JP4722071B2 - 信号伝送システム - Google Patents

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本発明は、伝送線に接続された複数の伝送装置が、伝送線を介して通信(信号伝送)を行う信号伝送システムに関するものである。特に、一対のペア線で複数種類の信号を多重化して伝送するシステムに関するものである。
従来の信号伝送システムは、複数対の差動ツイストペア線に同相で信号電圧を印加し、受信側で複数対の同相電圧を差動電圧として検出し、ツイストペア線を用いた差動電圧信号に影響を与えることなく多重化を行ってきた。(たとえば特許文献1参照)
特表2004−504733号公報(請求項1、第1図)
上述したような従来の信号伝送システムでは、信号多重化するためには複数の差動ツイストペア線が必要であるため、最低でも2対の信号配線が必要であり、適用可能な対象が限られていた。また、同相電圧を差動電圧に変換して読み込むための回路を必要とし、そのため多重化にコストを要していた。
そこで、本発明は、一対のペア線により、専用の受信回路を用いなくても多重化を実現することができる信号伝送システムを得ることを目的とする。
本発明に係る信号伝送システムは、2本の導電線からなる一対のペア線と、ペア線と接続し、ペア線を用いて第1の周波数の信号による双方向伝送を行う第1の通信装置の組と、ペア線のうちの一方の線および導電体と接続し、一方の線と導電体とを用いて第1の周波数と異なる第2の周波数の信号による双方向伝送を行う第2の通信装置の組とを備える。
本発明によれば、第1の通信機器の組をペア線を利用して信号伝送を行い、第2の通信機器の組を一方の線と導電体とを利用して信号伝送を行うようにしたので、それぞれ異なる線路間に接続して信号伝送を行うことで干渉等が少なく、良好な信号伝送を行うことができ、広範に利用可能な信号伝送システムを低コストで実現することができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の信号伝送システムの構成を示した図である。図1において、シールドケーブル(1)は、L1線(4)およびL2線(5)の2本の導電線からなる一対のペア線とシールド(6)とで構成されている。シールド(6)は、一対のペア線以外の導電体(以下、導体という)となる。
このシールドケーブル(1)に、たとえば伝送方式が異なる2種類の信号をそれぞれ伝送する、A通信装置(2)の組(以下、単にA通信装置(2)という)とB通信装置(3)の組(以下、単にB通信装置(3)という)とが、たとえばそれぞれ2つずつ接続されている。ここで、A通信装置(2)は、シールドケーブル(1)のL1線(4)とL2線(5)との間の電圧で表される信号を印加するように接続される。また、B通信装置(3)は、ペア線のどちらかの線、たとえばL2線(5)とシールド(6)との間の電圧で表される信号を印加するように接続される。なお、ここではA通信装置(2)とB通信装置(3)とをそれぞれ2つずつ接続しているがこの数に限定するものではない。
図2はシールドケーブル(1)の断面構造を、導体を簡略化して示した図である。ペア線の一方の線であるL1線(4)とシールド(6)間には浮遊容量などで構成される線路インピーダンスZ1(7)が存在する。また、他方の線であるL2線(5)には浮遊容量およびB通信装置(3)の入力インピーダンスからなる線路インピーダンスZ2(8)が存在する。従って、L1線(4)、L2線(5)とシールド(6)の間は不平衡となっている。この場合、次式(A)のように、線路インピーダンスZ1(7)と線路インピーダンスZ2(8)との比に比例した不平衡電圧Vubが生じることになる。
Vub∝Vsignal×20log(Z1/Z2) …(A)
図3はシールドケーブル(1)に印加される信号の周波数と不平衡電圧との関係をグラフで表した図である。横軸は周波数[MHz]を表し、縦軸は電圧[V]を表す。ここでは伝送線の長さが100m、信号電圧が1Vであるものとして計算により関係を求めている。
図4はシールド(6)とL2線(5)との間に正弦波信号(電圧)を印加するときの構成を表す図である。ここで、L2線(5)にはインピーダンス(9)が存在する。図4の構成で電圧を印加すると、図3に示すように、信号漏洩によりL1線(4)とL2線(5)との間には周波数に応じた不平衡電圧(Vc−in to Vd−out )が生じている。
図5はL1線(4)とL2線(5)との間に正弦波信号を印加するときの構成を表す図である。図5の構成で信号を印加すると、図3に示すように、信号漏洩によりシールド(6)とL2線(5)との間には周波数に応じた不平衡電圧(Vd−in to Vc−out )が生じている。
図6はA通信装置(2)およびB通信装置(3)の伝送に用いる信号の周波数スペクトラム特性例を示す図である。ここで、A通信装置(2)間ではAMI(Alternate Mark Inversion)符号(交互マーク反転符号)に係る信号を伝送し、B通信装置(3)間ではOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing )変調方式(直交周波数分割多重方式)に係る信号を伝送するものとする。
図6に示すように、A通信装置(2)の信号伝送に係るAMI符号の信号は、ビットレートの1/2の周波数を基本波として、n次(nは整数)の高調波成分が広帯域に広がっている。そのため、B通信装置(3)が利用している周波数帯域までA通信装置(2)の信号に係る高調波成分が出力される。この高調波成分は、B通信装置(3)において伝送する信号にノイズとして作用するため、1ビット中の信号エネルギーEbに対するノイズエネルギーNoの比で表されるEb/Noが悪化する。ただ、B通信装置(3)はシールド(6)とL2線(5)との間に接続しているため、高調波においてノイズとして生じる成分は、図3のVd-in to Vc-out に示すように、1Vの信号電圧に対して約1/10程度の電圧となる。且つAMI符号の信号の高調波成分は、周波数が高くなる程、信号強度が低下する特性である(図6)。そのため、実際にAMI符号の信号の影響によりB通信装置(3)に印加されるノイズは低いものとなる。
一方、B通信装置(3)の信号伝送に係るOFDMの信号は、A通信装置(2)の信号伝送に係るAMI符号の信号に対してノイズとして作用し、上述したEb/Noを悪化させる。ただ、A通信装置(2)はL1線(4)とL2線(5)との間に接続しているため、高調波においてノイズとして生じる成分は、図3のVc-in to Vd-out に示すように、1Vの信号電圧に対して最大でも1/5程度の電圧となる。また、AMI符号の信号の基本波に近づくにしたがい、ノイズとして生じる成分のレベルは低くなる(図6)。そのため、実際に印加されるノイズは微小である。したがって、互いの信号が干渉する程度は低く、他方の信号によるノイズが原因でエラーが発生することも少なくなる。
また、A通信装置(2)とB通信装置(3)は、それぞれ異なる線路間に接続しているため、相互の入力インピーダンスが直接影響与えることが無い。たとえばB通信装置(3)が信号伝送に用いる周波数帯域で、A通信装置(2)の入力インピーダンスが低くなる特性を有する等の場合を考える。このとき、A通信装置(2)とB通信装置(3)とが同一の線で信号伝送を行うと、B通信装置(3)が伝送する信号が大きく減衰してしまうことになる。A通信装置(2)とB通信装置(3)を、シールドケーブル(1)においてそれぞれ異なる線間に接続することにより、このような状態になることを防ぐことができる。そして、シールドケーブル(1)を利用し、2種類の通信装置が相互に与える影響を低く抑え、それぞれ信号伝送を行うことができる。
以上のように、実施の形態1の信号伝送システムによれば、L1線(4)とL2線(5)とからなる一対のペア線と導体であるシールド(6)とを有するシールドケーブル(1)により、一方の信号を伝送する通信装置をペア線において接続し、他方の信号を伝送する通信装置をペア線の一方の線とシールドとで接続して、信号線路が異なるようにして信号伝送を行うようにしたので干渉等が少なく、良好に信号伝送を行うことができる。また、それぞれ異なる方式の信号を伝送するようにすることで、さらに干渉等が少なくなる。そのため、一対のペア線を有するシールドケーブル(1)だけで2種類の信号伝送を行うことができる。
実施の形態2.
図7は本発明の実施の形態2に係る信号レベル(強度)と周波数との関係を表す図である。上述の実施の形態1では、A通信装置(2)の伝送に係る信号とB通信装置(3)の伝送に係る信号とが一部の周波数において干渉する例を説明した。しかし、図7に示すように、A通信装置(2)の伝送に係る信号の周波数帯域faとB通信装置(3)の伝送に係る信号の周波数帯域fbを互いに完全に分離するようにすれば、図3に示した相互に発生する不平衡電圧による直接の影響はない。しかも、A通信装置(2)とB通信装置(3)は互いに異なる線間に接続しているため相互の入力インピーダンスが直接影響を与えることが無い。そのため、他の通信装置によって信号が減衰することも無いため、良好な状態で、一対のペア線を有するシールドケーブル(1)だけで2種類の信号伝送を行うことができる。
実施の形態3.
図8はB通信装置(3)の信号中継をA通信装置(2)に設ける入力インピーダンスで行う方法を示した図である。上述した実施の形態1において特に示さなかったが、たとえば2つのB通信装置(3)のうち、一方がL1線(4)とシールド(6)とに接続され、他方がL2線(5)とシールド(6)とに接続されていることがあり得る。この場合、2つのB通信装置(3)の信号伝送を行うことができない。そこで、図8では、A通信装置(2)が有する入力インピーダンスによりB通信装置(3)の信号中継を行うようにする。
たとえば、図7に示す周波数帯域fa、周波数帯域fbが、それぞれA通信装置(2)、B通信装置(3)の伝送に係る信号の周波数帯域である場合を考える。たとえば、コンデンサは、周波数が高くなるほどインピーダンスが低くなる。そこで、周波数帯域faを周波数帯域fbに対して十分に低くし、周波数帯域faに対しては高インピーダンスとなるようなコンデンサ等の素子をA通信装置(2)に並列に接続する。これにより、周波数帯域fbに対しては低インピーダンスのバイパス経路がその素子により形成され、L1線(4)L2線(5)にB通信装置(3)の信号を中継することが可能となる。
たとえばA通信装置(2)が基本周波数10kHzのベースバンド伝送による信号伝送を行い、B通信装置(3)が1MHzのキャリア(搬送波)を利用した伝送方式で信号伝送を行っている場合、0.01μFのコンデンサのインピーダンスは10kHzに対して約1.6kΩとなり、1MHzに対して約16Ωとなる。ここでB通信装置(3)の入力インピーダンスも一般的には数kΩとなるよう構成されるため、バイパス経路による減衰はほとんど無く信号中継をすることができると考えられる。また、たとえば、A通信装置(2)の高周波ノイズ保護部品等が入力インピーダンスとして作用できる場合は、特別に素子等を設けなくてバイパス経路を構成することができる。
図9はペア線のL1線(4)とL2線(5)との間に接続した中継器(10)により信号中継を行う方法を示した図である。たとえば、A通信装置(2)に入力インピーダンスが設けられていない場合には、独立した中継機(10)をL1線(4)とL2線(5)との間に接続し、中継器(10)を介したバイパス経路を構成するようにしてもよい。
また、上記の例では、周波数帯域fa、周波数帯域fbが、それぞれA通信装置(2)、B通信装置(3)の伝送に係る信号の周波数帯域となっている場合について説明したが、これとは逆の場合について考える。
たとえばA通信装置(2)が1MHzのキャリアを利用した伝送方式で信号伝送を行い、B通信装置(3)が基本周波数10kHzのベースバンド伝送による信号伝送を行っている場合には、バイパス経路を形成する素子として、コンデンサの代わりにインダクタをA通信装置(2)に並列に接続する。たとえば330μHのインダクタのインピーダンスは10kHzに対して約20Ωとなり、1MHzに対して約2kΩとなる。ここでA通信装置(2)の入力インピーダンスも一般的には数kΩとなるよう構成されるため、バイパス経路による減衰はほとんど無く信号中継をすることができると考えられる。また、たとえば、B通信装置(3)がトランス結合等の回路方式を有している場合には、1次巻線のインダクタを入力インピーダンスとして用いることができ、特別に素子等を設けなくてバイパス経路を構成することができる。
ここで、信号を伝送する周波数(帯域)の例として10kHzと1MHzとにより説明したが、他の周波数においても同様なインピーダンスの関係が得られるのであれば、これに限定するものではない。さらに、バイパス経路には最も簡単な素子であるコンデンサまたはインダクタを例に用いて説明したが、たとえば所定の周波数帯域を通過させるフィルタ等の回路を用いて入力インピーダンスの構成を行っても良い。
以上のように実施の形態3の信号伝送システムによれば、たとえば2つのB通信装置(3)の一方の装置がL1線(4)とシールド(6)とに接続され、他方の装置がL2線(5)とシールド(6)とに接続されていても、周波数によりインピーダンスが異なる素子、回路等を用いて中継を行うことができるため、通信装置の接続の自由度を高くすることができる。
実施の形態4.
図10は本発明の実施の形態4に係る信号伝送システムの構成を示した図である。図10においては、実施の形態1において説明したA通信装置(2)およびB通信装置(3)に加え、これらの装置とは伝送方式が異なる信号を伝送するC通信装置(11)の組(以下、単にC通信装置(11)という)が、シールドケーブル(1)に接続されている。ここで、C通信装置(11)は、B通信装置(3)が接続されているペア線のどちらかの線(たとえばL1線(4))と異なる線(たとえばL2線(5))とシールド(6)との間の電圧で表される信号を印加するように接続される。
図11はA通信装置(2)およびB通信装置(3)およびC通信装置(11)の伝送に用いる信号の周波数スペクトラム特性および時間軸信号波形の例を示す図である。ここで、A通信装置(2)間ではAMI符号に係る信号を伝送する。また、B通信装置(3)ではOFDM変調方式に係る信号を伝送する。さらに、C通信装置(11)ではDS−SS(Direct Sequence Spread Spectrum )変調方式(直接拡散方式)に係る信号を伝送する。
図11に示すように、A通信装置(2)の信号伝送に係るAMI符号の信号は、ビットレートの1/2の周波数を基本波として、n次(nは整数)の高調波成分が広帯域に広がっている。そのため、B通信装置(3)が利用している周波数帯域までA通信装置(2)の信号に係る高調波成分が出力される。この高調波成分は、B通信装置(3)において伝送する信号にノイズとして作用するため、1ビット中の信号エネルギーEbに対するノイズエネルギーNoの比で表されるEb/Noが悪化する。ただ、B通信装置(3)はシールド(6)とL2線(5)間に接続し、C通信装置(11)はシールド(6)とL1線(4)間に接続しているため、高調波においてノイズとして生じる成分は、上述した図3のVd-in to Vc-out に示すように、1Vの信号電圧に対して約1/10程度の電圧となる。且つAMI符号の信号の高調波成分は、周波数が高くなる程、信号強度が低下する特性である。そのため、実際にAMI符号に係る信号の影響によりB通信装置(3)に印加されるノイズは低いものとなる。また、C通信装置(11)はB通信装置(3)よりもさらに高周波数帯域で信号伝送を行っているため、印加されるノイズの影響はかなり少なくなる。
また、B通信装置(3)の信号伝送に係るOFDMの信号およびC通信装置(11)の信号伝送に係るDS−SSの信号は、A通信装置(2)の信号伝送に係るAMI符号の信号に対してノイズとして作用し、上述したEb/Noを悪化させる。ただ、A通信装置(2)はL1線(4)とL2線(5)間に接続しているため、ノイズとして発生する高調波電圧は、図3のVc-in to Vd-out に示すように、1Vの信号電圧に対して最大でも1/5程度に軽減される。また、AMI信号の基本波に近づくにしたがい、ノイズとなる信号のレベルは低くなるため、実際に印加されるノイズは微小である。
図12は入力1Vの正弦波信号(電圧)をL1線(4)とシールド(6)との間に印加したときのL2線(5)とシールド(6)との間に現れる不平衡電圧との関係をグラフで表した図である。B通信装置(3)とC通信装置(11)との間の干渉についても、ノイズとして発生する電圧は、図12のVc1-in to Vc2-out に示すように、1Vの信号電圧に対して約1/10程度に軽減され、信号干渉の程度は低い。したがって、互いの信号が干渉する程度は低く、他方の信号によるノイズが原因でエラーが発生することも少なくなる。
また、A通信装置(2)、B通信装置(3)、C通信装置(11)は、それぞれ異なる線間に接続しているため、相互の入力インピーダンスが直接影響与えることが無い。たとえばB通信装置(3)、C通信装置(11)が信号伝送に用いる周波数帯域で、A通信装置(2)の入力インピーダンスが低くなる特性を有する等の場合を考える。このとき、A通信装置(2)とB通信装置(3)および/またはC通信装置(11)とが同一の線で信号伝送を行うと、B通信装置(3)および/またはC通信装置(11)が伝送する信号が大きく減衰してしまうことになる。A通信装置(2)、B通信装置(3)、C通信装置(11)を、シールドケーブル(1)においてそれぞれ異なる線間に接続することにより、このような状態になることを防ぐことができる。そして、シールドケーブル(1)を利用し、3種類の通信装置が相互に与える影響を低く抑え、それぞれ信号の伝送を行うことができる。
以上のように実施の形態4の信号伝送システムによれば、L1線(4)とL2線(5)とからなる一対のペア線と導体であるシールド(6)とを有するシールドケーブル(1)により、第1の信号を伝送する通信装置はペア線で接続し、第2の信号を伝送する通信装置はペア線の一方の線(たとえばL1線(4))とシールド(6)とで接続し、さらに第3の信号を伝送する通信装置はペア線の他方の線(たとえばL2線(5))とシールド(6)とで接続するようにしたので、シールドケーブル(1)だけで3種類の信号伝送を行うことができる。
実施の形態5.
図13は本発明の実施の形態5に係る信号レベル(強度)と周波数との関係を表す図である。上述の実施の形態1では、A通信装置(2)の伝送に係る信号、B通信装置(3)の伝送に係る信号およびC通信装置(11)の伝送に係る信号とが一部の周波数において干渉する例を説明した。しかし、図12に示すように、A通信装置(2)の伝送に係る信号の周波数帯域fa、B通信装置(3)の伝送に係る信号の周波数帯域fbおよびC通信装置(11)の伝送に係る信号の周波数帯域fcを互いに完全に分離するようにすれば、相互に発生する不平衡電圧による直接の影響はない。しかも、A通信装置(2)、B通信装置(3)、C通信装置(11)は互いに異なる線間に接続しているため相互の入力インピーダンスが直接影響を与えることが無い。そのため、他の通信装置による信号減衰の発生も無いため、良好な状態で、一対のペア線を有するシールドケーブル(1)だけで3種類の信号伝送を行うことができる。
実施の形態6.
図14は本発明の実施の形態6に係る信号伝送システムの構成を示した図である。上述の実施の形態では、シールドケーブル(1)のシールド(6)を導体として、ペア線とシールド(6)に周波数帯域、方式等が異なる種類の信号を伝送する通信装置を接続して信号伝送を行った。本実施の形態では、図14に示すように、シールドケーブル(1)の代わりに、たとえば3芯VVF等の3本の導線からなる電線(12)を用い、電線(12)中のたとえばアース線(13)を導体として利用する。
図14においては、A通信装置(2)は、電線(12)を構成するL1線(4)とL2線(5)との間の電圧で表される信号を印加するように接続される。一方、B通信装置(3)は、電線(12)のL1線(4)またはL2線(5)のどちらか(図14ではL2線(5))とアース線(13)との間の電圧で表される信号を印加するように接続される。信号の伝送等については、上述した実施の形態1〜5において、シールド(6)をアース線(13)に置き換えたものと同様であるため説明を省略する。このように、アース線(13)のような導体を有する電線(12)であれば、干渉等を少なくして複数の信号伝送を行うことができる。
実施の形態7.
図15は本発明の実施の形態7に係る信号伝送システムの構成を示した図である。本実施の形態では、図15に示すように、シールドケーブル(1)等の代わりに、2本の導線からなる一対のペア線(14)と、対地アース線(15)を導体として用いる。
図15においては、A通信装置(2)は、ペア線(14)を構成するL1線(4)とL2線(5)との間の電圧で表される信号を印加するように接続される。一方、B通信装置(3)は、ペア線(14)のL1線(4)またはL2線(5)のどちらか(図15ではL2線(5))と対地アース線(15)との間の電圧で表される信号を印加するように接続される。信号の伝送等については、上述した実施の形態1〜5において、シールド(6)を対地アース線(15)に置き換えたものと同様であるため説明を省略する。このように、ペア線(14)に対地アース線(15)のような導体を備えれば、干渉等を少なくして複数の信号伝送を行うことができる。
実施の形態8.
図16は本発明の実施の形態8に係る信号伝送システムの構成を示した図である。本実施の形態では、図16に示すように、シールドケーブル(1)等の代わりに、2本の導線からなる一対のペア線(14)と、建物の鉄骨等の金属製構造物(16)を導体として用いる。
図16においては、A通信装置(2)は、ペア線(14)を構成するL1線(4)とL2線(5)との間の電圧で表される信号を印加するように接続される。一方、B通信装置(3)は、ペア線(14)のL1線(4)またはL2線(5)のどちらか(図16ではL2線(5))と金属製構造物(16)との間の電圧で表される信号を印加するように接続される。信号の伝送等については、上述した実施の形態1〜5において、シールド(6)を金属製構造物(16)に置き換えたものと同様であるため説明を省略する。このように、ペア線(14)に金属製構造物(16)のような導体を備えれば、干渉等を少なくして複数の信号伝送を行うことができる。
実施の形態9.
図17は本発明の実施の形態9に係る信号伝送システムの構成を示した図である。本実施の形態では、図17に示すように、シールドケーブル(1)等の代わりに、2本の導線からなる一対のペア線(14)と、空気調和装置の冷媒配管等の金属配管(17)を導体として用いる。また、例えばA通信装置(2)、B通信装置(3)は、空気調和装置における室外機、室内機等であってもよい。
図17においては、A通信装置(2)は、ペア線(14)を構成するL1線(4)とL2線(5)との間の電圧で表される信号を印加するように接続される。一方、B通信装置(3)は、ペア線(14)のL1線(4)またはL2線(5)のどちらか(図17ではL2線(5))と金属配管(17)との間の電圧で表される信号を印加するように接続される。信号の伝送等については、上述した実施の形態1〜5において、シールド(6)を金属配管(17)に置き換えたものと同様であるため説明を省略する。このように、ペア線(14)に金属配管(17)のような導体を備えれば、干渉等を少なくして複数の信号伝送を行うことができる。
実施の形態10.
上述した実施の形態では、A通信装置(2)の信号にAMI符号、B通信装置(3)の信号にOFDMを、C通信装置(11)の信号にDS−SSを用いて説明したが、これに限定するものではない。たとえばPSK、FSK若しくはASK、またはNRZ、RZ、CMI変調等、他の信号方式を用いても良い。また、各通信装置は互いに異なる信号方式を用いて説明したが、すべて同一または、一部が同一の信号方式を用いてもよく、相互の信号干渉を低減することができる。
本発明の実施の形態1に係る信号伝送システムの構成を示した図である。 シールドケーブル(1)の断面構造を示した図である。 信号の周波数と不平衡電圧との関係を表した図である。 シールド(6)とL2線(5)の間に信号を印加する構成を表す図である。 L1線(4)とL2線(5)の間に信号を印加する構成を表す図である。 信号の周波数スペクトラム特性例を示す図である。 実施の形態2に係る信号レベルと周波数との関係を表す図である。 A通信装置(2)の入力インピーダンスで中継する方法を示した図である。 中継器(10)を用いて中継する方法を示した図である。 本発明の実施の形態1に係る信号伝送システムの構成を示した図である。 信号の周波数スペクトラム特性例を示す図である。 信号の周波数と不平衡電圧との関係を表した図である。 実施の形態5に係る信号レベルと周波数との関係を表す図である。 本発明の実施の形態6に係る伝送システムの構成を示した図である。 本発明の実施の形態7に係る伝送システムの構成を示した図である。 本発明の実施の形態8に係る伝送システムの構成を示した図である。 本発明の実施の形態9に係る伝送システムの構成を示した図である。
符号の説明
1 シールドケーブル、2 A通信装置、3 B通信装置、4 L1線、5 L2線、6 シールド、7 線路インピーダンスZ1、8 線路インピーダンスZ2、9 インピーダンスZ、10 中継器、11 C通信装置、12 電線、13 アース線、14 ペア線、15 対地アース線、16 金属製構造物、17 金属配管。

Claims (12)

  1. 2本の導電線からなる一対のペア線と、
    前記ペア線と接続し、前記ペア線を用いて第1の周波数の信号による双方向伝送を行う第1の通信装置の組と、
    前記ペア線のうちの一方の線および導電体と接続し、前記一方の線と導電体とを用いて前記第1の周波数と異なる第2の周波数の信号による双方向伝送を行う第2の通信装置の組と
    を備えることを特徴とする信号伝送システム。
  2. 第1の線および第2の線からなる一対のペア線と、
    前記ペア線と接続し、前記ペア線を用いて第1の周波数の信号による双方向伝送を行う第1の通信装置の組と、
    前記第1の線および導電体と接続し、前記第1の線と導電体とを用いて前記第1の周波数と異なる第2の周波数の信号による双方向伝送を行う第2の通信装置の組と
    前記第2の線および導電体と接続し、前記第2の線と導電体とを用いて前記第1の周波数及び前記第2の周波数と異なる第3の周波数の信号による双方向伝送を行う第3の通信装置の組と
    を備えることを特徴とする信号伝送システム。
  3. 2本の導電線からなる一対のペア線と、
    前記ペア線と接続し、前記ペア線を用いて第1の周波数帯域の信号による双方向伝送を行う第1の通信装置の組と、
    前記ペア線のうちの一方の線および導電体と接続し、前記一方の線と導電体とを用いて第2の周波数帯域による信号の双方向伝送を行う第2の通信装置の組と
    を備えることを特徴とする信号伝送システム。
  4. 第1の周波数帯域と第2の周波数帯域とが重複しないようにすることを特徴とする請求項記載の信号伝送システム。
  5. 前記第1の周波数帯域において高インピーダンスとなり、かつ前記第2の周波数帯域において低インピーダンスとなるインピーダンス素子により前記ペア線間を結合して中継を行うことを特徴とする請求項又は記載の信号伝送システム。
  6. 前記第1の通信装置が有する内部インピーダンスにより前記ペア線間を結合することを特徴とする請求項記載の信号伝送システム。
  7. 各通信装置の組が伝送する信号の方式が互いに異なることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の信号伝送システム。
  8. 前記ペア線をシールド付きのペア線とし、前記導電体を前記シールドとすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の信号伝送システム。
  9. 前記ペア線を接地線を有する3線式配線とし、前記導電体を前記接地線とすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の信号伝送システム。
  10. 前記導電体を対地アース線とすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の信号伝送システム。
  11. 前記導電体を金属製構造物とすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の信号伝送システム。
  12. 前記導電体を金属配管とすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の信号伝送システム。
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