JP4730884B2 - 薬剤感受性検査方法、薬剤感受性検査装置、薬剤感受性検査用のプログラムおよび薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

薬剤感受性検査方法、薬剤感受性検査装置、薬剤感受性検査用のプログラムおよび薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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本発明は、薬剤感受性検査方法、薬剤感受性検査装置、薬剤感受性検査用のプログラムおよび薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
一般的な薬剤感受性検査方法の一つとして、ディスク拡散法がある。ディスク拡散法は、試験培地に菌液を塗布後、単一濃度の薬剤を含む濾紙ディスクを試験培地に配置し、16〜18時間培養後に形成された阻止帯の直径をノギスを用いて目視で計測するものである(例えば、非特許文献1参照)。また、ディスク拡散法の概念を利用したものとして、2段階希釈した薬剤を含むストリップを用いたE−test(登録商標)といわれる方法もある。
島川宏一,「感受性検査」,月刊Medical Technology別冊カラーアトラス微生物検査,医師薬出版株式会社,2001年6月25日第1版第3刷発行,p.39−45
しかしながら、一般的なディスク拡散法およびE−test(登録商標)では、阻止帯を目視で計測するため、阻止帯が目視で確認できる程度に形成されるまで16〜18時間程度待たなければならず、時間がかかるという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、検査時間をきわめて短時間に短縮することができる薬剤感受性検査方法、薬剤感受性検査装置、薬剤感受性検査用のプログラムおよび薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、第1の本発明に係る薬剤感受性検査方法は、試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定する薬剤感受性検査方法であって、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる複数の試験領域に分割し、所定の培養時刻毎に各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定し、測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記濾紙が薬剤を含まない点を除いて前記試験培地と同一条件で培養した対照培地の、各試験領域と対応する対照領域内の前記菌液によるコロニーの面積と比較し、各試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲内で、その試験領域に濾紙側で隣接する試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲外のとき、その2つの試験領域の境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定することを、特徴とする。
第1の本発明に係る薬剤感受性検査装置は、試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定するための薬剤感受性検査装置であって、薬剤を含まない対照濾紙が配置され、前記対照濾紙が薬剤を含まない点を除いて前記試験培地と同一条件で培養する対照培地と、所定の培養時刻毎に前記試験培地および前記対照培地を撮影可能な画像撮影装置と、前記画像撮影装置により撮影された画像上で、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の試験領域に分割し、前記対照濾紙の周囲の前記対照培地を、各試験領域と対応する複数の対照領域に分割する画像分割手段と、所定の培養時刻毎に前記画像分割手段により分割された各試験領域内および各対照領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定するコロニー測定手段と、前記コロニー測定手段により測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記コロニー測定手段により測定された各試験領域と対応する各対照領域内の前記菌液によるコロニーの面積と比較し、各試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲内で、その試験領域に濾紙側で隣接する試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲外のとき、その2つの試験領域の境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定する阻止帯決定手段と、前記阻止帯決定手段により決定された阻止帯を表示する表示手段とを、有することを特徴とする。
第1の本発明に係る薬剤感受性検査用のプログラムは、試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定する薬剤感受性検査用のプログラムであって、コンピュータを、所定の培養時刻毎に前記試験培地を撮影する画像撮影手段、前記画像撮影手段により撮影された画像上で、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の試験領域に分割する画像分割手段、所定の培養時刻毎に前記画像分割手段により分割された各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定するコロニー測定手段、前記コロニー測定手段により測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記濾紙が薬剤を含まない点を除いて前記試験培地と同一条件で培養した対照培地の、各試験領域と対応する対照領域内の前記菌液によるコロニーの面積と比較し、各試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲内で、その試験領域に濾紙側で隣接する試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲外のとき、その2つの試験領域の境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定する阻止帯決定手段、前記阻止帯決定手段により決定された阻止帯を表示する表示手段として、機能させることを特徴とする。
第1の本発明に係る薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定する薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、コンピュータを、所定の培養時刻毎に前記試験培地を撮影する画像撮影手段、前記画像撮影手段により撮影された画像上で、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の試験領域に分割する画像分割手段、所定の培養時刻毎に前記画像分割手段により分割された各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定するコロニー測定手段、前記コロニー測定手段により測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記濾紙が薬剤を含まない点を除いて前記試験培地と同一条件で培養した対照培地の、各試験領域と対応する対照領域内の前記菌液によるコロニーの面積と比較し、各試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲内で、その試験領域に濾紙側で隣接する試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲外のとき、その2つの試験領域の境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定する阻止帯決定手段、前記阻止帯決定手段により決定された阻止帯を表示する表示手段として、機能させることを特徴とする。
第1の本発明に係る薬剤感受性検査方法、薬剤感受性検査装置、薬剤感受性検査用のプログラムおよび薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、測定された各時刻毎の各試験領域内のコロニーの面積を、濾紙が薬剤を含まない点を除いて試験培地と同一条件で培養した対照培地の、各試験領域と対応する対照領域内の菌液によるコロニーの面積と比較することにより、阻止帯が目視で確認できる程度にまで形成されていなくても、阻止帯の境界を決定することができる。このため、16〜18時間培養して阻止帯を目視で確認する場合に比べ、検査時間をきわめて短時間に短縮することができる。
第1の本発明に係る薬剤感受性検査装置、薬剤感受性検査用のプログラムおよび薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、画像撮影装置または画像撮影手段により撮影された画像上で阻止帯を決定することにより、人手を介することなく阻止帯の大きさを計測することができる。このため、人がノギスなどで計測する場合に比べて、計測に熟練を要さずに、速くかつ精度の高い検査結果を得ることができる。また、表示手段により決定された阻止帯を表示するため、検査結果を目視で確認することができる。
第2の本発明に係る薬剤感受性検査方法は、試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定する薬剤感受性検査方法であって、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる複数の試験領域に分割し、所定の培養時刻毎に各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定し、測定された各培養時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、あらかじめ培養時刻毎に設定された検出面積と比較し、その差が所定の範囲を超える試験領域の濾紙側境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定することを、特徴とする。
第2の本発明に係る薬剤感受性検査装置は、試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定するための薬剤感受性検査装置であって、前記菌液によるコロニーの検出面積をあらかじめ培養時刻毎に設定して記憶する検出値記憶手段と、所定の培養時刻毎に前記試験培地を撮影可能な画像撮影装置と、前記画像撮影装置により撮影された画像上で、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の試験領域に分割する画像分割手段と、所定の培養時刻毎に前記画像分割手段により分割された各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定するコロニー測定手段と、前記コロニー測定手段により測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記検出値記憶手段で記憶された培養時刻毎の検出面積と比較し、その差が所定の範囲を超える試験領域の濾紙側境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定する阻止帯決定手段と、前記阻止帯決定手段により決定された阻止帯を表示する表示手段とを、有することを特徴とする。
第2の本発明に係る薬剤感受性検査用のプログラムは、試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定するための薬剤感受性検査用のプログラムであって、コンピュータを、前記菌液によるコロニーの検出面積をあらかじめ培養時刻毎に設定して記憶する検出値記憶手段、所定の培養時刻毎に前記試験培地を撮影する画像撮影手段、前記画像撮影手段により撮影された画像上で、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の試験領域に分割する画像分割手段、所定の培養時刻毎に前記画像分割手段により分割された各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定するコロニー測定手段、前記コロニー測定手段により測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記検出値記憶手段で記憶された培養時刻毎の検出面積と比較し、その差が所定の範囲を超える試験領域の濾紙側境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定する阻止帯決定手段、前記阻止帯決定手段により決定された阻止帯を表示する表示手段として、機能させることを特徴とする。
第2の本発明に係る薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定するための薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、コンピュータを、前記菌液によるコロニーの検出面積をあらかじめ培養時刻毎に設定して記憶する検出値記憶手段、所定の培養時刻毎に前記試験培地を撮影する画像撮影手段、前記画像撮影手段により撮影された画像上で、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の試験領域に分割する画像分割手段、所定の培養時刻毎に前記画像分割手段により分割された各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定するコロニー測定手段、前記コロニー測定手段により測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記検出値記憶手段で記憶された培養時刻毎の検出面積と比較し、その差が所定の範囲を超える試験領域の濾紙側境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定する阻止帯決定手段、前記阻止帯決定手段により決定された阻止帯を表示する表示手段として、機能させることを特徴とする。
第2の本発明に係る薬剤感受性検査方法、薬剤感受性検査装置、薬剤感受性検査用のプログラムおよび薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、測定された各時刻毎の各試験領域内のコロニーの面積を、あらかじめ各時刻毎に設定された検出面積と比較することにより、阻止帯が目視で確認できる程度にまで形成されていなくても、阻止帯の境界を決定することができる。このため、16〜18時間培養して阻止帯を目視で確認する場合に比べ、検査時間をきわめて短時間に短縮することができる。なお、検出面積は、過去のデータ等に基づいて、菌液の種類や培養条件などに応じて設定されるのが好ましい。この場合、適切な検出面積を設定することにより、より短時間で阻止帯を決定することができる。
第2の本発明に係る薬剤感受性検査装置、薬剤感受性検査用のプログラムおよび薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、画像撮影装置または画像撮影手段により撮影された画像上で阻止帯を決定することにより、人手を介することなく阻止帯の大きさを計測することができる。このため、人がノギスなどで計測する場合に比べて、計測に熟練を要さずに、速くかつ精度の高い検査結果を得ることができる。また、表示手段により決定された阻止帯を表示するため、検査結果を目視で確認することができる。
第1および第2の本発明に係る薬剤感受性検査方法で、前記濾紙は単一濃度の薬剤を含む濾紙ディスクから成り、各試験領域は、前記濾紙を中心とした段階的に半径が異なる複数の同心円により分割された複数の円環状の試験領域から成ってもよい。
第1および第2の本発明に係る薬剤感受性検査装置で、前記濾紙は単一濃度の薬剤を含む濾紙ディスクから成り、前記画像分割手段は、前記濾紙を中心とした段階的に半径が異なる複数の同心円により複数の円環状の試験領域に分割してもよい。
第1および第2の本発明に係る薬剤感受性検査用のプログラムで、前記濾紙は単一濃度の薬剤を含む濾紙ディスクから成り、前記画像分割手段は、前記濾紙を中心とした段階的に半径が異なる複数の同心円により複数の円環状の試験領域に分割してもよい。
第1および第2の本発明に係る薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記濾紙は単一濃度の薬剤を含む濾紙ディスクから成り、前記画像分割手段は、前記濾紙を中心とした段階的に半径が異なる複数の同心円により複数の円環状の試験領域に分割してもよい。
この濾紙が濾紙ディスクから成る構成は、ディスク拡散法に適用するものであり、その検査時間をきわめて短時間に短縮することができる。また、ディスク拡散法では阻止帯が濾紙を中心とした円形に形成されるため、試験培地を濾紙を中心とした複数の円環状の試験領域に分割することにより、阻止帯の境界を正確かつ迅速に決定することができる。
第1および第2の本発明に係る薬剤感受性検査方法で、前記濾紙は細長く形成され、長さ方向に沿って段階的に濃度が異なる薬剤を含み、各試験領域は同じ面積を有する複数の矩形の試験領域から成ってもよい。
第1および第2の本発明に係る薬剤感受性検査装置で、前記濾紙は細長く形成され、長さ方向に沿って段階的に濃度が異なる薬剤を含み、前記画像分割手段は、同じ面積を有する複数の矩形の試験領域に分割してもよい。
第1および第2の本発明に係る薬剤感受性検査用のプログラムで、前記濾紙は細長く形成され、長さ方向に沿って段階的に濃度が異なる薬剤を含み、前記画像分割手段は、同じ面積を有する複数の矩形の試験領域に分割してもよい。
第1および第2の本発明に係る薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で、前記濾紙は細長く形成され、長さ方向に沿って段階的に濃度が異なる薬剤を含み、前記画像分割手段は、同じ面積を有する複数の矩形の試験領域に分割してもよい。
この濾紙が細長く形成される構成は、ディスク拡散法を利用したE−test(登録商標)などの拡散法に適用可能であり、その検査時間をきわめて短時間に短縮することができる。また、濾紙から阻止帯の境界までの距離が濾紙の位置により異なるときでも、任意の位置での阻止帯の境界を正確かつ迅速に決定することができる。
本発明によれば、検査時間をきわめて短時間に短縮することができる薬剤感受性検査方法、薬剤感受性検査装置、薬剤感受性検査用のプログラムおよび薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図3は、本発明の実施の形態の薬剤感受性検査方法を示している。また、本発明の実施の形態の薬剤感受性検査方法は、本発明の実施の形態の薬剤感受性検査装置(図示せず)により実施される。
本発明の実施の形態の薬剤感受性検査装置は、画像処理装置と処理手段と表示手段とを有している。
画像処理手段は、高分解能でコントラスト比の高いスキャナーやCCDカメラ等から成り、インキュベータで培養しているシャーレ内の培地を撮影可能になっている。
処理手段は、コンピュータから成り、画像分割手段とコロニー測定手段と阻止帯決定手段とを有している。画像分割手段は、画像処理手段で撮影された培地の画像を取り込み、濾紙の周囲の培地を、濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の領域に分割可能になっている。コロニー測定手段は、分割された各領域内の菌液によるコロニーの面積を測定可能になっている。阻止帯決定手段は、各領域内のコロニーの面積を、対照とする領域内のコロニーの面積と比較して阻止帯を決定するよう構成されている。
表示手段は、モニタから成り、処理手段で決定された阻止帯を表示可能になっている。
本発明の実施の形態の薬剤感受性検査方法は、ディスク拡散法に適用される。まず、図1(a)に示すように、菌液を調整してシャーレ内の試験培地1に塗布後、単一濃度の薬剤を含む濾紙ディスク2を試験培地1に配置する。また、図1(b)に示すように、同一条件で菌液を塗布したシャーレ内の対照培地11に、薬剤を含まない対照濾紙ディスク12を配置する。試験培地1および対照培地11の各シャーレ内の菌を、同一条件でインキュベータにより一定温度で培養する。所定の培養時間毎に、インキュベータで保温した各シャーレの試験培地1および対照培地11を画像処理装置で撮影し、菌の増殖過程の画像を取得する。
画像分割手段により撮影された試験培地1および対照培地11の画像を取り込む。図1(a)に示すように、画像分割手段により、試験培地1の画像上で濾紙ディスク2の周囲の試験培地1を、濾紙ディスク2を中心とした段階的に半径が異なる複数の同心円により分割された複数の円環状の試験領域3a乃至3fに分割する。また、同様に、図1(b)に示すように、画像分割手段により対照培地11の画像上で対照濾紙ディスク12の周囲の対照培地11も各試験領域3a乃至3fと対応する複数の対照領域13a乃至13fに分割する。なお、ディスク拡散法では阻止帯が濾紙ディスク2を中心とした円形に形成されるため、画像分割手段で試験培地1を濾紙ディスク2を中心とした複数の円環状の試験領域3a乃至3fに分割することにより、阻止帯の境界を正確かつ迅速に決定することができる。
各時刻毎に、各試験領域3a乃至3f内および各対照領域13a乃至13f内の単位面積あたりの菌液によるコロニー4,14の面積So,Scをコロニー測定手段により画像上で測定する。測定された各時刻毎の各試験領域3a乃至3f内の単位面積あたりのコロニー4の面積Soと、各試験領域3a乃至3fと対応する対照領域13a乃至13f内の菌液によるコロニー14の面積Scとの比So/Scを、阻止帯決定手段により求める。阻止帯決定手段は、試験領域3e,3fと対応する対照領域13e,13fとの比So/Scの値が所定の値の範囲内であるため、その試験領域3e,3fを阻止帯の外部と判断する。また、試験領域3a,3b,3c,3dと対応する対照領域13a,13b,13c,13dとの比So/Scの値が所定の値の範囲外であるため、その試験領域3a,3b,3c,3dを阻止帯の内部と判断する。阻止帯の外部と判断された試験領域3eに濾紙ディスク2側で隣接する試験領域3dが阻止帯の内部と判断されたため、その2つの試験領域3d,3eの境界を阻止帯の境界5として阻止帯を決定する。
図2(a)に示すように、各試験領域3a乃至3fでの単位面積あたりのコロニー4の面積Soの培養時間による変化は、阻止帯の内部に位置する各試験領域3a,3b,3cと、境界に位置する試験領域3dと、外部に位置する各試験領域3e,3fとで異なる。このとき、図2(a)の丸印の時間に、阻止帯を目視で確認することができる。また、図2(b)に示すように、各対照領域13a乃至13fでの単位面積あたりのコロニー14の面積Scの培養時間による変化は、菌が対照培地11内で均等に増殖するため、各対照領域13a乃至13fで同じ変化を示す。図2(c)に示すように、比So/Scの値は、阻止帯の内部に位置する各試験領域3a,3b,3cと、境界に位置する試験領域3dと、外部に位置する各試験領域3e,3fとで明確に異なり、図中の丸印の時間に、阻止帯を確認することができる。
このように、本発明の実施の形態の薬剤感受性検査方法および薬剤感受性検査装置は、測定された各時刻毎の各試験領域3a乃至3f内の単位面積あたりのコロニー4の面積Soを、濾紙が薬剤を含まない点を除いて試験培地1と同一条件で培養した対照培地11の、各試験領域3a乃至3fと対応する対照領域13a乃至13f内の単位面積あたりの菌液によるコロニー14の面積Scと比較することにより、阻止帯が目視で確認できる程度にまで形成されていなくても、阻止帯の境界5を決定することができる。このため、16〜18時間培養して阻止帯を目視で確認する場合に比べ、検査時間をきわめて短時間に短縮することができる。
また、画像撮影装置により撮影された画像上で阻止帯を決定することにより、人手を介することなく阻止帯の大きさを計測することができる。このため、人がノギスなどで計測する場合に比べて、計測に熟練を要さずに、速くかつ精度の高い検査結果を得ることができる。
阻止帯が決定されたならば、その阻止帯を表示手段により表示する。これにより、検査結果を目視で確認することができる。
本発明の実施の形態の薬剤感受性検査装置による薬剤感受性検査方法は、本発明に係る薬剤感受性検査用のプログラムおよび薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体により、コンピュータを用いて自動化することができ、人件費を低減することができる。
なお、本発明の実施の形態の薬剤感受性検査方法および薬剤感受性検査装置で、処理手段は、菌液によるコロニーの検出面積Sdをあらかじめ培養時刻毎に設定して記憶する検出値記憶手段を有し、阻止帯決定手段は、測定された各時刻毎の各試験領域3a乃至3f内の単位面積あたりのコロニー4の面積Soを、培養時刻毎に設定された検出面積Sdと比較し、その差が所定の範囲を超える試験領域3e,3fの濾紙側境界を阻止帯の境界5として阻止帯を決定するよう構成されていてもよい。なお、検出面積Sdは、過去のデータ等に基づいて、菌液の種類や培養条件などに応じて設定される。この構成によっても、阻止帯が目視で確認できる程度にまで形成されていなくても、阻止帯の境界5を決定することができる。このため、16〜18時間培養して阻止帯を目視で確認する場合に比べ、検査時間をきわめて短時間に短縮することができる。また、適切な検出面積Sdを設定することにより、より短時間で阻止帯を決定することができる。
また、図3に示すように、本発明の実施の形態の薬剤感受性検査方法および薬剤感受性検査装置で、濾紙22はE−test(登録商標)用の細長いストリップから成り、長さ方向に沿って2段階に濃度が異なる薬剤を含み、画像分割手段は、濾紙22の周囲の試験培地1を、同じ面積を有する複数の矩形の試験領域23a乃至23eに分割し、同じ試験培地1内の阻止帯から十分に離れた位置に各試験領域23a乃至23eと同じ面積の対照領域33を形成可能に構成されていてもよい。この構成は、ディスク拡散法を利用したE−test(登録商標)に適用され、その検査時間をきわめて短時間に短縮することができる。また、濾紙22から阻止帯の境界25までの距離が濾紙22の位置により異なるときでも、任意の位置での阻止帯の境界25を正確かつ迅速に決定することができる。
本発明の実施の形態の薬剤感受性検査方法の(a)試験培地を試験領域に分割した状況、(b)対照培地を対照領域に分割した状況を示す原理説明図である。 図1に示す薬剤感受性検査方法の(a)各試験領域での単位面積あたりのコロニーの面積Soの培養時間による変化、(b)各対照領域での単位面積あたりのコロニーの面積Scの培養時間による変化、(c)比So/Scの培養時間による変化を示すグラフである。 図1に示す薬剤感受性検査方法をE−test(登録商標)に適用した変形例を示す原理説明図である。
符号の説明
1 試験培地
2 濾紙ディスク
3a,3b,3c,3d,3e,3f 試験領域
4 コロニー
5 阻止帯の境界
11 対照培地
12 対照濾紙ディスク
13a,13b,13c,13d,13e,13f 対照領域
14 コロニー

Claims (16)

  1. 試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定する薬剤感受性検査方法であって、
    前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる複数の試験領域に分割し、
    所定の培養時刻毎に各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定し、
    測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記濾紙が薬剤を含まない点を除いて前記試験培地と同一条件で培養した対照培地の、各試験領域と対応する対照領域内の前記菌液によるコロニーの面積と比較し、各試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲内で、その試験領域に濾紙側で隣接する試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲外のとき、その2つの試験領域の境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定することを、
    特徴とする薬剤感受性検査方法。
  2. 試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定する薬剤感受性検査方法であって、
    前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる複数の試験領域に分割し、
    所定の培養時刻毎に各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定し、
    測定された各培養時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、あらかじめ培養時刻毎に設定された検出面積と比較し、その差が所定の範囲を超える試験領域の濾紙側境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定することを、
    特徴とする薬剤感受性検査方法。
  3. 前記濾紙は単一濃度の薬剤を含む濾紙ディスクから成り、
    各試験領域は、前記濾紙を中心とした段階的に半径が異なる複数の同心円により分割された複数の円環状の試験領域から成ることを、
    特徴とする請求項1または2記載の薬剤感受性検査方法。
  4. 前記濾紙は細長く形成され、長さ方向に沿って段階的に濃度が異なる薬剤を含み、
    各試験領域は同じ面積を有する複数の矩形の試験領域から成ることを、
    特徴とする請求項1または2記載の薬剤感受性検査方法。
  5. 試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定するための薬剤感受性検査装置であって、
    薬剤を含まない対照濾紙が配置され、前記対照濾紙が薬剤を含まない点を除いて前記試験培地と同一条件で培養する対照培地と、
    所定の培養時刻毎に前記試験培地および前記対照培地を撮影可能な画像撮影装置と、
    前記画像撮影装置により撮影された画像上で、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の試験領域に分割し、前記対照濾紙の周囲の前記対照培地を、各試験領域と対応する複数の対照領域に分割する画像分割手段と、
    所定の培養時刻毎に前記画像分割手段により分割された各試験領域内および各対照領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定するコロニー測定手段と、
    前記コロニー測定手段により測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記コロニー測定手段により測定された各試験領域と対応する各対照領域内の前記菌液によるコロニーの面積と比較し、各試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲内で、その試験領域に濾紙側で隣接する試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲外のとき、その2つの試験領域の境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定する阻止帯決定手段と、
    前記阻止帯決定手段により決定された阻止帯を表示する表示手段とを、
    有することを特徴とする薬剤感受性検査装置。
  6. 試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定するための薬剤感受性検査装置であって、
    前記菌液によるコロニーの検出面積をあらかじめ培養時刻毎に設定して記憶する検出値記憶手段と、
    所定の培養時刻毎に前記試験培地を撮影可能な画像撮影装置と、
    前記画像撮影装置により撮影された画像上で、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の試験領域に分割する画像分割手段と、
    所定の培養時刻毎に前記画像分割手段により分割された各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定するコロニー測定手段と、
    前記コロニー測定手段により測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記検出値記憶手段で記憶された培養時刻毎の検出面積と比較し、その差が所定の範囲を超える試験領域の濾紙側境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定する阻止帯決定手段と、
    前記阻止帯決定手段により決定された阻止帯を表示する表示手段とを、
    有することを特徴とする薬剤感受性検査装置。
  7. 前記濾紙は単一濃度の薬剤を含む濾紙ディスクから成り、
    前記画像分割手段は、前記濾紙を中心とした段階的に半径が異なる複数の同心円により複数の円環状の試験領域に分割することを、
    特徴とする請求項5または6記載の薬剤感受性検査装置。
  8. 前記濾紙は細長く形成され、長さ方向に沿って段階的に濃度が異なる薬剤を含み、
    前記画像分割手段は、同じ面積を有する複数の矩形の試験領域に分割することを、
    特徴とする請求項5または6記載の薬剤感受性検査装置。
  9. 試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定する薬剤感受性検査用のプログラムであって、
    コンピュータを、
    所定の培養時刻毎に前記試験培地を撮影する画像撮影手段、
    前記画像撮影手段により撮影された画像上で、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の試験領域に分割する画像分割手段、
    所定の培養時刻毎に前記画像分割手段により分割された各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定するコロニー測定手段、
    前記コロニー測定手段により測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記濾紙が薬剤を含まない点を除いて前記試験培地と同一条件で培養した対照培地の、各試験領域と対応する対照領域内の前記菌液によるコロニーの面積と比較し、各試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲内で、その試験領域に濾紙側で隣接する試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲外のとき、その2つの試験領域の境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定する阻止帯決定手段、
    前記阻止帯決定手段により決定された阻止帯を表示する表示手段として、
    機能させるための薬剤感受性検査用のプログラム。
  10. 試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定するための薬剤感受性検査用のプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記菌液によるコロニーの検出面積をあらかじめ培養時刻毎に設定して記憶する検出値記憶手段、
    所定の培養時刻毎に前記試験培地を撮影する画像撮影手段、
    前記画像撮影手段により撮影された画像上で、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の試験領域に分割する画像分割手段、
    所定の培養時刻毎に前記画像分割手段により分割された各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定するコロニー測定手段、
    前記コロニー測定手段により測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記検出値記憶手段で記憶された培養時刻毎の検出面積と比較し、その差が所定の範囲を超える試験領域の濾紙側境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定する阻止帯決定手段、
    前記阻止帯決定手段により決定された阻止帯を表示する表示手段として、
    機能させるための薬剤感受性検査用のプログラム。
  11. 前記濾紙は単一濃度の薬剤を含む濾紙ディスクから成り、
    前記画像分割手段は、前記濾紙を中心とした段階的に半径が異なる複数の同心円により複数の円環状の試験領域に分割することを、
    特徴とする請求項9または10記載の薬剤感受性検査用のプログラム。
  12. 前記濾紙は細長く形成され、長さ方向に沿って段階的に濃度が異なる薬剤を含み、
    前記画像分割手段は、同じ面積を有する複数の矩形の試験領域に分割することを、
    特徴とする請求項10または11記載の薬剤感受性検査用のプログラム。
  13. 試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定する薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    コンピュータを、
    所定の培養時刻毎に前記試験培地を撮影する画像撮影手段、
    前記画像撮影手段により撮影された画像上で、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の試験領域に分割する画像分割手段、
    所定の培養時刻毎に前記画像分割手段により分割された各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定するコロニー測定手段、
    前記コロニー測定手段により測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記濾紙が薬剤を含まない点を除いて前記試験培地と同一条件で培養した対照培地の、各試験領域と対応する対照領域内の前記菌液によるコロニーの面積と比較し、各試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲内で、その試験領域に濾紙側で隣接する試験領域内のコロニーの面積と対応する対照領域内のコロニーの面積との差が所定の範囲外のとき、その2つの試験領域の境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定する阻止帯決定手段、
    前記阻止帯決定手段により決定された阻止帯を表示する表示手段として、
    機能させるための薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 試験培地に菌液を塗布後、薬剤を含む濾紙を試験培地に配置し、所定時間培養後に形成された阻止帯を決定するための薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    コンピュータを、
    前記菌液によるコロニーの検出面積をあらかじめ培養時刻毎に設定して記憶する検出値記憶手段、
    所定の培養時刻毎に前記試験培地を撮影する画像撮影手段、
    前記画像撮影手段により撮影された画像上で、前記濾紙の周囲の前記試験培地を、前記濾紙からの距離が段階的に異なる所定の複数の試験領域に分割する画像分割手段、
    所定の培養時刻毎に前記画像分割手段により分割された各試験領域内の前記菌液によるコロニーの面積を測定するコロニー測定手段、
    前記コロニー測定手段により測定された各時刻毎の各試験領域内の前記コロニーの面積を、前記検出値記憶手段で記憶された培養時刻毎の検出面積と比較し、その差が所定の範囲を超える試験領域の濾紙側境界を阻止帯の境界として阻止帯を決定する阻止帯決定手段、
    前記阻止帯決定手段により決定された阻止帯を表示する表示手段として、
    機能させるための薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 前記濾紙は単一濃度の薬剤を含む濾紙ディスクから成り、
    前記画像分割手段は、前記濾紙を中心とした段階的に半径が異なる複数の同心円により複数の円環状の試験領域に分割することを、
    特徴とする請求項13または14記載の薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  16. 前記濾紙は細長く形成され、長さ方向に沿って段階的に濃度が異なる薬剤を含み、
    前記画像分割手段は、同じ面積を有する複数の矩形の試験領域に分割することを、
    特徴とする請求項13または14記載の薬剤感受性検査用のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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