演算器、55…温度指示調節計

Claims (5)

  1. 低温液化ガスを昇圧するポンプと、該ポンプで昇圧された低温液化ガスを気化させる蒸発器とを備えた高圧ガス供給設備において、前記蒸発器は、スチーム、温水等の熱媒体が導入される熱交換槽内に、前記昇圧後の低温液化ガスを導入して気化させる熱交換器と、前記ポンプで昇圧した低温液化ガスの一部又は該ポンプ内で気化したガスの少なくとも一部を導入して加温する補助熱交換器とを収納するとともに、該補助熱交換器で加温されたガスを前記ポンプの駆動部の凍結防止用ガスとして供給する経路を備えていることを特徴とする高圧ガス供給設備。
  2. 前記蒸発器は、前記熱交換槽内の熱媒体としてスチーム層及び温水層の二層を有し、前記熱交換器は、前記温水層内に配置されて前記昇圧後の低温液化ガスが導入される第一熱交換器と、前記スチーム層内に配置されて該第一熱交換器で熱交換後のガスが導入される第二熱交換器と、前記温水層内に配置されて前記第二熱交換器で熱交換後のガスが導入される第三熱交換器とを有していることを特徴とする請求項1記載の高圧ガス供給設備。
  3. 前記第二熱交換器で熱交換後のガスの温度が、該高圧ガス供給設備から高圧ガス使用設備に供給するガスの設定温度よりも高く設定され、前記第三熱交換器で熱交換後のガスの温度が、第二熱交換器で熱交換後のガスの温度より低く設定されていることを特徴とする請求項2記載の高圧ガス供給設備。
  4. 前記蒸発器は、前記熱交換槽内に熱媒体としてスチームを供給するボイラーユニットを備えていることを特徴とする請求項1記載の高圧ガス供給設備。
  5. 前記蒸発器から導出して高圧ガス使用設備に供給するガスの温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段で測定したガスの温度に基づいて前記熱交換槽内に供給するスチーム量を調節するスチーム供給量調節手段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の高圧ガス供給設備。
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