JP2001194529A - 光路変換偏光板 - Google Patents

光路変換偏光板

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JP2001194529A
JP2001194529A JP2000004242A JP2000004242A JP2001194529A JP 2001194529 A JP2001194529 A JP 2001194529A JP 2000004242 A JP2000004242 A JP 2000004242A JP 2000004242 A JP2000004242 A JP 2000004242A JP 2001194529 A JP2001194529 A JP 2001194529A
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light
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Seiji Umemoto
清司 梅本
Toshihiko Ariyoshi
俊彦 有吉
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側面方向よりの入射光を効率よく視認方向に
光路変換して薄型軽量で明るくて見易い表示の透過型や
反射・透過両用型の液晶表示装置を形成しうる光学部材
の開発。 【解決手段】 偏光板(P)の片側にその表面層との屈
折率差が0.1以内の粘着層(15)を有し、かつ前記
偏光板の他方側に偏光板面に対する傾斜角が35〜48
度で略一定方向を向く光路変換斜面(A1)を具備する
凹凸の繰り返し構造(11)を有する光路変換偏光板。 【効果】 光路変換偏光板を液晶セルに接着しその側面
に照明装置を配置してその側面入射光をセルの視認方向
に効率よく光路変換し透過モードでの液晶表示に利用で
き、また光路変換斜面間に平坦面部分を設けることで外
光を効率よく入射させてその入射光を反射層を介し反射
させ反射モードでの液晶表示に利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、側面入射光を効率よく視
認方向に光路変換して薄型軽量で明るくて見易い表示の
透過型や反射・透過両用型の液晶表示装置を形成しうる
光路変換偏光板に関する。
【0002】
【発明の背景】TVやパソコン画面の大型化に伴う高重
量化の抑制、携帯パソコンや携帯電話等の小型軽量化な
どを目的に透過型液晶表示装置の更なる薄型軽量化が求
められる中、従来の直下型やサイドライト型導光板によ
るバックライトを設けたものでは、その薄型軽量化が困
難となっている。ちなみに直下型のバックライトでは液
晶表示パネルの直下に照明装置と共に光拡散板や反射板
が配置されて通例4mm以上の厚さとなり、サイドライト
型導光板でも光伝送の必要上1mm以上の板厚となりそれ
に光拡散板や反射板やプリズムシートなどを配置した場
合には通例3mm以上の厚さとなる。
【0003】また前記した透過型液晶表示パネルとバッ
クライトの間に半透過型反射板を配置して外光による反
射モードにても視認できるようにした反射・透過両用型
の液晶表示装置も知られていた。半透過型反射板の配置
は、反射モードによる視認の可能化を目的とし、それな
しでは外光による反射モードでの視認が暗くて反射型の
液晶表示装置として実質的に機能しにくい。しかしなが
ら半透過型反射板の付加で更に嵩高高重量化することに
加えて、半透過型反射板では透過光と反射光に分散され
るため透過モードでの視認を暗くし、また反射モードで
も視認を暗くしてその明るさが高反射率の反射層による
反射専用のものに及びにくい問題点があった。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、側面入射光を効率よく
視認方向に光路変換して薄型軽量で明るくて見易い表示
の透過型や反射・透過両用型の液晶表示装置を形成しう
る光学部材の開発を課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、偏光板の片側にその表面
層との屈折率差が0.1以内の粘着層を有し、かつ前記
偏光板の他方側に偏光板面に対する傾斜角が35〜48
度で略一定方向を向く光路変換斜面を具備する凹凸の繰
り返し構造を有することを特徴とする光路変換偏光板を
提供するものである。
【0006】
【発明の効果】本発明の光路変換偏光板によれば、それ
を側面に照明装置を有する液晶セルの視認面に沿わせて
配置することにより、前記側面からの入射光ないしその
伝送光を偏光板に設けた光路変換斜面を介し液晶セルの
視認方向に効率よく光路変換して透過モードでの液晶表
示に利用でき、薄さと軽量性に優れ明るくて表示品位に
優れる透過型の液晶表示装置を形成することができる。
また偏光板の光路変換斜面間に平坦面部分を設けること
で外光を効率よく入射させることができその入射光を反
射層を介し反射させて反射モードでの液晶表示に利用で
き、前記した透過モード機構に加えて反射モード機構も
形成できて薄さと軽量性に優れ明るくて表示品位に優れ
る反射・透過両用型の液晶表示装置を形成することがで
きる。
【0007】前記の効果は、主に斜面反射による光路制
御式の偏光板としたことによる。すなわち光路変換斜面
を介して側面からの入射光ないしその伝送光を反射させ
ることで指向性よく光路変換できて透過モードでの良視
認が達成されると共に、光路変換斜面間に容易に平坦面
を配置できてその平坦面を介し外光を透過させて充分な
外光入射を確保でき反射モードでの良視認も達成され
る。図9に例示の如く偏光板Pに防眩層61等の散乱層
を設けた散乱型偏光板6を粘着層62を介し液晶セル2
に接着しても上記した液晶セルを照明するための光は実
質的に得られないし、また散乱シート等による粗面を介
した散乱反射方式では前記効果の達成は困難である。ち
なみに特開平5−158033号公報では液晶セルの側
面より照明光を入射させて視認側セル基板で全反射させ
その反射光を粗面型の反射板で散乱させて表示に利用す
る反射型液晶表示装置を教示する。
【0008】しかし前記の場合、表示に利用できる光
は、散乱で全反射条件から外れてパネルより出射する光
であり、一般に散乱光は正反射方向をピークとする正規
分布を示すことから(第20回液晶討論会講演予稿集3
G510、東北大学;内田等)、前記の表示光は、正
面(垂直)方向より大きく傾斜した光で表示に有効利用
しにくく正面方向では暗い表示となる。さりとて粗面型
反射板による散乱を強くすると反射モードでの正面方向
の光量を低減させて、やはり表示に不利となる(SID 96
DIGEST 2149-152)。従ってかかる粗面散乱反射方式
では透過と反射の両モードに要求される散乱強さが背反
関係にあるため両者に有利な散乱強さとすることが困難
である。
【0009】一方、本発明による斜面反射による光路制
御式の偏光板では、ピークを示す正反射方向の光の利用
を主体としその反射光の光路を制御するものであること
から表示に有利な指向性、就中、正面方向の指向性を容
易にもたせることができて明るい透過モードを達成する
ことができる。また反射モードにても偏光板の光路変換
斜面以外の平坦部分を利用して外光の効率的な入射と反
射透過を確保でき、反射と透過の両モードに有利な状態
に容易にバランスさせることができる。
【0010】
【発明の実施形態】本発明による光路変換偏光板は、偏
光板の片側にその表面層との屈折率差が0.1以内の粘
着層を有し、かつ前記偏光板の他方側に偏光板面に対す
る傾斜角が35〜48度で略一定方向を向く光路変換斜
面を具備する凹凸の繰り返し構造を有するものからな
る。その例を図1に示した。1が光路変換偏光板であ
り、11が光路変換斜面A1を具備する凹凸すなわち光
路変換手段Aの繰り返し構造層である。また12、14
は透明保護層で、13は偏光フィルムでありそれらが偏
光板Pを形成し、15が粘着層である。さらに16は剥
離シートである。
【0011】偏光板としては、適宜なものを用いること
ができ特に限定はない。一般には図例の如く偏光フィル
ム13の片側又は両側に透明保護層12、14を接着し
てなる偏光板Pなどが用いられる。高度な直線偏光の入
射による良好なコントラスト比の表示を得る点などより
は、例えばポリビニルアルコール系フィルムや部分ホル
マール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・
酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルムの如き親水性
高分子フィルムにヨウ素や二色性染料等の二色性物質を
吸着させて延伸処理してなる吸収型偏光フィルムを用い
たものなどの如く偏光度の高いものが好ましく用いう
る。
【0012】また前記した透明保護層の形成には、透明
性や機械的強度、熱安定性や水分遮蔽性などに優れるも
のが好ましく用いられる。その例としてはアセテート系
樹脂やポリエステル系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹
脂やポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂やポリ
イミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂やアクリル系樹
脂、ポリエーテル系樹脂やポリ塩化ビニル、スチレン系
樹脂やノルボルネン系樹脂の如きポリマー、あるいはア
クリル系やウレタン系、アクリルウレタン系やエポキシ
系、シリコーン系等の熱硬化型ないし紫外線硬化型の樹
脂などがあげられる。透明保護層は、フィルムとしたも
のの接着方式やポリマー液等の塗布方式などにより付与
することができる。
【0013】図7に例示した如く光路変換偏光板1は、
側面に照明装置5を有する液晶セル2の視認面に沿う方
向に配置し、前記照明装置による側面方向からの入射光
ないしその伝送光を矢印の如く光路変換斜面A1を介し
反射させて偏光板Pの当該斜面を有しない面側に、従っ
て液晶セル2の視認方向に光路変換して偏光板より出射
させることを目的とし、その出射光を液晶セル等の照明
光(表示光)として利用するものである。
【0014】前記の目的を達成するために光路変換偏光
板1は、図1に例示した如く側面方向からの入射光ない
しその伝送光を所定方向に反射して光路変換する斜面A
1を偏光板Pの片側に有するものとされる。その場合、
本発明にては光路変換を介して正面方向への指向性に優
れる照明光を得る点より図1に示した如く、偏光板面A
4に対する傾斜角θ1が35〜48度で、略一定方向を
向く光路変換斜面A1を具備する凹凸すなわち光路変換
手段Aの繰り返し構造を有するものとされる。
【0015】前記した光路変換斜面A1を有する光路変
換手段Aの例を図1(a)〜(h)に示した。その
(a)〜(c)、(g)、(h)では光路変換手段Aが
断面略三角形のものからなり、(d)、(e)では断面
略四角形、(f)では断面略五角形のものからなる。ま
た(a)では二等辺三角形による2面の光路変換斜面A
1を有し、(b)、(g)、(h)では光路変換斜面A
1と傾斜角が斜面A1よりも大きい急斜面A2を有する
光路変換手段Aを有するものからなる。一方(c)では
光路変換斜面A1と傾斜角が小さい緩斜面A3とを単位
とする光路変換手段Aが隣接連続状態の繰返し構造とし
て偏光板片側の全面に形成されたものからなる。さらに
(a)〜(c)、(e)、(g)、(h)では凹部
(溝)からなる光路変換手段Aを有するものからなり、
(d)、(f)では凸部(突起)からなる光路変換手段
Aを有するものからなる。
【0016】従って前記した例のように光路変換手段
は、等辺面ないし同じ傾斜角の斜面からなる凸部又は凹
部にても形成できるし、光路変換斜面と急斜面又は緩斜
面ないし傾斜角が相違する斜面からなる凸部又は凹部に
ても形成でき、その斜面形態は光を入射させる側面方向
の数や位置にて適宜に決定することができる。耐擦傷性
の向上による斜面機能の維持の点よりは、凸部よりも凹
部からなる光路変換手段として形成されていることが斜
面等が傷付きにくくて有利である。
【0017】上記した正面方向への指向性等の特性を達
成する点などより好ましい光路変換偏光板は、光路変換
斜面A1が向く略一定方向を光が入射する側面方向と対
面する方向としたものである。従って例えば図8の如く
光路変換偏光板1の2側面以上の側面方向から光を入射
させる場合には、その数と位置に対応して光路変換斜面
A1を有する光路変換偏光板としたものが好ましく用い
られる。
【0018】ちなみに図8の如く光路変換偏光板の対向
する2側面を光が入射する側面方向とする場合には、図
1(a)の如き断面略二等辺三角形からなる光路変換手
段Aによる2面の光路変換斜面A1や、図1(d)、
(e)、(f)の如き断面略台形ないし四角形又は断面
略五角形からなる光路変換手段Aによる2面の光路変換
斜面A1をその稜線が前記側面方向に沿う方向となる状
態で有するものの如く、略一定方向を向く光路変換斜面
がその一面を基準にそれとは反対方向を向く面を含む状
態で2面以上有する光路変換偏光板1が好ましく用いら
れる。
【0019】また光路変換偏光板の縦横で隣接する2側
面を光が入射する側面方向とする場合には、その側面に
対応して稜線が縦横の両方向に沿う状態で光路変換斜面
A1を有する光路変換偏光板が好ましく用いられる。さ
らには対向及び縦横を含む3側面以上を光が入射する側
面方向とする場合には、前記の組合せからなる光路変換
斜面A1を有する光路変換偏光板が好ましく用いられ
る。
【0020】上記したように光路変換斜面A1は、側面
方向よりの入射光ないしその伝送光の内、その面A1に
入射する光を反射して光路変換する役割をする。その場
合、図1(a)に例示の如く光路変換斜面A1の偏光板
面に対する傾斜角θ1を35〜48度とすることにより
側面方向よりの入射光ないしその伝送光を偏光板面に対
し垂直性よく光路変換して正面への指向性に優れる照明
光を効率よく得ることができる。
【0021】前記の傾斜角θ1が35度未満では反射光
の光路が正面方向より30度以上の方向に大きくずれて
表示に有効利用しにくく正面方向の輝度に乏しくなり、
48度を超えると側面方向よりの入射光ないしその伝送
光を全反射させる条件から外れて光路変換斜面よりの漏
れ光が多くなり側面方向よりの入射光の光利用効率に乏
しくなる。正面への指向性に優れる光路変換や漏れ光の
抑制等の点より光路変換斜面A1の好ましい傾斜角θ1
は、伝送光のスネルの法則による屈折に基づく全反射条
件などを考慮して38〜45度、就中40〜44度であ
る。
【0022】上記の光路変換斜面A1を具備する光路変
換手段Aは、光路変換偏光板の薄型化を目的に凹凸の繰
返し構造として形成される。その場合、側面方向からの
入射光を後方に反射し対向側面側に効率よく伝送して偏
光板全面で可及的に均一に発光させる点よりは、図1に
例示の如く偏光板面に対する傾斜角が5度以下、就中4
度以下、特に3度以下の緩斜面A3ないし当該傾斜角が
略0度の偏光板面A4からなる平坦面を含む構造とする
ことが好ましい。従って図1(b)、(e)、(g)、
(h)に例示の急斜面A2を含む光路変換手段Aでは、
その急斜面の角度を35度以上、就中50度以上、特に
60度以上として偏光板面A4の幅を広くできる構造と
することが好ましい。
【0023】また前記の緩斜面A3や偏光板面A4から
なる平坦面は、図7、8の例の如く光路変換偏光板1の
背面側に反射層4を配置した場合に、外光の入射部分及
びその入射光の反射層4を介した反射光の透過部分とし
て機能させることができ、これにより照明装置を消灯し
た外光による反射モードでの表示を可能として反射・透
過両用型の液晶表示装置の形成を可能とする。
【0024】前記の場合、特に図1(c)の如き斜面A
1、A3による光路変換手段Aの隣接繰返し構造からな
るときには、その緩斜面A3の偏光板面に対する傾斜角
の角度差を光路変換偏光板の全体で5度以内、就中4度
以内、特に3度以内、さらに最寄りの緩斜面間の傾斜角
の差を1度以内、就中0.3度以内、特に0.1度以内
とすることが好ましい。これは緩斜面A3を介した反射
光路を大きく変化させないこと、特に最寄りの緩斜面間
で大きく変化させないことを目的とする。図1(f)の
如き斜面A1、A3による光路変換手段Aの場合も前記
に準じうる。
【0025】また外光モードによる明るい表示を得る点
よりは、偏光板面に対する傾斜角が5度以下の緩斜面A
3や偏光板面A4からなる平坦面の占有面積ないし幅を
光路変換手段Aを形成した偏光板片面に基づいて当該傾
斜角が35度以上の斜面A1やA2によるそれの10倍
以上、就中12倍以上、特に15倍以上とすることが好
ましい。これは外光の入射効率とその反射層を介した反
射光の透過効率の向上を目的とする。
【0026】光路変換手段Aは、図2〜4に例示の如く
その稜線が光が入射する側面方向に平行又は傾斜状態で
沿うように設けられるがその場合、光路変換手段Aは図
2、3の例の如く光路変換偏光板1の一端から他端にわ
たり連続して形成されていてもよいし、図4の例の如く
断続的に不連続に形成されていてもよい。不連続に形成
する場合、伝送光の入射効率や光路変換効率などの点よ
りその溝又は突起からなる凹凸の側面方向に沿う方向の
長さを深さ又は高さの5倍以上とすることが好ましく、
また偏光板上での均一発光化の点より前記長さを500
μm以下、就中10〜480μm、特に50〜450μm
とすることが好ましい。
【0027】光路変換手段Aを形成する斜面は、直線面
や屈折面や湾曲面等の適宜な面形態に形成されていてよ
く、光路変換手段Aの断面形状やそれを介した光路変換
斜面A1の繰返しピッチについては特に限定はない。光
路変換斜面A1が透過(点灯)モードでの輝度決定要因
となることより偏光板上での発光の均一性や、反射・透
過両用型では外光モードでの発光の均一性などに応じて
適宜に決定でき、その分布密度にて光路変換光量を制御
することができる。
【0028】従って斜面A1、2、3の傾斜角等がシー
トの全面で一定な形状であってもよいし、吸収ロスや先
の光路変換による伝送光の減衰に対処して偏光板上での
発光の均一化を図ることを目的に、図5の例の如く光が
入射する側の側面から遠離るほど光路変換手段Aを大き
くしてもよい。また図2、3の例の如く一定ピッチの光
路変換手段Aとすることもできるし、図4、6の例の如
く光が入射する側の側面から遠離るほど徐々にピッチを
狭くして光路変換手段Aの分布密度を多くしたものとす
ることもできる。
【0029】さらに光路変換手段Aをランダムなピッチ
で配置して偏光板上での発光の均一化を図ることもでき
る。ランダムピッチは、画素との干渉によるモアレの防
止の点よりも有利である。よって光路変換手段Aは、ピ
ッチに加えて形状等も異なる凹凸の組合せからなってい
てもよい。なお図2〜6において矢印方向が光の伝送方
向である。
【0030】反射・透過両用型の液晶表示装置とする場
合、光路変換斜面A1が液晶セルの画素とオーバーラッ
プすると表示光の透過不足で不自然な表示となることが
あり、それを防止する点などよりはそのオーバーラップ
面積を可及的に小さくして平坦面A3、4を介した充分
な光透過率を確保することが好ましい。かかる点より液
晶セルの画素ピッチが一般に100〜300μmである
ことも考慮して光路変換斜面A1は、その偏光板面に対
する投影幅に基づいて40μm以下、就中3〜20μm、
特に5〜15μmとなるように形成することが好まし
い。かかる投影幅は、一般に蛍光管のコヒーレント長が
20μm程度とされている点などより回折による表示品
位の低下を防止する点よりも好ましい。
【0031】一方、前記の点よりは光路変換斜面A1の
間隔の大きいことが好ましいが、他方で光路変換斜面は
上記したように側面方向よりの入射光の光路変換による
実質的な照明光形成の機能部分であるから、その間隔が
広すぎると点灯時の照明が疎となって不自然な表示とな
る場合がありそれらを鑑みた場合、光路変換斜面A1の
繰返しピッチは、5mm以下、就中20μm〜3mm、特に
50μm〜2mmとすることが好ましい。
【0032】また凹凸の繰返し構造からなる光路変換手
段の場合、液晶セルの画素と干渉してモアレを生じる場
合がある。モアレの防止は、その繰返し構造のピッチ調
節で行いうるが、上記したように繰返し構造のピッチに
は好ましい範囲がある。従ってそのピッチ範囲でモアレ
が生じる場合の解決策が問題となる。本発明においては
図3の例の如く画素に対して凹凸の繰返し構造を交差状
態で配列しうるように凹凸の稜線を側面方向に対し傾斜
する状態に形成してモアレを防止する方式が好ましい。
【0033】前記の場合、側面方向に対する傾斜角θ2
が大きすぎると光路変換斜面A1を介した反射に偏向を
生じて光路変換の方向に大きな偏りが発生し表示品位の
低下原因となりやすいことから、その稜線の側面方向に
対する傾斜角θ2は、±30度以内、就中±25度以
内、±20度以内とすることが好ましい。なお±の符号
は側面方向を基準とした稜線の傾斜方向を意味する。液
晶セルの解像度が低くてモアレを生じない場合やモアレ
を無視しうる場合には、かかる稜線は側面方向に平行な
ほど好ましい。
【0034】光路変換手段は、例えば熱可塑性樹脂を所
定の形状を形成しうる金型に加熱下に押付て形状を転写
する方法、加熱溶融させた熱可塑性樹脂あるいは熱や溶
媒を介して流動化させた樹脂を所定の形状に成形しうる
金型に充填する方法、熱や紫外線、あるいは電子性等の
放射線で重合処理しうる液状樹脂を所定の形状を形成し
うる型に充填ないし流延して重合処理する方法などの適
宜な方法で形成することができる。
【0035】光路変換手段の好ましい形成方法は例え
ば、透明フィルムの片面に紫外線ないし放射線等で重合
処理しうる硬化型樹脂を塗工し、その塗工層を金型の所
定凹凸構造の形成面に密着させて紫外線や放射線等の照
射により硬化処理した後、金型よりそのフィルムを剥離
回収する方法の如く、所定の凹凸構造を有する金型を介
して透明フィルムの片面に光路変換斜面を具備する凹凸
の繰り返し構造を付加する方法である。
【0036】従って光路変換偏光板は、例えば図1
(a)〜(f)の例の如く偏光板Pにおける透明保護層
12に光路変換手段Aを具備する同種又は異種の樹脂か
らなる層11を付加した形態、図1(g)の例の如く偏
光板Pにおける透明保護層12を光路変換手段Aを有す
る状態に一体成形で得る方式などにより偏光板P、就中
その透明保護層12と同体に形成した形態、又は図1
(h)の例の如く前記した透明フィルム11bに同種又
は異種の樹脂からなる光路変換手段層11aを付加して
なる重畳体11を偏光板Pに接着した形態のものなどの
如く、偏光板Pの片側に光路変換手段Aを具備する構造
の適宜な形態を有するものとして形成されていてよい。
【0037】前記した透明保護層への付加方式や透明フ
ィルムを介した重畳方式などによる場合、光路変換手段
層11は、照明装置等を介して入射させる光の波長域に
応じそれに透明性を示す適宜な材料にて形成しうる。ち
なみに可視光域では、例えばアクリル系樹脂やポリカー
ボネート系樹脂、セルロース系樹脂やノルボルネン系樹
脂等で代表される透明樹脂、熱や紫外線、電子線等の放
射線で重合処理しうる硬化型樹脂等の上記の透明保護層
で例示したものなどがあげられる。就中、複屈折を示さ
ないか、複屈折の小さい材料を用いて位相差の小さい層
とすることが好ましい。
【0038】また接着処理する場合にはその処理にて光
路変換手段層に内部応力が発生する場合があり、かかる
内部応力による位相差の発生を防止する点よりは光弾性
係数の小さい材料を用いることが好ましい。さらに偏光
板に付加する光路変換手段層が偏光板の表面部材との屈
折率差が大きいと界面反射等にて出射効率が大きく低下
する場合があり、それを防止する点より当該屈折率差が
可及的に小さくなるように、就中0.10以内、特に
0.05以内となるようにざいりょうを設定することが
好ましい。またその場合、偏光板の表面部材よりも付加
する光路変換手段層の屈折率を高くすることが出射効率
の点より好ましい。なお光路変換手段層の厚さは、適宜
に決定しうるが一般には薄型化などの点より300μm
以下、就中5〜200μm、特に10〜100μmとされ
る。
【0039】光路変換偏光板は、図1の例の如く偏光板
Pの凹凸の繰り返し構造11を有しない面に粘着層15
を設けたものとされる。かかる粘着層15は、液晶セル
等の支持部材に光路変換偏光板を接着するためのもので
ありその粘着層を介した接着処理は、光路変換手段Aの
光路変換斜面A1を介した反射効率、ひいては側面方向
よりの入射光の有効利用による輝度向上などを目的とす
る。
【0040】粘着層の形成には、ゴム系やアクリル系、
ビニルアルキルエーテル系やシリコーン系、ポリエステ
ル系やポリウレタン系、ポリエーテル系やポリアミド
系、スチレン系などの適宜なポリマーをベースポリマー
とする粘着剤などを用いうる。就中アクリル酸ないしメ
タクリル酸のアルキルエステルを主体とするポリマーを
ベースポリマーとするアクリル系粘着剤の如く透明性や
耐候性や耐熱性などに優れるものが好ましく用いられ
る。
【0041】前記において本発明では屈折率差による界
面反射で光が閉じ込められ出射できずに損失となる光量
を抑制する点より、偏光板の表面部材との屈折率差が
0.1以内、就中0.08以内、特に0.05以内の粘
着層が用いられる。また粘着層は、それに例えばシリカ
やアルミナ、チタニアやジルコニア、酸化錫や酸化イン
ジウム、酸化カドミウムや酸化アンチモン等の導電性の
こともある無機系粒子や、架橋又は未架橋ポリマー等の
有機系粒子などの適宜な透明粒子を1種又は2種以上含
有させて光拡散型のものとすることもできる。
【0042】なお粘着層に対してはそれを実用に供する
までの間、異物の混入等の防止を目的に図1の例の如く
剥離シート16を仮着してカバーしておくことが好まし
い。さらに前記と同様の理由で粘着層を接着する液晶セ
ル等の前記した支持部材、就中その表面部材との屈折率
差も0.15以内、就中0.10以内、特に0.05以
内であることが好ましい。
【0043】光路変換偏光板は、その光路変換手段を形
成した面に光路変換斜面の保護を目的としたシート等の
基材を密着配置したものであってもよい。また光路変換
偏光板は、図7、8に例示した如くその偏光板Pの光路
変換手段を形成した面に反射層4を密着配置したもので
あってもよい。かかる反射層は、偏光板の光路変換斜面
を形成した面よりの漏れ光を反射反転させて再入射させ
ることによる光利用効率の向上や反射・透過両用型の液
晶表示装置の形成を目的とする。
【0044】反射層は、従来に準じた白色シートなどの
適宜なものにて形成することができる。就中、例えばア
ルミニウムや銀、金や銅やクロム等の高反射率の金属な
いしその合金の粉末をバインダ樹脂中に含有させた塗工
層、前記の金属等や誘電体多層膜を真空蒸着方式やスパ
ッタリング方式等の適宜な薄膜形成方式で付設してなる
層、前記の塗工層や付設層を偏光板等からなる基材で支
持した反射シート、金属箔などからなる高反射率の反射
層が好ましく、反射・透過両用型の液晶表示装置を形成
する場合に特に好ましい。
【0045】形成する反射層は、光拡散機能を示すもの
であってもよい。拡散反射面にて反射光を拡散させるこ
とにより正面方向への指向性の向上を図ることができ、
また粗面化による場合には密着によるニュートンリング
の発生を防止して視認性を向上させることができる。
【0046】光拡散型反射層の形成は、例えばサンドブ
ラストやマット処理等による表面の粗面化方式や、粒子
添加方式などの適宜な方式で表面を微細凹凸構造とした
フィルム基材等にその微細凹凸構造を反映させた反射層
を設ける方式などにより行うことができる。その表面の
微細凹凸構造を反映させた微細凹凸構造の反射層の形成
は、例えば真空蒸着方式やイオンプレーティング方式、
スパッタリング方式等の蒸着方式やメッキ方式などの適
宜な方式で金属をフィルム基材等の表面に付設する方法
などにより行うことができる。
【0047】本発明による光路変換偏光板は、照明装置
等による側面方向からの入射光ないしその伝送光を光路
変換斜面を介し視認に有利な垂直性に優れる方向に光路
変換して光の利用効率よく出射し、また外光に対しても
良好な透過性を示し、図7、8に例示した如く1又は2
以上の側面に照明装置5、51を配置した液晶セル2の
視認背面側(バック)や視認側(フロン)に配置して明
るくて見やすい透過型や低消費電力性に優れる反射・透
過両用型の液晶表示装置などの種々の装置を形成するこ
とができる。
【0048】ちなみに前記した液晶表示装置によれば、
照明装置5、51を介した側面方向よりの入射光の殆ど
が液晶セル2における各層の厚さ比に基づいてその上下
のセル基板21、28を介し屈折の法則による反射を介
して後方に伝送され、セル表面よりの出射(漏れ)が防
止されつつ光路変換偏光板1の光路変換斜面A1に入射
した光が効率よく視認方向、特に正面方向に光路変換さ
れ、他の光は全反射にて後方に伝送されて後方における
光路変換斜面A1に入射し効率よく視認方向に光路変換
されてセル表示面の全面において明るさに優れる表示を
達成することができる。
【0049】前記において液晶セル2としては、適宜な
透過型のもの、すなわち図7、8の例の如くセル基板2
1、28の間にシール材24を介し液晶25を封入して
なる形態を有して、光路変換偏光板1を配置した側から
の入射光を液晶等による制御を介し表示光として他方側
より出射するものを用いることができ、その種類につい
て特に限定はない。
【0050】ちなみに前記した液晶セルの具体例として
は、TN液晶セルやSTN液晶セル、IPS液晶セルや
HAN液晶セル、OCB液晶セルやVA液晶セルの如き
ツイスト系や非ツイスト系、ゲストホスト系や強誘電性
液晶系のもの、あるいは光拡散型のものなどがあげら
れ、液晶の駆動方式も例えばアクティブマトリクス方式
やパッシブマトリクス方式などの適宜なものであってよ
い。その液晶の駆動は通例、図7、8に例示の如く一対
のセル基板21、28の内側に設けた透明電極22、2
7を介して行われる。
【0051】セル基板については、ガラスや樹脂などか
ら適宜な透明基板を用いることができ、就中、表示品位
等の点より光学的に等方性の材料からなるものが好まし
い。また輝度や表示品位の向上等の点より青ガラス板に
対する無アルカリガラス板の如く無色透明性に優れるも
のが好ましく、さらに軽量性等の点よりは樹脂基板が好
ましい。セル基板の厚さについては、特に限定はなく液
晶の封入強度などに応じて適宜に決定しうる。一般には
光伝送効率と薄型軽量性のバランスなどの点より10μ
m〜5mm、就中50μm〜2mm、特に100μm〜1mmの
厚さとされる。
【0052】液晶セルの形成に際しては必要に応じ、液
晶を配向させるためのラビング処理膜等からなる配向膜
やカラー表示のためのカラーフィルタなどの適宜な機能
層の1層又は2層以上を設けることができる。なお図例
の如く、配向膜23、26は通常、透明電極22、27
の上に形成され、また図外のカラーフィルタは通常、セ
ル基板21、28の一方における基板と透明電極の間に
設けられる。
【0053】液晶表示装置の形成に際しては必要に応
じ、図7、8の例の如く位相差板31、32や光拡散層
33、光路変換偏光板1を配置した液晶セル2の反対側
における偏光板34等の適宜な光学層の1層又は2層以
上を付加することができる。偏光板は直線偏光を利用し
た表示の達成を目的とし、位相差板は液晶の複屈折性に
よる位相差の補償等による表示品位の向上などを目的と
する。また光拡散層は、表示光の拡散による表示範囲の
拡大や光路変換斜面を介した輝線状発光の平準化による
輝度の均一化、液晶セル内の伝送光の拡散による光路変
換偏光板への入射光量の増大などを目的とする。
【0054】液晶セルの視認側に配置する偏光板は、外
光の表面反射による視認阻害の防止を目的にノングレア
処理や反射防止処理を施したものであってもよい。ノン
グレア処理は、サンドブラスト方式やエンボス加工方式
等の粗面化方式、シリカ等の透明粒子の配合方式などの
種々の方式で表面を微細凹凸構造化することにより施す
ことができ、反射防止処理は、干渉性の蒸着膜を形成す
る方式などにて施すことができる。またノングレア処理
や反射防止処理は、前記の表面微細凹凸構造や干渉膜を
付与したフィルムの接着方式などにても施すことができ
る。なお偏光板は、図例の如く液晶セルの両側に設ける
こともできるがその場合、本発明による光路変換偏光板
は光路変換手段形成面を外側にして液晶セルの片側のみ
に設けられる。
【0055】一方、位相差板としても例えば前記の透明
保護層で例示したものなどの適宜なポリマーからなる偏
光板を一軸や二軸等の適宜な方式で延伸処理してなる複
屈折性フィルム、ネマチック系やディスコティック系等
の適宜な液晶ポリマーの配向フィルムやその配向層を透
明基材で支持したものなどの適宜なものを用いることが
でき、熱収縮性フィルムの加熱収縮力の作用下に厚さ方
向の屈折率を制御したものなどであってもよい。
【0056】図例の如く補償用の位相差板31、32は
通例、視認側又は/及び背面側の偏光板P、34と液晶
セルの間に必要に応じて配置され、その位相差板には波
長域などに応じて適宜なものを用いうる。また位相差板
は、位相差等の光学特性の制御を目的に2層以上を重畳
して用いることもできる。
【0057】また光拡散層についても前記のノングレア
層に準じた表面微細凹凸構造を有する塗工層や拡散シー
トなどによる適宜な方式にて設けることができる。光拡
散層は、上記した透明粒子配合の粘着層15に準じて図
例の如く偏光板34と位相差板32の接着を兼ねる粘着
層33として配置することもでき、これにより薄型化を
図かることができる。光拡散層は、偏光板よりも外側
(視認側)に配置することもできるが、図例の如く偏光
板34よりも液晶セル側に配置することで外光が偏光板
で吸収された後に光拡散層に入射することとなり、光拡
散層を介した後方散乱による反射損を抑制できて有利で
ある。
【0058】一方、液晶セルの側面に配置する照明装置
は、液晶表示装置の照明光として利用する光を液晶セル
の側面から入射させることを目的とする。これにより液
晶セルのバックやフロントに配置する光路変換偏光板と
の組合せにて液晶表示装置の薄型軽量化を図ることがで
きる。照明装置としては適宜なものを用いることがで
き、例えば(冷,熱)陰極管等の線状光源、発光ダイオ
ード等の点光源やそれを線状や面状等に配列したアレイ
体、あるいは点光源と線状導光板を組合せて点光源から
の入射光を線状導光板を介し線状光源に変換するように
した照明装置などが好ましく用いうる。
【0059】図7、8の例の如く照明装置5、51は、
液晶セル2における1又は2以上の側面に配置すること
ができる。照明装置を2以上の側面に配置する場合、そ
の複数の側面は図8の例の如く対向する側面の組合せで
あってもよいし、縦横に交差する側面の組合せであって
もよく、それらを併用した3側面以上の組合せであって
もよい。
【0060】照明装置は、その点灯による透過モードで
の視認を可能とするものであり、反射・透過両用型の液
晶表示装置の場合に外光による反射モードにて視認する
ときには点灯の必要がないので、その点灯・消灯を切り
替えうるものとされる。その切り替え方式には任意な方
式を採ることができ、従来方式のいずれも採ることがで
きる。なお照明装置は、発光色を切り替えうる異色発光
式のものであってもよく、また異種の照明装置を介して
異色発光させうるものとすることもできる。
【0061】図例の如く照明装置5、51に対しては、
必要に応じ発散光を液晶セル2の側面に導くためにそれ
を包囲するリフレクタ52などの適宜な補助手段を配置
した組合せ体とすることもできる。リフレクタとして
は、高反射率の金属薄膜を付設した樹脂シートや白色シ
ートや金属箔などの適宜な反射シートを用いうる。リフ
レクタは、その端部を液晶セルのセル基板等の端部に接
着する方式などにて照明装置の包囲を兼ねる固定手段と
して利用することもできる。
【0062】なお本発明において上記した液晶表示装置
を形成する液晶セルや偏光板や位相差板等の光学素子な
いし部品は、全体的又は部分的に積層一体化されて固着
されていてもよいし、分離容易な状態に配置されていて
もよい。界面反射の抑制によるコントラストの低下防止
などの点よりは固着状態にあることが好ましい。その固
着密着処理には、粘着剤等の適宜な透明接着剤を用いる
ことができ、その透明接着層に上記した透明粒子等を含
有させて拡散機能を示す接着層などとすることもでき
る。
【0063】また前記の光学素子ないし部品、特に視認
側のそれには例えばサリチル酸エステル系化合物やベン
ゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物やシ
アノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等の
紫外線吸収剤で処理する方式などにより紫外線吸収能を
もたせることもできる。
【0064】
【実施例】実施例1 予め所定形状に加工した金型にアクリル系の紫外線硬化
型樹脂(東亞合成社製、アロニックスUV−3701)
をスポイトにて滴下充填し、その上に厚さ80μmのト
リアセチルセルロース(TAC)フィルム(表面ケン化
処理物)を静置しゴムローラで密着させて余分な樹脂と
気泡を除去しメタルハライドランプにて紫外線を照射し
て硬化処理した後、金型から剥離し所定寸法に裁断して
屈折率1.49のTACフィルムに屈折率1.533の
光路変換手段層を有する透明保護フィルムを得た。
【0065】次に前記の透明保護フィルムをポリビニル
アルコール系接着剤を介しポリビニルアルコール系偏光
フィルムの片面にその光路変換手段層が外面となるよう
に、かつその稜線が所定の角度となるように接着し、偏
光フィルムの他面に厚さ80μmのTACフィルムを同
様に接着し、その光路変換手段を有しない面に屈折率
1.47のアクリル系粘着層を付設して剥離シートでカ
バーし、光路変換偏光板を得た。この光路変換偏光板
は、幅60mm、奥行45mmであり、稜線が幅方向に平行
でかつ連続したプリズム状凹部を210μmのピッチで
有し(図1c)、その光路変換斜面A1の傾斜角が4
2.5〜43度の範囲で、緩斜面A3の傾斜角が1.8
〜3.5度の範囲で変化し、最寄り緩斜面の傾斜角変化
が0.1度以内にあり、光路変換斜面の偏光板面に対す
る投影幅が10〜16μm、緩斜面/光路変換斜面の偏
光板面に対する投影面積比が12倍以上のものからな
る。
【0066】ついで市販のTN型液晶セルの視認背面側
に前記の光拡散偏光板をその粘着層を介して接着し、セ
ルの側面に冷陰極管を配置して銀蒸着の反射シートから
なるリフレクタにて包囲し、その両端部をセルの上下面
に接着して冷陰極管を固定した後、セルの視認側に樹脂
微粒子含有の粘着層をTACフィルムに設けてなる光拡
散フィルムを接着してノーマリーホワイトの透過型TN
液晶パネルを得、その背面に白色ポリエステルフィルム
からなる反射板を配置して透過型の液晶表示装置を得
た。なお光路変換偏光板は、その光路変換斜面が冷陰極
管と平行に対面するように配置した。
【0067】実施例2 光路変換斜面A1の傾斜角が約42度で、急斜面A2と
の頂角が70度、平坦面A4の面積が光路変換斜面と急
斜面の偏光板面に対する投影合計面積の10倍以上の光
路変換手段(図1b)を有する光路変換偏光板としたほ
かは、それを用いて実施例1に準じ透過型の液晶表示装
置を得た。
【0068】実施例3 偏光板面に対する傾斜角が約42度で投影幅が10μm
の光路変換斜面A1と傾斜角が約55度の急斜面A2か
らなる長さ80μmの光路変換手段(図1b)をその長
さ方向が幅方向に略平行な状態で有し、かつその光路変
換手段を奥行方向の光入射側より遠離るほど徐々に高密
度に配置してなる光路変換偏光板(図6)としたほか
は、それを用いて実施例1に準じ透過型の液晶表示装置
を得た。なお平坦面A4の面積は、光路変換斜面と急斜
面の偏光板面に対する投影合計面積の10倍以上であ
る。
【0069】実施例4 偏光板面に対する傾斜角が約42度で投影幅が10μm
の光路変換斜面A1による二等辺三角形からなる長さ8
0μmの光路変換手段(図1a)をその長さ方向が幅方
向に平行な状態で有し、かつその光路変換手段を奥行方
向の光入射側より中央部に向けて徐々に高密度となるよ
うにランダムに配置してなる光路変換偏光板(図4)と
しそれを用いて対向する2側面に冷陰極管を配置したほ
かは、実施例1に準じ透過型の液晶表示装置を得た。な
お平坦面A4の面積は、2面の光路変換斜面の合計面積
の10倍以上である。
【0070】実施例5 偏光板面に対する傾斜角が約42度で投影幅が10μm
の光路変換斜面A1を2面有する長さ80μmで断面略
四角形の溝からなる光路変換手段(図1e)をその長さ
方向が幅方向に略平行な状態で有し、かつその光路変換
手段を奥行方向の光入射側より中央部に向けて徐々に高
密度となるようにランダムに配置してなる光路変換偏光
板としそれを用いたほかは、実施例4に準じ2側面入射
式の透過型液晶表示装置を得た。なお平坦面A4の面積
は、光路変換手段による面積の10倍以上である。
【0071】実施例6 光路変換手段を形成した面に銀蒸着膜からなる反射層を
設けた光路変換偏光板を用いて背面の反射板を省略した
ほかは実施例2に準じ反射・透過両用型の液晶表示装置
を得た。
【0072】比較例1 光路変換偏光板に変えて、サンドブラスト加工による散
乱シートを用いたほかは実施例1に準じ透過型の液晶表
示装置(図9)を得た。なお散乱シートは、粗面を視認
背面側として配置した。
【0073】比較例2 光路変換斜面の傾斜角が約30度で、急斜面との頂角が
70度、平坦部A4の面積が光路変換斜面と急斜面の偏
光板面に対する投影合計面積の10倍以上の光路変換手
段(図1b)を有する光路変換偏光板としたほかは、そ
れを用いて実施例1に準じ透過型の液晶表示装置を得
た。
【0074】比較例3 視認背面側にシボ状の粗面を有する厚さ1.2mmの導光
板の側面に冷陰極管を配置して銀蒸着の反射シートから
なるリフレクタにて包囲し、その両端部を導光板の上下
面に接着してそれを白色ポリエステルフィルムからなる
反射板の上に配置し、その上に光拡散板を介して市販の
ノーマリーホワイトの透過型TN液晶パネルを配置して
透過型の液晶表示装置を得た。
【0075】比較例4 散乱面に銀蒸着膜からなる反射層を設けた比較例1の散
乱フィルムを用いて背面の反射板を省略したほかは実施
例6に準じ反射・透過両用型の液晶表示装置を得た。
【0076】比較例5 光路変換手段を形成した面に銀蒸着膜からなる反射層を
設けた比較例2の光路変換偏光板を用いて背面の反射板
を省略したほかは実施例6に準じ反射・透過両用型の液
晶表示装置を得た。
【0077】評価試験 実施例、比較例で得た透過型又は反射・透過両用型の液
晶表示装置について、液晶セルに電圧を印加しない状態
で冷陰極管を点灯させ透過モードによる装置中央部での
正面輝度を輝度計(トプコン社製、BM7)にて調べ
た。またそれに準じ冷陰極管を消灯したリング状照明に
よる外光を15度の角度で入射させる反射モードにおけ
る白状態での正面輝度も調べた。
【0078】前記の結果を次表に示した。
【0079】表より、実施例では透過モードにおいて比
較例1、2、4、5に比べて優れた正面輝度が達成され
ていることがわかる。これは比較例1、2、4、5では
透過モードにおいて光源とは反対の方向に光が出射され
て正面方向の輝度に乏しく表示に寄与しにくい出射光で
あったことによる。特に比較例1、4ではどの方位にお
いても出射光に乏しかった。
【0080】また実施例4、5では2灯式による輝度の
向上が顕著で、比較例3のサイドライト型導光板以上の
明るさが得られていることがわかる。なお比較例3のサ
イドライト型導光板による方式では、その導光板による
厚さ増が顕著に現れて、薄型化が困難であった。さらに
透過モードにおいて液晶セルに電圧を印加した状態での
視認でも実施例では問題はなく良好な表示品位であっ
た。また実施例2で光拡散フィルムを除去した状態で
は、見やすさの点で光拡散フィルムがあるときよりも劣
るが、正面輝度の点では遜色はなかった。
【0081】一方、反射モードにおいても液晶セルへの
電圧印加状態において、実施例6及び比較例4、5では
像の乱れ等のない表示であったが、比較例4、5では実
施例6よりも暗かった。以上より実施例では透過モード
において明るい表示が達成されており、また実施例6の
反射モードにおいても明るい表示が達成されてこれより
本発明にて導光板による嵩高化、高重量化を回避して光
路変換型の偏光板による薄型軽量化を達成しつつ、表示
品位の良好な透過型や反射・透過両用型の液晶表示装置
を形成できることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光路変換偏光板例(光路変換斜面)の側面説明
【図2】光路変換斜面の平面説明図
【図3】他の光路変換斜面の平面説明図
【図4】更に他の光路変換斜面の平面説明図
【図5】他の光路変換偏光板例の側面説明図
【図6】更に他の光路変換偏光板例の側面説明図
【図7】透過型(反射・透過両用型)液晶表示装置例の
説明断面図
【図8】他の透過型(反射・透過両用型)液晶表示装置
例の説明断面図
【図9】従来の透過型液晶表示装置例の説明断面図
【符号の説明】
1:光路変換偏光板 11:光路変換手段層 A:光路変換手段 A1:光路変換斜面、A3、4:平坦面 12、14:透明保護層 13:偏光フィルム 15:粘着層 4:反射層 2:液晶セル 21、28:セル基板 25:液晶層 31、32:位相差板 34:偏光板 5、51:照明装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA05 BA20 2H049 BA02 BA26 BB33 BB43 BB51 BB62 BC03 BC22 2H091 FA14Z FA23Z FA31Z FA42Z FB02 FD04 FD11 FD23 GA17 HA07 LA03 LA09 LA11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光板の片側にその表面層との屈折率差
    が0.1以内の粘着層を有し、かつ前記偏光板の他方側
    に偏光板面に対する傾斜角が35〜48度で略一定方向
    を向く光路変換斜面を具備する凹凸の繰り返し構造を有
    することを特徴とする光路変換偏光板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、略一定方向を向く光
    路変換斜面が一面又はその一面を基準にそれとは反対方
    向を向く面を含む状態で2面以上あり、粘着層が剥離シ
    ートでカバーされた光路変換偏光板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、光路変換斜面
    の偏光板面に対する傾斜角が38〜45度である光路変
    換偏光板。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、光路変換斜面が
    断面略二等辺三角形又はそれ以外の断面略三角形の溝構
    造に基づくものである光路変換偏光板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4において、光路変換斜面が
    断面略四角形又は断面略五角形の溝又は突起構造に基づ
    くものである光路変換偏光板。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5において、偏光板面に対す
    る傾斜角が5度以下の平坦面を偏光板片面における占有
    面積に基づいて当該傾斜角が35度以上の斜面の10倍
    以上有する光路変換偏光板。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4又は6において、光路変換
    斜面を具備する凹凸構造が偏光板面に対する傾斜角38
    〜45度の光路変換斜面と当該傾斜角が5度以下で幅が
    光路変換斜面の10倍以上の平坦面からなり、かつ偏光
    板の一端から他端にわたる断面略三角形の連続溝に基づ
    くものである光路変換偏光板。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6において、光路変換斜面を
    具備する凹凸構造が断面略三〜五の多角形の不連続な溝
    に基づき、その不連続溝の長さが深さの5倍以上で、光
    路変換斜面が偏光板面に対する傾斜角38〜45度で溝
    の長さ方向に形成されており、偏光板片面に占める当該
    不連続溝部分の面積が10%以下である光路変換偏光
    板。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8において、光路変換斜面を
    具備する凹凸構造が偏光板の透明保護層に付加されてな
    る、又は透明保護層と同体に形成されてなる光路変換偏
    光板。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9において、光路変換斜面
    を具備する凹凸構造を形成した面に反射層を密着配置し
    てなる光路変換偏光板。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10において、光路変換斜
    面の稜線が偏光板の一辺に対して平行な又は±30度以
    内で傾斜する光路変換偏光板。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11において、粘着層が光
    拡散型のものである光路変換偏光板。
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