JP4720173B2 - 発泡合成樹脂製折り畳み式容器 - Google Patents

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Description

本発明は、発泡合成樹脂製の容器に関するものであり、更に詳しくは、容器の複数の側板がヒンジなどの他素材を使用しないで底板に対して回動させることで、複数の側板の立設および折り畳みを可能とした発泡合成樹脂製折り畳み式容器に関するものである。
一般的に、どのような素材でできた容器であっても、収納物がない状態において、輸送時や保管時に簡単に折り畳むことができれば、コンパクトで、輸送コストや保管コストを低減でき、回収して再使用も容易であるので、その利便性に対する用途が必ず開かれるものと考えられる。
昔からあるダンボール箱などの紙製容器は、紙厚が薄いので、折り目を付ければそれ自身がヒンジとなって折り畳め、かなりの減容比が実現でき、しかも安価であるので、これまでは理想的な包装・輸送・保管容器であった言える。しかし、最近ではダンボール箱にも、受け取り側の処分問題、繰り返し使用頻度が少ない、防水性がない、保冷性がないなどの課題が課せられるようになって来た。
また、プラスチック(合成樹脂製)容器においては、コンビニ向けの食品用コンテナや家庭ゴミ回収容器など、折り畳んで返却する容器は、折り畳み方式は様々あるが、既に大量に使用されており、輸送・保管でそのコンパクト性を大いに発揮している。
発泡合成樹脂製容器に折り畳み方式を適用することは、過去に色々と検討されて来たが、まだ多くの課題があり、本格的に実用化されたケースはない。
上記、多くの課題とは、ヒンジなどに他素材を使用するものが殆どであるので、高価であったり、使用部品によっては重くなったり、組立作業に時間を要したり、気密性が悪かったり、ヒンジがプラスチックであると固定方法にもよるが、数回使用すると発泡合成樹脂が破壊して外れたり、ヒンジがテープであると汚れも目立って見栄えが悪くなったりすることである。
過去に公開された技術から例示すると、発泡合成樹脂材によって形成された底板、前側板、後側板、左側板、右側板及び蓋板からなり、各側板は底板に対し蝶番手段によって起立姿勢と折畳姿勢とに姿勢変更可能に連結されていると共に、前後両側板と左右両側板のうち何れか一方の両側板が先に底板上に折り畳まれて、その両側板上に他方の両側板が折り畳まれるように構成されてなる断熱容器(特許文献1)があるが、蝶番手段が接着テープやプラスチックヒンジなどの固着や埋め込みなどの方法によるものであり、上記した多くの課題の殆どを抱えている。
また、4側板どうしにヒンジを設け角筒形状にし底板および蓋板で固定する発泡合成樹脂製容器(特許文献2)があり、折り畳みは角筒形状をヒンジで折り曲げて菱形化させて減容する方法であるが、これもヒンジが合成樹脂シートの熱接着や接着テープあるいはプラスチック部品によるもので、上述の課題に加えて、折り畳んだ形状が直方形状にならないので空輸送時、保管時に整頓し難い課題がある。
さらに、4側板を底板に対して折り畳む方式において、容器の高さ(側板の高さ)が幅や長さのおおむね1/2以上ある保冷容器の折り畳み方法として、折り畳み式プラスチック容器でも採用されている方法であるが、側板の折り曲げ位置を底板の基底部から上に上げることで、側板を重ねて折り畳む等、側板自身が折り込めるようにして、底板に対して折り畳んで収納する方法(特許文献3)がある。この折り畳み式保冷箱も、発泡合成樹脂に合成樹脂シートを一体積層溶着する等、ヒンジに支杆や蝶板を使用しており、上述した課題の内、高価で重いことや気密性(保冷性)が不足する課題は依然解決していない。
その他、プラスチック原料を使用してブロー成型法にて製造した折り畳み式容器で、底壁に対して側壁を起立及び外側に展開でき、底壁、側壁共に二重壁とし、この中に発泡材を充満した保冷容器(特許文献4)があるが、特許文献3の容器と同じく、高価で重く、気密性に乏しい課題を持つ。同一発泡合成樹脂からなる回動型のヒンジ(自己ヒンジ)については、特許文献5、6に開示されているが、いずれも発泡合成樹脂製容器の蓋体のヒンジに使用した例であり、強度が要求される、側壁と底板の折り畳み部のヒンジとして使用することについては記載も示唆もされていない。
特開2001−58682号公報 特開平07−277327号公報 特開2003−26257号公報 特開2000−153833号公報 実開平4−23661号公報 特開平7−330045号公報
上述したように、従来の発泡合成樹脂製折り畳み式容器は、ヒンジなどに他素材を使用するものが殆どであるので、高価であったり、使用部品によっては重くなったり、組立作業に時間を要したり、気密性が悪かったり、ヒンジがプラスチックであると固定方法にもよるが、数回使用すると発泡合成樹脂が破壊して外れたり、ヒンジがテープであると汚れも目立って見栄えが悪くなったりする課題があって、本格的実用化が阻まれて来た。
本発明が意図するところは、発泡合成樹脂製折り畳み式容器のヒンジに接着テープや熱接着合成樹脂シートあるいはプラスチック部品を出来る限り使用しない方法を考案することにある。
本発明者は、鋭意検討の結果、発泡合成樹脂の材質やヒンジ部分を調整することで回動型の自己ヒンジでも折り畳み部のヒンジに十分使用可能との知見を得、本発明の完成に至った。
即ち、本発明の第1は、底板と、該底板の周囲に立設される側板からなる発泡合成樹脂製容器であって、底板の側板立設位置に側板立設方向に突起部を設け、該底板の側板立設位置と略当接するように側板の一辺に切り欠き部を形成するとともに、突起部の側板と隣接する側部に凹所および/または回動凸片を、底板の突起部の側部と隣接する側板の切り欠き部の側部に回動凸片および/または凹所を形成し、前記凹所に側板面の側板立設方向以外で且つ凹所に嵌め込んだ回動凸片の突出方向以外の方向に開放される欠損部を設け、該欠損部を利用して突起部の凹所および/または回動凸片と切り欠き部の回動凸片および/または凹所を合連結したことを特徴とする発泡合成樹脂製折り畳み式容器に関する。
好ましい実施態様としては、
(1)前記凹所に設けた欠損部が、容器外側方向に開放されること、
(2)底板に対して複数の前記側板を立設した際に、隣接する側板どうしを発泡合成樹脂
製の係止形状で合連結すること、
(3)前記複数の側板を底板に対して立設した時に、底板と側板が略当接する部分に、相
杓り、或いは、係止形状を設けること、
(4)前記発泡合成樹脂がビーズ法型内発泡成形法により発泡成形された、ポリオレフィ
ン系発泡体であること、
を特徴とする前記記載の発泡合成樹脂製折り畳み式容器に関する。
発泡合成樹脂製容器側板と底板の当接箇所に、同一発泡合成樹脂からなる回動型のヒンジ(自己ヒンジ)を採用することにより、従来の発泡合成樹脂製容器が折りたたむことが可能となった。また、従来の発泡合成樹脂製折り畳み式容器のように他素材のヒンジを使用しないために、軽量で廉価に出来、プラスチック製ヒンジを使用した時に起こる発泡合成樹脂側の破損もなく、見栄えも良い。さらに、前記回動型のヒンジを構成している凹所に、側板面の立設方向以外で且つ凹所に嵌め込んだ回動凸片の突出方向以外の方向に開放される欠損部を設け、該欠損部を利用して凹所と回動凸片とを嵌合連結するように構成することで、前記凹所と回動凸片との嵌め込み作業、すなわち底板と側板との嵌合連結を、無駄な力をかけることなくスムースに行うことが出来るとともに、このような構成とすることで、回動型ヒンジの凹凸による嵌合の深さを深く取れるようにし、容器内に収納物を収容した際にかかる荷重に耐えうる構造となる。また、複数の側板を底板に対して立設した時に、底板と側板が略当接する部分に、相杓り、或いは、係止形状を設けることで、容器全体の気密性が向上する。
また、発泡合成樹脂として、ビーズ法発泡成形によるポリオレフィン系発泡体を採用すれば、ポリスチレン発泡体よりも耐久性や柔軟性があるので、ヒンジ部の強度や耐久性を向上させることが出来、再使用回数を増やせ、容器組立時に出来る隙間もその当接部の相互に相杓りや係止形状を持たせれば、その柔軟性により気密性(保温・保冷性能)のある発泡合成樹脂製折り畳み式容器を提供することができる。
底板と、該底板の周囲に立設される側板からなる発泡合成樹脂製容器である。底板の形状に特に限定はなく、四角形以上の多角形の容器なら採用できるが、一般的には四角形の底板に周囲の4枚の側板を立設および折り畳むことが可能な直方体の容器に採用されるのが好ましい。
本発明においては、底板の側板立設位置に側板立設方向に突起部を設け、該底板の側板立設位置と略当接するように側板の一辺に切り欠き部を形成して突起部を含めた底板を側板の一辺が略当接するように立設させる。突起部や、底板に略当接する側板の辺における側板の切り欠き部以外の辺に回動を行いやすくするために容器内側にRを設けてもよい。
本発明においては、さらに、突起部の、側板と隣接する側部に凹所および/または回動凸片を設け、底板の突起部の側部と隣接する側板の切り欠き部の側部に回動凸片および/または凹所を形成し、突起部の凹所および/または回動凸片と切り欠き部の回動凸片および/または凹所を合連結させる(以下、回動凸片と凹所を嵌合連結した部位を「回動部」と称する場合がある。)。このような構成を採ることで側板を折り畳むことが可能となる。
好ましくは、突起部或いは切り欠き部に設けた凹所に側板面の側板立設方向以外の方向、好ましくは容器外側方向に、開放される欠損部を設けることで、底板と側板の合連結に際し、無理な力をかけることなくスムースに嵌合連結行うことが出来る。また、このような構成とすることで、深さを有する回動部を設けることが出来、容器内に収納物を収容した際にかかる荷重に耐えうる構造となる。
さらに本発明においては、底板に対して複数の前記側板を立設した際に、隣接する側板どうしを発泡合成樹脂製の係止形状で合連結することが好ましい。係止形状については、特に限定はなく、公に用いられている構造を採用することが出来る。例えば、側板の隣接する辺同士に、凹溝凸条を設けて嵌合構造としてもよいし、別部品を採用してもよい。隣接する側板どうしを合連結することで本発明の容器がより強固になる上、気密性が向上する。
また、前記複数の側板を底板に対して立設した時に、底板と側板が略当接する部分に、相杓り、或いは、係止形状を設けることで、本発明の容器の気密性を向上させることが可能となる。
本発明では、発泡合成樹脂であれば特に限定されず、ポリスチレン系樹脂やポリオレフィン系樹脂等を採用することができるが、好ましい態様として、ビーズ法型内発泡成形法により発泡成形された、ポリオレフィン系発泡体とすること合成樹脂を提案している。ポリオレフィン系発泡体は柔軟性かつ耐久性のある発泡体であり、回動型の自己ヒンジの凹凸による合の深さを深く設計することが出来、その結果、収納された物品の荷重に対しても耐えることが出来る、或いは、かつ凹凸部が発泡成形時の金型離型工程で破損せずに離型する利点がある。
ここで言う、ポリオレフィン系発泡体とは、その基材樹脂が、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテンなどの炭素数2〜8のαオレフィンモノマーやノルボルネン系などの環状オレフィンモノマーを単独または2種以上を重合した樹脂かこれを主成分として含有する樹脂を発泡させたものであり、ビーズ法型内発泡成形法とは、樹脂をビーズ状に発泡した予備発泡粒子とし、成形機に搭載した金型で様々な形状に発泡成形する方法である。
実際には、すでに汎用化した発泡合成樹脂が経済的にも好ましく、ポリプロピレン系樹脂発泡体、ポリエチレン系樹脂、スチレン改質ポリオレフィン樹脂などの予備発泡粒子による発泡体が好適に使用できる。スチレン改質ポリオレフィン樹脂は、オレフィン含量が30%以上であるものが好ましく更に好ましくは50%以上である。
この中でも、硬さと柔軟性を兼ね備えたポリプロピレン系樹脂発泡体が、容器としてあるいは本発明の自己ヒンジとして好適に使用される。ポリプロピレン系樹脂発泡体にも種類が多くあり、その基材樹脂としてプロピレン単独重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合体、ブテン−プロピレンのランダムまたはブロック共重合体、ブテン−エチレン−プロピレンのランダムまたはブロック共重合体またはこれらの架橋樹脂などがあるが、一般的には、エチレンのプロピレンに対する含有量が1〜5重量%のエチレン−プロピレンランダム共重合樹脂発泡体が性能、コストにおいて好ましい。
また本発明は、発泡合成樹脂製折り畳み式容器の折り畳み部のヒンジに、同一発泡合成樹脂からなる回動型のヒンジ(自己ヒンジ)を採用することにあるので、それ以外の形状や方法に制約されるものではない。例えば、側板の高さが概ね底板の幅(幅≦長さ)の1/2以下であれば折り畳みが容易であるが、高さが概ね1/2以上ある場合には、自己ヒンジの突起部の高さを高くして側板どうしが重なるように折り畳める空間部を下部に作ったり、側板そのものを折り畳む方法があるが、その場合でも本発明は採用でき、その折り込み方法は問わない。また、蓋体の形状、蓋体と容器の合方法、折り畳んだ容器に蓋体を着ける方法、蓋体および容器全体の肉盗み方法など任意の形状や方法が本発明とともに採用できる。
以下に実施例で本発明の具体的内容を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
図1は、底板1に対して、4側板中の1側板2が同一発泡合成樹脂からなる回動型のヒンジ(自己ヒンジ)の回動によって立設および折り畳みが可能であることを例示する斜視図である。底板1には側板立設位置に2ケの突起部3が設けられ、側板には側板立設位置に、突起部3と略当接するよう2ケの切り欠き部4が形成されている。
(実施例2)
図2はともに、1側板2の立設および折り畳みの2側面図であり、2ケの突起部3の底板の辺方向5における片端に凹所6を1つずつ設け、2ケの切り欠き部4の片端内面に回動凸片7を1つずつ設けた1例である(実際には凹所と凸片は外から見えないが、実線で表した。)。突起部の凹所と切り欠き部の回動凸片とを発泡合成樹脂の弾力性を利用して合連結し、回動凸片を回動させることにより、複数の側板を底板に対して立設および折り畳みを可能とした。
図2では、突起部に凹所、切り欠き部に回動凸片を設けたが、その反対でも良く、突起部と切り欠き部を当接し、合連結する際に凹所と回動凸片とが1組となるよう配置されていれば良い。
また、角形の底板の各辺に設ける突起部の数(=切り欠き部の数)や回動凸片の直径および高さ(凹所の直径および深さ)は一律に規定されるものではなく、容器に収納する内容物の荷重に従って適宜決定される。内容物の荷重が重ければ、突起部の数を多くし、回動凸片の直径を大きくし、高さも高くすることが好ましい。
(実施例3)
図3は、回動凸片と切り欠き部の凹所とを発泡合成樹脂の弾力性を利用して合連結するに際し、突起部の凹所が側板面の外方向8に開放される欠損部9を設け、突起部の凹所6と切り欠き部の回動凸片7とを、凹所に設けた欠損部9を利用して合連結することで、凹凸による合の深さを深く取れるようにし、収納された物品の荷重に対して耐えるようにし(側板で容器を持ち上げた時、荷重が掛る方向には欠損部がないので)、かつ凹所と回動凸片の嵌め込み作業(凹凸合が深いと、欠損部がない方法では発泡合成樹脂の弾力性を利用するだけでは入らなくなるので)を簡素化した1具体例を例示した。
本方法は、突起部に回動凸片を設け、切り欠き部に凹所を設けた場合でも採用でき、その場合には、切り欠き部の凹所に側板面の外方向8に開放される欠損部を設ければ良く、
いずれにしても回動凸片を凹所に発泡合成樹脂の弾力性を利用して側板面の外方向8と逆の方向10から合連結するに際し、凹所の側板面の外方向8に開放される欠損部があれば良い。
(実施例4)
図4は、4枚の側板を底板に対して立設した時に、隣接する側板どうしを発泡合成樹脂製の係止形状11で合連結するようにして、側板の外側への倒れ込みを防止するとともに、気密性を向上させた1例を示した斜視図である。隣接する側板どうしを発泡合成樹脂製の係止形状で合連結できる係止形状については、この他にも発泡合成樹脂の弾性を利用して合連結する方法など多数ある。
(実施例5)
図5は、4枚の側板を底板に対して立設した時に、底板の基板と側板の切り欠き部4の残部12とが当接する部分における容器の外側部13に、底板の突起部と側板の切り欠き部とが当接する部分における容器の外側部14に、側板と隣接の側板とが当接する部分における容器の外側部15に、相杓りを設け、当接部の面積を増加させたり、当接部を屈折させることで、容器全体の気密性を向上させた1例を示した側面図(イ)(ロ)(ハ)である。本例では相杓りのみであるが、相互が係止する形状でも良く、相杓りと係止形状との併用であっても良い。
(実施例6)
図6は、本発明の発泡合成樹脂製折り畳み式容器の1例であり、エチレンのプロピレンに対する含有量が3.2重量%のエチレン−プロピレンランダム共重合樹脂によるビーズ法型内発泡成形体を使用して製作したものである。さらに詳しくは、発泡倍率20倍(密度45kg/m3)の板物成形品((株)カネカ製;エペランPPプランク)から20mm厚の板をスライス加工し、これから底板、側板、自己ヒンジを切削加工および接着剤接着により、外寸20cm(幅)×40cm(長さ)×15cm(高さ)の折り畳み式容器を製作した。自己ヒンジは、凹所と回動凸片の直径が概ね11mm、深さが概ね6mmであり、強制的に回動凸片を凹所に嵌め込んだ。
性能を見極めるため、100回折り畳み自己ヒンジの変化を見たが、壊れることなく、全く初回と同一であった。また、5kgの荷物を入れて振ってみても変化がなかった。
本実施例6は実施例1、2、4の技術内容を含むが、これに実施例3、5の技術を付与すれば、嵌め込み作業の簡略化や気密性が向上するのは明らかである。
底板に対して、4側板中の1側板が同一発泡合成樹脂からなる回動型のヒンジ(自己ヒンジ)の回動によって立設および折り畳みが可能であることを示す斜視図である。 側板2の立設および折り畳みの2側面図である。 突起部の凹所と切り欠き部の回動凸片とを、凹所に設けた欠損部を利用して合連結する一具体例を示した図である。 隣接する側板どうしを発泡合成樹脂製の係止形状で合連結する一例を示した斜視図である。 側板を底板に対して立設した時に、当接部の面積を増加させたり、当接部を屈折させることで、容器全体の気密性を向上させた一例を示した側面図である。 発泡合成樹脂製折り畳み式容器の一例の斜視図である。
符号の説明
1 底板
2 側板
3 突起部
4 切り欠き部
5 底板の辺方向
6 凹所
7 回動凸片
8 側板面の外方向
9 欠損部
10 側板面の外方向8と逆の方向
11 係止形状
12 切り欠き部4の残部
13 底板の基板と側板の切り欠き部4の残部12とが当接する容器の外側部
14 底板の突起部3と側板の切り欠き部4とが当接する部分における容器の外側部
15 側板と隣接の側板とが当接する部分における容器の外側部

Claims (5)

  1. 底板と、該底板の周囲に立設される側板からなる発泡合成樹脂製容器であって、底板の側板立設位置に側板立設方向に突起部を設け、該底板の側板立設位置と略当接するように側板の一辺に切り欠き部を形成するとともに、突起部の側板と隣接する側部に凹所および/または回動凸片を、底板の突起部の側部と隣接する側板の切り欠き部の側部に回動凸片および/または凹所を形成し、前記凹所に側板面の側板立設方向以外で且つ凹所に嵌め込んだ回動凸片の突出方向以外の方向に開放される欠損部を設け、該欠損部を利用して突起部の凹所および/または回動凸片と切り欠き部の回動凸片および/または凹所を合連結したことを特徴とする発泡合成樹脂製折り畳み式容器。
  2. 前記凹所に設けた欠損部が、容器外側方向に開放されることを特徴とする請求項1に記載の発泡合成樹脂製折り畳み式容器。
  3. 底板に対して複数の前記側板を立設した際に、隣接する側板どうしを発泡合成樹脂製の係止形状で合連結することを特徴とする請求項1または2に記載の発泡合成樹脂製折り畳み式容器。
  4. 前記複数の側板を底板に対して立設した時に、底板と側板が略当接する部分に、相杓り或いは、係止形状を設けることを特徴とする請求項1〜3何れか一項に記載の発泡合成樹脂製折り畳み式容器。
  5. 前記発泡合成樹脂がビーズ法型内発泡成形法により発泡成形された、ポリオレフィン系発泡体であることを特徴とする請求項1〜4何れか一項に記載の発泡合成樹脂製折り畳み式容器。
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