JP4712316B2 - 画像記憶装置,画像処理装置,画像記憶方法,画像記憶プログラムおよび画像記憶プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、外部から入力された画像データを記憶する画像記憶装置に関するものである。
通常、ファックスやスキャナー等の機能を備えた複合的な印刷・画像処理装置(情報処理装置)は、取り込んだデータ(画像データ)を印刷前に記憶(保管)するための、補助記憶装置(ハードディスクなど)を備えている。
ところで、このような補助記憶装置には、秘密を要するデータが記憶されることも多い。したがって、補助記憶装置は、第三者によって画像処理装置から取り外され、単体で解析された場合でも、記憶しているデータを容易に読み出されない構造であることが好ましい。
この点に関し、例えば特許文献1や特許文献2では、メモリアクセスの単位であるワード/バイト単位や画像の画素ごとに、ランダムな順序で画像を入力する、あるいは、ランダムなアドレスに画像を記録する技術が開示されている。
これらの技術では、記録領域の様々な箇所に散らばって画像が記憶されることとなる。従って、補助記憶装置に対する、第三者による解析(解読)が困難となる。
また、特許文献3には、補助記憶装置としてハードディスク装置(HDD)に対し、データを暗号化して記憶させる技術が開示されている。
さらに、これら以外に、印刷後(読み出し後)のデータを、補助記憶装置からすべて消去する技術も用いられている。
特開昭62−104286号公報(公開日昭和62年5月14日) 特開昭62−107352号公報(公開日昭和62年5月18日) 特開平5−94225号公報(公開日平成5年4月16日)
しかしながら、上記したような従来の技術は、それぞれ以下に示すような問題を抱えている。
すなわち、特許文献1・2の技術は、いずれも、補助記憶装置として電子的なメモリを用いることを想定しているため、記憶容量に限界があるという欠点がある。また、この技術を、ディスク装置に応用すると、ディスクの様々な箇所にデータをバラバラに記憶することとなるため、ヘッドを物理的に移動させるための時間(アクセス時間)が長くなるという問題が生じる。
また、特許文献3のように繁雑な暗号化処理を行う場合には、多くのシステム資源を必要とする。さらに、暗号化を行わない場合に比べて、データ転送レートを低減させてしまうとう問題がある。
また、読み出し後のデータを消去する方法では、記憶補助装置にデータを長期にわたって記録させておけないという問題がある。
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑みてなされたものである。そして、その目的は、画像データの読み出しに時間のかかることを回避できるとともに、単独の状態で解析を受けても記憶内容を容易に再現させないような、画像記憶装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の画像記憶装置(本記憶装置)は、
外部から入力された画像データを記憶する画像記憶装置において、
制御部と、
画像データを記憶する画像記憶部と、
画像記憶部における画像データの記憶位置を示す位置情報を記憶するための位置情報記憶部とを備え、
上記の制御部が、
画像データの一部を、画像記憶部に連続的に記憶する一方、
画像データの他の部分を所定単位のデータ片に分割し、分割したデータ片を画像記憶部に不連続に記憶するように設計されていることを特徴としている。
本記憶装置は、コンピューターやスキャナー,ファックス受信装置などの、画像データを取り扱う装置(画像処理装置)に備えられ、これらの装置から画像データを入力して記憶するものである。
そして、画像データを記憶するために、本記憶装置は、ハードディスク等からなる画像記憶部を備えている。また、本記憶装置は、画像記憶部における画像データの記憶位置(アドレス)を示す位置情報を記憶するための、位置情報記憶部を有している。
さらに、本記憶装置は、これら画像データ記憶および位置情報記憶部を制御するための、制御部を備えている。
特に、本記憶装置では、制御部が、画像データの一部を通常どおりに(暗号化せずに)連続的に記憶する一方、他の部分を暗号化した状態で画像記憶部に記憶するようになっている。
また、制御部は、この暗号化を、画像データを所定単位のデータ片に分割し、分割したデータ片を、画像記憶部の様々な位置に不連続に(バラバラに)記憶するように設計されている。
従って、本記憶装置による画像データ記憶では、画像データにおける暗号化された部分については、画像記憶部での位置の情報(位置情報)のない場合には、適切に読み出すことが不可能となっている。
このため、本記憶装置では、画像記憶部を第三者に不正に持ち去られて解析された場合でも、位置情報記憶部を確保している限り、暗号化された部分については、データとして意味をなさない、不連続なデータ片の集合としてしか認識されない。従って、本記憶装置では、上記のような第三者によって画像データを完全に再現されてしまうことを、容易に防止できるようになっている。
また、本記憶装置では、画像データの一部については、画像記憶部に連続的に(暗号化せずに)記憶するように設計されている。従って、画像記憶部を持ち去った第三者にも、この部分だけは正常に再現できる可能性がある。
従って、第三者にとっては、画像記憶部では画像データが暗号化されていないようにみえる。このため、画像データの全体を暗号化する(不連続に記憶する)構成に比して、「画像記憶部内の一部の画像データが暗号化されていること」を、上記のような第三者に察知されにくくなっている。
このように、本記憶装置では、画像記憶部を不正に持ち去った第三者によって画像データを読み出され、不当に使用される危険を非常に小さくすることが可能となっている。
また、本記憶装置では、上記のデータ片の単位を、ワード/バイト単位や画像の画素単位よりも大きく設定することが好ましい。
これにより、画像データを暗号化して記憶する際の、画像記憶部に対するアクセス速度の低減を抑制できる。
また、制御部は、画像データにおける連続的に記憶する部分(暗号化しない部分)および不連続に記憶する部分(暗号化する部分)を、ユーザの指示に基づいて決定してもよい。
これにより、画像データにおける秘密性の高い部分を、ユーザ自身によって選んで暗号化することが可能となる。
また、本記憶装置では、画像記憶部に、位置情報を記憶するための位置情報領域を備えることが好ましい。そして、制御部が、画像記憶部に連続的に記憶する画像データ部分の位置情報を、画像記憶部の位置情報領域に記憶するように設定されていることが好ましい。
すなわち、通常の画像記憶装置では、位置情報については、画像記憶部内に記憶することが一般的である。従って、本記憶装置においても、画像データにおける暗号化しない部分については、その位置情報を画像記憶部内に記憶することが好ましい。
これにより、画像記憶部を持ち去って解析した第三者に、「画像データの記憶形態が一般的なものである(全く暗号化されていない)」と見せかけることが可能となる。従って、画像データの一部を暗号化していることを、さらに察知されにくくできる。
また、本複合機を、
外部から入力された画像データを記憶する画像記憶装置において、
制御部と、
画像データを記憶する画像記憶部と、
画像記憶部における画像データの記憶位置を示す位置情報を記憶するための位置情報記憶部とを備え、
上記画像記憶部は、画像記憶部内の画像データの位置を示す位置情報を記憶するための位置情報領域を備えており、
上記の制御部が、
画像データを所定単位のデータ片に分割し、分割したデータ片を画像記憶部に不連続に記憶し、
画像データの一部の位置情報を、上記の位置情報領域に記憶するように設定されている構成としてもよい。
この構成では、制御部は、画像データの一部あるいは全てを暗号化して画像記憶部に記憶することとなる。
そして、制御部は、記憶した画像データの一部の位置情報を、画像記憶部の位置情報領域に記憶するようになっている。
この場合、画像記憶部を持ち去って解析した第三者は、位置情報領域に位置情報の記憶された画像データ部分については、再現できる可能性がある。
また、上記のように、通常の画像記憶装置では、位置情報については、画像記憶部内に記憶することが一般的である。
従って、この構成では、第三者に「再現可能な部分しか画像記憶部に記憶されていない」と勘違いさせる(誤解させる)ことが可能となる。
これにより、本複合機では、画像記憶部に位置情報を記憶させていない画像データ部分の存在を容易に隠匿できる。
また、本発明の画像記憶方法(本記憶方法)は、
外部から入力された画像データを画像記憶部に記憶し、画像記憶部における画像データの記憶位置を示す位置情報を位置情報記憶部に記憶する画像記憶方法において、
画像データの一部を、画像記憶部に連続的に記憶する連続記憶工程と、
画像データの他の部分を所定単位のデータ片に分割し、分割したデータ片を画像記憶部に不連続に記憶する不連続記憶工程とを含んでいることを特徴としている。
本記憶方法は、上記した本記憶装置において使用されている方法である。従って、本記憶方法を用いて画像データを記憶すれば、画像記憶部を第三者に不正に持ち去られて解析された場合でも、位置情報記憶部を確保している限り、暗号化された部分については、データとして意味をなさない、不連続なデータ片の集合としてしか認識されない。
従って、上記のような第三者によって画像データを完全に再現されることを容易に防止できる。
また、画像データの全体を暗号化する(不連続に記憶する)構成に比して、「画像記憶部内の画像データが暗号化されていること」を、上記のような第三者に察知されにくくできる。このため、画像記憶部を不正に持ち去った第三者によって画像データを読み出され、不当に使用される危険を非常に小さくすることが可能となる。
また、本発明の第1画像記憶プログラムは、画像データを記憶可能な記憶装置に備えられたコンピューターを、本記憶装置における制御部として機能させるためのプログラムである。
また、本発明の第2画像記憶プログラムは、画像データを記憶可能な記憶装置に備えられたコンピューターに、本記憶方法における連続記憶工程および不連続記憶工程を実行させるためのプログラムである。
上記のようなコンピューターにこれらの画像記憶プログラムを読み込ませることで、本記憶装置の制御部の機能、あるいは、本記憶方法の各工程を、そのコンピューターによって実施することが可能となる。
また、このプログラムをコンピューターによって読取可能な記録媒体に記録させておくことで、プログラムの保存・流通を容易に行えるようになる。
以上のように、本発明の画像記憶装置(本記憶装置)は、外部から入力された画像データを記憶する画像記憶装置において、制御部と、画像データを記憶する画像記憶部と、画像記憶部における画像データの記憶位置を示す位置情報を記憶するための位置情報記憶部とを備え、上記の制御部が、画像データの一部を、画像記憶部に連続的に記憶する一方、画像データの他の部分を所定単位のデータ片に分割し、分割したデータ片を画像記憶部に不連続に記憶するように設計されている構成である。
本記憶装置では、制御部が、画像データの一部を通常どおりに(暗号化せずに)連続的に記憶する一方、他の部分を暗号化した状態で画像記憶部に記憶するようになっている。
また、制御部は、この暗号化を、画像データを所定単位のデータ片に分割し、分割したデータ片を、画像記憶部の様々な位置に不連続に(バラバラに)記憶することでなされる。
従って、本記憶装置による画像データ記憶では、画像データにおける暗号化された部分については、画像記憶部での位置の情報(位置情報)のない場合には、適切に読み出すことが不可能となっている。
このため、本記憶装置では、画像記憶部を第三者に不正に持ち去られて解析された場合でも、位置情報記憶部を確保している限り、暗号化された部分については、データとして意味をなさない、不連続なデータ片の集合としてしか認識されない。従って、本記憶装置では、上記のような第三者によって画像データを完全に再現されてしまうことを、容易に防止できるようになっている。
また、本記憶装置では、画像データの一部については、画像記憶部に連続的に(暗号化せずに)記憶するように設計されている。従って、画像記憶部を持ち去った第三者にも、この部分だけは正常に再現できる可能性がある。
従って、第三者にとっては、画像記憶部では画像データが暗号化されていないようにみえる。このため、画像データの全体を暗号化する(不連続に記憶する)構成に比して、「画像記憶部内の一部の画像データが暗号化されていること」を、上記のような第三者に察知されにくくなっている。
このように、本記憶装置では、画像記憶部を不正に持ち去った第三者によって画像データを読み出され、不当に使用される危険を非常に小さくすることが可能となっている。
本発明の一実施形態について説明する。
本実施の形態にかかるデジタル複合機(本複合機)は、ファックス機能,スキャナー機能,プリンター機能を備えた、複合的な印刷・画像処理装置である。
まず、本複合機の構成について説明する。
図2は、本複合機の概略構成を示す説明図である。
この図に示すように、本複合機は、CPU2、システムコントローラ3、RAM4、ROM5、不揮発性メモリ6、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ7、HDD8、ユーザ認証部9、およびデータ入出力部10を備えている。
CPU(制御部)2は、本複合機の全動作を制御する、本複合機の中枢部である。
システムコントローラ3は、CPU2と他の部材3〜10との間の通信を仲介・制御するものである。
ROM(Read Only Memory)5は、CPU2によって使用される各種プログラムを記憶するためのメモリである。
RAM(Random Access Memory)4は、CPU2によって使用される一次記憶部である。CPU2は、ROM5内のプログラムを使用する際に、これをRAM4に読み込ませるようになっている。
ユーザ認証部9は、パスワードの入力およびハードウェアキーによって、本複合機を使用できるユーザを限定するためのものである。
すなわち、ユーザは、ユーザ認証部9に対して適切なパスワードを入力し、さらに、ハードウェアキーを挿入することで、本複合機を使用することが可能となる。すなわち、このユーザ認証部9は、本複合機全体の機密保持を担うものである。
データ入出力部10は、データ入力部21およびデータ出力部22を備えている。
データ入力部21は、本複合機に画像データを入力するための装置であり、原稿画像を読み取るためのスキャナー、外部から送信されたファックスデータを受信するファクス受信装置、および、他の画像データを入力する入力端子を備えている。
また、データ出力部22は、画像データを外部に出力するための装置であり、画像データを印刷する印刷エンジン、本複合機によって生成した画像データをファックスデータとして外部に送信するためのファックス送信装置、および、他の画像データを外部に出力するための出力端子を備えている。
HDD(画像記憶部)8は、画像データを記憶するための、大容量の記憶媒体である。
なお、HDD8には、画像データ本体を記憶する主領域と、画像データにおけるHDD8上での位置を示す情報(位置情報)を記憶するためのFAT(File Allocation Table)領域とが備えられている。
HDDコントローラ7は、HDD8に対する画像データの記憶(書き込み)および読み出しを制御するものである。
不揮発性メモリ(位置情報記憶部)6は、HDD8に記憶された画像データの位置情報を記憶するFAT領域を有する記憶装置である。
また、本複合機は、図示しない操作部を備えている。この操作部は、LCDなどの表示画面および操作ボタン備えている。そして、ユーザからの指示入力を受け付けてCPU2に伝達するとともに、本複合機における処理経過や処理結果をユーザに示す機能を有している。
次に、本複合機における画像データの入出力処理(コピー処理)について説明する。
なお、本複合機では、RAM4内における画像データを、原稿一枚分(1ページ分)に相当するデータ(ページデータ)毎に処理するように設計されている。
図3は、コピー処理の流れを示すフローチャートである。
この図に示すように、コピー処理では、データ入力部21のスキャナーにおける原稿載置台に原稿が載置され、ユーザによってコピー開始の指示が入力されると(スタートボタンが押されると)、CPU2は、スキャナーを制御して原稿画像を読み取り、ページデータを生成してRAM4に格納する(S1〜S3)。
その後、CPU2は、画像を読み取るべき原稿がスキャナーに残っているか否かを判断する(S4)。そして、残っていると判断した場合、CPU2は、RAM4の空き容量を確認し、次の原稿に応じたページデータを記憶できるか否かを判断する(S5)。そして、記憶できると判断した場合、CPU2は、S3に戻り、その原稿に応じたページデータをRAM4に記憶する。
一方、空き容量の不足している場合、後述する書き込み処理によって、RAM4内のページデータをHDD8に移動させてRAM4の空き容量を増やし(S6)、S3に戻る。
全ての原稿画像を読み取った後、CPU2は、ページデータがHDD8内に存在しているか否か、すなわち、HDD8からページデータを読み出す必要があるか否かを判断する(S7)。
HDD8にページデータのある場合、CPU2は、書き込み処理に従って、RAM4内のページデータをHDD8に移動させる(S8)。これにより、全てのページデータがHDD8内に保存され、RAM4に、読み出しのための空き容量を確保できる。
次に、CPU2は、ページデータがRAM4内に存在するか否かを確認する(S9)。そして、存在しない場合、後述する読み出し処理に従ってページデータをHDD8から読み出し、RAM4内に展開・格納する(S10)。
その後、RAM4内のページデータを印刷(S11)する。そして、全てのページデータを印刷するまでS9〜S11の処理を繰り返し(S12)、コピー処理を終了する。
次に、図3においてS6・S8として示した書き込み処理について説明する。
図4は、書き込み処理の流れを示すフローチャートである。書き込み処理では、CPU2は、RAM4内における1つのページデータを選択する(S21)。そして、このページデータに関し、暗号化するか否かを判断する(S22)。なお、この判断は、ユーザによる入力指示に基づいてなされる。
ここで、ページデータについて簡単に説明する。図5(a)(b)は、ページデータの例を示す説明図である。図5(a)に示すように、ページデータは、複数のラインデータa〜jの集合体であり、図5(b)に示すように、ラインデータ毎に分割することの可能なものである。
そして、図4のS21において暗号化が不要であると判断した場合、CPU2は、HDDコントローラ7を制御して、ページデータの全ラインデータを連続的にHDD8に記憶させる(S29)。
さらに、CPU2は、各画像ラインにおけるHDD8上での記憶位置(書き込み位置)の情報(位置情報)を、不揮発性メモリ6およびHDD8上のFAT領域に書き込む(S30)。
一方、CPU2は、S22において暗号化が必要であると判断した場合、ページデータの各ラインデータを、HDD8上のバラバラの位置に格納する。すなわち、この場合、CPU2は、ラインデータ毎に、HDD8上での書き込み位置を決定し、各位置に応じた位置情報を生成する(S23・S24)。
このとき、CPU2は、各ラインデータの書き込み位置を、そのラインデータの前後のラインデータと隣接しない位置(離れた位置)の中から、ランダムに決定する。
その後、CPU2は、位置情報に従ってHDDコントローラ7を制御し、HDD8にラインデータを記憶するとともに、不揮発性メモリ6に位置情報を記憶する(S25・S26)。そして、ページデータの全ラインデータに関し、S23〜S26の処理を繰り返す(S27)。
そして、1つのページデータをHDD8に記憶した後、CPU2は、HDD8に記憶したページデータが最終ページであるか否か、すなわち、HDD8に記憶すべきページデータがRAM4内にまだあるか否かを判断する(S28)。そして、最終ページでない場合、CPU2は、処理をS21に戻す。一方、最終ページである場合には、書き込み処理を終了する。
図6は、図5(a)(b)に示したページデータに関し、暗号化しない場合におけるHDD8上での記憶状態を示す説明図である。この図に示すように、この場合には、ページデータの各ラインデータa〜jは、HDD8の連続した領域に、この順序で記憶される(この図では、簡単のために、ラインデータa〜eのみを示している)。
また、HDD8および不揮発性メモリ6のFAT領域には、各ラインデータの位置情報が記録される。
一方、図7は、同一のページデータに関し、暗号化を施す場合におけるHDD8上での記憶状態を示す説明図である。この図に示すように、この場合には、ページデータの各ラインデータa〜jは、HDD8上の互いに不連続な領域に、バラバラに格納される。
また、各ラインデータa〜jの位置情報は、HDD8のFAT領域には保存されずに、不揮発性メモリ6のFAT領域のみに記憶される(HDD8のFAT領域は空白となる)。
さらに、図1は、図5(a)(b)に示したページデータを暗号化せずにHDD8に記憶する一方、ラインデータA・Bを有する他のページデータを暗号化してHDD8に記憶した場合における、HDD8の状態を示す説明図である。
この図に示すように、この場合には、図6と同様に、ラインデータa〜jは、HDD8の連続した領域に、この順序で記憶される。一方、ラインデータA・Bは、HDD8上の互いに不連続な領域に、バラバラに格納される。
また、ラインデータa〜jの位置情報は、HDD8および不揮発性メモリ6のFAT領域に記憶される一方、ラインデータA・Bの位置情報は、HDD8のFAT領域には保存されずに、不揮発性メモリ6のFAT領域のみに記憶される。
次に、図3においてS10として示した読み出し処理について説明する。
図8は、この処理の流れを示すフローチャートである。
この図に示すように、読み出し処理では、CPU2が、HDD8内の1つのページデータを選択する(S31)。そして、CPU2は、このページデータが暗号化されているか否かを判断する(S32)。
なお、この判断は、選択したページデータの位置情報がHDD8のFAT領域に存在するか否か、によってなされる。
そして、ページデータの暗号化されている場合、CPU2は、ラインデータ毎に、その位置情報を不揮発性メモリ6のFAT領域から取得する。さらに、位置情報に基づいてラインデータをHDD8から読み出し、RAM4に展開してゆく(S33〜S35)。
一方、ページデータが暗号化されていない場合、CPU2は、CPU2は、ラインデータ毎に、その位置情報をHDD8のFAT領域から取得する。さらに、位置情報に基づいてラインデータをHDD8から読み出し、同様にRAM4に展開してゆく(S36〜S38)。
以上のように、本複合機では、CPU2が、一部のページデータを暗号化した状態でHDD8に記憶するようになっている。
また、CPU2は、この暗号化を、ページデータを所定単位のラインデータに分割し、分割したラインデータを、HDD8の様々な位置に不連続に(バラバラに)記憶することで行っている。
従って、本複合機では、暗号化されたページデータについては、位置情報のない場合には、適切に読み出すことが不可能となっている。
すなわち、本複合機では、HDD8を第三者に不正に持ち去られて解析された場合でも、不揮発性メモリ6を確保している限り、暗号化されたページデータについては、データとして意味をなさない、不連続なラインデータの集合としてしか認識されない。従って、本複合機では、上記のような第三者によってページデータを完全に再現されることを、容易に防止できるようになっている。
また、本実施の形態では、ページデータを暗号化するか否かを、ユーザの指示で決定するとしている。
これにより、秘密性の高いページデータを、ユーザ自身によって選んで、暗号化することが可能となる。
また、ユーザは、HDD8に、暗号化されたページデータと暗号化されないページデータとの双方を記録するように、指示を出すことが好ましい。
また、これに限らず、CPU2が、ユーザの指示によらずに、一部のページデータを暗号化する一方、他のページデータを暗号化せずにHDD8に記憶するように設定されていてもよい。
このように構成すれば、HDD8内には、暗号化されているページデータと、暗号化されていないページデータとの双方が存在することとなる。
この場合には、一部のページデータについては、HDD8に連続的に(暗号化せずに)記憶されるため、HDD8を持ち去った第三者にも、このページデータだけは正常に再現できる可能性がある。
従って、第三者にとっては、HDD8ではページデータが暗号化されていないようにみえるため、全ページデータを暗号化する(不連続に記憶する)構成に比して、「HDD8内の一部のページデータが暗号化されていること」を、上記のような第三者に察知されにくくなっている。
このため、本複合機では、HDD8を不正に持ち去った第三者によって暗号化したページデータを読み出され、不当に使用される危険を非常に小さくすることが可能となっている。
また、本複合機では、HDD8に、ラインデータの位置情報を記憶するためのFAT領域を備えるようになっている。そして、CPU2が、HDD8に連続的に記憶するページデータ(ラインデータ)の位置情報を、HDD8のFAT領域に記憶するように設定されている。
すなわち、通常の画像記憶装置では、位置情報については、HDD内に記憶することが一般的である。従って、本複合機においても、暗号化しないページデータについては、その位置情報をHDD8内に記憶することが好ましい。
これにより、HDD8を持ち去って解析した第三者に、「ページデータの記憶形態が一般的なものである(全く暗号化されていない)」と見せかけることが可能となる。従って、一部のページデータを暗号化していることを、さらに察知されにくくできる。
さらに、この構成では、第三者に「再現可能な部分しかHDD8に記憶されていない」と勘違いさせる(誤解させる)ことが可能となる。これにより、本複合機では、HDD8に位置情報を記憶させていないページデータの存在を容易に隠匿できる。
また、本実施の形態では、図4に示した書き込み処理において、画像データを暗号化するか否かを、ページデータ毎に決定するとしている。
しかしながら、これに限らず、ページデータ内のラインデータ毎に、暗号化するか否かを決定するようにしてもよい(すなわち、ページデータを、暗号化する部分としない部分とに分けてもよい)。
この場合、例えば、図5(a)(b)に示したページデータにおけるラインデータa〜eを暗号化しない一方、ラインデータf〜jを暗号化するようなことも可能となる。このとき、HDD8上における各ラインデータの記憶状態は、図9に示すようになる。
また、本実施の形態では、ページデータを暗号化せずにHDD8に記憶する場合、その位置情報を、HDD8と不揮発性メモリ6との双方のFAT領域に記憶するとしている。しかしながら、これに限らず、位置情報については、HDD8および不揮発性メモリ6のいずれかのFAT領域に記憶すればよい。なお、HDD8のFAT領域に位置情報を記憶する場合、不揮発性メモリ6に記憶する場合に比して、位置情報の取得速度を速められる。
また、本実施の形態では、ページデータを暗号化してHDD8に記憶する場合、HDD8のFAT領域を空白とするとしている。
しかしながら、これに限らず、位置情報の一部(ラインデータの記憶位置とは無関係の情報)を、HDD8のFAT領域に記憶するように構成してもよい。例えば図10に示すように、HDD8のFAT領域に、ラインデータのファイル名(A・B)を記憶するようにしてもよい。
また、HDD8のFAT領域に保存する情報からラインデータの位置を推定できないように設定する限り、位置情報を、HDD8のFAT領域に保存する部分と不揮発性メモリのFAT領域に保存する部分とに分離して保存するようにしてもよい。
これにより、不揮発性メモリ6に必要はメモリ容量を小さくできる。
また、本実施の形態では、画像データを記憶する大容量の記憶媒体として、HDD8を用いるとしている。しかしながら、これに限らず、このような記憶媒体として、画像データの記録可能な他のディスク状媒体(DVD(digital versatile disk),MO(magneto-optical disc),CD(compact disc)など)を用いてもよいq
また、HDD8に代えて、ディスク状媒体以外の記憶装置(メモリカードやRAMなど)を用いてもよい。
また、本複合機の不揮発性メモリ6としては、RAMなどのメモリや、ハードディスクなどのディスク状記憶媒体を用いることが可能である。
また、位置情報を記憶するために、不揮発性メモリ6に代えて、揮発性のメモリを用いてもよい。
また、本実施の形態では、不揮発性メモリ6を本複合機に内蔵する構成を取っている。しかしながら、不揮発性メモリ6として、ICカードなどの着脱可能な媒体を用いることも可能である。
この場合には、位置情報を記憶した媒体を本複合機に装着しない限り、HDD8内に暗号化されたページデータの位置情報を印刷することが不可能となる。また、ページデータを記憶したHDD8と、その位置情報を含んだ媒体とを分離させられるので、ページデータとその位置情報とを同時に盗まれる危険性を極めて小さくできる。
従って、本複合機のセキュリティをさらに向上させられる。
また、本実施の形態では、ページデータを、ラインデータ毎にHDD8に記憶するとしている(すなわち、ページデータの記憶単位を、ラインデータとしている)。
しかしながら、これに限らず、ページデータの記憶単位(まとめて記憶するデータ部分(所定単位のデータ片(単位データ片)))については、HDD8へのアクセスに障害の出ない程度の大きさで、かつ、単独では意味をなさない程度に小さければ、どのようなデータ部分であってもよい。
具体的には、単位データ片を、ワード/バイト単位や画像の画素単位よりも大きく設定することが好ましい。これにより、ページデータを暗号化して記憶する際(および暗号化されたページデータを読み出す際)の、HDD8に対するアクセス速度の低減を抑制できる。
また、本複合機では、図1等に示したように、HDD8に対し、1つのラインデータを連続的に記憶するようになっている。しかしながら、ラインデータ中に、ランダムに不連続な箇所を設けるようにしてもよい。
すなわち、通常、HDD8に対するアクセスは、セクタを単位として行われる。また、セクタ容量は、単位データ片に比べて小さくなる。
従って、図11(a)に示すように、例えば、セクタ容量が512バイトであり、1つのラインデータが5000バイトである場合、図11(b)に示すように、ラインデータの末尾部分を格納するセクタに、未使用領域(この例では120バイト)が発生する。
従って、1つのラインデータを連続的に記憶する場合、図11(d)に示すように、ラインデータの末尾に、120バイトの未使用領域が存在することとなる。
従って、1つのラインデータが連続的に記憶されていると、未使用領域の位置から、1つのラインデータ全体の記憶領域を容易に推測できる。そして、この場合には、ラインデータの位置情報が秘匿された状態であっても、ラインデータどうしの内容を比較することで、ラインデータの配置順序を推測されてしまう可能性がある。
そこで、図11(c)に示すように、上記の未使用領域を、1つのラインデータにおける途中のセクタに配置することが好ましい。これにより、HDD8内におけるラインデータの連続性をなくせるので、1つのラインデータ全体の記憶領域を推測することが困難となる。
従って、図12(a)(b)に示すように、上記のような未使用領域を、ラインデータを不連続とするように、ラインデータ中の様々な(ランダムな)位置に配することが好ましい。
また、図12(c)に示すように、ラインデータ中のランダムな位置に未使用領域を設け、さらに、HDD8に対して各ラインデータをランダムに配置している場合、このHDD8のみを用いてページデータを再構成することは、ほぼ不可能である。
なお、図12(c)のように記憶されたラインデータを正しく読み出すためには、以下のような読み出し動作とすることが考えられる。
すなわち、通常、位置情報は、不揮発性メモリ6のFAT領域に、図12(d)に示すように記憶される。ここで、図12(c)のようにラインデータを記憶する場合、図12(e)に示すように、不揮発性メモリ6のFAT領域に記憶する位置情報に、ラインデータが不連続となる点(未使用領域のある点)の位置やサイズを示す情報(不連続情報)を含めておけばよい。
そして、不連続情報を含む位置情報を参照して、ラインデータ中の不連続な箇所を避けて読み出しを行うことで、ラインデータを正しく読み出すことが可能となる。
また、図11,図12に示した例では、ラインデータがセクタよりも大きい例を示した。しかしながら、ラインデータがセクタより小さい場合でも、ラインデータを格納するセクタには未使用領域が存在する。従って、ラインデータの任意の箇所に、データが不連続となる点を設けられる。
また、ラインデータがセクタと同サイズであっても、2つのセクタにまたがってラインデータを記憶させることで、ラインデータ内に未使用領域を設けることが可能である。
また、上記では、ラインデータ内に設ける未使用領域を1つとしているが、これに限らず、ラインデータ内に未使用領域を2つ以上設けるようにしてもよい。また、未使用領域に代えて、ラインデータ内に、ダミーの(擬装用の)データを設けるようにしてもよい。
また、本複合機では、CPU2が、全てのページデータを暗号化してHDD8に記憶するように設定されていてもよい。
また、この構成では、CPU2は、記憶した一部のページデータの位置情報を、HDD8のFAT領域に記憶することが好ましい。
この場合、HDD8を持ち去って解析した第三者は、FAT領域に位置情報の記憶されたページデータについては、再現できる可能性がある。
また、上記のように、通常の画像記憶装置では、位置情報については、HDD内に記憶することが一般的である。
従って、この構成では、第三者に「再現可能な部分しかHDD8に記憶されていない」と勘違いさせる(誤解させる)ことが可能となる。これにより、本複合機では、HDD8に位置情報を記憶させていないページデータの存在を容易に隠匿できる。
また、本実施の形態では、CPU2が、暗号化していないページデータの位置情報のみをHDD8のFAT領域に記憶するとしている。
しかしながら、これに限らず、CPU2は、暗号化しているページデータのうちの一部(ユーザによって選択される秘密性の低いもの)について、位置情報をHDD8のFAT領域に記憶するようにしてもよい。
この場合にも、第三者に対し、上記のような誤解を与えることが可能となる。
また、図4に示した処理では、CPU2は、ユーザの指示によって、暗号化するページデータと暗号化しないページデータとを決定するようになっている。従って、この処理では、HDD8に、暗号化されたページデータが全く記憶されないこともあり得る。
従って、本発明の記憶装置を、外部から入力された画像データを記憶する画像記憶装置において、制御部と、ユーザの指示を制御部に伝達する操作部(指示入力部)と、画像データを記憶する画像記憶部と、画像記憶部における画像データの記憶位置を示す位置情報を記憶するための位置情報記憶部とを備え、上記の制御部が、ユーザの指示に基づいて、画像データにおける暗号化しない第1部分と暗号化する第2部分とを決定し、第1部分画像記憶部に連続的に記憶する一方、第2部分を所定単位のデータ片に分割し、分割したデータ片を画像記憶部に不連続に記憶するように設計されている構成である、と表現することも可能である。
また、本実施の形態では、CPU2が、一部のページデータを暗号化するために、ページデータをデータ片(ラインデータ)に分けて、データ片をHDD8内でバラバラに(不連続に)記憶するとしている。しかしながら、CPU2の行う暗号化については、他のどのような方法で行われてもよい。
従って、本発明の記憶装置を、外部から入力された画像データを記憶する画像記憶装置において、制御部と、画像データを記憶する画像記憶部と、画像記憶部における画像データの記憶位置を示す位置情報を記憶するための位置情報記憶部とを備え、上記の制御部が、画像データの一部だけを暗号化して画像記憶部に記憶する構成である、と表現することもできる。
また、本実施の形態では、本発明の画像記憶装置を、デジタル複合機に備えるとしている。しかしながら、これに限らず、本発明の画像記憶装置については、ファックス装置,複写機,プリンター,コンピューターなど、画像データを取り扱う装置(画像処理装置)であれば、どのような装置にも適用できる。
また、上記では、本複合機における全ての処理を、CPU2の制御により行うとしている。しかしながら、これに限らず、これらの処理を行うためのプログラムを記録媒体に記録し、このプログラムを読み出すことのできる情報処理装置(コンピューター)を、CPU2に代えて用いるようにしてもよい。
この構成では、情報処理装置の演算装置(CPUやMPU)が、記録媒体に記録されているプログラムを読み出して処理を実行する。従って、このプログラム自体が処理を実現するといえる。
ここで、上記の情報処理装置としては、一般的なコンピューター(ワークステーションやパソコン)の他に、コンピューターに装着される、機能拡張ボードや機能拡張ユニットを用いることができる。
また、上記のプログラムとは、処理を実現するソフトウェアのプログラムコード(実行形式プログラム,中間コードプログラム,ソースプログラム等)のことである。このプログラムは、単体で使用されるものでも、他のプログラム(OS等)と組み合わせて用いられるものでもよい。また、このプログラムは、記録媒体から読み出された後、装置内のメモリ(RAM等)にいったん記憶され、その後再び読み出されて実行されるようなものでもよい。
また、プログラムを記録させる記録媒体は、情報処理装置と容易に分離できるものでもよいし、装置に固定(装着)されるものでもよい。さらに、外部記憶機器として装置に接続するものでもよい。
このような記録媒体としては、ビデオテープやカセットテープ等の磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク等の磁気ディスク、CD−ROM,MO,MD,DVD,CD−R等の光ディスク(光磁気ディスク)、ICカード,光カード等のメモリカード、マスクROM,EPROM,EEPROM,フラッシュROM等の半導体メモリなどを適用できる。
また、ネットワーク(イントラネット・インターネット等)を介して情報処理装置と接続されている記録媒体を用いてもよい。この場合、情報処理装置は、ネットワークを介するダウンロードによりプログラムを取得する。すなわち、上記のプログラムを、ネットワーク(有線回線あるいは無線回線に接続されたもの)等の伝送媒体(流動的にプログラムを保持する媒体)を介して取得するようにしてもよい。なお、ダウンロードを行うためのプログラムは、装置内(あるいは送信側装置・受信側装置内)にあらかじめ記憶されていることが好ましい。
また、本発明は、ディスク記憶装置と不揮発メモリとを備えた画像処理装置において、ディスク記憶装置が第三者によって不正に画像処理装置から取り外され、単体で解析された場合に、保存していたデータを読み出されることを回避する画像処理装置に関するともいえる。
また、通常、ファックスやスキャナー等の機能を備えた複合機としての情報処理装置は、取り込んだデータ(画像)を保管するための補助記憶装置を備えているが、取り込んだデータ内容が秘密を要するデータの場合、記憶内容を第三者に容易に読み出されないようにする必要がある。このような問題を解決するため、たとえばハードディスク装置(HDD)などのディスク記憶装置に対しては記憶内容を暗号化する技術が特許文献3などに開示されている。上記以外にも、読み出し後のデータをすべて消去するなどの方法がディスク記憶装置における記憶内容の秘密保持のために用いられている。
しかし、特許文献3に見られるような記憶内容の暗号化には多くのシステム資源を必要とし、その処理も煩雑であるために、暗号化を行わない場合に比べて画像処理装置に要求される印字スピードや転送レートを満足することが困難になるという難点があり、また読み出し後のデータの消去を行う場合にはデータを長期にわたって記憶させておくことができないという難点があった。また、特許文献1、特許文献2の2公報はいずれもメモリを対象としたものであり、読み出し/書き込みの際に物理的に読み出しヘッドを移動させる必要のあるディスク記憶装置でワード/バイト単位でランダムな箇所に読み出しを行うのでは目的のディスク位置に読み出しヘッドが移動するまでの待ち時間が大きくなり、読み出し/書き込み速度に著しい悪影響を及ぼしてしまう。さらに、たとえデータをワード/バイト単位でランダムにディスク記憶装置上に配置したとしてもそのデータ格納位置情報がディスク記憶装置内部に存在している場合は、ディスク記憶装置が画像処理装置から取り外された場合、ディスク記憶装置内部のデータ格納位置情報に従ってデータを再配置するだけで第三者が容易に記憶内容を再構成することができるという問題がある。
また、画像イメージをライン単位に分割し各ラインのデータをディスク記憶装置上のランダムな位置に分散させ、同時にそのデータ格納位置情報をディスク記憶装置外部の不揮発メモリに記憶することで、待ち時間のロスを防ぎつつ、かつディスク記憶装置が不正に画像処理装置から取り出され解析された際にも記憶内容を第三者によって再現することが困難なディスク記憶装置を備えた画像処理装置を形成することもできる。しかしながら、すべてのデータを意味解読が不可能な小片に分割すると、ディスク記憶装置の内容を不正に参照しようとした第三者は容易にディスク内容が暗号化処理されていることを察知することができる。従って、暗号化強度が強くないときには、暗号化されているという事実を察知された場合のデータ保護効果は、察知されていない場合に比べて大幅に低下することになる。
また、本発明は、ディスク記憶装置内に格納するデータで、暗号化の必要のないデータの少なくとも一部を暗号化せずに通常の方法でディスク装置に格納することにより、暗号化を行ったデータがディスク装置内に格納されていることを察知されにくくすることにより、記憶内容を第三者によって解析されにくくするものであるともいえる。
また、本発明の目的は、ディスク記憶装置に画像イメージを保管あるいは一時保管する画像処理装置であって、画像イメージを一定単位に分割して保存し、連続したイメージをディスク記憶装置に不連続に振分けて書き込むことで、記憶内容を解析困難にするものにおいて、記憶内容の一部を分割・不連続保存しないことによって、分割・不連続保存を行っていることを察知されにくくすることにあるともいえる。
また、本発明を、以下の第1および第2画像処理装置として表現することも可能である。すなわち、第1画像処理装置は、ディスク記憶装置と不揮発メモリとを備える画像処理装置であって、画像イメージのディスク記憶装置への保存を一定単位で不連続に行ない、そのデータ格納位置情報をディスク記憶装置外部の不揮発性メモリで管理してデータを暗号化するもので、ディスク記憶装置に保存するデータのうち一部を一定単位で不連続に保存することなく格納する構成である。この構成では、第3者によってディスク記憶装置が不正な手段によって画像処理装置から取り出され、解析された場合には、その一部のみが読み出されることになる。これにより記憶装置内の全データを暗号化した場合と異なり、記憶装置に格納したデータに対し不連続化等の処理を行ったことを察知されにくい。しかも、不連続に保存したデータをディスク記憶装置から正しく読み出すためにはディスク記憶装置の内容以外に外部の不揮発メモリ内のデータ格納位置情報を同時に参照しなければならず、たとえディスク記憶装置の記憶内容が明らかとなってもデータは不連続なデータ片の集合にすぎず、データとしては意味を成さない。これにより不正にディスク記憶装置を取り外した第三者によってディスク記憶装置内のデータを読み出され、不当に使用される危険が少なくなるという効果を有する。
また、第2画像処理装置は、第1画像処理装置において、連続してデータ保存を行うデータについて通常のデータ保存と同様にディスク記憶装置内にFATを配置する構成である。この構成では、ディスク記憶装置内の記憶内容の一部が通常のデータ保存形式をとるため、第三者が画像処理装置内のディスク記憶装置内のデータを解析した場合に、通常のデータ格納形態をとっているものと見せかけることができる。これにより、一部のデータを不連続化の上ランダム配置して暗号化していることを察知されにくいという効果を有する。
本発明は、ファックス装置,複写機,プリンター,コンピューターなど、画像データを取り扱う装置(画像処理装置)に対し、好適に利用することが可能なものである。
1つのページデータ(1ページ分の画像データ)を暗号化せずにHDDに記憶する一方、他のページデータを暗号化してHDDに記憶した場合における、HDDの状態を示す説明図である 本実施の形態にかかるデジタル複合機の構成を示す説明図である。 図2に示したデジタル複合機におけるコピー処理の流れを示すフローチャートである。 図3においてS6・S8として示した書き込み処理の流れを示すフローチャートである。 図5(a)(b)は、ページデータ(1ページ分の画像データ)の例を示す説明図である。 図5(a)(b)に示したページデータに関し、暗号化しない場合におけるHDD上での記憶状態を示す説明図である。 図5(a)(b)に示したページデータに関し、暗号化を施す場合におけるHDD8上での記憶状態を示す説明図である。 図3においてS10として示した読み出し処理の流れを示すフローチャートである。 図5(a)(b)に示したページデータにおける一部のラインデータを暗号化しない一方、その他のラインデータを暗号化した場合における、HDD8上での記憶状態を示す説明図である。 1つのページデータを暗号化せずにHDDに記憶する一方、他のページデータを暗号化してHDDに記憶した場合における、HDDの状態を示す説明図である。 図11(a)は、HDDに格納されるラインデータのサイズとHDDのセクタサイズとの比較を示す説明図である。図11(b)は、ラインデータの末尾部分を格納するセクタに未使用領域が設けられた状態を示す説明図である。図11(c)は、ラインデータの中途部分を格納するセクタに未使用領域が設けられた状態を示す説明図である。図11(d)は、末尾に未使用領域が設けられたラインデータを、暗号化を施さずにHDDに格納した場合を示す説明図である。 図12(a)(b)は、HDDに格納されるラインデータの中途部分を格納するセクタに未使用領域が設けられた状態を示す説明図である。図12(c)は、図12(a)(b)に示したラインデータを、暗号化を施してHDDに格納した状態を示す説明図である。図12(d)は、データ中の不連続領域の位置やサイズを含まない位置情報示す説明図である。図12(e)は、図12(c)に示した状態で格納されたラインデータを、HDDから読み出すための位置情報を示す説明図である。
符号の説明
2 CPU(制御部)
3 システムコントローラ
4 RAM
5 ROM
6 不揮発性メモリ(位置情報記憶部)
7 HDDコントローラ
8 HDD(画像記憶部)
9 ユーザ認証部
10 データ入出力部
21 データ入力部
22 データ出力部

Claims (8)

  1. 複合機に備えられ、外部から入力されたページ単位で構成された画像データを記憶する画像記憶装置において、
    制御部と、
    上記画像データを記憶する画像記憶部と、
    上記画像記憶部とは別体に設けられた、上記画像記憶部における上記画像データの記憶位置を示す位置情報を記憶するための位置情報記憶部とを備え、
    上記制御部は、RAM内における画像データを原稿1枚分に相当する1ページ分の画像データ毎に処理し、RAM内における上記画像データを上記画像記憶部に記憶させるにあたり、1ページ分の画像データ毎であって、かつ、複数が集合体となることで1ページ分の画像データを構成するラインデータを1単位として記憶させ、さらに、1ページ分の画像データをラインデータ単位で記憶させる際に、上記画像記憶部へのアクセスに障害を出さずかつ単独では意味を成さない大きさのデータ片である各ラインデータを不連続に記憶させるページと、上記データ片である各ラインデータを連続的に記録させるページとを作ることを特徴とする画像記憶装置。
  2. 上記制御部は、不連続に記憶させるページと連続的に記録させるページとを、ユーザの指示に基づいて決定することを特徴とする請求項1に記載の画像記憶装置。
  3. 上記画像記憶部は、当該画像記憶部内の画像データの記憶位置を示す位置情報を記憶するための位置情報領域を備えており、
    上記制御部は、連続的に記録されたページの位置情報については上記位置情報領域にも記憶させ、不連続に記録されたページの位置情報については上記位置情報領域には記憶させないことを特徴とする請求項1に記載の画像記憶装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の画像記憶装置を備えた画像処理装置。
  5. 複合機に供され、制御部が、外部から入力されたページ単位で構成された画像データを画像記憶部に記憶させ、上記画像記憶部における画像データの記憶位置を示す位置情報を、上記画像記憶部とは別体に設けられた位置情報記憶部に記憶する画像記憶方法において、
    上記制御部は、RAM内における画像データを原稿1枚分に相当する1ページ分の画像データ毎に処理し、RAM内における上記画像データを上記画像記憶部に記憶させるにあたり、1ページ分の画像データ毎であって、かつ、複数が集合体となることで1ページ分の画像データを構成するラインデータを1単位として記憶させるようになっており、
    上記制御部が、1ページ分の画像データをラインデータ単位で記憶させる工程に、上記画像記憶部へのアクセスに障害を出さずかつ単独では意味を成さない大きさのデータ片である各ラインデータを不連続に記憶させる不連続記憶工程と、上記データ片である各ラインデータを連続的に記録させる連続記憶工程とを含んでいることを特徴とする画像記憶方法。
  6. 上記画像記憶部には、当該画像記憶部内の画像データの記憶位置を示す位置情報を記憶するための位置情報領域が設けられており、
    上記制御部が、不連続に記録されたページの位置情報を上記位置情報領域に記憶させることなく、連続的に記録されたページの位置情報を上記位置情報領域にも記憶させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の画像記憶方法。
  7. 画像データを記憶可能な記憶装置に備えられたコンピューターを、請求項1〜3の何れか1項に記載の画像記憶装置における制御部として機能させるための画像記憶プログラム。
  8. 請求項7に記載の画像記憶プログラムを記録した記録媒体。
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