JP4721134B2 - 電気抵抗溶接機の部品供給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、空気切換弁ユニットの配置を合理的に行った電気抵抗溶接機の部品供給装置に関している。
エアシリンダによって進退動作をする供給ロッドに、プロジェクションナット等の部品を保持して、電気抵抗溶接機の電極に供給することが行われている。このような部品供給ユニットは、長尺な部材で構成された取付け金具によって溶接機本体等の静止部材に固定されている。
特開平9−57458号公報
上述のような部品供給ユニットのエアシリンダと空気切換弁ユニットとが空気ホースで接続され、作動空気の吸排を行っている。ところが、電気抵抗溶接機の周辺には、鋼板部品を移動させるロボット装置が配置されていたり、電気抵抗溶接機本体に要するスペースを少なくするために、この本体をスリムな構造にしたりするので、空気切換弁ユニットの配置箇所が制約されている。したがって、上記特許文献1においては、電気抵抗溶接機本体から離れた箇所に配置されたパーツフィーダの支持台に、空気切換弁ユニットが取付けられている。
このようにパーツフィーダの支持台に空気切換弁ユニットが取付けられていると、空気切換弁ユニットからエアシリンダにいたる空気ホースの長さが著しく長くなる。そのために、エアシリンダへの作動空気が圧縮性流体であること、空気ホース内の空間容積が大きくなること、空気ホース自体が空気圧で膨張すること等が要因になって、空気切換弁ユニットの切換時点からエアシリンダが始動するまでの遅れ時間が長期化する。このようなタイムラグは、空気ホースが長くなればなるほど大きくなる。
空気ホースが過長になって前記タイムラグが一定時間を超えると、部品供給ユニットの動作時間が長くなり、生産性の低下を招くこととなる。さらに、生産ラインにおいては、溶接工程の前後の工程との関係で溶接工程の動作に与えられる時間が所定時間に設定されており、この所定時間内に溶接を完了させることが必要である。しかし、前記ラグタイムが過長になると、供給ロッドが最前進位置まで進出後、部品(プロジェクションナット等)が電極のガイドピンに移載される時間が著しく短くなるので、部品の移載ミスが発生するおそれがある。
また、電極に溶接電流が通電されるときには、周辺に強度の磁気的影響を及ぼすので、上記特許文献1に開示されているような空気切換弁ユニットの配置であると、空気切換弁ユニットの動作が磁気的弊害をうけることとなり、空気切換弁ユニットの動作信頼性に悪影響を及ぼす。さらに、溶接時のスパッタの飛散から空気切換弁ユニットを保護するような配慮が必要である。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、空気ホースの長さを短くして、前記タイムラグを許容範囲内におさめることのできる電気抵抗溶接機の部品供給装置の提供を目的とする。
問題を解決するための手段
請求項1記載の発明は、部品をエアシリンダによって進退する供給ロッドに保持して電気抵抗溶接機の電極へ供給する部品供給ユニットと、この部品供給ユニットを静止部材に取付ける取付け金具と、この取付け金具に取付けられているとともに、前記エアシリンダに空気ホースを介して作動空気を吸排させる空気切換弁ユニットを備えているものであり、前記取付け金具は、水平方向に配置されているとともに前記部品供給ユニットが取付けられた第1部材と、鉛直方向に配置されているとともに前記空気切換弁ユニットが取付けられた第2部材が直交した状態で一体化されたものであり、前記取付け金具を静止部材に取付ける固定部材は、前記第2部材に固定され、前記固定部材は空気切換弁ユニットの下端部よりも上側に配置され、前記固定部材の上側の第2部材に前記ブラケット部材が固定され、このブラケット部材に固定されて下方に延びている基板に空気切換弁ユニットが取付けられ、前記部品供給ユニットをそのエアシリンダおよび供給ロッドが鉛直方向に配置された第2部材に対して傾斜した姿勢で第1部材に取付けることにより、前記空気切換弁ユニットを前記エアシリンダに近づけて配置したことを特徴とする電気抵抗溶接機の部品供給装置である。
発明の効果
上述のように、空気切換弁ユニットが、部品供給ユニットを静止部材に固定する取付け金具に取付けられている。したがって、空気切換弁ユニットの取付け箇所をエアシリンダにできるだけ近づけて確保することが容易に実現し、前述のような空気切換弁ユニットの配置上の制約を解消することができる。そして、空気切換弁ユニットとエアシリンダを接続する空気ホースの長さが短くなり、それによって、空気切換弁ユニットの切換時点からエアシリンダが始動するまでの遅れ時間を許容範囲内に短縮することができる。このようなことから溶接時間の短縮による生産性の向上と、与えられた所定時間内に部品が前述のような動作ミスをすることなく、電極への安定した移載が確保できる。
また、前記取付け金具に空気切換弁ユニットが取付けられているので、空気切換弁ユニットを電極から離隔した箇所に配置することが容易にできる。したがって、電極に溶接電流が通電されるときに発生する周辺への強度の磁気的影響を回避することが可能となる。通常、空気切換弁ユニットは電磁ソレノイドで動作するので、このような磁気的影響を回避することが重要である。さらに、溶接時のスパッタの飛散から空気切換弁ユニットを保護することが可能となる。
記取付け金具は、長尺な部材を所要の形状に屈曲させた形状とされ、少なくとも前記部品供給ユニットが取付けられる第1部材と、前記空気切換弁ユニットが取付けられる第2部材によって構成されている。
このように長尺な部材によって第1部材と第2部材が構成され、これらにそれぞれ部品供給ユニットと空気切換弁ユニットが取付けられているので、部品供給ユニットのエアシリンダと空気切換弁ユニットとの間隔を短くすることができ、空気ホースを短くすることが可能となる。また、取付け金具は所要の形状に屈曲されているので、部品供給ユニットと空気切換弁ユニットとの相対位置関係を周辺の関連部材に適応した状態に設定することができる。
記第1部材は、ほぼ水平方向に配置した横部材であり、前記第2部材は、ほぼ鉛直方向に配置した縦部材である。
上述のように、ほぼ水平方向の横部材に部品供給ユニットが取付けられ、ほぼ鉛直方向の縦部材に空気切換弁ユニットが取付けられている。したがって、部品供給ユニットと空気切換弁ユニットは横と縦との関係になった横部材と縦部材によって相対位置が設定できるので、エアシリンダと空気切換弁ユニットとを接続する空気ホースを短く設定することができる。さらに、空気切換弁ユニットが縦部材に取付けられているので、その位置を上方へ設定することにより、電極の通電溶接部分から大幅に離隔させることができ、電極からの磁気的影響を回避することができる。同時に、前記離隔によって、スパッタが空気切換弁ユニットに到達することを防止することができ、空気切換弁ユニットの保護が適正になされる。
記第1部材と第2部材は、ほぼ直交した状態で一体化されている。
前記第1部材と第2部材がほぼ直交しているので、この直交関係を基準にして空気切換弁ユニットと部品供給ユニットとの相対位置関係を、所要の状態にすることが容易に実施できる。
記取付け金具を静止部材に取付ける固定部材は、前記第2部材に固定されている。
空気切換弁ユニットが取付けられる第2部材の部分が、固定部材を介して静止部材に結合される。したがって、空気切換弁ユニットは固定箇所である固定部材に近い部位に結合されるので、空気切換弁ユニット全体の結合強度を高く維持することができ、装置全体の強度を向上させるのに効果的である。
記固定部材よりも上側の第2部材にブラケット部材が取付けられ、このブラケット部材に空気切換弁ユニットが取付けられている。
このように空気切換弁ユニットは、固定部材よりも上側に配置したブラケット部材に結合されているので、空気切換弁ユニットを電極からできるだけ離隔させて配置することができ、前述の磁気的影響やスパッタ飛散に対して効果的である。
記固定部材は空気切換弁ユニットの下端部よりも上側に配置されている。
部品供給ユニットの取付けスペースを考慮すると、第2部材側に結合される関連部材すなわち空気切換弁ユニットや固定部材等はコンパクトにまとめる必要がある。上述のように、固定部材を空気切換弁ユニットの下端部よりも上側に配置することにより、固定部材の存在が部品供給ユニットの取付けスペースに制約を及ぼすことがなくなり、装置全体の小型化にとって有効である。
つぎに、本発明の電気抵抗溶接機の部品供給装置を実施するための最良の形態を説明する。
図1〜図4は、実施例1を示す。
溶接装置全体について説明する。
図4は、溶接装置全体を系統的に示す正面図である。なお、ここでは部品供給ユニットや空気切換弁ユニットの取付け構造は図示されていない。
本発明における部品は、エアシリンダの進退動作で供給ロッドにより電気抵抗溶接機の電極に供給されるものであり、プロジェクションナットのような孔あき部品やプロジェクションボルトのような軸状部品等である。孔あき部品の場合には、供給ロッドが部品の孔を串刺しにして供給動作が行われる。また、軸状部品の場合には、供給ロッドの先端部分に磁石等の保持手段を備えた保持部が形成されて、供給動作が行われる。
本実施例における部品は、プロジェクションナット1である。このプロジェクションナット1は、通常の四角型のものである。すなわち、プロジェクションナットは鉄製であり、四角い形状の本体2の中央部にねじ孔3が形成され、四角い本体の片側の四隅に溶着用突起4が形成されている。前記四角い形状は、ねじ孔の軸線方向から見ると正方形である。各部の寸法は、正方形の一辺が11mm、ねじ孔の軸方向の厚さが5mm、ねじ孔の内径が5mmである。なお、以下の説明において、プロジェクションナットを単にナットと表現する場合もある。
電気抵抗溶接機について説明する。
電気抵抗溶接機はその全体が符号5で示され、進退動作をする可動電極6と鋼板部品7が載置される固定電極8が電極軸線O−O上に配置されている。固定電極8にはガイドピン9が設けられ、これが鋼板部品7の下孔10を貫通し突出している。図1に示すように、可動電極6はエアシリンダ11によって進退する。このエアシリンダ11は静止部材である溶接機本体12に結合されている。
つぎに、部品供給ユニットについて説明する。
部品供給ユニット全体は、符号100で示されている。
ナット1は、供給ロッド14によってガイドピン9に供給される。供給ロッド14は、ナット1のねじ孔3を貫通するガイドロッド15と、ガイドロッド15よりも大径の摺動ロッド16と、ガイドロッド15と摺動ロッド16との境界部に形成された押出し面17によって構成されている。供給ロッド14は、ガイド筒18内に収容され、摺動ロッド16がガイド筒18内を摺動自在に進退できる状態とされている。ガイド筒18にエアシリンダ19が結合され、そのピストンロッド13が摺動ロッド16に結合されている。
前記ガイド筒18の端部にステンレス鋼製の供給管20が溶接されることによって、仮止室21が形成されている。この仮止室21の内面を形成するストッパ片22がガイド筒18に溶接され、そこにナット1が受け止められるようになっている。ナット1を一時係止するために永久磁石23がストッパ片22に埋設してある。前記供給管20は、合成樹脂製の供給ホースによってパーツフィーダ24に接続されている。パーツフィーダ24から送出されたナット1は、供給管20を経て仮止室21内に送り込まれ、永久磁石23の吸引力でストッパ片22に吸引保持がなされる。
そして、部品供給ユニット100は、静止部材25に対して後述の取付け金具によって固定されている。
ナット1がストッパ片22に保持されているときには、ナット1のねじ孔3とガイドロッド15とが同軸の状態になっている。ここでエアシリンダ19の動作で供給ロッド14が進出すると、ねじ孔3をガイドロッド15が貫通し、その後、押出し面17が本体2の上面を押してナット1は仮止室21から押し出されて行く。ナット1が押し出されて行くときには、ストッパ片22をナット1が摺動しながら押し出されて行く。そして、ガイドロッド15の先端部がガイドピン9の直前で停止すると、ナット1はガイドロッド15に沿って滑動し、ガイドピン9に合致する。この合致はガイドピン9が相対的にねじ孔3貫通した状態である。その後、エアシリンダ11の動作で可動電極6が進出し、ナット1を鋼板部品7に加圧し溶接電流が通電されて溶接がなされる。
上述の動作において、ナット1がガイドロッド15に沿って滑動しガイドピン9にはめ込まれるためには、供給ロッド14が最前進位置まで進出した時点から所定の時間、例えば、0.5秒の時間が確保されていることが重要である。この時間が不足すると、ナット1がガイドピン9に移載されるまでに供給ロッド14が後退をすることとなるので、ナット1がガイドピン9に嵌り合わないこととなり、ナットの供給安定性が得られないこととなる。上述のような時間の不足は、前述の「遅れ時間」が過長になることが原因になっている。
つぎに、空気切換弁ユニットについて説明する。
空気切換弁ユニット全体は、符号200で示されている。
空気切換弁ユニット200は、空気供給源から送られてきた作動空気を各エアシリンダに対して吸排する分配機能を果たすものであり、種々な構造のものが採用できる。
基板27に、エアフィルター等を備えた調圧装置28が取付けられている。この調圧装置28は、一般的に使用されているものであり、エアフィルター29、調圧弁30、調圧用の回転つまみ31、圧力表示メータ32、入り口管33、出口ホース34等から構成されている。基板27に切換弁36が固定され、前記出口ホース34からの作動空気が各エアシリンダに分配されるようになっている。図示の場合は、切換弁36が3個取付けられているもので、その内の1つがエアシリンダ19に作動空気の吸排を行っている。他の2つは図示されていない他のエアシリンダに作動空気の吸排を行っている。
切換弁36は、弁本体37とそれを駆動する電磁ソレノイド38から構成され、作動電流を電磁ソレノイド38に供給する結線39が制御装置(図示していない)から延びてきている。なお、弁本体37は進退動作で作動空気の吸排切換を行うスプールバルブであり、一般的に使用されているものである。弁本体37には2つの接手管40,41が設けられている。
接手管40とエアシリンダ19の上端部との間が空気ホース42で接続されている。同様に、接手管41とエアシリンダ19の下端部との間が空気ホース43で接続されている。空気ホース42,43は断面円形で二重構造の合成樹脂製であり、内側がウレタン樹脂で構成され外側が合成ゴム製の保護層で構成されている。そして、内径4mm、外形6mmである。また、エアシリンダ19に供給される空気圧は、4Kg/cmである。
そして、空気切換弁ユニット200は、静止部材25に対して後述の取付け金具によって固定されている。
つぎに、取付け金具について説明する。
前記静止部材25が取付け金具45である。この取付け金具45は、長尺な部材を所要の形状に屈曲させたものであり、ここでは断面円形の鉄製の棒材で作られている。そして、少なくとも前記部品供給ユニット100が取付けられる第1部材46と、空気切換弁ユニット200が取付けられる第2部材47によって構成されている。前記第1部材46と第2部材47はほぼ直交した状態で一体化され、第1部材46はほぼ水平方向に配置した横部材であり、第2部材47はほぼ鉛直方向に配置した縦部材である。横部材と縦部材にも第1部材と第2部材と同様な符号46と47が付してある。
図1に示すように、前記縦部材47が固定部材48を介して静止部材である溶接機本体12に固定してある。固定部材48の断面形状は図2(C)に示されている。取付け板49がボルト50で溶接機本体12に固定され、この取付け板49にクランプ部材51が一体化されている。このクランプ部材51には縦部材47が貫通するクランプ孔52があけられ、外部からクランプ孔52に連通した状態で締め付け空間53が形成してある。この締め付け空間53の部分を貫通する締め付けボルト54がクランプ部材51にねじ込まれている。
締め付けボルト54を緩めておいて縦部材47の上下位置や回転方向の位置を決め、その後、締め付けボルト54を締め付けると、縦部材47にクランプ孔52の内面が圧接して縦部材47すなわち取付け金具45が溶接機本体12に固定される。
上述の締め付けボルト54を締め付けると縦部材47がクランプ孔52の内面で締め付けられる構造が「クランプ構造部」であり、これには符号55が付されている。このクランプ構造部55は、後述の他の結合部分においても採用され、その構造部分には符号55が付されている。
固定部材48の上側の縦部材47にブラケット部材57が固定されている。このブラケット部材57は図2(A),(D)および(B)に示すように、厚板を細長く形成した形状であり、その端部に設けたクランプ構造部55によって縦部材47に結合されている。そして、このブラケット部材57の側面に空気切換弁ユニット200の基板27がボルト等で結合されている。また、前記固定部材48は空気切換弁ユニット200の下端部よりも上側に配置されている。すなわち図1に示すように、上下方向の高低差Lが付与されている。
図2(E)に示したクランプ構造部55には補助板58が固定され、この補助板58に基板27が結合されている。なお、図2(D),(E)には基板27だけを図示し、切換弁36の図示は省略してある。
横部材46には、結合部材59を介して部品供給ユニット100が固定されている。図1に示した結合部材59は図示の都合上、横部材46との貫通構造が図示されていないが、その点は図3に示されている。図3に示すように、クランプ部材51は細長い直方体の形状とされ、その両側にクランプ構造部55が形成されている。横部材46が一方のクランプ構造部55に結合され、ガイド筒18に固定された断面円形の結合ロッド60が他方のクランプ構造部55に結合されている。
クランプ構造部55を緩めて、固定部材48に対する縦部材47、横部材46に対する結合部材59、結合部材59に対する結合ロッド60、縦部材47に対するブラケット部材57を回したり摺動させたりして、部品供給ユニット100と固定電極8との位置関係や、空気切換弁ユニット200と溶接機本体12との位置関係が設定される。
部品供給ユニット100におけるエアシリンダ19の長さは340mmであり、上述のような各クランプ構造部55の調整によって設定された空気ホースの長さは、空気ホース42が550mmであり、空気ホース43が680mmである。ナット供給テストの結果、空気ホースがこの程度の長さであれば、前述の遅れ時間は無視できる程度である。しかし、2000mmを超える長さになると、遅れ時間が過長となり前述の弊害が発生することが確認された。
以上に説明した実施例1の作用効果は、つぎのとおりである。
上述のように、空気切換弁ユニット200が、部品供給ユニット100を静止部材である溶接機本体12に固定する取付け金具45に取付けられている。したがって、空気切換弁ユニット200の取付け箇所をエアシリンダ19にできるだけ近づけて確保することが容易に実現し、前述のような空気切換弁ユニット200の配置上の制約を解消することができる。そして、空気切換弁ユニット200とエアシリンダ19を接続する空気ホース42,43の長さが短くなり、それによって、空気切換弁ユニット200の切換時点からエアシリンダ19が始動するまでの遅れ時間を許容範囲内に短縮することができる。このようなことから溶接時間の短縮による生産性の向上と、与えられた所定時間内にナット1が前述のような動作ミスをすることなく、固定電極8のガイドピン9への安定した移載が確保できる。
また、前記取付け金具45に空気切換弁ユニット200が取付けられているので、空気切換弁ユニット200を固定電極8から離隔した箇所に配置することが容易にできる。したがって、両電極6,8に溶接電流が通電されるときに発生する周辺への強度の磁気的影響を回避することが可能となる。空気切換弁ユニット200は電磁ソレノイド38で動作するので、このような磁気的影響を回避することが重要である。さらに、溶接時のスパッタ飛散から空気切換弁ユニット200を保護することが可能となる。
前記取付け金具45は、長尺な部材を所要の形状に屈曲させた形状とされ、少なくとも前記部品供給ユニット100が取付けられる第1部材46と、前記空気切換弁ユニット200が取付けられる第2部材47によって構成されている。
このように長尺な部材によって第1部材46と第2部材47が構成され、これらにそれぞれ部品供給ユニット100と空気切換弁ユニット200が取付けられているので、部品供給ユニット100のエアシリンダ19と空気切換弁ユニット200との間隔を短くすることができ、空気ホース42,43を短くすることが可能となる。また、取付け金具45は所要の形状に屈曲されているので、部品供給ユニット100と空気切換弁ユニット200との相対位置関係を周辺の関連部材に適応した状態に設定することができる。
前記第1部材46は、ほぼ水平方向に配置した横部材46であり、前記第2部材47は、ほぼ鉛直方向に配置した縦部材47である。
上述のように、ほぼ水平方向の横部材46に部品供給ユニット100が取付けられ、ほぼ鉛直方向の縦部材47に空気切換弁ユニット200が取付けられている。したがって、部品供給ユニット100と空気切換弁ユニット200は横と縦との関係になった横部材46と縦部材47によって相対位置が設定できるので、エアシリンダ19と空気切換弁ユニット200とを接続する空気ホース42,43を短く設定することができる。さらに、空気切換弁ユニット200が縦部材47に取付けられているので、その位置を上方へ設定することにより、電極6,8の通電溶接部分から大幅に離隔させることができ、電極からの磁気的影響を回避することができる。同時に、前記離隔によって、スパッタが空気切換弁ユニット200に到達することを防止することができ、空気切換弁ユニット200の保護が適正になされる。
前記第1部材46と第2部材47は、ほぼ直交した状態で一体化されている。
前記第1部材46と第2部材47がほぼ直交しているので、この直交関係を基準にして空気切換弁ユニット200と部品供給ユニット100との相対位置関係を、所要の状態にすることが容易に実施できる。
前記取付け金具45を溶接機本体12に取付ける固定部材48は、前記第2部材47に固定されている。
空気切換弁ユニット200が取付けられる第2部材47の部分が、固定部材48を介して溶接機本体12に結合される。したがって、空気切換弁ユニット200は固定箇所である固定部材48に近い部位に結合されるので、空気切換弁ユニット200全体の結合強度を高く維持することができ、装置全体の強度を向上させるのに効果的である。
前記固定部材48よりも上側の第2部材47にブラケット部材57が取付けられ、このブラケット部材57に空気切換弁ユニット200が取付けられている。
このように空気切換弁ユニット200は、固定部材48よりも上側に配置したブラケット部材57に結合されているので、空気切換弁ユニット200を電極6,8からできるだけ離隔させて配置することができ、前述の磁気的影響やスパッタ飛散に対して効果的である。
前記固定部材48は空気切換弁ユニット200の下端部よりも上側に配置されている。
部品供給ユニット100の取付けスペースを考慮すると、第2部材47側に結合される関連部材すなわち空気切換弁ユニット200や固定部材48等はコンパクトにまとめる必要がある。上述のように、固定部材48を空気切換弁ユニット200の下端部よりも上側に配置することにより、つまり図1に示す高低差Lを付与することにより、固定部材48の存在が部品供給ユニット100の取付けスペースに制約を及ぼすことがなくなり、装置全体の小型化にとって有効である。
取付け金具45がL字型の部材であり、それに対する各部の取り付けが前記「クランプ構造部55」によってなされている。したがって、クランプ構造部55によって取付け位置の調整を行うことによって、部品供給ユニット100と空気切換弁ユニット200との相対位置関係を簡単に設定することができる。部品供給ユニット100の供給ロッド14の傾斜角度を調整して、部品供給ユニット100と空気切換弁ユニット200との相対位置を適正に維持しながら、ナット1が円滑にガイドピン9に移載されるようにすることができる。その結果、電気抵抗溶接機の部品供給装置における空気ホース42,43の長さを短くして、遅れ時間の短縮化された装置が成立する。
上述のように、本発明によれば、空気ホースの長さを短くして、前記タイムラグを許容範囲内におさめることのできる電気抵抗溶接機の部品供給装置がえられ、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
溶接装置全体を示す正面図である。 空気切換弁ユニットの取付け状態と各部を示す図である。 結合部材の側面図と正面図である。 溶接装置全体を示す正面図である。
符号の説明
1 プロジェクションボルト
5 電気抵抗溶接機
6 可動電極
8 固定電極
9 ガイドピン
12 溶接機本体
14 供給ロッド
19 エアシリンダ
25 静止部材
27 基板
36 切換弁
42 空気ホース
43 空気ホース
45 取付け金具
46 第1部材、横部材
47 第2部材、縦部材
48 固定部材
55 クランプ構造部
57 ブラケット部材
59 結合部材
L 高低差
100 部品供給ユニット
200 空気切換弁ユニット

Claims (1)

  1. 部品をエアシリンダによって進退する供給ロッドに保持して電気抵抗溶接機の電極へ供給する部品供給ユニットと、この部品供給ユニットを静止部材に取付ける取付け金具と、この取付け金具に取付けられているとともに、前記エアシリンダに空気ホースを介して作動空気を吸排させる空気切換弁ユニットを備えているものであり、
    前記取付け金具は、水平方向に配置されているとともに前記部品供給ユニットが取付けられた第1部材と、鉛直方向に配置されているとともに前記空気切換弁ユニットが取付けられた第2部材が直交した状態で一体化されたものであり、
    前記取付け金具を静止部材に取付ける固定部材は、前記第2部材に固定され、前記固定部材は空気切換弁ユニットの下端部よりも上側に配置され、
    前記固定部材の上側の第2部材に前記ブラケット部材が固定され、このブラケット部材に固定されて下方に延びている基板に空気切換弁ユニットが取付けられ、
    前記部品供給ユニットをそのエアシリンダおよび供給ロッドが鉛直方向に配置された第2部材に対して傾斜した姿勢で第1部材に取付けることにより、前記空気切換弁ユニットを前記エアシリンダに近づけて配置したことを特徴とする電気抵抗溶接機の部品供給装置。
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