JP4730007B2 - 累進屈折力レンズ - Google Patents
累進屈折力レンズ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4730007B2 JP4730007B2 JP2005208146A JP2005208146A JP4730007B2 JP 4730007 B2 JP4730007 B2 JP 4730007B2 JP 2005208146 A JP2005208146 A JP 2005208146A JP 2005208146 A JP2005208146 A JP 2005208146A JP 4730007 B2 JP4730007 B2 JP 4730007B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- progressive
- lens
- mark
- power
- power lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Eyeglasses (AREA)
Description
このような近用部測定基準エリアマーク(前記の近用部測定マークと同じ)を、レンズの装用状態で左右方向に長い長円形状または楕円形状に描き、かつ近用部測定基準エリアマークの外側に、左右方向に一定間隔をおいて位置指標を描くことで、インセット量が異なる累進屈折力レンズの近用部測定基準エリアの度数を正しく測定することができる累進屈折力レンズの印刷マークレイアウトが提案されている(特許文献1、参照)。
しかしながら、特許文献1の印刷マークレイアウトでは、長円形状または楕円形状の近用部測定基準エリアマークの外側に、左右方向に一定間隔をおいてインセット量の位置指標が描かれていても、描かれた内のどの位置指標を用いて測定するかを認識することが容易でない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、累進帯長の異なる多数種類の累進屈折力レンズに、同一の印刷マークで対応することができると共に、レンズ度数の測定位置が容易に認識できる累進屈折力レンズの印刷マークレイアウトを提供することを目的とする。
これによれば、累進面の度数を測定する領域が、遠用部および/または近用部の度数測定領域であることにより、累進帯長に応じた固有情報を参照することにより、累進屈折力レンズの累進面の度数の測定領域(測定位置)を一目で認識することができ、累進屈折力レンズの遠用部および/または近用部を正確にアライメント(位置決め)して、度数を測定することができる。
図1は、本発明の累進屈折力レンズの印刷マークレイアウトの一実施形態を示す平面図であり、図2は近用測定マーク部を拡大して示す印刷マークレイアウトの部分平面図である。なお、図1に示す平面図は、外面に印刷マークが付された左側の眼球に装用される累進屈折力レンズの場合を示し、外面における平面図である。
この累進屈折力レンズ1の外面(表面)には、複数のマークが付されている。マークは、枠入れする際の基準となるフィッティングポイント11、累進屈折力レンズ1の水平方向の水平基準線を示す水平基準線マーク12、遠用部の度数の測定領域を示す遠用部測定マーク13、近用部の度数の測定領域を示す近用部測定マーク14、製品名表示マーク15、左右識別マーク16等が印刷されている。このようなマーク11〜16は、アルコール等の有機溶剤で除去可能なインクにより印刷されている。
なお、図1および図2に示す符号M1は、累進帯が遠用部から近用部にかけて鼻側に偏位量α偏位した累進屈折力レンズ1の主子午線を示している。
水平基準線マーク12は、フィッティングポイント11(累進屈折力レンズ1の幾何学的な中心)を通る水平線上に設置されている。
遠用部測定マーク13は、遠用部の度数の測定領域を示すマークであり、フィッティングポイント11から鉛直方向上方に延伸する主子午線M1上に、フィッティングポイント11から所定寸法離れた遠用部内の位置に印刷されている。これは、遠用部の正確な度数を測定するためであり、本実施例の場合の所定寸法は、例えば略8mmであり、マークの径は、10mm程度の正円形状である。
また、近用部測定マーク14は、例えば3種類の累進帯長に応じて変動する近用部の測定領域を含むように付されている。
なお、本実施形態の累進屈折力レンズ1の累進帯長は、例えば12mmであり、図2中に示す符号M2,M3は、累進帯長が14mm、および16mmの場合の主子午線を示している。
左右識別マーク16は、装用される左右眼球を識別する識別マークであり、遠用部測定マークを挟んだ製品名表示マーク15の反対側の遠用部内に印刷されている。なお、L(Left)の文字は眼鏡の左側に取付けされる左眼球用を示している。
図3は、度数の測定を行うレンズメータを示す正面図であり、図4はレンズメータにより、累進屈折力レンズの度数を測定する態様を示す図である。
受け台21上には、累進屈折力レンズ1が設置され、受け台21からは、度数測定用の複数本、例えば4本の光線が射出される。受け台21は、累進屈折力レンズ1に当接する部分の径が、例えば5mmである。
測定部22は、前記受け台21からの光線を受光し、受光した複数本の光線によってそれぞれ検出される度数の平均値を算出する。
図5は印刷装置を示す正面図であり、図6は印刷装置のプリセット部を示す平面図であり、図7は印刷装置の移動部を示す平面図である。図8は印刷装置の位置決め部を示す模式図であり、図9は累進屈折力レンズの位置決め状態を示す説明図である。
プリセット部32は、移動部31により、累進屈折力レンズ1を略水平に保持できるように累進屈折力レンズ1をセットするためのものである。
受け台321は、上端面が水平面となっており、累進屈折力レンズ1の中央部を上端面上に設置すると、累進屈折力レンズ1が略水平に保持される。
図6に示すように、チャック部322は、例えば、3本設けられており、受け台321に向かって移動可能となっている。各チャック部322は、受け台321の上端面の平面中心に対して等距離となるように、各チャック部322が連動して移動する。
このようにして、セットされた累進屈折力レンズ1は、移動部31により保持されて移動する。
移動部本体312は、レール311上に設置された移動テーブル312Aと、累進屈折力レンズ1の外周縁を挟持するチャック部312Bと、この移動テーブル312A上において、前記チャック部312BをX軸方向、Y軸方向に移動するとともに、θ方向に回転駆動する駆動部312Cとを備える。
一方のアーム312B1の先端は、屈曲されており、他方のアーム312B1に向かって延びている。また、他方のアーム312B1も同様に、先端が一方のアーム312B1に向かって屈曲されている。
このようなアーム312B1により、プリセット部32にセットされた累進屈折力レンズ1の外周縁を挟持し、位置決め部33に搬送する。
図8において、位置決め部33は、緑色の単色光を照射する複数のLED331Aを備えた照射装置331と、照射装置331からの光線を受光するCCD332Aを備えた受光装置332と、受光装置332で受光した画像を処理する画像処理装置333とを備える。
図9に示すように、画像処理装置333で受光した隠しマーク17の画像333Cを結んで形成される水平基準線333Bの位置と、予め記憶された水平基準線333Aの位置とが異なる場合には、アーム312B1をX軸、Y軸、θ方向に駆動し、累進屈折力レンズ1の向きを調整する。これにより、画像処理装置333で受光した隠しマーク17の画像を結んで形成される水平基準線333Bの位置と、予め記憶された水平基準線333Aの位置とを一致させることができる。
図5において、印刷部34は、印刷パッド341と、この印刷パッド341を駆動する駆動装置342と、印刷を行う際に、累進屈折力レンズ1を下方側から支持するパッド343とを有している。この印刷パッド341は、印刷マークレイアウトに対応した凹版(図示せず)と、この凹版が押し当てられる樹脂製のパッド(図示せず)とを備えている。凹版の溝部分にインクを満たし、凹版に樹脂製のパッドを押し当てて、インクを樹脂製のパッドに転写した後、この樹脂製のパッドを累進屈折力レンズ1表面に押し当てることで、インクが転写されることとなる。
このような印刷パッド341は累進屈折力レンズ1表面に対し上下方向(Z軸方向)にのみ駆動可能となっている。
近用部測定マーク14の印刷を行う際には、制御部35に格納された情報に基づいて、移動部本体312の駆動部312Cが駆動され(図7参照)、累進屈折力レンズ1が基準位置から、X軸方向、Y軸方向に移動することとなる。
そして、累進屈折力レンズ1が所定の位置に移動すると、近用部測定マーク14に応じた印刷パッド341が累進屈折力レンズ1に向かって下降し、印刷が行われる。
そしてフィッティングポイント11、水平基準線マーク12、製品名表示マーク15、左右識別マーク16が印刷される。印刷方法等は近用部測定マーク14と同様であるので、その詳細は省略する。
累進屈折力レンズ1を購入したユーザーは、納入されたレンズ製品袋、レンズ製品箱に記載された商品名、あるいは累進屈折力レンズ1の表面に印刷された製品名表示マーク15等のいずれかを参照して、V、W、Xの文字マークで示す累進帯長を表す固有マーク群141、あるいは、I、II、IIIの文字マークで示す累進帯長に対応した製品略称を表す製品略称マーク群142の内から該当する文字マークに対応する引き出し線先端部の測定領域(度数保証位置)を用いて度数を測定し、レンズの処方が注文通りかどうかを確認する。
玉型加工、あるいは眼鏡フレームへの枠入れが終了した後に、累進屈折力レンズ1の表面に印刷された印刷マークは、アルコール等の有機溶剤を用いて除去される。
例えば、実施形態は、異なる3種類の累進帯長(12,14,16mm)に対応した近用部測定マーク14を設置した場合で説明したが、3種類を超える累進帯長に対応する近用部測定マークを設置した場合であっても良い。例えば、3種類の累進帯長に10mm,18mmを加えた5種類の場合には、主子午線M1上の鉛直方向に向かい合う累進帯長10mmと18mmの近用部の測定位置を示す2つの半円形状の半円弧と、累進帯長10,12,14,16,18mmの測定領域の略中心位置を示す引き出し線と、引き出し線の先端近傍に近用部の度数を示す固有マークおよびその製品略称マークを設置すれば良い。
Claims (3)
- 印刷マークレイアウトが表面に描かれた累進屈折力レンズであって、
前記印刷マークレイアウトは、
レンズメータによって累進面の度数を測定する領域を表示するための、レンズの装用状態の鉛直方向に対向する2つの円弧形状と、
前記円弧形状の水平左右方向のうち少なくともいずれか一方の方向に延伸する引き出し線と、
前記引き出し線の近傍に、累進帯長に応じた固有情報と、
を含むことを特徴とする累進屈折力レンズ。 - 請求項1に記載の累進屈折力レンズにおいて、
前記引き出し線は、前記累進面の度数を測定する領域の略中心位置方向に向かう線であり、
前記印刷マークレイアウトは、さらに、
前記2つの円弧形状の外側から延伸する引き出し線と、
該2つの引き出し線の鉛直方向間に、累進帯長に応じた所定間隔の複数の引き出し線と、
を含むことを特徴とする累進屈折力レンズ。 - 請求項1または2に記載の累進屈折力レンズにおいて、
前記累進面の度数を測定する領域が、遠用部および/または近用部の度数測定領域であることを特徴とする累進屈折力レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005208146A JP4730007B2 (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 累進屈折力レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005208146A JP4730007B2 (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 累進屈折力レンズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007025322A JP2007025322A (ja) | 2007-02-01 |
JP4730007B2 true JP4730007B2 (ja) | 2011-07-20 |
Family
ID=37786170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005208146A Expired - Fee Related JP4730007B2 (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 累進屈折力レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4730007B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008096758A1 (ja) | 2007-02-05 | 2008-08-14 | Asahi Kasei E-Materials Corporation | 水素吸蔵合金と樹脂の組成物 |
DE102011089704B4 (de) * | 2011-12-22 | 2020-06-18 | Carl Zeiss Vision International Gmbh | Verfahren zum Speichern von Information auf einem Brillenglas, als Brillenglas-Rohling oder Brillenglas-Halbfabrikat ausgebildeter Glas- oder Kunststoffkörper, Vorrichtung für das Speichern von Information, Verfahren zum Auslesen sowie Lesegerät |
JP5944702B2 (ja) * | 2012-03-12 | 2016-07-05 | Hoya株式会社 | 眼鏡レンズ、並びに眼鏡レンズの設計方法、製造方法及び設計システム |
JP2017181967A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 伊藤光学工業株式会社 | 累進屈折力レンズ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4103993B2 (ja) * | 2003-01-09 | 2008-06-18 | Hoya株式会社 | 累進屈折力レンズ |
JP4301400B2 (ja) * | 2003-09-26 | 2009-07-22 | Hoya株式会社 | 累進多焦点レンズのレイアウトマーク及び累進多焦点レンズ |
-
2005
- 2005-07-19 JP JP2005208146A patent/JP4730007B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007025322A (ja) | 2007-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN100566933C (zh) | 眼镜片的制造方法 | |
JP4730007B2 (ja) | 累進屈折力レンズ | |
US3740857A (en) | Lens blank and frame coordinator and method of using same | |
US9529212B2 (en) | Method and device for determining at least one customized adjustment parameter of a lens carried by a spectacles frame facing the eye of a wearer | |
JP6543464B2 (ja) | 眼鏡レンズ | |
JP4010776B2 (ja) | 累進多焦点レンズのレイアウトマーク及び累進多焦点レンズのチェック方法 | |
US4693573A (en) | Universal frame centering, holding and measuring device | |
JP2003131176A (ja) | 印刷マークレイアウトを有する内面累進屈折力レンズ | |
JP4596454B2 (ja) | 眼鏡レンズ | |
JP4103993B2 (ja) | 累進屈折力レンズ | |
JP3650300B2 (ja) | 瞳孔位置測定具 | |
JP4572650B2 (ja) | 累進多焦点レンズ | |
JP2014071420A (ja) | 眼鏡フレームのダミーレンズ及び眼鏡フレーム | |
KR102238740B1 (ko) | 안과용 대상물에 대한 데이터를 획득하고 계산하는 방법 및 장치 | |
JP2009092509A (ja) | 眼鏡用測定具 | |
JP2507643Y2 (ja) | 単焦点非球面眼鏡レンズ | |
JP3855953B2 (ja) | 眼鏡装用テスト用補助具 | |
CN212433531U (zh) | 一种眼镜架两镜片框面形角度测量装置 | |
JP3272715B2 (ja) | 最小レンズ画像表示方法及びその装置 | |
JP2003131175A (ja) | 累進屈折力レンズの印刷マークレイアウト | |
JP4301400B2 (ja) | 累進多焦点レンズのレイアウトマーク及び累進多焦点レンズ | |
JP2011030627A (ja) | 視線移動量測定方法 | |
JP2503770Y2 (ja) | 眼鏡レンズの枠入れ補助具 | |
JP2023053595A (ja) | 眼鏡のマーキング補助具 | |
JP2507644Y2 (ja) | 眼鏡レンズの枠入れ補助具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070404 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100722 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100727 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100917 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110322 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110404 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |