JP4726829B2 - 電気的線路搬送通信方式 - Google Patents

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Description

この発明は、固有の電気的役割を有する電気的線路にキャリアによって通信データを重畳させ通信を行う電気的線路搬送通信方式に関するものである。
従来の電力線搬送通信装置においては、途切れなく継続して通信を可能とするために、伝送路である電力線のノイズ、減衰量に応じて変調速度を変え自動的に最適な伝送速度を選定する方式等が採用されている。(例えば、特許文献1参照)
特開2001−237904号公報(図1及びその説明)
電力線、一般配線等の電気的線路5の伝送特性(減衰、ノイズ、インピーダンス等)は、線種、線路長、分岐等の条件により周波数特性が様々であり、同一配線に接続される電力機器等の影響によるダイナミックに変動するため、これら周波数特性を持つ全ての線路の伝送路特性に適合する1つの方式の通信装置(モデム)で対応することには無理があるという根本的な課題があった。
また高速・広周波数帯域の電気的線路搬送通信装置を使用する用途は、例えば、アクセス系の高速インターネットや、VoIP(Voice over IP)電話、配電機器制御、宅内における低速・高速通信と様々であり、これら全ての適用領域に対し、1方式の通信装置(モデム)で対応することには無理があるという根本的な課題があった。
従来の高速・広周波数帯域の電気的線路搬送通信装置は、高減衰や、ノイズ変動等の伝送路特性上十分な帯域確保を行うため、周波数利用効率を上げ、高速通信を実現するための1つの変復調機能を有し、内部装置構成は、例えば図3Aに示すOFDM(Orthogonal Frequency Multiplexing )モデムの例では、電力線や一般配線といった通信線とアナログインタフェース部、アナログ/ディジタル変換部、ディジタルプロセッサ、マイクロプロセッサ等から構成され、送信部においては、符号化、誤り訂正符号付加、インタリーブ、複数の変調方式、IFFT(Inderse FFT:逆フーリエ変換)、GI(Guard Interval :ガードインターバル)付加、受信側では、GI削除、FFT(フーリエ変換)、デインタリーブ、復号といった処理等を行うため、高性能CPU、高性能DSP(Digital Signal Processor)、大容量メモリ(ROM/RAM)とで構成する必要があり、CPUのOS上で動作する初期設定、同期処理、伝送速度最適化のためのトレーニング処理等に時間を要し、通信可能となるまでの所定の時間を要するため、通信可となるまでの起動時間の高速化し、また、最低通信速度を決める変調方式は事前にS/Nに応じて決定されるため、定められた最低S/N以下での変調方式の選択や、広帯域を常に安定して確保するような通信品質への適応に限界があるという課題があった。
一方、低速・狭周波数帯域の電気的線路搬送通信装置は、例えばFSK(Frequency Shift Keying)のような、OFDM通信装置と比較すると、簡素化したハードウェア構成で実現可能であり、モデムの通信開始までの起動時間も短く、低S/Nで通信が可能となるといった利点はあるが、低速しか実現できないといった通信速度での限界があるという課題があった。
この発明は、前述のような実情に鑑みてなされたもので、各種伝送路やアプリケーションに対応可能とする電気的線路搬送通信方式を得ることを目的とするものである。
この発明に係る電気的線路搬送通信方式は、それぞれ異なる周波数軸上のキャリアにより異なるプロトコル上で変復調を行う複数のモデムを有する複数の電気的線路搬送ハイブリッド通信装置により、固有の電気的役割を有する電気的線路にキャリアによって通信データを重畳させ通信を行う電気的線路搬送通信方式であって
前記各電気的線路搬送ハイブリッド通信装置の前記各モデムは、受信したキャリアのS/N比を測定するS/N比測定手段前記S/N比測定手段によるS/N比測定結果に基づいて通信するキャリアの周波数をキャリアのS/N比が良くなる方向に変更する周波数変更手段と前記S/N比測定手段によるS/N比測定結果に応じて変調方式を変更する適応変調手段とを備え、
前記各電気的線路搬送ハイブリッド通信装置は、前記プロトコルの異なる複数のモデムをそれぞれの前記S/N測定手段で測定したS/N比に基づいて切替えるプロトコル切替え手段と、外部インタフェース部とを備え、
前記外部インタフェース部は、前記プロトコル切り替え手段とそれぞれの前記モデムと接続され、外部装置との送受信データを前記プロトコル切替え手段を介して前記各モデムと送受信するものである。
この発明は、それぞれ異なる周波数軸上のキャリアにより異なるプロトコル上で変復調を行う複数のモデムを有する複数の電気的線路搬送ハイブリッド通信装置により、固有の電気的役割を有する電気的線路にキャリアによって通信データを重畳させ通信を行う電気的線路搬送通信方式であって
前記各電気的線路搬送ハイブリッド通信装置の前記各モデムは、受信したキャリアのS/N比を測定するS/N比測定手段前記S/N比測定手段によるS/N比測定結果に基づいて通信するキャリアの周波数をキャリアのS/N比が良くなる方向に変更する周波数変更手段と前記S/N比測定手段によるS/N比測定結果に応じて変調方式を変更する適応変調手段とを備え、
前記各電気的線路搬送ハイブリッド通信装置は、前記プロトコルの異なる複数のモデムをそれぞれの前記S/N測定手段で測定したS/N比に基づいて切替えるプロトコル切替え手段と、外部インタフェース部とを備え、
前記外部インタフェース部は、前記プロトコル切り替え手段とそれぞれの前記モデムと接続され、外部装置との送受信データを前記プロトコル切替え手段を介して前記各モデムと送受信するので、各種伝送路やアプリケーションに対応可能とする電気的線路搬送通信方式を得る効果がある。
実施の形態1.
以下この発明の実施の形態1を図1、図2、図3A〜図3D、図4A〜図4C、図5〜図9により、1.本実施形態の構成、2.本実施の形態の機能、3.本実施の形態の動作の順に説明する。
なお、図1は複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1の構成例を示すブロック図、図2は複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1の構成例(狭帯域・低速だが、低S/Nでも通信が可能となるようなロバストな方式のプロトコルと広帯域、高S/Nを要するが高速な通信を実現するOFDM変復調モデムの構成の一例)を示すブロック図、図3AはプロトコルAを実装したモデム(電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1において、広帯域、高速、高周波数効率を実現するOFDM変復調モデムの機能構成の一例)を示すブロック図、図3BはプロトコルBを実装したモデム(電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1において、広帯域、高速、高周波数効率を実現するOFDM変復調モデムの機能構成の一例)を示すブロック図、図3Cはプロトコル切替手段の事例を示すブロック図、図3Dはハイブリッド通信装置における外部装置間通信フレームのフレーム構造の事例を示す図、図4AはプロトコルAを実装したモデム(高速)の動作(図3Aに示すOFDMモデムの通信開始までのシーケンス例)をフローチャートで例示する図、図4BはプロトコルBを実装したモデム(高速)の動作(図3Bに示すFSKモデムの通信開始までのシーケンス例)をフローチャートで例示する図、図4CはプロトコルA,プロトコルBの起動シーケンスの事例を示す図、図5は電源線もしくは一般配線の減衰の周波数特性の一例を示す図、図6は2つのプロトコルのモデムの占有周波数帯域のディフォルトでの設定帯域の例を示す図、図7は外部装置のアプリケーションの要求する通信速度、通信品質例の例を示す図、図8は電源立ち上げ、もしくはリセット時からの、最適帯域割り当てまでの動作をフローチャートで例示する図、図9は電気的線路搬送ハイブリッド通信装置を電気的線路に複数接続した場合の概略ブロック図である。
1.本実施形態の構成
図1において、通信装置1と、電力系統の電力線、一般配線(ビルや家庭内の配線、通信線、放送線等)など固有の電気的役割を有する電気的線路5とを、結合回路(結合器あるいは結合装置ともいう)8で信号結合し、通信装置1の出力である通信データを、キャリヤ(搬送波)を使って、結合回路8を介して電気的線路5に乗せ、また、電気的線路5で搬送されている通信データを結合回路8を介して通信装置1にて入力する。
通信装置1は、プロトコルAを実装するプロトコルAモデム部2、プロトコルBを実装するプロトコルBモデム部4、及びプロトコルをプロトコルAからプロトコルBに切り替えると共にプロトコルBからプロトコルAに切り替えるプロトコル切り替え手段3を備えている。
前述のように、プロトコルAを実装するプロトコルAモデム部2、プロトコルBを実装するプロトコルBモデム部4、及びプロトコルをプロトコルAからプロトコルBに或いはプロトコルBからプロトコルAに切り替えるプロトコル切り替え手段3を備え、電気的線路5を通信媒体として通信を行う通信装置1は、本実施の形態1及び本実施の形態1以降の各実施の形態では、電気的線路搬送ハイブリッド通信装置と呼称する。
尚、ここでプロトコルとは、物理層、MAC(Media Access Control)層を含めて定義する。
プロトコルAを実装するプロトコルAモデム部2は、電気的線路5との結合回路21、D/A(ディジタル/アナログ)コンバータ22、A/D(アナログ/ディジタル)コンバータ23、ディジタルシグナルプロセッサ24、ディジタル部を制御するCPU25、及びメモリ26を備えている。
ディジタルシグナルプロセッサ24は、変復調信号処理と通信制御を行っており、キャリアのS/N(Signal to Noise)比を測定するS/N比測定手段27と、S/N比測定手段27によるS/N比測定結果に応じて変調方式を変更する適応変調手段28と、使用周波数を変更する周波数変更手段29とを備えている。
同様に、プロトコルBを実装するプロトコルBモデム部4は、電気的線路5との結合回路41、D/A(ディジタル/アナログ)コンバータ42、A/D(アナログ/ディジタル)コンバータ43、ディジタルシグナルプロセッサ44、ディジタル部を制御するCPU45、及びメモリ46を備えている。
ディジタルシグナルプロセッサ44では、変復調信号処理と通信制御を行っており、キャリアのS/N比を測定するS/N比測定手段47と、S/N比測定手段47によるS/N比測定結果に応じて変調方式を変更する適応変調手段48と、使用周波数を変更する周波数変更手段49とを備えている。
プロトコル切替え手段3は、プロトコルAモデム部2とプロトコルBモデム部4を、それぞれのS/N測定手段で測定したS/N比値及び外部インタフェース部6からの指示に従って切替える機能を備える。
外部インタフェース部6は、外部装置(図示省略)とのデータインタフェース部である。この外部インタフェース部6は、例えばイーサネット(登録商標)インタフェースやシリアルインタフェースといった一般的な外部装置とのインタフェースを示し、プロトコル切り替え手段3とそれぞれのプロトコルモデム2,4と接続され、外部装置との送受信データや制御データをプロトコル切替え手段3を介して、各プロトコルのモデム2,4と送受信する機能を有する。
前述のプロトコル切替え手段3の内部構成を、図3Cに示す。
図3Cにおいて、プロトコル切替え手段3は、外部インタフェース6と接続される送受信バッファ31と、送受信バッファ31のあふれ・残容量・バッファ増減量の変化を監視する送受信バッファ残容量/増減量監視機能部32、プロトコルAモデム2及びプロトコルBモデム4の通信帯域を監視する通信帯域監視部34、プロトコルAモデム2及びプロトコルBモデム4の最適周波数を選択する最適周波数選択部35、最適周波数選択部35が選定した最適周波数や、通信帯域監視部34がモニタする制御情報に従って、プロトコルAモデム2及びプロトコルBモデムの通信周波数、通信速度、通信時間を切り替えるプロトコル切り替え指示部33を有する。
電気的線路5には、複数の本発明の電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1〜1nが結合装置8〜8nを介して接続され、図1は、それら複数の電気的線路搬送ハイブリッド通信装置のうちの1台の電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1のみ内部構成を示したものであり、他の電気的線路搬送ハイブリッド通信装置〜1nも電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1と同一構成同一機能とする。(図9を参照)
なお、図9に例示するように、電気的線路搬送ハイブリッド通信装置が複数の場合、例えばその一つがマスター、他がスレーブとなる場合があるが、その場合、マスターとスレーブとの台数比は1:1であっても1:Nであってもよく、アクセス方式に本実施の形態の本質は影響されない。
2.本実施の形態の機能
図1に示す電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1は、プロトコルAモデム部2及びプロトコルBモデム部4を有する。
図1におけるプロトコルAモデム部2は、例えば、高速(例えば数100Mbpsの物理速度)・広帯域(例えば数10MHz帯域)の通信性能を実現するプロトコル(ハードウェアあるいはソフトウェア及び、双方を含む)を実装し、ディジタルシグナルプロセッサ24の内部構成は、例えば、図3Aに示すような広帯域、高周波数効率の変復調方式により高速な通信を実現するOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)モデム200のディジタル部の機能は、演算性能の高いDSP(ディジタルシグナルプロセッサ)や高速CPUで構成される。これは一例であって、他の変調方式であってもよい。DSPを使用する方式は実装の一例であってCPUでもハードウェアとの混在でも実現可能である。
図1におけるプロトコルBモデム部4は、例えば、低速・低周波数利用効率だが、変復調構成を簡易的に実現でき、同期引き込み時間の高速化、装置起動時間を短縮化が可能となるような方式のプロトコルとを実装したモデムとする。図2に本プロトコルBモデム部4の構成例を示す。図3Bにその1つであるFSK(Frequency Shift Keying)モデム300の構成例を示す。これは、一例であって、他の変調方式であってもよい。
図3Aは広帯域、高周波数利用効率、高S/Nを要するが高速な通信を実現するOFDM変復調モデムの一例であるが、図3Aにおいて、OFDMモデム200の送信部210は、ベースバンドのデータを入力とし、通信速度、誤り率、周波数利用効率等を向上するための機能として、伝送路上のバースト誤りを防止するための送信データの並びをランダム化するインターリーブ215、データ誤り訂正を行うためのFEC(Forward Error Correction:誤り訂正)214、変調213、周波数軸上のデータを時間軸上に変換するIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)212、マルチパス対策のGI(Guard Interval:ガードインターバル)付加211といった機能を有する。変調は、例えば、周波数利用効率のよい振幅・位相情報で変調を行うQAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調がよく使用される。
一方、受信部220は、RF(無線)部から、A/D(アナログ・ディジタル変換)部を経て、送信部で付加したGI削除221、時間軸上のデータを時間軸に変換するFFT(Fast Fourier Transform)222、伝送路補正のための等化223、復調224、インターリーブにより並び変えを行ったインターリーブされたデータを元のデータに変換するデインタリーブ225等といった機能を有する。これらの機能実現のためには、各種のディジタル信号処理が必要であり、ディジタル・シグナル・プロセッサ、CPU、メモリといった構成が必要となる。
図1において、プロトコルA及びプロトコルB実現するモデム部は、DSP(Digital Signal Processor)及びCPUで構成される構成だが、プロトコルBモデム部4は、他の回路構成であってもよい。
尚、図1は、プロトコルA及びプロトコルBの2つのモデムを実装する構成を示したが、2つ以上の複数のモデムで構成されてもよい。
図1、図2における外部インタフェース部6は、外部装置とのデータインタフェース部を示す。これは例えばイーサネット(登録商標)インタフェースやシリアルインタフェースといった一般的な外部装置とのインタフェースを示し、プロトコル切り替え手段3とそれぞれのプロトコルモデムと接続され、外部装置との送受信データや制御データをプロトコル切替え手段3を介して、各プロトコルのモデムと送受信する機能を有する。
図3A及び図3Bに、プロトコルAモデム2とプロトコルBモデム4の例を示したが、これは一例であって、キャリア周波数を変更できる手段を持つ、複数のプロトコルで実現されるモデムで構成してもよい。
図5に、伝送路特性の一例として、電源線もしくは一般配線における減衰の周波数特性の概念図を示す。
一定の終端抵抗により終端された同軸ケーブルのように減衰特性はフラットではなく、周波数に依存した変動や深いノッチを持つ。このような周波数特性は、観測場所によって異なり、時間的にダイナミックに変動する。このような伝送特性に対応し、最適な周波数特性に適合し、通信性能を最大に確保し、外部装置の要求する帯域を安定して確保することがこのような伝送路に適合するモデムへの伝送路上の課題である。
図7に、上位アプリケーションの要求する通信品質の一例を示す。
例えば、本発明が対象とする、電力線や一般配線上を伝送するアプリケーションの例としては、電力線上に接続され電力線もしくはその他一般配線を使用し、配線機器制御、一般的なアクセス系の通信線として使用するインターネット、音声通信としてVoIP通信等が代表的な例として挙げられる。
例えば、配電機器制御ではあれば、高速な起動時間が求められるが、通信速度は低速でよい。インターネットであれば、数100kbpsから数Mbpsの通信速度を求められるが、起動時間は数分でもよい。VoIPでは、通信速度は、数100kbpsと低速でよいが遅延時間に制約がある。
図1、図2におけるプロトコル切替え手段3は、上記に説明した(1)ダイナミックに変動する電力線/一般配線の伝送特性つまり伝送路の通信速度と、(2)ダイナミックに変動する外部装置からの要求アプリケーション帯域や変動するトラヒックを調整するのため、電力線/一般配線に特有の伝送路特性に適応し、最適通信速度、最適周波数の制御を目的とする。
3.本実施の形態の動作
<1>まず、<電源投入後の起動シーケンス制御による、起動時間短縮化のための動作>について説明する。
通信を開始するまでの起動シーケンスは、例えば、図4Aに示すように装置の電源投入(ST1)、装置の初期化(CPU起動、DSP起動、メモリ初期化、通信プログラム起動)(ST2A)、周波数サーチ(ST3)、選択した周波数での同期引き込み(ST4A)、サブキャリアごとのトレーニング(送信電力制御、SINR(信号対干渉雑音電力比)測定によるビットローディング(キャリアごとの変調方式選定によるビット数割り当て)値決定、等)(ST5)、通信装置間でのビットローディング情報交換(ST6)等の過程を経てはじめて、通信が開始(ST7)されるため、通信開始までの時間を要する。
これに対し、例えば、停電時の配電系統機器制御では、数100ms(ミリ秒)から数s(秒)程度の制御時間を要求されることがあり、高速な装置起動が望まれる。
図3Bは、狭帯域、低通信速度で機能するモデムの一例としてのFSKモデムの例であるが、送信側は、ベースバンド部からのデータを格納する送信データメモリ303、ディジタルデータ‘0’、‘1’を周波数に変換するための周波数周波数生成302、送信波形のスペクトルの帯域制限を行うための送信フィルタ301、受信側は、帯域制限を行う受信フィルタ304、周波数検出305,ディジタルデータ変換のための比較判定306等の機能を有する。
上記、FSKモデムにおいて、数100kbps程度の低速を実現する場合、装置構成は、メモリ、周波数発生器、周波数同期のためのPLL(Phase Locked Loop)、送信フィルタ、受信フィルタ等、図3Aに示すOFDMモデムと比較すると、高性能なCPU,DSPを必要とせず簡易的なハードウェアと起動シーケンスで構成可能となる。
この場合、通信を開始するまでの起動シーケンスは、例えば、図4Bに示すように装置の電源投入(ST1)、装置の初期化(CPU起動、メモリ初期化)(ST2B)、PLLによる同期引き込み(ST4B)等の完了で通信を開始(ST7)することが可能であるため、電源投入から通信開始までの時間は非常に短く、例えば、停電時の配電系統機器制御への適用が実現可能である。
図4Cに、上述したような、電源投入から通信開始までの起動時間が異なるプロトコルAとプロトコルBのモデムを内蔵した本通信装置の通信開始までのタイムチャートを示す。プロトコルBに起動時間は短く、起動時の低速通信を最初に開始する。
次に、ある帯域の通信データを受信した場合、プロトコルAモデム部が立ち上がるため、該帯域を用いて、装置全体として帯域が確保されるように、通信帯域を調整しながら通信を行う。
ここで、前述の、プロトコル切替え手段3の内部構成と動作を、図3Cを用いて説明する。
プロトコル切替え手段3は、外部インタフェース6と接続される送受信バッファ31と、送受信バッファ31のあふれ・残容量・バッファ増減量の変化を監視する送受信バッファ残容量/増減量監視機能32、プロトコルAモデム2及びプロトコルBモデム4の通信帯域を監視する通信帯域監視部34、プロトコルAモデム2及びプロトコルBモデム4の最適周波数を選択する最適周波数選択35、最適周波数選択35が選定した最適周波数や、通信帯域監視34がモニタする制御情報に従って、プロトコルAモデム2及びプロトコルBモデムの通信周波数、通信速度、通信時間を切り替えるプロトコル切り替え指示部33を有する。
図3Cにおいて、通信帯域監視部34は、常にプロトコルAモデム部2及びプロトコルBモデムのS/N測定手段27あるいはビットエラーもしくは通信速度測定手段47により測定された通信速度が、外部装置からの通信データの速度に合致するかどうかを監視する。
例えば、配線機器制御の場合の、配電機器の停電時からの起動シーケンスについては、配電機器制御装置が、本実施の形態の電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1の外部インタフェース6を介して外部装置として接続されるものとする。
停電からの復帰時において、上述したように、プロトコルAモデム2、プロトコルBモデム部4とも、各自独立に起動シーケンスに従って通信開始までの制御が行われる。
通信帯域監視部34は、伝送路側の通信変動は、プロトコルAモデム部2及びプロトコルBモデムのS/N測定手段27あるいはビットエラーもしくは通信速度測定手段47により測定された通信速度を常にモニタする。一方、外部装置からの通信速度の判定は、例えば図3Dに示すように、外部装置から受信する通信フレーム中のフレーム種別データから通信速度を判断する方法や、送受信バッファ残容量/増減量監視部32が常に送受信バッファ31の残容量やデータの増減を監視することで行う。“伝送路の通信帯域”>“外部装置の通信速度”であれば通信帯域を確保できる。両者を常に比較することで、通信帯域を確保可能かどうかを判定する。
キャリア周波数帯の決定については、あらかじめ初期設定により一定周波数を定められる場合と、次に述べる、最適周波数選定を行い、該情報を次回から起動時の初期設定値として使用する場合とがある。
図4Cにて説明したように、電源投入後、最初に起動し帯域を確保したプロトコルBモデム部4は、通信帯域監視部34により外部装置の要求通信速度と伝送路側の速度を監視しながら、通信を開始する。その後、プロトコルAモデム部2が立ち上がり、より広い帯域を確保できた場合、通信データの送受信を開始する。
これにより、配電機器制御のように、通信速度の異なる通信データが時間的に差異があって通信されるような場合も、効果的に帯域を確保することが可能となる。
<2>次に、<最適な周波数選択による最大帯域の確保>について、図3Cを用いて説明する。
プロトコル切替え手段3は、プロトコルAモデム部2とプロトコルBモデム部4を、それぞれのS/N測定手段で測定したS/N比値を受信し、一方、前述したように、外部装置からの通信速度の判定は、例えば図3Dに示すように、外部装置から受信する通信フレーム中のフレーム種別データから通信速度を判断する方法や、送受信バッファ残容量/増減量監視部32が常に送受信バッファ31の残容量やデータの増減を監視することで行う。“伝送路の通信帯域”>“外部装置の通信速度”であれば通信帯域を確保できる。両者を常に比較することで、通信帯域を確保可能かどうかを判定する。
ここで、もし、“伝送路の通信帯域”<“外部装置の通信速度”が発生した場合の要因としては、以下が想定される。
(1)送路特性の変動(ノイズの増加によるS/N比の悪化、同一伝送路に接続される電力機器等によるインピーダンス低下や分岐による伝送損失の増大、マルチパスの影響等々、、)による、伝送路側のS/N比の悪化による、通信帯域の低下により、外部装置の通信速度。
(2)外部装置から、アプリケーションがより広帯域(より高速な通信速度)を要求する通信データを受信した。
(3)外部装置の通信トラヒックが増大し(通信台数増等)、バッファあふれ等が発生し通信帯域を確保できなくなった。
上記に対し、電力線の特性を考慮すると、(1)に記したような伝送特性変動の要因が大きい。本発明は、S/Nを確保できる周波数帯を探し、最低通信帯域が得られると推定した周波数帯域に、プロトコルA、Bの帯域割り当てを行うものである。
図8に、電源立ち上げ、もしくはリセット時からの、最適帯域割り当てまでのフローチャートを示す。
各プロトコルAモデム,プロトコルBモデムは、初期設定された周波数を検索し(ST81A)(ST81B)、周波数設定(ST82A)(ST82B)を行う。この周波数により各プロトコルAモデム,プロトコルBモデムは、同期制御を開始する(ST83A)(ST83B)。
次いで各プロトコルAモデム,プロトコルBモデムは、S/N比を測定し(ST84A)(ST84B)する。
S/N比測定機能であるST84A,ST84Bは、S/N比(信号電力対雑音電力比)を測定する機能であるが、受信信号電力から雑音電力を差し引くアルゴリズムにより求められる。
次いで、ST85A,ST85Bは、各プロトコルAモデム,プロトコルBモデムにおいて、前述のS/N比と各プロトコルAモデム,プロトコルBモデムの変調方式に従って理論的に求められるキャリア当たりのビット数とキャリア周波数等から通信速度を計算することで通信速度推定を行う。
通信速度すなわち各キャリアに対応して割り当てられるビット数は、各プロトコルAモデム,プロトコルBモデムにおいて各変調方式に従いS/N比に応じて決定されるので、各プロトコルAモデム,プロトコルBモデムにおいて、各々のモデムのS/N比情報を、予め内部に設定されている閾値と比較することにより、S/N比が良く要求通信速度を満足し外部装置の要求する通信帯域が確保できた場合、通信周波数を確定し通信を開始(ST86A)(ST86B)する。
各プロトコルAモデム,プロトコルBモデムでは、S/N比が悪ければ、伝送路状態も劣悪で、該周波数帯域にて要求通信速度を満足しないと判断することが可能である。要求帯域を満足しない場合、各プロトコルAモデム,プロトコルBモデムのS/N比情報の相互交換を行い(ST87)、周波数を、ある任意のアルゴリズムで順に移動させていくことにより、外部装置の要求する帯域と比較しながら、最大のS/N比を、ある一定時間安定して確保できる周波数帯を見つけ出す。
ST88では、各プロトコルAモデム,プロトコルBモデムにおいて、得られたS/N比値より各変調方式に従って通信速度が計算できるため通信速度(帯域)を確保できるモデム(プロトコル)を選定することで周波数使用効率を上げることが可能となる。
更に、各プロトコルのモデムは、キャリアをマスクする手段を有し、もし、各々のプロトコルモデム間で、同一使用周波数帯を割り当てる必要が生じた場合、優先度の低いモデムが、自らのキャリアをマスクし、優先度の高いモデムに対し、優先してキャリアを割り当てる機能を有する。
図6に、例えば2つのプロトコルA,Bのモデムの占有周波数帯域のディフォルトでの設定帯域の例を示す。
図5に、一例として、電源線もしくは一般配線の減衰の周波数特性の例を示す。
減衰特性はフラットではなく、周波数に依存した変動や深いノッチを持つことが多い。このような周波数特性は、観測場所によって異なり、時間的にダイナミックに変動する。このような伝送特性に対応し、最適な周波数特性に適合し、通信性能を最大に確保し、外部装置の要求する帯域を安定して確保することがこのような伝送路に適合するモデムへの課題であり、複数の通信速度、通信品質に対応する複数のプロトコルを実装するモデムを備え、周波数特性に対応し最適なモデムの変調方式を選定できる機能を実現する本実施の形態は、上述の課題を解決するものである。
<3>次に、外部装置側とのインタフェースとしての<通信速度制御方法としてのフロー制御>について、図3Cを用いて説明する。
プロトコル切替え手段3において、“伝送路の通信帯域”<“外部装置の通信速度”が発生した場合の要因として、前述した以下(2)、(3)項について、本実施の形態が解決する動作について説明する。
(2)外部装置から、アプリケーションがより広帯域(より高速な通信速度)を要求する通信データを受信した。
(3)外部装置の通信トラヒックが増大し(通信台数増等)、バッファあふれ等が発生し通信帯域を確保できなくなった。
上記の2つのケースの場合、外部装置側に対し、送信データを制限する等のネゴシエーション機能が必要となる。
本動作について、以下に説明する。
搭載する送受信バッファ31のサイズは、フレームの最大サイズ以上でかつ複数のフレームを蓄えるバッファとして備えられる。そして複数のフレームが同時に送られてきても、それらは送受信バッファ31に貯められていて、伝送路側に帯域が確保でき、プロトコルAモデム2、あるいはプロトコルBモデム4への送信処理ができ次第、順次送信処理が行われる。しかし、内蔵されているメモリ容量には限りがあり、またVoIP等での遅延を考慮した場合、最大サイズは制限され(一般的には数Mbytes)、同時に多くのフレームが同時に送られてきて、かつ送信処理が間に合わないと、蓄積されるフレームの容量が送受信バッファメモリ容量を超えてしまい、蓄えきれないフレームを処理できない状態となる。
このような場合は、後から来たフレームはバッファに入れられず、バッファあふれを生じ、通信が行えない状態となる輻輳が発生する。
これを解決するため、本発明では、送信側装置に対し、送信の停止を要求し、その後空きメモリ容量に一定の空きが生じた時点で送信の再開を要求するようなシーケンスを設ける。このようにデータトラヒック量を制御する。
このようなフロー制御を行うために、フロー制御を行うための専用コマンドを用意し、フロー制御専用にフレームを設ける。例えば送受信フレームは、宛先アドレスに、任意に定められた専用アドレス、専用コード、通信中断時間、等の情報を備え、送信を中断することでフロー制御を実現する。
本実施の形態1は、(1)電力線や一般配線等の電気的線路搬送通信装置を適用する種々のアプリケーション(通信速度、使用周波数、起動時間、遅延、等々)に適応するためには、1つのプロトコルの通信方式(モデム)では対応が困難であり、また、(2)各種線路での伝送特性(アクセス系、宅内、国内、国外等)に適応するためには、1つのプロトコルの通信方式(モデム)では対応が困難であるという、課題を解決するため、複数のプロトコル(物理層、MAC層を含む)を実装した通信装置において、種々の要求アプリケーションや、種々の周波数特性をもつ伝送特性に、最適に適応する手段を有することで、各種伝送路やアプリケーションに対応可能とする装置を得ることを目的とするものである。
本実施の形態1は、前述のように、電力線及び一般配線等の電気的線路に通信データを重畳させ、該データを周波数軸上での、シングルまたは複数のキャリアにアサインして通信する電気的線路搬送ハイブリッド通信装置において、異なる周波数軸上のキャリアにより異なるプロトコル上で変復調を扱う複数のモデムと、各々のモデムにおいて受信したキャリアのS/N比を測定するS/N比測定手段と、各々のモデムが通信するキャリア周波数を変更可能する手段と、各々のモデム部で測定したS/N比に基づいて、最適なS/N比を測定し、複数のモデム部を切り替える手段と、外部インタフェース部を有する電気的線路搬送ハイブリッド通信装置である。(尚、ここでプロトコルとは、物理層、MAC層を含めて定義する。)
本実施の形態1は、換言すれば、固有の電気的役割を有する電気的線路にキャリアによって通信データを重畳させ通信を行う電気的線路搬送通信方式において、異なる周波数のキャリアにより異なるプロトコル上で変復調を行う複数のモデムおよび各キャリアのS/N比を測定するS/N比測定手段を備え、前記S/N比測定手段によるS/N比測定結果に基づいて各キャリアの周波数が各キャリアのS/N比が良くなる方向に変更されるものであり、また、前記キャリアのうち周波数が低いキャリアの前記モデムが電気的制御データのモデムとして使用されるものである。
また、本実施の形態1は、更に換言すれば、複数のプロトコルを有する複数のモデムを有し、通信条件(起動条件/周波数帯域等)により、又、伝送路特性(周波数特性)に最適となるように、プロトコルを切替えることで、高速な起動時間を要求されるプロトコルと、広範囲な通信速度を要求されるプロトコルを、周波数分割で並走することにより、起動条件や各種通信条件に対応する通信を提供でき、特に、電力線搬送通信(PLC)で重要な課題である最適な周波数特性の選定も実現できる。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を図1、図10〜図14によって説明する。
なお、図10はOFDM多重方式のようなマルチキャリアモデムの各キャリアの伝送路の周波数軸における減衰特性に応じた受信レベル変動例を示す図、図11は受信した信号のS/N比に応じ適応変調手段28が割り当てを行う変調方式(BPSK、QPSK,256QAM等)におけるコンスタレーション(信号点配置)の例)を例示する図、図12はS/N測定手段27によりメモリ上に記憶される、周波数とS/N比のデータ構造例を示す図、図13は実施形態2において従来の周知の部分の通信開始までの最適周波数選択までのフローチャート例を示す図、図14はS/N比データを参照することによる最適周波数選定方式の例をフローチャートで示す図である。
図1において、S/N比測定手段27は、受信した信号のS/N比を測定し、ディジタルシグナルプロセッサ24,44の、適応変調手段28は、S/N比測定手段27により測定された値に基づき、最大スループットを得られるようにキャリアごとに最適変調方式を割り当て通信を行うとともに、周波数に対応するS/N比測定結果を記憶するメモリ26を有する。
次に、本実施の形態2の動作について、図1、図10〜図14を用いて説明する。
図1において、S/N比測定手段27は、受信した信号のS/N比を測定し、ディジタルシグナルプロセッサ24、44の、適応変調手段28は、S/N比測定手段27により測定された値に基づき、各々のモデムがデフォルトで設定された周波数帯の中で、最大スループットを得られるようにキャリアごとに最適変調方式を割り当て通信を行うとともに、周波数に対応するS/N比測定結果をメモリ26あるいは、切り替え手段3中に記憶する機能を有し、該メモリのS/N比値情報を、各モデムが最適周波数を選定時、該メモリを参照することにより、S/Nを確保できる最適周波数を検索後、周波数割り当てを行うことが可能となるため、高速に確実な通信帯域を割り当てができる。
図10における周波数帯2は、OFDM多重方式のようなマルチキャリアモデムの各キャリアの伝送路の周波数軸における減衰特性に応じた受信レベル変動を示す。減衰の大きな周波数帯域のキャリアは、受信レベルが低下し、従ってS/N比も低下する。このS/N比に対応し、最適な変調方式を選択する手段が、図1における適応変調手段28、48である。
前述したように、S/N比が測定できれば、理論的に変調速度から通信速度が計算可能である。一例として、S/N比測定手段27によりメモリ上に記憶される、周波数とS/N比のデータ構造を示す図12に示すように、予め設定した各周波数帯域におけるS/N比値から、より通信速度を確保可能なS/N比を選定することにより、通信帯域を確保可能な良好な周波数帯域を選定することができる。
図11に、一例として、S/N比測定手段27は、受信した信号のS/N比に応じ適応変調手段28が周波数割り当てを行う変調方式(周知のBPSK,QPSK,256QAM等)におけるコンスタレーション(信号点配置)を示す。適応変調手段28、44は、S/N比に応じ、信号点距離の最大値を決定する。
BPSK(Binary Phase Shift Keying)はディジタル信号をアナログ信号に変換する変調方式の一つで、図示のように、位相のずれた複数波の組み合わせで情報を表現するものであり、一度に2値(1ビット)の情報を送受信できる。
QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)(4位相偏移変調)は、ディジタル信号をアナログ信号に変換する変調方式の一つで、図示のように、位相のずれた複数波の組み合わせで情報を表現するものであり、一度に4値(2ビット)の情報を送受信できる。
64QAM(64 Position Quadrature Amplitude Moduration)の信号点配置例については、上位3bitをIch、下位3bitをQchに割り当てられ、Gray符号化等が行われる。これら多値数(64値)の異なる6つ変調方式を、キャリアごとに変えた適応変調を行う。
256QAM(256 Position Quadrature Amplitude Moduration)は同様にして、一度に256値の情報を送受信できる。
図13に、本方式を用いない従来の場合の、通信開始までの最適周波数選択までのフローチャートを示す。最適周波数を任意の順番等で検索し、同期し通信確立後、一定期間の通信速度モニタ後要求通信速度が確立されるかどうかを確認するために、ステップST131〜ST134までの4ステップを、要求通信速度が確立するまで何度も繰り返す必要があり、時間を要する。
図14は、本方式でのS/N比データを参照することによる最適周波数選定方式を示す。図14は、ステップST141〜ST144までの4ステップを、1回だけ実行することで要求通信速度を確立することもあり、図13の方式と比較し、周波数選択時間を短縮し、高速通信確立が実現可能となる。
本実施の形態2は、前述のように、実施の形態1の電気的線路搬送ハイブリッド通信装置において、S/N比測定値に基づき、各々のモデムが各々設定された周波数帯の中で、最大スループットを得られるようにキャリアごとに最適変調方式を割り当てる適応変調手段を有し、測定したS/N比の値をメモリへ記憶し、各プロトコルモデムが周波数選択時に該メモリテーブルを参照することにより最適かつ高速に通信確立を行うものである。
本実施の形態2は、換言すれば、実施の形態1の電気的線路搬送通信方式において、スループットが大きくなる方向に前記各キャリアの周波数変更が行われるものである。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図1、図15、図16に基づいて説明する。
なお、図15は図1に示す複数のプロトコルモデムを切り替える方式に関し、プロトコル切り替え手段3に、切り替え条件を設定するメモリ311と、切り替え手段設定手段312を備えることにより、S/N比以外のパラメータ(例えば、通信開始までのモデム起動時間等)に従って、複数のプロトコルの起動シーケンスに従って通信条件を判定し、最適なプロトコルを自動選定する構成の例を示す図、図16は図15における切り替え条件を設定するメモリ311への条件設定の例を示す図である。
図1に示す複数のプロトコルモデムを切り替える方式に関し、図15に示すように、プロトコル切り替え手段3に、切り替え条件を設定するメモリ311と、切り替え条件設定手段312を備えることにより、S/N比以外のパラメータに従い、例えば、外部装置の要求条件(通信開始までのモデム起動時間、複数のプロトコルの起動シーケンスに従って通信条件を判定し、最適なプロトコルを自動選定する手段を備える。
次に、本実施の形態3の動作について、図1、図15、図16を用いて説明する。
図1に示す複数のプロトコルモデムを切り替える方式に関し、図15に示すようにプロトコル切り替え手段3に、切り替え条件を設定するメモリ311と、切り替え手段設定手段312を備えることにより、S/N比以外のパラメータに従い、例えば、外部装置の要求条件(通信開始までのモデム起動時間等)、複数のプロトコルの起動シーケンスに従って通信条件を判定し、最適なプロトコルを自動選定する。
図15における切り替え条件を設定するメモリ311は、例えば、各プロトコルが実現可能な、装置起動時間、変調に必要な最低S/N値、通信速度、遅延等の情報等、及び電源投入、リセット後からの起動シーケンス情報を保持する。切り替え手段設定手段312は、例えばプロトコルAに実装するCPUから、該メモリにデータを設定する手段を示す。
図16は、切り替え条件を設定するメモリ311への条件設定の例を示す。
各プロトコルモデム毎に、装置起動時間、変調に必要な最低S/N値、通信速度、遅延等の情報を保持することができる。
上記により、本電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1を使用するケースにより、様々な制御が可能となる。本装置は、例えば、電力線上の配電機器制御や、インターネットアクセス等のブロードバンド処理、VoIP(Voice Over IP)、接続される装置間におけるデータ通信等、種々の条件下で使用することが想定されるが、配電機器制御の場合は、電源起動後つまり停電後の本装置の高速起動が必須条件であり、このような場合、実施の形態1で説明したようなプロトコルBモデムの一例であるFSKモデムの場合、ハードウェア、ファームウェア構成が簡素化して実現可能であるため、プロトコルAモデムで示すようなOFDMモデムのような高性能のCPU、DSPで構成されるモデムと比較し、起動時間も短くすることができ、要求通信条件として、起動時間が課題となる場合、あらかじめ、プロトコルBモデムを優先して接続するように、切り替え条件設定メモリ31に、起動シーケンスを設定することにより要求条件を満足する通信を可能とすることができる。
本実施の形態3は、前述のように、実施の形態1の電気的線路搬送ハイブリッド通信装置において、S/N比測定値に基づき、各々のモデムが最大スループットを得られるように最適キャリアを割り当てる場合、上位アプリケーションの要求するS/N比以外のパラメータ(例えば、モデム起動時間等)と、各プロトコルが実現可能な性能に対応した通信条件を判定し、最適な周波数帯域を自動選定する手段を備え、複数のプロトコル選択に応用できることを可能とするものである。
本実施の形態3は、換言すれば、実施の形態1又は実施の形態2の電気的線路搬送通信方式において、外部装置が要求する条件に応じて前記異なるプロトコルの何れかが選定されるものである。
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4を、図1、図17、図18に基づいて説明する。
なお、図17は通信されるデータ種別に従い、独立に通信されるデータを1つの帯域として処理することを可能とする構成の例を示す図、図18は送信側のフレーム分割、フレーム再構築による受信の例を示す図である。
図1に示す複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1は、複数プロトコルモデム間で伝送される複数帯域のデータフレームの蓄積、積算、分割を行うため、プロトコル切り替え手段3に、図17に示すように、データフレームの蓄積部321、フレーム積算部322、フレーム分割部323を有し、複数のプロトコル間で独立に送受信された通信データの種別に対し、送信側では、送信装置から送信されたデータを、蓄積し、各プロトコルモデムで確保できる帯域に分割しフレームシーケンス番号等を付与し、受信装置へ送信する。受信側では、フレームシーケンス番号等からデータを並べ直し、フレームの再構築を行い、データを受信する。以上の機能により、通信されるデータ種別に従って、ハイブリッドで扱われる通信データを1つの帯域として処理することを可能とし、全体として要求帯域を確保することを可能とする。
次に、本実施の形態4の動作について、図1、図17、図18を用いて説明する。
前述のように、図1に示す複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1は、図17に示すように、プロトコル切り替え手段3に、データフレームの蓄積部321、フレーム積算部322、フレーム分割部323を有し、複数のプロトコル間で独立に送受信されたデータに対し、送信側では、送信装置から送信されたデータを、蓄積し、各プロトコルモデムで確保できる帯域に分割しフレームシーケンス番号等を付与し、受信装置へ送信する。受信側では、フレームシーケンス番号等からデータを並べ直し、フレームの再構築を行い、データを受信する。以上の機能により、マルチプロトコルで扱われる通信データを1つの帯域として処理することを可能とする。
図18に、送信装置から送信されるデータフレームの送信側でのフレーム分割、受信側でのフレーム再構築によるデータフレームの受信装置での受信の例を示す。送信側で伝送路のS/Nの状態に応じて確保される通信帯域ごとに送信データをプロトコルA用,プロトコルB用に分割、分割されて伝送されたデータフレームを、受信側で送信装置出力データへの再構築を行うことにより、要求されるトータルトラヒックを伝送する。
図18は、例えばイーサフレームを構成する際、例えば2つの方式のプロトコルAモデム,プロトコルBモデムのPHY/MACフレームを合成することにより、全体としての通信帯域を確保する一例を示す。
図18(a)では、モデムの一方に、フレーム組み立て・分離の機能を有し、各プロトコルにて最適な周波数帯域を確保したペイロード(A)及びペイロード(B)を1つのイーサフレームに合成する例を示してある。
図18(b)は、2つの周波数帯域で送受信の帯域を合成し、全体として広く安定した帯域を確保する図を模式的に示してある。
以上の機能により、マルチプロトコルモデム毎に扱われる通信データを1つの帯域として処理し、要求帯域を全体として確保することを可能とする。
更に具体的には、図18(a)に例示するように、プロトコルA対応のペイロードAとプロトコルB対応のペイロードBとを合成したペイロード(A+B)と上位レイヤヘッダとを有するデータフレームを、送信側で、プロトコルA対応のペイロードAと伝送路ヘッダと上位レイヤヘッダとを有するデータフレームと、プロトコルB対応のペイロードBと伝送路ヘッダと上位レイヤヘッダとを有するデータフレームとに分割し、これら分割された各データフレームを伝送路に送出し、受信側では、伝送路を介して受信された前記分割された各データフレームを、ペイロード(A+B)と上位レイヤヘッダとを有するデータフレームに再構築する。図18(b)に例示するように、プロトコルA,プロトコルB対応の送信データ(A+B Mbps)が、伝送路路上では分割された送信データ(A Mbps)および送信データ(B Mbps)が伝送され、受信側では受信データ(A+B Mbps)として処理される。
本実施の形態4は、前述のように、実施の形態1の複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置において、複数プロトコルのモデム間で伝送される複数帯域のデータフレームの蓄積、積算、分割を行うため、データフレームの蓄積部、フレーム積算部、フレーム分割部を有し、複数のプロトコル全体として要求帯域を確保することを可能とするものである。
また、複数のプロトコル間で独立に送受信されたデータに対し、送信側では、送信装置から送信されたデータを、蓄積し、各プロトコルモデムで確保できる帯域に分割しフレームシーケンス番号等を付与し、受信装置へ送信する。受信側では、フレームシーケンス番号等からデータを並べ直し、フレームの再構築を行い、データを受信する。以上の機能により、マルチプロトコルで扱われる通信データを1つの帯域として処理することを可能とするものである。
本実施の形態4は、換言すれば、実施の形態1又は実施の形態2の電気的線路搬送通信方式において、通信データ送信側で前記通信データが前記各モデムで確保できる周波数帯域に分割され、通信データ受信側では前記各モデムを通して得られた前記分割データを再構築するものである。
実施の形態5.
以下、この発明の実施の形態5を、図1、図19、図20に基づいて説明する。
なお、図19は上位アプリケーションのトラヒック種別(例えば、帯域幅、モデム起動時間、遅延等)に応じて、複数プロトコルモデムの中で最適なプロトコルを選定し、通信品質を確保する構成の例を示す図、図20は上位アプリケーションのトラヒック種別(例えば、帯域幅、モデム起動時間、遅延等)に応じて、複数プロトコルモデムの中で最適なプロトコルを選定する動作の概念を例示する図である。
図1に示す複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1において、上位アプリケーション(例えば、インターネットのようなデータ通信、VoIPのような音声通信、ファイル転送のようなアプリケーション)のトラヒック種別(例えば、帯域幅、モデム起動時間、遅延等)に応じて、複数プロトコルモデムの中で最適なプロトコルを選定し、通信品質を確保する目的で、図19に例示するように、プロトコル切り替え手段3に、フレームアプリケーション判定部331、最適プロトコル選定部332、フレーム振り分け部333、切り替え条件設定メモリ311を設け、データフレーム毎のアプリケーションに最適なトラヒック条件で通信を行うことを可能とする。
なお、参考までに、データ通信、音声通信、制御の場合の最適なトラヒック条件を以下に例示する。
データ通信(インターネット(HTTP))(特徴:再送可、双方向通信)の場合は、
プロトコル:TCP/IP、 最大必要帯域:数100kbps
データ通信(ファイル転送(FTP))(特徴:再送可、片方向通信)の場合は、
プロトコル:UDP、 最大必要帯域:数100kbps
音声通信(VoIP)(特徴:再送不可、安定した途切れない通信)の場合は、
プロトコル:RTP、 最大必要帯域:数64kbps等
制御(制御コマンド送受信)(特徴:起動時間最短)の場合は、
最大必要帯域:数10kbps
次に、本実施の形態5の動作について、図1、図19、図20を用いて説明する。
図1に示す複数のプロトコル(例えばプロトコルA,B)を備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1は、図19に示すように、上位アプリケーションのトラヒック種別(例えば、帯域幅、モデム起動時間、遅延等)に応じて、複数プロトコルモデムの中で最適なプロトコルを選定し、通信品質を確保する目的で、プロトコル切り替え手段3に、上位フレームの種別、例えばイーサパケットにおけるTOSフィールド等のデータからフレームのアプリケーション種別を判定するフレームアプリケーション判定部331、複数プロトコルの中かアプリケーションのトラヒック種別に適応した最適なプロトコルを、切り替え条件設定メモリ311に記憶された各プロトコルの通信条件から選定する最適プロトコル選定部332、各プロトコル毎にフレームを振り分けるフレーム振り分け部333を設け、データフレーム毎のアプリケーションに最適なトラヒック条件で通信を行うことを可能とする。
図19における最適プロトコル選定部332のアルゴリズムを以下に例示する。
(1)上位アプリケーションの種別を、各アプリケーションの情報により、以下の(a)
〜(d)を判定する。
(a)起動時間制約
(b)データ種別による優先制御
(c)最大必要帯域(下り)
(d)最大必要帯域(上り)
(2)各プロトコルのモデム自体が持つ伝送路条件と該モデムが伝送する各データ種別
の伝送条件から、最適なプロトコル、最適な帯域を選定する。
例えば、
(i)データ種別が“制御通信”であり起動時間が最優先の通信条件であり、上
記(1)(a)項の“起動時間”が優先の場合、本条件から自動的にプロ
トコル自体が選定される。
(ii)データ種別が、VoIPの“音声通信”で帯域としては狭帯域であるが、
通信品質として通信断等が発生する不安定な伝送路条件が許容されない場
合、S/N特性を観測し、ある一定時間安定した帯域が確保できるプロト
コルを判定する、といった判定を行う。
図20に、本実施の形態における前述の動作の概念図を示す。即ち、図20に例示のように、入力される制御データ(特徴は狭帯域、高速起動、低遅延)、VoIP音声データ(特徴は狭帯域、低遅延)、通信データ(特徴は広帯域)に対し、フレームアプリケーション判定部331で前記フレームアプリケーション判定を行い、最適プロトコル選定部332で前記最適プロトコル選定を行い、フレーム振り分け部333で前記各プロトコル毎にフレームを振り分け(データ振り分け)を行うことにより、データフレーム毎のアプリケーションに最適なトラヒック条件で通信を行うことを可能とする。
本実施の形態5は、前述のように、実施の形態1の複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1に、上位アプリケーションのトラヒック種別(例えば、帯域幅、モデム起動時間、遅延等)に応じて、複数プロトコルモデムの中で最適なプロトコルを選定し、通信品質を確保する目的で、フレームアプリケーション判定部、最適プロトコル選定部、フレーム振り分け部、切り替え条件設定メモリを設け、データフレーム毎のアプリケーションに最適なトラヒック条件で通信を行うことを可能とするものである。
本実施の形態5は、換言すれば、実施の形態1又は実施の形態2の電気的線路搬送通信方式において、上位アプリケーションのトラヒック種別に応じて、複数プロトコルモデムの中で最適なプロトコルが選定されるものである。
実施の形態6.
以下、この発明の実施の形態6を、図1、図19、図21、図22に基づいて説明する。
なお、図21は周波数ホッピング方式における、キャリア周波数割り当ての概念を例示する図、図22は周波数ホッピング方式におけるホッピングパターン例を示す図である。
図1に示す複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1は、実装するプロトコルとして、周波数ホッピング方式でもよい。
周波数ホッピング方式は、複数のキャリアが伝送路上のノイズにより埋もれ、S/Nが確保できなくなりデータを受信できなくなるような場合、通信状態の悪い周波数を予備の周波数に一斉に変更するものであり、この手段を電気的線路搬送通信装置に備えると、同時に出力するキャリアのうち、いずれかのキャリアの通信性能が劣化した場合に、そのキャリアのみ予備のキャリアに変更することにより、通信を行うことができる。
上記、周波数ホッピング方式を複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1に適用する場合、該周波数ホッピング方式がキャリア周波数アロケーションのパタンを決めるホッピングパタンを決定する必要があるが、本ホッピングパターンを決定する際、図19における切り替え条件設定メモリ311のデータをもとに、複数のプロトコルを切り替え制御を行う手段と調整を行う機能を有し、他のプロトコルの使用する周波数帯の優先度が高い場合、ホッピングパターンから、該周波数を除外する機能を有する。
次に、本実施の形態6の動作について、図1、図21、図22を用いて説明する。
図1に示す、電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1において、実装するプロトコルとして、周知の周波数ホッピング方式を適用する場合、該周波数ホッピング方式がキャリア周波数アロケーションのパタンを決めるホッピングパタンを決定する必要がある。
この際、図19における切り替え条件設定メモリ311のデータをもとに、プロトコル切り替え手段3に備える切り替え条件設定メモリ311の条件をもとに他のプロトコルの優先度を考慮して調整を行う機能を有し、他のプロトコルの使用する周波数帯の優先度が高い場合、ホッピングパターンから、該周波数を除外する機能を有する。
図21に、周波数ホッピング方式におけるキャリア周波数割り当ての概念図を示してあり、図示のようにキャリア周波数を、周波数1、周波数2、・・・周波数nと、飛び飛びに割り当てていく方式である。
図22は、周波数ホッピング方式におけるホッピングパターン例を示し、図示のように、図21における前記周波数1、周波数2、・・・周波数nを時間t1、t2、・・・tN単位で割り当てていく方式である。
図22において、例えば、周波数2が他のプロトコルで優先的に使用される場合、時間t2において、周波数2はホッピングパターンから除外をする。
本実施の形態6は、前述のように、実施の形態1の複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置に周波数ホッピング方式を適用する場合、該周波数ホッピング方式がキャリア周波数アロケーションのパタンを決めるホッピングパターンを決定する必要があるが、本ホッピングパターンを決定する際、図18における切り替え条件設定メモリ311のデータをもとに、複数のプロトコルを切り替え制御を行う手段と調整を行う機能を有し、他のプロトコルの使用する周波数帯の優先度が高い場合、ホッピングパターンから該周波数を除外する機能を有するものである。
本実施の形態6は、換言すれば、実施の形態1又は実施の形態2の電気的線路搬送通信方式において、周波数ホッピング方式により前記キャリアの周波数が割り当てられるものである。
実施の形態7.
以下、この発明の実施の形態7を、図1、図23、図24に基づいて説明する。
なお、図23はS/N比測定手段の中に、電源周波数同期手段271と、電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1の中に電源周波数ゼロクロス判定回路201を設け、S/N比測定を電源周期に同期した周期で平均化を行い、より正確なS/N比測定を行う構成の例を示す図、図24は電源周波数と、ゼロクロス信号の一例を示す図である。
図1に示す電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1におけるS/N比測定手段は、受信信号のS/N比を測定する。この際、S/N比の測定は、伝送路上のノイズやインピーダンス変動が時間的にダイナミックに変動するため、伝送フレームの1フレーム分のみを測定して決定せず、通常、複数フレーム分の平均化処理を行う。
特に電力線搬送の場合、電源ノイズやインピーダンス変動は、ともに電力線に接続される配電機器等からの影響をうけるため、電源周波数周期で発生されることが多い。
従って、これを考慮し、図23において、S/N比測定手段27の中に、電源周波数同期手段271と、電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1の中に、電源電圧のゼロクロス点毎に出力を出す電源周波数ゼロクロス判定回路201とを設け、電源周波数ゼロクロス判定回路201で検出したゼロクロス点を使ってS/N比測定を電源周期に同期した周期で複数回行って、その平均化を行うことで、より正確なS/N比測定を行うことことを目的とする。
次に、本実施の形態7の動作について、図23、図24を用いて説明する。
図23において、S/N比測定手段27は、S/N比を測定するため受信した複数フレームを平均化して判定する機能を有する。更に、S/N比測定手段27に電源周波数同期手段271と、電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1の中に電源周波数ゼロクロス判定回路201を設け、電源周波数ゼロクロス判定回路201は、図23に示すような50Hzまたは60Hzの電源周期の電圧0V点であるセロクロス地点を判定し、任意の信号をS/N比測定手段27へ送信する。ゼロクロス判定回路201は任意に設計できるが、例えばフォトカプラやトランジスタで簡単に構成できる。
電源周波数同期手段271は、該ゼロクロス判定回路201からの信号により電源周期情報を生成する。S/N比測定手段27は、該電源周期情報から電源周期に同期した周期で平均化を行うことで、周期性を持つノイズを平均化して考慮することで、より変動の少ない正確なS/N比測定を行うことができる。
図24に、本実施の形態7の電源周波数と、ゼロクロス信号との関係の一例を示してある。
本実施の形態7は、前述のように、実施の形態1の複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置において、S/N比測定手段は、受信信号のS/N比を測定する。この際、S/N比の測定は、伝送路上のノイズやインピーダンス変動が時間的にダイナミックに変動するため、伝送フレームの1フレーム分のみを測定して決定せず、通常、複数フレームの平均化処理を行う。特に電力線搬送の場合、電源ノイズやインピーダンス変動は、ともに電力線に接続される配電機器等からの影響をうけるため、電源周波数周期で発生されることが多い。従って、これを考慮し、S/N比測定手段の中に、電源周波数同期手段271と、電力線及び一般配線搬送ハイブリッド通信装置1の中に電源周波数ゼロクロス判定回路201を設け、S/N比測定を電源周期に同期した周期で平均化を行うことで、より正確なS/N比測定を行うものである。
本実施の形態7は、換言すれば、実施の形態1又は実施の形態2の電気的線路搬送通信方式において、前記S/N比測定結果が、複数フレーム分の測定S/N比を平均化して得られるものである。
実施の形態8.
以下、この発明の実施の形態8を、図25、図26、図27、図28に基づいて説明する。
なお、図25は電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1が、信号結合装置500を介して電気的線路5へ接続される構成の例を示す図、図26はある周波数特性を信号結合装置が有する場合、使用する周波数帯に対して特性が良く効果的な信号注入効率を得られる信号結合装置を、電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1のプロトコル切り替え手段3が、モデムを切り替える動作に同期して、信号注入装置を切り替えるための、信号結合装置切り替えスイッチ100を有する構成を例示する図、図27は信号注入装置Aの、減衰特性(信号注入損失)の一例を示す図、図28は信号注入装置Bの、減衰特性(信号注入損失)の一例を示す図である。
図25に示すように、実施の形態1で説明した電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1は、固有の機能を呈するように通電されている電気的線路5に通信信号を注入するための誘導結合や容量結合などの周知の信号結合装置500を介して電気的線路5へ接続される。
図25は、本発明の電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1における複数の、独立しかつ異なる周波数帯にて複数のプロトコルで動作するモデムが、1つの信号結合装置を介して、電気的線路5に接続する形態である。
図26は、本発明の実施の形態8であり、ある周波数特性を信号結合装置が有する場合、使用する周波数帯に対して特性が良く効果的な信号注入効率を得られる信号結合装置を、電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1のプロトコル切り替え手段3が、モデムを切り替える動作に同期して、信号注入装置を切り替えるための、信号結合装置切り替えスイッチ100を有することを特徴とする。
次に、本実施の形態8の動作について、図26、図27、図28を用いて説明する。
図26は、本発明の実施形態であり、ある周波数特性を信号結合装置が有する場合、使用する周波数帯に対して特性が良く効果的な信号注入効率を得られる信号結合装置を、電電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1のプロトコル切り替え手段3が、モデムを切り替える動作に同期して、信号結合装置(信号注入装置ともいう)A,Bを切り替えるための、信号結合装置切り替えスイッチ100を有する。
図27及び図28に、一例として、信号結合装置Aと信号結合装置Bの、減衰特性(信号注入損失)を示す。例えば、実際には、キャパシタ型の信号注入装置を用いた場合と、インダクティブ型の信号注入装置を用いた場合では、周波数特性は大きく異なる。例えば、図27において、周波数f1以下と周波数f2以下の減衰特性は悪く、一定の通信性能を得るためには、用いるべきではないものとする。図28は、周波数f1以上の周波数帯において例えば注入損失が大きいことを示す。
上記の場合、1つの信号結合装置を用いただけでは、ハイブリッドモデムの動作周波数における信号注入特性を満足しないことを想定し、プロトコル切り替え手段3が、モデムを切り替える動作に同期して、信号結合装置を切り替えるための、信号結合装置切り替えスイッチ100を用いて、各プロトコルの用いる周波数に対して最適な特性を持つ複数の信号注入装置を切り換えることを可能とする。
本実施の形態8では、複数の信号注入装置が、電気的線路5にあらかじめ設置されているとものとする。
本実施の形態8は、前述のように、実施の形態1の複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置において、ある周波数特性を信号結合装置が電力線及び一般配線搬送ハイブリッド通信装置と接続される場合、使用する周波数帯に対して特性が良く効果的な信号注入効率を得られる信号結合装置を、電力線及び一般配線搬送ハイブリッド通信装置1のプロトコル切り替え手段が、モデムを切り替える動作に同期して、信号注入装置を切り替えるための、信号結合装置切り替えスイッチ100を有するものである。
本実施の形態8は、換言すれば、実施の形態1又は実施の形態2に記載の電気的線路搬送通信方式において、前記電気的線路に前記通信データを注入する複数の信号結合装置が、各モデムに対応して選択されるものである。
なお、図1、図2、図3A〜図3D、図4A〜図4C、図5〜図28の各図中、同一符合は同一または相当部分を示す。
この発明の実施の形態1〜実施の形態7に共用する図で、複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1の構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、複数のプロトコルを備える電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1の構成例(狭帯域・低速だが、低S/Nでも通信が可能となるようなロバストな方式のプロトコルと広帯域、高S/Nを要するが高速な通信を実現するOFDM変復調モデムの構成の一例)を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、プロトコルAを実装したモデム(電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1において、広帯域、高速、高周波数効率を実現するOFDM変復調モデムの機能構成の一例)を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、プロトコルBを実装したモデム(電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1において、広帯域、高速、高周波数効率を実現するOFDM変復調モデムの機能構成の一例)を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、プロトコル切替手段の事例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、ハイブリッド通信装置における外部装置間通信フレームのフレーム構造の事例を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、プロトコルAを実装したモデム(高速)の動作(図3Aに示すOFDMモデムの通信開始までのシーケンス例)をフローチャートで例示する図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、プロトコルBを実装したモデム(高速)の動作(図3Bに示すFSKモデムの通信開始までのシーケンス例)をフローチャートで例示する図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、プロトコルA,プロトコルBの起動シーケンスの事例を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、電源線もしくは一般配線の減衰の周波数特性の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、2つのプロトコルのモデムの占有周波数帯域のディフォルトでの設定帯域の例を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、外部装置のアプリケーションの要求する通信速度、通信品質例の例を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、電源立ち上げ、もしくはリセット時からの、最適帯域割り当てまでの動作をフローチャートで例示する図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、電気的線路搬送ハイブリッド通信装置を電気的線路に複数接続した場合の概略ブロック図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、OFDM多重方式のようなマルチキャリアモデムの各キャリアの伝送路の周波数軸における減衰特性に応じた受信レベル変動例を示す図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、受信した信号のS/N比に応じ適応変調手段28が割り当てを行う変調方式(BPSK、QPSK,256QAM等)におけるコンスタレーション(信号点配置)の例)を例示する図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、S/N測定手段27によりメモリ上に記憶される、周波数とS/N比のデータ構造例を示す図である。 この発明の実施形態2において、従来の周知の部分の、通信開始までの最適周波数選択までのフローチャート例を示す図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、S/N比データを参照することによる最適周波数選定方式の例をフローチャートで示す図である。 この発明の実施の形態3を示す図で、図1に示す複数のプロトコルモデムを切り替える方式に関し、プロトコル切り替え手段3に、切り替え条件を設定するメモリ311と、切り替え手段設定手段312を備えることにより、S/N比以外のパラメータ(例えば、通信開始までのモデム起動時間等)に従って、複数のプロトコルの起動シーケンスに従って通信条件を判定し、最適なプロトコルを自動選定する構成の例を示す図である。 この発明の実施の形態3を示す図で、図15における切り替え条件を設定するメモリ311への条件設定の例を示す図である。 この発明の実施の形態4及び実施の形態5に共用する図で、通信されるデータ種別に従い、独立に通信されるデータを1つの帯域として処理することを可能とする構成の例を示す図である。 この発明の実施の形態4を示す図で、送信側のフレーム分割、フレーム再構築による受信の例を示す図である。 この発明の実施の形態5を示す図で、上位アプリケーションのトラヒック種別(例えば、帯域幅、モデム起動時間、遅延等)に応じて、複数プロトコルモデムの中で最適なプロトコルを選定し、通信品質を確保する構成の例を示す図である。 この発明の実施の形態5を示す図で、上位アプリケーションのトラヒック種別(例えば、帯域幅、モデム起動時間、遅延等)に応じて、複数プロトコルモデムの中で最適なプロトコルを選定する動作の概念を例示する図である。 この発明の実施の形態6を示す図で、周波数ホッピング方式における、キャリア周波数割り当ての概念を例示する図である。 この発明の実施の形態6を示す図で、周波数ホッピング方式におけるホッピングパターン例を示す図である。 この発明の実施の形態7を示す図で、S/N比測定手段の中に、電源周波数同期手段271と、電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1の中に電源周波数ゼロクロス判定回路201を設け、S/N比測定を電源周期に同期した周期で平均化を行い、より正確なS/N比測定を行う構成の例を示す図である。 この発明の実施の形態7を示す図で、電源周波数と、ゼロクロス信号の一例を示す図である。 この発明の実施の形態8を示す図で、電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1が、信号結合装置500を介して電気的線路5へ接続される構成の例を示す図である。 この発明の実施の形態8を示す図で、ある周波数特性を信号結合装置が有する場合、使用する周波数帯に対して特性が良く効果的な信号注入効率を得られる信号結合装置を、電気的線路搬送ハイブリッド通信装置1のプロトコル切り替え手段3が、モデムを切り替える動作に同期して、信号注入装置を切り替えるための、信号結合装置切り替えスイッチ100を有する構成を例示する図である。 この発明の実施の形態8を示す図で、信号注入装置Aの、減衰特性(信号注入損失)の一例を示す図である。 この発明の実施の形態8を示す図で、信号注入装置Bの、減衰特性(信号注入損失)の一例を示す図である。
符号の説明
1 電気的線路搬送ハイブリッド通信装置、
2 プロトコルAモデム部、
3 プロトコル切替え手段、
4 プロトコルBモデム部、
5 電気的線路、
8 信号結合装置、
27,47 S/N比測定手段。

Claims (9)

  1. それぞれ異なる周波数軸上のキャリアにより異なるプロトコル上で変復調を行う複数のモデムを有する複数の電気的線路搬送ハイブリッド通信装置により、固有の電気的役割を有する電気的線路にキャリアによって通信データを重畳させ通信を行う電気的線路搬送通信方式であって
    前記各電気的線路搬送ハイブリッド通信装置の前記各モデムは、受信したキャリアのS/N比を測定するS/N比測定手段前記S/N比測定手段によるS/N比測定結果に基づいて通信するキャリアの周波数をキャリアのS/N比が良くなる方向に変更する周波数変更手段と前記S/N比測定手段によるS/N比測定結果に応じて変調方式を変更する適応変調手段とを備え、
    前記各電気的線路搬送ハイブリッド通信装置は、前記プロトコルの異なる複数のモデムをそれぞれの前記S/N測定手段で測定したS/N比に基づいて切替えるプロトコル切替え手段と、外部インタフェース部とを備え、
    前記外部インタフェース部は、前記プロトコル切り替え手段とそれぞれの前記モデムと接続され、外部装置との送受信データを前記プロトコル切替え手段を介して前記各モデムと送受信する
    ことを特徴とする電気的線路搬送通信方式。
  2. 請求項1に記載の電気的線路搬送通信方式において、前記キャリアのうち周波数が低いキャリアの前記モデムが電気的制御データのモデムとして使用されることを特徴とする電気的線路搬送通信方式。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電気的線路搬送通信方式において、スループットが大きくなる方向に前記各キャリアの周波数変更が行われることを特徴とする電気的線路搬送通信方式。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の電気的線路搬送通信方式において、外部装置が要求する条件に応じて前記異なるプロトコルの何れかが選定されることを特徴とする電気的線路搬送通信方式。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の電気的線路搬送通信方式において、通信データ送信側で前記通信データが前記各モデムで確保できる周波数帯域に分割され、通信データ受信側では前記各モデムを通して得られた前記分割データを再構築することを特徴とする電気的線路搬送通信方式。
  6. 請求項1又は請求項2に記載の電気的線路搬送通信方式において、上位アプリケーションのトラヒック種別に応じて、複数プロトコルモデムの中で最適なプロトコルが選定されることを特徴とする電気的線路搬送通信方式。
  7. 請求項1又は請求項2に記載の電気的線路搬送通信方式において、周波数ホッピング方式により前記キャリアの周波数が割り当てられることを特徴とする電気的線路搬送通信方式。
  8. 請求項1又は請求項2に記載の電気的線路搬送通信方式において、前記S/N比測定結果が、複数フレーム分の測定S/N比を平均化して得られることを特徴とする電気的線路搬送通信方式。
  9. 請求項1又は請求項2に記載の電気的線路搬送通信方式において、前記電気的線路に前記通信データを注入する複数の信号結合装置が、各モデムに対応して選択されることを特徴とする電気的線路搬送通信方式。
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