JP4730770B2 - ボールねじ - Google Patents

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本発明は、多数のボールが転動する螺旋状のねじ溝が形成されたボールねじ、特に、特にスラスト荷重だけでなく、ラジアル荷重やモーメント荷重の複合荷重が作用するボールねじに関する。
ボールねじは、外周に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、円筒面内に螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、対向する両ねじ溝で構成されたボール転動路内に転動自在に収容された多数のボールとからなり、ねじ軸あるいはナットの回転を軸方向の並進運動に変換する機械要素である。一般的に、産業機械や位置決め機構等に使用されるボールねじは、主として純スラスト荷重のみを負荷する構造になっている。したがって、このボールねじにラジアル荷重やモーメント荷重が直接ナットやねじ軸に負荷される、例えば、リニアガイドなしで単独で使用される場合、内部の荷重負荷分布にアンバランスが生じるため、ボールねじと別の構成部品を併設して使用されるのが通常であった。
然しながら、自動車用のアクチュエータ等に使用されるボールねじにおいては、コンパクト化を狙って、アクチュエータの構造上の制約や低コスト化の要求に対応するために、ボールねじにスラスト荷重とラジアル荷重およびモーメント荷重の複合荷重が負荷されることがむしろ一般的となっている。例えば、エンジンの可変バルブ機構やトランスミッションに使用されるアクチュエータがそれに当る。
ボールねじに、純スラスト荷重以外にラジアル荷重やモーメント荷重の複合荷重が負荷された場合、ボールねじの内部負荷分布が不均一となり、負荷ボールが減少することによりその接触面圧が増大してボールねじの耐久性を著しく低下させる恐れがある。こうした問題を解決したものとして、本出願人は図7に示すボールねじを既に提案している。
このボールねじ51は、外周面に螺旋状のねじ溝54が形成されたねじ軸52と、このねじ軸52に外嵌され、内周面にねじ溝54に対応する螺旋状のねじ溝55が形成されたナット53と、対向する両ねじ溝54、55によって形成される転動路に転動自在に収容された複数のボール56と、ナット53のねじ溝55を連結する駒部材57とを備え、この駒部材57が、ナット53の両端部で、かつ、モーメント荷重が発生する方向に対して円周方向に略90°傾けてそれぞれ配設されることにより、ナット53の中央部分のボールを廃止することができる。これにより、低コストで、かつ、ボールねじ51のラジアル荷重およびモーメント荷重に対する負荷能力が増大し、耐久性が向上する。
特開2004−169740号公報
然しながら、この従来のボールねじ51では、ナット53の中央部に、荷重作用点となるトラニオン軸58が設けられ、このトラニオン軸58に対して軸方向に対称な位置に循環部材となる駒部材57が配置されているため、ボールねじ51にスラスト荷重とラジアル荷重の複合荷重が負荷された場合、モーメント力がねじ溝54、55とボール56との接触状態により誘起され、トラニオン軸58に対して軸方向均等に駒部材57が配置されていることにより、この誘起されるモーメント力によって循環列の内部負荷分布が不均一になって短寿命の原因となる。
図8は、誘起モーメント力の発生メカニズムを説明するための模式図である。(a)は、ボールねじ51に、スラスト荷重Fa(図中左方向)のみが負荷された状態を示し、(b)は、ボールねじ51に、矢印に示すスラスト荷重Fa(図中左方向)とラジアル荷重Fr(図中上方向)の複合荷重が負荷された状態を示している。ボールねじ51にスラスト荷重Faが負荷された場合、ねじ軸52とナット53の軸方向の相対移動により、両ねじ溝54、55とボール56が所定の接触角をもって接触することになる。この時、スラスト荷重Faに加え、ボールねじ51にラジアル荷重がさらに負荷された場合、(b)に示すように、ボール56の接触軸に対して直角方向の力がすべて同方向となり、反時計方向(図中矢印にて示す)に回転しようとする力、所謂モーメント力としてボールねじ51に誘起することになる。
さらに、図9に示すように、揺動レバー59を介してボールねじ51に負荷トルクTが作用し、ナット53への荷重作用点となるトラニオン軸58とねじ軸52の中心とを含む平面S上にモーメント荷重Mあるいはラジアル荷重Frが発生する場合、駒部材57をこのモーメント荷重Mが発生する方向に対して円周方向に90°傾けて配置しても、トラニオン軸58と駒部材57とが干渉することはないが、モーメント荷重Mあるいはラジアル荷重Frがトラニオン軸58とねじ軸52の中心とを含む平面S上にない場合、駒部材57を同様に90°傾けて配置するということは、荷重作用点と駒部材57をナット53の円周方向で同位相に配置することになり、トラニオン軸58と駒部材57とが干渉する恐れがある。したがって、この干渉を避けるには、ナット53の全長を必要以上に長くしなければならなく、おのずとボールねじ51が大型化し、アクチュエータのコンパクト化の妨げとなって好ましくない。
本発明は、こうした従来の問題を解決し、ラジアル荷重やモーメント荷重が負荷される使用条件下において、内部負荷分布の不均一化を軽減し、耐久性の向上を図ったボールねじを提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、このねじ軸に外嵌され、内周面に前記ねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、対向する両ねじ溝で構成される転動路に転動自在に収容された複数のボールと、前記ナットのねじ溝を連結する連結溝が形成された駒部材とを備え、アクチュエータの駆動部に使用されて前記ナットにスラスト荷重とラジアル荷重の複合荷重が作用するボールねじにおいて、前記ナットの両端部に前記駒部材が配置されると共に、前記ナットの外周面に荷重作用点となる一対のトラニオン軸が円周方向に対向する方向に突設され、前記トラニオン軸を中心に、前記駒部材のうち一方の駒部材が対称位置より所定量だけシフトして、軸方向に非対称に配置されている構成を採用した。
このように、アクチュエータの駆動部に使用されてナットにスラスト荷重とラジアル荷重の複合荷重が作用するボールねじにおいて、ナットの両端部に駒部材が配置されると共に、ナットの外周面に荷重作用点となる一対のトラニオン軸が円周方向に対向する方向に突設され、トラニオン軸を中心に、駒部材のうち一方の駒部材が対称位置より所定量だけシフトして、軸方向に非対称に配置されているので、ラジアル荷重による誘起モーメントを相殺する方向にモーメント力を発生させることができ、ボールねじの内部負荷分布の不均一化を軽減し、耐久性の向上を図ったボールねじを提供することができる。
また、請求項に記載の発明のように、前記駒部材が、前記ナットの円周方向において、前記ナットの荷重作用点となる前記トラニオン軸に対して所定の傾斜角を有する位相に配置されていれば、ナットの荷重作用点と駒部材との間隔を確保した状態でナットの全長を短縮することができる。
好ましくは、請求項に記載の発明のように、前記傾斜角が0°を超え90°未満に設定されていれば、ボールと両ねじ溝間の面圧が一層低下し、内部負荷分布の不均一さが軽減される。
また、請求項に記載の発明のように、前記駒部材部が、前記ナットの円周方向において、それぞれ対向した位相に配置されていれば、ナットの荷重作用点となるトラニオン軸と駒部材との間隔を充分確保してナットの全長を大幅に短縮することができると共に、熱処理時のナットの焼割れを防止することができる。
本発明に係るボールねじのねじは、外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、このねじ軸に外嵌され、内周面に前記ねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、対向する両ねじ溝で構成される転動路に転動自在に収容された複数のボールと、前記ナットのねじ溝を連結する連結溝が形成された駒部材とを備え、アクチュエータの駆動部に使用されて前記ナットにスラスト荷重とラジアル荷重の複合荷重が作用するボールねじにおいて、前記ナットの両端部に前記駒部材が配置されると共に、前記ナットの外周面に荷重作用点となる一対のトラニオン軸が円周方向に対向する方向に突設され、前記トラニオン軸を中心に、前記駒部材のうち一方の駒部材が対称位置より所定量だけシフトして、軸方向に非対称に配置されているので、ラジアル荷重による誘起モーメントを相殺する方向にモーメント力を発生させることができ、ボールねじの内部負荷分布の不均一化を軽減し、耐久性の向上を図ったボールねじを提供することができる。
外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、このねじ軸に外嵌され、内周面に前記ねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、対向する両ねじ溝で構成される転動路に転動自在に収容された複数のボールと、前記ナットの両端部に装着され、内周に当該ナットのねじ溝を連結する連結溝を有する駒部材とを備え、アクチュエータの駆動部に使用されて前記ナットにスラスト荷重とラジアル荷重の複合荷重が作用するボールねじにおいて、前記駒部材が、前記ナットの荷重作用点となるナット孔に対して、軸方向に非対称に配置されると共に、前記ナットの円周方向において、前記ナット孔に対して当該駒部材の位相を傾斜させ、それぞれ対向して配置されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1(a)は、本発明に係るボールねじの第1の実施形態を示す正面図、(b)は、(a)の縦断面図である。
このボールねじ1は、外周に螺旋状のねじ溝2aが形成されたねじ軸2と、このねじ軸2に外挿され、内周にねじ溝2aに対応する螺旋状のボールねじ溝3aが形成されたナット3と、両ねじ溝2a、3a間に転動自在に収容された多数のボール4と、ナット3の胴部の両端部に装着され、ねじ溝3aを連結する連結溝5aが形成された駒部材5とを備えている。そして、ねじ溝2a、3aによりボール転動路が構成され、この転動路内の内外のねじ溝2a、3a間に介在された多数のボール4は、ねじ溝2a、3aに沿って転動し、駒部材5の連結溝5aに案内されてねじ軸2のランド部2bを乗り越え、隣接するねじ溝3aに戻り、再びねじ溝2a、3aに沿って転動して無限循環することができる。
ねじ溝2a、3aは、ボール4の半径よりも僅かに大きい曲率半径からなる一対の円弧を組み合わせたゴシックアーチ溝に形成されている。無論、ねじ溝2a、3aは、このゴシックアーチ形状以外にも、例えば、ボール4とサーキュラコンタクトする単一円弧からなる溝形状であっても良い。
ナット3の外周面には、ナット3の軸線に対し直交する一対の円柱状のトラニオン軸6が円周方向に対向する方向に突設されている。そして、図示しない揺動アームがこのトラニオン軸6に係合し、ボールねじ1は、トラニオン軸6でナット3の軸線回りに揺動自在に支持されて使用される。これにより、図示しない電動モータの回転に伴ってねじ軸2が回転し、このねじ軸2の回転によりナット3が軸方向(図中左右方向)に移動される。すなわち、このボールねじ1により、電動モータの回転運動がボールねじ1を介してナット3の軸方向運動に変換され、ナット3のトラニオン軸6を介して連結された揺動アームが揺動運動する。
ここで、本実施形態では、循環部材となる駒部材5が、ナット3の円周方向において、荷重作用点となるトラニオン軸6と同一位相で、かつ、このトラニオン軸6に対して、軸方向に非対称に配置されている。すなわち、一対の駒部材5は、トラニオン軸6に対してそれぞれA、Bからなる距離を隔てて配置され(B=A+δ)、トラニオン軸6を中心に、一方の駒部材5が対称位置よりδだけシフトして非対称に配置されている。言い換えれば、一対の駒部材5、5に対して非対称位置にナット3への複合荷重F(F=Fa+Fr)の作用点(トラニオン軸6)をシフトすることで、ラジアル荷重Frによる誘起モーメントMoを相殺する方向にモーメント力Mを発生させることができ、内部負荷分布の不均一化を軽減し、耐久性の向上を図ったボールねじ1を提供することができる。
図2は、従来のボールねじ(比較例)と、本実施形態におけるボールねじ1(実施例1)の面圧分布を比較計算した結果を示すグラフである。ここで、従来のボールねじは、トラニオン軸に対して、一対の駒部材が軸方向に対称に配置されている。このように、ラジアル荷重Frとスラスト荷重Faの複合荷重Fがボールねじに負荷される使用条件下で、トラニオン軸6に対して、一対の駒部材5、5が軸方向に非対称に配置されていれば、ボール4と両ねじ溝2a、3a間の最大面圧が低下し、内部負荷分布の不均一さが軽減されることが判る。
表1に、この計算を行ったボールねじ諸元と荷重条件を示す。ここで、スラスト荷重Faとラジアル荷重Frは、複合荷重Fの分力を示している(図1参照)。
Figure 0004730770
図3は、従来のボールねじ(比較例)と、本実施形態におけるボールねじ1(実施例1)の寿命を比較したグラフである。ここで、従来のボールねじの寿命を1とした時の寿命倍率を示している。このグラフから判るように、本実施形態のボールねじ1では、最大面圧の低下と、内部負荷分布の均一化によって、従来のボールねじに比べ1.13倍寿命が向上する。
図4(a)は、本発明に係るボールねじの第2の実施形態を示す正面図、(b)は(a)の側面図である。なお、前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
このボールねじ7は、ナット8の外周面に、ナット8の軸線に対し直交する一対のナット孔9が円周方向に対向する方向に穿設されている。このナット孔9には円柱状のトラニオン軸(図示せず)が嵌合される。ここで、本実施形態では、駒部材5が、ナット8の円周方向において、荷重作用点となるナット孔9と異なった位相、ここでは、ナット孔9に対してそれぞれ傾斜角α=50°だけ傾斜し、ナット8の円周方向に対向して配置されている。また、一対の駒部材5、5は、前述した実施形態と同様、ナット孔9に対して、軸方向に非対称に配置されている。すなわち、一対の駒部材5は、ナット孔9に対してそれぞれC、Dからなる距離を隔てて配置され(D=C+δ、C<A)、ナット孔9を中心に、一方の駒部材5が対称位置よりδだけシフトして非対称に配置されている。これにより、ナット孔9と駒部材5、5との間隔を充分確保して熱処理時のナット8の焼割れを防止すると共に、ナット8の全長を大幅に短縮することができる。
なお、ここでは、ナット8の円周方向において、ナット孔9に対して一対の駒部材5、5の位相を50°傾斜させ、それぞれ対向して配置したものを例示したが、これに限らず、一対の駒部材5、5が、ナット孔9に対して軸方向に非対称に配置されていれば良い。したがって、一対の駒部材5、5を同位相に配置しても良い。また、傾斜角αが0°を超え90°未満に設定されていれば、駒部材5とナット孔9との間隔を所定量に確保した状態でナット8の全長を短縮することができる。この場合、循環部材は例示した駒部材5に限らず、リターンチューブであっても良い。
図5は、従来のボールねじ(比較例)と、本実施形態におけるボールねじ7(実施例2)の面圧分布を比較計算した結果を示すグラフである。ここで、従来のボールねじは、前述した第1の実施形態で比較したものと同様である。このように、ラジアル荷重Frとスラスト荷重Faの複合荷重Fがボールねじに負荷される使用条件下で、ナット孔9に対して、一対の駒部材5、5が軸方向に非対称に配置されていれば、ボール4と両ねじ溝2a、3a間の面圧が低下し、内部負荷分布の不均一さが一層軽減されることが判る。
図6は、従来のボールねじ(比較例)と、本実施形態におけるボールねじ7(実施例2)の寿命を比較したグラフである。ここで、従来のボールねじの寿命を1とした時の寿命倍率を示している。このグラフから判るように、本実施形態のボールねじ7では、面圧の低下と、内部負荷分布の均一化によって、従来のボールねじに比べ1.61倍寿命が向上する。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係るボールねじは、自動車用アクチュエータの駆動部に用いられるボールねじに適用できる。
(a)は、本発明に係るボールねじの第1の実施形態を示す正面図である。 (b)は、同上、縦断面図である。 従来のボールねじと、本実施形態のボールねじの面圧分布を比較計算した結果を示すグラフである。 同上、ボールねじの寿命を比較計算した結果を示すグラフである。 (a)は、本発明に係るボールねじの第2の実施形態を示す正面図である。 (b)は、同上、側面図である。 従来のボールねじと、本実施形態のボールねじの面圧分布を比較計算した結果を示すグラフである。 同上、ボールねじの寿命を比較計算した結果を示すグラフである。 従来のボールねじを示す縦断面図である。 従来のボールねじに複合荷重が負荷された状態を示す説明図である。 誘起モーメント力の発生メカニズムを説明するための模式図で、(a)は、ボールねじにスラスト荷重のみが負荷された状態を示している。(b)は、ボールねじに、スラスト荷重とラジアル荷重の複合荷重が負荷された状態を示している。
符号の説明
1、7・・・・・・・・・ボールねじ
2・・・・・・・・・・・ねじ軸
2a、3a・・・・・・・ねじ溝
2b・・・・・・・・・・ランド部
3、8・・・・・・・・・ナット
4・・・・・・・・・・・ボール
5・・・・・・・・・・・駒部材
5a・・・・・・・・・・連結溝
6・・・・・・・・・・・トラニオン軸部
9・・・・・・・・・・・ナット孔
51・・・・・・・・・・ボールねじ
52・・・・・・・・・・ねじ軸
53・・・・・・・・・・ナット
54、55・・・・・・・ねじ溝
56・・・・・・・・・・ボール
57・・・・・・・・・・駒部材
58・・・・・・・・・・トラニオン軸
59・・・・・・・・・・揺動レバー
A、B・・・・・・・・・トラニオン軸と駒部材との軸方向距離
C、D・・・・・・・・・ナット孔と駒部材との軸方向距離
F・・・・・・・・・・・複合荷重
Fa・・・・・・・・・・スラスト荷重
Fr・・・・・・・・・・ラジアル荷重
H・・・・・・・・・・・溝深さ
M・・・・・・・・・・・モーメント荷重
Mo・・・・・・・・・・誘起モーメント
S・・・・・・・・・・・トラニオン軸とねじ軸の中心とを含む平面
T・・・・・・・・・・・負荷トルク
α・・・・・・・・・・・傾斜角
δ・・・・・・・・・・・駒部材の軸方向シフト量

Claims (4)

  1. 外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、
    このねじ軸に外嵌され、内周面に前記ねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、
    対向する両ねじ溝で構成される転動路に転動自在に収容された複数のボールと、
    前記ナットのねじ溝を連結する連結溝が形成された駒部材とを備え、
    アクチュエータの駆動部に使用されて前記ナットにスラスト荷重とラジアル荷重の複合荷重が作用するボールねじにおいて、
    前記ナットの両端部に前記駒部材が配置されると共に、前記ナットの外周面に荷重作用点となる一対のトラニオン軸が円周方向に対向する方向に突設され、前記トラニオン軸を中心に、前記駒部材のうち一方の駒部材が対称位置より所定量だけシフトして、軸方向に非対称に配置されていることを特徴とするボールねじ。
  2. 前記駒部材が、前記ナットの円周方向において、前記ナットの荷重作用点となる前記トラニオン軸に対して所定の傾斜角を有する位相に配置されている請求項1に記載のボールねじ。
  3. 前記傾斜角が0°を超え90°未満に設定されている請求項2に記載のボールねじ。
  4. 前記駒部材が、前記ナットの円周方向において、それぞれ対向した位相に配置されている請求項1乃至3いずれかに記載のボールねじ。
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