以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施の形態で説明する記録再生装置11の信号処理系を示している。この記録再生装置11は、デジタル放送受信機能を備えている。
すなわち、アンテナ12で受信したデジタル放送信号は、入力端子13を介してチューナ部14に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。そして、このチューナ部14で選局された放送信号は、復調復号部15に供給されてデジタルの映像信号及び音声信号等に復元された後、信号処理部16に出力される。
この信号処理部16は、復調復号部15から供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対してそれぞれ所定のデジタル信号処理を施している。そして、この信号処理部16は、デジタルの映像信号をグラフィック処理部17に出力し、デジタルの音声信号を音声処理部18に出力している。
このうち、グラフィック処理部17は、信号処理部16から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(on screen display)信号生成部19で生成されるOSD信号を重畳して出力する機能を有する。そして、グラフィック処理部17から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部20に供給される。
この映像処理部20は、入力されたデジタルの映像信号を、後段の映像表示部22で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、出力端子21を介して映像表示部22に出力して映像表示させる。
また、上記音声処理部18は、入力されたデジタルの音声信号を、後段のスピーカ24で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、出力端子23を介してスピーカ24に出力して音声再生させる。
ここで、この記録再生装置11は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部25によって統括的に制御されている。この制御部25は、CPU(central processing unit)25aを内蔵しており、記録再生装置11の本体に設置された操作部26からの操作情報、または、リモートコントローラ27から送出され受信部28で受信した操作情報を受けて、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
この場合、制御部25は、メモリ部25bを利用している。このメモリ部25bは、主として、CPU25aが実行する制御プログラムを格納したROM(read only memory)と、該CPU25aに作業エリアを提供するためのRAM(random access memory)と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリとを有している。
また、この制御部25には、ディスクドライブ部29が接続されている。このディスクドライブ部29は、例えばDVD(digital versatile disk)等の光ディスク30を着脱自在とするもので、装着された光ディスク30に対してデジタルデータの記録再生を行なう機能を有している。
そして、上記制御部25は、ユーザによる操作部35やリモートコントローラ36の操作に基づいて、上記復調復号部15から得られるデジタルの映像信号及び音声信号を、記録再生処理部31によって暗号化や所定の記録フォーマットに変換した後、ディスクドライブ部29に供給して光ディスク30に記録させるように制御することができる。
また、この制御部25は、ユーザによる操作部35やリモートコントローラ36の操作に基づいて、ディスクドライブ部29により光ディスク30からデジタルの映像信号及び音声信号を読み出させ、上記記録再生処理部31によって復号化した後、信号処理部16に供給することによって、以後、上記した映像表示及び音声再生に供させるように制御することができる。
さらに、この制御部25には、HDD(hard disk drive)32が接続されている。この制御部25は、ユーザによる操作部35やリモートコントローラ36の操作に基づいて、上記復調復号部15から得られるデジタルの映像信号及び音声信号を、記録再生処理部31によって暗号化や所定の記録フォーマットに変換した後、HDD32に供給してハードディスク32aに記録させるように制御することができる。
また、この制御部25は、ユーザによる操作部35やリモートコントローラ36の操作に基づいて、HDD29によりハードディスク32aからデジタルの映像信号及び音声信号を読み出させ、上記記録再生処理部31によって復号化した後、信号処理部16に供給することによって、以後、上記した映像表示及び音声再生に供させるように制御することができる。
さらに、上記記録再生処理部31には、入力端子33が接続されている。この入力端子33は、記録再生装置11の外部からデジタルの映像信号及び音声信号を直接入力するためのものである。この入力端子33を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、制御部25の制御に基づいて、記録再生処理部31を介した後、信号処理部16に供給されて、以後、上記した映像表示及び音声再生に供される。
また、この入力端子33を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、制御部25の制御に基づいて、記録再生処理部31を介した後、ディスクドライブ部29による光ディスク30に対しての記録再生や、HDD32によるハードディスク32aに対しての記録再生に供される。
ここにおいて、上記制御部25は、入力支援部25cを備えている。この入力支援部25cは、詳細は後述するが、上記映像表示部22の画面上に所定の配列で表示される複数個の入力欄に、ユーザが数字または文字等を順次入力していく場合、ユーザの入力操作が容易化されるように支援する機能を有している。
図2は、上記リモートコントローラ27の外観を示している。このリモートコントローラ27には、主として、電源キー27a、チャンネルアップダウンキー27b、音量調整キー27c、メニューキー27d、戻るキー27e、カーソル上キー27f、カーソル下キー27g、カーソル左キー27h、カーソル右キー27i、決定キー27j、終了キー27k等が設けられている。
また、このリモートコントローラ27には、上記ディスクドライブ部29やHDD32に対して機能する、再生キー27l、早戻しキー27m、早送りキー27n、停止キー27o、記録キー27p、一時停止キー27q等が設けられている。
ここで、ユーザが、例えばデータ放送を受信して特定地域の情報を入手するために、その地域の郵便番号を入力する場合を考える。この場合、ユーザは、リモートコントローラ27のメニューキー27dを操作して、階層構造となされた複数のメニュー画面に分け入ることにより、図3に一例を示すような、数字入力画面34を上記映像表示部22の画面上に表示させる。
この数字入力画面34には、それぞれに「空欄」,「0」,「1」,「2」,……,「9」の11個の数字のうちの1つが入力される7つの入力欄が、画面上で水平方向に一列に配列されている。そして、以下、図中、一番左側の入力欄を先頭または最上位桁の入力欄とし、一番右側の入力欄を末尾また最下位桁の入力欄として、先頭から末尾に向けて各入力欄に順に符号a,b,c,d,e,f,gを付すことにより、上記入力支援部25cの入力支援機能を用いて各入力欄a〜gに数字を入力する例について説明する。
図4は、各入力欄a〜gに数字を入力する際の第1の例を示している。まず、映像表示部22の画面上に数字入力画面34が最初に表示されたとき、図4(a)に示すように、全ての入力欄a〜gは空欄であり、先頭の入力欄aが図中ハッチングで示すように選択された状態となっている。
このような状態で、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル上キー27fを操作すると、操作する毎に、入力欄aに「0」→「1」→「2」→……→「9」→「空欄」→「0」のように数字が昇順で循環的に順次表示される。また、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル下キー27gを操作すると、操作する毎に、入力欄aに「0」→「空欄」→「9」→「8」→……→「1」→「0」のように数字が降順で循環的に順次表示される。
そして、図4(b)に示すように、ユーザが入力欄aに例えば「1」を表示させた状態で、リモートコントローラ27の決定キー27jを操作すると、入力欄aに数字「1」が設定されることになる。
このように入力欄aに所定の数字(この場合「1」)が設定された後、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル右キー27iを操作すると、図4(c)に示すように、先頭の入力欄aの次に先頭となる入力欄b、つまり、先頭の入力欄aより1つだけ末尾寄りとなる入力欄bが、図中ハッチングで示すように選択され、その入力欄bに予め設定された所定の数字(この場合「0」)が自動的に表示される。
このため、ユーザは、入力欄bに数字「0」を設定する場合には、そのままリモートコントローラ27の決定キー27jを操作することにより、入力欄bに数字「0」を設定することができる。
また、入力欄bに「0」以外の数字を設定する場合、ユーザは、リモートコントローラ27のカーソル上または下キー27f,27gを操作することにより、入力欄bに表示される数字を自由に変更することができる。そして、ユーザは、入力欄bに設定すべき数字が表示されたとき、リモートコントローラ27の決定キー27jを操作することにより、入力欄bに表示されている数字を設定することができる。
入力欄bに所定の数字が設定された後、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル右キー27iを操作すると、入力欄bの次に先頭となる入力欄c、つまり、入力欄bより1つだけ末尾寄りとなる入力欄cが選択され、その入力欄cに予め設定された所定の数字(この場合も「0」)が自動的に表示される。
この入力欄cに表示された数字「0」も、ユーザがリモートコントローラ27の決定キー27jを操作すればそのまま設定される。また、入力欄cに表示された数字「0」は、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル上または下キー27f,27gを操作すれば自由に変更することができ、ユーザがリモートコントローラ27の決定キー27jを操作することにより、入力欄cに表示されている数字を設定することができる。
以下、残りの入力欄d〜gについても、それぞれ、上記と同様に、前(左隣)の入力欄への数字の設定が行なわれた後、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル右キー27iを操作することにより自動的に選択されて所定の数字が表示されるので、ユーザによる数字の選択と設定とを行なうことができる。そして、この操作が繰り返されることにより、全ての入力欄a〜gに対する数字の設定が完了されることになる。
また、図4(b)に示したように、先頭の入力欄aに所定の数字(この場合「1」)が設定された後、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル左キー27hを操作した、つまり、先頭(最上位桁)の入力欄aが選択されている状態でさらに先頭(上位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれたとする。
すると、図4(d)に示すように、末尾の入力欄gが図中ハッチングで示すように選択されるとともに、その末尾の入力欄gが選択されたときに空欄となっていた全ての入力欄(この場合b〜g)に、予め設定された所定の数字(この場合「0」)が自動的に表示される。
このため、ユーザは、入力欄b〜gのうち数字「0」を設定すべき入力欄に対しては、リモートコントローラ27のカーソル左または右キー27h,27iを操作して、その入力欄を選択し、決定キー27jを操作することにより、数字「0」を設定することができる。
また、入力欄b〜gのうち「0」以外の数字を設定すべき入力欄に対しては、ユーザは、リモートコントローラ27のカーソル左または右キー27h,27iを操作して入力欄を選択し、その選択した入力欄において、リモートコントローラ27のカーソル上または下キー27f,27gを操作して表示される数字を変更する。その後、ユーザは、入力欄に設定すべき数字が表示されたとき、リモートコントローラ27の決定キー27jを操作して、入力欄に表示されている数字を設定する。
上記した第1の例によれば、先頭(最上位桁)の入力欄aが選択されている状態でさらに先頭(上位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれた場合、末尾の入力欄gが選択されるとともに、そのときに空欄となっていた全ての入力欄に、予め設定された所定の数字が自動的に表示されるようにしている。
このように、予め設定した数字を複数の入力欄に一括入力するようにしたことにより、ユーザが同じ数字を複数の入力欄に1つ1つ入力していく操作が不要となり、ユーザの操作を容易化し実用に十分に適するものとすることができる。
図5は、各入力欄a〜gに数字を入力する際の第2の例を示している。まず、映像表示部22の画面上に数字入力画面34が最初に表示されたとき、図5(a)に示すように、全ての入力欄a〜gは空欄であり、末尾の入力欄gが図中ハッチングで示すように選択された状態となっている。
このような状態で、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル上キー27fを操作すると、操作する毎に、入力欄gに「0」→「1」→「2」→……→「9」→「空欄」→「0」のように数字が昇順で循環的に順次表示される。また、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル下キー27gを操作すると、操作する毎に、入力欄gに「0」→「空欄」→「9」→「8」→……→「1」→「0」のように数字が降順で循環的に順次表示される。
そして、図5(b)に示すように、ユーザが入力欄gに例えば「1」を表示させた状態で、リモートコントローラ27の決定キー27jを操作すると、入力欄gに数字「1」が設定されることになる。
このように入力欄gに所定の数字(この場合「1」)が設定された後、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル左キー27hを操作すると、図5(c)に示すように、末尾の入力欄gの次に末尾となる入力欄f、つまり、末尾の入力欄gより1つだけ先頭寄りとなる入力欄fが、図中ハッチングで示すように選択され、その入力欄fに予め設定された所定の数字(この場合「0」)が自動的に表示される。
このため、ユーザは、入力欄fに数字「0」を設定する場合には、そのままリモートコントローラ27の決定キー27jを操作することにより、入力欄fに数字「0」を設定することができる。
また、入力欄fに「0」以外の数字を設定する場合、ユーザは、リモートコントローラ27のカーソル上または下キー27f,27gを操作することにより、入力欄fに表示される数字を自由に変更することができる。そして、ユーザは、入力欄fに設定すべき数字が表示されたとき、リモートコントローラ27の決定キー27jを操作することにより、入力欄fに表示されている数字を設定することができる。
入力欄fに所定の数字が設定された後、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル左キー27hを操作すると、入力欄fの次に末尾となる入力欄e、つまり、入力欄fより1つだけ先頭寄りとなる入力欄eが選択され、その入力欄eに予め設定された所定の数字(この場合も「0」)が自動的に表示される。
この入力欄eに表示された数字「0」も、ユーザがリモートコントローラ27の決定キー27jを操作すればそのまま設定される。また、入力欄eに表示された数字「0」は、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル上または下キー27f,27gを操作すれば自由に変更することができ、ユーザがリモートコントローラ27の決定キー27jを操作することにより、入力欄eに表示されている数字を設定することができる。
以下、残りの入力欄a〜dについても、それぞれ、上記と同様に、後(右隣)の入力欄への数字の設定が行なわれた後、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル左キー27hを操作することにより自動的に選択されて所定の数字が表示されるので、ユーザによる数字の選択と設定とを行なうことができる。そして、この操作が繰り返されることにより、全ての入力欄a〜gに対する数字の設定が完了されることになる。
また、図5(b)に示したように、末尾の入力欄gに所定の数字(この場合「1」)が設定された後、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル右キー27iを操作した、つまり、末尾(最下位桁)の入力欄gが選択されている状態でさらに末尾(下位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれたとする。
すると、図5(d)に示すように、先頭の入力欄aが図中ハッチングで示すように選択されるとともに、その先頭の入力欄aが選択されたときに空欄となっていた全ての入力欄(この場合a〜f)に、予め設定された所定の数字(この場合「0」)が自動的に表示される。
このため、ユーザは、入力欄a〜fのうち数字「0」を設定すべき入力欄に対しては、リモートコントローラ27のカーソル左または右キー27h,27iを操作して、その入力欄を選択し、決定キー27jを操作することにより、数字「0」を設定することができる。
また、入力欄a〜eのうち「0」以外の数字を設定すべき入力欄に対しては、ユーザは、リモートコントローラ27のカーソル左または右キー27h,27iを操作して入力欄を選択し、その選択した入力欄において、リモートコントローラ27のカーソル上または下キー27f,27gを操作して表示される数字を変更する。その後、ユーザは、入力欄に設定すべき数字が表示されたとき、リモートコントローラ27の決定キー27jを操作して、入力欄に表示されている数字を設定する。
上記した第2の例によれば、末尾(最下位桁)の入力欄gが選択されている状態でさらに末尾(下位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれた場合、先頭の入力欄aが選択されるとともに、そのときに空欄となっていた全ての入力欄に、予め設定された所定の数字が自動的に表示されるようにしている。
このように、予め設定した数字を複数の入力欄に一括入力するようにしたことにより、ユーザが同じ数字を複数の入力欄に1つ1つ入力していく操作が不要となり、ユーザの操作を容易化し実用に十分に適するものとすることができる。
図6は、各入力欄a〜gに数字を入力する際の第3の例を示している。この第3の例では、基本的な動作は上記した第1の例と同様であるため、ここでは第1の例と異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、図6(a)に示すように、先頭の入力欄aが選択され、そこに所定の数字(この場合「1」)が設定された後、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル左キー27hを操作した、つまり、先頭(最上位桁)の入力欄aが選択されている状態でさらに先頭(上位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれたとする。
この場合、図6(b)に示すように、末尾の入力欄gが図中ハッチングで示すように選択されるとともに、その末尾の入力欄gが選択されたときに空欄となっていた全ての入力欄(この場合b〜g)に、予め設定された所定の数字として、先頭の入力欄aに設定された数字(この場合「1」)が自動的に表示される。
このため、ユーザは、入力欄b〜gのうち数字「1」を設定すべき入力欄に対しては、リモートコントローラ27のカーソル左または右キー27h,27iを操作して、その入力欄を選択し、決定キー27jを操作することにより、数字「1」を設定することができる。
また、入力欄b〜gのうち「1」以外の数字を設定すべき入力欄に対しては、ユーザは、リモートコントローラ27のカーソル左または右キー27h,27iを操作して入力欄を選択し、その選択した入力欄において、リモートコントローラ27のカーソル上または下キー27f,27gを操作して表示される数字を変更する。その後、ユーザは、入力欄に設定すべき数字が表示されたとき、リモートコントローラ27の決定キー27jを操作して、入力欄に表示されている数字を設定する。
さらに、図6(c)に示すように、入力欄a,e,f,gにそれぞれ数字「5」,「2」,「0」,「0」が設定され、先頭の入力欄aが選択されているときに、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル左キー27hを操作した、つまり、先頭(最上位桁)の入力欄aが選択されている状態でさらに先頭(上位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれたとする。
この場合、図6(d)に示すように、末尾の入力欄gが図中ハッチングで示すように選択されるとともに、その末尾の入力欄gが選択されたときに空欄となっていた全ての入力欄(この場合b,c,d)に、予め設定された所定の数字として、先頭の入力欄aに設定された数字(この場合「5」)が自動的に表示される。
このため、ユーザは、入力欄b,c,dのうち数字「5」を設定すべき入力欄に対しては、リモートコントローラ27のカーソル左または右キー27h,27iを操作して、その入力欄を選択し、決定キー27jを操作することにより、数字「1」を設定することができる。
また、入力欄b,c,dのうち「5」以外の数字を設定すべき入力欄に対しては、ユーザは、リモートコントローラ27のカーソル左または右キー27h,27iを操作して入力欄を選択し、その選択した入力欄において、リモートコントローラ27のカーソル上または下キー27f,27gを操作して表示される数字を変更する。その後、ユーザは、入力欄に設定すべき数字が表示されたとき、リモートコントローラ27の決定キー27jを操作して、入力欄に表示されている数字を設定する。
上記した第3の例によれば、先頭(最上位桁)の入力欄aが選択され、そこに所定の数字が設定された状態で、さらに先頭(上位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれた場合、末尾の入力欄gが選択されるとともに、そのときに空欄となっていた全ての入力欄に、先頭の入力欄aに設定された数字が自動的に表示されるようにしている。
このように、予め設定した数字を複数の入力欄に一括入力するようにしたことにより、ユーザが同じ数字を複数の入力欄に1つ1つ入力していく操作が不要となり、ユーザの操作を容易化し実用に十分に適するものとすることができる。
図7は、各入力欄a〜gに数字を入力する際の第4の例を示している。この第4の例では、基本的な動作は上記した第2の例と同様であるため、ここでは第2の例と異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、図7(a)に示すように、末尾の入力欄gが選択され、そこに所定の数字(この場合「1」)が設定された後、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル右キー27iを操作した、つまり、末尾(最下位桁)の入力欄gが選択されている状態でさらに末尾(下位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれたとする。
この場合、図7(b)に示すように、先頭の入力欄aが図中ハッチングで示すように選択されるとともに、その先頭の入力欄aが選択されたときに空欄となっていた全ての入力欄(この場合a〜f)に、予め設定された所定の数字として、末尾の入力欄gに設定された数字(この場合「1」)が自動的に表示される。
このため、ユーザは、入力欄a〜fのうち数字「1」を設定すべき入力欄に対しては、リモートコントローラ27のカーソル左または右キー27h,27iを操作して、その入力欄を選択し、決定キー27jを操作することにより、数字「1」を設定することができる。
また、入力欄a〜fのうち「1」以外の数字を設定すべき入力欄に対しては、ユーザは、リモートコントローラ27のカーソル左または右キー27h,27iを操作して入力欄を選択し、その選択した入力欄において、リモートコントローラ27のカーソル上または下キー27f,27gを操作して表示される数字を変更する。その後、ユーザは、入力欄に設定すべき数字が表示されたとき、リモートコントローラ27の決定キー27jを操作して、入力欄に表示されている数字を設定する。
さらに、図7(c)に示すように、入力欄a,b,c,gにそれぞれ数字「2」,「0」,「0」,「5」が設定され、末尾の入力欄gが選択されているときに、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル右キー27iを操作した、つまり、末尾(最下位桁)の入力欄gが選択されている状態でさらに末尾(下位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれたとする。
この場合、図7(d)に示すように、先頭の入力欄aが図中ハッチングで示すように選択されるとともに、その先頭の入力欄aが選択されたときに空欄となっていた全ての入力欄(この場合d,e,f)に、予め設定された所定の数字として、末尾の入力欄gに設定された数字(この場合「5」)が自動的に表示される。
このため、ユーザは、入力欄d,e,fのうち数字「5」を設定すべき入力欄に対しては、リモートコントローラ27のカーソル左または右キー27h,27iを操作して、その入力欄を選択し、決定キー27jを操作することにより、数字「1」を設定することができる。
また、入力欄d,e,fのうち「5」以外の数字を設定すべき入力欄に対しては、ユーザは、リモートコントローラ27のカーソル左または右キー27h,27iを操作して入力欄を選択し、その選択した入力欄において、リモートコントローラ27のカーソル上または下キー27f,27gを操作して表示される数字を変更する。その後、ユーザは、入力欄に設定すべき数字が表示されたとき、リモートコントローラ27の決定キー27jを操作して、入力欄に表示されている数字を設定する。
上記した第4の例によれば、末尾(最下位桁)の入力欄gが選択され、そこに所定の数字が設定された状態で、さらに末尾(下位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれた場合、先頭の入力欄aが選択されるとともに、そのときに空欄となっていた全ての入力欄に、末尾の入力欄gに設定された数字が自動的に表示されるようにしている。
このように、予め設定した数字を複数の入力欄に一括入力するようにしたことにより、ユーザが同じ数字を複数の入力欄に1つ1つ入力していく操作が不要となり、ユーザの操作を容易化し実用に十分に適するものとすることができる。
図8は、各入力欄a〜gに数字を入力する際の第5の例を示している。この第5の例では、基本的な動作は上記した第3及び第4の例と同様であるため、ここでは第3及び第4の例と異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、図8(a)に示すように、入力欄a,b,cにそれぞれ数字「2」,「0」,「0」が設定され、先頭の入力欄aが選択されているときに、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル左キー27hを操作した、つまり、先頭(最上位桁)の入力欄aが選択されている状態でさらに先頭(上位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれたとする。
この場合、図8(b)に示すように、末尾の入力欄gが図中ハッチングで示すように選択されるとともに、その末尾の入力欄gが選択されたときに空欄となっていた全ての入力欄(この場合d,e,f,g)に、先頭の入力欄aに設定された数字(この場合「2」)が自動的に表示される。
このように、末尾の入力欄gが選択されている状態で、図8(c)に示すように、ユーザが入力欄gを空欄とした後、リモートコントローラ27のカーソル右キー27iを操作した、つまり、末尾(最下位桁)の入力欄gが選択されている状態でさらに末尾(下位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれたとする。
この場合、図8(d)に示すように、先頭の入力欄aが図中ハッチングで示すように選択されるとともに、先に先頭の入力欄aに設定された数字「2」が表示されていた入力欄d,e,fが元の空欄に戻される。
また、このように、先頭の入力欄aが選択されている状態で、図8(e)に示すように、ユーザが入力欄aを空欄とした後、リモートコントローラ27のカーソル左キー27hを操作した、つまり、先頭(最上位桁)の入力欄aが選択されている状態でさらに先頭(上位桁)の入力欄を選択する操作が行なわれたとする。この場合、図8(f)に示すように、末尾の入力欄gが図中ハッチングで示すように選択されるとともに、入力欄b,cが元の空欄に戻される。
上記した第5の例によれば、複数の入力欄に予め設定された数字を一括して入力するとともに、数字を一括入力した入力欄を一括して空欄に戻すことができるようにしているため、ユーザの操作を容易化し実用に十分に適するものとすることができる。
次に、先頭の入力欄aが選択されているとき、さらに先頭の入力欄を選択する操作が行なわれたことにより末尾の入力欄が選択された状態、または、末尾の入力欄gが選択されているとき、さらに末尾の入力欄を選択する操作が行なわれたことにより先頭の入力欄が選択された状態で、そのときに空欄となっている複数の入力欄に表示させるべき所定の数字を設定することについて説明する。
この場合、ユーザは、リモートコントローラ27のメニューキー27dを操作して、階層構造となされた複数のメニュー画面に分け入ることにより、図9に一例を示すような、入力指定画面35を上記映像表示部22の画面上に表示させる。この入力指定画面35には、「0入力指定」、「両端部入力指定」、「指定値入力」なる3つの項目35a,35b,35cが表示されている。
ユーザは、リモートコントローラ27のカーソル上または下キー27f,27gを操作していずれかの項目35a〜35cを選択し決定キー27jを操作することにより、空欄となっている複数の入力欄に表示させるべき所定の数字を設定することができる。
このうち、「0入力指定」の項目35aが選択され決定されると、先頭の入力欄aが選択されている状態で、さらに先頭の入力欄を選択する操作が行なわれたことにより末尾の入力欄が選択されたとき、または、末尾の入力欄gが選択されている状態で、さらに末尾の入力欄を選択する操作が行なわれたことにより先頭の入力欄aが選択されたときに、空欄となっている複数の入力欄に表示させるべき所定の数字は「0」となる。
また、「両端部入力指定」の項目35bが選択され決定されると、先頭の入力欄aが選択されている状態で、さらに先頭の入力欄を選択する操作が行なわれたことにより末尾の入力欄が選択されたときに、空欄となっている複数の入力欄に表示され所定の数字は、先頭の入力欄aに設定されている数字となる。これに対し、末尾の入力欄gが選択されている状態で、さらに末尾の入力欄を選択する操作が行なわれたことにより先頭の入力欄aが選択されたときに、空欄となっている複数の入力欄に表示される所定の数字は、末尾の入力欄gに設定されている数字となる。
さらに、「指定値入力」の項目35cが選択され決定されると、先頭の入力欄aが選択されている状態で、さらに先頭の入力欄を選択する操作が行なわれたことにより末尾の入力欄が選択されたとき、または、末尾の入力欄gが選択されている状態で、さらに末尾の入力欄を選択する操作が行なわれたことにより先頭の入力欄aが選択されたときに、空欄となっている複数の入力欄に表示される所定の数字を、ユーザが設定することができる。
すなわち、「指定値入力」の項目35cが選択され決定されると、図10に一例を示すような、数字設定画面36が上記映像表示部22の画面上に表示される。この数字設定画面36には、数字表示部36aが表示されている。そして、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル上キー27fを操作すると、操作する毎に、入力欄aに「0」→「1」→「2」→……→「9」→「空欄」→「0」のように数字が昇順で循環的に順次表示される。
また、ユーザがリモートコントローラ27のカーソル下キー27gを操作すると、操作する毎に、入力欄aに「0」→「空欄」→「9」→「8」→……→「1」→「0」のように数字が降順で循環的に順次表示される。そして、ユーザが数字表示部36a所定の数字を表示させた状態で、リモートコントローラ27の決定キー27jを操作すると、その数字が設定されることになる。
なお、「指定値入力」の項目35cが選択され決定された場合、図11に一例を示すような、入力設定画面37を上記映像表示部22の画面上に表示させるようにすることもできる。この入力設定画面37には、数字だけでなく、英文字や各種の符号等も表示されている。
ユーザは、リモートコントローラ27のカーソル上、下、左、右キー27f〜27iを操作して所望の数字、英文字または符号等を選択し、決定キー27jを操作することにより設定される。これにより、数字だけでなく英文字や各種の符号等も、空欄となっている複数の入力欄への一括入力に使用することが可能となる。
また、先に図3で示した郵便番号を入力する数字入力画面34のように、入力する内容が数字だけでなく英文字や各種の符号等も含むような場合には、その入力画面から、上記した入力指定画面35の「指定値入力」なる項目35cを経由することなく、図11に示した入力設定画面37を表示させて入力を行なうことができる。
そして、数字、英文字や各種の符号等を入力する場合、上記した第1乃至第5の例で示した入力形態を、相互に矛盾が生じない範囲で種々組み合わせて利用することができることはもちろんである。
図12は、上記した入力支援部25cが行なう入力支援動作をまとめたフローチャートを示している。なお、図12においては、数字を入力する場合についての動作を説明しているが、これは、数字に限らず英文字や各種の符号等を入力する場合であっても同様に動作説明ができることは言うまでもないことである。
すなわち、処理が開始(ステップS1)されると、入力支援部25cは、ステップS2で、先頭の入力欄が選択されている状態で、さらに先頭の入力欄を選択する操作が行なわれたことにより末尾の入力欄が選択されたとき、または、末尾の入力欄が選択されている状態で、さらに末尾の入力欄を選択する操作が行なわれたことにより先頭の入力欄が選択されたときに、空欄となっている複数の入力欄に自動的に表示させるべき所定の数字が既に設定されているか否かを判別する。
そして、設定されていないと判断された場合(NO)、入力支援部25cは、ステップS3で、ユーザが数字を設定するまで待機する。この場合、入力支援部25cとしては、例えば図3に示した数字入力画面34が表示された時点で、空欄となっている入力欄に自動的に表示させる数字が設定されていない場合、ユーザに数字を設定するようにメッセージを表示させることもできる。
このようにして上記ステップS3で数字が設定された場合、または、上記ステップS2で既に数字が設定されていると判断された場合(YES)、入力支援部25cは、ステップS4で、現在選択されている入力欄が先頭の入力欄であるか否かを判別する。
そして、先頭の入力欄が選択されていると判断された場合(YES)、入力支援部25cは、ステップS5で、カーソル左キー27hが操作されたか否か、つまり、先頭の入力欄が選択されている状態でさらに先頭の入力欄を選択する操作が行なわれたか否かを判別する。
ここで、カーソル左キー27hが操作されたと判断された場合(YES)、入力支援部25cは、ステップS6で、末尾の入力欄を選択し、そのとき空欄となっている全ての入力欄に予め設定されている数字を表示して、ステップS2の処理に戻される。
また、上記ステップS4で先頭の入力欄が選択されていないと判断された場合(NO)、入力支援部25cは、ステップS7で、現在選択されている入力欄が末尾の入力欄であるか否かを判別する。
そして、末尾の入力欄が選択されていると判断された場合(YES)、入力支援部25cは、ステップS8で、カーソル右キー27iが操作されたか否か、つまり、末尾の入力欄が選択されている状態でさらに末尾の入力欄を選択する操作が行なわれたか否かを判別する。
ここで、カーソル右キー27iが操作されたと判断された場合(YES)、入力支援部25cは、ステップS9で、先頭の入力欄を選択し、そのとき空欄となっている全ての入力欄に予め設定されている数字を表示して、ステップS2の処理に戻される。
また、上記ステップS5でカーソル左キー27hが操作されていないと判断された場合(NO)、上記ステップS7で末尾の入力欄が選択されていないと判断された場合(NO)、または、上記ステップS8でカーソル右キー27iが操作されていないと判断された場合(NO)、入力支援部25cは、ステップS10で、現在選択している入力欄を選択したまま待機状態となり、ステップS2の処理に戻される。この待機状態においては、カーソル右キー27iが操作される毎に下位桁(右隣)の入力欄が順次選択され、カーソル左キー27hが操作される毎に上位桁(左隣)の入力欄が順次選択されようになる。
なお、この発明は上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形して具体化することができる。また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。