JP4717550B2 - 使用制限システムおよび携帯端末装置 - Google Patents
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Description
従って、使用者の元を携帯端末装置が離れた際に確実なセキュリティ性が得られる技術が重要になってきている。
このため、特許文献1では、携帯端末装置や無線通信ユニットの盗難が生じにくい例えば自宅や職場等の安全領域であっても、使用者が無線通信ユニットを常に携帯していないと携帯端末の利用が可能とならないため、煩わしいという不都合があった。
一方、複製無線通信ユニットは、原本無線通信ユニットを原本として複製することが出来、使用者に常用携帯されることを想定したものである。これらの原本無線通信ユニットおよび複製無線通信ユニットは、携帯端末装置との認証機能に関して同等であるが、識別符号(ID)により携帯端末装置において判別可能である。また原本無線通信ユニットから複製無線通信ユニットは作成可能であるが、その逆は不可能であることを想定している。
さらに、原本無線通信ユニットは、経時変化により内蔵電池が消耗して、使用不可能となる虞もある。
すなわち、本発明の使用制限システムは、端末側無線認証部を備える携帯端末装置と、前記端末側無線認証部と無線認証を行うユニット側無線認証部を備える無線通信ユニットと、前記携帯端末装置および前記無線通信ユニットへの給電もしくは充電を行う電力供給部を具備する充電器とを有し、前記端末側無線認証部と前記ユニット側無線認証部とが相互認証できたときに前記携帯端末装置の使用制限を解除する使用制限システムであって、前記携帯端末装置が安全領域内であると前記携帯端末装置が判定するための判定条件として、前記無線通信ユニットから送出され前記携帯端末で受信した認証信号の強度が規定値以上であることを特徴とする。
そして、このような本発明においては、端末側無線認証部が安全領域内に定点設置されている可能性が高い充電器に給電接続された無線通信ユニットのユニット側無線認証部と相互認証する際の認証信号の強度を検出し、この検出値が規定値以上であるか否かを判定条件とするため、判定の信憑性が高く、判定後に使用制限を解除してもセキュリティ性を損なう虞が少ないことになる。
従って、このような本発明においては、ユニット側無線認証部が端末側無線認証部と相互認証できる安全領域を一戸建て住宅全体やマンションの一世帯分等の広範囲に設定できることになり、更に良好な利便性が得られることになる。
このような本発明においては、安全領域内に定点設置されている可能性が高い充電器に対して携帯端末装置が物理的に接続されたことを判定条件とするため、判定の信憑性が更に向上することになる。
本発明の使用制限システムは、あらかじめ安全領域内における端末側測位情報をユニット側無線認証部に送出することにより、充電器測位情報として記憶させておけば、充電器に充電器側全地球測位部を設けておく必要がなくなり、これにより製造コストを低くできる。
また、このような本発明においては、充電器側全地球測位部が充電器に設けられているため、安全領域内における充電器の設置個所が変更されても、充電器測位情報を随時更新でき、これにより判定条件を高精度に維持できることになる。
ここで、報知手段としては、音、光、振動等を例示でき、使用者の嗜好に応じて適宜選択可能としておけばよい。
例えば、携帯端末装置の利用者が一旦安全領域内に入り、携帯端末装置の使用制限が解除された後に、安全領域内の認証信号の電波強度が弱い2階などへ移動した場合にも第2の閾値よりも認証信号の強度が大きければ携帯端末装置に使用制限がかからず利便性を向上できることになる。
例えば、携帯端末所有者が自宅に帰宅したことを検知したことをトリガーとして、携帯端末所有者がそれぞれの操作をすることなく、TV、エアコン、ステレオや照明等の電源を自動的にONするということが可能となる。また、外出時には、上記装置をそれぞれ操作をすることなく、上記装置を自動的にOFFすることが可能となり、電気機器の切り忘れをなくすことが可能となる。
(概要)
図1には、本発明の使用制限システム10の概念図が示されている。使用制限システム10は、携帯端末装置100と、携帯端末100と無線認証を行う原本無線通信ユニット200および複製無線通信ユニット300と、携帯端末装置100に充電するためにAC電源401から携帯端末装置100に電力を供給可能な充電器400とを含んで構成されている。
携帯端末装置100は、原本無線通信ユニット200あるいは複製無線通信ユニット300と無線により相互認証を行い、相互認証のための認証信号の強度が規定値以上であるときに使用制限を解除して使用可能となる。
原本無線通信ユニット200および複製無線通信ユニット300は、携帯端末装置との認証機能に関して同等であるが、識別符号(ID)により判別可能となっている。また、原本無線通信ユニットから複製無線通信ユニットは作成可能であるが、その逆は不可能であることを想定している。
図2にブロック図を示す携帯端末装置100は、アンテナ111を介して基地局(図示せず)との間で無線通信を行う一般の携帯電話であり、使用制限手段を機能させるための端末側無線認証部120、使用制限装置142を内蔵したものである。
また、この携帯端末装置100は、使用制限装置142により使用制限が行われていることを使用者に報知するための報知手段である警報回路部121と、警報回路部121により動作するスピーカ、LED、液晶表示等の外部出力部122を備えている。
無線認証制御部140内には、相対距離判定部140a、無線通信ユニット側測位情報140b、携帯端末側測位情報140cを有する。そして、原本無線通信ユニット200から送出された、無線通信ユニット側全地球測位部80からの測位情報を、認証用アンテナ110、送受信部130を経て無線通信ユニット側測位情報140bとして記憶し、携帯端末側全地球測位部150からの測位情報を携帯端末側測位情報140cとして記憶する。相対距離判定部140aは上記の無線通信ユニット側測位情報140bと携帯端末側測位情報140cを基に無線通信ユニットと携帯端末装置の距離を計算し所望の距離以内に存在するかどうかを判断する。
なお、図2では無線通信ユニット側測位情報140b、端末側測位情報140cが無線認証制御部140内に保存されている場合を示したが、メモリ148内にタイマー147からの時刻情報と関連づけて記憶していても良い。
携帯端末装置100と、原本無線通信ユニット200あるいは複製無線通信ユニット300との無線通信は、例えばRFID(無線周波数識別)で使用される短距離通信用の電波、ZigBee、BluetoothやUWB(超広帯域無線)等を利用してあらかじめ定められた識別コード信号を通信する。
従って、携帯端末装置100は、携帯端末側全地球測位部(端末側GPS装置)150から端末側測位情報が随時得られる。
図3にブロック図を示す原本無線通信ユニット200は、携帯端末装置100の充電器400に内蔵されている。
充電器400は、安全領域500内の所定位置に定点設置され、携帯端末装置100を充電するための端子部(図示せず)を有している。
また、AC/DC変換および電圧変換部58を外部のAC電源401(図1参照)に接続した状態で携帯端末装置充電機能部59に携帯端末装置100が接続されるとスイッチ61が投入され、従来と同様に携帯端末装置100に充電を開始する。
ユニット側無線認証部52は、認証用アンテナ53に接続される送受信部54、原本無線通信ユニット200の動作制御を行う無線認証ユニット制御部62および認証用ID(原本用)記憶部55を有している。
また、ユニット側無線認証部52は、送受信部54に充電器側全地球測位部(GPS装置)80と、測位情報81を記憶するメモリ82とが接続されている。
携帯端末装置100に使用制限を行う場合は無線認証ユニット制御部62から警報回路部56へと警報信号が送出され外部出力部57により利用者への通知を行う。外部出力部57としては、音、光あるいは振動等の形態が採用され、使用者の希望に応じて選択可能である。
図4にブロック図を示す複製無線通信ユニット300は、携帯端末装置との認証機能に関して前述した原本無線通信ユニット200と同等の機能を有するが、原本無線通信ユニット200を原本として複製されたものであり、識別符号(ID)により携帯端末装置で判別可能である。また原本無線通信ユニットから複製無線通信ユニットは作成可能であるが、その逆は不可能である。
そのため、複製無線通信ユニット300は、携帯端末装置100とともに使用者に常用携帯されることを想定している。
図4の複製無線通信ユニット300においては、図3の原本無線通信ユニット200から無線通信ユニット側全地球測位部80とメモリ82が無い構成としているが、複製無線通信ユニット300に有っても良い。
そして、この使用制限システム10においては、携帯端末装置100が安全領域500内であると携帯端末装置100が判定するための判定条件の一つとして、相互認証のための認証信号の強度が規定値以上であることを採用している。
具体的には、携帯端末装置充電機能部59のスイッチ61により携帯端末装置100が充電器400に接続されたことが検出される。
携帯端末装置100は、携帯端末側全地球測位部150から得た測位情報と無線通信ユニット側測位情報とを比較する。
あるいは、使用制限装置142から認証成立時に利用可能な機能部143へ使用許可信号が送出されることにより、携帯端末装置100の使用制限を解除してもよい。
なお、本発明は、複数の判定条件をすべて満たしたときに、携帯端末装置100が安全領域500内であると判定する場合に限定されず、特定の判定条件のみを満たしたときに携帯端末装置100が安全領域500内であると判定してもよい。
具体的には、あらかじめ携帯端末装置100において行った設定に基づき、携帯端末装置100が赤外線受信部を有する家電等の電子機器402に所定の信号を送り、電子機器402の電源投入等の操作、制御を行う。
図5(A)および図5(B)には、前述した判定条件の一つとして採用された相互認証のための認証信号の強度の変化と使用制限の解除時期、開始時期との関係が示されている。
この例では、使用制限の解除あるいは開始を決定する閾値が同じとなっている。
これらの図5(A)および図5(B)によれば、相互認証のための認証信号の強度が閾値以上であるときは使用制限が解除され、認証信号の強度が閾値未満であるときは使用制限が開始されることが判る。
図6は、図5に示した判定条件の一つ、相互認証のための認証信号の強度が規定値以上であるか否かにより使用制限を解除あるいは開始する動作を説明するためのフローチャートである。
なお、原本無線通信ユニット200と相互認証のための認証信号の強度が規定値未満である場合には使用制限が開始されるが、この状態で複製無線通信ユニット300と相互認証のための認証信号の強度が規定値以上となると使用制限が解除される。
原本無線通信ユニット200の認証信号の強度を測定した結果、この認証信号の強度が規定値以上であるか否かを判定し(ステップS002)、認証信号の強度が規定値以上である場合には利用者が帰宅したと判断して携帯端末装置100の使用制限機能が解除され(ステップS003)、原本無線通信ユニット200の認証信号の強度を継続的あるいは断続的に測定する(ステップS004)。
この状態は、携帯端末装置100の所有者が帰宅したと判断して携帯端末装置100のすべての機能を使用可能とした状態である。
一方、複製無線通信ユニット300の認証信号の強度が規定値未満である場合は、利用者が外出しようとしている状態を想定して複製無線通信ユニット300の持ち忘れを携帯端末装置100において警報等により報知し(ステップS007)、次いで携帯端末装置100の使用制限を開始する(ステップS008)。
この後は、再び最初の状態に戻り、原本無線通信ユニット200あるいは複製無線通信ユニット300からの認証信号の強度の測定動作が再開される。
また、携帯端末装置100の使用制限がされた状態において、認証信号の強度の測定動作の結果、原本無線通信ユニット200もしくは複製無線通信ユニット300との認証が成立した場合は、携帯端末装置100の使用制限は解除される。
図5に示した方法以外に、携帯端末装置100の使用制限の解除、開始の方法を次のようにしても良い。
図7(A)および図7(B)は、前述した判定条件の一つとして採用された相互認証のための認証信号の強度の変化と使用制限の解除時期、開始時期との関係が示されている。
この例では、使用制限の解除が第1の閾値により決定され、使用制限の開始が第2の閾値により決定される。
なお、使用制限の開始を決定する第2の閾値未満となると、使用制限装置142により携帯端末装置利用に制限がかかる。
図8は、図7に示した判定条件の一つ、相互認証のための認証信号の強度が第1の閾値あるいは第2の閾値以上であるか否かにより使用制限を解除あるいは開始する動作を説明するためのフローチャートである。
なお、この場合も原本無線通信ユニット200と相互認証のための認証信号の強度が規定値未満である場合には使用制限が開始されるが、この状態で複製無線通信ユニット300と相互認証のための認証信号の強度が規定値以上となると使用制限が解除される。
続いて原本無線通信ユニット200の認証信号の強度が増加しているか否かの判定がなされる(ステップS208)。
そして、認証信号の強度が第1の閾値以上である場合、携帯端末装置100の使用者が帰宅したと判断して携帯端末装置100の使用制限が解除される(ステップS210)。
この後は、いずれの場合も再び最初の状態に戻り、原本無線通信ユニット200あるいは複製無線通信ユニット300の認証信号の強度の測定動作が再開される。
充電器400は、赤外線送信部から安全領域500内の電子機器402に対してメモリ82内の電子機器制御情報83をもとにしてON信号を送出する(ステップS220)。
充電器400は赤外線送信部から家庭内の家電機器に対してメモリ82内の電子機器制御情報83をもとにしてOFF信号を送出する(ステップS221)。
また、図7、8においては、原本無線通信ユニット200と複製無線通信ユニット300に対して、第一の閾値と第2の閾値という同一の閾値を用いて制御する使用制限システム10の動作を説明したが、原本無線通信ユニット200と複製無線通信ユニット300に対して、それぞれ第一の閾値と第2の閾値を設けて制御しても良い。
52 ユニット側無線認証部
40、56、121 警報回路部(報知手段)
80 充電器側全地球測位部
84 赤外線通信部
100 携帯端末装置
120 端末側無線認証部
150 端末側全地球測位部
200 原本無線通信ユニット(無線通信ユニット)
300 複製無線通信ユニット(無線通信ユニット)
400 充電器
401 AC電源
402 電子機器
500 安全領域
Claims (3)
- 端末側無線認証部を備える携帯端末装置と、
前記端末側無線認証部と無線認証を行うユニット側無線認証部を備える無線通信ユニットと、
前記携帯端末装置への充電、および前記無線通信ユニットへの給電を行い、前記無線通信ユニットを内蔵する充電器と、
前記携帯端末装置において前記無線通信ユニットから発せられる認証信号の強度が規定値以上である場合に前記携帯端末装置が安全領域内に存在していると判定する判定部と、
前記携帯端末装置が安全領域内に存在していると判定され、なおかつ前記端末側無線認証部と前記ユニット側無線認証部とが相互認証できたときに前記携帯端末装置の使用制限を解除する制御手段と
を有する使用制限システム。 - 前記端末側無線認証部と無線認証を行うユニット側無線認証部を備え前記無線通信ユニットから複製され得る複製無線通信ユニットを有する請求項1記載の使用制限システムであって、
前記携帯端末装置において前記無線通信ユニットから発せられる認証信号の強度が規定値以下かつ前記複製無線通信ユニットから発せられる認証信号の強度が規定値以下である場合に報知を行い、前記携帯端末装置の使用制限を開始することを特徴とする使用制限システム。 - 前記端末側無線認証部と無線認証を行うユニット側無線認証部を備え前記無線通信ユニットから複製され得る複製無線通信ユニットと、赤外線送信部を備えた前記充電器と、を有する請求項1または請求項2記載の使用制限システムであって、
前記携帯端末装置において前記無線通信ユニットから発せられる認証信号の強度が規定値以下かつ前記複製無線通信ユニットから発せられる認証信号の強度が規定値以上である場合に、前記赤外線送信部から前記安全領域内の電子機器に対して電源オフ信号を送信することを特徴とする使用制限システム。
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