JP4719600B2 - ネガ型平版印刷版原版 - Google Patents
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Description
このようなレーザー光による露光に適した感光性平版印刷版として、重合性感光層を用いた感光性平版印刷版を挙げることができる。重合性感光層は重合開始剤または重合開始系(以下、単に開始剤または開始系ともいう)を選択することで、他の従来の感光層に比べ高感度化が容易であるためである。
さらに、このような印刷版は支持体として、親水性を確保するために、電解処理やブラシ処理などにより表面に凹凸を形成した支持体を使用するため、レーザー露光時の反射光の散乱によりさらに画像品質、シャープネスが損なわれ、シャドウ部の再現性が大きく低下する。
特許文献2(特開2006−65061号公報)には、特定構造を有するバインダーポリマーを使用することによる上記FMスクリーンに適した平版印刷版原版が開示されているが、空気中の二酸化炭素により中和された状態にある疲労現像液(通常使用する現像液よりもpHが低下した現像液)で現像処理を行うと網点再現性が低下する(微小な網点が太ってしまう)場合があり、幅広いpH幅の現像液で現像できる平版印刷版が望まれている。
即ち、本発明は以下の通りである。
<1> 支持体上に
(i)少なくとも1つの下記一般式(I)で表される構造を有するモノマーを重合して得られるポリマー、
(ii)少なくとも1つの下記一般式(II)で表される部分構造と不飽和二重結合を有する重合性化合物、及び、
(iii)ラジカル重合開始剤
を含有する感光層を設けたことを特徴とするネガ型平版印刷版原版。
<2> 一般式(I)において、置換基を有してもよい脂環式アルキル基が、炭素数5〜20の脂環式アルキル基であることを特徴とする上記<1>記載のネガ型平版印刷版原版。
<3> 一般式(I)において、置換基を有してもよい脂環式アルキル基が、炭素数5〜10の脂環式アルキル基であることを特徴とする上記<1>記載のネガ型平版印刷版原版。
<4> 少なくとも1つの一般式(I)で表される構造を有するモノマーを重合して得られるポリマー(i)が、さらに共重合により下記一般式(III)及び(IV)で表される構造単位を含有させたポリマーであることを特徴とする上記<1>〜<3>のいずれか1項記載のネガ型平版印刷版原版。
<5> ラジカル重合開始剤(iii)が、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、メタロセン化合物から選ばれる化合物であることを特徴とする上記<1>〜<4>のいずれか1項記載のネガ型平版印刷版原版。
本発明は、上記ネガ型平版印刷版原版に関するものであるが、その他の事項についても参考のために記載する。
(i)少なくとも1つの下記一般式(I)で表される構造を有するモノマーを重合して得られるポリマー、
(ii)少なくとも1つの下記一般式(II)で表される部分構造と不飽和二重結合を有する重合性化合物、及び
(iii)ラジカル重合開始剤
を含有する感光層を設けたことを特徴とするネガ型平版印刷版原版。
次に、本発明で使用する特定構造を有するモノマーを重合して得られるポリマーを有する感光性平版印刷版(平版印刷版原版)について、その構成を順次説明する。
最初に、本発明で使用する感光性平版印刷版の支持体について説明する。
本発明で使用され得る支持体は、表面が親水性であれば如何なるものでも使用され得るが、寸度的に安定な板状物が好ましく、例えば、紙、プラスチック(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等)がラミネートされた紙、また、例えばアルミニウム(アルミニウム合金も含む。)、亜鉛、銅等のような金属またはその合金(例えばケイ素、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケルとの合金)の板、更に、例えば二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酪酸酢酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール等のようなプラスチックのフィルム、上記の如き金属または合金がラミネートもしくは蒸着された紙もしくはプラスチックフィルム等が挙げられる。これらの支持体のうち、アルミニウム板は寸度的に著しく安定であり、しかも安価であるので特に好ましい。更に、特公昭48−18327号公報に記載されているようなポリエチレンテレフタレートフィルム上にアルミニウムシートが結合された複合体シートも好ましい。通常その厚さは0.05mm〜1mm程度である。
砂目立て処理方法は、特開昭56−28893号公報に開示されているような機械的砂目立て、化学的エッチング、電解グレイン等がある。更に塩酸または硝酸電解液中で電気化学的に砂目立てする電気化学的砂目立て方法、およびアルミニウム表面を金属ワイヤーでひっかくワイヤーブラシグレイン法、研磨球と研磨剤でアルミニウム表面を砂目立てするボールグレイン法、ナイロンブラシと研磨剤で表面を砂目立てするブラシグレイン法のような機械的砂目立て法を用いることができ、上記砂目立て方法を単独あるいは組み合わせて用いることもできる。
その中でも本発明において有用に使用される表面粗さを作る方法は、塩酸または硝酸電解液中で化学的に砂目たてする電気化学的方法であり、適する電気量は100C/dm2〜400C/dm2の範囲である。さらに具体的には、0.1〜50%の塩酸または硝酸を含む電解液中、温度20〜100℃、時間1秒〜30分、電気量100C/dm2〜400C/dm2の条件で電解を行うことが好ましい。
本発明において好適に用いられるアルカリ剤は、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、アルミン酸ソーダ、メタケイ酸ソーダ、リン酸ソーダ、水酸化カリウム、水酸化リチウム等が挙げられ、濃度と温度の好ましい範囲はそれぞれ1〜50%、20〜100℃であり、アルミニウムの溶解量が5〜20g/m3となるような条件が好ましい。
エッチングの後、表面に残留する汚れ(スマット)を除去するために酸洗いが行われる。用いられる酸としては、硝酸、硫酸、リン酸、クロム酸、フッ酸、ホウフッ化水素酸等が挙げられる。特に電気化学的粗面化処理後のスマット除去処理方法としては、好ましくは特開昭53−12739号公報に記載されているような50〜90℃の温度の15〜65質量%の硫酸と接触させる方法、および、特公昭48−28123号公報に記載されているアルカリエッチングする方法が挙げられる。
尚、本発明において好ましいアルミニウム支持体の表面粗さ(Ra)は、0.3〜0.7μmである。
以上のようにして処理されたアルミニウム支持体は、さらに陽極酸化処理が施される。
陽極酸化処理は、当該技術分野において従来より行われている方法で行うことができる。
具体的には、硫酸、リン酸、クロム酸、シュウ酸、スルファミン酸、ベンゼンスルフォン酸等あるいはこれらの二種以上を組み合わせて、水溶液または非水溶液中でアルミニウムに直流または交流を流すと、アルミニウム支持体表面に陽極酸化皮膜を形成することができる。
陽極酸化処理の条件は、使用される電解液によって種々変化するので一概に決定され得ないが、一般的には電解液の濃度が1〜80%、液温5〜70℃、電流密度0.5〜60アンペア/dm2、電圧1〜100V、電解時間10〜100秒の範囲が適当である。
これらの陽極酸化処理のうちでも特に英国特許第1,412,768号明細書に記載されている、硫酸中で高電流密度で陽極酸化する方法、および、米国特許第3,511,661号明細書に記載されているリン酸を電解浴として陽極酸化する方法が好ましい。
本発明においては、陽極酸化皮膜は1〜10g/m2であることが好ましい。より好ましくは、1.5〜7g/m2であり、更に好ましくは、2〜5g/m2である。
更に具体的には、有機下塗層に用いられる有機化合物としては例えば、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、アラビアガム、2−アミノエチルホスホン酸等のアミノ基を有するホスホン酸類、置換基を有してもよいフェニルホスホン酸、ナフチルホスホン酸、アルキルホスホン酸、グリセロホスホン酸、メチレンジホスホン酸およびエチレンジホスホン酸等の有機ホスホン酸、置換基を有してもよいフェニルリン酸、ナフチルリン酸、アルキルリン酸およびグリセロリン酸等の有機リン酸、置換基を有してもよいフェニルホスフィン酸、ナフチルホスフィン酸、アルキルホスフィン酸およびグリセロホスフィン酸等の有機ホスフィン酸、グリシンやβ−アラニン等のアミノ酸類、およびトリエタノールアミンの塩酸塩等のヒドロキシル基を有するアミンの塩酸塩等から選ばれるが、二種以上混合して用いてもよい。
これに用いる溶液は、アンモニア、トリエチルアミン、水酸化カリウム等の塩基性物質や、塩酸、リン酸等の酸性物質によりpHを調節し、pH1〜12の範囲で使用することもできる。また、光重合型感光性平版印刷版の調子再現性改良のために、黄色染料を添加することもできる。
有機下塗層の乾燥後の被覆量は、2〜200mg/m2が適当であり、好ましくは5〜100mg/m2である。上記範囲内において十分な耐刷性が得られる。
本発明で使用される感光性平版印刷版原版の感光層は、下記(i)〜(iii)を含有して構成される。
(i)少なくとも1つの下記一般式(I)で表される構造を有するモノマーを重合して得られるポリマー
(ii)少なくとも1つの下記一般式(II)で表される部分構造と不飽和二重結合を有する重合性化合物
(iii)ラジカル重合開始剤
これらにつき、順次説明する。
バインダーポリマーとしては、感光層の皮膜形成剤としてだけでなく、アルカリ現像液に溶解する必要があるため、アルカリ水に可溶性または膨潤性である有機高分子重合体が使用される。
本発明において好適なバインダーポリマーは、少なくとも下記一般式(I)で示される構造単位を有するモノマーを重合して得られるポリマーである。
アリール基として示したものをあげることができ、アシルチオ基におけるアシル基(R6CO−)のR6は前述のとおりである。これらの中ではアルキルチオ基、ならびにアリールチオ基がより好ましい。好ましい置換チオ基の具体例としては、メチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、エトキシエチルチオ基、カルボキシエチルチオ基、メトキシカルボニルチオ基等が挙げられる。
塩基陰イオン基を意味し、通常は対陽イオンと共に使用されるのが好ましい。このような対陽イオンとしては、一般に知られるもの、すなわち、種々のオニウム類(アンモニウム類、スルホニウム類、ホスホニウム類、ヨードニウム類、アジニウム類等)、ならびに金属イオン類(Na+、K+、Ca2+、Zn2+等)が挙げられる。
一般式(III)の具体例としては以下に示す構造単位が挙げられる。
なお、上記の分子量、酸価、二重結合量を満足する範囲であれば、上記一般式(I)、(III)、(IV)以外の構造単位をさらに追加してもよい。以下、本発明に係る特定ポリマーの具体例(P−1〜P−20)を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
有機高分子重合体としては、種々のものが挙げられるが、水現像を望む場合には、例えば水可溶性有機高分子重合体を用いる。この様な有機高分子重合体としては、側鎖にカル
ボン酸基を有する付加重合体、例えば特開昭59−44615号、特公昭54−34327号、特公昭58−12577号、特公昭54−25957号、特開昭54−92723号、特開昭59−53836号、特開昭59−71048号の各公報に記載されているもの、即ちメタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体等や、側鎖にカルボン酸基を有する酸性セルロース誘導体、水酸基を有する付加重合体に環状酸無水物を付加させたもの、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、並びに、硬化皮膜の強度を上げ得るアルコール可溶性ポリアミドや2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンとエピクロロヒドリンのポリエーテル等が挙げられる。
更には、特公平7−120040号、特公平7−120041号、特公平7−120042号、特公平8−12424号、特開昭63−287944号、特開昭63−287947号、特開平1−271741号、特開平11−352691号の各公報に記載のポリウレタン樹脂も本発明の用途に使用できる。
本発明に使用される感光層に含有される不飽和二重結合を有する重合性化合物は、エチレン性不飽和二重結合基を少なくとも1個、好ましくは2個以上有する化合物の中から任意に選択することができる。例えばモノマー、プレポリマー、すなわち2量体、3量体およびオリゴマー、またはこれらの混合物ならびにこれらの共重合体等の化学的形態をもつものである。
また、本発明に使用される重合性化合物は、(ii)少なくとも1つの一般式(II)で表される部分構造を有していることが特徴である。
本発明において、前記(ii)不飽和二重結合を有する重合性化合物と前記(i)構造を有するモノマーを重合して得られるポリマーの使用割合は、質量比(ii)/(i)で1.5以下とするのが好ましく、とくに0.1〜1.5、より好ましくは0.1〜1.0、さらに好ましくは0.1〜0.8である。
次いで、本発明で使用する感光層中に含有される重合開始剤について説明する。本発明で使用する感光層中に含有される重合開始剤としては、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、メタロセン化合物から選ばれるラジカル重合開始剤が好適に用いられる。両開始剤の具体例を以下に示す。
安定性に優れ、高感度なラジカル発生が可能である。具体的には、2,2'−ビス(o−クロロフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニルビイミダゾール、2,2'−ビス(o−ブロモフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニルビイミダゾール、2,2'−ビス(o,p−ジクロロフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニルビイミダゾール、2,2'−ビス(o−クロロフェニル)−4,4',5,5'−テトラ(m−メトキシフェニル)ビイミダゾール、2,2'−ビス(o,o'−ジクロロフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニルビイミダゾール、2,2'−ビス(o−ニトロフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニルビイミダゾール、2,2'−ビス(o−メチルフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニルビイミダゾール、2,2'−ビス(o−トリフルオロメチルフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニルビイミダゾール等が挙げられる。
好ましいメタロセン化合物としては、特開平1−152109号公報、特開平1−304453号公報に開示されているフェロセン、鉄アレーン錯体類、特開昭59−152396号、特開昭61−151197号各公報に開示されているチタノセン化合物が挙げられる。好ましくはチタノセン化合物が挙げられ、具体的には、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ジ−クロライド、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−フェニル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4,6−トリフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,6−ジフルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4−ジフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4−ジフルオロフェニ−1−イル、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(ピリ−1−イル)フェニル)チタニウム等を挙げることができる。
なお、これら重合開始剤は、感光層の全成分の0.5〜10.0質量%の範囲で使用されるのが好ましい。より好ましくは1.0〜5.0質量%の範囲である。
本発明における好ましい増感色素の例としては、以下の化合物類に属しており、かつ350nmから450nm域に吸収波長を有するものを挙げることができる。多核芳香族類(例えば、ピレン、ペリレン、トリフェニレン)、キサンテン類(例えば、フルオレッセイン、エオシン、エリスロシン、ローダミンB、ローズベンガル)、シアニン類(例えばチアカルボシアニン、オキサカルボシアニン)、メロシアニン類(例えば、メロシアニン、カルボメロシアニン)、チアジン類(例えば、チオニン、メチレンブルー、トルイジンブルー)、アクリジン類(例えば、アクリジンオレンジ、クロロフラビン、アクリフラビン)、アントラキノン類(例えば、アントラキノン)、スクアリウム類(例えば、スクアリウム)。
本発明の感光性組成物には、さらにその用途、製造方法等に適したその他の成分を適宜添加することができる。以下、好ましい添加剤に関し例示する。
ある種の添加剤(以後、共増感剤という)を用いることで、感度をさらに向上させることができる。これらの作用機構は明確ではないが、多くは次のような化学プロセスに基づくものと考えられる。即ち、先述の開始系の光吸収により開始される光反応と、それに引き続く付加重合反応の過程で生じる様々な中間活性種(ラジカル、過酸化物、酸化剤、還元剤等)と、共増感剤が反応し、新たな活性ラジカルを生成するものと推定される。これらは、大きくは、(a)還元されて活性ラジカルを生成しうるもの、(b)酸化されて活性ラジカルを生成しうるもの、(c)活性の低いラジカルと反応し、より活性の高いラジカルに変換するか、もしくは連鎖移動剤として作用するものに分類できるが、個々の化合物がこれらのどれに属するかに関しては、通説がない場合も多い。
炭素−ハロゲン結合を有する化合物:還元的に炭素−ハロゲン結合が解裂し、活性ラジカルを発生すると考えられる。具体的には、例えば、トリハロメチル−s−トリアジン類や、トリハロメチルオキサジアゾール類等が好適に使用できる。
フェロセン、鉄アレーン錯体類:還元的に活性ラジカルを生成しうる。
アルキルアート錯体:酸化的に炭素−ヘテロ結合が解裂し、活性ラジカルを生成すると考えられる。具体的には例えば、トリアリールアルキルボレート類が好適に使用される。
また、本発明においては以上の基本成分の他に感光性組成物の製造中あるいは保存中において重合可能なエチレン性不飽和二重結合を有する化合物の不要な熱重合を阻止するために少量の熱重合防止剤を添加することが望ましい。適当な熱重合防止剤としてはハイドロキノン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、4,4'−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、N−ニトロソフェニルヒドロキシアミン第一セリウム塩等が挙げられる。熱重合防止剤の添加量は、全組成物の質量に対して約0.01質量%〜約5質量%が好ましい。また必要に応じて、酸素による重合阻害を防止するためにベヘン酸やベヘン酸アミドのような高級脂肪酸誘導体等を添加して、塗布後の乾燥の過程で感光層の表面に偏在させてもよい。高級脂肪酸誘導体の添加量は、全組成物の約0.5質量%〜約10質量%が好ましい。
さらに、感光層の着色を目的として染料もしくは顔料を添加してもよい。これにより、印刷版としての、製版後の視認性や、画像濃度測定機適性といったいわゆる検版性を向上させることができる。着色剤としては、多くの染料は光重合系感光層の感度の低下を生じるので、特に顔料の使用が好ましい。具体例としては例えばフタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、カーボンブラック、酸化チタンなどの顔料、エチルバイオレット、クリスタルバイオレット、アゾ系染料、アントラキノン系染料、シアニン系染料などの染料がある。染料および顔料の添加量は全組成物の約0.5質量%〜約5質量%が好ましい。
さらに、硬化皮膜の物性を改良するために無機充填剤や、その他可塑剤、感光層表面のインク着肉性を向上させうる感脂化剤等の公知の添加剤を加えてもよい。
また、通常、前記感光層の上には、酸素の重合禁止作用を防止するために酸素遮断性の保護層(オーバーコート層)が設けられる。本発明においてこの保護層の塗布質量は0.7〜3.0g/m2の範囲が好ましい。
酸素遮断性保護層に含まれる水溶性ビニル重合体としては、ポリビニルアルコール、およびその部分エステル、エーテル、およびアセタール、またはそれらに必要な水溶性を有
せしめるような実質的量の未置換ビニルアルコール単位を含有するその共重合体が挙げられる。ポリビニルアルコールとしては、71〜100%加水分解され、重合度が300〜2400の範囲のものが挙げられる。具体的には株式会社クラレ製PVA−105、PVA−110、PVA−117、PVA−117H、PVA−120、PVA−124、PVA−124H、PVA−CS、PVA−CST、PVA−HC、PVA−203、PVA−204、PVA−205、PVA−210、PVA−217、PVA−220、PVA−224、PVA−217EE、PVA−217E、PVA−220E、PVA−224E、PVA−405、PVA−420、PVA−613、L−8等が挙げられる。
上記の共重合体としては、88〜100%加水分解されたポリビニルアセテートクロロアセテートまたはプロピオネート、ポリビニルホルマールおよびポリビニルアセタールおよびそれらの共重合体が挙げられる。その他有用な重合体としてはポリビニルピロリドン、ゼラチンおよびアラビアゴム等が挙げられ、これらは単独または併用して用いてもよい。
次に本発明の感光性平版印刷版の製版方法について詳細に説明する。上述した感光性平版印刷版の露光方法は、光源としてAlGaInN半導体レーザー(市販InGaN系半導体レーザー5〜30mW)が波長特性、コストの面で好適である。
上記の平版印刷版の製版に使用される現像液は、特に限定されないが、例えば、無機アルカリ塩とノニオン系界面活性剤とを含有し、pH13以下であるものが好適に使用される。より好ましくはpH12.5からpH10.0である。
ウム、同カリウム、および同アンモニウム等の無機アルカリ剤が挙げられる。これらは単独でも、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
R40−O−(R41−O)pH (V)
これら界面活性剤は単独、もしくは組み合わせて使用することができる。また、これら界面活性剤の現像液中における含有量は有効成分換算で0.1〜20質量%の範囲が好適に使用される。
さらに自動現像機を用いて現像処理を行う場合、処理量に応じて現像液が疲労してくるので、補充液または新鮮な現像液を用いて処理能力を回復させてもよい。
このようにして現像処理された感光性平版印刷版は特開昭54−8002号、同55−115045号、同59-58431号等の各公報に記載されているように、水洗水、界面活性剤等を含有するリンス液、アラビアガムやデンプン誘導体等を含む不感脂化液で後処理される。本発明において感光性平版印刷版の後処理にはこれらの処理を種々組み合わせて用いることができる。
上記のような処理により得られた印刷版は特開2000-89478号公報に記載の方法による後露光処理やバーニングなどの加熱処理により、耐刷性を向上させることができる。
このような処理によって得られた平版印刷版はオフセット印刷機に掛けられ、多数枚の印刷に用いられる。
〔支持体〕
(支持体1:陽極酸化アルミニウム支持体)
厚さ0.30mmの材質1Sのアルミニウム板を8号ナイロンブラシと800メッシュのパミストンの水懸濁液を用い、その表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬してエッチングした後、流水で水洗後20%HNO3で中和洗浄、水洗した。これをVA=12.7Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水溶液中で300クーロン/dm2の陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。その表面粗さを測定したところ0.45μm(Ra表示)であった。ひきつづいて30%のH2SO4水溶液中に浸漬し、55℃で2分間デスマットした後、33℃、20%H2SO4水溶液中で、砂目立てした面に陰極を配置して、電流密度5A/dm2において50秒間陽極酸化し、厚さが2.6g/m2の陽極酸化皮膜を形成した。こうして作製した陽極酸化アルミニウム支持体を支持体1とした。
上記支持体1に下記のポリマー(P1)の溶液(下塗り液)を、バーコーターを用いて乾燥塗布量が2mg/m2となるように塗布し、80℃で20秒間乾燥した。
下記構造のポリマー(P1) 0.3g
純水 60.0g
メタノール 939.7g
エチレン性不飽和結合含有重合性化合物
(表1記載の化合物:M−1、M−2、M−3、M−4、M−5、M−6、M−7、M−8)
1.1 質量部
バインダーポリマー
(表1記載の化合物:P−1、P−3、P−4、P−5、P−8、P−10、P−14、P−15、P−16、P−18、P−20)
1.0 質量部
増感色素(D−1) 0.15質量部
重合開始剤(表1記載の化合物:C−1、C−2) 0.12質量部
ε−フタロシアニン(F−1)分散物 0.02質量部
増感助剤(G−1、G−2) 0.5 質量部
フッ素系ノニオン界面活性剤メガファックF−780F
(大日本インキ化学工業(株)製) 0.02質量部
メチルエチルケトン 26.0質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 26.3質量部
ポリビニルアルコール(ケン化度98モル%、重合度500) 5.0質量部
EMALEX710(日本乳化剤(株)製ノニオン界面活性剤) 0.09質量部
純 水 94.91質量部
上述の感光性平版印刷版をFUJIFILM Electronic ImagingLtd製Violet半導体レーザセッターVx9600(InGaN系半導体レーザー405nm±10nm発光/出力30mw)に装填し、90μJ/cm2の露光量で、解像度2438dpiで、富士写真フイルム製FMスクリーンTAFFETA20で35%の平網を描画した。露光後の版は自動的に、接続されている自動現像機LP1250PLX(ブラシ付)に送られ、100℃−10秒間加熱後、PVA保護層を水洗除去し、引き続いて28℃−20秒間、現像処理される。現像液は富士写真フイルム(株)製現像液DV−2を水で5倍に希釈したものを仕込んだ。現像後の版はリンス浴で水洗後、ガム引き浴へ送られガム引きされた。この際、ガム液には富士写真フイルム(株)製ガム液FP−2Wを水で2倍に希釈したものを用いた。ガム引き後の版は、熱風乾燥後排出され、平網を描画した平版印刷版を得た。得られた、平版印刷版の平網の面積率をCC−dotを使用し計測し、最大と最小の面積差(δdot−1)を計測した。その結果を表1に示した。δdot−1の値が小さいほど平網ムラが少ない。
上述の感光性平版印刷版を上記平網ムラの評価と同様に露光した。その後、同様に自動現像幾での現像処理を行ったが、その際、現像液は富士写真フイルム(株)製現像液DV−2を水で希釈し、pH11.70とpH12.20に調製した現像液を自動現像機に仕込んだ。現像後の版はリンス浴で水洗後、ガム引き浴へ送られガム引きされた。この際、ガム液には富士写真フイルム(株)製ガム液FP−2Wを水で2倍に希釈したものを用いた。ガム引き後の版は、熱風乾燥後排出され、平網を描画した平版印刷版を得た。得られた、平版印刷版の平網の面積率をCC−dotを使用し計測し、pH11.70とpH12.20の現像液で現像した場合の面積差(δdot−2)を計測した。δdot−2の値が小さいほど平網ムラのpH依存性が小さい。測定結果を表1に併記した。
上述の感光性平版印刷版をFUJIFILM Electronic ImagingLtd製Violet半導体レーザセッターVx9600(InGaN系半導体レーザー405nm±10nm発光/出力30mw)に装填し、90μJ/cm2の露光量で、解像度2438dpiで、富士写真フイルム製FMスクリーンTAFFETA20でそれぞれ20%、30%、40%、50%の平網を描画した。露光後の版は上記平網ムラの評価と同様に現像、水洗、ガム引きし、平網を描画した平版印刷版を得た。得られた平版印刷版の面積率をCC−dotを使用し計測し、20%、30%、40%、50%の各平網面積率を平均した値を感度とした。つまり、20%、30%、40%、50%の各平網面積率を足し4で割った値を感度と定義した。理論上、平均値は35%になるが、その値が大
きいほど感度が高いことになる。その結果を表1に併記した。
重合性化合物としてMC−1を1.1質量部使用した以外は、実施例1と同様に感光性組成物を調製し、これを感光層として設けた感光性平版印刷版を用い、実施例1と同様に、感度およびδdotを測定した。その結果を表1に併記した。
比較例2及び3
バインダーポリマーとしてPC−1(比較例2)、PC−2(比較例3)を1.0質量部を使用した以外は、実施例1と同様に感光性組成物を調製し、これを感光層として設けた感光性平版印刷版を用い、実施例1と同様に、感度およびδdotを測定した。その結果を表1に併記した。
った。
Claims (5)
- 一般式(I)において、置換基を有してもよい脂環式アルキル基が、炭素数5〜20の脂環式アルキル基であることを特徴とする請求項1記載のネガ型平版印刷版原版。
- 一般式(I)において、置換基を有してもよい脂環式アルキル基が、炭素数5〜10の脂環式アルキル基であることを特徴とする請求項1記載のネガ型平版印刷版原版。
- 少なくとも1つの一般式(I)で表される構造を有するモノマーを重合して得られるポリマー(i)が、さらに共重合により下記一般式(III)及び(IV)で表される構造単位を含有させたポリマーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のネガ型平版印刷版原版。
- ラジカル重合開始剤(iii)が、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、メタロセン化合物から選ばれる化合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のネガ型平版印刷版原版。
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