JP4716381B2 - 電気コネクタ - Google Patents

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本発明は電気コネクタに関し、特に、コネクタのハウジング本体に対して、ケーブルを保持せる保持部材が取り付けられることにより、ハウジング本体側の端子へケーブルが圧接結線される形式の電気コネクタに関する。
この種のコネクタとしては、例えば、特許文献1に開示されているコネクタが知られている。
この特許文献1のコネクタは、ハウジング本体が配列板を有し、該配列板の上下面のそれぞれから端子の圧接結線部が突出した状態で配列されている。この圧接結線部は圧接溝が形成されていて、該圧接溝の対向内縁が刃状をなしており、ケーブルをこの圧接溝へ押し込むことにより、上記対向内縁がケーブルの外被に切り込んで、該対向内縁がケーブルの心線と接触するようになっている。このような結線は圧接結線と呼ばれている。
上記配列板の側端面には、係止突起が設けられており、端子に対して圧接結線された複数のケーブルを一括して押える平坦面を有するカバーが、該カバーに形成された係止孔で上記係止突起と係止し合うことにより、上記平坦面で上記ケーブルを押えて保持する。
特許文献1で示されている例では、配列板の上面と下面とでは、端子の数は異なる。しかし、このコネクタでは、ケーブルを端子に結線した後に、上記カバーを取り付けることとしているので、該カバーは端子の数、すなわちケーブルの数に係りなく、上下の区別がない。又、係止孔そして係止突起も、上下の区別なくカバーが取り付けられる位置に設けられている。
特開平06−132045
しかしながら、ケーブルがハウジング本体側の端子に圧接結線された後にカバーが取り付けられるのではなく、カバーに相当する保持部材に複数のケーブルを予め保持させておいて、この保持部材をハウジング本体へ取り付けることによってケーブルを一括して圧接結線する形式のものもある。この保持部材を用いるときには、配列板の上下面での端子の数や位置が異なっていると、保持部材も、上記ケーブルを予め保持する関係上、上記上下面に対して区別された二種の部材となる。したがって、この二種の保持部材を誤って逆に取り付けようとしても正規の状態での取付けができない。しかし、上記上下面での端子の数や位置の差は一見しただけではこの二種の保持部材の差を認識できないこともあり、無理に誤った保持部材を取り付けようとして、端子や他の部材を損傷させてしまう虞れがある。
上記配列板の上下面では、端子の配列方向位置を、例えば配列ピッチの半分にだけずらして、結線を有利に行えるようにしていることが多く、端子の数も異なる。この場合には、このピッチのずれそして端子数の差に起因して、保持部材は上下用で異なる二種のものとなる。したがって、この場合、上下での二種の保持部材の誤った無理な取付けはきわめて大きな問題となる。このような問題に対して、特許文献1は、何ら解決策を提供しない。
本発明は、このような事情に鑑み、ケーブルを保持している上下の保持部材が上下を誤
ってハウジング本体に取り付けられることを確実に防止できる電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る電気コネクタは、コネクタのハウジング本体が端子を配列保持する配列部を有し、該配列部の上下両面に形成された配列面で、端子の一端に形成された圧接溝付結線部が垂立して延出し、上記上下両面でケーブルが同一方向に延出するように該ケーブルを保持する構造を有する保持部材が各配列面にてハウジング本体に取り付けられ、ハウジング本体が取付位置での保持部材と係止する係止部をそして保持部材がこれに対応せる被係止部をそれぞれ有している。
かかる電気コネクタにおいて、本発明では、ハウジング本体は上及び下配列面上にそれぞれ配される上及び下保持部材を取付位置へ案内する上及び下案内部を、取付方向に対して直角方向に互いにずれた位置に有すると共に、上及び下保持部材がこれに対応して被案内部を有しており、上記上及び下案内部は案内方向に延びる溝状をなしていると共にそれらの範囲に係止部が形成されていて、該係止部は該上及び下案内部の範囲に形成された段状をなしており、上及び下保持部材の被案内部は上記溝状の上及び下案内部にそれぞれ適合する凸条部をなし、被係止部は上記段状の係止部に係止する爪状をなして、正規の取付位置で係止部と係止する本止め部と、該本止め部よりも取付方向前方に位置して設けられた仮止め部とを有し、上記上及び下案内部は、上記案内方向にて係止部に隣接して窓部が形成されていて上記係止部が被係止部に圧せられて弾性変位可能となっており、該被係止部の仮止め部が係止部と係止しているときには、端子はケーブルに対して未圧接結線状態であることを特徴としている。
このような構成の本発明によると、ケーブルを保持せる上及び下保持部材のそれぞれの被案内部に対するハウジング本体の上及び下案内部が互いにずれた位置に形成されているので、誤って上下保持部材を逆にしての取付けは不可となる。かくして、正規の取付がなされて、その結果、圧接結線されると共に、上及び下保持部材はハウジング本体に係止される。
また、本発明において、ハウジング本体の上及び下案内部はそれらの範囲に係止部が形成されている。係止部が案内部の範囲に形成されるので、コネクタとしての形状が簡単化されると共に、係止部が案内部の位置を見つけるときの目印ともなる。これに対応して、上及び下保持部材も、その被案内部の範囲に被係止部が形成されていることとなるので、コネクタ本体の場合と同様に、上及び下保持部材の形状の簡単化がなされると共に、被係止部が被案内部の位置の目印になる。
本発明において、被係止部は正規の取付位置で係止部と係止する本止め部と、該本止め部よりも取付方向前方に位置して設けられた仮止め部とを有しており、被係止部が、仮止め部と本止め部とで形成されているので、先ず、仮止め部で正規の保持部材の取付けであるか、そしてケーブル等の状態で正常であるかの確認後に本止めを行えばよいので、誤った無理な取付けが未然に防止されると共に、仮止め状態で不具合が発見されたときには、その時点で保持部材を外して正規状態としてから再び仮止めそして本止めを行うことができる。
このような被係止部は取付方向前面が斜面を形成し、取付方向と該斜面とのなす角度は仮止め部よりも本止め部の方が大きいこととするのが好ましい。こうすると、仮止めは保持部材を軽く押すだけでなされ、本止め時に大きな力で圧接結線を行うと共に係止をしっかりと行うことができる。
本発明において、ハウジング本体に配列されている端子は、配列された複数の端子の圧接溝付結線部を含む面に対して直角方向に屈曲されて、他端がハウジング本体外に延出して接触部を形成している端子とすることができる。
このような端子は、上及び下配列面の少なくとも一方に配列面では、端子の圧接溝付結線部が複数列をなして配列されていて、異なる配列同士間で上記圧接溝付結線部は配列方向での位置がずれているようにすることができる。こうすることにより、ケーブルが同方向に延出していても端子を複数列をなして配置できる。
本発明は、以上説明したごとく、上及び下保持部材がハウジング本体の対応配列面でのケーブル配列形態の差に対応して互いに異なる部材であっても、ハウジング本体側の上及び下案内部が上記上及び下保持部材の被案内部にそれぞれ対応するように、互いにずれた位置に形成されているために、上及び下保持部材が誤って逆に入れ替えられた状態でハウジング本体に取り付けられてしまうことがなく、無理な取付けによるコネクタの損傷という事態が未然に防止できる。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態のコネクタの斜視図であり、コネクタ本体10、該コネクタ本体10に取り付けられ上及び下保持部材30,40を、これらが分離している状態で示されている。
コネクタ本体10は、端子を保持するハウジング本体へ、相手コネクタとの嵌合のための嵌合部材を取り付けて構成されている。また、上保持部材30と下保持部材40とは、基本的には同じ構成であるが、保持するケーブルの本数やその位置の差に起因して、若干異なる形態をなしている。
図2には、上記コネクタ本体10の図1におけるII-II断面が示されているが、図2(A)は端子20を保持せるハウジング本体11の状態、図2(B)はこれにさらに嵌合部材18が取り付けられてコネクタ本体10をなした状態で、それぞれ示されている。コネクタ本体10では、図3にも見られるように、端子20が上方の端子と下方の端子とでは端子配列方向での位置(図2では紙面に直角な方向での位置)にずれがあるので、図2(A),(B)においては、端子の形態が明確にあらわれるように、上半部と下半部は互いにずれた位置で、端子を通る面にてそれぞれ断面されている。ハウジング本体11は、したがって上記端子のずれを考慮した端子位置における断面では、上半部と下半部とは上下対称であり、ここでは、上半部について説明する。
ハウジング本体11の上半部には、二種の端子21,22がそれぞれ列をなして保持されている(端子22はハウジングの下半部でその形状そして保持の様子が良く示されている)。両端子21,22ともに、相手コネクタへの嵌合方向で前方(図2(A)にて右方)へ延びその前端に山型に屈曲された接触部21A−1,22A−1が設けられた接触腕21A,22Aと、後部で直角に屈曲されて上方へ垂立しその上端側に開いた圧接溝21B−1,22B−1が形成された結線部21B,22Bとをそれぞれ有している(図3をも参照)。
端子21と端子22とを比較すると、図2に見られるように、端子21の接触腕21Aが端子22の接触腕22Aよりも短く、結線部21Bが端子22の結線部22Bよりも長い。両端子21,22は屈曲された中間部で上記ハウジング本体11により保持されており、端子21の結線部21Bが端子22の結線部22Bよりも、距離Lだけ前方に位置しており、この距離Lだけ間隔をもって上記結線部21Bと結線部22Bとが二列をなして配置されている。端子21の接触腕21Aは端子22の接触腕22Aよりも上記距離Lだけ短い。しかし、端子21は、上述のように、上記距離Lだけ結線部21Bが結線部22
Bよりも前方に位置しているので、接触腕21Aの接触部21A−1と接触腕22Aの接触部22A−1とは前後方向で同じ位置にある。
ハウジング本体11は、端子の配列方向(図2にて紙面に直角な方向)に延びており、前後方向では、端子21の結線部21Bが配列されている前方配列部12と、端子22の結線部22Bが配列されている後方配列部13とを有している。前方配列部12は後方配列部13よりも段状に高くなっている。この高さの差は、結線部21Bと結線部22Bの差に起因している。これらの前方配列部12と後方配列部13には、上記端子21の屈曲中間部と端子22の屈曲中間部が圧入保持される保持溝12Aそして保持溝13Aが形成されている(保持溝13Aについては、ハウジング本体11の下半部を参照)。したがって、これらの結線部21Bと結線部22Bは、上記前方配列部12と後方配列部13から上方に向けそれぞれ突出している部分に、上記圧接溝21B−1そして圧接溝22B−1が位置している。
上記ハウジング本体11は、端子配列方向両端に、図2(A)において、前後方向で上記前方配列部12と後方配列部13を含む範囲で案内壁14が設けられている。この両端側の案内壁14は、上記前方配列部12そして後方配列部13よりも、ハウジング本体の上半部では上方そして下半部では下方に延びていて、上記端子配列方向で対向する内面で、後述の保持部材を位置決めする。この案内壁14は、上半部の内面で上方に開放されるように上下に延びる溝状の上案内部15、下半部の内面で下方に開放されるように上下に延びる溝状の下案内部16が形成されている。これらの上案内部15と下案内部16は、前後方向にて、距離Dだけずれている。すなわち、図2(A)に見られるように、上案内部15が下案内部16に対して距離Dだけ後方に位置している。上案内部15そして下案内部16は、上端そして下端にそれぞれ段状の係止部15Aそして係止部16Aが設けられている。上記溝状の上案内部15そして下案内部16は、図4(A)にも見られるように、上記係止部15A,16Aの部分を除いて、溝底側に窓部が貫通形成されているために、該係止部15A,16Aは、後述の保持部材に圧せられたときには、弾性変位可能となっている。
ハウジング本体11は、さらに、上記前方配列部12よりも前方に突出する取付部17を有し、ここに、図2(B)に見られるように、上記嵌合部材18が取り付けられている。
この嵌合部材18は、上記ハウジング本体11と同様の絶縁材から作られた被取付部18Aとこれに保持されている金属板製の筒状部18Bとを有している。被取付部18Aは上記ハウジング本体11の取付部17に対して前方から取り付けられるようになっており、上記筒状部18Bを支持する外面18A−1と、内部が中空となっていてそこにハウジング本体11の上半部で保持されている端子21の接触腕21Aと下半部で保持されている端子22の接触腕22Aの間に介在してこれらの基部を支持する支持板部18B−1とを有している。この筒状部18B内で上記被取付部18Aよりも前方に形成される空間が嵌合される相手コネクタを受け入れる空間となる。この嵌合部材18は、本発明の要旨とするところではないので、これ以上の説明は省略する。なお、この嵌合部材18はハウジング本体11に取り付けるようになっているが、もともと一体をなしていてもよい。かくして、端子21,22を保持せる上記ハウジング本体11と嵌合部材18とが結合して、図2(B)のごとくのコネクタ本体10が完成される。
次に、上保持部材30と下保持部材40について説明するが、上述のように、上保持部材30はハウジング本体11の上半部に対して上方から、そして下保持部材40は下半部に対して下方から、該ハウジング本体11に取り付けられるように、それぞれハウジング本体11と適合する形をなしており、上保持部材30と下保持部材40とは、保持するケ
ーブルの数と位置、そして被案内部の位置が異なるだけで、他は同じであり、主として上保持部材30について説明し、下保持部材40についてはこの異なる点に言及するに留める。
上保持部材30は、ハウジング本体11と同様な絶縁材で作られており、図1に見られるごとく、下面が段状をなしハウジング本体11の上面に適合する形状をなしている。すなわち、前部が薄く、後部が厚くなっており、図1そして図4(A)に見られるごとく、上部には端子21に圧接結線されるべきケーブルCを通すためのケーブル孔31が前後に貫通形成され、下部には下方に開口して端子22に圧接結線されるべきケーブルCのためのケーブル溝32が形成されている。なお図4(A)において、上記上保持部材30は前方から後方を見たときの図、すなわち前面が示されている。
上記保持部材30のケーブル孔31は、前後方向で、ハウジング本体11の後方配列部13の範囲で、図1に見られるごとく、上方に向く開口31Aを有していると共に、それよりも前方の範囲で端子21の結線部21Bの進入を許容するスリット31Bが上方に貫通形成されている。上記ケーブル孔31とスリット31Bとは交差している。また、ケーブル溝32に対しては、前後方向で上記後方配列部13に、端子22の結線部22Bのためのスリット(図示せず)が形成されている。このスリットもケーブル溝32と交差していて、ケーブル溝の内側面に細溝を形成している。
上記保持部材30は、端子の配列方向と同じ方向たるケーブルの配列方向での両側側面に、上下に延びる凸条の被案内部33が設けられている。この被案内部33は、ハウジング本体11の溝状の上案内部15内で上方から降下案内されるに適した形をなしており、該被案内部33の側面(上記ケーブル配列方向で端部となる側面)に、上下して二つの被係止部34が設けられている。該被係止部34は、上方に位置する本止め部34Aと下方に位置する仮止め部34Bとから成っている。
上記本止め部34Aは、ケーブルを保持した上保持部材30がハウジング本体11へ取り付けられることにより、該上保持部材30に保持されたケーブルが端子21,22の結線部21B,22Bが結線される最終位置に上記上保持部材30を保つように、ハウジング本体11の段状の係止部15Aと係止し合う位置に設けられている。換言すれば、仮止め部34Bは、該仮止め部34Bが本止め部34Aに先行して上記係止部15Aと係止し合っても、端子とケーブルとは未だ圧接結線されいない、ということを意味する。
上記本止め部34Aと仮止め部34Bは、下方に向く前面が斜面を形成しており、被案内部33の側面に対する本止め部34Aの前面の傾角θ1と仮止め部34Bの前面の傾角θ2とは、θ1>θ2の関係にある。
下保持部材40は被係止部44(本止め部44A及び仮止め部44B)を有する被案内部43が上記上保持部材30の被案内部33に対して前後方向距離Dだけずれて位置している。また、図3に見られるようにハウジング本体11における端子の数そして位置が上半部と下半部で異なっているのに対応して、下保持部材40は上保持部材30とは保持せるケーブルの数そして位置が異なっている。図2に対応する位置での断面における構造は上保持部材と同じである。
このような本実施形態のコネクタについて、次にその使用方法を説明する。
(1)先ず、コネクタ本体10と、ケーブル付きの上保持部材30及び下保持部材40とを用意する。コネクタ本体10は、ハウジング本体11の上半部に対しては上方から端子21,22を取り付け、下半部に対しては下方から端子21,22を取り付け、しかる
後、前方から嵌合部材18をハウジング本体11へ取り付けて、図1そして図2(B)に示されるように完成される。上保持部材30では、前方配列部12に対してケーブルCを後方からケーブル孔31へ挿入するか、もしくは、ケーブルCの前端部のみをケーブル孔31に挿入し上方で保持部材30外にあるケーブルCの部分を開口31Aに押し込むことにより、正規位置に保持させる。また、後方配列部13に対してはケーブルCを下方からケーブル溝32へ挿入する。下保持部材40についても、上記上保持部材30の場合と同様にケーブルCを保持させる。
(2)このようにしてケーブルCを保持せる上保持部材30と下保持部材40をコネクタ本体10のハウジング本体11へ取り付ける。上保持部材30と下保持部材40は、保持せるケーブルCの数そして位置に互いに差があるが、両者の被案内部33は距離Dだけずれて位置しているので、互いに取り違えてハウジング本体11へ取り付けられることがなく、上保持部材30はハウジング本体11の上半部へ、その下保持部材40は下半部へ取り付けられる。
(3)上保持部材30がその凸条の被案内部33にて、ハウジング本体11の溝状の上案内部15へ導入されると、被案内部33に設けられている被係止部34の仮止め部34Bが上案内部15における係止部15Aに当接する。かかる状態で上保持部材30を軽くハウジング本体11に向け押すと、上保持部材30の仮止め部34Bが上記係止部15Aを一時的に弾性変位させこれを乗り越える(図4(B)参照)。これで、上保持部材30はハウジング本体11に対して仮止めされた状態となる。この仮止め位置では、ケーブルCは端子21の結線部21Bそして端子22の結線部22Bには達しておらず、未だ圧接結線の状態ではない。したがって、この未圧接結線の状態のとき、ケーブルCが正規の状態にあるかどうかを確認する。しかる後に、本止め、すなわち圧接結線の工程に入るが、未圧接結線の状態のまま、半完成品として、在庫、出荷することも可能である。上記ケーブルの状態が正規状態にないときには、仮止め状態の上保持部材30をハウジング本体11から一旦外してケーブルを正規状態としてから再び、上記仮止め状態にもたらす。
(4)仮止め位置でケーブルが正規状態であることを確認した後、上保持部材30をさらにハウジング本体11へ向けて強く押す。すると、本止め部34Aが係止部15Aに当接する。本止め部34Aは、仮止め部34Bよりも前面の傾斜角が大きい(θ1>θ2)ので、本止め部34Aが上記係止部15Aを乗り越えるには、上記仮止め部34Bにおけるよりも、大きな押圧力を要する。この押圧力により、本止め部34Aが係止部15Aを乗り越えると、上保持部材30は本止め位置に保持される。この本止め位置への移行の際、二列のケーブルCは端子21の結線部21Bそして端子22の結線部22Bへそれぞれ圧せられる。これらのケーブルCは結線部21Bではその圧接溝21B−1へ、そして結線部22Bではその圧接溝22B−1へ押し込められ、圧接溝21B−1の対向内縁そして圧接溝22B−1の対向内縁がケーブルの外被に喰い込み、それぞれケーブルの芯線と接するようになり、圧接結線がなされる。
(5)同様の要領で、被案内部を下案内部16へもたらして、下保持部材40をハウジング本体の下半部へ取り付け、かくして、一つの完成されたケーブル付きコネクタを得る。
本発明の一実施形態のコネクタの斜視図であり、コネクタ本体への上下保持部材の取付前の状態を示している。 図2(A)は図1のコネクタ本体のうちのハウジング本体を、図2(B)はコネクタ本体をそれぞれ示す、図1のII-II線での断面図である。 コネクタ本体の図1のIII矢視図である。 図におけるIV-IV断面を示すハウジング本体の断面と、該ハウジング本体に取り付けられる上保持部材とを示す図であり、(A)は取付け前、(B)は仮止め状態、(C)は本止め状態を示す。
符号の説明
11 ハウジング本体 33 被案内部
12 (前方)配列部 34 被係止部
13 (後方)配列部 34A 本止め部
15 上案内部 34B 仮止め部
15A 係止部 40 下保持部材
16 下案内部 43 被案内部
16A 係止部 44 被係止部
21 端子 44A 本止め部
21B 結線部 44B 仮止め部
22 端子 C ケーブル
22B 結線部 θ1 角度
30 上保持部材 θ2 角度


Claims (4)

  1. コネクタのハウジング本体が端子を配列保持する配列部を有し、該配列部の上下両面に形成された配列面で、端子の一端に形成された圧接溝付結線部が垂立して延出し、上記上下両面でケーブルが同一方向に延出するように該ケーブルを保持する構造を有する保持部材が各配列面にてハウジング本体に取り付けられ、ハウジング本体が取付位置での保持部材と係止する係止部をそして保持部材がこれに対応せる被係止部をそれぞれ有する電気コネクタにおいて、ハウジング本体は上及び下配列面上にそれぞれ配される上及び下保持部材を取付位置へ案内する上及び下案内部を、取付方向に対して直角方向に互いにずれた位置に有すると共に、上及び下保持部材がこれに対応して被案内部を有しており、上記上及び下案内部は案内方向に延びる溝状をなしていると共にそれらの範囲に係止部が形成されていて、該係止部は該上及び下案内部の範囲に形成された段状をなしており、上及び下保持部材の被案内部は上記溝状の上及び下案内部にそれぞれ適合する凸条部をなし、被係止部は上記段状の係止部に係止する爪状をなして、正規の取付位置で係止部と係止する本止め部と、該本止め部よりも取付方向前方に位置して設けられた仮止め部とを有し、上記上及び下案内部は、上記案内方向にて係止部に隣接して窓部が形成されていて上記係止部が被係止部に圧せられて弾性変位可能となっており、該被係止部の仮止め部が係止部と係止しているときには、端子はケーブルに対して未圧接結線状態であることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 被係止部は取付方向前面が斜面を形成し、取付方向と該斜面とのなす角度は仮止め部よりも本止め部の方が大きいこととする請求項に記載の電気コネクタ。
  3. 端子は、配列された複数の端子の圧接溝付結線部を含む面に対して直角方向に屈曲されて、他端がハウジング本体外に延出して接触部を形成していることとする請求項1に記載の電気コネクタ。
  4. 上及び下配列面の少なくとも一方に配列面では、端子の圧接溝付結線部が複数列をなして配列されており、異なる配列同士間で上記圧接溝付結線部は配列方向での位置がずれていることとする請求項に記載の電気コネクタ。
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