JP4714017B2 - 生体センサ - Google Patents

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Description

本発明は生体組織からの散乱光を利用して対象生体組織における血流量、血液量、血流速度、脈拍を測定する生体センサに関するものである。
高齢化が進み、生活習慣病などを予防するため健康を管理することについての関心が高まっている。血液の流れが悪くなることによって起きる脳血栓、心筋梗塞などの生活習慣病を早期且つ簡便に発見するためにレーザ光を利用して血液の流れに関する測定を行う生体センサ、例えば血流計が開発されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
図6は特許文献2に記載される従来の血流計のブロック図である。図6に示す血流計は被検体に光を照射し、被検体からの散乱光を受光して電気信号を出力するセンサチップ61、前記電気信号を増幅する増幅器62、駆動演算部63及び測定結果を表示する出力部64を備えている。また、駆動演算部63は、アナログ−デジタル変換器65、センサチップ61に含まれる発光素子を駆動する発光素子駆動回路66、増幅器62からの信号から演算を行い血流を計算するデジタル信号プロセッサ(DSP)67、電源回路68及びインターフェース回路69を有する。
レーザ光を利用して血液の流れに関する測定を行う生体センサは、静止している生体組織からの静止組織散乱光と生体組織の毛細血管中を移動する光散乱粒子、例えば血球からの血球散乱光とを受光する。静止組織散乱光の周波数と血球散乱光の周波数とを比較すると、血球散乱光の周波数は血流によりドップラーシフトしているため、静止組織散乱光と血球散乱光とは干渉する。
従って、静止組織散乱光と血球散乱光との干渉光をヘテロダイン検波等で検出することで血流量、血液量、血流速度及び脈拍(以下、「血流量、血液量、血流速度及び脈拍」を「血流等」と略記する。)を測定することができる。レーザ光を利用して血液の流れについて測定する測定原理は、例えば、非特許文献1に記載されている。
特開2002−330936号公報 特開2004−229920号公報 M.D.Stern:"In vivo eva1uation of microcirculation by coherent light scattering"Nature,vol.254,pp.56−58(1975)
従来の血流計は操作性の向上及び小型化のために、センサチップ61及び増幅器62をセンサヘッド部に内蔵させて駆動演算部63及び出力部64を内蔵する本体部から分離している。従来の血流計はセンサヘッド部と本体部との間を配線で接続し、センサヘッド部を被検体に接触又は近接させて血流等を測定する。しかし、センサヘッド部と本体部との間はある程度の長さがあり、センサヘッド部からの信号は前記配線を通る間に外部からノイズを受けやすいため、従来の血流計は測定結果の信頼性に課題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、センサヘッド部と本体部との間で受けるノイズの影響を低減し、精度よく被検体の血流等の測定ができる生体センサを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る生体センサは、従来、本体部に搭載されていたアナログ−デジタル変換器をセンサヘッド部に搭載し、センサヘッド部からデジタル信号を本体部に出力することとした。
具体的には、本発明は、第一筐体に収容されている本体部と、デジタル信号線、発光素子駆動線及びセンサヘッド用電源線で前記本体部と接続され、第二筐体に収容されているセンサヘッド部と、を備える生体センサであって、前記センサヘッド部は、基板に搭載され、被検体へレーザ光を照射する発光素子と、前記基板に搭載され、前記発光素子からのレーザ光が前記被検体内で散乱した散乱光の光強度に応じた散乱光強度信号として出力する受光素子と、前記受光素子からの前記散乱光強度信号のうち特定の周波数成分を増幅したアナログ信号を出力する増幅器と、前記増幅器からの前記アナログ信号をアナログ−デジタル変換してデジタル信号として前記デジタル信号線に出力するアナログ−デジタル変換器と、を有し、前記本体部は、前記デジタル信号線を介して受信する前記デジタル信号から血流に関する値を算出する信号処理回路と、前記信号処理回路からの血流に関する値を出力するインターフェース回路と、前記発光素子駆動線を介して前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路と、前記信号処理回路、前記インターフェース回路及び前記発光素子駆動回路に電力を供給し、並びに前記センサヘッド用電源線を介して前記センサヘッド部に電力を供給する電源回路と、を有することを特徴とする生体センサである。
被検体からの散乱光は前記受光素子で電気的なアナログ信号となり、前記アナログ信号は前記増幅器で血流等の被検体の情報を有する特定の周波数成分が増幅される。その後、特定の周波数成分を増幅されたアナログ信号は前記アナログ−デジタル変換器でデジタル信号に変換された後に前記本体部に向けて出力される。デジタル信号はノイズの影響を受け難いため、前記本体部は前記センサヘッド部からの前記デジタル信号を精度良く受信できる。
従って、本発明は、センサヘッド部と本体部との間に受けるノイズの影響を低減して精度よく被検体の血流等の測定ができる生体センサを提供することができる。
前記目的を達成するために、本発明に係る生体センサは、従来、本体部に搭載されていたアナログ−デジタル変換器をセンサヘッド部と本体部との間に配置し、センサヘッド部と本体部との間でセンサヘッド部からのアナログ信号をデジタル信号に変換することとした。
具体的には、本発明は、第一筐体に収容されている本体部と、発光素子駆動線及びセンサヘッド用電源線で前記本体部と接続され、第二筐体に収容されているセンサヘッド部と、アナログ信号線で前記センサヘッド部と接続され、デジタル信号線及びアナログ−デジタル変換用電源線で前記本体部と接続され、第三筐体に収容されているアナログ−デジタル変換器と、を備える生体センサであって、前記センサヘッド部は、基板に搭載され、被検体へレーザ光を照射する発光素子と、前記基板に搭載され、前記発光素子からのレーザ光が前記被検体内で散乱した散乱光の光強度に応じた散乱光強度信号として出力する受光素子と、前記受光素子からの前記散乱光強度信号のうち特定の周波数成分を増幅したアナログ信号を前記アナログ信号線に出力する増幅器と、を有し、前記アナログ−デジタル変換器は、前記アナログ信号線を介して受信する前記アナログ信号をアナログ−デジタル変換してデジタル信号として前記デジタル信号線に出力し、前記本体部は、前記デジタル信号線を介して受信する前記デジタル信号から血流に関する値を算出する信号処理回路と、前記信号処理回路からの血流に関する値を出力するインターフェース回路と、前記発光素子駆動線を介して前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路と、前記信号処理回路、前記インターフェース回路及び前記発光素子駆動回路に電力を供給し、並びに前記センサヘッド用電源線を介して前記センサヘッド部及び前記アナログ−デジタル変換用電源線を介して前記アナログ−デジタル変換器に電力を供給する電源回路と、を有することを特徴とする生体センサである。
被検体からの散乱光は前記受光素子で電気的なアナログ信号となり、前記アナログ信号は前記増幅器で血流等の被検体の情報を有する特定の周波数成分が増幅された後、アナログのまま前記センサヘッド部から前記本体部に向けて出力される。前記アナログ信号は前記センサヘッド部と前記本体部との間に配置されたアナログ−デジタル変換器でデジタル信号に変換される。デジタル信号はノイズの影響を受け難いため、前記本体部は前記センサヘッド部からの信号をアナログよりデジタルのほうが精度良く受信できる。また、前記アナログ−デジタル変換器が前記センサヘッド部に無いため、前記センサヘッド部を小型化することができる。
従って、本発明は、センサヘッド部と本体部との間に受けるノイズの影響を低減して精度よく被検体の血流等の測定ができる生体センサを提供することができる。
前記目的を達成するために、本発明に係る生体センサはローパスフィルタを本体部に搭載し、センサヘッド部から送られてきた信号のノイズ成分を除去することとした。
具体的には、本発明は、第一筐体に収容されている本体部と、アナログ信号線、発光素子駆動線及びセンサヘッド用電源線で前記本体部と接続され、第二筐体に収容されているセンサヘッド部と、を備える生体センサであって、前記センサヘッド部は、基板に搭載され、被検体へレーザ光を照射する発光素子と、前記基板に搭載され、前記発光素子からのレーザ光が前記被検体内で散乱した散乱光の光強度に応じた散乱光強度信号として出力する受光素子と、前記受光素子からの前記散乱光強度信号のうち特定の周波数成分を増幅したアナログ信号を前記アナログ信号線に出力する増幅器と、を有し、前記本体部は、前記アナログ信号線を介して受信する前記アナログ信号から高周波成分を除去するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタからの出力をアナログ−デジタル変換してデジタル信号として出力するアナログ−デジタル変換器と、前記アナログ−デジタル変換器からの前記デジタル信号から血流に関する値を算出する信号処理回路と、前記信号処理回路からの血流に関する値を出力するインターフェース回路と、前記発光素子駆動線を介して前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路と、前記アナログ−デジタル変換器、前記信号処理回路、前記インターフェース回路及び前記発光素子駆動回路に電力を供給し、並びに前記センサヘッド用電源線を介して前記センサヘッド部に電力を供給する電源回路と、を有することを特徴とする生体センサである。
前記生体センサは、センサヘッド部と本体部との間にアナログ−デジタル変換器を備えた生体センサで説明したように、前記センサヘッド部からアナログ信号を前記本体部に向けて出力する。前記センサヘッド部と前記本体部との間で信号が受けるノイズの周波数成分は前記アナログ信号に対して高い周波数を有している。そこで、前記本体部が信号処理する前に前記ローパスフィルタでノイズの周波数成分を除去することで、前記本体部は前記センサヘッド部からの信号を精度良く処理できる。また、前記アナログ−デジタル変換器が前記センサヘッド部に無いため、前記センサヘッド部を小型化することができる。
従って、本発明は、センサヘッド部と本体部との間に受けるノイズの影響を低減して精度よく被検体の血流等の測定ができる生体センサを提供することができる。
前記目的を達成するために、本発明に係る生体センサは、ローパスフィルタをセンサヘッド部と本体部との間に配置し、センサヘッド部とローパスフィルタ間で受けたノイズを低減して本体部に出力することとした。
具体的には、本発明は、第一筐体に収容されている本体部と、発光素子駆動線及びセンサヘッド用電源線で前記本体部と接続され、第二筐体に収容されているセンサヘッド部と、第一アナログ信号線で前記センサヘッド部と接続され、第二アナログ信号線で前記本体部と接続され、第三筐体に収容されているローパスフィルタと、を備える生体センサであって、前記センサヘッド部は、基板に搭載され、被検体へレーザ光を照射する発光素子と、前記基板に搭載され、前記発光素子からのレーザ光が前記被検体内で散乱した散乱光の光強度に応じた散乱光強度信号として出力する受光素子と、前記受光素子からの前記散乱光強度信号のうち特定の周波数成分を増幅したアナログ信号を前記第一アナログ信号線に出力する増幅器と、を有し、前記ローパスフィルタは、前記第一アナログ信号線を介して受信する前記アナログ信号から高周波成分を除去して第二アナログ信号線に出力し、前記本体部は、前記第二アナログ信号線を介して受信する前記ローパスフィルタからの出力をアナログ−デジタル変換してデジタル信号として出力するアナログ−デジタル変換器と、前記アナログ−デジタル変換器からの前記デジタル信号から血流に関する値を算出する信号処理回路と、前記信号処理回路からの血流に関する値を出力するインターフェース回路と、前記発光素子駆動線を介して前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路と、前記アナログ−デジタル変換器、前記信号処理回路、前記インターフェース回路及び前記発光素子駆動回路に電力を供給し、並びに前記センサヘッド用電源線を介して前記センサヘッド部に電力を供給する電源回路と、を有することを特徴とする生体センサである。
前記生体センサは、センサヘッド部と本体部との間にアナログ−デジタル変換器を備えた生体センサで説明したように、前記センサヘッド部からアナログ信号を前記本体部に向けて出力する。前記ローパスフィルタが前記センサヘッド部と前記本体部との間でノイズによる高周波成分を除去するため、前記本体部は前記センサヘッド部からの信号を前記ローパスフィルタがない場合よりノイズ成分を低減して受信できる。また、前記アナログ−デジタル変換器が前記センサヘッド部に無いため、前記センサヘッド部を小型化することができる。
従って、本発明は、センサヘッド部と本体部との間に受けるノイズの影響を低減して精度よく被検体の血流等の測定ができる生体センサを提供することができる。
本発明に係る生体センサは、前記増幅器から前記アナログ−デジタル変換器までの前記アナログ信号の線路長が1mm以上400mm以下であることが好ましい。
アナログ信号はノイズの影響を受けやすいため、高精度な測定をするためにはアナログ信号の線路長を短くする必要がある。アナログ信号の線路長を前記範囲とすることでノイズ成分がアナログ−デジタル変換されることを低減することができる。
従って、本発明は、センサヘッド部と本体部との間に受けるノイズの影響を低減して精度よく被検体の血流等の測定ができる生体センサを提供することができる。
本発明に係る生体センサは、前記センサヘッド部の前記発光素子及び前記受光素子が搭載される基板が半導体基板であり、前記発光素子及び前記受光素子が前記半導体基板に光集積回路として形成されていることが好ましい。
さらに、同一半導体基板上に光回路として発光素子及び受光素子を備えることで、組み立て時の光軸調整が不要であり、光軸がずれることがなくなる。そのため、前記発光素子は被検体の所定の位置にレーザ光を照射でき、前記受光素子は前記散乱光を高精度に受光することができる。また、前記センサヘッド部を小型化することができる。
従って、本発明は、センサヘッド部と本体部との間に受けるノイズの影響を低減して精度よく被検体の血流等の測定ができる生体センサを提供することができる。
本発明は、センサヘッド部と本体部との間に受けるノイズの影響を低減して精度よく被検体の血流等の測定ができる生体センサを提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
(実施の形態1)
本実施形態は、第一筐体に収容されている本体部と、デジタル信号線、発光素子駆動線及びセンサヘッド用電源線で前記本体部と接続され、第二筐体に収容されているセンサヘッド部と、を備える生体センサであって、前記センサヘッド部は、基板に搭載され、被検体へレーザ光を照射する発光素子と、前記基板に搭載され、前記発光素子からのレーザ光が前記被検体内で散乱した散乱光の光強度に応じた散乱光強度信号として出力する受光素子と、前記受光素子からの前記散乱光強度信号のうち特定の周波数成分を増幅したアナログ信号を出力する増幅器と、前記増幅器からの前記アナログ信号をアナログ−デジタル変換してデジタル信号として前記デジタル信号線に出力するアナログ−デジタル変換器と、を有し、前記本体部は、前記デジタル信号線を介して受信する前記デジタル信号から血流に関する値を算出する信号処理回路と、前記信号処理回路からの血流に関する値を出力するインターフェース回路と、前記発光素子駆動線を介して前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路と、前記信号処理回路、前記インターフェース回路及び前記発光素子駆動回路に電力を供給し、並びに前記センサヘッド用電源線を介して前記センサヘッド部に電力を供給する電源回路と、を有することを特徴とする生体センサである。
本実施形態に係る生体センサ801のブロック図を図1に示す。生体センサ801は本体部301を収容する第一筐体1、センサヘッド部302を収容する第二筐体2及び出力部14を備える。
第一筐体1は、重量のある電源回路18を収容でき且つ微小信号を取り扱うため外部からの電磁波を防止できるアルミやステンレス等の金属で形成されることが好ましい。
第二筐体2は、被検体近傍に移動させるプローブ的機能をもたせるため、軽量且つ変形しない素材、例えばアクリルやポリカーボネート等のプラスチックで形成されることが好ましい。また、被検体900に接触される場合は、第二筐体2の形状を被検体900に容易に装着できる形状にすることが好ましい。例えば、第二筐体2の被検体900との接触面の形状を凹面形状とすることで、第二筐体2を被検体900に容易に密着させることができる。
本体部301は信号処理回路17、インターフェース回路19、発光素子駆動回路16及び電源回路18を有する。
信号処理回路17は、入力されたデジタル信号を所定の規則に従い処理を行う電気回路である。信号処理回路17は大量のデジタル信号のデータを高速に処理できるため、入力されたデジタル信号を処理した結果をリアルタイムで出力することができる。例えば、信号処理回路17としてDSPが例示できる。
インターフェース回路19は、本体部301と外部の周辺機器とが通信できるように入力された信号を所定の規格の信号に変換する電気回路である。例えば、インターフェース回路19は入力された信号をRS−232C規格の信号に変換することが例示できる。
発光素子駆動回路16は、発光素子へ電力を供給するとともに、発光素子の点灯消灯及び照度を制御する電気回路である。
電源回路18は、所定の電圧の電源を外部に供給する電気回路である。交流を直流に変換する回路、電圧変換回路、電圧安定化回路が含まれる。また、電源回路18はバッテリーであっても良い。
なお、本体部301は信号処理回路17、インターフェース回路19、発光素子駆動回路16及び電源回路18を一つのLSIとして構成することが可能である。
センサヘッド部302は発光素子101、受光素子102、増幅器12及びアナログ−デジタル変換器15を有する。
発光素子101は、基板11に搭載され、被検体900へレーザ光Pを照射する。センサヘッド部302を小型化するため、発光素子101として半導体レーザが好ましい。半導体レーザとしては、波長980nmのファブリペローレーザ、波長850nmのDBRレーザ、波長1.3μmのDFBレーザ、波長1.3μmのファブリペローレーザなどを用いることができる。特に、波長1.3μmの光は、従来の市販品で多く使われている波長780nmの光に比べ、皮膚組織の透過率が高く、皮下深くの血流を検出でき、そのためSN比の良い血流波形を計測できる。また、DFBレーザは安定性がよく、冷却のためのペルチェ素子は不要である。
受光素子102は、基板11に搭載され、被検体900内からの散乱光Sを受光し、散乱光Sの光強度に応じた散乱光強度信号107を出力する。受光素子102としてフォトダイオードが例示される。散乱光Sはレーザ光Pが被検体900内で散乱した光であるため、フォトダイオードの種類は発光素子101の種類に応じて選択される。また、受光素子102は散乱光Sを効率よく受光できる基板11の位置に搭載される。
増幅器12は入力されたアナログ信号のうち特定の周波数の範囲を抽出して所定の利得で増幅し、出力する。
アナログ−デジタル変換器15は、入力されたアナログ信号を所定の周波数でサンプリングを行い、量子化して出力する。被検体の血流等を測定する場合のサンプリング周波数は200kHzであることが例示できる。
本体部301とセンサヘッド部302とはデジタル信号線D1、センサヘッド用電源線E1及び発光素子駆動線L1で接続される。具体的には、デジタル信号線D1はアナログ−デジタル変換器15と信号処理回路17とを接続し、センサヘッド用電源線E1は電源回路18とセンサヘッド部302とを接続し、発光素子駆動線L1は発光素子駆動回路16と発光素子101とを接続する。
出力部14はインターフェース回路19から出力されるデータを表示する小型液晶ディスプレイ等が例示できる。
生体センサ801は以下のように被検体900の血流等を測定する。第二筐体2を血流等の測定箇所である被検体900に近接又は接触させる。生体センサ801の電源を投入すると、電源回路18は電源線105を通じて信号処理回路17、インターフェース回路19及び発光素子駆動回路16に電力を供給する。さらに、電源回路18はセンサヘッド用電源線E1を通じてセンサヘッド部302内の基板11、増幅器12及びアナログ−デジタル変換器15に電力を供給する。また、発光素子駆動回路16は発光素子駆動線L1を通じて発光素子101に電力を供給し且つ点灯消灯を制御する。
センサヘッド部302は以下のように動作する。発光素子101に発光素子駆動線L1から電流が注入されるとレーザ光Pが出射する。例えば、図1に図示しない発光素子101の片端面に設けたモニタ用受光素子で発光素子101の照度を発光素子駆動回路16へフィードバックして発光素子101への注入電流を制御することにより、発光素子101のレーザ光Pのパワーが常に一定になる。発光素子101からのレーザ光Pは図1のように被検体900に照射される。レーザ光Pは被検体900内部で光散乱し、散乱光Sが受光素子102に入射する。
散乱光Sには、静止した生体組織からの静止組織散乱光と生体組織の毛細血管中を移動している赤血球からの血球散乱光とが含まれる。前記血球散乱光は血流速度に応じてドップラーシフト△fを受けており前記静止組織散乱光と干渉する。そのため、散乱光Sは血流等の被検体の情報である干渉成分が含まれる。
受光素子102は散乱光Sを光電変換して散乱光強度信号107として出力する。さらに散乱光強度信号107を受信した増幅器12は干渉成分の周波数を含む特定の周波数範囲を抽出し、増幅してアナログ信号108を出力する。前記特定の周波数の下限は商用電源の周波数(50Hz又は60Hz)の影響を排除できる値であり、前記特定の周波数の上限は照射するレーザ光Pの周波数及び被検体内の血流の最大速度により定まる。例えば、被検体がヒトの指であって、波長780nm(周波数385THz)のレーザ光Pを照射する場合は、前記特定の周波数範囲は70Hz以上20kHz以下、波長850nm(周波数352THz)のレーザ光Pを照射する場合は、前記特定の周波数範囲は70Hz以上18kHz以下、波長1.3μm(周波数231THz)のレーザ光Pを照射する場合は、前記特定の周波数範囲は70Hz以上12kHz以下が例示できる。増幅器12は前記所定の周波数の信号のみを増幅することで散乱光Sに含まれるノイズの影響を低減でき、血流等の測定に必要な被検体の情報の信号のみをアナログ信号108として出力することができる。
アナログ−デジタル変換器15はアナログ信号108をアナログ−デジタル変換してデジタル信号109をデジタル信号線D1に出力する。なお、アナログ信号108にノイズが加わればノイズもアナログ−デジタル変換されるため、前記増幅器から前記アナログ−デジタル変換器までの前記アナログ信号の線路長が1mm以上400mm以下であることが望ましい。具体的には、前記線路長は、自動配線実装装置が増幅器12とアナログ−デジタル変換器15とを容易に実装可能である1mm以上とすることが望ましい。一方、前記線路長は、アナログ信号108が血流等の測定に影響を及ぼさないSN比を保つことができる400mm以下とすることが望ましい。
従って、センサヘッド部302は被検体900から血流等の被検体の情報を取得してデジタル信号109としてデジタル信号線D1に出力する。
本体部301は以下のように動作して被検体内の血流等を算出した結果を出力する。本体部301はデジタル信号109を受信する。信号処理回路17はデジタル信号109の信号処理を行い、散乱光Sの干渉成分の周波数解析を行う。具体的には、散乱光Sの干渉成分の周波数が血流速度に相当し、散乱光Sの強度は移動している血液量に相当しており、血流速度と血液量との積で血流量が求められる。さらに、散乱信号波形には、脈拍による変調成分もあり、脈拍の検出も可能である。信号処理回路17は前記周波数解析の結果である被検体の情報を被検体情報信号110として出力する。インターフェース回路19は被検体情報信号110をRS−232C規格の信号に変換して出力信号114として表示部14に出力する。
従って、生体センサ801は被検体900の血流等を測定することができる。例えば、生体センサ801を血流計として使用することができる。さらに、生体センサ801はセンサヘッド部302と本体部301との間をノイズの影響を受け難いデジタル信号として伝送しているため、センサヘッド部302と本体部301との間が長距離であっても精度よく被検体900の血流等の測定ができる。
なお、前記センサヘッド部の前記発光素子及び前記受光素子が搭載される基板は半導体基板であり、前記発光素子及び前記受光素子は前記半導体基板に光集積回路として形成されていてもよい。
基板11が半導体基板である場合の例を図5に示す。図5の基板11は、半導体基板51、周辺回路52、配線53、半導体レーザ54、光導波路55及びフォトダイオード58を含む。
半導体基板51は半導体レーザ54が照射するレーザの波長に応じてGaAsやInP等の半導体が選択される。半導体基板51の大きさは2mm×3mmとすることが例示できる。
周辺回路52は半導体レーザ54にレーザ光を発振させるための信号及びフォトダイオード58が光電変換した信号を調整するための回路である。また、周辺回路52は外部との接続を可能とする接続端子も有している。
半導体レーザ54及びフォトダイオード58は図1の発光素子101及び受光素子102での説明と同様であるが、デバイスではなく半導体基板51に半導体のチップとして直接搭載される。
光導波路55は半導体レーザ54からのレーザ光を半導体基板51の端まで導波して外部にレーザ光Pとして出射する。光導波路55の一端は半導体レーザ54の発光部に隣接し、他端は放射するレーザ光を収束させるために曲面状に形成されている。
図5の半導体基板51は特許文献1及び2に記載される方法で形成することができる。
半導体基板51を用いたセンサヘッド部は、小型にすることができ、また光ファイバの取り回しを行う必要がないため、長時間被検体に取り付けておくことや生体センサを被検体に取り付けながら移動したりすることが容易であり、また環境変化の影響を受けにくく、高精度に散乱光Sを受光することができる。さらに、半導体基板51上に半導体レーザ54、フォトダイオード58及び光導波路55を形成しているため、光学部品を二次元的に組み立てることができ、光学部品を三次元的に組み立てる必要がなく、光軸合わせや調整が不要であるので製造コストが安価にすることができる。
(実施の形態2)
本実施形態は、第一筐体に収容されている本体部と、発光素子駆動線及びセンサヘッド用電源線で前記本体部と接続され、第二筐体に収容されているセンサヘッド部と、アナログ信号線で前記センサヘッド部と接続され、デジタル信号線及びアナログ−デジタル変換用電源線で前記本体部と接続され、第三筐体に収容されているアナログ−デジタル変換器と、を備える生体センサであって、前記センサヘッド部は、基板に搭載され、被検体へレーザ光を照射する発光素子と、前記基板に搭載され、前記発光素子からのレーザ光が前記被検体内で散乱した散乱光の光強度に応じた散乱光強度信号として出力する受光素子と、前記受光素子からの前記散乱光強度信号のうち特定の周波数成分を増幅したアナログ信号を前記アナログ信号線に出力する増幅器と、を有し、前記アナログ−デジタル変換器は、前記アナログ信号線を介して受信する前記アナログ信号をアナログ−デジタル変換してデジタル信号として前記デジタル信号線に出力し、前記本体部は、前記デジタル信号線を介して受信する前記デジタル信号から血流に関する値を算出する信号処理回路と、前記信号処理回路からの血流に関する値を出力するインターフェース回路と、前記発光素子駆動線を介して前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路と、前記信号処理回路、前記インターフェース回路及び前記発光素子駆動回路に電力を供給し、並びに前記センサヘッド用電源線を介して前記センサヘッド部及び前記アナログ−デジタル変換用電源線を介して前記アナログ−デジタル変換器に電力を供給する電源回路と、を有することを特徴とする生体センサである。
本実施形態に係る生体センサ802のブロック図を図2に示す。生体センサ802は本体部301を収容する第一筐体1、センサヘッド部402を収容する第二筐体2、アナログ−デジタル変換器15を収容する第三筐体3及び出力部14を備える。図2において、図1で使用した符号と同じ符号は同じ部品であり、同じ機能及び動作をする。生体センサ802と図1の生体センサ801との違いは、生体センサ802はセンサヘッド部302ではなくセンサヘッド部402を備え、センサヘッド部402と本体部301との間にアナログ−デジタル変換器15を備える。
第三筐体3は、軽量且つ変形しない素材、例えばアクリルやポリカーボネート等のプラスチックで形成されることが好ましい。
センサヘッド部402は発光素子101、受光素子102及び増幅器12を有する。センサヘッド部402と図1のセンサヘッド部302との違いは、センサヘッド部402はアナログ−デジタル変換器15を有していない。そのため、センサヘッド部の小型化を図ることができる。
本体部301とセンサヘッド部402とはセンサヘッド用電源線E1及び発光素子駆動線L1で接続され、センサヘッド部402とアナログ−デジタル変換器15とはアナログ信号線A1で接続され、且つアナログ−デジタル変換器15と本体部301とはデジタル信号線D1及びアナログ−デジタル用電源線E2で接続される。生体センサ802の接続と図1の生体センサ801の接続との違いは、アナログ信号線A1が増幅器12とアナログ−デジタル変換器15とを接続し、アナログ−デジタル用電源線E2が電源回路18とアナログ−デジタル変換器15とを接続していることである。
生体センサ802は図1の生体センサ801で説明したように動作するが、以下の点で違いがある。電源回路18は図1の生体センサ801での説明に加え、アナログ−デジタル用電源線E2を介してアナログ−デジタル変換器15に電力を供給する。センサヘッド部402にはアナログ−デジタル変換器15がないため、センサヘッド部402は増幅器12からのアナログ信号108をアナログ信号線A1に出力する。アナログ−デジタル変換器15はアナログ信号108をアナログ−デジタル変換してデジタル信号109をデジタル信号線D1に出力するため、本体部301はデジタル信号109を受信することができる。
なお、アナログ信号108にノイズが加わればノイズもアナログ−デジタル変換されるため、増幅器12からアナログ−デジタル変換器15までの前記アナログ信号の線路長が1mm以上400mm以下であることが望ましい。具体的には、前記線路長の最短はアナログ−デジタル変換器15を第二筐体2に最近接させた場合の20mmが例示できる。一方、前記線路長は、アナログ信号108が血流等の測定に影響を及ぼさないSN比を保つことができる400mm以下とすることが望ましい。
従って、生体センサ802は被検体900の血流等を測定することができる。例えば、生体センサ802を血流計として使用することができる。さらに、生体センサ802はセンサヘッド部402と本体部301との間でデジタル信号に変換しているため、被検体の情報をアナログ信号でセンサヘッド部と本体部との間を伝送する従来の血流計806よりノイズの影響を低減でき、精度良く被検体900の血流等の測定をすることができる。
なお、図1の生体センサ801で説明したようにセンサヘッド部402の基板11に図5の基板11を利用しても良い。
(実施の形態3)
本実施形態は、第一筐体に収容されている本体部と、アナログ信号線、発光素子駆動線及びセンサヘッド用電源線で前記本体部と接続され、第二筐体に収容されているセンサヘッド部と、を備える生体センサであって、前記センサヘッド部は、基板に搭載され、被検体へレーザ光を照射する発光素子と、前記基板に搭載され、前記発光素子からのレーザ光が前記被検体内で散乱した散乱光の光強度に応じた散乱光強度信号として出力する受光素子と、前記受光素子からの前記散乱光強度信号のうち特定の周波数成分を増幅したアナログ信号を前記アナログ信号線に出力する増幅器と、を有し、前記本体部は、前記アナログ信号線を介して受信する前記アナログ信号から高周波成分を除去するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタからの出力をアナログ−デジタル変換してデジタル信号として出力するアナログ−デジタル変換器と、前記アナログ−デジタル変換器からの前記デジタル信号から血流に関する値を算出する信号処理回路と、前記信号処理回路からの血流に関する値を出力するインターフェース回路と、前記発光素子駆動線を介して前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路と、前記アナログ−デジタル変換器、前記信号処理回路、前記インターフェース回路及び前記発光素子駆動回路に電力を供給し、並びに前記センサヘッド用電源線を介して前記センサヘッド部に電力を供給する電源回路と、を有することを特徴とする生体センサである。
本実施形態に係る生体センサ803のブロック図を図3に示す。生体センサ803は本体部501を収容する第一筐体1、センサヘッド部402を収容する第二筐体2及び出力部14を備える。図3において、図1及び図2で使用した符号と同じ符号は同じ部品であり、同じ機能及び動作をする。生体センサ803と図2の生体センサ802との違いは、生体センサ803がセンサヘッド部と本体部との間にアナログ−デジタル変換器15を備えず、本体部301の代替として本体部501を備えていることである。
本体部501はローパスフィルタ35、アナログ−デジタル変換器15、信号処理回路17、インターフェース回路19、発光素子駆動回路16及び電源回路18を有する。本体部501と図2の本体部301との違いは、本体部501はローパスフィルタ35及びアナログ−デジタル変換器15を有していることである。
ローパスフィルタ35は入力される信号から設定されるカットオフ周波数以上の周波数成分を除去して出力する電気回路である。例えば、50kHz以上がノイズ成分であると考えられるので、ローパスフィルタ35のカットオフ周波数として50kHzが例示される。
なお、本体部501はローパスフィルタ35、アナログ−デジタル変換器15、信号処理回路17、インターフェース回路19、発光素子駆動回路16及び電源回路18を一つのLSIとして構成することが可能である。
本体部501とセンサヘッド部402とはアナログ信号線A1、センサヘッド用電源線E1及び発光素子駆動線L1で接続されている。生体センサ803の接続と図2の生体センサ802の接続との違いは、アナログ信号線A1が増幅器12とローパスフィルタ35とを接続していることである。アナログ−デジタル変換器15は本体部501に内蔵されるため、生体センサ803にはアナログ−デジタル用電源線E2及びデジタル信号線D1はない。
生体センサ803は以下に説明するように動作する。センサヘッド部402は図2の生体センサ802で説明したように動作し、血流等の測定に必要な被検体の情報の信号のみをアナログ信号108としてアナログ信号線A1に出力する。本体部501において、ローパスフィルタ35はアナログ信号108からノイズである高周波成分を除去してアナログ信号108sを出力する。アナログ−デジタル変換器15はアナログ信号108sをアナログ−デジタル変換したデジタル信号109を信号処理回路17へ出力する。
従って、生体センサ803は被検体900の血流等を測定することができる。例えば、生体センサ803を血流計として使用することができる。さらに、生体センサ803はアナログ−デジタル変換器15の前段のローパスフィルタ35でノイズ除去しているため、ローパスフィルタのない従来の血流計806よりノイズの影響を低減でき、精度良く被検体900の血流等の測定をすることができる。
なお、アナログ信号108sにノイズが加わればノイズもアナログ−デジタル変換されるため、アナログ信号108sの線路長が短くなるようにローパスフィルタ35とアナログ−デジタル変換器15とを配置することが望ましい。例えば、前記線路長は、自動配線実装装置がローパスフィルタ35とアナログ−デジタル変換器15とを容易に実装可能である1mm以上とすることが望ましい。一方、前記線路長は、アナログ信号108sが血流等の測定に影響を及ぼさないSN比を保つことができる400mm以下とすることが望ましい。
(実施の形態4)
本実施形態は、第一筐体に収容されている本体部と、発光素子駆動線及びセンサヘッド用電源線で前記本体部と接続され、第二筐体に収容されているセンサヘッド部と、第一アナログ信号線で前記センサヘッド部と接続され、第二アナログ信号線で前記本体部と接続され、第三筐体に収容されているローパスフィルタと、を備える生体センサであって、前記センサヘッド部は、基板に搭載され、被検体へレーザ光を照射する発光素子と、前記基板に搭載され、前記発光素子からのレーザ光が前記被検体内で散乱した散乱光の光強度に応じた散乱光強度信号として出力する受光素子と、前記受光素子からの前記散乱光強度信号のうち特定の周波数成分を増幅したアナログ信号を前記第一アナログ信号線に出力する増幅器と、を有し、前記ローパスフィルタは、前記第一アナログ信号線を介して受信する前記アナログ信号から高周波成分を除去して第二アナログ信号線に出力し、前記本体部は、前記第二アナログ信号線を介して受信する前記ローパスフィルタからの出力をアナログ−デジタル変換してデジタル信号として出力するアナログ−デジタル変換器と、前記アナログ−デジタル変換器からの前記デジタル信号から血流に関する値を算出する信号処理回路と、前記信号処理回路からの血流に関する値を出力するインターフェース回路と、前記発光素子駆動線を介して前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路と、前記アナログ−デジタル変換器、前記信号処理回路、前記インターフェース回路及び前記発光素子駆動回路に電力を供給し、並びに前記センサヘッド用電源線を介して前記センサヘッド部に電力を供給する電源回路と、を有することを特徴とする生体センサである。
本実施形態に係る生体センサ804のブロック図を図4に示す。生体センサ804は本体部601を収容する第一筐体1、センサヘッド部402を収容する第二筐体2、ローパスフィルタ35を収容する第三筐体3及び出力部14を備える。図4において、図1、図2及び図3で使用した符号と同じ符号は同じ部品であり、同じ機能及び動作をする。生体センサ804と図3の生体センサ803との違いは、生体センサ804は本体部501ではなく本体部601を備え、センサヘッド部402と本体部601との間にローパスフィルタ35を備える。
本体部601と図3の本体部501との違いは、本体部601はローパスフィルタ35を有していないことである。
本体部601とセンサヘッド部402とはセンサヘッド用電源線E1及び発光素子駆動線L1で接続され、センサヘッド部402とローパスフィルタ35とは第一アナログ信号線A5で接続され、且つローパスフィルタ35と本体部601とは第二アナログ信号線A6で接続される。生体センサ804の接続と図3の生体センサ803の接続との違いは、第一アナログ信号線A5が増幅器12とローパスフィルタ35とを接続し、第二アナログ信号線A6がローパスフィルタ35とアナログ−デジタル変換器15とを接続していることである。
なお、本体部601はアナログ−デジタル変換器15、信号処理回路17、インターフェース回路19、発光素子駆動回路16及び電源回路18を一つのLSIとして構成することが可能である。
生体センサ804は図3の生体センサ803で説明したように動作するが、以下の点で違いがある。センサヘッド部402からのアナログ信号108は第一アナログ信号線A5を通じてローパスフィルタ35に入力される。ローパスフィルタ35はアナログ信号108からノイズである高周波成分を除去してアナログ信号108aを第二アナログ信号線A6に出力する。アナログ−デジタル変換器15はアナログ信号108sをアナログ−デジタル変換したデジタル信号109を信号処理回路17へ出力する。
従って、生体センサ804は被検体900の血流等を測定することができる。例えば、生体センサ804を血流計として使用することができる。さらに、生体センサ804はセンサヘッド部402と本体部601との間のローパスフィルタ35でノイズ除去しているため、ローパスフィルタのない従来の血流計806よりノイズの影響を低減でき、精度良く被検体900の血流等の測定をすることができる。
なお、図3の生体センサ803で説明したように、アナログ信号108sにノイズが加わればノイズもアナログ−デジタル変換されるため、第二アナログ信号線A6は所定の長さであることが望ましい。具体的には、第二アナログ信号線A6の最短はローパスフィルタ35を第一筐体1に最近接させた場合の20mmが例示できる。一方、第二アナログ信号線A6は、アナログ信号108sが血流等の測定に影響を及ぼさないSN比を保つことができる400mm以下とすることが望ましい。
本発明の生体センサは、健康保持や健康診断のための健康器具に適用することができる。また、被検体としては人間に限らず動物や植物でもよい。さらに、フッ素樹脂チューブ、シリコンチューブ等、レーザ光が透過できる管であれば、内部を流れる液体の流量を測定することができるため、本発明の生体センサは半導体製造装置や冷却装置の流量計に使用することができる。
本発明の一の実施形態に係る生体センサのブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る生体センサのブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る生体センサのブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る生体センサのブロック図である。 本発明の実施形態に係る生体センサのセンサヘッド部に使用する半導体基板の概略図である。 従来の血流計のブロック図である。
符号の説明
801〜804 生体センサ
806 血流計
1 第一筐体
2 第二筐体
3 第三筐体
11 基板
12、62 増幅器
14、64 出力部
15、65 アナログ−デジタル変換器
16、66 発光素子駆動回路
17、67 信号処理回路
18、68 電源回路
19、69 インターフェース回路
35 ローパスフィルタ
51 半導体基板
52 周辺回路
53 配線
54 半導体レーザ
55 光導波路
58 フォトダイオード
61 センサチップ
63 駆動演算部
67 デジタル信号プロセッサ(DSP)
101 発光素子
102 受光素子
105 電源線
107 散乱光強度信号
108、108a アナログ信号
109 デジタル信号
110 被検体情報信号
114 出力信号
301、501、601 本体部
302、402 センサヘッド部
900 被検体
P レーザ光
S 散乱光
L1 発光素子駆動線
E1 センサヘッド用電源線
E2 アナログ−デジタル用電源線
D1 デジタル信号線
A1 アナログ信号線
A5 第一アナログ信号線
A6 第二アナログ信号線

Claims (1)

  1. 第一筐体に収容されている本体部と、
    発光素子駆動線及びセンサヘッド用電源線で前記本体部と接続され、第二筐体に収容されているセンサヘッド部と、
    第一アナログ信号線で前記センサヘッド部と接続され、第二アナログ信号線で前記本体部と接続され、第三筐体に収容されているローパスフィルタと、を備える生体センサであって、
    前記センサヘッド部は、
    基板に搭載され、被検体へレーザ光を照射する発光素子と、
    前記基板に搭載され、前記発光素子からのレーザ光が前記被検体内で散乱した散乱光の光強度に応じた散乱光強度信号として出力する受光素子と、
    前記受光素子からの前記散乱光強度信号のうち特定の周波数成分を増幅したアナログ信号を前記第一アナログ信号線に出力する増幅器と、を有し、
    前記ローパスフィルタは、
    前記第一アナログ信号線を介して受信する前記アナログ信号から高周波成分を除去して第二アナログ信号線に出力し、
    前記本体部は、
    前記第二アナログ信号線を介して受信する前記ローパスフィルタからの出力をアナログ−デジタル変換してデジタル信号として出力するアナログ−デジタル変換器と、
    前記アナログ−デジタル変換器からの前記デジタル信号から血流に関する値を算出する信号処理回路と、
    前記信号処理回路からの血流に関する値を出力するインターフェース回路と、
    前記発光素子駆動線を介して前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路と、
    前記アナログ−デジタル変換器、前記信号処理回路、前記インターフェース回路及び前記発光素子駆動回路に電力を供給し、並びに前記センサヘッド用電源線を介して前記センサヘッド部に電力を供給する電源回路と、を有することを特徴とする生体センサ。
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