JP4717781B2 - インクシート供給機構及びプリンタ - Google Patents

インクシート供給機構及びプリンタ

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Description

この発明は、インクシートから記録紙にインクを転写することにより画像を記録するプリンタに使用されるインクシート供給機構に関するものである。
インクシートを用いるプリンタでは、インクシートが巻かれた供給ボビン(以下、単にボビンとも言う。)から供給されたインクシートで、サーマルヘッドにより記録紙にインクが転写され、その後、インクシートは巻き取りボビンに巻き取られる。このとき、インクシートに張力の変動が生じると、印画品質の低下を招くので、一定の張力でインクシートを供給し、且つ、巻き取る。
その手段として、供給または巻き取りのボビンに歯車を設け、その歯車に噛み合う別の歯車と同軸上にトルクリミッタを配置し、当該トルクリミッタから、歯車を介して、供給または巻き取りボビンに一定のトルクを与えることにより、インクシートに一定の張力を与えている(従来例1)。
あるいは、例えば特許文献1に示す様に、フェルト等の摩擦部材を用いたトルク発生手段をインクボビンと同軸に配置し、ボビンに一定のトルクを与えている(従来例2)。
特開2002−234241号公報 特開平5−126171号公報
歯車を使用した従来例1においては、歯車の歯、一歯一歯の噛み合いによる微小な振動がインクシートへの張力の変動源となり、その張力変動が印画品質の低下の原因となることがあった。
又、歯車を用いない従来例2においては、従来例1の様な張力変動が生じない点で印画品質の低下は問題とはならないけれども、インクシート交換の際に、使用者がインクボビンの端部を確実にインクボビン保持部材に挿入する必要があり、インクボビンの着脱が容易ではなかった。
この発明は、上述のような課題を解消するためになされたものであり、インクシート交換の際にインクボビンの着脱を容易に行えると共に、歯車の存在に起因する微小なインクシートへの張力の変動を無くして良好な印画品質が得られる、インクシート供給機構を提供することを、その目的とする。
本発明の主題は、インクシート供給機構であって、インクシートが巻き付けられたボビンと、(1)印画の際には、前記ボビンの内で前記インクシートが巻き付けられた部分とは反対側の先端部を嵌合して前記ボビンと一体となって回転力を前記ボビンに伝達する一方、(2)前記インクシートの交換の際には、前記ボビンの前記先端部を嵌合することなく前記ボビンから分離しているジョイント部材と、前記インクシートが巻き付けられた部分側の端面から付勢された前記ボビンの前記先端部側の先端面を保持すると共に、その表面上を摺動可能な前記ジョイント部材と一体となって回転するホルダーと、前記ボビンの前記先端面の保持部分とは反対側の前記ホルダーの凸形状部を嵌合し、トルクを発生して前記ホルダーを回転させるトルクリミッタと、前記ホルダーの中心非貫通開口部及び前記トルクリミッタの中心貫通開口部に挿入され、その中心軸が前記ボビン、前記ジョイント部材、前記ホルダー及び前記トルクリミッタの回転中心軸となるシャフトとを備えることを特徴とする。
以下、この発明の主題の様々な具体化を、添付図面を基に、その効果・利点と共に、詳述する。
本発明の主題によれば、(1)印画時には、ボビンと同軸上に配備されたトルクリミッタより発生したトルクを、同様にボビンと同軸上に配備されたホルダー及びジョイント部材を介してボビンに伝達するので、インクシートへの張力の微小変動は生じなく、良好な印画品質が得られる一方で、(2)インクシートの交換の際には、ジョイント部材がボビンを嵌合することなくボビンより分離するので、ボビンを容易に当該インクシート供給機構より取り外すことが出来る。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1の一例に係る、印画時又は印画の待機時に於ける、インクシート供給機構の構成を示す縦断面図である。同図において、インクシート供給側のボビン1にはロール状のインクシート(図示せず)が巻き付けられており、インクシートが巻き付けられたボビン1の一方側部分の端面1S1は、図示しないバネ機構によって、後述するホルダー3の中心軸方向に向けて付勢されている。そして、端面1S1とは反対側の先端部1Eの先端面1S2の中央部には、半球形部が形成されている。
上記ホルダー3の円柱形状部分3Cの表面上には、ばね4が配設されており、ばね4は、同じくホルダー3の円柱形状部分3Cの表面上に配備された略円柱形状のジョイント部材2を、ボビン1の上記先端部1Eの方向に向けて付勢している。従って、このばね4からの付勢力によって、ジョイント部材2は、印画時には、ボビン1の上記先端部1Eの方向に向けて、ホルダー3の円柱形状部分3Cの表面上をスライドないしは摺動する。そして、ホルダー3の円柱形状部分3Cの表面上に設けられた爪状のストッパー3STに摺動中のジョイント部材2が引っ掛かることで、ジョイント部材2はそのスライド動作を停止する。このスライド動作停止状態に於いては、図1に図示されている通り、テーパー形状に形成されたジョイント部材2のボビン1側の先端部とボビン1の上記先端部1Eの段差部との間には、間隙が設けられている。この間隙の存在により、ボビン1を付勢するばねの付勢力とばね4の付勢力との大小関係を考慮する必要性がなくなる。図1に示す様に、ばね4が最大限に延びきって、ジョイント部材2が爪状のストッパー3STとの接触によってそのスライド動作を停止させた状態に於いては、ジョイント部材2は、ボビン1の先端部1Eの殆どの部分を、その開口部内に嵌合させており、その結果、ジョイント部材2はボビン1の先端部1Eと一体となって、後述するトルクリミッタによって発生された回転力ないしはトルクをボビン1自体に伝達する。そして、この伝達されたトルクによって、ボビン1から巻き取り側のボビン(図示せず)によって引っ張られて巻き取られて行くインクシートに所定の張力が安定的に印加される。
ホルダー3は、ボビン1の先端部1Eの先端面1S2と当接し、且つ、ばね4で付勢されたジョイント部材2と一体となって回転する部材である。図1に図示する通り、ホルダー3の内で、その表面にばね4が巻き付けられている円柱形状部分3Cの先端面の略中央部には、円錐形を切り取った形状(以下、シャフト受け部と言う。)が設けられている。そして、既述の通り、別部材(図示せず)でホルダー3の方向へ付勢されたボビン1の先端面1S2の上記半球形部が、ホルダー3の上記シャフト受け部と、円線接触状態で以って、当接している。この当接により、ボビン1の先端面1S2は、ホルダー3によって保持される。ジョイント部材2は、既述した通り、ホルダー3の表面上を、ホルダー3の円柱形状部分3Cの軸方向に沿ってスライドすることが可能である。
又、ジョイント部材2及びホルダー3のボビン1の先端部1E側の外周には、後述するガイド機構として機能する、テーパー形状部が設けられている。
ばね4は、印画時には、常に、ジョイント部材2をボビン1の方向に付勢している。
部材5及び6はそれぞれ第1及び第2トルクリミッタであり(以下、両者を単にトルクリミッタと称する。)、トルクリミッタ5より発生するトルクは、トルクリミッタ6より発生するトルクよりも大きい。図1には図示していないが、各トルクリミッタ5,6は、外輪のハウジング(プラスチックより成る)と内輪の金属部とから構成されており、両部材間でトルクを発生させる。そして、トルクリミッタ5は、ホルダー3と連結している。即ち、ホルダー3の内で、ボビン1の先端面1S2の保持部分とは反対側の面内には、2個の凸部3Pが形成されており、各凸部3Pはトルクリミッタ5の内輪の金属部に設けられた凹部5Cに嵌め込まれている。
又、トルクリミッタ連結部材7は、トルクリミッタ5とトルクリミッタ6とを連結する。より詳細には、トルクリミッタ5の外輪のハウジングの内で凹部5Cとは反対側の部分には2個の凸部が形成されており、このハウジングの各凸部はトルクリミッタ連結部材7の上下側に設けられた凹部に嵌め込まれており、トルクリミッタ連結部材7の反対側の面の中央周辺部には2個の凸部7Pが設けられており、各凸部7Pはトルクリミッタ6のトルクリミッタ5に対面する面側に設けられた凹部6Cに嵌め込まれている。
又、トルクリミッタ保持部材8は、トルクリミッタ6を保持する部材である。即ち、トルクリミッタ6の外輪のハウジングの内で凹部6Cとは反対側の部分には2個の凸部が形成されており、このハウジングの各凸部はトルクリミッタ保持部材8の上下側に設けられた凹部に嵌め込まれており、トルクリミッタ保持部材8の反対側の面の中央周辺部には2個の凸部8Pが設けられており、各凸部8Pは後述するシャフトストッパー10に設けられた凹部に嵌め込まれている。
又、ホルダー3、トルクリミッタ連結部材7及びトルクリミッタ保持部材8の各々には例えばラチェット(図示せず)が形成されており、各部3,7,8は、それぞれ必要時にロックされて、その回転を禁止することが可能である(ロック機構については図示せず。)。
更に、シャフト9が、ホルダー3の中心非貫通開口部3H及び各トルクリミッタの中心貫通開口部(内輪金属部の貫通開口部に相当。)5H,6Hに挿入されている。シャフト9の両端部の内でホルダー3の中心非貫通開口部3Hの底面と当接する一方の端面とは反対側の他方の端面は、テーパー形状に形成され、更にその先端部が半球状の形状とされている。そして、シャフト9の先端部の半球状部は、プリンタ本体のフレーム13に配設されたシャフトストッパー10の裏面側に形成された円錐形状の凹部(円錐形を切り取った形状であり、シャフト受け部と呼ぶ。)と当接している(円線接触状態)。この円線接触の当接とホルダー3の中心非貫通開口部3Hの底面との面接触の当接で以って、シャフト9は、ボビン1をホルダー3の方向に押し付ける付勢力に起因したボビン1から受ける軸方向荷重を、ホルダー3を介して、受け止める機能を果たしている。しかも、シャフト9の中心軸は、略、各部材3,5,6,7,8の回転中心(軸)を成している。又、印画時には、トルクを受けたホルダー3の回転に伴い、シャフト9及びジョイント部材2も、インクシートを巻き取り側のボビン(図示せず)に向けて供給するボビン1の回転方向に回転するので、シャフト9の中心軸は、ジョイント部材2及びボビン1の回転中心(軸)にも該当する。
又、板状部材11はブラケットであり、軸受け12を介して、ホルダー3をボビン1の回転方向に回転可能に支持している。
又、プリンタ本体のフレーム13は、既述の通り、シャフトストッパー10及びブラケット11を保持している。
図2において、解除レバー14は、ホルダー3の軸方向にスライドするジョイント部材2を、ばね4の力に打ち勝って、逆の方向に規制することが出来る。即ち、解除レバー14は、ばね4よりも大きい荷重である解除レバーばね15により、ジョイント部材2をボビン1の先端部1Eから分離させてホルダー3の方向に押し付ける。尚、図2は印画時又は印画の待機時の状態を示す図であるため、解除レバー14の一方の先端部14E1は、ジョイント部材2の側面部の凸部2Pに当接していない。その結果、ジョイント部材2は、ボビン1の先端部1Eを、その開口部内に嵌合させている。
又、図2において、部材16は、供給側及び巻き取り側のボビンを納めたカセットやロール状の印画紙を当該機構に着脱するためにプリンタ本体に配設されたドア(図示せず)に設けられた押し当て部材である。この押し当て部材16は、上記ドアを閉じる状態に同期して、解除レバー14の他端14E2を押し付けて、解除レバーばね15に打ち勝ち、解除レバー14の一方の先端部14E1をジョイント部材2の凸部2Pから離れる様に移動させることが可能である。
上記の様に構成されているので、ホルダー3とトルクリミッタ連結部材7との間でトルクリミッタ5によるトルクが発生し、又、トルクリミッタ連結部材7とトルクリミッタ保持部材8との間でトルクリミッタ6によるトルクが発生する。
従って、トルクリミッタ連結部材7がロック機構(図示せず)の動作によりロックされた場合には、トルクリミッタ5内の上記内輪金属部からホルダー3に対してより大きなトルクが生じる。その結果、ホルダー3は、ボビン1と同様の回転方向に回転して、ボビン1の先端部1Eをその開口部内に嵌合させてばね4により付勢状態にあるジョイント部材2に対してより重い荷重を印加してジョイント部材2を回転させる。その結果、巻き取り側のボビンに対してインクシートを供給する方向に回転しているボビン1に対して、ジョイント部材2は、より重い荷重の同一方向の回転を付加する。この回転力の付加により、より大きな張力がボビン1から供給されるインクシートに安定して印加される。
他方、トルクリミッタ保持部材8がロックされた場合には、トルクリミッタ6内の上記内輪金属部からトルクリミッタ連結部材7にトルクが伝達される。ここで、既述した通り、トルクリミッタ5より発生するトルクはトルクリミッタ6より発生するトルクよりも大きいため、トルクリミッタ6からトルクリミッタ連結部材7に伝達されたトルクは、より軽い荷重として、両部材7,5が回転する結果、ホルダー3に生じる。その結果、ホルダー3は、ジョイント部材2に対してより軽い荷重を印加してジョイント部材2を回転させ、ボビン1に対してより軽い荷重の同一方向の回転を付加する。この回転力の付加により、より弱い張力がボビン1から供給されるインクシートに安定して印加される。
図1の供給機構の構造においては、既知の関係式、即ち、(トルクT)=(張力F)×(ロール状のインクシートの半径r)の関係式に応じて、安定した張力Fを印画時にボビン1から供給されるインクシートに対して印加出来る様にするため、インクシートの半径rが比較的に大きいときには、トルクリミッタ連結部材7をロック状態にして、より強いトルクTを発生させる一方で、インクシートの半径rが比較的に小さいときには、トルクリミッタ保持部材8をロック状態にして、より弱いトルクTを発生させる様に、臨機応変な構造を実現している。
この様に、トルクリミッタ連結部材7、トルクリミッタ保持部材8、又は、ホルダー3自体をロックすることで、ボビン1に対しては、強いトルクの印加、弱いトルクの印加、又は、ボビン1の回転禁止を選択出来る。
又、既述した通り、ボビン1の先端面1S2の半球形状面がホルダー3のシャフト受け部に押し付けられており、且つ、ボビン1からの荷重を受けるシャフト9の他方端部の半球形状の先端部がシャフトストッパー10のシャフト受け部に押し付けられているため、ボビン1及びホルダー3の回転軸が軸方向及び先端面1S2の半球形状面の半径方向にずれることなく、両者1,3は位置決めされる。
又、シャフト9は、その一端面が、ホルダー3の非貫通開口部底面に面接触状態で接しており、その他端の半球形状面がシャフトストッパー10のシャフト受け部に円線接触状態で当接している。ホルダー3は前述のようにボビン1によりシャフト9の方向に押し付けられており、シャフト9はホルダー3によりシャフトストッパー10のシャフト受け部の方向に押し付けられているので、シャフト9とシャフトストッパー10は、両者9,10の回転軸が軸方向及びシャフト9の他端の半球形状面の半径方向にずれることなく、位置決めされている。
又、シャフト9がシャフトストッパー10に当接している部分は回転中心となるシャフト9の中心軸から十分近いので、摩擦によるロストルクの発生が微小に抑えられる。
又、シャフト9は、フレーム13の様な他の固定部材に固定されておらず、既述した面接触状態及び円線接触状態で以って保持されているので、シャフトストッパー10と軸受12の製作上及び組み立て上の微小な位置ずれによるホルダー3の軸受12による回転ロストルクの発生を回避することが出来る。
印画の際、ボビン1に巻き付けられたインクシート(図示せず)は引っ張られ、ボビン1は回転しようとする。このとき、ボビン1にロール状に巻き付けられたインクシートの固まり部分の直径の値などに応じて、トルクリミッタ連結部材7又はトルクリミッタ保持部材8をロックし、既述した様に、ボビン1にかけられるトルクの大小を選択する。
又、印画動作が終了したときなどに、インクシートが余分に供給されることが無い様にするため、ホルダー3自体を強制的にロックして、ボビン1の回転を禁止することも可能である。
ジョイント部材2は、既述した様に、ホルダー3の円柱形状部3Cの表面上をスライドし得るので、既述したプリンタ側のドアの開閉に同期させて、(1)図1及び図2に示す様に、ボビン1とジョイント部材2とが連結する第1状態の場合と、(2)図3及び図4に示す様に、ボビン1とジョイント部材2とが連結しない第2状態の場合とを選択することが出来る。ここで、「第1状態」とは、ジョイント部材2がボビン1の先端部1E側に向けてボビン1の先端部1Eの表面上を摺動してボビン1の先端部1Eをジョイント部材2の開口部内に嵌合することで、ホルダー3及びジョイント部材2がボビン1と一体となって回転する状態である。又、「第2状態」とは、ジョイント部材2がボビン1の先端部1E側から離れる様に逆方向に向けてボビン1の表面上を摺動してボビン1の先端部1Eとは嵌合しなくなる状態である。より詳細には、次の通りである。
第1状態は印画時又は印画の待機時の状態に該当し、このときにはドアが閉まっている。ドアが閉まることにより、押し当て部材16は解除レバー14の一端14E2を押し付け、解除レバーばね15に打ち勝ち、解除レバー14の他端14E1をジョイント部材2の側面の凸部2Pから離れる様に移動させる(図2参照)。その結果、ばね4の付勢力により、ジョイント部材2はボビン1の方向へとスライドし、ジョイント部材2はボビン1の先端部1Eと連結する。この様にドアを閉めるだけで、ジョイント部材2はボビン1の先端部1Eと連結し、トルクリミッタ5,6より発生したトルクをインクシートが巻き付けられた新品のボビン1に伝達して、ボビン1から供給されるインクシートに対して安定した張力を印加することが出来る。
他方、第2状態は、インクシートの交換時などの場合であり、ドアは開いている。このときは、押し当て部材16は解除レバー14から離れるため、解除レバー14は、解除レバーばね15のばね力により、ボビン1の先端部1Eと連結状態にあるジョイント部材2をホルダー3の方向に押す。解除レバーばね15のばね力は、ばね4のばね力より強いため、ジョイント部材2はボビン1の先端部1Eから離れる様にホルダー3の方向へとスライドし、ボビン1とジョイント部材2との連結が解除される(図3及び図4参照)。
以上の様に、解除レバーばね15を有する解除レバー14は、ボビン1の着脱の際には開いた状態となり且つ印画時あるいは印画の待機時には閉まった状態となるプリンタのドアの開閉と同期してジョイント部材2の摺動方向を切替えることにより、上記第1状態と上記第2状態とを切り替えるレバー機構を成している。
図4に示す様に、上記第2状態の場合において、ボビン1を矢印方向に強く引っ張ると、ボビン1は、ボビン1をホルダー3の方向へと付勢する力に打ち勝ち、ホルダー3のシャフト受け部のテーパー形状を滑り出し、ついにはホルダー3から完全に離れる。これは、使用済みのインクシートを交換する際などの場合であり、ボビン1を外す動作に該当する。この様に、ドアを開けることにより、それに同期して瞬時にジョイント部材2とボビン1の先端部1Eとの連結状態が解除されるため、ユーザーは、ホルダー3側へ押す付勢力だけでホルダー3のシャフト受け部に支持されているボビン1を、矢印で示す下方向へと押すだけで、容易に、交換すべきボビン1を当該インクシート供給機構から取り出すことが出来る。
図5において、上記とは逆に、インクシート交換後のボビン1が当該インクシート供給機構より外れた状態から矢印方向へと力を受けると、解除レバー14、ジョイント部材2及びホルダー3の各々のテーパー形状部がボビン1を当該インクシート供給機構内に取り付ける際のガイド機構として機能し、これらのガイド部はインクシート交換後のボビン1の先端部1Eの半球状面をホルダー3のシャフト受け部へと滑らかに導き得る。この様に、ユーザーは、インクシート交換後のボビン1を当該インクシート供給機構内に容易に取り付けることが可能である。
(変形例1)
実施の形態1で一例として記載したシャフト9及びシャフトストッパー10の当接部分の形状に関しては、互いに逆の形状に、即ち、シャフト9の先端部が円錐形を切り取った形状に形成され、シャフトストッパー10の裏面側の当接部分にテーパー形状及びそれに繋がる半球面形状が形成されていても良い。
(変形例2)
又、ホルダー3とシャフト9とは別の部品である必要は無く、一体となっている一つの部品であっても良い。
(変形例3)
又、シャフト9の両端部の内で、テーパー形状と半球面形状ではない他端部に円錐形を切り取った形状を設け、且つ、ホルダー3にはシャフト9が通る貫通穴を設けて、ボビン1の先端面1S2の半球面形状部を直接シャフト9の円錐形を切り取った形状で受けても、同様の効果が得られる。
(変形例4)
又、本インクシート供給機構を構成するトルクリミッタの数に関しては、発生するトルクの異なる2個である必要はなく、1個、又は、3個以上でトルクリミッタを構成することも出来る。
(付記)
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正や変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
本発明は、インクシートから記録紙にインクを転写することにより画像を記録するプリンタへの適用に対して好適である。
本発明の実施の形態1に係るインクシート供給機構の印画時等に於ける構成(第1状態)を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るインクシート供給機構の印画時等に於ける構成(第1状態)を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係るインクシート供給機構のインクシート交換時に於ける構成(第2状態)を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係るインクシート供給機構のインクシート交換時に於ける構成(第2状態)を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るインクシート供給機構のインクシート交換時に於ける構成(第2状態)を示す縦断面図である。
符号の説明
1 ボビン、2 ジョイント部材、3 ホルダー、4 ばね、5 (第1)トルクリミッタ、6 (第2)トルクリミッタ、7 トルクリミッタ連結部材、8 トルクリミッタ保持部材、9 シャフト、10 シャフトストッパー、11 ブラケット、12 軸受、13 フレーム、14 解除レバー、15 解除レバーばね、16 押し当て部材。

Claims (5)

  1. インクシートが巻き付けられたボビンと、
    (1)印画の際には、前記ボビンの内で前記インクシートが巻き付けられた部分とは反対側の先端部を嵌合して前記ボビンと一体となって回転力を前記ボビンに伝達する一方、(2)前記インクシートの交換の際には、前記ボビンの前記先端部を嵌合することなく前記ボビンから分離しているジョイント部材と、
    前記インクシートが巻き付けられた部分側の端面から付勢された前記ボビンの前記先端部側の先端面を保持すると共に、その表面上を摺動可能な前記ジョイント部材と一体となって回転するホルダーと、
    前記ボビンの前記先端面の保持部分とは反対側の前記ホルダーの凸形状部を嵌合し、トルクを発生して前記ホルダーを回転させるトルクリミッタと、
    前記ホルダーの中心非貫通開口部及び前記トルクリミッタの中心貫通開口部に挿入され、その中心軸が前記ボビン、前記ジョイント部材、前記ホルダー及び前記トルクリミッタの回転中心軸となるシャフトとを備えることを特徴とする、
    インクシート供給機構。
  2. 請求項1記載のインクシート供給機構であって、
    前記シャフトの両端部の内で前記ホルダーの前記中心非貫通開口部と当接する一方の端面とは反対側の他方の端面は、プリンタ本体のフレームに配設されたシャフトストッパーの裏面と当接して、前記シャフトは、前記ボビンから受ける軸方向荷重を、前記ホルダーを介して、支持しており、前記シャフトの前記他方の端面及び前記シャフトストッパーの前記裏面当接部分の内の一方は半球状面を成しており、他方は円錐形状の凹部を成していることを特徴とする、
    インクシート供給機構。
  3. 請求項2記載のインクシート供給機構であって、
    前記ジョイント部材が前記ボビンの前記先端部側に向けて前記ボビンの前記表面上を摺動して前記ボビンの前記先端部を嵌合することで前記ボビンと一体となって回転する第1状態と、前記ジョイント部材が前記ボビンの前記先端部側から離れる様に逆方向に向けて前記ボビンの前記表面上を摺動して前記ボビンとは嵌合しない状態となる第2状態とを切り替える機構であって、
    前記ボビンの着脱の際には開いた状態となる一方、前記印画時には閉まった状態となる前記プリンタのドアの開閉と同期して前記ジョイント部材の摺動方向を切替えることにより前記第1状態と前記第2状態とを切り替えるレバーを備えた機構を更に備えたことを特徴とする、
    インクシート供給機構。
  4. 請求項3記載のインクシート供給機構であって、
    インクシート交換後の新しいボビンを前記インクシート供給機構に取り付ける際に、前記ホルダー、前記ジョイント部材及び前記レバーの各々は、前記新しいボビンを非保持の状態から保持位置へとガイドする機構を有することを特徴とする、
    インクシート供給機構。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の前記インクシート供給機構を備えることを特徴とする、
    プリンタ。
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