JP4730636B2 - 反射型液晶表示装置およびそれに用いられる光路偏向板の製造方法 - Google Patents

反射型液晶表示装置およびそれに用いられる光路偏向板の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置に係り、とりわけ、外光の反射光を利用して画像表示を行う反射型液晶表示装置およびそれに用いられる光路偏向板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示装置(LCD(Liquid Crystal Display))は、ノート型パーソナルコンピュータ等の表示部として広く用いられている。また、近年、液晶表示装置の大型化も急速に進展しており、デスクトップ型パーソナルコンピュータ等の表示部として一般的であるCRT(Cathode Ray Tube)に代わるものとしても期待されている。
【0003】
このような液晶表示装置では一般に、バックライトと呼ばれる光源を液晶セルの背面に配置し、バックライトからの透過光を観察者側で見る透過型方式が採用されている。しかしながら、バックライトの消費電力は非常に大きく、ノート型パーソナルコンピュータ等の電池寿命を短くする主原因となり、またバックライトの分だけ液晶表示装置の厚さおよび重量も大きくなる。このため、電池寿命や携帯性が問題となる小型の電卓や携帯電話機等の表示部としては、反射型液晶表示装置が一般に用いられている。
【0004】
反射型液晶表示装置は、観察者側から入射する外光を液晶層の背面に配置された反射板により反射させて画像表示に利用するものであり、バックライトが不要となり、低消費電力で電池駆動でき、薄型および軽量であり、かつ発熱量も少ないという利点を有する。
【0005】
図4は従来の反射型液晶表示装置の一例を示す図である。図4に示すように、従来の反射型液晶表示装置20は、互いに対向して配置された一対のガラス基板21,22と、ガラス基板21,22間に挟持された液晶層23と、背面側のガラス基板21のうち液晶層23に隣接する表面側に設けられた反射板24とを備えている。ここで、観察者側から入射する外光は、観察者側のガラス基板22および液晶層23を介して反射板24に照射され、反射板24で反射されて画像表示に利用される。
【0006】
なお、反射型液晶表示装置20では、その構造上、観察者側のガラス基板22で反射される反射光R1の角度と、反射板24で反射される反射光R2の角度とが等しくなることから、観察者側から見たときに反射光R1,R2が重なって表示画面が見づらくなりやすい。このため、反射型液晶表示装置20では一般に、反射板24に拡散機能を付与したり、観察者側基板の観察者側の表面に前方散乱層を設けたりすることにより、反射光R1,R2の重なり合いを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、反射板24や前方散乱層により拡散機能を付与すると、反射板24や前方散乱層で散乱された外光を画像光として用いることとなるので、その光強度が弱くなり、表示画面の明るさを十分に確保することができないという問題がある。
【0008】
近年、情報量の多い携帯電話機や携帯情報端末等の携帯情報処理装置の発達および普及により、高画質でかつフルカラー表示が可能な反射型液晶表示装置が求められており、反射型液晶表示装置の表示画面の明るさを十分に確保することが強く求められている。
【0009】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、外光(入射光)を有効に利用して画像光の光強度および視認度を向上させ、明るくかつ高品質の画像表示を行うことができる反射型液晶表示装置およびそれに用いられる光路偏向板の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その第1の解決手段として、互いに対向して配置された一対の基板と、前記一対の基板間に挟持された液晶層と、前記一対の基板のうち観察者側基板から背面側基板へ向けて入射される外光を反射する反射板と、前記観察者側基板から前記背面側基板へ向けて入射される外光の進行方向および前記反射板で反射された外光の進行方向を変えることにより、前記観察者側基板で反射される反射光の角度と前記反射板で反射されて外部に放射される画像光の角度とを異ならせる光路偏向板とを備えたことを特徴とする反射型液晶表示装置を提供する。
【0011】
なお、上述した第1の解決手段においては、前記光路偏向板は、隣接する他の層の屈折率と異なる屈折率を持つ樹脂層を有し、この樹脂層と前記他の層との間には、前記背面側基板の基板水平面に対して傾斜した複数の界面が形成されていることが好ましい。なお、前記樹脂層はカラーフィルタ層であることが好ましい。また、前記光路偏向板は、互いに積層された屈折率の異なる少なくとも2つの樹脂層を有し、これらの樹脂層の間には、前記背面側基板の基板水平面に対して傾斜した複数の界面が形成されていることが好ましい。なお、前記2つの樹脂層の屈折率の差が波長によらず略一定であることが好ましい。また、前記2つの樹脂層のうちの少なくとも一方は、カラーフィルタ層であることが好ましい。さらに、前記光路偏向板は、前記観察者側基板のうち前記液晶層に隣接する表面側に設けられていることが好ましい。さらにまた、前記各界面は、その傾斜角が表示画面内の位置に応じて異なることが好ましい。
【0012】
本発明は、その第2の解決手段として、液晶層を挟持する一対の基板のうち観察者側基板から背面側基板へ向けて入射される外光の進行方向を変える光路偏向板の製造方法において、複数の三角柱状の凹部を有する成形型を準備する工程と、前記成形型を用いて樹脂を成形し、複数の三角柱状の突起を有する樹脂板を形成する工程とを含むことを特徴とする、光路偏向板の製造方法を提供する。
【0013】
なお、上述した第2の解決手段においては、前記樹脂板上の前記複数の三角柱状の突起の表面に樹脂層を形成する工程をさらに含むことが好ましい。
【0014】
本発明によれば、反射板で反射される外光(画像光)が観察者側基板で反射される反射光の角度と異なる角度で放射されるので、外光(画像光)の光強度を低下させることなく、反射光同士の重なり合いを防止することができ、特定の視認方向に関して画像光の光強度および視認度を向上させ、明るくかつ高品質の画像表示を行うことができる。
【0015】
また、本発明によれば、観察者側基板のうち液晶層に隣接する表面側に光路偏向板を設けるとともに、光路偏向板に含まれる樹脂層によりカラーフィルタ層を構成することにより、画像のぼやけや、コントラストの低下、色のにじみ等の問題を効果的に防止することができる。さらに、光路偏向板に含まれる樹脂層の各界面の傾斜角を表示画面内の位置に応じて異ならせることにより、反射板で反射された外光(画像光)を特定の視認高さまたは視認点に集中させやすくすることができ、大型の表示画面を有する液晶表示装置の場合であっても、表示画面の全域にわたって視認度を高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明による反射型液晶表示装置の一実施の形態を示す図である。
【0017】
図1に示すように、反射型液晶表示装置10は、互いに対向して配置された一対のガラス基板11,12と、ガラス基板11,12間に挟持された液晶層13と、観察者側のガラス基板(観察者側基板)12から背面側のガラス基板(背面側基板)11へ向けて入射される外光を反射する反射板14とを備えている。また、観察者側のガラス基板12のうち液晶層13に隣接する表面側には光路偏向板25が設けられている。このうち、反射板14は、図1に示すように背面側のガラス基板11のうち液晶層13に隣接しない表面側に設けられる他、背面側のガラス基板11のうち液晶層13に隣接する表面側に設けられていてもよい。なお、反射板14は、背面側のガラス基板11のうち液晶層13に隣接する表面側に設けられている場合には、背面側のガラス基板11の電極を兼ねるようにしてもよい。観察者側のガラス基板12の前面には位相差板15および偏光板16が積層されている。ここで、観察者側から入射する外光は、偏光板16、位相差板15、観察者側のガラス基板12、光路偏向板25および液晶層13を介して反射板14に照射され、反射板14で反射されて画像表示に利用される。
【0018】
ここで、光路偏向板25は、互いに積層された屈折率の異なる第1樹脂層26および第2樹脂層27を有し、これらの樹脂層26,27の間には、背面側のガラス基板11の基板水平面に対して傾斜した複数の界面が形成されている。すなわち、第1樹脂層26は、背面側のガラス基板11の基板水平面に対して傾斜した傾斜面17aを有する複数(多数)の三角柱レリーフ(三角柱状の突起)17を有しており、この傾斜面17aにより第2樹脂層27との間に鋸歯状の界面が形成されている。そして、このような光路偏向板25により、観察者側のガラス基板12から背面側のガラス基板11へ向けて入射される外光の進行方向および反射板14で反射された外光の進行方向が変えられ、観察者側のガラス基板12で反射される反射光の角度と反射板14で反射されて外部に放射される画像光の角度とが異なるようになっている(図1の反射光R1,R2参照)。
【0019】
なお、第1樹脂層26は、ガラス基板11,12や第2樹脂層27の屈折率を約1.5とする場合には、1.3〜1.7の範囲で第2樹脂層27の屈折率と異なる屈折率を持つ材料を用いることが好ましい。具体的には例えば、屈折率が1.5以下の低屈折率樹脂として、フッ素樹脂やシリコン樹脂等を用いることができる。また、屈折率が1.5以上の高屈折率樹脂として、エポキシ樹脂やアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、ポリウレタン樹脂等を用いることができる。また、第2樹脂層27は、屈折率を約1.5とし、材料としては、アクリル樹脂やエポキシ樹脂を用いることができる。なお、第2樹脂層27は、無色の保護層としたり、R(赤色)、G(緑色)およびB(青色)の三色のカラーフィルタ層とすることができる。また、第1樹脂層26および第2樹脂層27の屈折率の差は波長によらず略一定とすることが好ましい。
【0020】
なお、第1樹脂層26の三角柱レリーフ17の形状としては、その三角形状断面のうち観察者側のガラス基板11に面する辺の長さを10μm程度とすることが好ましい(図3参照)。また、傾斜面17aの傾斜角は、背面側のガラス基板11の基板水平面に対して1度〜44度の任意の角度(好ましくは5度〜35度、より好ましくは10度〜30度)とすることができる。なお、各傾斜面17aの傾斜角は、反射型液晶表示装置10の利用状況(すなわち光源と観察者の位置等)に応じて任意に設計することができる。また、各傾斜面17aは、その傾斜角が表示画面内の位置に応じて異なるようにしてもよい。具体的には、表示画面が比較的大きい場合には、各傾斜面17aの傾斜角を表示画面内の上下の位置に応じて異ならせることが好ましい。なお、各傾斜面17aは、その表面を平坦なものとする他、光を散乱するランダム配置の多数の凹凸をサンドブラスター法等により表面に形成して拡散機能を付与するようにしてもよい。
【0021】
次に、このような構成からなる反射型液晶表示装置10の製造方法について説明する。
【0022】
まず、光路偏向板25の第1樹脂層26の三角柱レリーフ17に対応する複数の三角柱状の凹部を有する成形型を準備する。なお、成形型の凹部はイオンビームエッチングによる超精密加工により形成する。
【0023】
次いで、ガラス基板12上にアクリル樹脂等を厚膜印刷した後、準備された成形型でプレスした状態でアクリル樹脂等を硬化させ、ガラス基板上に、三角柱状の突起を有する樹脂板を形成する。なお、三角柱状の突起はその軸線が平行に並ぶように連続して形成する。また、必要に応じて、拡散機能を付与するために、光を散乱するランダム配置の多数の凹凸をサンドブラスター法等により表面に形成する。
【0024】
そして、樹脂板上の複数の三角柱状の突起の表面にスピンコート法等により樹脂層(カラーフィルタ層)を形成する。また、必要に応じて、樹脂層(カラーフィルタ層)の上に保護膜を形成する。これにより、光路偏向板25付きのガラス基板12が形成される。
【0025】
その後、対向基板となるガラス基板11上に配向膜(図示せず)を塗布した後、ガラス基板12の配向による液晶の並びと直交するような方向にラビング処理を施す。また、このような配向膜の上に電極を形成するためにITOスパッタを施す。
【0026】
そして、ガラス基板11またはガラス基板12上にギャップ材を散布した後、液晶を封入するための封入口以外をシール材等により密封した状態で、スペーサ等を介してガラス基板11,12を貼り合わせて組み立て、所定のギャップ厚(例えば5.0μm)の空セル(液晶が封入されていない状態のセル)を作製する。
【0027】
その後、この空セル内にTN型液晶等の液晶材料を封入し、液晶層13を形成する。なお、液晶材料の封入方法としては、通常の真空封入法を用いることができる。具体的には例えば、空セルをペルジャー内に設置して約50℃に保温した後、ペルジャー内を真空度約0.5mmHgまで排気し、空セルの封入口に液晶材料を滴下して空セルの封入口部分を覆う。次いで、ペルジャー内の真空度を徐々に大気圧に戻すことにより、空セル内に液晶材料を充填し、最後に液晶材料の封入口を紫外線硬化型樹脂で封止して紫外線を照射して硬化させる。
【0028】
なお、このようにして作製された液晶セル(液晶表示素子)の表面に各種の機能層(位相差板15や偏光板16、カラーフィルタ等)を取り付けることにより、最終的に図1に示すような反射型液晶表示装置10が製造される。
【0029】
このように本実施の形態によれば、光路偏向板25により、観察者側のガラス基板12から背面側のガラス基板11へ向けて入射される外光の進行方向および反射板14で反射された外光の進行方向が変えられるので、反射板14で反射される外光(画像光)が観察者側のガラス基板12で反射される反射光の角度と異なる角度で放射されることとなる。このため、外光(画像光)の光強度を低下させることなく、反射光R1,R2同士の重なり合いを防止することができ、特定の視認方向に関して画像光の光強度および視認度を向上させ、明るくかつ高品質の画像表示を行うことができる。
【0030】
また、本実施の形態によれば、観察者側のガラス基板12のうち液晶層13に隣接する表面側に光路偏向板25を設けるとともに、光路偏向板25に含まれる第2樹脂層27によりカラーフィルタ層を構成することにより、画像のぼやけや、コントラストの低下、色のにじみ等の問題を効果的に防止することができる。
【0031】
さらに、本実施の形態によれば、光路偏向板25の樹脂層26,27の界面をなす、第1樹脂層26の三角柱レリーフ17の各傾斜面17aの垂線が観察者側から見て表示画面の上部側に傾くよう、各傾斜面17aを背面側のガラス基板11の基板水平面に対して傾斜させているので、表示画面の上方から外光が入射する通常の使用態様において、反射板14で反射される外光(画像光)を観察者の視認位置に集中させやすくすることができ、視認度をより高めることができる。
【0032】
さらにまた、本実施の形態によれば、光路偏向板25の樹脂層26,27の界面をなす、第1樹脂層26の三角柱レリーフ17の各傾斜面17aの傾斜角を表示画面内の位置(上下の位置)に応じて異ならせることにより、反射板14で反射された外光(画像光)を特定の視認高さに集中させやすくすることができ、大型の表示画面を有する液晶表示装置の場合であっても、表示画面の上下方向の全域にわたって視認度を高めることができる。
【0033】
なお、光路偏向板25の第1樹脂層26の各傾斜面17aの傾斜角を表示画面内の上下の位置に応じて異ならせるだけでなく、各傾斜面17aの傾斜角を表示画面内の上下および左右の位置に応じて異ならせるようにしてもよい。これにより、反射板14で反射された外光(画像光)を特定の視認点に集中させやすくすることができ、大型の表示画面を有する液晶表示装置の場合であっても、表示画面の上下方向および左右方向の全域にわたって視認度を高めることができる。
【0034】
また、上述した実施の形態においては、反射型液晶表示装置10で用いられる基板11,12としてガラス基板を例に挙げて説明したが、これに限らず、プラスチック基板等の任意の基板を用いることができる。
【0035】
さらに、上述した実施の形態においては、光路偏向板25の第2樹脂層27にカラーフィルタの機能を付与するようにしているが、これに限らず、最終的に作製された液晶セル(液晶表示素子)の表面にカラーフィルタを設けたり、背面側基板であるガラス基板11側に設けるようにしてもよい。
【0036】
さらにまた、上述した実施の形態においては、光路偏向板25を第1樹脂層26および第2樹脂層27の2層構成としたが、第1樹脂層26のみの一層構成とし、この第1樹脂層26と、隣接する他の層(ガラス基板12や液晶層13等)との間に、傾斜した界面を形成するようにしてもよい。なお、この場合には、第1樹脂層26をカラーフィルタ層とすることが好ましい。
【0037】
【実施例】
次に、上述した実施の形態の具体的実施例について述べる。
【0038】
本実施例では、上述した方法に従って製造された10インチの反射型液晶表示装置10について、その視認性を確認した。なお、本実施例では、図3に示すように、光路偏向板25の第1樹脂層26として、屈折率が1.4のフッ素系アクリル樹脂を用い、表示画面の左右方向に延びる多数の三角柱レリーフ17を形成した。ここで、各三角柱レリーフ17の三角形状断面のうち観察者側のガラス基板12に面する辺の長さは10μmとした。また、各三角柱レリーフ17の傾斜面17aの傾斜角θは5度、15度、20度とした。なお、各傾斜面17aは、その垂線が観察者側から見て表示画面の上部側に傾くよう、背面側のガラス基板11の基板水平面に対して傾斜させた。一方、光路偏向板25の第2樹脂層27として、屈折率が1.5のアクリル樹脂を主成分とする樹脂層(実施例1)、または屈折率が1.5のアクリル樹脂を主成分とするカラーフィルタ層(実施例2)を用いた。
【0039】
そして、図2に示すように、反射型液晶表示装置10の水平面に対する外光の入射角θが30度、45度、60度となるように光源を設置し、実施例1および実施例2に係る反射型液晶表示装置10の視認性を確認した。なお、外光の入射角θ、三角柱レリーフ17の傾斜角θ、および外光(画像光)の放射角θの関係は、表1に示すとおりである。
【0040】
【表1】
Figure 0004730636
【0041】
表1に示す全ての組み合わせについて、実施例1および実施例2に係る反射型液晶表示装置10の視認性を確認した結果、このような実施例1および実施例2に係る反射型液晶表示装置10の光強度および視認性はいずれも、従来の反射型液晶表示装置と比較して極めて良好であり、明るくかつ高品質の画像を得ることができた。また、表示画面内の位置による視認性の差もなかった。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、外光(入射光)を有効に利用して画像光の光強度および視認度を向上させ、明るくかつ高品質の画像表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による反射型液晶表示装置の一実施の形態を示す断面図。
【図2】図1に示す反射型液晶表示装置の具体的実施例を説明するための図。
【図3】図2に示す反射型液晶表示装置の光路偏向板の詳細を示す図。
【図4】従来の反射型液晶表示装置の一例を示す断面図。
【符号の説明】
10 反射型液晶表示装置
11 背面側のガラス基板(背面側基板)
12 観察者側のガラス基板(観察者側基板)
13 液晶層
14 反射板
15 位相差板
16 偏光板
17 三角柱レリーフ(三角柱状の突起)
17a 傾斜面(界面)
18 光源
25 光路偏向板
26 第1樹脂層
27 第2樹脂層

Claims (5)

  1. 互いに対向して配置された一対の基板と、
    前記一対の基板間に挟持された液晶層と、
    前記一対の基板のうち観察者側基板から背面側基板へ向けて入射される外光を反射する反射板と、
    前記観察者側基板から前記背面側基板へ向けて入射される外光の進行方向および前記反射板で反射された外光の進行方向を変えることにより、前記観察者側基板で反射される反射光の角度と前記反射板で反射されて外部に放射される画像光の角度とを異ならせる光路偏向板とを備え、
    前記光路偏向板は、隣接する他の層の屈折率と異なる屈折率を持つ樹脂層を有し、この樹脂層と前記他の層との間には、前記背面側基板の基板水平面に対して傾斜した複数の界面が形成され、
    前記樹脂層はカラーフィルタ層であることを特徴とする反射型液晶表示装置。
  2. 互いに対向して配置された一対の基板と、
    前記一対の基板間に挟持された液晶層と、
    前記一対の基板のうち観察者側基板から背面側基板へ向けて入射される外光を反射する反射板と、
    前記観察者側基板から前記背面側基板へ向けて入射される外光の進行方向および前記反射板で反射された外光の進行方向を変えることにより、前記観察者側基板で反射される反射光の角度と前記反射板で反射されて外部に放射される画像光の角度とを異ならせる光路偏向板とを備え、
    前記光路偏向板は、互いに積層された屈折率の異なる少なくとも2つの樹脂層を有し、これらの樹脂層の間には、前記背面側基板の基板水平面に対して傾斜した複数の界面が形成され、
    前記2つの樹脂層のうちの少なくとも一方は、カラーフィルタ層であることを特徴とする反射型液晶表示装置。
  3. 前記光路偏向板は、前記観察者側基板のうち前記液晶層に隣接する表面側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の反射型液晶表示装置。
  4. 前記各界面は、その傾斜角が表示画面内の位置に応じて異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の反射型液晶表示装置。
  5. 液晶層を挟持する一対の基板のうち観察者側基板から背面側基板へ向けて入射される外光の進行方向を変える光路偏向板の製造方法において、
    複数の三角柱状の凹部を有する成形型を準備する工程と、
    前記成形型を用いて樹脂を成形し、複数の三角柱状の突起を有する樹脂板を形成する工程と、
    前記樹脂板上の前記複数の三角柱状の突起の表面に樹脂層を形成する工程とを含み、
    前記樹脂層はカラーフィルタ層であることを特徴とする、光路偏向板の製造方法。
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