JP4722979B2 - フープ洗浄乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ等の搬送容器であるフープを洗浄して乾燥させるフープ洗浄乾燥装置に関するものである。
半導体ウエハ等は、フープ(FOUP:Front Openning Unity Pod)と称する搬送容器に収容されて搬送される。このフープは、前面に開口部を有するフープ本体と、このフープ本体の開口部にロック・アンロック可能に装着されたドアとを備えている。
このフープは、半導体ウエハ等の汚染源とならないようにするために、定期的に洗浄されることが好ましい。そこで、空のフープをフープ本体とドアとに分離して洗浄槽内に搬入し、これらフープ本体及びドアに洗浄水を吹き付けて洗浄を行い、洗浄後、同洗浄槽内でフープ本体及びドアに乾燥空気を吹き付けて乾燥させるようにしたフープ洗浄乾燥装置が提案されている(特許文献1参照)。
このフープ洗浄乾燥装置は、フープの搬入搬出のためにフープを載置する載置台と、フープをフープ本体とドアとに分離するために仮置きする仮置台と、分離されたフープ本体とドアとを洗浄乾燥する洗浄槽と、載置台と仮置台との間でフープを、仮置台と洗浄槽との間でフープ本体又はドアを搬送するロボットアームとを備えている。
特開2005−109523号公報
上記フープ洗浄乾燥装置においては、フープを仮置台にてフープ本体とドアとに分離する際、ドアを仮置台に係止した状態でフープ本体をロボットアームで把持して持ち上げることで、ドアとフープ本体とを分離する(特許文献1の段落0046、0047参照)。
ここで、ドアを仮置台に係止するときに、その係止機構によりドアが傷付く可能性がある。このため、仮置台にてフープ本体とドアとの分離を繰り返す、即ちフープ洗浄乾燥装置によるフープの洗浄を繰り返すと、フープのドアが繰り返しダメージを受ける可能性がある。
そこで本発明の目的は、フープのドアを傷付けることなく仮置台に係止でき、フープをフープ本体とドアとに分離して繰り返し洗浄しても、ドアへの繰り返しダメージを抑制できるフープ洗浄乾燥装置を提供することにある。
上記目的を達成するために創案された本発明は、前面に開口部を有するフープ本体と該フープ本体の開口部にロック・アンロック可能に装着されるドアとを有するフープを載置する載置台と、上記フープをフープ本体とドアとに分離するために仮置きする仮置台と、分離されたフープ本体とドアを洗浄乾燥する洗浄槽と、上記載置台と上記仮置台との間でフープを、上記仮置台と上記洗浄槽との間でフープ本体又はドアを把持して搬送するロボットアームとを備えたフープ洗浄乾燥装置であって、上記仮置台は、台基部に複数の柱を介して設けられた頂板と、該頂板上にドアを下向きにした状態でフープを仮置きすべくドアを水平に着座させるために矩形の頂点に配置された複数の台座と、これらの台座のうちの対角にある一対の台座に設けられ、上記ドアを吸着する吸着手段と、該吸着手段が設けられた台座の中心に立設され、上記ドアに形成された凹部に挿入される位置決めピンと、上記頂板に設けられ、上記ドアと上記フープ本体とのロック・アンロックを切り換えるべく、上記ドアに形成されたラッチ穴に挿入された状態で回転されるラッチとを備え、上記位置決めピンが上記ラッチよりも上方に突出していることを特徴とする
上記吸着手段が、上記台座の上面に形成された窪み部に上記位置決めピンを囲むようにして設けられた吸盤と、その位置決めピンに形成され上記ドアと上記吸盤とで区画された空間内の空気を排気するための排気通路とを有することが好ましい。
上記頂板に、上記フープのドアが上記仮置台に適正に着座したか否かを検出するためのセンサを設けることが好ましい。
記ロボットアームが、上記仮置台と上記洗浄槽との間で上記フープ本体又は上記ドアを搬送するため、上記フープ本体を把持する本体把持部と、上記ドアを把持するドア把持部とを有することが好ましい。
本発明に係るフープ洗浄乾燥装置によれば、フープのドアを傷付けることなく仮置台に係止でき、フープをフープ本体とドアとに分離して繰り返し洗浄しても、ドアへの繰り返しダメージを抑制できる。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本実施形態に係るフープ洗浄乾燥装置の内部の構成を概略的に示す側面透視図、図2は同フープ洗浄乾燥装置の内部の構成を概略的に示す平面透視図である。
本実施形態に係るフープ洗浄乾燥装置1は、フープ2の搬入搬出のためにフープ2を載置する載置台3と、フープ2を一時的に保管するバッファ台4と、フープ2をフープ本体2aとドア2bとに分離するために仮置きする仮置台5と、分離されたフープ本体2aとドア2bとを洗浄乾燥する洗浄槽6と、載置台3とバッファ台4と仮置台5との間でフープ2を、仮置台5と洗浄槽6との間でフープ本体2a又はドア2bを搬送するロボットアーム7とを備えている。載置台3は、フープ洗浄乾燥装置1のケーシング1aの外部に配設され、バッファ台4、仮置台5、洗浄槽6及びロボットアーム7は、上記ケーシング1aの内部に配設されている。
フープ2は、略ボックス状に形成され前面に開口部を有するフープ本体2aと、フープ本体2aの開口部にロック・アンロック可能に装着されたドア2bとを有する。
載置台3は、複数のフープ2を並列に載置するため、複数のポート(載置部)を備えている。本実施形態では、載置台3は3個のポートを備えており、そのうち左の2ポートがロード専用、右端の1ポートがアンロード専用となっている。
バッファ台4には、複数(本実施形態では4個)のフープ2が一時的に載置される。バッファ台4と載置台3との間のケーシング1aには、フープ2を出し入れするための開口部が形成されており、開口部にはシャッタ8が昇降可能に設けられている。
図3は図2のIII−III線断面図である。
ケーシング1a内の基部フレーム1bには、中間フレーム9が設けられ、中間フレーム9の上部には、上記仮置台5が装着されている。仮置台5は、フープ2を、フープ本体2aとドア2bとに分離するために仮置きするものである。仮置台5は、中間フレーム9の上部に装着された台基部10と、台基部10に複数の柱11を介して取り付けられた頂板12と、頂板12に設けられた複数の台座13とを有する。台座13には、フープ2のドア2bが水平に着座される。
図4は図3のIV−IV線断面図、図5は図4のV−V線断面図、図6は図4のVI−VI線断面図である。
仮置台5の台座13は、円柱状に形成され、頂板12に4個、矩形の頂点に配設されている。4個の台座13は同じ高さであり、その内の対角の2個には、フープ2のドア2bを吸着する吸着手段14と、ドア2bに形成された凹部2b1に挿入される位置決めピン15とが設けられている。位置決めピン15は、台座13の中心に立設されており、吸着手段14は、その位置決めピン15を囲むようにして台座13に設けられた吸盤14aと、その位置決めピン15に形成されドア2bと吸盤14aとで区画された空間内の空気を排気するための排気通路14bとを備えている。
詳しくは、台座13の上面には窪み部13aが形成されており、その窪み部13aに吸盤14aが装着されていて、吸盤14aがドア2bに吸着して変形したとき、変形した吸盤14aが窪み部13aに収容されるようになっている。排気通路14bは、位置決めピン15の内部に長手方向に沿って形成された縦排気通路14b1と、縦排気通路14b1に接続され位置決めピン15の側面に開口を有する横排気通路14b2とを有し、縦排気通路14b1が図示しない排気手段(吸込ポンプ等)に接続されている。また、位置決めピン15の先端は、テーパ状又はアール状に形成されており、ドア2bに形成された断面円状の位置決め用の凹部2b1に対して多少ずれていても挿入され易くなっている。
仮置台5の頂板12には、ドア2bとフープ本体2aとのロック・アンロックを切り換えるため、ドア2bに長穴状に形成されたラッチ穴(ラッチキー穴)2b2に挿入された状態で回転されるラッチ(ラッチキー)16が、間隔を隔てて一対設けられている。ラッチ16は、側面視T字状に形成され、台基部10に設けられたローターリシリンダ17により、鉛直軸廻りに90度の範囲で正逆回転される。ローターリシリンダ17は、台基部10に固定されたシリンダ本体17aと、シリンダ本体17aに対して90度の範囲で正逆回転するロータ17bとを有し、ロータ17bが頂板12に貫通形成された穴12aに回転可能に挿通されていて、そのロータ17bの頂部に上記ラッチ16が取り付けられている。
ラッチ16がドア2bのラッチ穴(長穴)2b2に挿入された状態で90度回転されると、ドア2bの内部に設けられたロック・アンロック機構によりドア2bとフープ本体2aとのロックが解除され、同時にラッチ16がラッチ穴(長穴)2b2に引っ掛かるためドア2bがラッチ16によりチャックされる。また、このチャック状態から、ラッチ16が逆方向に90度回転されると、上記ロック・アンロック機構によりドア2bとフープ本体2aとがロックされ、同時にラッチ16がラッチ穴(長穴)2b2に沿った向きとなるため、ラッチ16をラッチ穴(長穴)2b2から引き抜くことが可能となる。
上記ラッチ16は、上記位置決めピン15よりも低い。すなわち、位置決めピン15は、ラッチ16よりも上方に突出していて、位置決めピン15の上端は、ラッチ16の上端よりも高い位置にある。よって、フープ2のドア2bが仮置台5の頂板12に平行に近付くと、先ず位置決めピン15がドア2bの凹部2b1に挿入され、その後ラッチ16がドア2bのラッチ穴2b2に挿入されることになる。なお、ドア2bの表面が平坦状であることは勿論である。
仮置台5の頂板12には、フープ2のドア2bが4個の台座13に適正に着座したか否かを検出するためのセンサ18が設けられている。センサ18は、本実施形態では、頂板12に3個、三角形の頂点に配設された距離センサからなる。これら各距離センサ18からドア2bまでの距離を計測し、それらの測定値が揃っていれば(所定の範囲内にあれば)、ドア2bが頂板12と平行であり4個の台座13に適正に着座した(チャックOK)と判定し、さもなければドア2bが傾いている(チャックミス)と判定する。
図1〜図3に示すように、フープ洗浄乾燥装置1のケーシング1a内には、ロボットアーム7が設けられている。ロボットアーム7は、載置台3とバッファ台4と仮置台5との間でフープ2を、仮置台5と洗浄槽6との間でフープ本体2a又はドア2bを移動する多関節ロボットアームからなる。
ロボットアーム7の先端部には、フープ本体2aに突設された被把持部2xを把持する本体把持部19が設けられていると共に、ドア2bの両端部を把持するドア把持部20が設けられている。
図5に示すように、本体把持部19は一対の本体把持爪19aからなり、ドア把持部20は一対のドア把持爪20aからなる。詳しくは、ロボットアーム7の先端部7aには、エアシリンダ等のアクチュエータにより近接離間する一対のスライドブロック21が設けられ、これらスライドブロック21に、アームブロック22を介して、一対の本体把持爪19aとドア把持爪20aとが夫々設けられている。
本体把持爪19a同士の間隔はドア把持爪20a同士の間隔よりも狭く、本体把持爪19aはドア把持爪20aよりも奥まった位置に配設されている。そして、本体把持爪19aがフープ本体2aに突設された被把持部2x(図1参照)を把持したとき、ドア把持爪20aがそのフープ本体2aと干渉せず、ドア把持爪20aがドア2bの両端部(図5参照)を把持したとき、本体把持爪19aがそのドア2bと干渉しないようになっている。
図7は図1のVII−VII線断面図であり、洗浄槽6の内部の構成を概略的に示す側面透視図である。
図1、図2、図7に示すように、洗浄槽6は、上部に開口を有する洗浄槽本体6aと、洗浄槽本体6aの開口に着脱される筒状の内蓋23と、内蓋23の上部に着脱される外蓋24とを有する。内蓋23及び外蓋24は、パワーシリンダ25、26により開閉されるようになっている。外蓋24の内面には、ドア2bを吸着保持するドア保持部27が設けられている。ドア保持部27は、図5に示す位置決めピン15及び吸着手段14と同様の構成を有し、ドア2bを吸着保持する。外蓋24の外面には、ドア保持部27を回転するドア回転機構28が設けられている。ドア回転機構28は、ドア2bの洗浄時及び乾燥時に、ドア保持部27に吸着保持されたドア2bを回転させる。
図7に示すように、洗浄槽本体6aの下面には軸受筒体29が固設され、軸受筒体29の内部には軸受30を介して筒状の回転軸31が回転可能に設けられ、回転軸31の内部には軸受32を介して固定支軸33が設けられている。回転軸31及び固定支軸33は、洗浄槽本体6aの下面を下方から上方に貫通している。回転軸31の上端部には、回転台34が設けられ、回転台34には、フープ本体2aを開口部を下向きにした状態でその四隅を保持する保持部35が設けられている。
図1に示すように、洗浄槽本体6aは、ケーシング1a内の基部フレーム1bに設けられた洗浄槽フレーム36に固定され、図7に示す固定支軸33には、洗浄槽フレーム36に固定された固定ブラケット37が取り付けられている。固定ブラケット37には、回転軸31を回転駆動するための電動機38が設けられている。電動機38の回転軸には入力プーリー39が、回転軸31には出力プーリー40が夫々設けられ、これらプーリー39、40に無端ベルト40aが巻き掛けられている。電動機38は、フープ本体2aの洗浄時及び乾燥時に、回転台34に保持されたフープ本体2aを回転させる。
固定支軸33の上端部には、フープ本体2aの内側を洗浄し乾燥させるべく複数のノズル41を備えた内側洗浄管42が立設され、固定支軸33の内部には、内側洗浄管42と連通する供給通路43が設けられている。この供給通路43には、洗浄水又はドライエアを供給する図示しない供給通路が接続されている。また、洗浄槽本体6aの内側には、フープ本体2aの外側を洗浄し乾燥させるべく複数のノズル44を備えた外側洗浄管45が立設され、この外側洗浄管45には、洗浄水又はドライエアを供給する図示しない供給通路が接続されている。
また、洗浄槽6の内蓋23には、洗浄槽本体6aとの境界に位置して上方のドア2bと下方のフープ本体2aとを洗浄し乾燥させるノズル46を上向き及び下向きに備えた上部洗浄管47が設けられ、この上部洗浄管47には、洗浄水又はドライエアを供給する図示しない供給通路が接続されている。なお、洗浄水又はドライエアは、フープ洗浄乾燥装置1の外部の供給源から供給されるようになっている。洗浄槽本体6aの底部には、排気排水口48が設けられ、この排気排水口48には、図2に示すように、開閉弁49及び気液分離器50を介して排気管51と配水管(図示省略)が接続されている。また、乾燥時に洗浄槽6内を負圧にすることにより乾燥を促進できるように構成されている。
本実施形態の作用を述べる。
図1、図2に示す載置台3に載置されたフープ2は、フープ本体2aに設けた被把持部2xがロボットアーム7に把持されて、バッファ台4に移動される。バッファ台4上のフープ2は、被把持部2xがロボットアーム7に把持されて持ち上げられ、図3に示すように、仮置台5にドア2bを下向きとして所定の位置に載置される。
このとき、図5に示すように、仮置台5の位置決めピン15がラッチ16よりも上方に突出されているので、ドア2bは、ドア2bに形成された凹部2b1が位置決めピン15に挿入されて位置決めされた後、ドア2bに形成されたラッチ穴(長穴)2b2がラッチ16に挿入されることになる。よって、ラッチ16がラッチ穴(長穴)2b2に正確に挿入され、ラッチ16がラッチ穴(長穴)2b2の周囲の部分に当たってドア2bが傷付くことが防止される。
その後、排気通路14bを介して吸盤14aとドア2bとで区画された空間内の空気を排気し、ドア2bを仮置台5に吸着保持すると共に、ラッチ16を90度回転させてドア2bとフープ本体2aとのロックを解除する。ここで、ラッチ16を90度回転させると、ラッチ16がドア2bのラッチ穴(長穴)2b2に引っ掛かり、ドア2bがラッチ16にチャックされることにもなる。チャックミスが生じたか否か、即ちドア2bが仮置台5に適正に着座したか否かは、図4、図6に示すセンサ18によって検出される。
チャックOKであれば、即ちドア2bが仮置台5に適正に吸着保持された状態であれば、フープ本体2aの被把持部2xを把持しているロボットアーム7は、被把持部2xを持ち替えることなく、フープ本体2aのみを仮置台5から持ち上げて洗浄槽6内に移動し、被把持部2xを放す。ここで、ロボットアーム7がフープ本体2aを仮置台5から持ち上げるとき、置き去りとされるドア2bは、吸着手段14により仮置台5に吸着保持されているので、仮置台5に対してガタ付くことはない。よって、ドア2bのラッチ穴2b2の開口縁が仮置台5のラッチ16に当たって傷付くことが防止される。
次いで、ロボットアーム7は、図5に示す仮置台5に吸着保持されたドア2bの両端部を把持する。その後、ラッチ16を90度逆方向に回転させてアンチャック状態とし、排気通路14bからの排気を中止して吸着を解除する。このようにアンチャック状態とし吸着を解除したなら、ロボットアーム7は、把持したドア2bを持ち上げて図1に示す洗浄槽6の外蓋24の内面のドア保持部27に装着する。
洗浄槽6の内蓋23、外蓋24を閉じて、フープ本体2a及びドア2bを洗浄乾燥する。洗浄乾燥の終了後、内蓋23、外蓋24を開く。ロボットアーム7は、外蓋24のドア保持部27に装着されたドア2bの両端部を把持し、そのドア2bを図3及び図5に示す仮置台5に移載する。ドア2bは、前述の位置決めピン15、吸盤14a、排気通路14b及びラッチ16により、前述したように仮置台5に吸着保持される。その後、ロボットアーム7は、洗浄槽6内のフープ本体2aの被把持部2xを把持して持ち上げ、フープ本体2aを開口部を下向きにして仮置台5に降ろしてドア2bに係合させ、フープ本体2aとドア2bとを一体化する。
その後、仮置台5におけるドア2bの吸着保持を、排気通路14bからの排気を中止しラッチ16を90度回転させることで解除する。フープ本体2aの被把持部2xを把持しているロボットアーム7は、被把持部2xを持ち替えることなく、ドア2bとフープ本体2aとが一体となったフープ2を持ち上げ、バッファ台4にドア2bが側方を向くようにして移載する。バッファ台4のフープ2はロボットアーム7により被把持部2xが把持されて載置台3に移載される。
このフープ洗浄乾燥装置1によれば、フープ2のドア2bを傷付けることなく仮置台5に係止できるので、フープ2をフープ本体2aとドア2bとに分離して繰り返し洗浄した際、ドア2bへの繰り返しダメージを抑制できる。
また、吸着手段14が、位置決めピン15を囲む吸盤14aと、位置決めピン15に形成された排気通路14bとから構成されていて、位置決めピン15を取り込んだ構成となっているので、仮置台5における吸着手段14及び位置決めピン15の設置スペースを可及的に小さくできる。
また、仮置台5にフープ2をそのドア2bを下向きとして降ろし、ドア2bの凹部2b1とラッチ穴2b2とを、仮置台5に立設された位置決めピン15とラッチ16とに、夫々係合するようにしているので、それらの係合方向とフープ2を仮置台5に載置するときのフープ2の移動方向とが一致する。よって、フープ2を仮置台5に載置させる動作によってドア2bを仮置台5に係合でき、作業時間の短縮化を推進できる。
本発明の一実施形態に係るフープ洗浄乾燥装置の内部の構成を概略的に示す側面透視図である。 図1に示すフープ洗浄乾燥装置の内部の構成を概略的に示す平面透視図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図4のV−V線断面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 図1のVII−VII線断面図である。
符号の説明
1 フープ洗浄乾燥装置
2 フープ
2a フープ本体
2b ドア
2b1 凹部
2b2 ラッチ穴
5 仮置台
6 洗浄槽
7 ロボットアーム
14 吸着手段
14a 吸盤
14b 排気通路
15 位置決めピン
16 ラッチ
18 センサ
19 本体把持部
20 ドア把持部

Claims (4)

  1. 前面に開口部を有するフープ本体と該フープ本体の開口部にロック・アンロック可能に装着されるドアとを有するフープを載置する載置台と、上記フープをフープ本体とドアとに分離するために仮置きする仮置台と、分離されたフープ本体とドアを洗浄乾燥する洗浄槽と、上記載置台と上記仮置台との間でフープを、上記仮置台と上記洗浄槽との間でフープ本体又はドアを把持して搬送するロボットアームとを備えたフープ洗浄乾燥装置であって、
    上記仮置台は、台基部に複数の柱を介して設けられた頂板と、該頂板上にドアを下向きにした状態でフープを仮置きすべくドアを水平に着座させるために矩形の頂点に配置された複数の台座と、これらの台座のうちの対角にある一対の台座に設けられ、上記ドアを吸着する吸着手段と、該吸着手段が設けられた台座の中心に立設され、上記ドアに形成された凹部に挿入される位置決めピンと、上記頂板に設けられ、上記ドアと上記フープ本体とのロック・アンロックを切り換えるべく、上記ドアに形成されたラッチ穴に挿入された状態で回転されるラッチとを備え、上記位置決めピンが上記ラッチよりも上方に突出していることを特徴とするフープ洗浄乾燥装置。
  2. 上記吸着手段が、上記台座の上面に形成された窪み部に上記位置決めピンを囲むようにして設けられた吸盤と、その位置決めピンに形成され上記ドアと上記吸盤とで区画された空間内の空気を排気するための排気通路とを有する請求項1に記載のフープ洗浄乾燥装置。
  3. 上記頂板に、上記フープのドアが上記仮置台に適正に着座したか否かを検出するためのセンサを設けた請求項1又は2に記載のフープ洗浄乾燥装置。
  4. 上記ロボットアームが、上記仮置台と上記洗浄槽との間で上記フープ本体又は上記ドアを搬送するため、上記フープ本体を把持する本体把持部と、上記ドアを把持するドア把持部とを有する請求項1から3のいずれかに記載のフープ洗浄乾燥装置。
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