JP4718161B2 - 騒音低減装置 - Google Patents

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Description

本発明は、騒音低減装置に係り、特に、移動体が移動する際に発生した騒音、例えば、車両が高速道路を走行する際に発生した騒音を防音壁の外側で低減する騒音低減装置に関する。
従来より、遮音壁の上端に遮音壁の上端に沿ってスピーカユニットを配置し、スピーカから逆位相の音波を放射して遮音壁から回折した騒音の回折音を抑制するシステムが知られている。
また、制御音を用いて騒音を制御する際に、複数のスピーカを配列して構成したスピーカユニットからなる線状配列音源を防音壁の上辺に沿って配列し、陽解法により演算したフィルタ係数とマイクロホンで検出した騒音の音響信号とを用いて、騒音の回折音と逆位相の制御音を放音して制御点における騒音を低減する騒音低減装置が知られている。
さらに、連続配置されている防音壁の内部を通過する音源からの防音壁回折音を、線状配列音源を用いて能動制御して低減する実用的な方法として、三菱重工社製ASEシステムが知られている。ASEシシテムは制御点を防音壁の頂点に想定した局所制御であり、ASEシステム単体が独立して機能するため、ASEシステム単体を連続配置すれば制御エリアを広げることができ、互いの制御音の干渉の問題も生じない。
しかしながら、上記従来の技術では、スピーカを直線状に配列したスピーカユニットからなる線状配列音源等を用い、各スピーカから同時に制御音を放音しているため、スピーカユニットから放音される制御音は、一方向にだけ音圧レベルが強く放音される。このため、高速道路を走行する車両による騒音等のように、騒音源が移動する場合には、騒音を低減する制御点に対して各種の方向から騒音が伝搬するため、効率よく騒音を低減することが困難であった。
特開平9−54593号公報 WO03/030147 A1
解決しようとする問題点は、複数の方向から伝搬される騒音を効率よく低減することができない点である。
発明は、放音方向が所定方向を向くように配列された複数個のスピーカを備え、かつ隣接して配列された複数のスピーカユニットと、前記スピーカユニットの各々に対応するように配置された複数のマイクロホンであって、各々が騒音を集音し、集音した騒音に対応する音響信号を出力する複数のマイクロホンと、前記スピーカユニットの各々に対応して設けられた複数の第1の制御信号出力手段であって、各々が該対応したスピーカユニットに対応するマイクロホンを第1の対応マイクロホンとして、該第1の対応マイクロホンから出力された音響信号に基づいて、該第1の対応マイクロホンが集音した騒音の直接音または回折音を低減する制御音を放音するための第1の制御信号で、かつ対応するスピーカユニットのスピーカの各々に入力するための第1の制御信号を出力する複数の第1の制御信号出力手段と、前記スピーカユニットの各々に対応して設けられた複数の第2の制御信号出力手段であって、各々が該対応したスピーカユニットに隣接する一方のスピーカユニットに対応するマイクロホンを第2の対応マイクロホンとして、該第2の対応マイクロホンから出力された音響信号に基づいて、該第2の対応マイクロホンが集音した騒音の直接音または回折音を低減する制御音を放音するための第2の制御信号で、かつ対応するスピーカユニットのスピーカの各々に入力するための第2の制御信号を出力する複数の第2の制御信号出力手段と、前記スピーカユニットの各々に対応して設けられた複数の第3の制御信号出力手段であって、各々が該対応したスピーカユニットに隣接する他方のスピーカユニットに対応するマイクロホンを第3の対応マイクロホンとして、該第3の対応マイクロホンから出力された音響信号に基づいて、該第3の対応マイクロホンが集音した騒音の直接音または回折音を低減する制御音を放音するための第3の制御信号で、かつ対応するスピーカユニットのスピーカの各々に入力するための第3の制御信号を出力する複数の第3の制御信号出力手段と、前記スピーカユニットの各々に信号を入力するように設けられた複数の制御手段であって、該信号を入力するスピーカユニットのスピーカの各々に前記第1の制御信号が同時に入力され、該信号を入力するスピーカユニットの前記一方のスピーカユニット側の一端側のスピーカから他端側のスピーカに向かって遅延時間が徐々に長くなるように前記第2の制御信号の各々が該信号を入力するスピーカユニットのスピーカの各々に入力され、かつ該信号を入力するスピーカユニットの前記一端側のスピーカから前記他端側のスピーカに向かって遅延時間が徐々に短くなるように前記第3の制御信号の各々が該信号を入力するスピーカユニットのスピーカの各々に入力されるように制御する複数の制御手段と、を含んで構成されている。
すなわち、本発明は、スピーカユニットの各スピーカから同時に放音される1種類の制御音と、各スピーカから予め定められた時間ずつ遅延されて放音される2種類の制御音、すなわち伝搬方向が異なる3種類の制御音を放音することを最も主要な特徴とする。
本発明の騒音低減装置は、スピーカユニットから複数方向に制御音が放音されるため、複数の方向から騒音が伝搬しても、効率よく騒音を低減することができるという利点を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
本実施例は、高速道路の防音壁から回折して防音壁の外側に伝搬する騒音の回折音を防音壁の外側に設置する制御音源(2次音源)で低減する場合に本発明を適用したものである。
図1に示すように、高速道路の防音壁10の上辺には、防音壁10の上辺に沿って、遮音板12が水平に連続して取り付けられている。遮音板12はセンサ・マイクロホンと制御音源(2次音源)との間で発生するハウリングを防止するための一助である。ハウリング防止回路を挿入して、ハウリングの発生を抑制することで、遮音板12は必ずしも必要ではない。遮音板12の上面の防音壁より外側の縁近傍には、図2に示すように、複数のスピーカユニット141 、142 、143 、・・・14k-1 、14k 、14k+1 、・・・14n(k、nは自然数でk<n)が取り付けられ、各スピーカユニットが、隣接して連続するように配置されている。各スピーカユニットは、所定間隔隔てて配置してもよく、接触させて配置してもよい。
図3に示すように、各スピーカユニットは、放音方向が同一方向を向くように配列された複数のスピーカ161 、162 、163 、・・・16mを直線状に配列して構成されている。この複数のスピーカにより線状音源が構成される。本実施例の複数のスピーカ各々から放音される1つの制御音の放音方向(後述する符号Cを付した矢印方向)は、防音壁の正面から入射して回折する騒音の回折音の伝搬方向、すなわちスピーカの配列方向と直交する方向で、かつ斜め下向きの方向である(図1参照)。
本実施例の場合、スピーカユニットが直線状に配列されているため、スピーカユニットの上記放音方向はいずれも同一方向である。なお、各スピーカユニットは、防音壁に沿って配列されるため、防音壁が湾曲している場合には、スピーカユニットの上記放音方向は異なることになる。
遮音板12の下面の防音壁より内側の縁近傍には、図1及び図2に示すように、防音壁の内側で発生して伝搬された騒音を集音し、集音した騒音に対応する音響信号を出力するセンサ・マイクロホンとしての複数のマイクロホン181 、182 、183 、・・・18k-1 、18k 、18k+1 、・・・18nが、スピーカユニットの各々に対応するように設けられている。各マイクロホンが対応する位置は、スピーカユニットの中心部が好ましい。これらのマイクロホンとしては、超指向性マイクロホンを使用するのが好ましい。
また、複数のスピーカユニットの各々に対応するように、マイクロホンで集音した騒音の防音壁による回折音を低減する制御音をスピーカユニットから放音させるための制御信号を出力する複数の制御回路201 、202 、203 、・・・20k-1 、20k 、20k+1 、・・・20nが配置されている。これらの制御回路は、DSPで構成することができる。制御回路各々の入力端には、マイクロホンの各々が接続され、制御回路各々の出力端には、スピーカユニットの各々の各マイクロホンが接続されている。また、制御回路の各々は、図4に示すように信号を入出力するように接続されている。
なお、図1には、k番目のマイクロホン、スピーカユニット、及び制御回路を示した。
次に制御回路の各々について図4を参照して詳細に説明する。制御回路の各々は同一構成であるので、k番目の制御回路20kについて説明し、他の制御回路の構成の説明は省略する。なお、図4では、制御回路20kに隣接する制御回路の構成は一部分省略して図示されているが、制御回路20kと同一の構成である。図に示すように、制御回路20kには、アナログ信号をデジタル信号に変換する3つのアナログデジタル変換器(A/D変換器)30Rk 、30Ck、30Lk が設けられている。アナログデジタル変換器30Ckの入力端には、マイクロホン18kの出力端が接続されている。
アナログデジタル変換器30Ckの出力端には、アナログデジタル変換器30Ckから入力されたデジタル信号と予め定められたフィルタ係数WR 、Wc 、WLのいずれかとを用いてデジタルフィルタリング処理を行い、アナログデジタル変換器30Ckから入力されたデジタル信号に対して逆位相の制御信号を各々出力する逆フィルタ32R 、32C 、32L が接続されている。本実施例では、フィルタ係数WR 、WC 、WLとして、各々値が等しい係数が設定されているが、異なる値を設定するようにしてもよい。
フィルタ係数WR 、WC 、WLは、予め騒音を測定し、測定した騒音に対して逆位相の制御音を放音するための制御信号を生成するフィルタ係数を演算して求めてもよく、制御点にマイクロホンを配置して制御点に騒音の回折音が伝搬されている状態でスピーカの各々から制御音を放音し、制御点に配置したマイクロホンの出力が最小になるように逆フィルタのフィルタ係数を調整し、マイクロホンの出力が最小になったときのフィルタ係数を逆フィルタに設定するようにしてもよい。いずれの方法によってフィルタ係数を設定した場合においても騒音の回折音を低減する制御音を放音するための制御信号が生成される。
逆フィルタ32cの出力端は、スピーカユニットのスピーカの数mと同数設けられた3入力1出力の加算器341 、342 、343 、・・・34mの入力端に接続されている。この加算器の各々は、入力された3つの信号を加算して出力する。
加算器341 、342 、343 、・・・34mの各々の出力端は、デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換器(D/A変換器)361 、362 、363 、・・・36m 、及び入力された信号を増幅するアンプ381 、382 、383 、・・・38mを介してスピーカユニット14kのスピーカ161 、162 、163 、・・・16mの各々に接続されている。
逆フィルタ32Lの出力端は、デジタルアナログ変換器46kを介して、スピーカユニット14kに隣接する一方のスピーカユニット14k-1 からL方向に制御音を放出するように、スピーカユニット14k-1に対応する制御回路20k-1 のアナログデジタル変換器(A/D変換器)30L(k-1) を介して、L方向に制御音を放出するために必要となる遅延時間Δ1 、Δ2 、Δ3 、・・・Δm遅延させる遅延回路を経て制御回路20k-1 の加算器341 、342 、343 、・・・34mの各々に接続されている。
また、逆フィルタ32Rの出力端は、デジタルアナログ変換器44kを介して、スピーカユニット14kに隣接する他方のスピーカユニット14k+1からR方向に制御音を放出するように、スピーカユニット14k+1に対応する制御回路20k+1のアナログデジタル変換器(A/D変換器)30R(k+1)を介して、R方向に制御音を放出するために必要となる遅延時間Δ1 、Δ2 、Δ3 、・・・Δm遅延させる遅延回路を経て制御回路20k+1 の加算器341 、342 、343 、・・・34mの各々に接続されている。
なお、各制御回路のデジタルアナログ変換器44k、46k及びアナログデジタル変換器(A/D変換器)30Lk、30Rkは、制御回路20k-1、制御回路20k、制御回路20k+1等の連続して配置する制御回路のデジタル信号処理の動作を、同一のマスター・クロックで動作させる場合は、不要である。この場合各制御回路は、デジタルアナログ変換器及びアナログデジタル変換器を介さずに直接接続される。
従って、図4は、制御回路20k-1、制御回路20k、制御回路20k+1等の連続して配置した制御回路の全てが、それぞれ独立したマスター・クロックを持っている場合の例である。
アナログデジタル変換器30Rkの出力端は、スピーカユニットのスピーカの数mと同数設けられ、かつ入力された信号を各々Δ1 、Δ2 、Δ3 、・・・Δm時間ずつ遅延させて出力する遅延素子401 、402 、403 、・・・40mを備えた遅延回路の遅延素子の各々に接続されている。遅延素子の遅延時間Δ1 、Δ2 、Δ3 、・・・Δmは、例えば、0、τ、2τ、・・・(m−1)τに設定することができる。
アナログデジタル変換器30Lkの出力端は、スピーカユニットのスピーカの数mと同数設けられ、かつ入力された信号を各々Δ1 、Δ2 、Δ3 、・・・Δm時間ずつ遅延させる遅延素子421 、422 、423 、・・・42mを備えた遅延回路の遅延素子の各々に接続されている。遅延素子の遅延時間Δ1 、Δ2 、Δ3 、・・・Δmは、上記の遅延回路の遅延素子の遅延時間と同様の遅延時間、例えば、0、τ、2τ、・・・(m−1)τが設定されている。
遅延素子401 、402 、403 、・・・40mの各々は、加算器341 、342 、343 、・・・34mの各々の入力端に接続されている。これにより、加算回路、デジタルアナログ変換器、及びアンプを介して、スピーカユニットの一端側のスピーカから他端側のスピーカに向かって最小遅延時間の信号から最大遅延時間の信号まで遅延時間が徐々に長くなるように各スピーカに遅延制御信号が順に入力される。
また、遅延素子421 、422 、423 、・・・42mの各々は、遅延素子401 、402 、403 、・・・40mと加算器との接続とは逆に、加算器34m 、34m-1 、34m-2 、・・・341の各々の入力端に接続されている。すなわち、遅延素子421 、422 、423 、・・・42mの各々は、遅延素子401 、402 、403 、・・・40mから出力された最小遅延時間の遅延制御信号が入力された加算器に最大遅延時間の制御信号が入力され、かつ遅延素子401 、402 、403 、・・・40mから出力された最大遅延時間の遅延制御信号が入力された加算器に最小遅延時間の制御信号が入力されるように接続されている。
これにより、加算回路、デジタルアナログ変換器、及びアンプを介して、スピーカユニットの一端側のスピーカから他端側のスピーカに向かって最大遅延時間の信号から最小遅延時間の信号まで遅延時間が徐々に短くなるように各スピーカに遅延制御信号が順に入力される。
各制御回路が上記のように構成されている結果、図3に示すように、1つのマイクロホン18kから出力された音響信号は、制御回路20kを介して、スピーカユニット14kに入力されると共に、制御回路20k、及びスピーカユニット14kに隣接する一方のスピーカユニット14k-1に対応する制御回路20k-1を介してスピーカユニット14k-1に入力され、また制御回路20k、及びスピーカユニット14kに隣接する他方のスピーカユニット14k+1に対応する制御回路20k+1を介してスピーカユニット14k+1に入力される。
次に本実施例の動作について説明する。図5に示すように、騒音を低減する制御点をPとすると、高速道路を走行する車両によって放音された騒音は、一部分は防音壁によって遮断されるが、他の一部分は防音壁の上辺側で回折され、騒音の回折音が正面及び左右の各方向から制御点Pに伝搬される
高速道路を走行する車両によって発生した騒音は、マイクロホンの各々によって集音され、マイクロホンの各々から集音した騒音に対応する音響信号が出力され、マイクロホンに接続されたアナログデジタル変換器の各々によりデジタル信号に変換され、逆フィルタの各々に入力される。逆フィルタの各々では、入力されたデジタル信号と予め設定されたフィルタ係数とを用いたデジタルフィルタリング処理により、アナログデジタル変換器から入力されたデジタル信号に対して逆位相となる制御信号が生成されて出力される。
次に、図4における各制御回路の動作を制御回路20kを代表して説明する。制御回路20kでは、逆フィルタ32Cから出力された制御信号が、加算器341 、342 、343 、・・・34mの各々に同時に入力され、デジタルアナログ変換器361 、362 、363 、・・・36mの各々でアナログ信号に変換され、アンプ381 、382 、383 、・・・38mの各々を介してスピーカユニット14kのスピーカの各々に同時に入力される。これにより、スピーカユニットからスピーカユニットのスピーカの配列方向と直交する方向でかつ斜め下向き方向(符号Cを付した矢印方向)に制御音が放音され、符号Cを付した矢印方向に伝搬する騒音の回折音が制御点において低減される。なお、このときの制御音の合成波面は、スピーカユニットのスピーカの配列方向と平行になる。
また、制御回路20k-1の逆フィルタ32Rから出力された制御信号が、デジタルアナログ変換器44k-1 、及び制御回路20kのアナログデジタル変換器30Rkを介して遅延回路に入力され、遅延回路の各遅延素子により遅延時間Δ1 、Δ2 、Δ3 、・・・Δmずつ遅延されて、加算器341 、342 、343 、・・・34mの各々に入力される。このとき、遅延された制御信号(遅延制御信号)の各々は、遅延時間が短い順に加算器341 、342 、343 、・・・34mの各々に入力される。加算器341 、342 、343 、・・・34mから出力された遅延制御信号は、デジタルアナログ変換器361 、362 、363 、・・・36mの各々でアナログ信号に変換され、アンプ381 、382 、383 、・・・38mの各々を介してスピーカユニット14kのスピーカの各々に入力される。これにより、スピーカユニットの各スピーカには、スピーカユニットの一端のスピーカから他端のスピーカに向かって、遅延時間が徐々に長くなるように遅延制御信号の各々が順に入力される。これにより、各スピーカから放音された制御音が合成されて、スピーカユニットのスピーカの配列方向に対して以下の式で表される角度θ傾斜した方向に合成波面が形成され、制御音が符号Rを付した矢印方向に放音される。これにより、角度θ傾斜した仮想音源A(図3参照)から制御音が放音されたのと等価になるため、符号Rを付した矢印方向に伝搬する騒音の回折音が制御点において低減される。
θ=sin-1[(Δm−Δ1)c/D] ・・・(1)
ただし、cは制御音の音速、Dはスピーカユニットのスピーカ配列方向の長さであり、θはスピーカ配列方向を基準にして右回りに正とする。
また、制御回路20k+1の逆フィルタ32Lから出力された制御信号が、デジタルアナログ変換器46k+1 、及び制御回路20kのアナログデジタル変換器30Lkを介して遅延回路に入力され、遅延回路の各遅延素子により遅延時間Δ1 、Δ2 、Δ3 、・・・Δmずつ遅延されて、加算器341 、342 、343 、・・・34mの各々に入力される。このとき、遅延制御信号の各々は、上記とは逆に、遅延時間が長い順に加算器341 、342 、343 、・・・34mの各々に入力される。加算器341 、342 、343 、・・・34mから出力された遅延制御信号は、デジタルアナログ変換器361 、362 、363 、・・・36mの各々でアナログ信号に変換され、アンプ381 、382 、383 、・・・38mの各々を介してスピーカユニット14kのスピーカの各々に入力される。これにより、スピーカユニットの各スピーカには、スピーカユニットの一端のスピーカから他端のスピーカに向かって、遅延時間が徐々に短くなる遅延制御信号が順に入力される。これにより、各スピーカから放音された制御音が合成されて、スピーカユニットのスピーカの配列方向に対して角度(π−θ)傾斜した方向に合成波面が形成され、制御音が符号Lを付した矢印方向に放音される。これにより、角度(π−θ)傾斜した仮想音源B(図3参照)から制御音が放音されたのと等価になるため、符号Lを付した矢印方向に伝搬する騒音の回折音が制御点において低減される。
図3においてマイクロホン18kからスピーカユニット14kまでの距離をd1、スピーカユニット14k+1で形成される仮想音源A、及びスピーカユニット14k-1で形成される仮想音源Bまでの距離をd2とし、制御回路の処理時間を各々T(仮想音源を形成するのにアナログデジタル変換器とデジタルアナログ変換器を余分に通過するが処理時間は略等しいとする)と、d1<d2であるので、以下の式を満足するように制御回路の処理時間を定めるのが好ましい。
d1/c>T ・・・(2)
以上説明したように、各スピーカユニットの各々から符号Rを付した矢印方向、符号Cを付した矢印方向、及び符号Lを付した矢印方向に制御音が放音されるため、制御点に対して正面及び左右の方向から伝搬する騒音の回折音が低減される。
次に、本実施例の騒音を低減することができる制御区間の長さについて説明する。図5に示すように、高速道路を矢印方向に走行する車両によってA点〜D点から発生し、かつ車両の走行と共に移動する騒音は、防音壁で回折されて制御点に対して正面及び左右の各方向から制御点Pに伝搬される。このため、制御点に最も近いC点からの騒音レベルが最も高く、制御点から遠いA点及びD点からの騒音レベルが最も低くなる。制御点Pに対して所定音圧レベル(例えば、70dB)以上の騒音レベル、すなわちA点〜D点から発生する騒音レベルの全てを低減する場合を考えると、所定音圧レベル以上の騒音レベルが継続する時間は、制御点における騒音の音圧レベルの時間経過の例を示す図6からT[秒]になるため、車両の走行速度をV[km/h]とすると、制御点Pに対する騒音を低減することができる制御区間の長さL[m]は以下のようになる。
L=V・T/(1000・60・60) ・・・(3)
次に本発明の第2の実施例を図7を参照して説明する。本実施例は、外気温を検出する外気温センサ50を配置すると共に、各制御回路に係数補正器52を設け、係数補正器52において外気温に応じてフィルタ係数の各々を補正するようにしたものである。係数補正器52の各々には、外気温に応じてフィルタ係数を補正する補正係数が予め記憶されており、係数補正器52は、検出された外気温に応じた補正係数を読み出し、逆フィルタのフィルタ係数を補正する。
これによって、外気温によって音速が変化した場合においても、効率良く騒音の回折音を低減することができる。
外気温センサは、制御回路の各々に対応して設けても良く、複数の制御回路を1つのグループとして各グループ毎に配置してもよく、1つの騒音低減装置に対して1つ設けるようにしてもよい。
第3の実施例は、図8に示すように、逆フィルタ32R 、32C 、32Lとして適応型フィルタを用い、制御点Pにおける制御音と騒音の回折音との差信号を検出するマイクロホン54を配置し、係数補正器56によって差信号が小さくなるように適応型フィルタのフィルタ係数を補正するものである。
これにより、環境が変化した場合においても制御音と騒音の回折音との差信号が小さくなるように制御することができるので、効率良く騒音の回折音を低減することができる。
上記各実施例では、騒音の回折音を低減する場合について説明したが、本発明は騒音が回折されないで制御点に直接伝搬する直接音を低減する場合にも適用することができる。この場合には、騒音の直接音が伝搬する方向、または騒音の直接音と交差する方向に制御音を放音する。
次に、スピーカユニット及びマイクロホンの取り付け位置の変形例について説明する。上記では、防音壁の上辺に水平に取り付けた遮音板の上面の外側の縁近傍にスピーカユニットを取り付け、マイクロホンを遮音板の下面に取り付けた例について説明したが、スピーカユニット及びマイクロホンは、以下で説明するように取り付けるようにしてもよい。なお、以下では1つのスピーカユニット及びこのスピーカユニットに対応するマイクロホンについて説明するが、他のスピーカユニット及びマイクロホンについても同様であるので、説明を省略する。
図9(1)の変形例は、遮音板12を防音壁10の上辺側の内側壁面に水平に取り付け、スピーカユニット14kを遮音板12の上面の略中央部に取り付けると共に、マイクロホン18kをスピーカユニットの下側で防音壁から防音壁の内側に離れた位置に配置したものである。この変形例の場合、制御音は斜め上方に放音されるため、騒音の直接音を低減する場合に好適である。
図9(2)の変形例は、遮音板12の一端側を防音壁10の上辺に固定して遮音板12を防音壁の内側に張り出すように水平に取り付け、スピーカユニット14kを遮音板12の上面の防音壁10への固定側と反対の縁側に取り付けると共に、マイクロホン18kをスピーカユニットの下側で防音壁から防音壁の内側に離れた位置に配置したものである。
図9(3)の変形例は、遮音板12の一端側を防音壁10の上辺に固定して遮音板12を防音壁の外側に張り出すように水平に取り付け、スピーカユニット14kを遮音板12の上面の防音壁10への固定側と反対の縁側に取り付けると共に、マイクロホン18kを防音壁の下側内壁面に配置したものである。
図9(4)の変形例は、図9(3)の変形例と同様に遮音板12を取り付け、スピーカユニット14kを遮音板12の下面の防音壁10への固定側と反対の縁側に取り付けると共に、マイクロホン18kを防音壁の上側内壁面から離れた位置にに配置したものである。
図9(5)の変形例は、遮音板を用いることなくスピーカユニット14kを防音壁の上辺に沿って取り付けると共に、マイクロホン18kを防音壁の下側内壁面に配置したものである。
上記で説明した高速道路の騒音の低減の他、鉄道等の移動体が移動するときに発生する騒音の低減、または静止している騒音源から発生する騒音の低減を行なうことができる。
騒音低減装置を防音壁に取り付けた状態を示す側面図である。(実施例1) 騒音低減装置を防音壁に取り付けた状態を示す平面図である。(実施例1) 1つのマイクロホンより出力された信号から生成された制御信号が入力されるスピーカユニットを示す説明図である。(実施例1) 制御回路の詳細を示す回路図である。(実施例1) 制御点に伝搬する騒音の回折音の経路を示す説明図である。 制御点における騒音の音圧レベルの時間経過を示す説明図である。 騒音低減装置のフィルタ部分を示すブロック図である。(実施例2) 騒音低減装置のフィルタ部分を示すブロック図である。(実施例3) (1)〜(5)は、スピーカユニット及びマイクロホンの配置位置を示す変形例である。
符号の説明
10 防音壁
12 遮音板
141 、142 、143 、・・・14n スピーカユニット
161 、162 、163 、・・・16m スピーカ
181 、182 、183 、・・・18n マイクロホン
201 、202 、203 、・・・20n 制御回路
32R 、32c 、32L 逆フィルタ
341 、342 、343 、・・・34m 加算器

Claims (6)

  1. 放音方向が所定方向を向くように配列された複数個のスピーカを備え、かつ隣接して配列された複数のスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットの各々に対応するように配置された複数のマイクロホンであって、各々が騒音を集音し、集音した騒音に対応する音響信号を出力する複数のマイクロホンと、
    前記スピーカユニットの各々に対応して設けられた複数の第1の制御信号出力手段であって、各々が該対応したスピーカユニットに対応するマイクロホンを第1の対応マイクロホンとして、該第1の対応マイクロホンから出力された音響信号に基づいて、該第1の対応マイクロホンが集音した騒音の直接音または回折音を低減する制御音を放音するための第1の制御信号で、かつ対応するスピーカユニットのスピーカの各々に入力するための第1の制御信号を出力する複数の第1の制御信号出力手段と、
    前記スピーカユニットの各々に対応して設けられた複数の第2の制御信号出力手段であって、各々が該対応したスピーカユニットに隣接する一方のスピーカユニットに対応するマイクロホンを第2の対応マイクロホンとして、該第2の対応マイクロホンから出力された音響信号に基づいて、該第2の対応マイクロホンが集音した騒音の直接音または回折音を低減する制御音を放音するための第2の制御信号で、かつ対応するスピーカユニットのスピーカの各々に入力するための第2の制御信号を出力する複数の第2の制御信号出力手段と、
    前記スピーカユニットの各々に対応して設けられた複数の第3の制御信号出力手段であって、各々が該対応したスピーカユニットに隣接する他方のスピーカユニットに対応するマイクロホンを第3の対応マイクロホンとして、該第3の対応マイクロホンから出力された音響信号に基づいて、該第3の対応マイクロホンが集音した騒音の直接音または回折音を低減する制御音を放音するための第3の制御信号で、かつ対応するスピーカユニットのスピーカの各々に入力するための第3の制御信号を出力する複数の第3の制御信号出力手段と、
    前記スピーカユニットの各々に信号を入力するように設けられた複数の制御手段であって、該信号を入力するスピーカユニットのスピーカの各々に前記第1の制御信号が同時に入力され、該信号を入力するスピーカユニットの前記一方のスピーカユニット側の一端側のスピーカから他端側のスピーカに向かって遅延時間が徐々に長くなるように前記第2の制御信号の各々が該信号を入力するスピーカユニットのスピーカの各々に入力され、かつ該信号を入力するスピーカユニットの前記一端側のスピーカから前記他端側のスピーカに向かって遅延時間が徐々に短くなるように前記第3の制御信号の各々が該信号を入力するスピーカユニットのスピーカの各々に入力されるように制御する複数の制御手段と、
    を含む騒音低減装置。
  2. 前記制御手段の各々は、前記第1の制御信号、第2の制御信号のいずれか、及び第3の制御信号のいずれかを加算し、加算結果を前記スピーカユニットのスピーカの各々に入力する複数の加算器を含む請求項1記載の騒音低減装置。
  3. 前記第2の制御信号出力手段を、
    前記第2の対応マイクロホンから出力された音響信号に基づいて、前記第2の対応マイクロホンが集音した騒音と逆位相の制御信号を出力する出力手段と、
    前記逆位相の制御信号を予め定められた時間ずつ複数回遅延させて複数の第2の制御信号を出力する遅延手段と、
    を含んで構成すると共に、
    前記第3の制御信号出力手段を、
    前記第3の対応マイクロホンから出力された音響信号に基づいて、前記第3の対応マイクロホンが集音した騒音と逆位相の制御信号を出力する出力手段と、
    前記逆位相の制御信号を予め定められた時間ずつ複数回遅延させて複数の第3の制御信号を出力する遅延手段と、
    を含んで構成した請求項1または請求項2記載の騒音低減装置。
  4. 前記複数のスピーカユニットの各々を防音壁の上辺の上側、防音壁の上辺側の内側、または防音壁の上辺側の外側に、前記所定方向が騒音の直接音または回折音の伝搬方向を向くように配置した請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の騒音低減装置。
  5. 前記第1の制御信号、前記第2の制御信号、及び前記第3の制御信号を外気温に応じて補正した請求項1〜4のいずれか1項記載の騒音低減装置。
  6. 制御点における前記制御音と騒音の直接音との差信号、または、制御点における前記制御音と騒音の回折音との差信号を検出する検出手段を更に設け、前記第1の制御信号出力手段、前記第2の制御信号出力手段、及び前記第3の制御信号出力手段の各々によって、前記差信号が小さくなるように前記第1の制御信号、前記第2の制御信号、及び前記第3の制御信号を補正するようにした請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の騒音低減装置。
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