JP4721108B2 - 給湯器 - Google Patents

給湯器 Download PDF

Info

Publication number
JP4721108B2
JP4721108B2 JP2005274970A JP2005274970A JP4721108B2 JP 4721108 B2 JP4721108 B2 JP 4721108B2 JP 2005274970 A JP2005274970 A JP 2005274970A JP 2005274970 A JP2005274970 A JP 2005274970A JP 4721108 B2 JP4721108 B2 JP 4721108B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drain
water heater
exhaust
heat exchanger
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005274970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007085638A (ja
Inventor
広輝 金澤
義生 鈴木
Original Assignee
株式会社パロマ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社パロマ filed Critical 株式会社パロマ
Priority to JP2005274970A priority Critical patent/JP4721108B2/ja
Publication of JP2007085638A publication Critical patent/JP2007085638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4721108B2 publication Critical patent/JP4721108B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
  • Details Of Fluid Heaters (AREA)

Description

本発明は、給湯器に関し、詳しくは、バーナの燃焼排気から顕熱と潜熱とを回収して通水を加熱する熱交換器を備えた給湯器に関する。
従来より、燃焼排気流路中の上流側に主に顕熱回収を目的とした主熱交換器を、下流側に主に潜熱回収を目的とした副熱交換器を設けて高い熱交換率が得られる潜熱回収型の給湯器が知られている(例えば、特許文献1参照)。このタイプの給湯器は、例えば、フィンチューブ式の副熱交換器と、フィンチューブ式の主熱交換器とを上下2段に離間して備え、その間のスペースに、副熱交換器にて潜熱回収により発生したドレン(潜熱回収後の凝縮水)を受けるドレン受皿を備える構成となっている。
このような潜熱回収型の給湯器では、まず、バーナからの高温の燃焼排気が、給気ファンにより主熱交換器の各主フィン間を貫流し良好に熱交換される。さらに温度の下がった燃焼排気が、副熱交換器の各副フィン間を流れ、副熱交換器においても良好に熱交換され、排気フードを介して器具外へ排出される。一方、上方に配置された副熱交換器にて潜熱回収により発生したドレンはドレン受皿で集水され、ドレン排管を通って中和器で処理された後、下水道等の排水設備に排出される。
しかし、この特許文献1に記載の給湯器では、ドレン受皿に集水されたドレンを排出するために、前記排水設備の配管等の施工工事が必要となり、膨大なコストがかかるという問題点があった。
そこで、本件出願人は、ドレンをノズルから霧状に噴出させて、器具外に排出できる給湯器(特願2005−261555)を提案した。図2に示すように、この給湯器300は、器具本体120内に設けられた燃焼室130と、該燃焼室130内に設けられたバーナ180と、該バーナ180に給気する燃焼用空気供給ファン150と、主熱交換器190及び副熱交換器200とを主体に構成されている。そして、副熱交換器200で発生したドレンは、ドレン受皿111に受けられ、複数の配管等を通して、ドレンタンク117に貯留されるようになっている。さらに、そのドレンタンク117に溜まったドレンは、ドレンポンプ220によって吸い上げられ、ドレン配管118,119を介し、排気フード128の内側に配置されたノズル122から霧状に噴出され、排気フード128内を流れる燃焼排気にのって器具本体120外に排出される。これにより、ドレンの排水設備の配管等の施工工事を不要とすることができる。
特開2002−267273号公報
しかしながら、図2に示す給湯器300において、ノズル122は、液状のドレンを霧状に噴出するスプレーノズルであるので、霧状に噴出されたドレンの噴霧粒子径は小さいものから大きいものまで存在する。よって、ノズル122から噴出された噴霧粒子径の大きいドレンは小さいものに比べて重く、遠くに飛ばないため、排気フード128の排気出口129付近にドレンが落下してしまうという恐れがあった。さらに、ノズル122の先端部に噴霧粒子径の大きいドレンが付着して液だれを生ずると、排気フード128内がドレンで濡れてしまうという恐れもあった。また、これらの問題点を回避するために、例えば、ドレンポンプ220の吐出圧を上げて噴霧粒子径を小さくすることも可能だが、ドレンポンプ220の駆動にかかる電力消費を増大させることになり好ましくない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、噴霧粒子径の小さい霧状のドレンだけを大気中に放出できる給湯器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の給湯器は、器具と、当該器具内に設けられた燃焼室と、当該燃焼室内で燃料ガスを燃焼するバーナと、当該バーナに燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給ファンと、前記バーナの燃焼ガスから顕熱を回収して伝熱管内の通水を加熱する主熱交換器と、当該主熱交換器を通過した燃焼ガスから、前記主熱交換器で回収しきれなかった顕熱に加えて潜熱を回収して伝熱管内の通水を加熱する副熱交換器と、当該副熱交換器での潜熱回収によって発生したドレンを受けるタンクと、ドレンを霧状に噴出するノズルと、前記タンク内のドレンを配管を介して前記ノズルに供給するポンプとを備えた給湯器であって、前記器具内において前記器具の上下方向に延設された筒体であって、当該筒体の内側が前記器具外と連通する筒体を備え、前記ノズルは、前記筒体の下端に設けられたドレンの入口に対向して配置され、かつ霧状のドレンを前記筒体の軸線方向に噴出することを特徴とする
また、請求項2に係る発明の給湯器によれば、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記副熱交換器による熱交換後の燃焼排気を前記器具外に排出する排気筒体を備え、当該排気筒体の途中に設けられた接続部に、前記筒体の上端に設けられたドレンの出口が接続されている。
また、請求項3に係る発明の給湯器によれば、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記接続部にはベンチュリーが設けられ、当該ベンチュリーの吸引口に、前記筒体の前記出口が接続されている。
また、請求項4に係る発明の給湯器によれば、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記筒体の前記出口は、前記器具外に配置されている。
また、請求項5に係る発明の給湯器によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の構成に加え、前記筒体の前記入口はスロート状に形成されている。
また、請求項6に係る発明の給湯器によれば、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の構成に加え、前記タンクは、前記筒体の前記入口の下方に配置されている。
また、請求項7に係る発明の給湯器によれば、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の構成に加え、前記筒体の前記入口から落下するドレンを受けて、前記タンク内に回収する回収手段を備えている。
請求項1に係る発明の給湯器では、ノズルが筒体の入口に向かって対向し、かつ霧状のドレンを筒体の軸線方向に噴出する。故に、ノズルから噴出された霧状のドレンは、入口から筒体の内側に噴出される。そして、ノズルから噴出された霧状のドレンのうち、噴霧粒子径の大きいものは、筒体の内壁に付着したり、重力によって落下する。筒体は器具の上下方向に延設されているので、筒体の内壁に付着した噴霧粒子径の大きいドレンは重力によってその内壁に沿って流下し、筒体の入口から液滴として落下する。よって、噴霧粒子径の小さいものだけが、筒を通じて器具外に噴出されるので、器具外に噴出された直後にドレンが落下して器具周辺がドレンで濡れてしまうのを防止できる。
また、請求項2に係る発明の給湯器では、請求項1に記載の発明の効果に加え、筒体を流れた噴霧粒子径の小さいドレンを、接続部を介して排気筒体内を流れる燃焼排気の流れにのせることができる。よって、噴霧粒子径の小さいドレンを器具から遠くに飛ばすことができるので、器具付近にドレンが落下するのを防止できる。
また、請求項3に係る発明の給湯器では、請求項2に記載の発明の効果に加え、燃焼排気の流れを利用して、ベンチュリー内にベンチュリー効果を発生させる。これにより、ベンチュリー内が負圧になるため、筒体から排気筒体内に向かって噴霧粒子径の小さいドレンを吸引することができる。よって、ノズルにおけるドレンの噴出量が多い場合でも、筒体から排気筒体内に向かって噴霧粒子径の小さいドレンを吸い上げて、燃焼排気の流れにのせて器具外に排出することができる。
また、請求項4に係る発明の給湯器では、請求項1に記載の発明の効果に加え、筒体の出口は、器具外に配置されているので、筒体を流れた噴霧粒子径の小さいドレンを、そのまま器具外に排出することができる。
また、請求項5に係る発明の給湯器では、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え、筒体の入口はスロート状に形成されているので、ノズルから筒体の入口に向かってドレンが霧状に噴出されると同時に、そのスロート状に形成された部分でベンチュリー効果を発生でき、負圧を形成することができる。これにより、入口の周囲から筒体内に空気が一気に吸引されるので、ノズルから噴出されたドレンを、筒体内に勢いよく流入させることができる。
また、請求項6に係る発明の給湯器では、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加えタンクは、筒体の入口の下方に配置されているので、筒体の入口から落下したドレンを、タンク内にそのまま回収することができる。さらに、タンク内に回収されたドレンは、ポンプで吸い上げられ、ノズルから再び霧状に噴出されるので、ドレンの排出効率を向上できる。
また、請求項7に係る発明の給湯器では、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加え、筒体の入口から落下したドレンは、回収手段によってタンク内に回収することができる。さらに、タンク内に回収されたドレンは、ポンプで吸い上げられ、ノズルから再び霧状に噴出されるので、ドレンの排出効率を向上できる。
以下、本発明の一実施形態である給湯器について、図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態である給湯器1の側面視断面図である。なお、図1において、図1の右側を給湯器1の前方とし、左側を給湯器1の後方とする。
なお、本実施形態である給湯器1は、ノズル22から霧状に噴出されるドレンのうち、噴霧粒子径の小さいものだけを、ドレン筒体25を介してベンチュリー47で吸引し、排気フード28内を流れる燃焼排気の流れにのせて、排気フード28の排気出口29から大気中に放出できる点に特徴を備えるものである。
はじめに、給湯器1について概略的に説明する。図1に示すように、給湯器1は、器具本体2を備え、該器具本体2内には燃焼室3が設けられている。そして、その燃焼室3の下方には、モータ4と連結した燃焼用空気供給ファン5が取り付けられている。さらに、器具本体2下部には、外気を燃焼用空気として取り込むための給気口6が開口して設けられている。一方、器具本体2の正面上部には、熱交換後の燃焼排気を排出するための排気口7が開口して設けられている。なお、給気口6の位置はこれに限定されない。
次に、燃焼室3の内部構造について説明する。燃焼室3には下から順に、燃料ガスと燃焼用空気供給ファン5からの一次空気との混合ガスを燃焼するバーナ8と、該バーナ8からの燃焼排気中の主に顕熱を回収する主伝熱管9aと主フィン9bとを備えたフィンチューブ式の主熱交換器9と、主に潜熱を回収しドレンを発生する副伝熱管10aと副フィン10bとを備えたフィンチューブ式の副熱交換器10とが設けられている。なお、主熱交換器9としては、熱伝導性に優れた銅製のものを用いるのが好ましく、副熱交換器10としては、ドレンに対する耐食性に優れたステンレス製のものを用いるのが好ましい。
さらに、燃焼室3の上部には、主熱交換器9、副熱交換器10で熱交換後の燃焼排気を燃焼室3外へ排出する排気孔27が開口されている。そして、その排気孔27と前記排気口7との間には、熱交換後(潜熱回収後)の燃焼排気が流れる筒状の排気フード28が略水平に渡設されている。そして、この排気フード28の下流側一端部には排気出口29が設けられ、該排気出口29から燃焼排気が大気中に放出されるようになっている。なお、排気フード28の排気出口29は、排気口7から器具本体2外に向かって突出しているが、排気口7と同じ位置に配置してもよい。なお、図1に示す排気フード28が、「排気筒」に相当する。
また、排気フード28の途中には、フード内を流れる燃焼排気の流れによってベンチュリー効果を発生できるベンチュリー47が設けられている。そして、そのベンチュリー47の吸引口47aには、器具本体2の下方に向かって延設されたドレン筒体25の出口が連結されている。さらに、そのドレン筒体25の下方に延設された下端部には、ドレン筒体25の入口であるドレン吸引口26が設けられている。そして、そのドレン吸引口26に対向するように、後述するノズル22が配置されている。さらに、ドレン筒体25におけるドレン吸引口26の上流側には、絞り形状のスロート部25aが設けられている。このスロート部25aは、ノズル22から噴出される霧状のドレンの流れを利用してベンチュリー効果を発生するために設けられたものである。なお、このスロート部25aの絞り形状により、ドレン吸引口26はノズル22に向かって口径が広くなる漏斗状に形成されている。
一方、副熱交換器10の下方には、発生したドレンを受けるためのステンレス製の平板状のドレン受皿11が傾斜して設けられている。そして、そのドレン受皿11と燃焼室3との接触部分には、ドレンを排出するためのドレン抜孔12が開口され、該ドレン抜孔12にはドレン排管13が接続されている。さらに、このドレン排管13の途中には、S字トラップ14が設けられており、ドレンがこのS字トラップ14に溜まることによって、燃焼排気がドレン排管13を通って器具内に再び戻るのを防いでいる。
そして、ドレン排管13の下流側一端部には、酸性のドレンを中和するための中和器15が接続されている。なお、この中和器15は省略してもよい。さらに、この中和器15の下流側出口には、中和処理後のドレンが流れるドレン排管16が接続されている。そして、そのドレン排管16の下流側一端部の下方には、中和されたドレンを貯留するためのドレンタンク17が配置されている。さらに、このドレンタンク17は、ドレン筒体25のドレン吸引口26の下方に配置されている。これにより、ドレン吸引口26から液滴として落下するドレンを再度回収できるようになっている。また、ドレンタンク17内には、水位センサ45が設置され、該水位センサ45は、コントローラ40に電気的に接続されている。
また、そのドレンタンク17の下部にはドレン排管18が接続されている。さらに、そのドレン排管18の下流側一端部には、ドレンポンプ20が接続されている。さらに、ドレンポンプ20の下流側には、ドレン排管19が接続されている。そして、このドレン排管19の下流側一端部は、ドレン筒体25のドレン吸引口26に向かって延設され、該下流側一端部には、ドレン筒体25の内側に向かってドレンを霧状に噴出するノズル22が設けられている。さらに、ノズル22は、ドレン吸引口26に対向して配置されるので、ノズル22から霧状に噴出されたドレンは、ベンチュリー47で発生するベンチュリー効果によって、ドレン吸引口26からドレン筒体25内に吸引されるようになっている。
なお、ドレンポンプ20は、コントローラ40に接続されている。よって、ドレンタンク17の水位センサ45が、タンク内のドレン水位が所定水位に達したことを検知すると、コントローラ40からドレンポンプ20に制御信号が出力される。そして、ドレンポンプ20が駆動し、ノズル22からドレンが霧状に噴出されるようになっている。なお、図1に示すドレンポンプ20が、「ポンプ」に相当し、ドレン排管18及びドレン排管19が、「配管」に相当する。
また、器具本体2の底部には、水道水が供給される給水管30の入口が設けられ、その給水管30の下流側一端部は副伝熱管10aの入水口に接続されている。さらに、その副伝熱管10aの出水口は主伝熱管9aの入水口に接続されている。そして、その主伝熱管9aの出水口は巻回管(図示外)に接続されている。なお、この巻回管は燃焼室3の外周を巻回するように配置され、その下流側一端部には出湯管31が接続されている。そして、その出湯管31の下流側一端部の出口は、器具本体2の底部に配置されている。また、給水管30には水流センサや水ガバナを備える水側制御ユニット34が設けられ、バーナ8にガスを供給するガス管32には主電磁弁35及びガス比例弁36が各々設けられている。さらに、水側制御ユニット34内の水流センサや、主電磁弁35及びガス比例弁36及びモータ4は、器具本体2の下部に配置され、この給湯器1の燃焼動作を制御するコントローラ40に電気的に接続されている。
次に、ベンチュリー47について説明する。まず、ベンチュリー47の燃焼排気が流入する管路は、ベンチュリー47の中心に向かって内径を狭め、その先には噴霧粒子径の小さい霧状のドレンが吸引される管路と連通している。さらに、その下流側の燃焼排気と霧状のドレンが混合されて通過する管路はベンチュリー47の出口側に向かって内径が再び広くなり、排気フード28の排気出口29に連通する構造となっている。
例えば、このような構造を備えるベンチュリー47に向かって、燃焼室3から排出される燃焼排気が流入すると、管路の内径が狭くなった中心部分が加圧され、ベンチュリー47の中心部分を通過した直後に燃焼排気は一気に押し出されて噴出する。そして、その噴出と同時に、ベンチュリー47の中心部には、ベンチュリー効果による負圧が形成される。これにより、ドレン筒体25内に噴出された霧状のドレンが一気に吸引され、燃焼排気と混合され、排気フード28の排気出口29に向かって勢いよく噴出する仕組みとなっている。
次に、上記構成からなる給湯器1の動作について説明する。図1に示すように、まず、給湯栓(図示外)を開くことにより、給水管30に水道水が流れ、水側制御ユニット34内の水量センサからの検知信号によりコントローラ40が給湯制御動作を開始する。そして、燃焼用空気供給ファン5により所定のプリパージが行われ、その後、バーナ8の主電磁弁35及びガス比例弁36が開かれ、バーナ8にガスが供給されると共に、イグナイタ(図示外)によりバーナ8の点火動作が行われる。
次いで、点火動作が終了すると比例制御が開始される。この比例制御では、出湯温サーミスタ(図示外)で検出される湯温と設定温度との差に応じて、ガス比例弁36を制御することにより、ガス量を連続的に変化させて熱交換器の出口温度を一定に保つことができる。また、ガス比例弁36によるガス量の変化に応じて、燃焼用空気供給ファン5の回転数も変えられ、常にガス量と給気量とが所定の関係に保たれるように制御される。
また、この給湯器1では、主熱交換器9が排気流路の上流に設けられ、副熱交換器10が排気流路の下流に設けられているため、バーナ8からの高温の燃焼排気が、燃焼用空気供給ファン5により主熱交換器9の各主フィン9b間を貫流し良好に熱交換される。さらに、温度の下がった燃焼排気は、副熱交換器10の各副フィン10b間を流れ、副熱交換器10においても良好に熱交換される。そして、潜熱回収後の燃焼排気は、排気フード28を流れ、ベンチュリー47を介して排気出口29から器具本体2外に排出される。
一方、主熱交換器9から排出される燃焼排気は、通水部である主伝熱管9aのような局所的な低温部での部分的なドレン発生を防ぐために、約200℃という高温で排出されている。一方、副熱交換器10では、主熱交換器9で回収しきれなかった顕熱が回収され、燃焼排気温が露点以下になるとドレンが発生するため、潜熱も回収することができる。さらに、ここで発生したドレンは、ドレン受皿11で集められドレン排管13を通り、中和器15で中和処理される。そして、中和器15によって中和処理されたドレンは、ドレン排管16を介して、ドレンタンク17に貯留される。
次に、給湯器1におけるドレンの排出動作について説明する。まず、ドレンタンク17内のドレンの水位が所定水位に達したことを水位センサ45が検出する。すると、コントローラ40からドレンポンプ20に向かって制御信号が出力され、ドレンポンプ20が駆動する。すると、ドレンタンク17内のドレンが吸引され、ドレン排管18、19を介してノズル22に供給される。よって、ノズル22には、ドレンポンプ20によるドレンの吐出圧がかかるため、ノズル22からドレン筒体25のドレン吸引口26に向かってドレンが霧状に勢いよく噴出される。
そして、ドレン吸引口26に向かって噴出された霧状のドレンのうち、噴霧粒子径の小さいものは、排気フード28のベンチュリー47で発生するベンチュリー効果により、ドレン筒体25を介して、ベンチュリー47に吸引される。さらに、ベンチュリー47の中心部では、排気フード28内を流れる燃焼排気と混合され、排気出口29に向かって流れる。このとき、噴霧粒子径の小さい霧状のドレンの一部は、燃焼排気の熱によって蒸発する。一方、蒸発されなかったドレンは、燃焼排気の流れにのって排気出口29から大気中に放出される。
また、ドレン筒体25のスロート部25aでは、霧状のドレンが勢いよく流れるため、ベンチュリー効果を発生できる。これにより、スロート部25aの内側が負圧となるため、ドレン吸引口26の周囲から空気が吸引され、ドレン筒体25内に空気が勢いよく流れ込む。これにより、排気フード28のベンチュリー47で発生するベンチュリー効果が弱い場合でも、ドレン筒体25を流れる霧状のドレンを押し上げて排気フード28内に放出することができる。
一方、ドレン吸引口26に向かって噴出された霧状のドレンのうち、噴霧粒子径の大きいものは、噴霧粒子径の小さいものに比べて重い。これにより、ベンチュリー47に吸引されないので、ドレン吸引口26からドレンタンク17内に落下し、ドレンタンク17に回収される。また、ドレン筒体25の内壁に衝突して付着したドレンは、ドレン筒体25の内壁に沿って流下し、ドレン吸引口26からドレンタンク17内に落下して回収される。そして、ドレンタンク17内に回収されたドレンは、ドレンポンプ20の駆動によって吸い上げられ、ドレン排管18,19を通ってノズル22からドレン吸引口26に向かって再び噴出される。こうして、ドレンタンク17に回収されたドレンを、再びノズル22から噴出させることができるので、ドレンの排出効率を向上できる。
したがって、排気フード28内には、噴霧粒子径の小さいものだけが吸引されて、排気出口29から放出されるため、排気フード28内がドレンで濡れてしまうのを防止できる。さらに、噴霧粒子径が小さいので、排気フード28の内壁にドレンが付着した場合でも、燃焼排気の熱によって蒸発させることができる。また、噴霧粒子径が小さいドレンは軽いので、排気フード28内を流れる燃焼排気にのせて、霧状のドレンを排気出口29から遠くに飛ばすことができる。よって、排気出口29付近にドレンが落下して濡れるのを防止できる。
以上説明したように、本実施形態の給湯器1では、霧状に噴出されるドレンのうち、噴霧粒子径の小さいものだけを、ドレン筒体25を介して、排気フード28のベンチュリー47内に吸引し、排気フード28内を流れる燃焼排気の流れにのせて、排気出口29から大気中に放出できる。そして、排気フード28内には、噴霧粒子径の大きいドレンが流れないので、フード内がドレンで濡れてしまうのを防止できる。さらに、排気フード28の内壁に霧状のドレンが付着した場合でも、ドレンの噴霧粒子径が小さいので、燃焼排気の熱によって蒸発させることができる。また、噴霧粒子径が小さいため、排気フード28内を流れる燃焼排気にのせて、霧状のドレンを排気出口29から遠くに飛ばすことができる。よって、排気出口29付近にドレンが落下するのを防止できる。
さらに、ドレン筒体25のスロート部25aでは、ベンチュリー効果を発生して負圧とすることができるため、ドレン吸引口26の周囲から空気が吸引され、ドレン筒体25内に空気が勢いよく流れ込む。これにより、排気フード28のベンチュリー47で発生するベンチュリー効果が弱い場合でも、ドレン筒体25を流れる霧状のドレンを押し上げて排気フード28内に放出することができる。
また、噴霧粒子径の小さいドレンの一部は、ベンチュリー47から排気フード28の排気出口29までを流れる間に、排気フード28内を流れる燃焼排気の熱で蒸発する。これにより、排気フード28内を流れるドレン量が多くても、排気フード28内が濡れることなく、大気中に放出することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、様々な変形が可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施形態では、ドレン筒体25の下流側一端部を排気フード28の途中に設けたベンチュリー47の吸引口47aに連結しているが、ドレン筒体25の下流側一端部の出口を、そのまま器具本体2の外側まで延設してもよい。この場合、ドレン筒体25の出口から噴出された噴霧粒子径の小さい霧状のドレンはそのまま大気中に放出される。
また、上記実施形態では、ドレン筒体25のドレン吸引口26の下方にドレンタンク17を配置することによって、ドレン吸引口26から落下するドレンをそのままドレンタンク17内に回収したが、例えば、ドレン吸引口26から落下するドレンを受けて、ドレンタンク17に回収する回収手段を設けてもよい。この回収手段として、例えば、ドレン吸引口26から落下するドレンを受ける受皿と、該受皿からドレンタンク17に向かって延設された樋状部材とで構成してもよい。また、回収手段を樋状部材のみで構成し、ドレン吸引口26から落下するドレンを受けてそのままドレンタンク17に流してもよい。
さらに、上記実施形態では、排気フード28にベンチュリー47を設け、排気フード28内を流れる燃焼排気の流れを利用することによって、ベンチュリー47内を負圧にしているが、例えば、燃焼用空気供給ファン5の給気の一部をバイパスして器具本体2外に排出するバイパス筒体を設け、該バイパス筒体の途中にベンチュリーを設けて、該ベンチュリーの吸引口に前記ドレン筒体25の出口を連結させてもよい。この場合でも、ベンチュリー内を負圧にすることができる。
また、これ以外にも、例えば、器具本体2内に、給気ファンと、該給気ファンからの給気を器具本体2外に排出する排出筒体とを設け、該排出筒体の途中にベンチュリーを設けて、該ベンチュリーの吸引口に前記ドレン筒体25の出口を連結させてもよい。この場合でも、ベンチュリー内を負圧にすることができる。
さらに、上記実施形態については、ベンチュリー47のない排気フード28の途中に、ドレン筒体25の出口を接続させた構成としてもよい。この様な構成を採ったとしても、噴霧粒子径の小さい霧状のドレンを排気フード28から大気中に放出することができる。
本発明の給湯器は、熱交換器でドレンが発生する給湯器に適用可能である。
本実施形態である給湯器1の側面視断面図である。 給湯器300の側面視断面図である。
1 給湯器
2 器具本体
3 燃焼室
5 燃焼用給気ファン
6 給気口
7 排気口
8 バーナ
9 主熱交換器
9a 主伝熱管
10 副熱交換器
10a 副伝熱管
17 ドレンタンク
18 ドレン排管
19 ドレン排管
20 ドレンポンプ
22 ノズル
25 ドレン筒体
25a スロート部
26 ドレン吸引口
28 排気フード
29 排気出口
47 ベンチュリー
47a 吸引口

Claims (7)

  1. 器具と、当該器具内に設けられた燃焼室と、当該燃焼室内で燃料ガスを燃焼するバーナと、当該バーナに燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給ファンと、前記バーナの燃焼ガスから顕熱を回収して伝熱管内の通水を加熱する主熱交換器と、当該主熱交換器を通過した燃焼ガスから、前記主熱交換器で回収しきれなかった顕熱に加えて潜熱を回収して伝熱管内の通水を加熱する副熱交換器と、当該副熱交換器での潜熱回収によって発生したドレンを受けるタンクと、ドレンを霧状に噴出するノズルと、前記タンク内のドレンを配管を介して前記ノズルに供給するポンプとを備えた給湯器であって、
    前記器具内において前記器具の上下方向に延設された筒体であって、当該筒体の内側が前記器具外と連通する筒体を備え、
    前記ノズルは、前記筒体の下端に設けられたドレンの入口に対向して配置され、かつ霧状のドレンを前記筒体の軸線方向に噴出することを特徴とする給湯器。
  2. 前記副熱交換器による熱交換後の燃焼排気を前記器具外に排出する排気筒体を備え、
    当該排気筒体の途中に設けられた接続部に、前記筒体の上端に設けられたドレンの出口が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
  3. 前記接続部にはベンチュリーが設けられ、
    当該ベンチュリーの吸引口に、前記筒体の前記出口が接続されていることを特徴とする請求項2に記載の給湯器。
  4. 記筒体の前記出口は、前記器具外に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
  5. 記筒体の前記入口はスロート状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の給湯器。
  6. 記タンクは、前記筒体の前記入口の下方に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の給湯器。
  7. 前記筒体の前記入口から落下するドレンを受けて、前記タンク内に回収する回収手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の給湯器。
JP2005274970A 2005-09-22 2005-09-22 給湯器 Active JP4721108B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005274970A JP4721108B2 (ja) 2005-09-22 2005-09-22 給湯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005274970A JP4721108B2 (ja) 2005-09-22 2005-09-22 給湯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007085638A JP2007085638A (ja) 2007-04-05
JP4721108B2 true JP4721108B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=37972780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005274970A Active JP4721108B2 (ja) 2005-09-22 2005-09-22 給湯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4721108B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106288388A (zh) * 2016-04-01 2017-01-04 西安交通大学 换热器

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4758724B2 (ja) * 2005-10-05 2011-08-31 株式会社パロマ 給湯器
JP2014074523A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 Toho Gas Co Ltd 潜熱回収型温水システムの霧化装置及び潜熱回収型温水システム
JP6373289B2 (ja) * 2016-02-05 2018-08-15 株式会社ガスター 給湯装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5728241U (ja) * 1980-07-22 1982-02-15
JPH06331220A (ja) * 1993-05-26 1994-11-29 Tokyo Gas Co Ltd 給湯器に於ける潜熱及びドレン回収方法
JP2004132642A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 潜熱回収型ガス給湯機
JP2007046813A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Takagi Ind Co Ltd ドレン排出方法、ドレン排出装置及び熱源装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5728241A (en) * 1980-07-28 1982-02-15 Nippon Soken Inc Gas component detector

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5728241U (ja) * 1980-07-22 1982-02-15
JPH06331220A (ja) * 1993-05-26 1994-11-29 Tokyo Gas Co Ltd 給湯器に於ける潜熱及びドレン回収方法
JP2004132642A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 潜熱回収型ガス給湯機
JP2007046813A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Takagi Ind Co Ltd ドレン排出方法、ドレン排出装置及び熱源装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106288388A (zh) * 2016-04-01 2017-01-04 西安交通大学 换热器
WO2017166557A1 (zh) * 2016-04-01 2017-10-05 西安交通大学 换热器
US10627133B2 (en) 2016-04-01 2020-04-21 Xi'an Jiaotong University Heat exchanger

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007085638A (ja) 2007-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5121378B2 (ja) 給湯器
JP4721108B2 (ja) 給湯器
JP4099141B2 (ja) 温水機器
JP4895173B2 (ja) 給湯器
JP5165606B2 (ja) 潜熱回収型給湯機
JP2007085579A (ja) 給湯器
CN102252425B (zh) 带空气加湿器的冷凝式燃气热水装置
CN107213758B (zh) 一种壁挂炉冷凝水排放堵塞的检测装置
JP4758724B2 (ja) 給湯器
JP2006284006A (ja) 暖房加湿装置
JP5165605B2 (ja) 潜熱回収型給湯機
JP4947704B2 (ja) 中和器及びガス燃焼器具
JP5741906B2 (ja) 温水装置
CN105041475A (zh) 一种高效燃气轮机发电atpg系统
JP4037976B2 (ja) 燃焼機器
EP2499438B1 (en) Heat exchanger with improved exhaust gas discharge device
JP4989242B2 (ja) 給湯器
CN210320207U (zh) 油烟分离装置及设有其的油烟机
RU180166U1 (ru) Конденсационный модуль-утилизатор дымовых газов
JP3678254B2 (ja) 燃焼装置
JP2011021880A (ja) 給湯装置
CN104566980B (zh) 冷凝式燃气热水器
CN109974107A (zh) 加湿喷管组件及具有其的空气处理装置
JP2008039389A (ja) 燃焼機器
CN219103343U (zh) 冷凝水排放装置及冷凝式燃气热水器

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080829

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110324

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250