JP4711522B2 - 手押し車のキャスタ構造および手押し車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は手押し車のキャスタ構造および手押し車に関するものであり、特に双輪型キャスタを採用したベビーカー等の手押し車のキャスタ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ベビーカーやシルバーカーなどの手押し車には、双輪型キャスタが用いられている。図9にベビーカーの説明図を示す。同図に示すように、ベビーカー101の前輪および後輪には、双輪型キャスタ110および140が採用されている。このような双輪型キャスタを採用することにより、ベビーカーの走行中に一部の双輪型キャスタの内輪112または外輪114の一方が溝に落ちそうになっても、他方が地上に残っている限りベビーカー101の姿勢を維持することができる。また、内輪112および外輪114の間に緩衝機構120を設けることができ(図10参照)、車輪の上下方向に作用する衝撃力をバランスよく吸収することができる。
【0003】
図10に従来のキャスタ構造の説明図を示す。同図(1)はV−V線における正面断面図であり、同図(2)はW−W線における側面断面図である。従来の双輪型キャスタ110では、同じ外径の内輪112および外輪114が、車軸116の両端部に回転可能に配置されている。その結果各車輪は、地上面に対して垂直に、進行方向に対して平行に配置される。また、各車輪の中央部には緩衝機構120が形成されている。なおベビーカーの方向転換を容易にするため、一般に前輪の双輪型キャスタ110には旋回機構130が形成され、水平旋回可能となっている。一方ベビーカーの直進安定性を確保するため、後輪の双輪型キャスタ140は固定式とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のキャスタ構造を備えたベビーカーは、平坦な場所において直進したり、進行方向を変えたりする場合には、操作が容易であった。
しかし、歩道における車の乗り入れ部分や車道の路肩等、進行方向の左右側に傾斜する斜面を横行する場合には、まっすぐに押してもベビーカーが傾斜方向に進路を変えてしまう、いわゆる片流れ現象が発生する。また、一方の手に荷物を持ち他方の手でベビーカーの左右片側を押す場合にも、同様に片流れ現象が発生する。そしていずれの場合にも、ベビーカーの進行方向を修正しながら押す必要があり、多大な労力を必要とするという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題点に着目し、斜面を横行する場合や片側押しを行う場合でも直進安定性に優れた手押し車のキャスタ構造を、低コストで提供することを目的とする。また、直進安定性に優れた手押し車を低コストで提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る手押し車のキャスタ構造は、前部および後部に双輪型キャスタを採用した手押し車のキャスタ構造であって、前部の左右一組の前記双輪型キャスタにつき内輪の外径を外輪の外径より小さく形成し車軸の両端部に前記内輪と前記外輪とを回転可能に配置することにより、前記外輪および前記内輪の下部を同時に接地させた状態の時に前記内輪および前記外輪にネガティブキャンバを形成させた構成とした。
また、前部および後部に双輪型キャスタを採用した手押し車のキャスタ構造であって、前部の左右一組の前記双輪型キャスタにつき車軸の両端部に内輪と外輪とを回転可能に配置し水平旋回可能に形成するとともに、前記内輪の接地点と前記外輪の接地点との中間から前記外輪寄りに前記双輪型キャスタの旋回中心を位置させることによりまたは前記内輪の転がり抵抗を前記外輪よりも大きくすることにより、前記手押し車の走行時に前記内輪および前記外輪の前部にトーインを形成させる構成とした。
【0007】
また、前記双輪型キャスタにつき水平旋回可能に形成するとともに、前記内輪の接地点と前記外輪の接地点との中間から前記外輪寄りに前記双輪型キャスタの旋回中心を位置させて、前記手押し車の走行時に前記内輪および前記外輪の前部にトーインを形成させるのが好ましい。
なお上記は、前記手押し車がベビーカーである場合に特に有効である。
一方、本発明に係る手押し車は、上記手押し車のキャスタ構造を採用した構成とした。
【0008】
【作用】
左右一組の双輪型キャスタにつき内輪および外輪の上部を前記手押し車の内側に向かって傾斜させ、いわゆるキャンバを形成することにより、双輪型キャスタはベビーカーの内側に進もうとする。よって斜面を横行する場合や、ベビーカーを片側押しする場合に、片流れ現象が発生することなく、進行方向を維持することができる。従って、直進安定性を向上させることができる。
【0009】
また、左右一組の双輪型キャスタにつき内輪の外径を外輪の外径より小さく形成することにより、内輪および外輪の上部を前記手押し車の内側に向かって傾斜させた構成としたので、内輪の中心軸と外輪の中心軸との間にオフセットが発生せず、従来の車軸等をそのまま流用することができる。従って、製造コストを低く抑えることができる。
【0010】
また、左右一組の双輪型キャスタにつき手押し車の走行時に内輪および外輪の前部を手押し車の内側に向かって傾斜可能とした構成としたので、内輪および外輪にはいわゆるトーインが形成され、双輪型キャスタはベビーカーの内側に進もうとする。よって斜面を横行する場合や、ベビーカーを片側押しする場合に、片流れ現象が発生することなく、進行方向を維持することができる。従って、直進安定性を向上させることができる。
【0011】
また、左右一組の双輪型キャスタにつき水平旋回可能に形成することにより、手押し車の方向転換が容易になる。一方、内輪の接地点と外輪の接地点との中間から外輪寄りに双輪型キャスタの旋回中心を位置させて、手押し車の走行時に内輪および外輪の前部をベビーカーの内側に向かって傾斜可能とした構成としたので、直進安定性を向上させることができる。従って、直進安定性と方向転換の容易性とを両立することができる。
【0012】
なお上記の各発明は、シルバーカー、ショッピングカートおよび車椅子等のあらゆる手押し車に適用することができる。もっとも手押し車の中でも、ベビーカーに適用する場合が特に有効である。シルバーカーやショッピングカートなどは平坦な屋内で利用される場合が多く、直進安定性が問題になる場面がほとんどない。しかし、ベビーカーは屋内よりも屋外で利用する機会が多く、屋外には平坦な場所より傾斜した場所の方が多いので、直進安定性が重要な問題となるからである。
また、上記キャスタ構造を採用した手押し車とすることにより、直進安定性に優れた手押し車を低コストで提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態につき、図面を参照して詳細に説明する。なお以下に記載するのは本発明の実施形態の一態様にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。
最初に、第1実施形態について説明する。図1に第1実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の説明図を示す。なお、同図(1)はA−A線における正面断面図であり、同図(2)はB−B線における側面断面図である。第1実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造は、左右前輪の双輪型キャスタ10につき内輪12の外径を外輪14の外径より小さく形成することにより、内輪および外輪の上部をベビーカーの内側に向かって傾斜させたものである。なお、後輪のキャスタ構造は従来技術と同様である。
【0014】
双輪型キャスタ10には、旋回機構30を形成する。具体的には、前輪フレーム2に取り付けた前輪ベース38の先端に、旋回フレーム35を水平旋回可能に配置し、その中央部に旋回シャフト36を挿入して固定する。これにより、旋回フレーム35以下に取り付けられる車輪等が水平旋回可能となる。さらに双輪型キャスタ10には、緩衝機構20を形成する。具体的には、上記旋回フレーム35と緩衝フレーム21とをピン24によりヒンジ結合し、その間にバネ等の緩衝部材22を挟み込んで形成する。これにより、緩衝フレーム21以下に取り付けられる車輪に、上下方向の衝撃力が作用した場合でも、その衝撃力のフレーム2への伝達を緩和することができる。
【0015】
一方で、双輪型キャスタ10の内輪12および外輪14を形成する。外輪14は、プラスチック材料等によりホイール14aを形成し、その外周上にゴム材料等からなるタイヤ14bを配置して形成する。なお、図1では断面が略円形状のタイヤにより地表面と点接触させているが、地表面と線接触させるべく断面が台形状のタイヤとしてもよい。これによりタイヤのグリップがよくなり、直進安定性が向上する。一方、内輪12も同様に形成するが、内輪の外径Cは外輪の外径Dよりも小さく形成する。そして、外輪14および内輪12を車軸16の両端部に回転可能に配置する。なお車軸16の中央部にはカラー18を配置して、外輪14および内輪12の軸方向の移動を規制する。この状態で内輪12および外輪14を同時に接地させると、内輪および外輪は地上面に対する垂直線からキャンバ角αを生じて傾斜する。なお後述するように、キャンバ角αは15度以下となるのが好ましい。従ってαが15度以下となるように、内輪の外径Cおよび外輪の外径Dを決定する。
【0016】
そして上記カラー18を、上記緩衝フレーム21に連結する。その際、双輪型キャスタ10の内輪12および外輪14が同時に接地可能となるように、カラー18と緩衝フレーム21とは角度αをとって連結する。なお図1では、カラー18と緩衝フレーム21とを一体的に形成している。またベビーカーの左右反対側の前輪についても、上記と面対称となるように形成する。これにより、ベビーカーの前方から見た場合に左右前輪は末広がりに傾斜し、いわゆるネガティブキャンバの状態となる。
【0017】
なお、図2に第1実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の変形例を示す。同図(1)はM−M線における正面断面図であり、同図(2)はN−N線における側面断面図である。図2のキャスタ構造では、上記のカラー18および緩衝フレーム21を一体化し、車軸ガイド218としている。そしてこの車軸ガイド218と旋回フレーム235との間に緩衝部材222を配置して、緩衝機構220を形成している。このように部品点数を削減することにより、製造コストを低減することができる。また図2では、外輪ホイール214aと内輪ホイール212aとを共用化している。そして外輪タイヤ214bより内輪タイヤ212bの厚さを薄くすることで、外輪の外径より内輪の外径を小さくしている。このようにホイールを共用化することにより、製造コストを低減することができる。
【0018】
上記のように構成した第1実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造は、以下のように作用する。図3に第1実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の作用の説明図を示す。同図(1)はG−G線における平面断面図であり、同図(2)はH−H線における正面断面図である。
【0019】
上記のように内輪12および外輪14はキャンバ角を有しているので、平地においてベビーカーを矢印70の方向に押すと、内輪および外輪に対しベビーカーの内側方向(Y方向)に向かう力Fy12およびFy14が生じる。その結果内輪12および外輪14は、双輪型キャスタ10の中心軸と地表面との交点71を中心として、矢印72および74のようにベビーカーの内側に向かって進もうとする。なお図3にはベビーカーの右側前輪を示しているが、左側前輪も同様にベビーカーの内側に向かって進もうとする。従ってY方向の力は相殺され、ベビーカーは矢印70の方向に進む。一方、進行方向の左右側に傾斜する斜面を横行する場合にも、上記のように双輪型キャスタはベビーカーの内側に進もうとするので、水平旋回可能に形成された双輪型キャスタが傾斜方向に流れることによる片流れ現象が発生することがなく、進行方向が維持される。なお、キャンバ角αが大きくなると、Fy12およびFy14の増加とともに、双輪型キャスタがベビーカーの内側へ進もうとする傾向が増大する。そして発明者らの実験によれば、キャンバ角αが15度を超えると、かえってベビーカーの挙動が不安定になり操縦が困難となる。従って、キャンバ角αは15度以下とするのが好ましい。
【0020】
上記のように構成した第1実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造によれば、ベビーカー等の直進安定性を向上させることができる。この点従来は、歩道における車の乗り入れ部分や車道の路肩等、進行方向の左右側に傾斜する斜面を横行する場合には、まっすぐに押してもベビーカーが傾斜方向に進路を変えてしまう、いわゆる片流れ現象が発生する。また、一方の手に荷物を持ち他方の手でベビーカーの左右片側を押す場合にも、同様に片流れ現象が発生する。そしていずれの場合にも、ベビーカーの進行方向を修正しながら押す必要があり、多大な労力を必要とするという問題があった。
【0021】
しかし第1実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造は、双輪型キャスタを採用したベビーカーのキャスタ構造であって、左右一組の双輪型キャスタにつき内輪および外輪の上部をベビーカーの内側に向かって傾斜させた構成とした。これにより、双輪型キャスタの内輪および外輪にはキャンバが形成され、双輪型キャスタはベビーカーの内側に進もうとする。よって斜面を横行する場合や、ベビーカーを片側押しする場合に、片流れ現象が発生することなく、進行方向を維持することができる。従って、直進安定性を向上させることができる。特に緩斜面を横行する場合には、キャンバによって斜面の傾斜が相殺され、片流れ現象の発生を有効に阻止することができる。
【0022】
なお第1実施形態のキャスタ構造は、シルバーカー、ショッピングカートおよび車椅子等のあらゆる手押し車に適用することができる。もっとも手押し車の中でも、ベビーカーに適用する場合が特に有効である。シルバーカーやショッピングカートなどは平坦な屋内で利用される場合が多く、直進安定性が問題になる場面がほとんどない。しかし、ベビーカーは屋内よりも屋外で利用する機会が多く、屋外には平坦な場所より傾斜した場所の方が多いので、直進安定性が重要な問題となる。従って、第1実施形態のキャスタ構造はベビーカーに適用する場合が最も有効であり、これは以下の実施形態でも同様である。
【0023】
また第1実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造によれば、製造コストを低く抑えることができる。この点内輪の外径と外輪の外径とが等しい場合でも、それぞれの上部をベビーカーの内側に傾斜させてキャンバを形成することはできるが、内輪の中心軸と外輪の中心軸との間にオフセットが発生し、第1実施形態でいう車軸16およびカラー18等の製造コストが高くなるという問題がある。
【0024】
しかし第1実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造は、左右一組の双輪型キャスタにつき内輪の外径を外輪の外径より小さく形成することにより、内輪および外輪の上部をベビーカーの内側に向かって傾斜させた構成としたので、内輪の中心軸と外輪の中心軸との間にオフセットが発生せず、従来の車軸およびカラー等をそのまま流用することができる。従って、製造コストを低く抑えることができる。
【0025】
なお図1では、外輪ホイール14aの外径より内輪ホイール12aの外径を小さくした上で、それぞれの外周上に同じ厚さの外輪タイヤ14bおよび内輪タイヤ12bを配置して、外輪の外径Dより内輪の外径Cを小さくしている。しかしこれに限られず、前述したように同じ外径の外輪ホイール14aおよび内輪ホイール12aを使用した上で、外輪タイヤ14bより内輪タイヤ12bの厚さを薄くすることで、外輪の外径Dより内輪の外径Cを小さくしてもよい(図2参照)。この場合ホイールを共用化することができ、製造コストを削減することができる。
【0026】
また、同じ外径の外輪ホイール14aおよび内輪ホイール12aを使用し、同じ厚さの外輪タイヤ14bおよび内輪タイヤ12bを配置して、内輪タイヤ12bのゴム硬度を外輪タイヤ14bより低くすることにより、接地時に各車輪が傾斜するようにしてもよい。この場合ゴムの成型モールドをも共用化することができ、より製造コストを削減することができる。また、外輪タイヤ14bをゴムで形成し内輪タイヤ12bをウレタンで形成するなど、内輪タイヤを外輪タイヤより柔らかい材料で形成することにより、接地時に各車輪が傾斜するようにしてもよい。この場合も製造設備を共用化することができ、製造コストを削減することができる。
【0027】
次に、第2実施形態について説明する。図4に第2実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の説明図を示す。同図(1)はJ−J線における正面断面図であり、同図(2)はK−K線における側面断面図である。第2実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造は、左右前輪の双輪型キャスタ10につき水平旋回可能に形成するとともに、内輪12の接地点と外輪14の接地点との中間から外輪寄りに双輪型キャスタ10の旋回中心を位置させて、ベビーカーの走行時に内輪12および外輪14の前部をベビーカーの内側に向かって傾斜可能としたものである。なお第1実施形態と同様に、双輪型キャスタ10における内輪12の外径を外輪14の外径より小さく形成することにより、内輪12および外輪14の上部をベビーカーの内側に向かって傾斜させている。また、図5の第2実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の平面図に示すように、左右後輪の双輪型キャスタ140は従来技術と同様である。なお矢印80はベビーカーの進行方向である。その他、第1実施形態と同じ構成となる部分については、その説明を省略する。
【0028】
まず第1実施形態と同様に、旋回機構30を形成する。具体的には、前輪フレーム2に取り付けた前輪ベース38の先端に、旋回シャフト36および旋回フレーム35を取り付ける。これにより、旋回フレーム35以下に取り付けられる車輪等が、旋回シャフト36の中心軸を旋回中心として水平旋回可能となる。また第1実施形態と同様に、緩衝機構20を形成する。一方で、双輪型キャスタ10の内輪12および外輪14を形成する。内輪12の外径は外輪14の外径よりも小さく形成し、車軸16の両端部に回転可能に配置する。また車軸16の中央部にはカラー18を配置する。
【0029】
第2実施形態では、内輪12の接地点と外輪14の接地点との中間から外輪寄りに、双輪型キャスタ10の旋回中心を位置させる。具体的には、内輪12の接地点と外輪14の接地点との中間点13から外輪寄りに、オフセットL(L≧0)をとって双輪型キャスタの旋回中心が位置するように、カラー18を緩衝フレーム21に連結する。なお図4では、カラー18と緩衝フレーム21とを一体的に形成している。また、双輪型キャスタ10が後述するトーインを形成した場合に、緩衝フレーム21が進行方向と平行となるように、緩衝フレーム21とカラー18とを連結している。また双輪型キャスタ10の姿勢が安定するように、旋回中心は各車輪の接地点より前方に位置させるのが好ましい。さらにベビーカーの左右反対側の前輪についても、上記と面対称となるように形成する。
【0030】
上記のように構成した第2実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造は、以下のように作用する。図6に第2実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の作用の説明図を示す。同図(1)はP−P線における平面断面図であり、同図(2)はQ−Q線における正面断面図である。
【0031】
双輪型キャスタ10は、ベビーカーの自重および搭乗者の体重を支持している。第2実施形態では旋回中心81を外輪14寄りに位置させているので、地表面から外輪14に作用する上下方向(Z方向)の反力Fz14は、地表面から内輪12に作用する反力Fz12より大きくなる。ここでベビーカーを矢印80の方向に押すと、内輪12および外輪14には回転方向(X方向)の摩擦力Fx12およびFx14が作用する。そして旋回中心81から内輪への腕の長さM(図4参照)は、外輪への腕の長さN以上であるから、旋回中心の周りにはX方向の摩擦力によるモーメントが生じる。一方各車輪にはキャンバによる軸方向(Y方向)の力が生じるとともに、Mzxの方向に旋回するに従ってY方向の摩擦力を受け、内輪12および外輪14にはFy12およびFy14が作用する。そして旋回中心81は各車輪の接地点より前方に位置しているので、旋回中心の周りにはMzxとは反対方向のモーメントMzyが生じる。そしてMzxとMzyとが釣り合ったところで、双輪型キャスタ10は旋回を停止する。
【0032】
ここで、双輪型キャスタ10の内輪12および外輪14の前部は、ベビーカーの内側に向かって傾斜している。そしてベビーカー上方から見ると、左右前輪の前部の幅が後部の幅よりも狭くなっている。従って、左右前輪の双輪型キャスタはいわゆるトーインを形成する。双輪型キャスタの軸方向はベビーカーの左右方向とβの角度を生じて傾斜するが、発明者らの実験によればこの角度βは5度以下となるのが好ましい。角度βが5度以上の場合には、双輪型キャスタの軸方向の摩擦力Fy12およびFy14が大きくなりすぎて、ベビーカーを押すのが困難になる。よって角度βが5度以下となるように、旋回中心位置のオフセット量L(図4参照)を決定する。もっとも、プラスチック等の低摩擦材料でタイヤが形成され、またタイル等を敷設した摩擦係数の低い床面上で主に使用される手押し車の場合には、角度βが5度以上でも上記摩擦力が大きくなりすぎることがない。実験の結果、この場合には角度βが15度以下となるように、旋回中心位置のオフセット量Lを決定すればよい。
【0033】
このトーインにより、内輪12および外輪14は矢印82および84のようにベビーカーの内側に向かって進もうとする。なお図3にはベビーカーの右側前輪を示しているが、左側前輪も同様にベビーカーの内側に向かって進もうとする。従ってY方向の力は相殺され、ベビーカーは矢印80の方向に進む。一方、進行方向の左右側に傾斜する斜面を横行する場合にも、上記のように双輪型キャスタはベビーカーの内側に進もうとするので、水平旋回可能に形成された双輪型キャスタが傾斜方向に流れることによる片流れ現象が発生することがなく、進行方向が維持される。
【0034】
なお、内輪の転がり抵抗を外輪よりも大きくすることにより、双輪型キャスタにトーインを形成させてもよい。具体的には、車軸に対する内輪ホイールの回転抵抗を増加させたり、内輪タイヤを高摩擦材料で形成したりすることにより、転がり抵抗を増加させることができる。なお第1実施形態で述べたように、内輪タイヤを外輪タイヤより柔らかい材料で形成した場合にも、接地時における内輪タイヤの変形量が大きくなって、転がり抵抗を増加させることができる。転がり抵抗が増加すると、図6におけるFx12の増加とともにMzxが増加して、双輪型キャスタはトーインを形成する。
【0035】
上記のように、第2実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造は、双輪型キャスタを採用したベビーカーのキャスタ構造であって、左右一組の双輪型キャスタにつき水平旋回可能に形成するとともに、内輪の接地点と外輪の接地点との中間から外輪寄りに双輪型キャスタの旋回中心を位置させて、ベビーカーの走行時に内輪および外輪の前部をベビーカーの内側に向かって傾斜可能とした構成とした。これにより、内輪および外輪にはいわゆるトーインが形成され、双輪型キャスタはベビーカーの内側に進もうとする。よって斜面を横行する場合や、ベビーカーを片側押しする場合に、片流れ現象が発生することなく、進行方向を維持することができる。従って、直進安定性を向上させることができる。なお第2実施形態に係るキャスタ構造は、従来技術のように外径の同じ内輪および外輪を用いた場合にも採用することができるが、第1実施形態で説明したキャンバと併用することにより直進安定性をより向上させることができる。
【0036】
また第2実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造によれば、直進安定性と方向転換の容易性とを両立することができる。この点、左右前輪の双輪型キャスタを水平旋回可能とすることなくトーインを形成した状態で固定すれば、直進安定性を確保することはできるが、方向転換のためにはベビーカーを持ち上げる必要があり、多大な労力を要するという問題がある。
【0037】
しかし第2実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造は、左右前輪の双輪型キャスタにつき水平旋回可能に形成する構成としたので、方向転換の容易性を維持することができる。一方、内輪の接地点と外輪の接地点との中間から外輪寄りに双輪型キャスタの旋回中心を位置させた構成としたので、上述したように直進安定性を確保することができる。従って、直進安定性と方向転換の容易性とを両立することができる。
【0038】
次に、第3実施形態について説明する。図7に第3実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の説明図を示す。同図(1)はR−R線における平面断面図であり、同図(2)はS−S線における正面断面図であり、同図(3)はT−T線における側面断面図である。第3実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造は、左右後輪の双輪型キャスタ40につき内輪42の外径を外輪44の外径より小さく形成することにより、内輪および外輪の上部をベビーカーの内側に向かって傾斜させるとともに、左右後輪の双輪型キャスタ40につき内輪42および外輪44の前部をベビーカーの内側に向かって傾斜させたものである。また、図8の第3実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の平面図に示すように、左右前輪の双輪型キャスタ10は第2実施形態と同様である。なお矢印90はベビーカーの進行方向である。その他、第1実施形態または第2実施形態と同じ構成となる部分については、説明を省略する。
【0039】
後輪の双輪型キャスタ40には、前輪の双輪型キャスタ10のような旋回機構30を形成しない。もっとも、前輪の双輪型キャスタ10と同様の緩衝機構50を形成する。具体的には、フレーム4と緩衝フレーム51とをピン54によりヒンジ結合し、その間にゴム等の緩衝部材52を挟み込んで形成する。
【0040】
一方で、双輪型キャスタ40の内輪42および外輪44を形成する。内輪42の外径は外輪44の外径よりも小さく形成し、車軸46の両端部に回転可能に配置する。これにより、内輪42および外輪44の上部がベビーカーの内側に向かって傾斜し、キャンバ角αが形成される。また車軸46の中央部にはカラー48を配置する。
【0041】
そして上記カラー48を、上記緩衝フレーム51に連結する。その際双輪型キャスタ40の内輪42および外輪44の前部が、ベビーカーの内側に向かって傾斜するように連結する。なお図7では、カラー48と緩衝フレーム51とを一体的に形成している。その結果双輪型キャスタの軸方向は、ベビーカーの左右方向とβの角度を生じて傾斜する。またベビーカーの左右反対側の後輪についても、上記と面対称となるように形成する。これにより、ベビーカー上方から見ると、左右前輪の前部の幅が後部の幅よりも狭くなり、いわゆるトーインが形成される。
【0042】
上記のように、第3実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造は、双輪型キャスタを採用したベビーカーのキャスタ構造であって、左右一組の双輪型キャスタにつき内輪および外輪の上部をベビーカーの内側に向かって傾斜させるとともに、左右一組の双輪型キャスタにつき内輪および外輪の前部をベビーカーの内側に向かって傾斜させた構成とした。これにより、左右一組の双輪型キャスタの内輪および外輪にはキャンバおよびトーインが形成される。そしてベビーカーの進行方向90に対し矢印92、94のように内側に曲がろうとするから、直進安定性を向上させることができる。また、第2実施形態に係るキャンバ構造を採用した前輪と同時に使用することにより、直進安定性をより向上させることができる。
【0043】
また第3実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造は、第1実施形態と同様に、左右一組の双輪型キャスタにつき内輪の外径を外輪の外径より小さく形成することにより、内輪および外輪の上部をベビーカーの内側に向かって傾斜させた構成としたので、製造コストを低く抑えることができる。
【0044】
【発明の効果】
双輪型キャスタを採用した手押し車のキャスタ構造であって、左右一組の前記双輪型キャスタにつき内輪の外径を外輪の外径より小さく形成することにより、前記内輪および前記外輪の上部を前記手押し車の内側に向かって傾斜させた構成としたので、斜面を横行する場合や片側押しを行う場合でも直進安定性に優れた手押し車のキャスタ構造を、低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の説明図であり、(1)はA−A線における正面断面図であり、(2)はB−B線における側面断面図である。
【図2】第1実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の変形例の説明図であり、(1)はM−M線における正面断面図であり、(2)はN−N線における側面断面図である。
【図3】第1実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の作用の説明図であり、(1)はG−G線における平面断面図であり、(2)はH−H線における正面断面図である。
【図4】第2実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の説明図であり、(1)はJ−J線における正面断面図であり、(2)はK−K線における側面断面図である。
【図5】第2実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の平面図である。
【図6】第2実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の作用の説明図であり、(1)はP−P線における平面断面図であり、(2)はQ−Q線における正面断面図である。
【図7】第3実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の説明図であり、(1)はR−R線における平面断面図であり、(2)はS−S線における正面断面図であり、(3)はT−T線における側面断面図である。
【図8】第3実施形態に係るベビーカーのキャスタ構造の平面図である。
【図9】ベビーカーの説明図である。
【図10】従来のキャスタ構造の説明図であり、(1)はV−V線における正面断面図であり、(2)はW−W線における側面断面図である。
【符号の説明】
2………前輪のフレーム、4………後輪のフレーム、
10………前輪の双輪型キャスタ、
12………内輪、12a………内輪ホイール、12b………内輪タイヤ、
14………外輪、14a………外輪ホイール、14b………外輪タイヤ、
16………車軸、18………カラー、20………緩衝機構、
21………緩衝フレーム、22………緩衝部材、24………ピン、
30………旋回機構、35………旋回フレーム、36………旋回シャフト、
38………前輪ベース、
40………後輪の双輪型キャスタ、42………内輪、44………外輪、
46………車軸、48………カラー、50………緩衝機構、
51………緩衝フレーム、52………緩衝部材、54………ピン、
70………進行方向、71………交点、72,74………矢印、
80………進行方向、81………旋回中心、82,84………矢印、
90………進行方向、92,94………矢印、
101………ベビーカー、110………前輪の双輪型キャスタ、
111………後輪の双輪型キャスタ、112………内輪、114………外輪、
116………車軸、120………緩衝機構、130………旋回機構、
212………内輪、212a………内輪ホイール、212b………内輪タイヤ、
214………外輪、214a………外輪ホイール、214b………外輪タイヤ、
218………車軸ガイド、220………緩衝機構
222………緩衝部材、235………旋回フレーム
Claims (5)
- 前部および後部に双輪型キャスタを採用した手押し車のキャスタ構造であって、前部の左右一組の前記双輪型キャスタにつき内輪の外径を外輪の外径より小さく形成し車軸の両端部に前記内輪と前記外輪とを回転可能に配置することにより、前記外輪および前記内輪の下部を同時に接地させた状態の時に前記内輪および前記外輪にネガティブキャンバを形成させたことを特徴とする手押し車のキャスタ構造。
- 前部および後部に双輪型キャスタを採用した手押し車のキャスタ構造であって、前部の左右一組の前記双輪型キャスタにつき車軸の両端部に内輪と外輪とを回転可能に配置し水平旋回可能に形成するとともに、前記内輪の接地点と前記外輪の接地点との中間から前記外輪寄りに前記双輪型キャスタの旋回中心を位置させることによりまたは前記内輪の転がり抵抗を前記外輪よりも大きくすることにより、前記手押し車の走行時に前記内輪および前記外輪の前部にトーインを形成させたことを特徴とする手押し車のキャスタ構造。
- 前記双輪型キャスタにつき水平旋回可能に形成するとともに、前記内輪の接地点と前記外輪の接地点との中間から前記外輪寄りに前記双輪型キャスタの旋回中心を位置させて、前記手押し車の走行時に前記内輪および前記外輪の前部にトーインを形成させたことを特徴とする請求項1に記載の手押し車のキャスタ構造。
- 前記手押し車はベビーカーであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の手押し車のキャスタ構造。
- 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の手押し車のキャスタ構造を採用したことを特徴とする手押し車。
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