JP4722957B2 - 小動物接近防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、小動物接近防止装置に関する。
従来、小動物の接近を防止する装置として、特許文献1記載のように、センサによって小動物を感知し、発光や超音波等の発信によって小動物を忌避するものがあった。
また、特許文献2記載のように、太陽光を反射する反射板を風によって揺らすことで乱反射させ、小動物を警戒させて接近を防止するものが知られている。また、薬品を散布することで小動物の接近を防止する装置が知られている。
特開2006−81441号公報 特開平8ー275711号公報
しかし、建築現場等の足場用仮設構造物や、建築物の手摺りや配管部近傍、アンテナ等の野外の高所に超音波発生装置を設置するには多大な費用や手間(保守・点検)が発生するという問題があった。また、光の乱反射を利用するものは、時間帯(夜間)や気候(雨天や無風等)によって効果に差があるという問題があった。また、薬品の散布は、人体への影響や取り扱いが難しいという問題があった。
そこで、本発明は、既設の配管や建築構造物等の被取着部材に容易かつ迅速に着脱自在に取着され、小動物の接近を防止可能な小動物接近防止装置の提供を目的とする。
本発明に係る小動物接近防止装置は、円周面を有する被取着部材に着脱自在に外嵌されると共に該被取着部材が突入する開口部が形成されているC字状の第1挟枠部と第2挟枠部とを有し、該第1挟枠部と該第2挟枠部とを上記開口部近傍で上記被取着部材の軸心方向に連結する連結部を有する挟部材を備え、該挟部材を軸心方向に複数配設し、隣合う上記挟部材の第1挟枠部と第2挟枠部とを連結する連結短杆を具備し、上記挟部材は、上方に突出する第1針部と、斜上方に突出する第2針部と、側方に突出する第3針部と、斜下方に突出する第4針部と、を有するものである。
また、上記開口部近傍に設けた上記第4針部に、変形を規制する補強リブを設け、上記補強リブは、上記開口部に段差無しで連続して上記被取着部材を誘導するガイド縁を上記開口部の近傍に形成しているものである。
また、上記第1針部は、段付面を有する段付突出形状に形成されているものである。
また、上記挟部材は、開口部から下方へ突出する一対の突片を有し、該突片に、上記開口部方向へ上記被取着部材を誘導する勾配縁が形成されているものである。
また、連結される複数の上記挟部材に、脱落防止部材を着脱可能な接続部を、上記開口部近傍に設けているものである。
本発明によれば、現場にて被取着部材に容易かつ迅速に取着(設置)できる。被取着部材を抱き込むようなC字状に形成しているので、被取着部材から脱落するのを防止できる。被取着部材が捻転や湾曲・屈曲しているようなものであっても取着できる。時間帯や天候に関係なく小動物が接近するのを防止できる。電源の確保や保守・点検等の手間をかけずに小動物の接近を防止できる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1は本発明の小動物接近防止装置の実施の一形態を示す斜視図である。図2は正面図である。
先ず、本発明の小動物接近防止装置(以下、本装置ともいう)が取着される被取着部材Aは、円周面aを有する建築構造物やパイプ、ケーブル、フレキシブルホース等であって、ベランダの手摺りや、建築現場の足場等の仮設構造物、配管用パイプやホース等に使用されるものである。
小動物とは、例えば、鳩やネズミ・猫・イタチ・狸等であって、高所のパイプやケーブルにとまって、地上へ糞害をもたらす鳥類や、ケーブルやホース等を齧る齧歯類、金属製の部材を腐蝕させる尿害をもたらす哺乳類等である。
例えば、本装置は、ベランダの手摺りに取着して鳩の糞害を防止するものである。
次に、本発明の説明を容易にするために、被取着部材Aの軸心Lが水平状態かつ、被取着部材Aが捩じれたり湾曲や屈曲していない直線状の際を、被取着部材Aの自然姿勢とし、自然姿勢の被取着部材Aの軸心L方向と本装置の長手方向とを一致させ、被取着部材Aの上方から軸心Lに連結短杆2を平行にして本装置を取着しようとする際の姿勢を基準姿勢として、基準姿勢での方向で説明する。また、軸心L方向を前後方向とする。
図1と図2に於て、本発明の小動物接近防止装置(本装置)は、被取着部材Aに着脱自在に外嵌されるC字クリップ状の樹脂製の挟部材1を複数備え、複数の挟部材1を軸心L方向(前後方向)に配設し、挟部材1を捻じり変形及び湾曲乃至屈曲変形可能な樹脂製の連結短杆2で連結したものである。また、樹脂成形で一体成形可能なものである。また、前後方向に隣合う挟部材1と挟部材1の間の連結短杆2、はニッパー等の工具で容易に切断可能に成形されている。つまり、本装置は、所望の長さに切断可能なものである。
挟部材1は、被取着部材Aに着脱自在に外嵌されると共に被取着部材Aが突入する開口部1aが形成されているC字状の第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとを有している。また、第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとを軸心L方向(前後方向)に所定の間隔寸法Wをもって配設している。第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとを同心状に連結する連結部1Cを有している。言い換えると、挟部材1は、第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとが同心状に連結部1Cで連結されている。
連結短杆2は、隣合う挟部材1,1の第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとを連結している。言い換えると、連結短杆2は、隣合う挟部材1,1の内の、一方の挟部材1の第2挟枠部1Bと他方の挟部材1の第1挟枠部1Aとの上方側を連結している。また、連結短杆2の長手方向(軸心L方向)の長さ寸法Sは、1つの挟部材1の第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとの上方側の間隔寸法Wよりも小さく形成されている。また、捻じり変形及び湾曲乃至屈曲変形可能な柔軟な樹脂製であって、挟部材1と一体成形されている。
また、挟部材1のC字の内周円弧の曲率半径Rは、被取着部材Aの外周円弧の外周半径r(円周面aの外周曲率半径)よりも僅かに小さく設定されている。つまり、挟部材1は、弾性力によって、被取着部材Aを挟んで取着する(挟持する)ものである。
さらに、挟部材1は、開口部1a近傍から垂下状に突出する左右一対の突片10,10と、挟部材1の第1挟枠部1Aの上方側(上部)から垂直状に突出する段付の円錐状の第1針部11と、挟部材1の第2挟枠部1Bから斜上方に突出する円錐状の第2針部12と、挟部材1の第1挟枠部1Aから左右水平状に突出する円錐状の第3針部13と、挟部材1の開口部1a近傍の連結部1Cから斜下方に突出する円錐状の第4針部14と、を有している。
第1・2・3・4針部11,12,13,14(複数の針部)は、軸心L方向から見て(図2参照)、挟部材1に、放射状に配設されている。また、上方から見て(平面視)、第2針部12と第3針部13と第4針部14とは、重ならないように設けられている。つまり、第2針部12と第3針部13と第4針部14とは、前後方向に所定の間隔をもって(前後方向に異なる位置から)突出している。また、第1・2・3・4針部11,12,13,14の頂部は、湾曲状の丸形状に形成されている。
第1針部11は、第1挟枠部1Aの上方側の頂上部から垂直状に突出する円錐状である。また、第1針部11は、段付面11aを有する段付突出状に形成されている。また、第1針部11は、下方開口状の収納空洞部11bを内部に形成している。収納空洞部11bの下方開口部は、段付面11aよりも小さく形成されている。
第2針部12は、第2挟枠部1Bから斜上方に左右一対に設けられている。また、基端部近傍(第2挟枠部1Bとの交差部)に、下方から第2針部12の傾倒状の変形を規制する支持リブ12aを設けている。支持リブ12aは、第2挟枠部1Bから左右方向に膨出状に設けら、下方から第2針部12を支持するものである。
第3針部13は、左右方向に水平状に設けられている。また、第1挟枠部1Aから左右一対に設けられている。
第4針部14は、第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとを連結する連結部1C近傍から下方傾斜状に突設されている。第4針部14は、変形を規制する補強リブ20を下方突出状に設けている。言い換えると、補強リブ20は第4針部14の下方に沿って突設されている。
補強リブ20は、開口部1aに段差無しに連続するガイド縁20aを開口部1aの近傍に形成している。ガイド縁20aは、被取着部材Aの円周面aに摺動して、被取着部材Aを開口部1a方向に誘導し挟部材1の内部に突入させると共に、挟部材1を上方から押し付けることで開口部1aを左右方向に拡大開口させるように形成されている。
突片10は、開口部1aに沿って左右一対に下方突出状に形成されている。左右一対の突片10,10の下方には各々に外方拡大状の勾配縁10aが形成されている。
勾配縁10aは、開口部1aに段差無しで連続するように形成されている。また、被取着部材Aの円周面aに摺動して、被取着部材Aを開口部1aから挟部材1の内部に突入するように誘導すると共に、挟部材1を上方から押し付けることで開口部1aを左右方向に拡大開口させるように形成されている。また、第4針部14のガイド縁20aを挟むように前後位置に形成されている。つまり、挟部材1が斜上方から被取着部材Aに取着される際に、ガイド縁20aよりも先に、円周面aに接触し、摺動して開口部1aを左右方向に拡大するように形成されている。
次に、被取着部材Aからの脱落を防止する脱落防止部材30及び脱落防止部材30が接続される接続部40について説明する。
図3は、脱落防止部材30の使用状態を示す下方側から見た斜視図である。
連結される複数の挟部材1に、被取着部材Aの下方を通過する脱落防止部材30を着脱可能な接続部40を設けている。実施の一形態では、各挟部材1に1つずつに設けている。尚、接続部40は、連結される複数の挟部材1の所定数毎に設けても良い。
接続部40は、開口部1aの近傍かつ第4針部14から上下方向に膨出状に設けられた、円筒形状であって、脱落防止部材30の一部を挿入乃至挿通させ取着可能な上下方向に貫通する孔部40aを有している。
脱落防止部材30は、被取着部材Aの下方を渡って、挟部材1を左右方向に連結することで、開口部1aが上方を向くような脱落方向になると共に脱落方向への力(荷重)がかかるような際でも本装置の脱落を防止するものである。また、脱落防止部材30は、取着状態で被取着部材Aの下方に配設されるものであって、接続部40の孔部40aに挿通して取着される紐状部材から成る。尚、他の実施の一例の脱落防止部材として、孔部40aに挿入乃至挿通して取着可能な鉤部を有する帯板状のバンド部材としても良い。また、梱包の際に専用の空間を必要とせず収納可能な細く薄い形状が好ましい。
上述した本発明の小動物接近防止装置の作用(使用方法)について説明する。
図2に於て、被取着部材Aに連結短杆2を軸心Lと平行かつ長手方向を一致させて上方から押し込むように取着する際に、挟部材1を上方から押し込むと、突片10の勾配縁10a及び第4針部14の補強リブ20に形成されたガイド縁20aが、被取着部材Aをスムーズに開口部1a近傍に案内(ガイド)する。さらに、挟部材1を押し込むと、勾配縁10a及びガイド縁20aが円周面aに摺動し、挟部材1の開口部1aが自ら開口するように拡大する。挟部材1は弾性変形し、被取着部材Aに抱き込み状に取着される(被取着部材Aを挟持する)。挟部材1は被取着部材Aに外嵌する。挟部材1の複数の針部(第1・2・3・4針部11,12,13,14)は、被取着部材Aの周囲に放射状に配設され、被取着部材Aへの小動物の接近を防止する。
図3に於て、接続部40に脱落防止部材30を取着した際は、脱落防止部材30は被取着部材Aの下方を渡って、挟部材1を左右方向に連結する。開口部1aが上方を向くような脱落方向に取着した際や、脱落方向への力(荷重)がかかるような際でも脱落防止部材30が本装置を被取着部材Aから脱落するのを防止する。また、図示省略するが、基準姿勢で下方突出状となる増設針部を有する脱落防止部材を取着すれば、下方からの小動物の接近を防止する。
図4に於て、上下方向に複数積み重ねられる収納状態(又は梱包状態)の際に、下方の挟部材1の第1針部11の頂部は、上方に配設される別の挟部材1の第1針部11の収納空洞部11bに挿入される。下方の挟部材1の段付面11aが上方の挟部材1の内周円弧に当接して、第1針部11の段付面11aより基端側部が収納空洞部11bに入り込むのを規制する。また、第1針部11の頂部近傍の先端面と収納空洞部11bの内周面との間に間隙部を形成する。第1針部11の円錐状の先端テーパー部が収納空洞部11bの内壁にくさび状に面接触するのを防止する。つまり、下方の挟部材1の第1針部11が上方の挟部材1の収納空洞部11bに食い込むように挿入されるのを防止する。即ち、梱包から取り出す際に、収納空洞部11bから第1針部11が容易に分離される。
また、段付面11aに、上方の挟部材1が当接することで、上方の本装置と下方の本装置が上下方向に所定の間隔をもって、積み重ねられる。上方の挟部材1の突片10及びガイド縁20aは、下方の第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとの間に挿入乃至挿通される。また、第2針部12と第3針部13と第4針部14は、前後方向に離れた(異なる)位置から各々突出しているので、相互に干渉させず上下方向にコンパクトに積み重ねられる。例えば、第2針部12と第3針部13及び第4針部14が前後方向の同位置から突設されたとすると、上下に積み重ねた際に、上方の本装置の第3針部13及び第4針部14に下方の本装置の第2針部12が干渉し、上下にコンパクトに積み重ねるのが困難となる。つまり、本装置は、斜下方に突出する(下方傾斜状の)第4針部14を有しながらも(複数の針部を放射状に有しながらも)、上下にコンパクトに積み重ねて収納される。
また、上下方向に積み重ねられた際に、最も下方に配設される本装置の複数の挟部材1の各第4針部14が脚部となって上方に配設される複数の本装置の荷重を支持する。左右一対に下方傾斜状に突出した第4針部14は、積み重ねられた本装置が倒れたり横転するのを防止し、安定した状態を保持する。
また、第4針部14に形成された補強リブ20によって、上方からかかる荷重を第4針部14が受ける際に、左右一対の第4針部14が左右方向に広がり変形するのを防止する。言い換えると、最下段(最下方)の本装置が押し潰れるように変形するのを防止する。開口部1aが拡大開口状に塑性変形するのを防止する。
図5に於て、挟部材1が被取着部材Aに対して斜め上方から取着する際は、挟部材1を被取着部材Aの斜め上方から当てる。すると、被取着部材Aに接近する勾配縁10aが、ガイド縁20aよりも先に円周面aに接触する。勾配縁10aは、開口部1aを開かせながら円周面aを摺動する。また、連結短杆2は、湾曲乃至屈曲又は捩れ変形し、近傍の別の挟部材1との干渉を避けながら挟部材1を外嵌させる。つまり、本装置は、こじれたり引っ掛かるような抵抗を受けず、軸心Lに対して連結短杆2が平行状となるように案内されスムーズに取着される。
図6に於て、被取着部材Aの外周半径rが挟部材1の曲率半径Rよりも大きく差のあるもの(大径の被取着部材A)、であっても、挟部材1の開口部1aは大きく柔軟に弾性変形し、被取着部材Aの円周面aを覆うように取着する。挟部材1は、被取着部材Aの円周面aに沿って湾曲変形し挟持する。つまり、本装置は、被取着部材Aの外周半径rが一定でないものや挟部材1の曲率半径Rよりも大きなものであっても取着される。例えば、テーパー形状のものや楕円形状のものであっても取着される。即ち、本装置は、外周半径rの異なる様々な被取着部材Aに取着され、小動物の接近を防止する。
図7に於て、湾曲部や屈曲部を形成した被取着部材Aであっても、被取着部材Aを挟持するC字状の第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとは、連結部1Cのみで連結されているため、挟部材1の第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとの上方側の間隔が自由に接近又は離間して、湾曲部や屈曲部に沿うように取着される。言い換えると、間隔寸法Wは弾性変形によて伸縮変化する。
また、隣合う挟部材1同士の間は、捩じれ変形や屈曲・湾曲変形可能な連結短杆2で1箇所のみで連結されているので、弾性変形の範囲内で、蛇腹状に自由に伸縮・湾曲・屈曲し、ループ状の被取着部材Aや、屈曲乃至湾曲状の被取着部材Aに外嵌して外方からの小動物の接近を防止する。
また、被取着部材Aがホースやフレキシブルパイプのようなものであって、本装置を取着後に湾曲乃至屈曲変形しても、挟部材1は被取着部材Aに外嵌した状態で変形に追従する。連結短杆2は被取着部材Aの変形に柔軟に対応する。また、被取着部材Aが捩じれた(捻転した)ように変形しても、本装置は被取着部材Aの捩じれに追従するように捩じれ変形する。
また、軸心Lが水平状の被取着部材Aに取着された際に、複数の針部が被取着部材Aの周囲に放射状に配置しているので、軸心L廻りに被取着部材Aが回転し、複数の針部の左右一方側が回転方向に傾倒するような際であっても(傾倒状となっても)、複数の針部の左右の他方側が起立して(起立状となって)、左右方向や斜上方向及び上方向からの小動物の接近を防止する。
また、被取着部材Aに対して空回りするように本装置が回転したとしても、複数の針部の何れかが小動物の接近を防止する。
また、本装置を、天地が反対になるように(上下逆さまに)外嵌した際は、(基準姿勢で下傾斜状の)第4針部14が上方傾斜状となって、小動物の上方からの接近を防止する。また、(基準姿勢で上方に突出する)第1針部11が下方突出状となって、下方からの小動物の接近を防止する。
また、軸心Lが鉛直状(又は起立状)の被取着部材Aに外嵌した際は、複数の針部(第1・2・3・4針部11,12,13,14)が水平状(又は、軸心Lに直交する平面に平行)となって、被取着部材Aの外方から小動物が接近するのを防止する。
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、第1針部11は、第2挟枠部1Bの上部(上方側)に設けても良い。また、第2針部12を第1挟枠部1Aに設け、第3針部13を第2挟枠部1Bに設けても良い。また、連結短杆2は、湾曲乃至屈曲した被取着部材Aに沿うように本装置が変形可能であれば、上述した上方側(上部)で連結する以外にも、側方側等で連結しても良い。また、挟部材1から垂下状に突出する下方突出状の第5針部を設けても良い。また、第1・2・3・4針部11,12,13,14の形状は角錐形状等、小動物の接近を防止可能な形状であれば良い。また、接続部40の外形状は、上下方向に貫通する孔部40aを有していれば円筒形状に限らず自由である。
また、図8に示すように、別の実施の形態として、第2針部12を、第2挟枠部1Bから左右一対に設けず、第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとに1本ずつ分けて設けても良い。また、第3針部13を、第1挟枠部1Aから左右一対に設けず、第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとに1本ずつ分けて設けても良い。また、上下に本装置を積み重ねた収納状態で、上下の装置の針部が相互に干渉しないように突設している。
また、使用方法の他の実施例として、保護すべきものが制御盤や食料庫等であって、その周囲を囲う柵等に取着(装着)することで、小動物の接近を防止する効果を向上させるものとして使用しても良い。
以上のように、本発明は、円周面aを有する被取着部材Aに着脱自在に外嵌されると共に被取着部材Aが突入する開口部1aが形成されているC字状の第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとを有し、第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとを開口部1a近傍で被取着部材Aの軸心L方向に連結する連結部1Cを有する挟部材1を備え、挟部材1を軸心L方向に複数配設し、隣合う挟部材1,1の第1挟枠部1Aと第2挟枠部1Bとを連結する連結短杆2を具備し、挟部材1は、上方に突出する第1針部11と、斜上方に突出する第2針部12と、側方に突出する第3針部13と、斜下方に突出する第4針部14と、を有するので、被取着部材Aに容易かつ迅速に取着できる。また、円周面aを第1・2挟枠部1A,1Bが弾性変形によって抱き込み状に取着するので、脱落するのを防止できる。小動物の接近を防止する複数の針部(第1・2・3・4針部11,12,13,14)を放射状に設けているので、様々な方向からの小動物の接近を防止できる。また、被取着部材Aが湾曲・屈曲変形したものであっても、多数の針部で確実に小動物が接近するのを防止できる。外周半径rの異なる様々な被取着部材Aに取着でき、小動物が接近するのを防止できる。被取着部材Aのサイズ(大きさ)を確認してから本装置を用意する必要がなく、迅速に施工(取着)できる。時間帯や天候に関係なく小動物が接近するのを防止できる。電源の確保や保守・点検等の手間をかけずに小動物の接近を防止できる。薬品を使用せずに小動物の接近を防止できる。
また、開口部1aの近傍に設けた第4針部14に、変形を規制する補強リブ20を設け、補強リブ20は、開口部1aに段差無しで連続して被取着部材Aを誘導するガイド縁20aを開口部1aの近傍に形成しているので、被取着部材Aの円周面aに、ガイド縁20aが摺接して、被取着部材Aにスムーズに取着できる。また、開口部1aを円周面aに沿うように開口させることができる。つまり、挟部材1を被取着部材A方向に押し込むようにすることで、挟部材1は自ら開口部1aが開いて僅かな力で容易に取着できる。また、収納状態で上下に積み重ねても、斜下方に突出する第4針部14を脚部として使用でき、転がるようなことがなく安定して収納(梱包)できる。また、収納状態で上方からの荷重によって第4針部14が押し広げられて変形するのを防止できる。
また、第1針部11は、段付面11aを有する段付突出形状に形成されているので、第1針部11を、収納空洞部11bに挿入しても、段付面11aが内周面に当接して、所定の長さ以上挿入されるのを防止する。つまり、第1針部11が収納空洞部11bにくさび状に入り込んで面接触し、上下に収納した2つの小動物接近防止装置同士が喰い付くように収納されるのを防止する。つまり、梱包状態から取り出す際に、小動物接近防止装置を1つずつ容易に取り出せる。また、上下方向に所定の間隔をもって収納できる。また、第1針部11を収納(梱包)の積み重ね作業の際に位置決め基準部とすることができる。つまり、容易に整列させて積み重ねることができる。
また、挟部材1は、開口部1aから下方へ突出する一対の突片10,10を有し、突片10に、開口部1a方向へ被取着部材Aを誘導する勾配縁10aが形成されているので、連結されている複数の挟部材1を1つずつ被取着部材Aに取着できる。被取着部材Aの斜め上方向からであっても開口部1aをスムーズに開口させてこじれることなく容易に取着できる。
また、連結される複数の挟部材1に、脱落防止部材30を着脱可能な接続部40を、上記開口部1a近傍に設けているので、脱落をより確実に防止できる脱落防止部材30を取着できる。針部を増設するような追加部材(針部増設部材)を取着できる。
本発明の小動物接近防止装置の実施の一形態を示す斜視図である。 本発明の小動物接近防止装置の実施の一形態を示す正面図である。 脱落防止部材の実施一例の使用状態を示す斜視図である。 収納状態を示す正面図である。 斜上方から取着する際の要部拡大斜視図である。 大径の被取着部材に取着した状態を示す要部斜視図である。 湾曲・屈曲した被取着部材に取着した状態を示す斜視図である。 別の実施の形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 挟部材
1A 第1挟枠部
1B 第2挟枠部
1C 連結部
1a 開口部
2 連結短杆
10 突片
10a 勾配縁
11 第1針部
12 第2針部
13 第3針部
14 第4針部
20 補強リブ
20a ガイド縁
30 脱落防止部材
40 接続部
A 被取着部材
a 円周面
L 軸心
R 曲率半径

Claims (5)

  1. 円周面(a)を有する被取着部材(A)に着脱自在に外嵌されると共に該被取着部材(A)が突入する開口部(1a)が形成されているC字状の第1挟枠部(1A)と第2挟枠部(1B)とを有し、該第1挟枠部(1A)と該第2挟枠部(1B)とを上記開口部(1a)近傍で上記被取着部材(A)の軸心(L)方向に連結する連結部(1C)を有する挟部材(1)を備え、
    該挟部材(1)を軸心(L)方向に複数配設し、隣合う上記挟部材(1)(1)の第1挟枠部(1A)と第2挟枠部(1B)とを連結する連結短杆(2)を具備し、
    上記挟部材(1)は、上方に突出する第1針部(11)と、斜上方に突出する第2針部(12)と、側方に突出する第3針部(13)と、斜下方に突出する第4針部(14)と、を有することを特徴とする小動物接近防止装置。
  2. 上記開口部(1a)近傍に設けた上記第4針部(14)に、変形を規制する補強リブ(20)を設け、
    上記補強リブ(20)は、上記開口部(1a)に段差無しで連続して上記被取着部材(A)を誘導するガイド縁(20a)を上記開口部(1a)の近傍に形成している請求項1記載の小動物接近防止装置。
  3. 上記第1針部(11)は、段付面(11a)を有する段付突出形状に形成されている請求項1又は2記載の小動物接近防止装置。
  4. 上記挟部材(1)は、開口部(1a)から下方へ突出する一対の突片(10)(10)を有し、
    該突片(10)に、上記開口部(1a)方向へ上記被取着部材(A)を誘導する勾配縁(10a)が形成されている請求項1,2又は3記載の小動物接近防止装置。
  5. 連結される複数の上記挟部材(1)に、脱落防止部材(30)を着脱可能な接続部(40)を、上記開口部(1a)近傍に設けていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の小動物接近防止装置。
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