JP4729556B2 - 引張要素を有する自動調心エネルギー散逸ブレース装置 - Google Patents

引張要素を有する自動調心エネルギー散逸ブレース装置 Download PDF

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Description

本発明は、一般に、自動調心特性を有するエネルギー散逸ブレース装置に関する。より具体的には、本発明は、極端な荷重条件に曝される可能性のある構造物内に据え付けるためのブレース装置に関する。
常用荷重条件の下にある構造物の設計では、強度、剛性、および安定性を与えることにより保守性および最終的強度要件を満たすことを目指すが、地震および爆風荷重などの極端な荷重条件に対し効果的に、かつ安全に耐えられるためには、基本的に異なるアプローチが使用されなければならないことが認識されている。特に、この設計理念の結果として、システムに靱性能が備わっていない場合に、このような荷重条件の下で線形弾性応答について構造を設計することは経済的に実現不可能であるだけでなく、潜在的に安全でない。これは、構造物内に誘起される地震力を制限する、降伏型システムの非線形挙動は、非常に望ましい特徴であることを意味している。
降伏系では、ヒステリシス降伏(弾塑性変形)を通じてサイクル毎に散逸するエネルギーは、一般に、構造的な損傷に関連する。このような降伏型システムは、構造を大きく損ない、修理コストを増大させる可能性のある残留変形を持続することが予測される。これは、通常は、極端な荷重条件に従って通常はうやむやのままである重要な問題、つまり、あるレベルの弾塑性変形を受けた構造であっても、同じレベルの保護機能を以前のとおり備えているか?降伏要素はすべて置き換えなければならないか?降伏が生じたすべての場所で材料の状態が評価されなければならないか?という問題を引き起こす。
また、例えば、地震に関する最新の規定に従って設計された構造であれば、構造上の修復をほとんど、または全く必要とせず、その結果、地震後の混乱期間は最小限に抑えられるであろうという、主に一般の人々の強い信念も存在する。それでも、地震工学における現在の研究努力では、構造物の所定の要素の安定したヒステリシス応答を達成するという考え方を受け入れている。構造的な損傷および残留変形は、したがって、設計レベルの地震の下で予測される。
例えば、従来の鋼製ブレース架構は、主に、大きな地震に曝されたときに生命の安全を確保するように設計されている。これらは、ブレース引張降伏およびブレース座屈のサイクルが繰り返されるせいで地震後に著しい損傷を持続することが予想される。さらに、これらの要素内に誘起される損傷の直接の結果として、建物全体の最終状態が傾く可能性が高い。類似の応答は、他の従来の鋼鉄、鉄筋コンクリート、石造建築、木造システム(モーメント抵抗架構、壁など)からも予想される。構造的耐力が劣る場合も、建築構成要素、建築設備、または建築内容などの、建物の運用および機能上の構成要素に損傷が生じる。構造的な損傷および非構造的な損傷は両方とも、建物入居者の安全および救助に対し影響を及ぼす可能性があり、建築工事の中断に至る可能性がある。
このような現実は、修理コストおよび重大な地震発生に続く混乱期間により生じるコストに関して重要な結果をもたらす。地震の後に構造上問題がないと判明している構造は、歪み矯正のコストが高い場合、または居住者にとっては安全でないように見える場合に非難される可能性があることに留意されたい。大きな地震の後にその構造物の予想される状態に直面している地震発生傾向地域内の構造物の所有者は、ますます、より高い性能のシステムを直接実装することを選ぶことが多くなってきている。さらに、保険会社も、保険料の基準をますます予想損害費用に置くようになってきており、この追加のインセンティブがあることで、新しいまたは既存の構造物に対し高性能システムを採用する所有者の数が増える可能性が高い。
地震時挙動を改善するために使用される専用ダンパーの現行最新技術は、主に、ヒステリシス(降伏)摩擦粘性減衰粘弾性システムまたは形状記憶合金のいずれかからなる。ヒステリシス(降伏)システムは、繰り返される弾塑性変形を受けるように設計され、可変ヒステリシス応答を示す要素からなる。
このようなシステムの第1の一群は、座屈拘束ブレースまたは降伏鋼板などの降伏システムと呼ばれており、アジアおよび北米における多数のプロジェクトで実装に成功している。このようなシステムの第2の一群は、摩擦システムと呼ばれ、最も普及しているのが、Pallシステムである。このシステムは、過去15年間に非常に多くの構造物に実装されてきている。
これら2群のシステムはどれも、自動調心特性を示さず、地震および他の危険な、または極端な荷重に曝されたときに構造物の全体的性能に悪影響を及ぼし、恒久的な変形をもたらしかねないことに留意されたい。
粘性システムは、速度依存性の力を示し、構造物の減衰を高め、それにより地震荷重の下での応答を低減する専用デバイスである。粘弾性ダンパーも、速度依存性の力を示し、追加の弾性復元力を並行して印加しつつ減衰力を高める。粘性および粘弾性のダンパーを備える構造物では、主構造システムが加荷重に十分耐える弾性スティフネスおよび弾性強度を与える必要がある。これらのデバイスは、主構造要素が弾塑性変形を受ける場合に自動調心特性を保証しない。
形状記憶合金は、一般に、変形されるか、または特定の温度に加熱された後、自動的に元の幾何学的形状に復帰する金属である。形状記憶合金は、一般的に、高度に特化した生産能力を備えるが、一般的には、高価な物質である。
今日まで、自動調心挙動は、主に、コストが増大するためごく普通の構造プロジェクトでは手が出せない高度な加工プロセスおよび形状記憶合金物質を必要とする複雑な相互接続バネ要素からなる専用ダンパーにより実現されていた。
「Building structure with friction based supplementary damping in its bracing system for dissipating seismic energy」という表題の特許文献1において、Karが、摩擦バネエネルギー散逸ユニットを通して再調心機能を備えるが、装置に印加される引張力および圧縮力を、建物の2つの部分に取り付け可能な装置の2つの端部の間の積み重ねに加えられる圧縮力に転換するブレース装置について教示している。
「Hysteritic damping apparati and methods」という表題の特許文献2において、Krummeらは、エネルギー散逸を与えるために形状記憶合金から加工された1または複数の引張要素を使用する減衰装置について教示している。しかし、引張要素により連結された2つの相対的に移動するブレーシング部材を有する比較的Krummeらの装置では、力載荷時にいくつかの引張要素が関わるが、減衰装置の自動調心挙動は、特定の非線形材料特性から生じ、弾性成分間の機械的相互作用を伴わないと規定している。
前記の説明から、極端な荷重に耐えられる最適なシステムは、
i)重度または極端な荷重によりシステムに印加される力を制限し、投入エネルギーを散逸させて変形を制御するために降伏構造の非線形特性を組み込み、
ii)極端な荷重の後に元の位置に戻ることができるように再調心特性を包含することにより構造物の修理コストを低減し、
iii)主構造要素に対する損傷の発生を最小限に抑えることにより修理コストをさらに低減しなければならないことが示唆される。
重大なまたは極端な荷重に耐えるのが最適であれば、大きな地震、ハリケーンなどが人口密集都市部にときおり発生する場合に構造物の性能レベルが高まる。これらの高性能要素を備える構造物では、そのような極端な荷重に対する応答性が優れることは注目すべきことであり、しかも、損傷が最小限に抑えられ、修理コストが低減され、途絶期間が短縮される。
さらに、これらのシステムは、地域、地方自治体、および連邦政府の施設だけでなく、大きな、または破滅的な事象が発生している間、および発生直後も機能していなければならない重要施設の所有者および管理者にとっても非常に魅力的なものと考えられる。
米国特許第5,819,484号明細書 米国特許第5,842,312号明細書
したがって、本発明の目的は、現行の技術と同じ建築上の特徴および使用荷重の下にある同じ応答特性を有するが、重度の繰り返し荷重の下で応答性を大幅に改善し、構造的な損傷を最小限に抑え、自動調心特性を効率よく発揮する装置を実現することである。
本発明の他の目的は、単純要素、構造要素、ならびに例えば、構造用鋼および高強度引張要素などの入手しやすい材料を組み合わせることにより前述のヒステリシスおよび自動調心能力を効率よく発生する装置を実現することである。
より具体的には、本発明により、入手しやすい構成材料を使用して組み立てられる専用構成要素を組み合わせることによりヒステリシス挙動および自動調心特性を得るブレーシングシステムの形態で設計された装置が実現される。さらに、この装置は、所望のレベルのエネルギー散逸を行わせるため、限定はしないが、摩擦面、降伏犠牲部材、粘弾性材料、粘性流体ダンパー、または形状記憶合金などのエネルギー散逸システムを備えることができる。
したがって、荷重力による移動を制限するために荷重力に曝される構造物の2つの部分の間に取り付けられるブレース装置が実現され、ブレース装置は、第1の端部が構造物の一部に取り付けられる固定部分を含み、第1の端部は第1の突き合わせ面および第2の突き合わせ面を定める第2の端部を定め、ブレース装置は、さらに、第1の端部が構造物の一部に取り付けられる可動部分を含み、第1の端部は第1の突き合わせ面および第2の突き合わせ面を定める第2の端部を定め、ブレース装置は、さらに、可動部分を固定部分に取り付ける引張可能アセンブリを含み、これにより、a)第1の可動部分の突き合わせ面は、第2の固定部分の突き合わせ面に近接し、b)第1の固定部分の突き合わせ面は、第2の可動部分の突き合わせ面に近接し、引張可能アセンブリは固定部分の第1の端部に近接する第1の突き合わせ要素および可動部分の第1の端部に近接する第2の突き合わせ要素を含み、第1および第2の突き合わせ要素は調整可能な引張要素により相互接続され、ただしi)荷重力が可動部分を固定部分から引き離すときに、第1の突き合わせ要素は、第1の固定部分の突き合わせ面に接し、第2の突き合わせ要素は、第1の可動要素の突き合わせ面に接し、それにより可動部分が固定部分から離れる移動を制限し、ii)荷重力が可動部分を固定部分の方へ移動するときに、第1の突き合わせ要素は、第2の可動部分の突き合わせ面に接し、第2の突き合わせ要素は、第2の固定要素の突き合わせ面に接し、それにより可動部分が固定部分の方へ進む移動を制限する。
したがって、荷重力に曝された構造の2つの部分の間に取り付け可能なブレース装置が実現され、ブレース装置は2つの部分の一方に取り付け可能な第1の端部、およびそれぞれ突き合わせ面を持つ第2の端部を有する第1のブレーシング部材、第3の端部、および2つの部分の他方に取り付け可能な第4の端部を有し、それぞれ突き合わせ面を持つ第2のブレーシング部材を含み、第1および第2のブレーシング部材は静止位置と移行位置との間で移動可能な形で動作可能であり、それによりi) 第1の端部は、第1の近接端部の対を定めるように第3の端部に近接し、第2の端部は、第2の近接端部の対を定めるように第4の端部に近接し、ii)第1の端部は、第1の対向端部の対を定めるように第4の端部に対向し、第2の端部は、第2の対向端部の対を定めるように第3の端部に対向し、ブレース装置は、さらに、第1および第2の近接端部の対に近接する突き合わせ要素を含む調整可能なアセンブリを備え、突き合わせ要素は引張要素により相互接続され、それにより第1および第2のブレーシング部材は、第1の対向端部の対に印加された荷重力が、i)第1の対向端部の対のそれぞれの突き合わせ面がそれぞれの突き合わせ要素上で接するように装置を引っ張り、ii)第2の対向端部の対のそれぞれの突き合わせ面がそれぞれの突き合わせ要素上で接するように装置を圧縮したときに移動して離れることができ、引張要素は第1および第2のブレーシング部材を静止位置から移行位置へ選択的に移動させるために荷重力の下で引張可能である。
本発明の他の目的、利点、および特徴は、付属の図面のみを参照しつつ例を挙げて取りあげた好ましい例示的な実施形態の以下の非制限的説明を読むとさらに明らかになるであろう。
本発明は、例えば、重大な、極端な、および/または繰り返される荷重条件に曝される梁、支柱、ブレース、壁、壁仕切りなどの構造システムに加えられる投入エネルギーの散逸のため用意されたブレース装置に関する。ブレース装置は、2つの部分の間の相対運動を抑制するか、または対抗するために、構造物の一部分に取り付け可能である。そうする際に、ブレース装置は、一般に、残留変形を最小に保ち、エネルギーを散逸させ、投入エネルギーが変化するか、または構造物への投入エネルギーの印加が停止された後の自動調心能力を備える。典型的には、投入エネルギーは、ときに構造物または建築上のシステムが曝される風、地震、衝撃、または爆発により引き起こされる例外的荷重に関係する。
図1の例示的な実施形態に示されているように、装置30は、一般に、第1のブレーシング部材32、第2のブレーシング部材34、引張可能アセンブリ36、エネルギー散逸システム38、および案内要素39を備える。第2のブレーシング部材34は、固定部材とみなすことができ、また第1のブレーシング部材32は、装置30の可動部材とみなすことができる。もちろん、当業者であれば、部材32と34との間の運動は相対的であることを理解するであろう。
図1から3、およびより詳細には、図4aに示されているブレーシング部材32および34は、引張可能アセンブリ36と接するように構成され、サイズが決められているそれぞれの突き合わせ面42a、42b、42c、42dを備える端部40a、40b、40c、40dを含む。ブレーシング部材32および34は、さらに、以下でさらに詳しく説明されるように、エネルギー散逸システム38を据え付け、および動作した後、装置30を検査するために必要なスペースをもたらすアパーチャ45を備える。
わかりやすくするために、ブレーシング部材32および34のさまざまな端部40a、40b、40c、40dは、以下の説明では、装置30の「端部対」とも呼ばれる。より具体的には、端部40cに近接する端部40aは、第1の近接端部対を定め、端部40dに近接する端部40bは、第2の近接端部対を定める。同様に、端部40dに対向する端部40aは、第1の対向端部対を定め、端部40cに対向する端部40bは、第2の対向端部対を定める。
図1から4dの例示的な実施形態では、端部40a、40d(第1の対向端部対)は、さらに、投入エネルギーに曝される外部構造物(図に示されていない)上に装置30を取り付けられるように適合された接続端44a、44dを備える。接続端44a、44dは、ブレーシング部材32および34に取り付けられ固定されている板または他の構造要素(溶接部、ボルト締めまたは接合アセンブリ)である。接続端44a、44dは、荷重力を受け入れ、それを装置30に伝達するように構成され、サイズが決められている。適宜、接続端44a、44dは、さらに、装置30の完全性を保護するために特定の荷重力レベルで降伏するように設計されている。
ブレーシング部材32および34は、一般的に平行であり、長手方向に延び、特定のレベルの荷重力に曝されたときに互いに相対的に独立して移動可能な部材である。例示されている実施形態では、第1のブレーシング部材32は、第2のブレーシング部材34の内側に、一般的には同心円状に配置された管状部材である。
図1から3に例示され、また図4bにさらに詳しく示されているように、引張可能アセンブリ36は、4つの調整可能引張要素46(図4bに示されているのは2つだけ)、および引張要素46により相互接続されている2つの突き合わせ要素48a、48bを含む。引張要素46は、一般に、例えば、ナット49、張力調整機能を付加することができる、引張要素46への締め付けまたは接続デバイスなどのさまざまな種類の留め具アセンブリを通じて、突き合わせ要素48a、48bに取り付けられているプレテンショニング可能なテンドン(tendon)、ケーブル、または棒である。
引張要素46は、一般に、引張可能アセンブリ36内の荷重分布をよくするために突き合わせ要素48a、48bに関して対称的に配置される。引張要素46の個数、弾性率、伸長能力、総面積、および長さは、装置30の所望の強度、事後弾性スティフネス、変形能力、および自動調心能力が得られるように選択される。
引張要素46は、以下でさらに詳しく説明するように、2つのブレーシング部材32と34の間の相対運動の結果生じる装置30の対象となる伸長を可能にするために、装置30に印加された荷重力の下で変形することができる。この変形は、最初に、一般的に、降伏なしで、また引張要素46内のプレテンショニング力の損失を最小に抑えて、生じる。
引張要素46内のプレテンションのレベルは、一般に、プレテンション全くなしから、典型的には引張要素46の最大許容変形の20%から60%までのある程度までの範囲である。プレテンショニングのレベルにより、ブレーシング部材32と34の間の相対運動が開始する力レベルが決定され、エネルギー散逸メカニズム38内のエネルギー散逸の開始が決定され、初期弾性スティフネスから事後弾性スティフネスまでの範囲の引張要素46の剛性の変化が決定される。プレテンションのレベルも、以下でさらに詳しく説明するように、装置30の再調心能力を規定する。プレテンションのレベルがエネルギー散逸メカニズム38を活性化するのに必要な力を十分克服できない場合、装置は、一般に、完全な再調心能力を示さないが、引張要素46は、一般に、装置30に追加の事後弾性スティフネスを与える。
突き合わせ要素48a、48bは、第1および第2の近接端部対40a、40c、および40b、40dに近接して配置鎖あれる板または他の適当な構造要素である。突き合わせ要素48a、48bは、以下でさらに詳しく説明するように、ブレーシング部材32および34が荷重力の下で互いに相対的に移動する場合に端部40a、40b、40c、40dの突き合わせ面42a、42b、42c、42dと連携するように構成され、サイズが決められる。
図1および4bの例示的な実施形態では、突き合わせ要素48aは、その要素の中を通って延び、接続端44aが摺動自在に受け入れられる通路(図に示されていない)を備える。他の突き合わせ要素48bは、接続端44d内に摺動自在に受け入れられる。
図1および3に戻って参照すると、案内要素39は、ブレーシング部材32と34との間に備えられる板、ブロック、または他の適当な構造要素の形態で示されており、これにより、相対的位置合わせを保持しやすくする一方で、ブレーシング部材32および34の相対運動を可能にするか、または案内するか、または与える。案内要素39は、さらに、ブレーシング部材32および34の座屈能力を高めるために、ブレーシング部材32および34の長さにそって引張可能アセンブリ36を接続または取り付けるために使用することもできる。案内要素39は、さらに、例えば、ブレーシング部材32と34との間の衝撃を緩和するために使用されるゴム、Teflon(登録商標)、またはエラストマー材料などの吸収材料を含むこともできる。
図1から5、および10aから13dに概略が例示されているエネルギー散逸システム38は、摩擦メカニズム50、降伏メカニズム52、粘性メカニズム54、および/または粘弾性メカニズム56、または例えば、ブレーシング部材32と34との間で相対運動が生じるときにエネルギーを散逸するために移動される、または関わる形状記憶合金57などの他の構成要素を含む。これらのメカニズムは、個別に、または組み合わせて使用することで、特定の種類の荷重力の下で所望の応答を得られるようにエネルギー散逸システム38の特性をチューニングすることができる。エネルギー散逸システム38は、一般に、重大な荷重の下で損傷を最小限度に抑え、および/または容易に交換可能なように選択される。さらに、エネルギー散逸システム38は、一般に、極端な荷重状況の後に続く途絶期間が短くなり、装置30内で検査および交換を迅速に行えるように設計される。
図1および2に例示されている摩擦メカニズム50は、2つの支持部材60a、60b、2つの摩擦界面62a、62b、および伸長部材64をそれぞれ含む。例示的な実施形態では、支持部材60a、60bは、ブレーシング部材34上に固定するように取り付けられ、それぞれスロット66を含む。伸長部材64は、ブレーシング部材32上に固定するように取り付けられ、支持部材60a、60bに向かって延び、伸長部材64を通じて固定するように取り付けられた留め具68はスロット66と係合し、締め付け配置で摩擦メカニズム50を保持する。
摩擦界面62a、62bが、支持部材60a、60bと伸長部材64との間に締め付け配置で配置され、2つのブレーシング部材32と34との間に摩擦を生じるように構成され、サイズが決められる。摩擦摺動が摩擦メカニズム50内のどこで生じるかにより、摩擦界面62aおよび62bは、支持部材60a、60bのスロット66に対応するスロットを含む場合も含まない場合もある。
締め付け配置では、ブレーシング部材32と34との間に相対運動がある場合に、摩擦界面62a、62bの間に摩擦を生じるとしている。図1および2の例示的な実施形態では、スロット66および留め具68は、摺動配置で取り付けられており、これにより、最初に、ブレーシング部材32と34との間に相対運動が可能になる。摺動配置では、留め具68に取り付けられている伸長部材64の抑制された移動が可能になり、これは、ブレーシング部材32と34の移動の方向にそってスロット66により案内される。
支持部材60a、60b、および伸長要素64が必要な摩擦特性を示す場合に、適宜、摩擦界面62a、62bは、摩擦メカニズム50から取り除くことができる。この場合、摩擦は、支持部材60a、60bと伸長部材64とを直接締め付けて合わせることにより達成される。さらに適宜、スロット66は、伸長部材64上に直接配置することもできる。
摩擦メカニズム50は、一般に、動的荷重の下で安定したヒステリシス特性を示し、初期および長期摩擦特性に対する不確定性が最小となる。専用の非金属摩擦界面(図に示されていない)、または処理済み金属面(図に示されていない)も、摩擦散逸メカニズムに特異的ヒステリシス特性を付与するために使用することができる。
図5に概略が示されている、降伏メカニズム52は、さらに、エネルギー散逸システム38の一部として使用され、それにより、2つのブレーシング部材32および34が相対運動するときにエネルギー散逸能力をもたらすようにできる。降伏メカニズム52は、2つの可動ブレーシング部材32および34の間に挿入され、取り付けられている金属要素(図に示されていない)を含む。金属要素(図に示されていない)は、一般に、軸方向、剪断、または屈曲変形、またはそれらの組み合わせの下で降伏するように選択される。
図5に概略が示されている、粘性メカニズム54および粘弾性メカニズム56は、さらに、エネルギー散逸システム38の一部として使用され、それにより、2つのブレーシング部材32および34が相対運動するときにエネルギー散逸能力をもたらすようにできる。粘性メカニズム54は、2つの可動ブレーシング部材32および34の間に挿入され、取り付けられている粘性流体(図に示されていない)を含む粘性デバイス(図に示されていない)を含む。粘性メカニズム54は、2つの可動ブレーシング部材32および34の間に挿入され、取り付けられている板に接続された粘弾性材料(図に示されていない)を含む。
次いで、上述のメカニズム50、52、54、56、57のうちの複数のメカニズムの組み合わせを使用して、装置30のヒステリシス特性を最適化し、多様化することができる。したがって、引張可能アセンブリ36の追加により、装置30は、エネルギー散逸能力と自動調心能力を組み合わせた、「フラッグ状のヒステリシス(Flag- Shaped Hysteresis)」挙動を示すことができる。
図6は、摩擦、降伏、粘性(高速および低速時)、および粘弾性(高速および低速時)メカニズムの個々の寄与を、その力/変形挙動に関して示している。図7は、これらのメカニズムのいくつかの組み合わせを例示している。
2つの異なる散逸要素のみが図7に示されているとしても、同じ種類の2つよりも多い散逸システムの組み合わせ、または2種類よりも多い種類の散逸メカニズムの複数の組み合わせも使用することができる。例えば、3つの異なる散逸システム、または他の異なるエネルギー散逸メカニズムと併用される同じ種類の複数のエネルギー散逸メカニズムなど、他の組み合わせも存在しうる。装置30の全体的なヒステリシス応答は、一般に、本明細書で説明されているさまざまな構成要素からの寄与を足し合わせることにより得られる。
図8は、典型的な線形弾性システムの力変位曲線を示し、図9は、典型的な自動調心システムを例示しており、システムは両方とも、等しい初期剛性および質量の降伏構造を表す。これらの図では、陰影の付いている領域は、ヒステリシス降伏を通じてサイクル毎に散逸されるエネルギーを表し、これは、一般に、荷重がかかっている構造に対する構造的損傷に関連し、また構造物を著しく損ない、その修理コストを増大させる可能性がある。装置30に組み込まれる自動調心能力では、応答および残留変形に考慮しつつ最適化される(図9にグラフが示されている)ヒステリシス挙動が生じる。
動作中の装置30は、図4cおよび4dに示され、図10aから13dに概略が例示されている。これらの図は、装置30が取り付けられている構造物に印加される投入エネルギーが、例えば、圧縮力または張力などの荷重力として装置に伝達される瞬間のブレース装置30の挙動を例示している。上で述べられているように、ブレース装置30は、第1の対向端部対40a、40dの接続端44a、44dを介してそのような構造物に取り付け可能である。したがって、装置30は、その構成が静止位置(図1)から投入エネルギーが2つの構造的ブレーシング部材32と34(図4c、4d)の間の相対運動により散逸される移行位置へ変化するように荷重力を受けることができる。
特定のレベルの引張荷重力の下にあるときに図4cに示されているように、ブレース装置30は、ブレーシング部材32および34の相対運動を許容する。最初に、引張要素46のプレテンショニングが克服されなければならず、次いで、それにより、引張要素46が伸長され、ブレーシング部材32と34との間の相対運動が開始する。このプロセスにおいて、引張要素46は、さらに引っ張られるが、それは、突き合わせ面42aが突き合わせ要素48aを押し、また突き合わせ面42dが突き合わせ要素48bを押すからである。圧縮力が加わっているときに、図4dに例示されているように、引張可能アセンブリ36の引張要素46は、さらにこのプロセスで引っ張られるが、それは、突き合わせ面42cが突き合わせ要素48aを押し、また突き合わせ面42bが突き合わせ要素48bを押すからである。
伸長することにより、加わった張力が徐々に引張要素46に溜まり、ブレース装置30の自動調心特性がもたらされる。例えば、荷重力がそのときに停止したとすれば、装置30は、一般に、引張要素46内に発生する追加の張力によりその静止位置(図1参照)に戻される。すでに述べられているように、プレテンションのレベルがエネルギー散逸メカニズム38を活性化するのに必要な力を十分克服できない場合、装置は、一般に、完全な再調心能力を示さないが、引張要素46は、一般に、装置30に追加の事後弾性スティフネスを与える。
ブレーシング部材32と34との間の相対運動が荷重力の下で生じ始めるとすぐに、エネルギー散逸システム38(図4c、4dに示されている摩擦メカニズム50のみ)が、ブレーシング部材32および34の相対運動と反対方向に活性化される。例えば、図4cのように装置30に張力が加えられ、引張要素46の初期力および抵抗が克服されると、エネルギーが散逸システム38を通じて散逸している間、装置30は伸長する。すでに説明したように、図4cの例示的な実施形態は、スロット66と摺動配置にある留め具68は、一般に、ブレーシング部材32および34の移動の相対的方向にそって移動する。
その時点で、エネルギー散逸システム38の選択された組み合わせの抵抗および構成に関する選択された引張要素46に応じて、引張要素46がさらに伸ばされて生じた張力がさらに加わると、一般に、装置30は、荷重力が停止するか、張力から圧縮力に変化したときにその初期位置(図1)に引き返すことができる。
動作中に装置30のヒステリシス挙動をわかりやすく示す他の実施例は、図10aから13dに概略が示されている。より具体的には、図10aから11dは、張力および圧縮力に屈服する、摩擦メカニズム50または降伏メカニズム52を備える、ブレース装置30のヒステリシス挙動を例示している。図12aから13dは、張力および圧縮力に屈服する、速度依存の粘性メカニズム54または粘弾性メカニズム56を備える、ブレース装置30のヒステリシス挙動を例示している。
これらの図のすべてにおいて、荷重力Fを受ける装置30の伸長は、δとして表されるが、δ'は、2つのブレーシング部材32および34に取り付けられたメカニズム50、52、54、56内の変形を例示している。図12aから13dでは、このエネルギー散逸システムは速度依存ヒステリシスを示すため、低速および高速の両方の応答が例示されている。この高速応答は、一般に、極端な荷重において予測されるが、低速応答(一般に、自動調心特性を与える)は、極端な荷重の後の予測応答を特徴付ける。
簡単のため、荷重力に曝されたブレース装置30の動作中に関わる相対運動については、さらに、図10aから11dのみを参照しつつ説明されるが、同じ原理は、上述のように異なるエネルギー散逸システム(図12aから13d)の他の組み合わせに適用される。
図10aは、ブレーシング部材32および34に取り付けられ、引張荷重力に曝された摩擦メカニズム50または降伏メカニズム52を備えるブレース装置30の概略を例示しているが、ただし、印加された引張荷重力が十分大きく引張要素46の初期プレテンショニングを克服できるようになる前である。
特定のレベルになるまで、力Fは、引張要素46および散逸メカニズム50、52がブレーシング部材32および34の相対運動に対向するように装置30を引っ張る。その段階で、装置30は、一般に、図10bに概略が例示されているように直線的に変形し始める。
荷重力Fが張力要素46の初期プレテンショニングを克服するのに必要な力よりも大きい特定のレベルに達した場合、力Fは、引張分離レベルに達する(図10bおよび10dの70)。そのときに、部材32および34は、図10cに概略が示されているように、距離δだけ反対方向に移動し始める。次いで、剛性は、弾性スティフネスから事後弾性スティフネスへ変化する。したがって、両方の部材32および34に取り付けられている引張要素46は、一般に類似の変位分だけ伸長され、そのような荷重の下で変形しうる。散逸メカニズム50、52は、一般に、変位により変形もする。
通常、振動する地震力の場合のように荷重力がその方向を変えると、図11aに示されている対向する圧縮力Fは、ブレーシング部材32および34を元の位置に向けて移動し、これは、一般に、対向する、等しい変位δに対応する。この段階で、2つのブレーシング部材32および34は、一般に、位置合わせされ、散逸メカニズム50、52は、一般に、元の初期構成に戻る。引張荷重Fの後に圧縮力Fが与えられない場合、引張要素46に蓄積する追加の張力は、一般に、ブレーシング部材32および34を図11aに示されている構成の位置に戻す。前に説明されているように、この現象は、引張要素46のプレテンションがかけられ、さらに引き延ばされた状態により説明することができる。
図11bに示されているように、散逸メカニズム50、52の対応するヒステリシス応答は、一般に図中のゼロ力変位点近くを通ることにより力Fの引張側から力Fの圧縮側に向けて移動する。対向する圧縮力Fが与えられない場合、引張要素46の追加の張力は、システムを静止位置に戻すが、これは、一般に、図中のゼロ力変位点に対応する。
対向する力Fが、図11dに例示されているように、引張要素46の初期プレテンショニングを克服するために必要な圧縮分離レベル72に達したときに、散逸メカニズム50、52および引張要素46は、ブレーシング部材32および34が距離δだけ反対方向に自動し始めるように克服される。次いで、散逸メカニズム50、52は、一般に、対応する変位δ'だけ変形する。
概して、上で説明されている装置30のさまざまな構成要素の相対運動は、装置30に作用する変形が装置30のサイズが決められている最大の変形の範囲内にある限り交互に行うことができる。他の例示的な実施形態で以下で説明されているように、ブレーシング部材32および34は、引張要素46の最終変形能力に達する前に摩擦により降伏または滑るように設計できる専用設計の接続端44aおよび44d、または一般に装置30に直列に取り付けられている追加の構造要素を備えることができ、これにより、予想以上のエネルギー投入レベルにより引き起こされる予想外に大きな変形が生じた場合に引張要素46が故障する可能性を最小にし、そうして、装置30の完全性を保護する。
ブレーシング部材32および34は、典型的には、例えば、鋼鉄、アルミニウム、または繊維強化ポリマー(FRP)などの剛性のある構造物または建築構造に一般に使用される材料からできている。部材32および34の材料は、一般に、座屈または降伏の発生を防止するか、または最小にし、それにより、構造物の一部への損傷を部材32および34が取り付けられている場所に大幅に縮小するように選択される。引張要素46は、さらに、例えば、限定はしないが、高張力鋼テンドン、棒、バーで作られる、または例えばアラミド、カーボン、ガラスなどを含む複合FRPテンドンまたはバーで作られる、テンドン、バー、またはケーブルなどのさまざまな種類の材料から作ることもできる。引張要素46は、さらに、UVまたは防火層を備えることができる。
ここで説明されているような装置は、したがって、例えば、高層の構造物、建物、塔、橋、海上作業台船、貯蔵タンクなどのさまざまな種類の構造物74に取り付ける、接続する、または組み込むことにより使用することができ、一部は図14aから14jに示されている。
装置30は、さらに、従来の横向き荷重抵抗システム(従来のブレース架構、モーメント抵抗架構、剪断壁など)とともに、または自動調心特性を示さない追加されたダンパーとともに組み立てられた新しい建造物に使用することができる。構造物は、さらに、地震時挙動レベルを高めるために装置30とともに作ることができ、そのような構造物は、例えば、機械部品、建物、橋、塔、海洋構造物、橋または他の構造的な用途(塔、煙突)を含む。これらの構造物は、任意の種類の音響、地震、爆風、衝撃波、および風圧に曝される可能性がある。
装置30は、さらに、より最近の(一般により厳格な)耐震規定またはより高い性能基準に適合するように強化または再建する必要のある既存の建造物とともに使用することができる。これらの構造物の再建は、提案されている装置30を重大なまたは極端な地震荷重または風圧条件の下で応答を高めるため使用することにより実施することが可能である。装置30は、さらに、極端な爆風荷重から保護される必要のある重要な構造物において使用することもできる。さらに、装置30は、例えば、衝撃に曝される車両、過重または予期しない荷重条件に曝される可能性のある機器または機械類などの機械工学などの他の用途で使用することもできる。
装置30は、一般に、構造物内の骨組部材間に、ある角度で、構造物の基部のところに垂直または水平に、または一般に制御を必要とする可能性のある構造物内の任意の移動と並行に、ブレース要素として取り付けられる。
装置30、その相互接続部、および既存の構造物とのその接続部の組み立ては、一般に、常用建設労働者が行いうる工程を伴う。装置30は、一般に、全体として自給自足型である。次いで、生産工場で組み立てられた後、装置30は、一般的に、接続端(図4aの44a、44d)をブレーシングを必要とする主構造物にボルト締め、または溶接することにより、従来のブレーシング要素が一般に取り付けられるのと類似の方法で構造物に容易に取り付け可能であるか、または搭載可能である。
装置は、一般に、例えば、極端な、または繰り返し荷重条件の下で変形を受け、投入エネルギーを散逸するエネルギー散逸メカニズムの検査を行えるようにブレーシング部材内に孔(図に示されていない)の形態などの検査設備を備える。必要ならば、エネルギー散逸メカニズムは、極端な荷重事象の後に検査設備から個別に交換可能であるものとしてもよい。
当業者であれば、さらに、引張要素の個数および物理的特性は変化し、ブレーシング部材のサイズ、形状、および個数も変化しうることを容易に理解するであろう。例えば、ブレーシング部材は、円形、正方形、または長方形の鋼管またはそれらの任意の組み合わせで作ることができる。相互接続された板、I形状、C形状などの他の形状を使用することができる。さらに、他の構成および他の種類のエネルギー散逸システムも使用することができる。より具体的には、説明されている摩擦メカニズムは、ブレース装置の長さにそった任意の位置の、単一の場所、または2つまたはそれ以上の場所に配置することができる。
本発明の第2の実施形態によるブレース装置130は、図15から22に例示されている。簡単のため、ブレース装置130と図1から14jに例示されているブレース装置30との違いのみについて、以下で説明される。簡単にするため、接続端(44a、44d)は、図15から22に表されない。
この第2の例示されている実施形態では、ブレース装置130は、第1のブレーシング部材132、第2のブレーシング部材134、引張可能アセンブリ136、およびエネルギー散逸システム138を備える。
エネルギー散逸システム138は、端部140a、140b、140c、140dに近接して用意される2つの摩擦メカニズム150a、150bを含む。これらの摩擦メカニズム150a、150bは、それぞれ、第2のブレーシング部材134に取り付けられた支持部材160a、160b、160c、160dおよび第1のブレーシング部材132に取り付けられた伸長部材164a、164bを含む。この例示的な実施形態では、支持部材160c、160dおよび伸長部材164aは、さらに、外部構造物上に装置130を取り付け、荷重力を装置130に伝えるための接続端として働く。
伸長部材164a、164bはそれぞれ、伸長部材164a、164bを支持部材160a、160b、160c、160dで締め付けるための留め具168が受け入れられるスロット166a、166b、166c、166dを含む。スロット166a、166b、166c、166dおよび留め具168は、摺動配置で取り付けられ、それにより、ブレーシング部材132、134の間で抑制された相対的不足摩擦運動が可能になる。
当業者であれば、この実施形態に例示されているエネルギー散逸メカニズムは、例えば、降伏、粘性、粘弾性、またはヒステリシスメカニズムなどの他の上で示されているエネルギー散逸メカニズムで置き換えることができることを容易に理解するであろう。
本発明の第3の実施形態によるブレース装置230は、図23に例示されている。簡単のため、ブレース装置230と図1から14jに例示されているブレース装置30との違いのみについて、以下で説明される。
この例示的な実施形態では、ブレース装置230は、1つの内側ブレーシング部材232、および内側ブレーシング部材232、引張可能アセンブリ236、エネルギー散逸システム238、および案内要素239のそれぞれの側に配置されている2つの外側ブレーシング部材234、235を含む。
内側および外側ブレーシング部材232、234、235は、それぞれの突き合わせ面242a、242b、242c、242d、242e、242fを備える端部240a、240b、240c、240d、240e、240fを有する。端部240a、240d、および240fは、さらに、接続端244a、244d、244fを備え、これらは、この実施形態では、ネジ部245a、245d、245fを含む。
引張可能アセンブリ236は、引張要素246により相互接続される突き合わせ要素248a、248bを含む。突き合わせ要素248a、248bは、端部240a、240b、240c、240d、240e、240fに近接しており、引張要素246は、引張可能要素236内に一般的に均等に分布する荷重力に有利なように、また動作中の装置230の一般的に一様な変形を可能にするように内側および外側部材232、234、235に関して対称的に配置される。この例示的な実施形態では、引張要素246は、外側部材234、235の外に向けて配置される。
エネルギー散逸システム238は、それぞれ内側ブレーシング部材232に固定するように取り付けられた、外側ブレーシング部材234、235と摩擦で接続して延びる、2つの摩擦メカニズム250を備える。
案内要素239は、引張部材248a、248bのそれぞれに固定して取り付けられ、接続端244a、244d、244fを備えていないブレーシング部材232、234、235の端部240b、240c、240eと連携し案内するように取り付けられる。案内要素239は、一般に、ブレーシング部材232、234、235の相対運動を摺動する形で抑制し、案内する。適宜、案内要素239は、ブレーシング部材232、234、および235の外側に取り付け可能である。
ブレース装置230は、第1の実施形態で説明されているのと類似の方法で動作する。しかし、外側ブレーシング部材234、235に印加される荷重力は、内側ブレーシング部材232に印加される力の半分であるが、効果的な装置230伸長は、2つの外側ブレーシング部材234、235が装置230の伸長に加わるため同じである。
当業者であれば、この実施形態に例示され説明されているエネルギー散逸メカニズムは、例えば、降伏、粘性、粘弾性、またはヒステリシスメカニズムなどの他の上で示されているエネルギー散逸メカニズムで置き換えることができることを容易に理解するであろう。
本発明の第4の実施形態によるブレース装置330は、図24に例示されている。簡単のため、ブレース装置330と図23に例示されているブレース装置230との違いのみについて、以下で説明される。
この例示的な実施形態では、引張可能アセンブリ336の引張要素346は、内側ブレーシング部材332の内側、および外側ブレーシング部材334、335に関して内側に配置される。適宜、引張要素346は、外側ブレーシング部材334、335の内側に配置することができる。
当業者であれば、この実施形態に例示されているエネルギー散逸メカニズムは、例えば、降伏、粘性、粘弾性、またはヒステリシスメカニズムなどの他の上で示されているエネルギー散逸メカニズムで置き換えることができることを容易に理解するであろう。
本発明の第5の実施形態によるブレース装置430は、図25および26に例示されている。簡単のため、ブレース装置430と図1から14jに例示されているブレース装置30および図15から22に例示されているブレース装置の両方の違いのみについて、以下で説明される。
ブレース装置430は、取り付け点431aのところで外部構造物431に取り付けられる。ブレース装置430は、第1のブレーシング部材432、第2のブレーシング部材434、引張可能アセンブリ436、ヒューズシステム437、およびエネルギー散逸システム438を備える。
エネルギー散逸システム438は、取り付け部分431aに取り付け可能にするため装置430から突き出ている端部465を有する伸長部材464を含み、それにより荷重力を装置430に伝達できる摩擦メカニズム450を備える。例示されている実施形態では、端部465は、ヒューズシステム437と連携するように構成され、サイズが決められている4つのスロット467a、467b、467c、467dを備える。
ヒューズ437は、複数の留め具471を備える滑り部材469を含む。滑り部材469は、取り付け部分431aと連携するように構成され、サイズが決められたコネクタ473を備える。
留め具471は、抑制された相対的および不足摩擦運動を可能にするようにスロット467a、467b、467c、467dで摺動配置をとるように取り付けられ、これは、一般に、装置430と取り付け部分431aとの間に所定の荷重で発生する。
例えば、滑り部分465に関する滑り部材469の滑り荷重は、装置430の許容可能な最大変形値に対応する値のところで発生するように調整可能であり、したがって、滑り部材469の滑りが発生した後、装置430内の追加の変形は、滑り部材469と滑り部分465との間に発生する。そのときに、引張要素446にさらに変形が加わることはない。
さらに、装置430に過荷重を生じさせ、損傷する可能性を最小限に抑えつつ滑り部材469と滑り部分465との間に変形が生じるようにするために、エネルギー散逸システム438の変形能力を所定の値に制限し、ブレーシング部材432と434との間にこれ以上相対運動が発生するのを防ぐようにできる。
例えば、この実施形態で例示されているように摩擦メカニズム450について、スロット466a、466bの長さは、装置430内で許容可能な変形値に達したときに、摩擦メカニズム450の留め具468がスロット466a、466bのエッジに載り始め、それにより装置430内の、結果として引張要素446内のさらに相対的な変形に対向するように調整可能である。上述のように、滑り部材469と滑り部分465との間に追加の変形が生じるのが、一般に、その時点である。
当業者であれば、この実施形態で説明されているヒューズシステム437は、さらに、例えば、降伏メカニズムなどの過剰な変形が要求された場合に装置を保護するための摩擦メカニズムを他のエネルギー散逸メカニズムまたは他の閉塞システムと置き換えることにより使用することもできる。さらに、この実施形態で説明されているヒューズシステムは、前述の実施形態のいずれかと使用することもでき、スロットの個数、留め具およびコネクタの種類および個数は、ブレース装置の設計要件に応じて変わりうる。
本発明は、好ましい例示的な実施形態を使用して上で説明されているが、付属の請求項で定義されているように本発明の精神および性質から逸脱することなく、修正することができる。
本発明の第1の例示的な実施形態によるブレース装置の内部を示す側面図である。 図1の直線2にそって切り取った断面図である。 図1の直線3にそって切り取った断面図である。 図1のブレース装置のブレーシング部材を示す分解部分側面図である。 図1のブレース装置の引張可能アセンブリを示す分解部分側面図である。 引張荷重に曝されている図4Aのブレース装置を示す側面図である。 圧縮荷重に曝されている図4Aのブレース装置を示す側面図である。 図1のブレース装置で使用できる5つの可能なエネルギー散逸システムを示す概略図である。 図1のブレース装置で使用できる散逸メカニズムの個々のヒステリシス応答を示す概略図である。 図1のブレース装置で使用できる散逸メカニズムの組み合わされたヒステリシス応答を示す概略図である。 降伏システムの典型的なヒステリシス応答を示すグラフである。 自動調心システムの典型的なヒステリシス応答を示すグラフである。 張力を受けたとき、また引張力が引張要素の初期プレテンショニングを克服できるくらい十分に大きくなる前の、摩擦または降伏エネルギー散逸メカニズムを備える、図1のブレース装置を示す概略図である。 図10Aに示されているようなシステムのヒステリシス応答の図である。 張力を受けたとき、また引張力が引張要素の初期プレテンショニングを克服するために要求される力を超えている場合の、摩擦または降伏エネルギー散逸メカニズムを備える、図1のブレース装置を示す概略図である。 図10Cに示されているようなシステムのヒステリシス応答の図である。 圧縮を受けたとき、また加荷重が引張要素の初期プレテンショニングを克服できるくらい十分に大きくなる前の、摩擦または降伏エネルギー散逸メカニズムを備える、図1のブレース装置を示す概略図である。 図11Aに示されているようなシステムのヒステリシス応答の図である。 圧縮を受けたとき、また加荷重が引張要素の初期プレテンショニングを克服できるくらい十分に大きいときの、摩擦または降伏エネルギー散逸メカニズムを備える、図1のブレース装置の異なる構成要素の変形を示す概略図である。 図11Cに示されているようなシステムのヒステリシス応答の図である。 張力を受けたとき、また加荷重が引張要素の初期プレテンショニングを克服できるくらい十分に大きくなる前の、粘性または弾粘性エネルギー散逸メカニズムを備える、図1のブレース装置の異なる構成要素の変形を示す概略図である。 図12Aに示されているようなシステムのヒステリシス応答の図である。 張力を受けたとき、また加荷重が引張要素の初期プレテンショニングを克服できるくらい十分に大きい場合の、粘性または弾粘性エネルギー散逸メカニズムを備える、図1のブレース装置の異なる構成要素の変形を示す概略図である。 図12Cに示されているようなシステムのヒステリシス応答の図である。 圧縮を受けたとき、また加荷重が引張要素の初期プレテンショニングを克服できるくらい十分に大きくなる前の、粘性または弾粘性エネルギー散逸メカニズムを備える、図1のブレース装置の異なる構成要素の変形を示す概略図である。 図13Aに示されているようなシステムのヒステリシス応答の図である。 圧縮を受けたとき、また加荷重が引張要素の初期プレテンショニングを克服できるくらい十分に大きい場合の、粘性または弾粘性エネルギー散逸メカニズムを備える、図1のブレース装置の異なる構成要素の変形を示す概略図である。 図13Cに示されているようなシステムのヒステリシス応答の図である。 図1のブレース装置を組み込んだ第1の構造物の概略側面図である。 図1のブレース装置を組み込んだ第2の構造物の概略側面図である。 図1のブレース装置を組み込んだ第3の構造物の概略側面図である。 図1のブレース装置を組み込んだ第4の構造物の概略側面図である。 図1のブレース装置を組み込んだ第5の構造物の概略側面図である。 図1のブレース装置を組み込んだ第6の構造物の概略側面図である。 図1のブレース装置を組み込んだ第7の構造物の概略側面図である。 図1のブレース装置を組み込んだ第8の構造物の概略側面図である。 図1のブレース装置を組み込んだ第9の構造物の概略側面図である。 図1のブレース装置を組み込んだ第10の構造物の概略側面図である。 本発明の第2の例示的な実施形態によるブレース装置の側面図である。 図15のブレース装置の上面図である。 図15の直線17−17にそって切り取った断面図である。 図16の直線18−18にそって切り取った断面図である。 図15のブレース装置の第1のブレーシング部材を示す側面図である。 図19の第1のブレーシング部材の上面図である。 図15のブレース装置の第2のブレーシング部材を示す側面図である。 図21の第2のブレーシング部材の上面図である。 本発明の第3の例示的な実施形態によるブレース装置の上面図である。 本発明の第4の例示的な実施形態によるブレース装置の上面図である。 本発明の第5の例示的な実施形態によるブレース装置の上面図である。 図25の直線26−26にそって切り取った断面図である。
符号の説明
30 装置
32 第1のブレーシング部材
34 第2のブレーシング部材
36 引張可能アセンブリ
38 エネルギー散逸システム
39 案内要素
40a,40b,40c,40d 端部
42a,42b,42c,42d 突き合わせ面
44a,44d 接続端
45 アパーチャ
46 調整可能引張要素
48a,48b 突き合わせ要素
50 摩擦メカニズム
52 降伏メカニズム
54 粘性メカニズム
56 粘弾性メカニズム
57 形状記憶合金
60a,60b 支持部材
62a,62b 摩擦界面
64 伸長部材
66 スロット
68 留め具
130 ブレース装置
132 第1のブレーシング部材
134 第2のブレーシング部材
136 引張可能アセンブリ
138 エネルギー散逸システム
140a,140b,140c,140d 端部
150a,150b 摩擦メカニズム
160a,160b,160c,160d 支持部材
164a,164b 伸長部材
166a,166b,166c,166d スロット
168 留め具
230 ブレース装置
232 内側ブレーシング部材
234,235 外側ブレーシング部材
236 引張可能アセンブリ
238 エネルギー散逸システム
239 案内要素
240a,240b,240c,240d,240e,240f 端部
242a,242b,242c,242d,242e,242f 突き合わせ面
244a,244d,244f 接続端
245a,245d,245f ネジ部
246 引張要素
248a,248b 突き合わせ要素
250 摩擦メカニズム
330 ブレース装置
332 内側ブレーシング部材
334,335 外側ブレーシング部材
336 引張可能アセンブリ
346 引張要素
430 ブレース装置
431 外部構造物
431a 取り付け点
432 第1のブレーシング部材
434 第2のブレーシング部材
436 引張可能アセンブリ
437 ヒューズシステム
438 エネルギー散逸システム
450 摩擦メカニズム
464 伸長部材
465 端部
467a,467b,467c,467d スロット
469 滑り部材
471 留め具
473 コネクタ

Claims (32)

  1. 荷重力による移動を制限するために該荷重力に曝された構造物の2つの部分の間に取り付けられるブレース装置であって、
    前記構造物の2つの部分のうちの1つに取り付けられる第1の端部を有する固定部分であって、前記固定部分の第1の端部が、前記固定部分の第1の突き合わせ面を形成していると共に、前記移動方向において前記固定部分の第1の端部とは反対側に位置する自由端部である固定部分の第2の端部が、前記固定部分の第2の突き合わせ面を形成している固定部分と、
    前記構造物の2つの部分のうちの他の1つに取り付けられる第1の端部を有する可動部分であって、前記可動部分の第1の端部が、前記可動部分の第1の突き合わせ面を形成していると共に、前記移動方向において前記可動部分の第1の端部とは反対側に位置する自由端部である可動部分の第2の端部が、前記可動部分の第2の突き合わせ面を形成している可動部分と、
    a)前記可動部分の第1の突き合わせ面が前記固定部分の第2の突き合わせ面に近接し、b)前記固定部分の第1の突き合わせ面が前記可動部分の第2の突き合わせ面に近接するように、前記可動部分を前記固定部分に取り付ける引張可能アセンブリであって、該引張可能アセンブリは、前記固定部分の第1の端部に近接する第1の突き合わせ要素および前記可動部分の第1の端部に近接する第2の突き合わせ要素を含み、前記第1および第2の突き合わせ要素が、調整可能な引張要素により相互接続された、引張可能アセンブリと、
    を備えたブレース装置において、
    i)荷重力が前記可動部分を前記固定部分から引き離すときに、前記第1の突き合わせ要素は、前記固定部分の第1の突き合わせ面に接し、前記第2の突き合わせ要素は、前記可動部分の第1の突き合わせ面に接し、それにより前記可動部分が前記固定部分から離れる移動を制限し、
    ii)荷重力が前記可動部分を前記固定部分に向けて移動するときに、前記第1の突き合わせ要素は、前記可動部分の第2の突き合わせ面に接し、前記第2の突き合わせ要素は、前記固定部分の第2の突き合わせ面に接し、それにより前記可動部分が前記固定部分に向かう移動を制限する、
    ことを特徴とするブレース装置。
  2. 前記引張要素は、プレテンションがかけられることを特徴とする請求項1に記載のブレース装置。
  3. 前記引張要素は、プレテンションなしから、前記引張要素の最大許容変形の60%が生じる値までの範囲のプレテンションレベルでプレテンションがかけられることを特徴とする請求項2に記載のブレース装置。
  4. 前記可動部分は、前記荷重力が前記プレテンションレベルに打ち勝ったときに前記固定部分に対して移動することを特徴とする請求項3に記載のブレース装置。
  5. 前記引張要素は、前記荷重力が前記プレテンションレベルに打ち勝ったときに、前記装置が静止位置から移行位置に移動するにつれ追加の張力が前記引張要素内で高まるように伸長し、前記追加の張力が、前記荷重力が止んだときに前記装置を前記静止位置に戻すことができることを特徴とする請求項4に記載のブレース装置。
  6. 前記引張要素は、ナットで前記第1および前記第2の突き合わせ要素に取り付けられた長手方向に延びるネジ付き部材であることを特徴とする請求項2に記載のブレース装置。
  7. 前記引張要素は、前記第1および前記第2の突き合わせ要素に固定して取り付けられたテンドンであることを特徴とする請求項2に記載のブレース装置。
  8. 前記引張要素は、前記第1および第2の突き合わせ要素に関して対称的に配置された複数の引張要素を含むことを特徴とする請求項2に記載のブレース装置。
  9. 前記固定部分および前記可動部分は管状の本体を有し、前記可動部分は、前記固定部分の内側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のブレース装置。
  10. 前記可動部分は、前記固定部分と同心とされていることを特徴とする請求項9に記載のブレース装置。
  11. 前記引張要素は、前記固定部分内に配置されることを特徴とする請求項9に記載のブレース装置。
  12. 前記固定部分は、前記可動部分のそれぞれの側に位置する2つの固定部分を含むことを特徴とする請求項1に記載のブレース装置。
  13. 前記ブレース装置は、さらに、前記第1の突き合わせ要素および前記第2の突き合わせ要素にしっかり取り付けられた案内要素を含み、該案内要素は、前記可動部分および前記固定部分の相対運動の際に案内するために、前記可動部分の前記第2の端部および前記固定部分の前記第2の端部に近接するように設けられていることを特徴とする請求項12に記載のブレース装置。
  14. 前記引張要素は、前記可動部分内に配置されることを特徴とする請求項12に記載のブレース装置。
  15. 前記装置は、さらに、前記固定部分を前記可動部分に連結するエネルギー散逸システムを備え、該エネルギー散逸システムは、エネルギーを散逸するために前記固定部分と前記可動部分との間の相対運動の際に動作可能であることを特徴とする請求項1に記載のブレース装置。
  16. 前記エネルギー散逸システムは、前記固定部分にしっかり取り付けられた支持部材、および前記可動部分と摩擦接触させるために前記可動部分にしっかり取り付けられ、前記支持部材へと伸長する伸長部材を含む摩擦メカニズムを備えることを特徴とする請求項15に記載のブレース装置。
  17. 前記支持部材は、スロットを含み、前記伸長部材は、前記固定部分と前記可動部分との間の前記相対運動の際に、前記摩擦接触を発生するために前記スロットに嵌合する留め具を介して前記支持部材と締め付け態様で取り付けられることを特徴とする請求項16に記載のブレース装置。
  18. 前記摩擦メカニズムは、さらに、前記支持部材と前記伸長部材との間に配置される摩擦界面を含み、該摩擦界面は、前記固定部分と前記可動部分との間の前記相対運動の際に摩擦をもたらすように構成されることを特徴とする請求項16に記載のブレース装置。
  19. 前記エネルギー散逸システムは、前記固定部分および前記可動部分に取り付けられた金属要素を含む降伏メカニズムを備え、該金属要素は、前記固定部分と前記可動部分との間の相対運動から発生した変形の下で降伏するように構成されることを特徴とする請求項15に記載のブレース装置。
  20. 前記エネルギー散逸システムは、前記固定部分および前記可動部分に取り付けられたデバイス内に収められた粘性流体を含む粘性メカニズムを備え、前記固定部分と前記可動部分との間の相対運動の際に変形することを特徴とする請求項15に記載のブレース装置。
  21. 前記エネルギー散逸システムは、前記固定部分と前記可動部分との間の相対運動の際に変形する前記固定部分および前記可動部分に取り付けられた粘弾性材料を含む粘弾性メカニズムを備えることを特徴とする請求項15に記載のブレース装置。
  22. 前記エネルギー散逸システムは、摩擦メカニズム、降伏メカニズム、粘性メカニズム、および荷重力に曝されたときに前記ブレース装置のフラッグ状のヒステリシス挙動を示す粘弾性メカニズムからなる群から選択された少なくとも1つの散逸メカニズムを備えることを特徴とする請求項15に記載のブレース装置。
  23. 前記装置は、さらに、前記第1の端部およびのうちの少なくとも1つから突き出ている接続端、および該接続端に取り付けられ、前記構造物の2つの部分のうちの1つに取り付けられている滑り要素を含むヒューズシステムを備え、該ヒューズシステムは前記荷重力よりも大きな所定の滑り荷重で前記接続端に対して滑るように構成されることを特徴とする請求項1に記載のブレース装置。
  24. 前記滑り部材は、前記ブレース装置と前記構造物との間の摩擦状態下での滑り運動を行わせるために、前記接続端のスロット内に嵌合される留め具を介して前記接続端に摩擦係合するように取り付けられることを特徴とする請求項23に記載のブレース装置。
  25. 前記接続端は、前記可動部分にしっかり取り付けられ、前記固定部分にしっかり取り付けられた支持部材と摩擦係合する伸長部材を含むことを特徴とする請求項23に記載のブレース装置。
  26. 前記伸長部材は、前記荷重力の下で前記固定部分と前記可動部分との間の前記相対運動の際に摩擦を発生するためスロットに嵌合する留め具を介して前記支持部材を前記伸長部材に締め付ける該スロットを含むことを特徴とする請求項25に記載のブレース装置。
  27. 前記所定の滑り荷重は、前記固定部分と前記可動部分との間の最大許容相対運動を生じさせることを特徴とする請求項23に記載のブレース装置。
  28. 前記スロットは、対向エッジにより定められた長さを有し、前記固定部分と前記可動部分との間の前記最大許容相対運動は、前記スロットの前記対向エッジ上に位置する前記留め具に対応することを特徴とする請求項27に記載のブレース装置。
  29. 前記固定部分の前記第1の端部は、前記第1の突き合わせ要素に摺動するように取り付けられ、前記可動部分の前記第1の端部は、前記第2の突き合わせ要素に摺動するように取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のブレース装置。
  30. 前記装置は、さらに、前記固定部分と前記可動部分との間の相対運動を案内するため、前記固定部分と前記可動部分との間に用意される案内要素を含むことを特徴とする請求項1に記載のブレース装置。
  31. 前記装置は、さらに、前記固定部分と前記第2の部分との間の相対運動を案内するため、前記固定部分と前記可動部分との間に用意される案内要素を含むことを特徴とする請求項1に記載のブレース装置。
  32. 前記案内要素は、前記可動部分が前記固定部分に関して相対的に移動する場合に衝撃を緩和するため、前記固定部分と前記可動部分との間に取り付けられた吸収要素を含むことを特徴とする請求項31に記載のブレース装置。
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