JP4727352B2 - 点字認識装置、点字認識方法、点字認識プログラム及びこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

点字認識装置、点字認識方法、点字認識プログラム及びこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、点字文字が含まれる点字面から点字を認識する点字認識装置、点字認識方法、点字認識プログラム及びこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
点字は、健常者と視覚障害者をつなぐ上で、非常に重要な文字である。ここで、現在一般的に使用されている点字は、図24に示すように、縦3点、横2点の6つの凸点の組み合わせで構成されている。この単位は「マス」と呼ばれている。各マス内の左列の最上段の凸点は1の点、左列の中段の凸点は2の点、左列の最下段の凸点は3の点、右列の最上段は4の点、右列の中段の凸点は5の点、そして右列の最下段の凸点は6の点とそれぞれ呼ばれている。
点字は、横書きで、左から右方向へ凸面を読んでいく。点字は、6つの点の組み合わせで表現されるため、63通り表現することができる。しかし、63通りの表現では、かな文字、アルファベット、及び数字の全てを表現することができない。そこで、アルファベットや数字を表現するときは、前置点を付けることで、アルファベット体系や数字体系を区別する。
このような点字は、エレベータでの階ボタン、レストランでのメニュー表示、または案内板など、街中のあらゆる所で使用されている。
しかし、点字で表記するための文法は難しく、健常者にとっては理解しがたいものである。そこで、点字で記されたものが正しく表されているのかを検査することができる装置が開発されている。
例えば、特許文献1には、点字の突起物を照明ランプで照らしてできる影により突起物の有無を検出する画像認識装置が開示されている(以降、従来技術1と称する)。この装置では、点字に対して斜め方向から光を照射して、上方に設置したカメラにより点字の陰影を取り込んだ後、画像処理して点字部分を検出する。
一方、特許文献2には、エンボスカードのエンボス文字の読取方法が開示されている(以降、従来技術2と称する)。従来技術2では、エンボスカードに対し2方向から光を照射して、2つのイメージをとり、その2つのイメージを差分することで、エンボス文字の陰影だけをとらえるものである。この方法を点字に応用すると、点字の突起物による陰影だけをとらえて、点字を抽出することができる。
特開平8−122033号公報(平成8年5月17日公開) 特開昭63−129486号公報(昭和63年6月1日公開)
しかしながら、従来技術1では、一方向から光を照射し、その反射光を受光して撮影した画像に対して画像処理を行って点字部分を検出しているため、点字と共に黒色で文字が併記されていると、当該文字と点字の凸文字により生じた陰影とを区別することができない。これにより、黒色で記載された文字の部分を点字の凸文字により生じた陰影と判断してしまい、正しく点字を検出することができない。
一方、従来技術2を点字に応用したものでは、点字の凹凸がない部分に記載された文字は2つのイメージを差分することで、除去することができる点で、従来技術1と比べて好ましい。
しかしながら、従来技術2では、点字の凹凸の部分に重なるように黒色で文字が記載されている場合は、当該点字と点字の陰影とが重なってしまうために、当該文字なのか、または点字の陰影なのかを区別し難い。特に、黒色で記載された文字の太さが点字の直径よりも大きい場合、照射された光で生じる点字の陰影が黒色で記載された文字で完全に隠れてしまい、当該文字と点字の陰影を区別することができない。
さらに、従来技術2では、異なる方向から光を照射して撮影したイメージが2つ必要であるため、処理装置の負荷が大きくなる。
したがって、本発明の目的は、点字と文字が重なり合っている場合であっても、処理装置の負荷を抑制しながら点字を容易に認識することができる点字認識装置、点字認識方法、点字認識プログラム及びこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
本発明の点字認識装置は、点字が形成されている点字面に対して光を照射する第1照射手段と、点字面に対して第1照射手段とは異なる波長の光を照射する第2照射手段と、第1照射手段及び第2照射手段により照射された点字面を撮像し、点字面の映像信号を出力する撮像手段と、映像信号から、少なくとも点字面における第1照射手段のみによる照射領域および第2照射手段のみによる照射領域を認識することにより点字を認識する点字認識手段とを備えている。
本発明の点字認識方法は、点字が形成されている点字面に対して光を照射する第1照射ステップと、点字面に対して第1照射ステップとは異なる波長の光を照射する第2照射ステップと、第1照射ステップ及び第2照射ステップにより照射された点字面を撮像し、点字面の映像信号を出力する撮像ステップと、映像信号から、少なくとも点字面における第1照射ステップのみによる照射領域および第2照射ステップのみによる照射領域を認識することにより点字を認識する点字認識ステップとを備えている。
上記の構成によれば、第1照射手段(第1照射ステップ)及び第2照射手段(第2照射ステップ)は点字面に対して異なる波長の光を照射し、撮像手段(撮像ステップ)は2つの光で照らされた点字面を撮影し、点字認識手段(点字認識ステップ)は撮像手段(撮像ステップ)により撮影された映像信号から点字部分を認識する。
これにより、点字認識手段は、撮像手段から得られた映像信号に対して例えば画像処理を行うことで、処理装置の負荷を抑制しながら点字部分を容易に認識することができる。例えば、点字面に対して2方向から異なる種類の光を照射した場合、点字面の凹凸の影響で、一方向からの光が遮断されて、もう一方からの光のみで照らされている部分が存在する。そこで、撮像手段(カメラ)から得られた映像信号に対して例えば周知の画像処理を行い、一方の光のみで照らされている部分を抽出することで、その部分が点字文字であると認識することができる。
上記の点字認識装置において、好ましくは、点字認識手段は、映像信号から、点字面における第1照射手段のみによる照射領域および第2照射手段のみによる照射領域を認識することに加えて、第1および第2照射手段の両者による重複した照射領域を認識することにより、点字を認識する。
これにより、点字認識手段は、第1照射手段のみによる照射領域、または第2照射手段のみによる照射領域だけから点字を認識するよりも、第1照射手段及び第2照射手段両者による重複した照射領域も併せて認識することで、点字を認識する精度を高めることができる。
上記の点字認識装置において、好ましくは、第1照射手段と第2照射手段とは点字面に対して互いに異なる色の光を照射するものであり、点字認識手段は、点字面における第1照射手段および第2照射手段による各照射領域をそれら照射領域の色の違いにより認識する。
これにより、第1照射手段と第2照射手段とは互いに異なる色の光を点字面に対して照射するため、点字認識手段は色の違いから点字を認識することができる。なお、点字認識手段としては、例えば、色の違いを検出することができるカラーCCDセンサを備えている。
上記の点字認識装置において、好ましくは、点字認識手段は、点字面における第1照射手段からの照射光の色を有する第1照射手段側の領域と第2照射手段からの照射光の色を有する第2照射手段側の領域とに囲まれる領域を点字の存在位置として認識する。
これにより、点字認識手段は、第1照射手段と第2照射手段とは互いに異なる色の光を点字面に対して照射するため、第1照射手段からの照射光の色と第2照射手段からの照射光の色とで囲まれた領域を点字と認識することができる。
上記の点字認識装置において、好ましくは、点字認識手段は、点字面における第1照射手段および第2照射手段による各照射領域の濃度の違いにより点字を認識する。
これにより、点字認識手段として、カラーCCDセンサのように色を認識することができない、例えば白黒センサであっても、第1照射手段及び第2照射手段による各照射領域の濃度の違いにより点字を認識できる。
上記の点字認識装置において、好ましくは、点字認識手段にて認識された点字を翻訳する点字翻訳手段を備えている。
上記の構成によれば、点字翻訳手段は点字認識手段にて認識された点字を翻訳する。
これにより、点字翻訳手段は点字を翻訳することができるので、点字の文法を知らない人であっても当該点字の内容を把握することができる。この結果、本点字認識装置を使用すると、例えば街中の点字案内板作成業者が街中に存在する点字案内板に示された点字の内容が正しいか否かを容易に検査することができる。
上記の点字認識装置において、好ましくは、第1照射手段及び第2照射手段は、平行光を点字面に対して照射する。
点字面に照射する光が平行光でない場合には、光を点字面に照らしても光が拡散してしまうため、カメラで撮影した映像信号に対しての画像処理が困難になり、点字を抽出しづらくなる。そこで、第1照射手段及び第2照射手段から照射される光を平行光にすることで、点字面に対して方向性のある光を照射することができ、カメラで撮影した映像信号からの点字の抽出が容易になる。なお、第1照射手段及び第2照射手段から照射する光を平行光にする方法として、例えば、コリメートレンズを用いる。ただし、必ずしもこれに限定されるものではなく、平行光を照射することができる仕組みであれば構わない。
上記の点字認識装置において、好ましくは、第1照射手段及び第2照射手段における光源から照射される光は互いに補色の関係にある。
これは、補色の関係にある2つの光を混合すると、混合した光は白色になることを利用している。これにより、カメラで撮影した映像信号から白色で光っている部分を除くと、点字の部分が抽出されるため、撮影信号に対して行う画像処理を容易に行うことができる。
上記の点字認識装置において、好ましくは、点字認識手段は、第1照射手段と同じ方向側の点字部分が第1照射手段により照射された光のみで照らされた領域と、第2照射手段と同じ方向側の点字部分が第2照射手段により照射された光のみで照らされた領域とに囲まれる領域を凸部の点字の存在位置として認識する。
上記の点字認識装置において、さらに好ましくは、点字認識手段は、第1照射手段と同じ方向側の点字部分が第2照射手段により照射された光のみで照らされた領域と、第2照射手段と同じ方向側の点字部分が第1照射手段により照射された光のみで照らされた領域とに囲まれる領域を凹部の点字の存在位置として認識する。
上記の構成によれば、点字認識手段は、点字部分の光の照らされ方と第1照射手段及び第2照射手段の位置との関係から、凸部による点字(以降、凸文字と称する)なのか、または凹部による点字(以降、凹文字と称する)なのかを認識することができる。
上記の点字認識装置において、好ましくは、点字認識手段にて認識された点字を翻訳する点字翻訳手段を備え、点字認識手段により当該点字が凹部であると判別された場合に、点字翻訳手段は、点字認識手段にて認識された点字を左右反転させて翻訳する。
通常、点字は凸部で構成され、左から右の方向に読むことが普通である。しかし、両面点字のように、凹部で構成された点字は、逆面から見ると通常の凸部で構成される点字であるため、凹部で構成された点字を翻訳するためには、左右反転させる必要がある。
これにより、点字認識手段により凹部で構成された点字であると判別された場合は、当該点字を左右反転させることで、通常の凸部で構成された点字データに変換することができ、点字翻訳手段は点字を正確に翻訳することができる。
本発明の点字認識装置は、点字が形成されている点字面に対して光を照射する第1照射手段と、点字面に対して第1照射手段とは異なる波長の光を照射する第2照射手段と、第1照射手段及び第2照射手段により照射された点字面を撮像し、点字面の映像信号を出力する撮像手段と、映像信号から、少なくとも点字面における第1照射手段のみによる照射領域および第2照射手段のみによる照射領域を認識することにより点字を認識する点字認識手段とを備えている構成である。
これにより、第1照射手段から照射された光と第2照射手段から照射された光により照らされた点字面をカメラにて撮影し、撮影された映像信号に対して画像処理を行うことで、点字部分を抽出することができる。
さらに、凸部で構成された点字と凹部で構成された点字との光の照らされ方の違いから、凸部で構成された点字と凹部で構成された点字とを判別することができるため、凸部と凹部が混同した点字面であっても、点字部分を抽出することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態について説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、同一の部品に同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
(点字認識装置の機能的構成)
図1には、本実施の形態に係る点字認識装置100の機能的構成のブロック図を示す。図1に示すように、点字認識装置100は、指示入力部101、第1照射部102、第2照射部103、及び撮像部104を備えている。さらに、点字認識装置100は、映像信号読み込み部105、映像信号処理部106、点字認識部107、点字コード記憶部108、点字翻訳部109、及び出力処理部110を備えている。
点字面10とは、点字による凹凸がある面のことである。点字を読むことができる人であれば、点字面10にある点字を触覚により読むことができる。なお、点字面10は点字書籍のような、自由に移動可能な面であっても構わないし、エレベータの階表示ボタンや階段の手すり等に据えつけられたもののような、固定された面であっても構わない。即ち、点字面10は、点字により表現された種々の面を指すものとする。
指示入力部101は、例えば情報を入力するためのインタフェースであり、ユーザから点字認識装置100に与える指示を入力するためのものである。指示入力部101を介してユーザから入力される指示は、例えば第1照射部102及び第2照射部103に対しての光の照射指示、または撮像部104に対しての点字面10の撮影指示などが含まれる。
第1照射部102は、例えば点字面10を照らす光源であり、指示入力部101を介して入力された指示に基づいて、点字面10に対して光を照射する。第1照射部102は、点字面10に対して照射する光の種類を調整する機能を備えていても構わない。例えば、照射する光の色を赤色、または青色などに調整する。
第2照射部103は、例えば点字面10を照らす光源であり、指示入力部101を介して入力された指示に基づいて、点字面10に対して光を照射する。第2照射部103は、点字面10に対して照射する光の種類を調整する機能を備えていても構わない。例えば、照射する光の色を赤色、または青色などに調整する。
なお、第1照射部102及び第2照射部103として、例えば波長可変レーザー光源を用いると、出力するレーザーの波長を変えることで、点字面10に対して照射する光の色を調整することができる。
ここで、第1照射部102と第2照射部103とが照射する光の種類は互いに異なるものとする。すなわち、第1照射部102と第2照射部103とが照射する光の波長は互いに異なる。また、第1照射部102と第2照射部103とは、点字面10に対して互いに異なる方向から、また共に斜め上方向から光を照射する。
撮像部104は、例えば点字面10を撮影するカメラであり、指示入力部101を介して入力された指示に基づいて、点字面10の撮影を行う。なお、撮像部104が点字面10を撮影して得られたものが映像信号11である。
撮像部104は、第1照射部102及び第2照射部103により照らされた点字面10を撮影している。したがって、映像信号11は、点字が第1照射部102及び第2照射部103に照射されている場合の映像を示すものとなる。この映像において、点字の凸文字に対して第1照射部102と同じ側の面は第1照射部102から照射された光のみで照らされており、点字の凸文字に対して第2照射部103と同じ側の面は第2照射部103から照射された光のみで照らされている。逆に、点字面10に凹文字が存在する場合は、点字の凹文字に対して第1照射部102と同じ側の面は第2照射部103から照射された光のみで照らされており、点字の凹文字に対して第2照射部103と同じ側の面は第1照射部102から照射された光のみで照らされている。また、第1照射部102から照射された光と第2照射部103から照射された光の両方の光が重なり合っている部分は、両方の光が混ざった光により照らされている。
映像信号読み込み部105は、撮像部104にて撮影された映像信号11を読み込む。映像信号処理部106は、映像信号読み込み部105にて読み込まれた映像信号11に対して画像処理を行う。この画像処理は、フィルタ処理及び2値化処理などである。なお、映像信号処理部106の詳細については後述する。
点字認識部107は、映像信号処理部106にて画像処理された処理画像に基づいて、点字を認識する。
点字コード記憶部108には、点字による50音表などの点字コードが記憶されている。
点字翻訳部109は、点字コード記憶部108にて記憶されている点字コードを用いることで、点字認識部107にて認識された点字の翻訳を行う。
出力処理部110は、点字認識部107にて認識された点字を外部機器13に出力する。外部機器13に例えば表示装置が備わっている場合、出力処理部110は認識された点字を当該表示装置に表示する。または、出力処理部110は点字翻訳部109にて翻訳された点字を表示する。
図2には、第1光源、第2光源、及びカメラを用いた場合の点字認識装置100の様子を示している。図2では、点字面10に対して右側(一方向)の斜め上方から第1光源により点字面10を照らし、点字面10に対して左側(一方向とは反対の方向)の斜め上方から第2光源により点字面10を照らしており、点字面10の真上方向からカメラにより点字面10を撮影する。
図3には、図2に示したカメラで点字面10を撮影したときの映像(画像)を示す。点字面において点字の右部分の第1領域151は、第1光源からの光により照らされており、点字面において点字の左部分の第2領域152は、第2光源からの光により照らされており、第1領域151と第2領域152以外の第3領域153は、第1光源からの光と第2光源からの光が混合した光により照らされている。
(映像信号処理部106の機能的構成)
図25には、映像信号処理部106の機能的構成のブロック図を示す。映像信号処理部106は、フィルタ処理部120と2値化処理部121とを備えている。
フィルタ処理部120は、入力された映像信号11に対して、フィルタ処理を行う。フィルタ処理部120は、図7(d)に示すように例えば3×3画素のフィルタ400を用いてフィルタ処理を行う。このフィルタ処理は、処理後の注目画素の濃度値をフィルタ処理前の注目画素に隣り合う画素の濃度値を引き算したものにするためのものである。
2値化処理部121は、フィルタ処理部120にて処理された処理画像に対して2値化の処理を行う。ここで、2値化処理とは、ある明るさ以上の濃度値の画素を白にし、それ以外の画素を黒くする処理のことである。
(点字認識装置100を実現するコンピュータシステムの構成)
本実施の形態に係る点字認識装置100は、実質的には、コンピュータハードウェアと、そのコンピュータハードウェアにより実行されるプログラムと、コンピュータハードウェアに格納されるデータとにより実現される。図4に、このコンピュータシステム200の内部構成を示す。
図4を参照して、このコンピュータシステム200は、光ディスクドライブ201及び磁気ディスクドライブ202を有するコンピュータ220と、モニタ203と、リモートコントローラ(以下、「リモコン」と呼ぶ)204とを含む。
コンピュータ220は、光ディスクドライブ201及び磁気ディスクドライブ202に加えて、リモコン204からの信号を受信するリモコンインタフェース(I/F)205と、CPU(中央処理装置)206と、リモコンインタフェース205、CPU206、光ディスクドライブ201及び磁気ディスクドライブ202に接続されたバス207と、バス207に接続され、ブートアッププログラム等を記憶する読出専用メモリ(ROM)208と、同じくバス207に接続され、プログラム命令、システムプログラム、及び作業データ等を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)209とを含む。
ここでは示さないが、コンピュータ220はさらにローカルエリアネットワーク(LAN)への接続を提供するネットワークアダプタボードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム200に点字認識装置100の機能を実現させるためのプログラム、及び映像信号11(図1参照)はいずれも、光ディスクドライブ201又は磁気ディスクドライブ202に挿入される光ディスク210又は磁気ディスク211に記憶され、さらにハードディスク212に転送される。又は、プログラム、及び映像信号11(図1参照)は図示しないネットワークを通じてコンピュータ220に送信されハードディスク212に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM209にロードされる。光ディスク210から、磁気ディスク211から、又はネットワークを介して、直接にRAM209にプログラムをロードしてもよい。
このプログラムは、コンピュータ220に本実施の形態に係る点字認識装置100の機能を実現させる複数の命令を含む。これら機能を実現させるのに必要な基本的機能のいくつかはコンピュータ220上で動作するオペレーティングシステム(OS)又はサードパーティのプログラム、若しくはコンピュータ220にインストールされる各種ツールキットのモジュールにより提供される。したがって、このプログラムはこの実施の形態に係る点字認識装置100の機能を実現するのに必要な機能全てを必ずしも含まなくてよい。このプログラムは、命令のうち、所望の結果が得られるように制御されたやり方で適切な機能又は「ツール」を呼出すことにより、上記した点字認識装置100の制御を実行する命令のみを含んでいればよい。コンピュータシステム200の動作は周知であるので、ここでは繰り返さない。
なお、点字認識装置100の機能を実現するためのプログラム、及び映像信号11(図1参照)が記録される記録媒体は、CD−ROM(コンパクトディスク読取専用メモリ)、MO(Magneto−Optical disc)、MD(Mini Disc)、及びDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク210、FD(フレキシブルディスク)及びハードディスク等の磁気ディスク211に限らない。磁気テープ及びカセットテープ等のテープ、IC(Integrated Circuit)カード及び光カード等のカード型記録媒体、並びにマスクROM、EPROM(Erasable Programable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programable ROM)、及びフラッシュROM等の半導体メモリのいずれかでもよい。ただし、コンピュータシステム200は、これら記録媒体からの読出を行なうための読出装置を実装する必要がある。
(主要動作の概要)
図5は、点字認識装置100の主要動作の概要を示すフローチャートである。図5を参照して、点字認識装置100の電源が入れられると、プログラム300が起動し、ステップS301へ進む。
ステップS301では、指示入力部101はユーザからの点字面撮影に対する指示が入力されるのを待ち、ユーザからの指示が入力されると、ステップS302へ進む。
ステップS302では、第1照射部102は光源1から点字面に対して光を照射し、ステップS303へ進む。
ステップS303では、第2照射部103は光源2から点字面に対して光を照射し、ステップS304へ進む。なお、ステップS302において第1照射部102が照射する光とステップS303において第2照射部103が照射する光の種類は互いに異なるものである。
ステップS304では、撮像部104、例えばカメラは光源1と光源2から照射された光により照らされた点字面を撮影し、ステップS305へ進む。なお、撮像部104が点字面を撮影するタイミングは、ユーザにより撮影の指示が行われたときに撮影を行うものであっても構わないし、点字認識装置100が自動で撮影を行うものであっても構わない。
ステップS305では、映像信号処理部106はステップS304にてカメラ出力された映像信号11に対して画像処理を行い、ステップS306へ進む。なお、画像処理の詳細については後述する。
ステップS306では、点字認識部107はステップS305にて画像処理された処理画像に基づいて、点字部分を抽出して、ステップS307へ進む。
ステップS307では、点字認識装置100はステップS306にて抽出した点字を翻訳するか否かを判定する。点字の翻訳を行う場合はステップS309へ進み、点字の翻訳を行わない場合はステップS308へ進む。なお、この判定はユーザ自ら行うものであっても構わないし、点字認識装置100が予め設定された情報に基づいて判定を行うものであっても構わない。
ステップS308では、出力処理部110はステップS306にて抽出された点字を外部機器13に出力して、処理を終了する。外部機器13は、例えば表示装置を備えている場合は、ステップS306にて抽出された点字を表示装置に表示する。
ステップS309では、点字翻訳部109はステップS306にて抽出された点字の翻訳を行い、ステップS310へ進む。点字翻訳部109が点字を翻訳する場合は、点字コード記憶部108にて記憶されている点字コードを用いて翻訳を行う。
ステップS310では、出力処理部110はステップS309にて翻訳された点字の文章を外部機器13に出力して、処理を終了する。外部機器13は、例えば表示装置を備えている場合は、ステップS309にて翻訳された点字の文章を表示装置に表示する。
(画像処理)
図6は、図5に示すステップS305で実行される画像処理を示すフローチャートである。図6を参照して、画像処理350が開始されると、ステップS351では、映像信号処理部106が映像信号読み込み部105にて読み込まれた映像信号に対してフィルタ処理を行い、ステップS352へ進む。ステップS352では、映像信号処理部106がフィルタ処理された画像に対して、2値化処理を行い、画像処理を終了する。以下に、上記フィルタ処理および2値化処理について説明する。
例えば、図7(a)に示すような映像信号を映像信号読み込み部105が読み込んだものとする。なお、図7(a)では、便宜上、映像信号そのものではなく、映像信号によって示される映像を記載している。点字面は、図2に示したように、右側から光源1にて、さらに左側から光源2にて照らされている。したがって、図7(a)の映像信号(映像)では、点字の凸文字の右側の領域1は光源1からの光により照らされており、点字の凸文字の左側の領域2は光源2からの光により照らされており、点字の凸文字の頂点部の領域3と背景部の領域4は光源1からの光と光源2からの光が混合した光により照らされている。また、点字の凸文字により光源2からの光が遮られた領域5は光源1からの光により照らされており、点字の凸文字により光源1からの光が遮られた領域6は光源2からの光により照らされている。なお、点字の凸文字の大きさは3×3画素程度であるものとする。
ステップS351では、図7(a)に示す映像信号に対して、図7(d)に示すように例えば3×3画素のフィルタ400を用いてフィルタ処理を行う。具体的には、処理後の注目画素の濃度値を処理前の注目画素に隣り合う画素の濃度値を引き算したものにする。全ての画素に対してフィルタ処理を行うと、図7(b)に示すようになる。なお、図7(b)の濃度の薄い領域は、図7(a)の領域3に相当する領域である。
そして、図7(b)に対して、2値化の処理を行う。ここでは、光源1からの光と光源2からの光が混合された光の濃度値よりも明るいものを白くする。2値化処理された処理画像の様子を図7(c)に示す。
このような画像処理を行うことで、白で抽出された箇所を点字の部分であると認識することができる。
以下、点字認識装置100の具体的な動作として、実施例1及び実施例2を例示する。
(実施例1)
以下に示す実施例1では、点字の凸文字がある点字面を撮影して点字部分を読み取る点字認識装置100の動作を例示する。
図8(a)には、点字面421を撮影する点字認識装置100の様子を示している。図8(a)に示す点字認識装置100は、点字面421に対して右斜め上方向から光源1にて赤色の光を照射し、さらに点字面421に対して左斜め上方向から光源2にて緑色の光を照射することで点字面421を照らし、点字面421の真上方向からカメラ104にて点字面421を撮影する。
図8(b)は点字面421の平面図である。図8(b)では、点字の凸文字である点を黒丸で表しており、飛び出していない点を白丸で表している。
ここでは、図8(b)に示す点字面に書かれている点字を図8(a)に示す点字認識装置100で読み取る場合について、図5に示すフローチャート300及び図6に示すフローチャート350に従って説明する。
ステップS301からステップS303では、ユーザが撮影したい点字面421に対して光源1及び光源2から光を照射する。この場合、第1照射部102は光源1から赤色の光を照射し、第2照射部103は光源2から緑色の光を照射する。ここで、赤色の光とは波長が700nmの光であり、緑色の光とは波長が546.1nmの光をさす。
ステップS304では、光源1からの赤色の光と光源2からの緑色の光により照らされた点字面421をカメラにて撮影する。図9に、カメラで撮影された点字面421の映像信号を示す。図9では、点字の凸文字の右側部は光源1から照射された赤色の光のみしか当たっていないので赤色で光っている。また、点字の凸文字の左側部は光源2から照射された緑色の光のみしか当たっていないので緑色で光っている。さらに、点字の凸文字の上部及び背景部は赤色と緑色が混ざった黄色で光っている。また、背景部のうち、点字の凸文字により光源2から照射された緑色の光が遮られた所は光源1から照射された赤色のみしか当たっていないので赤色で光っており、点字の凸文字により光源1から照射された赤色の光が遮られた所は光源2から照射された緑色の光のみしか当たっていないので緑色で光っている。
このとき、図6に示すステップS351では、映像信号処理部106が図9に示す映像信号に対してフィルタ処理を行う。ここで、映像信号処理部106が行うフィルタ処理は必ずしも限定されないが、例えば図7(d)に示す3×3のフィルタ400を用いてフィルタ処理を行うものであっても構わない。図10に、フィルタ処理された処理画像の様子を示す。図10では、点字の凸文字の上部以外は黒色に近い値(濃度値が0に近い値)になる。
ステップS352では、映像信号処理部106が図10に示す処理画像に対して、例えば図7(b)及び図7(c)で説明したような2値化処理を行う。図11に、2値化処理された処理画像の様子を示す。図11では、点字の凸文字の頂点の部分は白色(濃度値が255)になり、それ以外の部分は黒色(濃度値が0)になる。
ステップS306では、点字認識部107は点字部分を抽出するために、図11に示す処理画像から白色(濃度値が0)の部分を抽出する。
ステップS307において、点字認識装置100が点字の翻訳を行わないと判定した場合、ステップS308では、出力処理部110はステップS306にて抽出した点字を外部機器に出力する。ここで、外部機器が表示装置を備えている場合、出力処理部110は表示装置に抽出した点字を出力する。表示装置440に出力された様子を図12(a)に示す。
一方、ステップS307において、点字認識装置100が点字の翻訳を行うと判定した場合、ステップS309では、点字翻訳部109は、点字コード記憶部108にて記憶されている点字コードを用いて、ステップS306にて抽出した点字の翻訳を行う。そして、ステップS310では、出力処理部110はステップS309にて翻訳した点字を外部機器に出力する。ここで、外部機器が表示装置を備えている場合、出力処理部110は表示装置に翻訳した点字の文章を出力する。表示装置441に出力された様子を図12(b)に示す。また、図12(c)に示すように、出力処理部110は表示装置442にステップS306にて抽出した点字とステップS309にて翻訳した文章の両方を出力するものであっても構わない。
これにより、2方向から種類の異なる光を点字面に当てて撮影した映像信号から点字を読み取ることができる。また、図12(a)に示すように、認識した点字を表示装置に表示させることで、ユーザが表示装置に表示された点字と実際の点字面を見比べることで、点字認識装置100が正しく点字を読み取ることができたか否かを確認することができる。さらに、図12(b)及び図12(c)に示すように、認識した点字を翻訳した文章を表示装置に表示させることで、ユーザは点字面に凸点で示された点字の内容を認識することができる。さらに、点字面に凸点で示された点字を読み取って翻訳することで、例えば街中の点字案内板作成業者が街中に存在する点字案内板に示された点字の内容が正しいか否かを容易に検査することができる。
次に、図13に示すように、文字の上に点字の凸文字が存在するような、文字と点字が重なり合っている点字面460から点字部分を抽出する場合について説明する。
ここでは、図8(a)に示した点字認識装置100を用いて、点字面460に対して右斜め上方向から光源1にて赤色の光を照射し、さらに点字面460に対して左斜め上方向側から光源2にて緑色の光を照射することで点字面460を照らし、点字面460の真上方向からカメラ104にて点字面460を撮影する。
このとき、ステップS304において、カメラ104で撮影された点字面460の映像信号を図14に示す。図14では、点字の凸文字の右側部、及び背景部のうちで点字の凸文字により光源2から照射された緑色の光が遮られた所は赤色で光っており、また点字の凸文字の左側部、及び背景部のうちで点字の凸文字により光源1から照射された赤色の光が遮られた所は緑色で光っており、それ以外の所は赤色と緑色が混ざった黄色で光っている。ただし、文字が記載された部分は、元の文字の色の影響により、文字がない所よりも暗い色で光っている。
ここで、映像信号処理部106は、図14に示す映像信号461に対して画像処理を行う場合、映像信号461の各画素のRGB値を調べ、赤色(R=255、G=0、B=0)と緑色(R=0、G=255、B=0)の画素のみを抽出するような処理を行う。すなわち、画素のRGB値が“R=255、G=0、B=0”である画素は赤色とし、画素のRGB値が“R=0、G=255、B=0”である画素は緑色とし、それ以外のRGB値である画素は白色とするような画像処理を行う。この結果、黄色で光っている部分及び文字の色の影響で黄色より暗い色で光っている部分を除去することができる。
上記の処理を行った結果を図15に示す。図15に示すように、点字の凸文字の右側部が赤色で、点字の凸文字の左側部が緑色で、それ以外は白色になるように処理される。さらに、図15に示す処理画像462に対して、2値化処理を行った場合の結果を図16に示す。
点字認識部107は図16に示す処理画像463から点字の部分を抽出し、認識することができる。
これにより、文字の上に点字の凸文字が存在するような、文字と点字が重なり合っている場合であっても、点字の部分を抽出し、認識することができる。
図13では、文字の上に点字の凸文字が存在するような場合について説明したが、次に図17に示すように、点字の凸文字の上に文字が存在するような点字面480から点字部分を抽出する場合について説明する。
上述した方法と同様に、点字面480に対して右斜め上方向から光源1にて赤色の光を照射し、さらに点字面480に対して左斜め上方向から光源2にて緑色の光を照射することで点字面480を照らし、点字面480の真上方向からカメラ104にて点字面480を撮影する。
映像信号処理部106が、カメラ104で撮影された点字面480の映像信号における各画素のRGB値を調べ、赤色(R=255、G=0、B=0)と緑色(R=0、G=255、B=0)の画素のみを抽出するような処理を行う。そして、映像信号処理部106が2値化処理を行う。2値化処理された処理画像を図18に示す。
図18に示すように、2値化処理された処理画像481において、点字の凸文字の右側部または左側部の一部が白色の画素になっている所がある。これは、点字の凸文字の上に文字が重なり、文字の色の影響で2値化処理されたときに白色に変換されたものである。このとき、映像信号処理部106は、処理画像481に対して黒色画素の膨張処理を行えば、図16に示す処理画像463のように、白色で抜かれた画素を消すことができる。ここで、映像信号処理部106が行う膨張処理とは、例えば注目画素の近傍8画素内に黒色の画素が存在すれば、注目画素を黒色にするものである。
これにより、点字の凸文字の上に文字が存在するような、文字と点字が重なり合っている場合であっても、点字の部分を抽出し、認識することができる。
次に、図19(a)に示すように、文字の上に点字の凸文字が存在し、かつ点字の直径よりも文字の方が太いために、文字に点字の凸文字が含まれてしまうような点字面500から点字部分を抽出する場合について説明する。
上述した方法と同様に、点字面500に対して右斜め上方向から光源1にて赤色の光を照射し、さらに点字面500に対して左斜め上方向から光源2にて緑色の光を照射することで点字面500を照らし、点字面500に真上方向からカメラ104にて点字面500を撮影する。
図19(b)に、カメラ104で撮影された点字面500の映像信号の一部を示す。図19(b)に示すように、点字の下にある文字に点字の凸文字が含まれてしまうような場合であっても、当該点字の凸文字の右側部、及び背景部のうちで点字の凸文字により光源2から照射された緑色の光が遮られた所は赤色で光っており、また点字の凸文字の左側部、及び背景部のうちで点字の凸文字により光源1から照射された赤色の光が遮られた所は緑色で光っており、それ以外の所は赤色と緑色が混ざった黄色で光っている。ただし、文字が記載された部分は文字の色の影響により、文字がない所よりも暗い色で光っている。
そして、上述した方法と同様に、映像信号処理部106が、カメラ104で撮影された点字面501の映像信号の各画素のRGB値を調べ、赤色(R=255、G=0、B=0)と緑色(R=0、G=255、B=0)の画素のみを抽出するような処理を行う。処理された処理画像の様子を図19(c)に示す。そして、図19(c)に示す処理画像502に対して、映像信号処理部106は2値化処理を行うことで、図16に示すような処理画像463を得ることができる。
点字認識部107は、2値化処理された処理画像を使用して、点字の部分を抽出し、認識することができる。
これにより、文字の上に点字の凸文字が存在し、かつ点字の直径よりも文字の方が太いために、文字に点字の凸文字が含まれてしまうような場合であっても、点字の部分を抽出し、認識することができる。
次に、図20(a)に示すように、点字の凸文字の上に文字が存在し、かつ点字の直径よりも文字の方が太いために、文字に点字の凸文字が含まれてしまうような点字面520から点字部分を抽出する場合について説明する。
上述した方法と同様に、点字面520に対して右斜め上方向から光源1にて赤色の光を照射し、さらに点字面520に対して左斜め上方向から光源2にて緑色の光を照射することで点字面520を照らし、点字面520に真上方向からカメラ104にて点字面520を撮影する。
図20(b)に、カメラで撮影された点字面520の映像信号の一部を示す。図20(b)に示すように、点字の凸文字の右側部、及び背景部のうちで点字の凸文字により光源2から照射された緑色の光が遮られた所は暗い赤色で光っており、また点字の凸文字の左側部、及び背景部のうちで点字の凸文字により光源1から照射された赤色の光が遮られた所は暗い緑色で光っており、それ以外の所は暗い黄色で光っている。これは、点字の上にある文字の色の影響によるためである。
そして、上述した方法と同様に、映像信号処理部106が、カメラ104で撮影された点字面521の映像信号の各画素のRGB値を調べて処理された処理画像の様子を図20(c)に示す。さらに、図20(c)に示す処理画像522に対して、映像信号処理部106は2値化処理を行うことで、図16に示すような処理画像463を得ることができる。
点字認識部107は、2値化処理された処理画像を使用して、点字の部分を抽出し、認識することができる。
これにより、文字の上に点字の凸文字が存在し、かつ点字の直径よりも文字の方が太いために、文字に点字の凸文字が含まれてしまうような場合であっても、点字の部分を抽出し、認識することができる。
なお、実施例1では、光源1から赤色の光が照射され、かつ光源2から緑色の光が照射される場合について説明したが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、光源1からは緑色の光が照射され、かつ光源2から青色の光が照射されるものでも構わない。この場合、光源1からの緑色の光と光源2からの青色の光の両方で照らされる点字面は、シアン色で光っている。すなわち、光源1から照射される光と光源2から照射される光の種類が互いに異なるものであれば構わない。
さらに、光源1から照射される光の色と光源2から照射される光の色が互いに補色の関係にあるものであっても構わない。ここで、補色とは色相環で互いに反対の位置にある色のことであり、例えば赤色とシアン色は互いに補色の関係にあり、青色と黄色は互いに補色の関係にある。互いに補色の関係にある2色の光を重ねると、白色の光になる。
そこで、例えば、光源1から青色の光を照射し、光源2からは青色の補色の関係にある黄色の光を照射した場合、点字の凸文字の光源1側、及び背景部のうちで点字の凸文字により光源2から照射された黄色の光が遮られた所は青色で光っており、また点字の凸文字の光源2側、及び背景部のうちで点字の凸文字により光源1から照射された青色の光が遮られた所は黄色で光っており、それ以外の所は白色で光っている。これにより、この状態を点字面の真上方向に設けられたカメラで撮影した映像信号では、背景部や点字の凸文字の頂点は白色になっているため、例えば図15に示す処理画像462のような映像信号を得ることができる。すなわち、図14に示す映像信号461から図15に示す処理画像462にするために行った画像処理を省くことができる。
実施例1では、点字面に対して異なる種類の光を照射して当該点字面の真上方向からカメラにて撮影した映像信号に対して画像処理を加えることで、点字部分を抽出することができる。これは、点字の凸文字のみ存在する点字面だけに限定されず、文字が点字に重なるように記載されたような点字面であっても、点字部分を抽出することができる。また、点字の上に文字が記載されていても、点字の下に文字が記載されていても、点字の直径よりも文字の方が太く、点字の凸文字が文字に含まれるような場合であっても、点字部分を抽出することができる。
さらに、抽出した点字を翻訳する機能を備えている場合は、当該点字を翻訳し、それを例えば表示装置に表示することで、ユーザは抽出した点字の内容を把握することができる。これを利用すれば、点字面に凸文字で示された点字を読み取って翻訳することで、例えば街中の点字案内板作成業者が街中に存在する点字案内板に示された点字の内容が正しいか否かを容易に検査することができる。
(実施例2)
以下に示す実施例2では、例えば両面に点字が打たれた点字原稿など、凸文字と凹文字がある点字面を撮影して点字部分を読み取る点字認識装置100の動作を例示する。
図21(a)に、点字面541を撮影する点字認識装置100の様子を示す。図21(a)に示す点字認識装置100は、点字面541に対して右斜め上方向から光源1にて赤色の光を照射し、さらに点字面541に対して左斜め上方向から光源2にて緑色の光を照射することで点字面541を照らし、点字面541の真上方向からカメラ104にて点字面541を撮影する。
図21(b)は点字面541の平面図である。図21(b)では、点字の凸文字である点を黒丸で、点字の凹文字である点を2重丸で表しており、飛び出していない点を白丸で表している。なお、点字の凹文字とは、点字原稿の表面と裏面の両方に点字が打たれているような場合に存在し得るものである。
ここでは、図21(a)に示した点字認識装置100を用いて、点字面541に対して右斜め上方向から光源1にて赤色の光を照射し、さらに点字面541に対して左斜め上方向から光源2にて緑色の光を照射することで点字面541を照らし、点字面541の真上方向からカメラ104にて点字面541を撮影する。
図22に、カメラで撮影された点字面541の映像信号542を示す。実施例1で説明したように、図22に示す映像信号542は、光源1から照射された光のみで照らされている部分は赤色で光っており、光源2から照射された光のみで照らされている部分は緑色で光っており、光源1から照射された光と光源2から照射された光の両方で照らされた部分は黄色で光っている。
次に、映像信号処理部106は、図22に示す映像信号542の各画素のRGB値を調べ、赤色(R=255、G=0、B=0)と緑色(R=0、G=255、B=0)の画素のみを抽出するような処理を行う。処理の詳細は実施例1で説明したとおりである。この処理の結果を図23に示す。
点字認識部107は、図23の処理画像543を用いて、点字が凸文字であるか、または凹文字であるかを認識する。点字認識部107は、点字部分の右側部と左側部の色によって、それが点字の凸文字であるか、または凹文字であるかを認識する。すなわち、図23に示すように、処理画像543の上側の4つの点字では、点字の右側部は右側に位置する光源1から照射された光により照らされており、点字の左側部は左側に位置する光源2から照射された光により照らされているため、当該点字は凸文字であると認識する。一方、処理画像543の下側の4つの点字では、点字の右側部は左側に位置する光源2から照射された光により照らされており、点字の左側部は右側に位置する光源1から照射された光により照らされているため、当該点字は凹文字であると認識する。
このように、点字の右側部及び左側部の色と、2つの光源の位置との関係から、当該文字が凸文字であるか、または凹文字であるかを認識することができる。
また、図23に示すように、処理画像543の上側の4つの点字では、処理画像543の下側の4つの点字と比較して、赤色の部分、または緑色の部分の面積が大きい。すなわち、赤色の部分、または緑色の部分の面積が大きい方の点字は凸文字であると認識し、逆に赤色の部分、または緑色の部分の面積が小さい方の点字は凹文字であると認識するものであっても構わない。これは、点字の凸文字により一方からの光を遮られるために、結果として、もう一方からの光により照らされる部分の面積が大きくなるためである。
このような方法により、点字認識部107は、点字が凸文字であるか、または凹文字であるかを認識することができる。ただし、点字認識部107が点字の凸文字であるか、または凹文字であるかを認識する方法は必ずしもこれらに限定されない。
なお、凸文字からなる点字を墨字に翻訳する場合は、左から右方向に読んでいくが、凹文字からなる点字を墨字に翻訳する場合は、右から左方向に読んでいけばよい。この場合、凹文字からなる点字を左右反転すれば、凸文字からなる点字と同じものが得られるため、左右反転させた点字を左から右に読んでいけば、墨字に翻訳することができる。
実施例2では、点字の凸文字と凹文字が混同した点字面であっても、当該点字面に対して異なる種類の光を照射して当該点字面の真上方向からカメラにて撮影した映像信号に対して、点字部分の右側部と左側部で光っている色によって、当該点字が凸文字であるか、または凹文字であるかを認識することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、点字面から点字部分を抽出して点字を認識する点字認識装置、認識した点字を翻訳する点字翻訳装置、または点字の検査を行う点字検査装置などの用途にも適用することができる。
本発明の一実施の形態に係る点字認識装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る点字認識装置を示す説明図である。 図2に示した点字認識装置を用いて点字部分を撮影した場合の点字の様子を示す説明図である。 本実施の形態に係る点字認識装置の各機能部を実現するコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。 図1に示した点字認識装置の主要動作を示すフローチャートである。 図5のステップS305で実行される画像処理を示すフローチャートである。 図7(a)は図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、ある点字部分を撮影したときの映像信号を示す説明図、図7(b)は同映像信号に対してフィルタ処理を行ったときの処理画像を示す説明図、図7(c)は同処理画像に対して2値化処理を行ったときの処理画像を示す説明図、及び図7(d)は3×3画素のフィルタを示す説明図である。 図8(a)は図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、点字面に対する光源1、光源2及びカメラの位置関係を示す説明図、及び図8(b)は同点字面を上方から見た様子を示す説明図である。 図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、図8(b)で示した点字面をカメラにて撮影した場合の映像信号を示す説明図である。 図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、図9で示した映像信号に対してフィルタ処理を行った処理画像を示す説明図である。 図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、図10で示した処理画像に対して2値化処理を行った処理画像を示す説明図である。 図12(a)は図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、認識した点字を表示装置に表示した場合の様子を示す説明図、図12(b)は同認識した点字を翻訳した結果を表示装置に表示した場合の様子を示す説明図、及び図12(c)は同認識した点字及び当該点字を翻訳した結果の両方を表示装置に表示した場合の様子を示す説明図である。 図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、点字面を上方から見た様子を示す説明図である。 図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、図13で示した点字面をカメラにて撮影した場合の映像信号を示す説明図である。 図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、図14で示した映像信号に対して画像処理を行った処理画像を示す説明図である。 図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、図15で示した処理画像に対して2値化処理を行った処理画像を示す説明図である。 図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、点字面を上方から見た様子を示す説明図である。 図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、2値化処理を行った処理画像を示す説明図である。 図19(a)は図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、点字面の一部を上方から見た様子を示す説明図、図19(b)は同図19(a)で示した点字面をカメラにて撮影した場合の映像信号の一部を示す説明図、及び図19(c)は同図19(b)で示した映像信号に対して画像処理を行った処理画像を示す説明図である。 図20(a)は図1で示した点字認識装置の一実施例に関し、点字面の一部を上方から見た様子を示す説明図、図20(b)は同図20(a)で示した点字面をカメラにて撮影した映像信号の一部を示す説明図、及び図20(c)は同図20(b)で示した映像信号に対して画像処理を行った処理画像を示す説明図である。 図21(a)は図1で示した点字認識装置の他の実施例に関し、点字面に対する光源1、光源2及びカメラの位置関係を示す説明図、及び図21(b)は同点字面を上方から見た様子を示す説明図である。 図1で示した点字認識装置の他の実施例に関し、図21(b)で示した点字面をカメラにて撮影した場合の映像信号を示す説明図である。 図1で示した点字認識装置の他の実施例に関し、図22で示した映像信号に対して画像処理を行った処理画像を示す説明図である。 点字を説明するための説明図である。 本発明の一実施の形態に係る映像信号処理部の機能的構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 点字面
11 映像信号
13 外部機器
100 点字認識装置
102 第1照射部(第1照射手段)
103 第2照射部(第2照射手段)
104 撮像部(撮像手段)
107 点字認識部(点字認識手段)
109 点字翻訳部(点字翻訳手段)

Claims (13)

  1. 複数の点字が形成されている点字面に対して光を照射する第1照射手段と、
    前記点字面に対して前記第1照射手段とは異なる波長の光を照射する第2照射手段と、
    前記第1照射手段および前記第2照射手段により照射された前記点字面を撮像し、前記点字面の映像信号を出力する撮像手段と、
    前記撮像手段から出力された映像信号を処理する映像信号処理手段と、
    前記映像信号処理手段にて処理された映像信号から点字を認識する点字認識手段とを備え
    前記第1照射手段と前記第2照射手段とは、前記点字の外面に、前記第1照射手段のみにより照射される第1領域、前記第2照射手段のみにより照射される第2領域、並びに前記第1照射手段および前記第2照射手段により照射される第3領域が形成され、前記第3領域が前記第1領域と前記第2領域とに囲まれるように、前記点字面を斜め上方から照射し、
    前記映像信号処理手段は、前記撮像手段から出力された映像信号に対して、前記第3領域を抽出するためのフィルタ処理を行い、
    前記点字認識手段は、前記映像信号処理手段にて抽出された前記第3領域を点字の位置として認識することを特徴とする点字認識装置。
  2. 複数の点字が形成されている点字面に対して光を照射する第1照射手段と、
    前記点字面に対して前記第1照射手段とは異なる波長の光を照射する第2照射手段と、
    前記第1照射手段および前記第2照射手段により照射された前記点字面を撮像し、前記点字面の映像信号を出力する撮像手段と、
    前記撮像手段から出力された映像信号を処理する映像信号処理手段と、
    前記映像信号処理手段にて処理された映像信号から点字を認識する点字認識手段とを備え、
    前記第1照射手段と前記第2照射手段とは、前記点字の外面に、前記第1照射手段のみにより照射される第1領域、前記第2照射手段のみにより照射される第2領域、並びに前記第1照射手段および前記第2照射手段により照射される第3領域が形成され、前記第3領域が前記第1領域と前記第2領域とに囲まれるように、前記点字面を斜め上方から照射し、
    前記映像信号処理手段は、前記撮像手段から出力された映像信号に対して、前記第1領域および前記第2領域を抽出するためのフィルタ処理を行い、
    前記点字認識手段は、前記映像信号処理手段にて抽出された前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域を点字の位置として認識することを特徴とする点字認識装置。
  3. 前記点字認識手段にて認識された点字を翻訳する点字翻訳手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の点字認識装置。
  4. 前記第1照射手段および前記第2照射手段は、平行光を前記点字面に対して照射することを特徴とする請求項1または2に記載の点字認識装置。
  5. 前記第1照射手段および前記第2照射手段における光源から照射される光は互いに補色の関係にあることを特徴とする請求項1または2に記載の点字認識装置。
  6. 前記点字認識手段は、前記点字の外面における、前記第1照射手段と同じ方向側の部分に前記第1領域が形成され、前記第2照射手段と同じ方向側の部分に前記第2領域が形成された場合に、前記点字を凸部の点字として認識することを特徴とする請求項に記載の点字認識装置。
  7. 前記点字認識手段は、前記点字の外面における、前記第1照射手段と同じ方向側の部分に前記第2領域が形成され、前記第2照射手段と同じ方向側の部分に前記第1領域が形成された場合に、前記点字を凹部の点字として認識することを特徴とする請求項に記載の点字認識装置。
  8. 前記点字認識手段は、前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域を加えた面積が、相対的に大きいグループの点字と相対的に小さいグループの点字とが存在する場合に、相対的に大きいグループの点字と凸部の点字として認識する一方、相対的に小さいグループの点字を凹部の点字として認識することを特徴とする請求項2に記載の点字認識装置。
  9. 前記点字認識手段にて認識された点字を翻訳する点字翻訳手段を備え、
    前記点字認識手段により当該点字が凹部であると判別された場合に、前記点字翻訳手段は、前記点字認識手段にて認識された点字を左右反転させて翻訳することを特徴とする請求項7または8に記載の点字認識装置。
  10. 複数の点字が形成されている点字面に対し、第1照射手段およびこの第1照射手段とは異なる波長の光を照射する第2照射手段にて、光を照射する照射ステップと、
    前記照射ステップにより照射された前記点字面を撮像し、前記点字面の映像信号を出力する撮像ステップと、
    前記撮像ステップにて得られた映像信号を処理する映像信号処理ステップと、
    前記映像信号処理ステップにて処理された映像信号から点字を認識する点字認識ステップとを備え
    前記照射ステップでは、前記点字の外面に、第1照射手段のみにより照射される第1領域、第2照射手段のみにより照射される第2領域、並びに第1照射手段および第2照射手段により照射される第3領域が形成され、前記第3領域が前記第1領域と前記第2領域とに囲まれるように、前記点字面を斜め上方から照射し、
    前記映像信号処理ステップでは、前記撮像ステップにて得られた映像信号に対して、前記第3領域を抽出するためのフィルタ処理を行い、
    前記点字認識ステップでは、前記映像信号処理ステップにて抽出された前記第3領域を点字の位置として認識することを特徴とする点字認識方法。
  11. 複数の点字が形成されている点字面に対し、第1照射手段およびこの第1照射手段とは異なる波長の光を照射する第2照射手段にて、光を照射する照射ステップと、
    前記照射ステップにより照射された前記点字面を撮像し、前記点字面の映像信号を出力する撮像ステップと、
    前記撮像ステップにて得られた映像信号を処理する映像信号処理ステップと、
    前記映像信号処理ステップにて処理された映像信号から点字を認識する点字認識ステップとを備え、
    前記照射ステップでは、前記点字の外面に、前記第1照射手段のみにより照射される第1領域、前記第2照射手段のみにより照射される第2領域、並びに前記第1照射手段および前記第2照射手段により照射される第3領域が形成され、前記第3領域が前記第1領域と前記第2領域とに囲まれるように、前記点字面を斜め上方から照射し、
    前記映像信号処理ステップでは、前記撮像ステップにて得られた映像信号に対して、前記第1領域および前記第2領域を抽出するためのフィルタ処理を行い、
    前記点字認識ステップでは、前記映像信号処理ステップにて抽出された前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域を点字の位置として認識することを特徴とする点字認識方法。
  12. 請求項1からの何れか1項に記載の点字認識装置を動作させるためのプログラムであって、コンピュータを上記の映像信号処理手段および点字認識手段として機能させるための点字認識プログラム。
  13. 請求項12に記載の点字認識プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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