JP4717273B2 - 薄壁を有する成形品の射出成形用金型及び同成形品の射出成形方法 - Google Patents
薄壁を有する成形品の射出成形用金型及び同成形品の射出成形方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、一般的には薄壁を有するプラスチック成形品の射出成形に係り、特に前記成形品の薄壁部分において空隙により生ずる形状の不規則性の防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
薄壁部分を有するプラスチック成形品には流路室を有する金型キャビティを用いて射出成形されるものがあり、この流路室は成形品の薄壁部分を形成するべく流路室間に設けた薄壁形成キャビティ部(thin-wall cavity section)に向けて射出された液状プラスチック材料を導びき、方向付けるものである。成形品にとっては、そのゾーンに隣接する流路室内部での液状プラスチック材料の主な流動方向において、薄壁形成キャビティ部の厚さを増大させることが好ましい場合がある。しかしながら、その厚さが増大すると、ときには空隙が基になって生ずる形状の不揃い、凹凸(void-based irregularities)など(以下、空隙による不規則性と称する)がその成形品の薄壁部分に形成される。こうした成形品の薄壁部分は薄壁形成キャビティ部の中の1つのゾーン、領域へ液状プラスチック材料を導びくことにより形成されるものである。なお、この薄壁形成キャビティ部は前記ゾーンに隣接する互いに対向する流路室の間に設けられている。前記の空隙による不規則性が生ずるのは図1に示されるごとく成形品の成形中、そのゾーン内で、前記ゾーンへ導びかれる射出された液状プラスチック材料が1つまたはそれ以上の空隙を取り囲むことによるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図1は、一対の対向する流路室12の下流端に隣接する薄壁形成キャビティ部10の領域内に導びかれた液状プラスチック材料の連続した流動先端のパターンを示している。その連続した流動先端のパターンは流路室12へ異なる量の液状プラスチック材料を射出し、且つ各射出に対応した薄壁形成キャビティ部へ導びかれたそのような液状プラスチック材料の結果としての流動の拡がりを記録することによって決定されたものである。流路室12の間に設けられた薄壁形成キャビティ部10のゾーン内部ではその薄壁形成キャビティ部に導びかれた液状プラスチック材料が成形中1つの空隙14を囲んでいる。その結果、その成形品の薄壁には薄壁形成キャビティ部12のゾーンで形成される部分に空隙による不規則性を有する。そして、そのキャビティ部のゾーンにおいて空隙14が成形中、導びかれた液状プラスチック材料により囲まれる。このような不規則性は前述した成形品のそうした部分における孔とか、壊れやすく、もろい、色の異なった壁として現れるものである。その成形品が飲用コップの如き、容器である場合、その壁にある孔により容器から液体が漏れることとなる。
【0004】
本発明者は、成形品の薄壁部分におけるそのような空隙による不規則性の形成が流路室の間に設けられた薄壁形成キャビティ部のゾーン内部において防止可能であることを見出した。すなわち、薄壁形成キャビティ部の厚さをそのゾーンに隣接する流路室内の主要な流動方向に関して、増大させるものであって、しかもその場合、前記方向での厚さがある閾値の割合で増大するよう金型キャビティの諸元が定められる。そして、その方向での厚さが前記閾値の割合に等しいか、それを超える割合で増大するときには通常そのような空隙による不規則性が起きる。後に、好適な実施例と関連して詳細に述べるように、あるゾーンの閾値の割合というのは各成形品毎に実験的に決められるのである。
【0005】
従って、本発明の目的は、薄壁を有する成形品を成形するとき空隙による不規則性を生じさせないような金型構造及び前記金型による成形品の射出成形方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明は、少なくとも1つの薄壁を有する成形品を射出成形するための金型であって、同金型は、互いに結合されることにより前記成形品(40)を形成するためのキャビティ(48)と液状プラスチック材料を前記キャビティへ射出する少なくとも一個のゲートとを画成する複数の金型構成部分(45,46)を有しており、前記キャビティは少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)と、前記薄壁形成キャビティ部の向かい合う縁部に隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)を有し、少なくとも前記2つの対向する流路室の出口位置(62)から前記薄壁形成キャビティ部の対応する入り口位置(60)へ射出された液状プラスチック材料を導びき前記成形品の少なくとも1つの薄壁部分(42)を形成するよう構成され、さらに、少なくとも1つの前記薄壁形成キャビティ部には前記少なくとも2つの対向する流路室の間に設けられた少なくとも1つのゾーン(25,26,27)を有するよう構成され、さらに前記各入り口位置での少なくとも1つのゾーンの刻設された領域の寸法が前記隣接している流路室の前記対応する出口位置における刻設された領域の寸法より小さくされており、そしてさらに、前記少なくとも1つのゾーンの内部で前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の厚さが前記ゾーンに隣接する流路室の内部における主要な流動方向に関して増大するようにされ、且つ、その増大の割合はある閾値割合より小さい値とされ、それにより前記少なくとも1つのゾーンへ導びかれる射出された液状プラスチック材料がいつでも前記少なくとも1つのゾーン内部でいかなる空隙によっても囲まれないよう防止するよう構成されたことを特徴とする射出成形用の金型を提供することにある。なお、「刻設された領域の寸法」(inscribed-sphere dimensions)とは球体が中へはめ込み可能である寸法諸元のことである。
【0007】
さらに、本発明においては、前記射出成形用の金型を用いる射出成形の方法であって、次のステップ(a),(b)からなり、少なくとも1つの薄壁を有する成形品(40)を射出成形する方法を特徴とするものである。
(a) 複数の金型構成部分(45,46)を、前記成形品を形成する金型キャビティ(48)と前記金型キャビティへ液状プラスチック材料が射出される少なくとも1つのゲート(50)とを画成するよう結合するステップであって、
前記金型キャビティには、少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)と、前記薄壁形成キャビティ部の向かい合う縁部に隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)を有し、少なくとも前記2つの対向する流路室の出口位置(62)から前記薄壁形成キャビティ部の対応する入り口位置(60)へ射出された液状プラスチック材料を導びき前記成形品の少なくとも1つの薄壁部分(42)を形成するよう構成され、さらに、少なくとも1つの前記薄壁形成キャビティ部には前記少なくとも2つの対向する流路室の間に設けられた少なくとも1つのゾーン(25,26,27)を有するよう構成され、さらに前記各入り口位置での少なくとも1つのゾーンの刻設された領域の寸法(64)が前記隣接している流路室の前記対応する出口位置における刻設された領域の寸法より小さくされている。
(b) 前記成形品を形成するために前記ゲートから前記金型キャビティ内へ液状プラスチック材料を射出するステップであって、
前記ステップ(a)はさらに1つの前記金型キャビティを画成する金型構成部分を結合するステップを有しており、前記金型キャビティにおいては、前記少なくとも1のゾーンの内部で前記少なくとも1の薄壁形成キャビティ部の厚さが前記ゾーンに隣接する流路室の内部における主要な流動方向に関して増大するようにされ、且つ、その増大の割合はある閾値割合より小さい値とされ、それにより前記少なくとも1のゾーンへ導びかれる射出された液状プラスチック材料がいつでも前記少なくとも1のゾーン内部でいかなる空隙によっても囲まれないよう防止するよう構成されている。
【0008】
さらに、本発明においては、次のステップ(a),(b),(c)及び(d)からなり、少なくとも1つの薄壁を有する成形品(40)を射出成形する方法を特徴とするものである。
(a) 前記成形品を形成する金型キャビティと液状プラスチック材料を金型キャビティへ射出する少なくとも1つのゲートとを画成するため複数の金型構成部分を結合するステップ
(b) 前記ゲートから前記金型キャビティへ液状プラスチック材料を射出するステップ
(c) 前記金型キャビティの少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)の入り口位置(60)へ前記成形品の少なくとも1つの薄壁部分(42)を形成するべく前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の向かい合う縁部に隣接する前記金型キャビティの少なくとも2つの対向する流路室(21)の対応する出口位置(62)から前記射出された液状プラスチック材料を導びくステップであって、
前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部には前記少なくとも2つの対向する流路室の間に設けられた少なくとも1つのゾーン(25,26,27)を有し、さらに前記少なくとも1つのゾーンの内部で各入り口位置での刻設された領域の寸法が前記隣接する流路室の対応する出口位置での刻設された領域の寸法より小さくされ且つ前記ゾーンに隣接する流路室内での主要な流動方向に関して、前記薄壁形成キャビティ部の厚さを増大させるようになっており、
(d) 前記少なくとも1つのゾーンへ導びかれる射出された液状プラスチック材料が前記少なくとも1つのゾーンの内部でいつでもどんな空隙も囲むことを防止するステップ。
【0009】
本発明の追加的特徴は、以下の好適な実施例の詳細な説明に関連して記載される。
【0010】
【実施例】
図2を参照すると、本発明による金型により画成されたキャビティの好適な実施例では薄壁形成キャビティ部20とそのキャビティ部20の対向する側に隣接する一対の対向する流路室21を有しており、その2つの対向する流路室21の出口位置から射出された液状のプラスチック材料が薄壁形成キャビティ部20の対応する入口位置の方へ方向付けられそれによって射出成形品の薄壁部分を形成する。
【0011】
図2には射出成形品の薄壁部分を形成するための薄壁形成キャビティ部20の典型例が示されている。この例に用いられた材料はポリプロピレンであった。
【0012】
その薄壁形成キャビティ部20は初期ゾーン24、第1の中間ゾーン25、第2の中間ゾーン26および最終ゾーン27を有する。最終ゾーン27は成形品の薄壁部分の縁部が形成されるキャビティの縁部28まで拡がっている。
【0013】
初期ゾーン24と第1の中間ゾーン25との間の分割線まではゲート23から90.35mmある。また、第1の中間ゾーン25と第2の中間ゾーン26との間の分割線まではゲート23から111.76mmある。さらに、第2の中間ゾーン26と最終ゾーン27との間の分割線まではゲート23から122.94mmある。初期ゾーン24、第1の中間ゾーン25および第2の中間ゾーン26は前記1対の対向している流路室21の間に完全に配置されている。1対の対向している流路室21のいずれも縁部28までは延びておらずそれによって、最終ゾーン27の実質部分が1対の流路室21の間に位置することはない。
【0014】
最終ゾーン27における空隙による不規則性の形成を防止するためには、1対の対向する流路室21のいずれをも縁部28まで延ばさないようにすることが効果的である。
【0015】
前記流路室21の下流端を超えたところでの最終ゾーン27における空隙による不規則性(でこぼこ)の形成は、それらが縁部28に非常に接近して生じるときは問題とならない。初期ゾーン24において、薄壁形成キャビティ部20は一様な厚さ0.15mmを有する。第1の中間ゾーン25においては、少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部20の厚さは、第1の中間ゾーン25に隣接する流路室21の内部で主要な流路の方向に関し、0.0035の割合で増大する。
【0016】
第2の中間ゾーン26においては、少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部20の厚さは、第2の中間ゾーン26に隣接する流路室21の内部で主要な流路の方向に関し、0.0066の割合で増大する。
【0017】
最終ゾーン27においては、少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部20の厚さは、最終ゾーン27に最も近い流路室21の内部で主要な流路の方向に関し、0.0316の割合で増大する。
【0018】
初期ゾーン24、第1の中間ゾーン25及び第2の中間ゾーン26に隣接する対向する流路室21の各々はその直径が0.85mmである。対向する流路室21の下流端に近づくにつれ、流路室21のそれぞれ刻設されている領域の寸法は隣接する流路室21の上流側部分のそれぞれの刻設された領域の寸法より小さくなっている。
【0019】
流路室21のそれぞれの刻設されている領域の寸法のこのような減少は最終ゾーン27における空隙による不規則性の形成を防止するのに効果がある。
【0020】
図2に示した薄壁形成キャビティ部を有するキャビティ内での方向付けられたプラスチック材料の連続した流動先端のパターンを例示している図3を参照すると、薄壁形成キャビティ部20へ方向付けられている射出された液状のプラスチック材料は、1対の対向する流路室21の間(ゾーン24,25,26及び対向する流路室21の間に位置するゾーン27の部分を含む)に位置している薄壁形成キャビティ部20のどのゾーンの内部では、いつでも且つどのような空隙をも囲むようにはなっていない。
【0021】
図4に示すように、複数の薄い壁部分42を有する飲用コップ40は、図5に示すように本発明に基づく金型44において本発明の方法によって射出成形されたものである。
【0022】
金型44は複数の金型構成部分45,46を有する。これらは結合されたときキャビティ48を画成する。そしてこのキャビティ48内に液状プラスチック材が射出され飲用コップ40が成形される。
【0023】
そのキャビティ48には、図2に示されるように複数の薄壁形成キャビティ部20および各薄壁形成キャビティ部20の対向する先端部において複数の隣接している対向する流路室21を有する。
【0024】
飲用コップ40の薄壁部分42は前記薄壁形成キャビティ部20の中で形成される。飲用コップ40は、また細長い隆起した背の部分52を有する。これはキャビティ48の流路室21で形成される。金型キャビティ48の各々の薄壁形成キャビティ部20は初期ゾーン24、第1の中間ゾーン25、第2の中間ゾーン26および最終ゾーン27を有し、これらは図2を参照して上述したような配置と寸法を有するものである。
【0025】
第1の中間ゾーン25、第2の中間ゾーン26および最終ゾーン27の内部において空隙による不規則性の形成が防止されるような薄壁形成キャビティ部20の厚さの増大の閾値は経験的にテスト縞を射出成形することにより定められる。このテスト縞は、一般には図2に示される如く金型キャビティへ射出される液状プラスチック材料の異なった量に関連した飲用コップ40の個々の共通な薄壁部42に対応する。その中で、厚さの増大割合を各ゾーン25,26,27を個別に変え、それぞれの割合により空隙による不規則性が防止されるか否か観察する。金型キャビティ48の寸法は、最初そのようなテスト縞の決定に対応して選択される。図4Aに示す如く、部分的なテスト品56にはその後、異なる量の液状プラスチック材料が金型キャビティ48へ射出され成形される。これにより、テスト縞観察により定められた薄壁形成キャビティ部20の第1の中間ゾーン25、第2の中間ゾーン26及び最終ゾーン27の各内部におけるそれぞれの厚さの増大した割合が、ゾーン25,26,27の各々における隣接する流路室21の間で空隙による不規則性の形成を一貫して予防しているかどうかを定めるのである。そして、部分テスト品56の観察により不規則性の形成を一貫して予防されないときには、厚さにおける増大割合は、そのゾーンまたは前記不規則性の形成が一貫して予防されないゾーンにおいて減少される。そして、引き続きテスト縞と部分テスト品のさらなる観察のため射出、成形が行われる。図6A,6Bおよび6Cには3つのそれぞれの金型キャビティ48の実施例において、薄壁形成キャビティ部の入口位置と、隣接する流路室の対応する出口位置でのそれぞれ刻設された領域の大きさが示されている。図6Aの金型キャビティにおいて、薄壁形成キャビティ部20aの入口位置60aは隣接する流路室21aの内部での流動方向と垂直な方向においてほぼ一様な厚さである。
【0026】
流路室21aの断面は、その流路室21aの内部の流動方向と垂直な方向からみて円形をしている。さらに、流路室21aの出口位置62aと薄壁形成キャビティ部20aの入口位置60aとの間には急激な変化がある。
【0027】
射出された液状プラスチック材料は流路室21aの出口位置62aから薄壁形成キャビティ部20aの対応する入口位置60aへ導かれる。そして、刻設された領域の寸法64aは隣接する流路室21aの対応する出口位置62aにおける刻設された領域の寸法66aよりも小さい。図6Bの金型キャビティにおいては、薄壁形成キャビティ部20bの入口位置60bは隣接する流路室21bの内部における流動方向に垂直な方向においてほぼ一様な厚さである。
【0028】
流路室21bの横断面は流路室21a内部の流動方向と垂直な方向において卵形をしており、その流路室21bの出口位置62bと薄壁形成キャビティ部20bの入口位置60bの間は先細りとなっている。射出された液状プラスチック材料は流路室21bの出口位置62bから薄壁形成キャビティ部20bの対応する入口位置60bへと導かれる。また、入口位置60bでの刻設された領域の寸法64bは隣接する流路室21bの対応する出口位置62bにおける刻設された領域の寸法66bより小さい。
【0029】
図6Cの金型キャビティにおいて、薄壁形成キャビティ部20Cの入口位置60Cの厚さは、隣接する流路室21C内部の流動方向に垂直で且つ遠ざかる方向において減少している。射出された液状プラスチック材料は流路室21Cの出口位置62Cから薄壁形成キャビティ部20Cの対応する入口位置60Cへ導かれる。また、入口位置60Cでの刻設された領域の寸法64Cは隣接する流路室21Cの対応する出口位置62Cにおける刻設された領域の寸法66Cより小さい。
【0030】
図7には図6Aで示した金型キャビティに対応する金型キャビティの実施例において、薄壁形成キャビティ部20aの入口位置60aおよび流路室21aの下流端に近い隣接する流路室21aの対応する出口位置62aにおけるそれぞれの刻設された領域の寸法が示される。
【0031】
薄壁形成キャビティ部20aの入口位置60aは、隣接する流路室21a内部における流動方向と垂直な方向においてその厚さはほぼ一様である。流路室21aの断面(全体として金型キャビティ48の凹面の内部に存在する)は、流路室21a内部における流動方向に垂直な方向で半円形をしている。流路21aは図6Aに示すように流路室21aの上流部分におけるよりも小さな刻設された領域の寸法を有する。また、流路室21aの出口位置62aと薄壁形成キャビティ部20aの入口位置60aとの間には急激な変化がある。射出された液状プラスチック材料は流路室21aの出口位置62aから薄壁形成キャビティ部20aの対応する入口位置60aへ導かれる。また、入口位置60aでの刻設された領域の寸法64aは隣接する流路室21aの対応する出口位置62aでのそれより小さい。
【0032】
追加の代替実施例(図示せず)において;(a)少なくとも隣接する流路室の1つは直接ゲートからあるいは1つ以上の結合された中間流路室を介して延設されておらず;(b)細長い流路室内の流動方向は必ずしもその長さ方向でない;(c)対向する流路室は必ずしも液状プラスチック材料をその流路室間における共通位置の方へ導くわけではない;(d)流路室はカーブしていてもよいし、さらに/または何らかの方法で形成されていてもよい;(e)薄壁形成キャビティ部は相対的にみて水平あるいは円錐である必要はない;(f)薄壁形成キャビティ部は少なくとも1つの流路室とゲートの間に配置されることが可能である;(g)米国特許第4,844,405に記載の如く溶融チャンバは対向している隣接する流路室の間にある。
【0033】
薄壁を有するキャビティ領域の内部に配置されることも可能であり、それによりさらに、一対の対向している流路室21の間に位置するこれらの薄壁を有する部分のゾーンにおいて空隙による不規則性の形成の防止効果を高める。
【0034】
特にここで述べた利点は本発明のすべての考えられうる実施例に必ずしも適用されるものではない。さらに、本発明のそのような利点は唯例としてであって、本発明の唯一の利点と解されるべきではない。
【0035】
以上に記載したところは多くの特定された細目を含んでいるが、これらは本発明の範囲における制限、限定と解されるべきではなく、むしろ好適な実施例としてここに記載されていると解されるべきである。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、薄壁を有するプラスチック成形品の成形において空隙による不規則性の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る薄壁形成キャビティ部の領域内に導びかれた液状プラスチック材料の連続する流動先端のパターンであって、その中で薄壁を有するプラスチック成形品を成形中、内部にその液状プラスチック材料により囲まれた空隙が存することを示す流動先端のパターン図である。
【図2】本発明による金型で画成される薄壁形成キャビティ部の好適例の典型的寸法諸元を近似的に縮尺して示す構成図である。
【図3】本願発明に係る図2に示された薄壁形成キャビティ部内に導びかれた液状プラスチック材料の連続する流動先端のパターン図である。
【図4】本発明による金型内で射出成形された飲用コップの斜視図である。
【図4A】本発明による薄壁形成キャビティ部の厚さ増大割合が閾値の割合未満で、空隙による不規則性の形成を防止可能か否か実験的に決定する間に形成した図4の成形品の斜視図である。
【図5】図4に示される飲用コップ成形品を成形するためのキャビティ部分を画成する金型構成部分を示す断面図である。
【図6A】図2の6−6線に沿って見た薄壁形成キャビティ部の入り口位置と隣接する流路室の対応する出口位置での金型キャビティの一実施例におけるそれぞれの刻設された領域の寸法を示す断面図である。
【図6B】図2のほぼ6−6線に沿って見た薄壁形成キャビティ部の入り口位置と隣接する流路室の対応する出口位置での金型キャビティの他の実施例におけるそれぞれの刻設された領域の寸法を示す断面図である。
【図6C】図2のほぼ6−6線に沿って見た薄壁形成キャビティ部の入り口位置と隣接する流路室の対応する出口位置での金型キャビティのさらに他の実施例におけるそれぞれの刻設された領域の寸法を示す断面図である。
【図7】図2の7−7線に沿って見た流路室の下流端近傍の薄壁形成キャビティ部の入り口位置と隣接する流路室の対応する出口位置での金型キャビティの実施例中のそれぞれ刻設された領域の寸法を例示する断面図である。
【符号の説明】
10,20 薄壁形成キャビティ部
12,21 流路室
14 空隙
23 ゲート
24 初期ゾーン
25 第1の中間ゾーン
26 第2の中間ゾーン
27 最終ゾーン
28 縁部
40 飲用コップ
42 薄壁部分
45,46 金型構成部分
48 金型キャビティ
Claims (28)
- 少なくとも1つの薄壁を有する成形品を射出成形するための金型であって、前記金型は互いに結合されることにより前記成形品(40)を形成するためのキャビティ(48)と液状プラスチック材料を前記キャビティへ射出する少なくとも一個のゲート(50)とを画成する複数の金型構成部分(45,46)を有しており、前記キャビティは少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)と、前記薄壁形成キャビティ部の向かい合う縁部に隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)を有し、少なくとも前記2つの対向する流路室の出口位置(62)から前記薄壁形成キャビティ部の対応する入り口位置(60)へ射出された液状プラスチック材料を導びき前記成形品の少なくとも1つの薄壁部分(42)を形成するよう構成され、少なくとも1つの前記薄壁形成キャビティ部には前記少なくとも2つの対向する流路室の間に設けられた少なくとも1つのゾーン(25,26,27)を有するよう構成され、前記各入り口位置での少なくとも1つのゾーンの刻設された領域の寸法(64)が前記隣接している流路室の前記対応する出口位置における刻設された領域の寸法より小さくされており、前記少なくとも1つのゾーンの内部で前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の厚さが前記ゾーンに隣接する流路室の内部における主要な流動方向に関して増大するようにされ、且つその増大の割合はある閾値割合より小さい値とされ、それにより前記少なくとも1つのゾーンへ導びかれる射出された液状プラスチック材料がいつでも前記少なくとも1つのゾーン内部でいかなる空隙によっても囲まれることがないように構成される射出成形用金型。
- 前記金型キャビティ(48)は、前記複数の薄壁形成キャビティ部(20)と各薄壁形成キャビティ部の向かい合う縁部における前記隣接する少なくとも2つの対向している流路室(21)の間に設けられた少なくとも1つの前記ゾーン(25,26,27)を有し、前記ゾーンにおいては各々の入り口位置(60)における刻設された領域の寸法(64)が前記隣接した流路室の対応する出口位置(62)における刻設された領域の寸法より小さくされており且つ前記ゾーンにおいて薄壁形成キャビティ部の厚さが前記隣接する流路室の内部での前記流動方向に関して前記閾値の割合より小さい割合で増大するように構成されている請求項1記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品射出成形用金型。
- 金型キャビティ(48)は中空の成形品を画成する請求項2記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
- 金型キャビティ(48)は飲用コップ(40)を画成する請求項3記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
- 少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)が、成形品(40)の縁(54)の形成される前記金型キャビティ(48)の縁部(28)まで延設されており、さらに前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部に隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)のいずれも前記縁部まで延設されていない請求項1または2記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
- 前記成形品(40)の縁が形成される前記金型キャビティ(48)の縁部(28)に隣接する少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)の最終ゾーン(27)内部において前記隣接する流路室(21)のそれぞれ刻設された領域の寸法が前記隣接する流路室の上流部分でのそれぞれの刻設された領域の寸法より小さくなっている請求項1、2または5に記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
- 前記金型キャビティ(48)の前記縁部(28)に隣接する少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)の最終ゾーン(27)の内部において前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の厚さが、前記隣接する流路室(21)の最も近い部分内での流動方向に関し、前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の少なくとも1つのゾーン(26)内での割合よりも大きい割合で増大するようになっている請求項6記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
- 最終ゾーン(27)の部分が前記隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)の間に設けられている請求項7記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
- 少なくとも2つの対向する流路室(21)の間で且つ少なくとも1つのゾーン(25)と最終ゾーン(27)の間に設けられた前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)の中間ゾーン(26)内において、前記薄壁形成キャビティ部の厚さが、前記隣接する少なくとも2つの対向する流路室内での流動方向に関して、前記閾値の割合より小さく且つ前記少なくとも1つのゾーン内での増大の割合より大きく且つ前記最終ゾーン内の増大割合より小さい割合で増大するようになっている請求項7記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
- 前記隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)と少なくとも1つのゾーン(25,26,27)から上流側との間にある薄壁形成キャビティ部(20)の初期ゾーン(24)の内部において前記薄壁形成キャビティ部(20)の厚さが前記隣接する少なくとも2つの対向する流路室内での流動方向に関して変化しないようになっている請求項7記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
- 射出された液状プラスチック材料が前記流路室内へ導びかれる方向において、前記流路室(21)が細長い形状を有する請求項1記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
- 各入り口位置(60)において、前記薄壁形成キャビティ部(20)は隣接する流路室(21)内の主要な流動方向に垂直な方向に関し一様な厚さである請求項1記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
- 薄壁形成キャビティ部(20)の各入り口位置(60)の厚さが、前記隣接する流路室(21)内の主要な流動方向に垂直で且つそれから離れる方向に関して減少する請求項1記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形用金型。
- (a)複数の金型構成部分(45,46)を、前記成形品を形成する金型キャビティ(48)と前記金型キャビティへ液状プラスチック材料が射出される少なくとも1つのゲート(50)とを画成するよう結合するステップであって、前記金型キャビティには、少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)と、前記薄壁形成キャビティ部の向かい合う縁部に隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)を有し、少なくとも前記2つの対向する流路室の出口位置(62)から前記薄壁形成キャビティ部の対応する入り口位置(60)へ射出された液状プラスチック材料を導びき前記成形品の少なくとも1つの薄壁部分(42)を形成するよう構成され、さらに少なくとも1つの前記薄壁形成キャビティ部には前記少なくとも2つの対向する流路室の間に設けられた少なくとも1つのゾーン(25,26,27)を有するよう構成され、さらに前記各入り口位置での少なくとも1つのゾーンの刻設された領域の寸法(64)が前記隣接している流路室の前記対応する出口位置における刻設された領域の寸法より小さくされ、
(b)前記成形品を形成するために前記ゲートから前記金型キャビティ内へ液状プラスチック材料を射出するステップであって、前記ステップ(a)はさらに1つの前記金型キャビティを画成する金型構成部分を結合するステップを有しており、前記金型キャビティにおいては、前記少なくとも1つのゾーンの内部で前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の厚さが前記ゾーンに隣接する流路室の内部における主要な流動方向に関して増大するようにされ、且つその増大の割合はある閾値割合より小さい値とされ、それにより前記少なくとも1つのゾーンへ導びかれる射出された液状プラスチック材料がいつでも、前記少なくとも1つのゾーン内でいかなる空隙によっても囲まれることがないように構成されている
少なくとも1つの薄壁を有する成形品(40)の射出成形方法。 - 金型キャビティ(48)は、複数の前記薄壁形成キャビティ部(20)ならびに各薄壁形成キャビティ部の反対側先端で複数の隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)を有しており、さらに各薄壁形成キャビティ部は、前記隣接する2つの対向する流路室の間に設けられた少なくとも1つの前記ゾーン(25,26,27)を有しており、前記対向する流路室においては各入り口位置(60)における刻設された領域の寸法(64)は前記隣接する流路室の対応する出口位置(62)における刻設された領域の寸法より小さくなっており、さらに前記流路室においては、薄壁形成キャビティ部の厚さが前記隣接する流路室内の流動方向に関して前記閾値の割合より小さい割合で増大するようになっていることを特徴とする請求項14記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
- 金型キャビティ(48)が中空の成形品(40)を画成する請求項14記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
- 金型キャビティ(48)が飲用コップ(40)を画成する請求項15記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
- 各々の少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)は前記成形品の縁(54)が形成されている金型キャビティ(21)の縁部(28)まで延設しており、さらに前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部に隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)のいずれもが前記縁部までは延設されない請求項14または15に記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
- 成形品(40)の縁(54)が形成される金型キャビティの縁部(28)に隣接する少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)の最終ゾーン(27)の内部において前記隣接する流路室のそれぞれの刻設された領域の寸法が前記隣接する流路室の上流位置におけるそれぞれの刻設された領域の寸法より小さくなっている請求項14、15または18に記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
- 金型キャビティ(48)の前記縁部(28)に隣接する少なくとも1つの前記薄壁形成キャビティ部(20)の最終ゾーン(27)内において、前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の厚さが、前記隣接する流路室の最も接近した部分内での流動方向において前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の少なくとも1つのゾーン(26)内での増大割合よりも大きい割合で増大する請求項19記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
- 最終ゾーン(27)の部分が前記隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)の間に設けられている請求項20記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
- 隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)の間に設けられ且つ前記少なくとも1つのゾーン(25)と前記最終ゾーン(27)の間に設けられている前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)の中間ゾーン(26)内において、前記薄壁形成キャビティ部の厚さが、前記隣接する少なくとも2つの対向する流路室内での流動方向に関して、前記閾値の割合よりも小さく、前記少なくとも1つのゾーン内での増大割合より大きく且つ前記最終ゾーン内での増大割合より小さい割合で増大するようにした請求項20記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
- 隣接する少なくとも2つの対向する流路室(21)と前記少なくとも1つのゾーン(25,26,27)の上流との間にある前記薄壁形成キャビティ部(20)の初期ゾーン(24)内において、前記薄壁形成キャビティ部の厚さが、前記隣接する少なくとも2つの対向する流路室内での流動方向において変化しない請求項14記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
- 流路室(21)が、射出された液状プラスチック材料が前記流路室内で導びかれる方向に細長くなっている請求項14記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
- 薄壁形成キャビティ部(20)が、各々の入り口位置(60)において、隣接する流路室(21)内で主要な流動方向に垂直な方向において一様な厚さである請求項14記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
- 薄壁形成キャビティ部(20)の各々の入り口位置(60)の厚さが、隣接する流路室(21)内の主要な流動方向に垂直で且つそこから離れる方向に関して減少する請求項14記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
- (a)成形品を形成する金型キャビティと液状プラスチック材料を金型キャビティへ射出する少なくとも1つのゲートとを画成するため複数の金型構成部分を結合するステップと、
(b)前記ゲートから前記金型キャビティへ液状プラスチック材料を射出するステップと、
(c)前記金型キャビティの少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部(20)の入り口位置(60)へ前記成形品の少なくとも1つの薄壁部分(42)を形成するべく前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部の向かい合う縁部に隣接する前記金型キャビティの少なくとも2つの対向する流路室(21)の対応する出口位置(62)から前記射出された液状プラスチック材料を導びくステップであって、
前記少なくとも1つの薄壁形成キャビティ部には前記少なくとも2つの対向する流路室の間に設けられた少なくとも1つのゾーン(25,26,27)を有し、さらに前記少なくとも1つのゾーンの内部で各入り口位置での刻設された領域の寸法(64)が前記隣接する流路室の対応する出口位置での刻設された領域の寸法より小さくされ且つ前記ゾーンに隣接する流路室内での主要な流動方向に関して、前記薄壁形成キャビティ部の厚さをある閾値割合より小さい値で増大させるようになるステップと、
(d)前記少なくとも1つのゾーンへ導びかれる射出された液状プラスチック材料が前記少なくとも1つのゾーンの内部でいつでもいかなる空隙によっても囲まれることがないようにするステップ
とからなる少なくとも1つの薄壁を有する成形品(40)の射出成形方法。 - 前記ステップ(d)が、(e)前記少なくとも1つのゾーン(25,26,27)内で前記薄壁形成キャビティ部(20)の厚さがある閾値の割合より小さい割合で前記方向において減少するよう形成された前記金型キャビティ(48)を画成する金型構成部分を、前記ステップ(a)に一致した結合のため供給するステップからなる請求項27記載の少なくとも1つの薄壁を有する成形品の射出成形方法。
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