JP4710878B2 - D級アンプ装置 - Google Patents

D級アンプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4710878B2
JP4710878B2 JP2007166841A JP2007166841A JP4710878B2 JP 4710878 B2 JP4710878 B2 JP 4710878B2 JP 2007166841 A JP2007166841 A JP 2007166841A JP 2007166841 A JP2007166841 A JP 2007166841A JP 4710878 B2 JP4710878 B2 JP 4710878B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
class
amplifier
output
pulse modulation
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007166841A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009005301A (ja
Inventor
肇 朝平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2007166841A priority Critical patent/JP4710878B2/ja
Publication of JP2009005301A publication Critical patent/JP2009005301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4710878B2 publication Critical patent/JP4710878B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

この発明は、入力信号をPWM信号やPDM信号のパルス変調信号に変換して増幅するD級アンプ装置に関する。
D級アンプは、入力(音響)信号をPWM信号やPDM信号等のパルス変調信号に変換し、このパルス変調信号に基づいて2つのパワートランジスタをオン/オフスイッチングし、その出力をローパスフィルタを介してスピーカに供給するものである。
図1は、従来の一般的なD級アンプの回路構成図を示している。
入力(音響)信号は、入力端子1からコンパレータとコンデンサとから構成される積分器2に入力され、帰還信号と入力信号との差分信号が抽出される。この差分信号はPWMモジュレータ3によりPWM信号に変換されFETドライバ4に入力する。PWMモジュレータ3は、スイッチング周波数FswのPWM信号を形成するための発振回路を備えている。PWM信号によりFETドライバ4は電源端子+Bと−B間にプッシュプル接続された2つのパワーFET5(ハイサイドパワーFET)、6(ローサイドパワーFET)を交互にオン/オフスイッチングし、D級で増幅する。パワーFET5、6の出力はL、Cからなるローパスフィルタ7に出力され、さらにスピーカ8に出力される。ローパスフィルタ7に入力する信号は、帰還抵抗9を介して積分器2の反転入力端子に帰還する。
以上の構成のD級アンプについては、例えば非特許文献1に示されている。
D級/デジタルアンプの設計と製作(2004年初版 発行所 CQ出版株式会社)
図2は、上記D級アンプの帰還ループゲイン特性を示している。
D級アンプは、帰還ループ内にPWMモジュレータ3を含むため、その内部で発振する周波数(スイッチング周波数)Fswでは、ループゲインβを0dB以下にすることが要求される。ループゲインβが0dB以下でないとアンプ動作が安定しないためである。そこで、図2の特性のように、積分器2のコンデンサによって高域のゲインを減衰させている。
ここで、スイッチング周波数Fswを低く設定するとPWM変調精度が低下するのに加えて、ループゲイン特性をA→Bのようにする必要があるため、高周波領域での帰還を十分にかけられなくなる。このため、性能(歪、ノイズ)を良くすることができない。
また、出力段のハイサイドパワーFETとローサイドパワーFETのスイッチングタイミングで貫通電流が流れるのを防ぐために、両サイドともオフする時間(デッドタイム)が必要であるが、この時間が短いと僅かに貫通電流が流れ、損失、輻射ノイズを増大させる。デッドタイムの時間が長いとPWM変調の精度が悪くなり性能が悪化する。
また、パワーFETがオン/オフする駆動パルスの立ち上がり及び立ち下がりについては、その時間が遅いと性能を悪化させ、速いと輻射ノイズを増大させる。
すなわち、D級アンプの損失(発熱)、性能(歪、ノイズ)、輻射ノイズについて、電源電圧、スイッチング周波数、駆動パルスの立ち上がり及び立ち下がり、デッドタイムの各パラメータの大きさの関係は図3のようになる。
図3(A)は、D級アンプの「損失」についての上記各パラメータの大きさの関係を示し、図3(B)は、D級アンプの「性能」についての上記各パラメータの大きさの関係を示し、図3(C)は、D級アンプの「輻射ノイズ」についての上記各パラメータの大きさの関係を示している。
そこで、図1のD級アンプで大出力設計を行う場合を想定すると、大出力を得るために電源電圧を高くすると損失が悪化し、輻射ノイズも多くなる。電源電圧が高くなると出力段のデバイス(パワーFET)の耐圧を必要とし、チップ面積が大きくなって動作スピードが遅くなる。また、出力段の駆動パルスの立ち上がり及び立ち下がりが遅くなるので損失がさらに悪化し、精度が低下するために性能を出しにくい。
また、損失、輻射ノイズを改善するためにスイッチング周波数を下げてデッドタイムを長くすると性能が悪化してしまう。性能改善のために出力段の駆動パルスの立ち上がり及び立ち下がりを速くできたとしても輻射ノイズが多くなってしまう。
すなわち、図1のようなD級アンプでは、大出力、高性能、低損失、低輻射ノイズを同時に実現することは困難であった。
この発明の目的は、D級アンプ装置を2つのD級アンプで構成することにより、大出力、高性能、低損失、低輻射ノイズを同時に実現することにある。
この発明のD級アンプ装置は、入力信号をパルス変調信号に変換して増幅する第1のD級アンプ及び第2のD級アンプとで構成している。パルス変調信号とは、パルス幅変調信号(PWM信号)又はパルス密度変調信号(PDM信号)をいう。
第1のD級アンプは、ハイサイドパワートランジスタとローサイドパワートランジスタを駆動する第1のドライブ回路と、第1のドライブ回路に出力するパルス変調信号を形成する第1のパルス変調回路と、を備える。
前記第2のD級アンプは、ハイサイドパワートランジスタとローサイドパワートランジスタを駆動する第2のドライブ回路と、第2のドライブ回路に出力するパルス変調信号を形成する第2のパルス変調回路と、を備える。
上記の構成のD級アンプ装置において、前記第2のD級アンプは、前記第1のD級アンプの出力信号を基準として生成したフローティング電源を前記第2のD級アンプのパワートランジスタに供給する。
また、前記第1のD級アンプを駆動する電源電圧を前記フローティング電源の電圧よりも低く設定し、前記第1のパルス変調回路のスイッチング周波数を前記第2のパルス変調回路のスイッチング周波数よりも高く設定し、
前記第2のD級アンプの出力を前記第1のD級アンプの入力に帰還させる第1の帰還回路を設けている。
以上の構成のD級アンプ装置では、高性能の第1のD級アンプの出力が基準となって、フローティング電源が生成され、この電源が大出力の第2のD級アンプのパワートランジスタに供給される。
別の実施態様として、大出力の第2のD級アンプの出力が基準となって、フローティング電源が生成され、この電源が高性能の第1のD級アンプのパワートランジスタに供給するように構成することも可能である。
すなわち、第1のD級アンプは、第2のD級アンプの出力信号を基準として生成したフローティング電源を前記第1のD級アンプのパワートランジスタに供給し、
前記第2のD級アンプを駆動する電源電圧を前記フローティング電源の電圧よりも高く設定し、前記第1のパルス変調回路のスイッチング周波数を前記第2のパルス変調回路のスイッチング周波数よりも高く設定し、
前記第1のD級アンプの出力を該第1のD級アンプの入力に帰還させる第2の帰還回路を設ける。
この発明のD級アンプ装置では、前記第2のドライブ回路は、前記第2のD級アンプの2つのパワートランジスタが共にオフするデッドタイムを、前記第1のドライブ回路により形成される前記第1のD級アンプのデッドタイムよりも長く設定することが望ましい。 また、前記第1のドライブ回路は、前記第1のD級アンプのパワートランジスタがオン/オフするパルスの立ち上がり及び立ち下がりを、前記第2のドライブ回路により形成される前記第2のD級アンプのパルスの立ち上がり及び立ち下がりよりも速く設定することが望ましい。
この発明のD級アンプ装置では、上記第1のD級アンプは高性能D級アンプであり、上記第2のD級アンプは大出力D級アンプである。すなわち、アンプ装置を高性能D級アンプと大出力D級アンプとに分けて、それぞれの出力を合成することにより、高性能D級アンプにより高性能、低損失、低輻射ノイズを実現し、大出力D級アンプにより大出力を実現する。大出力D級アンプで問題となる性能や輻射ノイズを高性能D級アンプで補正することになるため、全体として、大出力、高性能、低損失、低輻射ノイズを実現できる。
性能を重視した第1のD級アンプと出力を重視した第2のD級アンプを組み合わせ、スピーカが接続された一方のD級アンプの電源を他方のD級アンプの出力を基準としたフローティング電源で組むことにより、D級アンプ装置全体として、大出力、高性能、低損失、低輻射ノイズを実現できる。
図4は、この発明の第1の実施形態のD級アンプ装置のブロック図である。
このD級アンプ装置は、高性能D級アンプD1と大出力D級アンプD2とで構成されている。
高性能D級アンプD1は、後述のように性能、損失、輻射ノイズを低減させるように構成したD級アンプであり、大出力D級アンプD2は、後述のように大出力が可能なように構成したD級アンプである。
高性能D級アンプD1は、入力端子1に入力される入力(音響)信号が導かれ、オペアンプとコンデンサとから構成される第1の積分器20と、積分器20の出力に基づいてPWM信号を形成する第1のPWMモジュレータ30と、PWM信号によりFETを駆動するパルスを形成する第1のFETドライバ40と、+B電源と−B電源間にプッシュプル接続される第1のパワーFETと、第1のパワーFETの出力が導かれる第1のローパスフィルタ70と、アンプ出力を積分器20の反転入力端子に帰還する第1の帰還回路90とを備えている。
前記第1のパワーFETは、ハイサイド側のN型MOSFET50とローサイド側のN型MOSFET60とで構成される。前記第1のローパスフィルタ70は、インダクタL1とコンデンサC1で構成される。前記第1の帰還回路90は、位相調整のためのコンデンサ、帰還量を決めるための帰還抵抗を含んでいる。前記PWMモジュレータ30は、スイッチング周波数Fsw1のPWM信号を形成するための信号の発振回路30aを備えている。
高性能D級アンプD1では、次のように動作する。
入力(音響)信号は、入力端子1から積分器20に入力し、帰還信号と入力信号との差分信号が抽出される。この差分信号はPWMモジュレータ30によりPWM信号に変換されFETドライバ40に入力する。PWM信号によりFETドライバ40は+B電源と−B電源間にプッシュプル接続されたハイサイド側のN型MOSFET50とローサイド側のN型MOSFET60とを交互にオン/オフスイッチングし、D級で増幅する。これらのMOSFET50、60の出力はローパスフィルタ70に出力される。
大出力D級アンプD2は、高性能D級アンプD1の出力を基準として生成するフローティング電源+BFと−BFと、入力端子1に入力される入力(音響)信号が導かれ、この入力信号に基づいてPWM信号を形成する第2のPWMモジュレータ31と、PWM信号をレベルシフトするレベルシフト回路81と、レベルシフト回路81の出力によりFETを駆動するパルスを形成する第2のFETドライバ41と、フローティング電源+BFと−BF間にプッシュプル接続される第2のパワーFETと、第2のパワーFETの出力が導かれる第2のローパスフィルタ71と、ローパスフィルタ71の出力が導かれるスピーカ8と、を備えている。前記ローパスフィルタ71の出力は、高性能D級アンプD1の帰還回路90に導かれる。 前記第2のパワーFETは、ハイサイド側のN型MOSFET51とローサイド側のN型MOSFET61とで構成される。前記第2のローパスフィルタ71は、インダクタL2とコンデンサC2で構成される。前記PWMモジュレータ31は、スイッチング周波数Fsw2のPWM信号を形成するための発振回路31aを備えている。なお、フローティング電源+BFと−BFは、例えば電源トランスの巻線を分けて生成した電圧を整流するか、または別のトランスにより生成した電圧を整流することで得られる。そして、フローティング電源+BFの負極と−BFの正極が接続されてローパスフィルタ70の出力端子に接続され、この接続点(基準レベル)がローパスフィルタ71のコンデンサC2の一方の端子に接続される。そして、フローティング電源+BFの正極はN型MOSFET51に接続され、フローティング電源+−BFの負極はN型MOSFET61に接続される。
上記の構成で、高性能D級アンプD1の出力は、直接音響出力としてスピーカ8に導かれるのではなく、フローティング電源+BFと−BFの基準となる。そして、このフローティング電源+BFと−BFが第2のパワーFETに供給される。
したがって、大出力D級アンプD2では、次のように動作する。
入力信号は、PWMモジュレータ31に入力し、入力信号に基づいてPWM信号が形成される。第2のパワーFETは、フローティング電源+BFと−BFで駆動されるため、PWMモジュレータ31の出力は、レベルシフト回路81でフローティング電源+BFと−BFの変動分がレベルシフトされる。FETドライバ41は、レベルシフト回路でレベルシフトされたPWM信号によって第2のパワーFETを駆動する。この出力がローパスフィルタ71を介してスピーカ8に導かれ音響として出力される。
このように、このD級アンプ装置では、高性能アンプD級アンプD1の出力を基準としたフローティング電源を組み、その電源を大出力D級アンプD2に供給することで2つの出力を合成してスピーカ8に出力する。
図5は、出力の合成について説明する図である。
説明を簡単にするために、入力信号が正弦波とすれば、図示のように、高性能D級アンプD1の出力である基準側出力に対して、フローティング電源+BFと−BFを加算した電源は、図示のようなフローティング電源(+)とフローティング電源(−)となる。この電源が大出力D級アンプD2に供給されるため、大出力D級アンプD2の出力は、実線で示すような合成出力となる。
次に、高性能D級アンプD1の性能を高性能にするための構成と、大出力D級アンプD2の出力を大出力にするための構成について説明する。
高性能D級アンプD1は、電源+Bと−Bが、大出力D級アンプD2の電源電圧の1/2〜1/4(数十V程度)の低電圧に設定される。また、発振回路30aによりスイッチング周波数Fsw1は高く設定され、FETドライバ40により、駆動パルスのデッドタイムは短く(50n以下)、且つ駆動パルスの立ち上がり及び立ち下がりは速く設定されている。スイッチング周波数Fsw1は高く、デッドタイムは短いが、電源電圧が低いために、全体として損失は小さく、且つ輻射ノイズも少ない。このようにして、アンプD1の高性能化を実現している。本実施形態では、以上の設定により高性能化を実現しているが、最小限の高性能化を実現するためには、少なくとも、電源電圧を低くし、スイッチング周波数Fsw1を高く設定することが必要である。
一方、大出力D級アンプD2は、フローティング電源+BFと−BFが高電圧(例えば、スピーカ8への出力が1kW/8Ωの場合は+−130V)に設定される。また、発振回路31aによりスイッチング周波数Fsw2は低く(100〜200kHz)設定され、FETドライバ41により、駆動パルスのデッドタイムは長く(100n以下)設定されている。このように、大出力D級アンプD2は、フローティング電源+BFと−BFを高電圧に設定することで大出力を実現している。このアンプD2では、パワーFETに供給される電源電圧が高電圧であることから大出力を得ることができるが、高電圧であることから損失が大きく輻射ノイズが多い。この実施形態ではスイッチング周波数Fsw2を低く設定し、且つデッドタイムを長く設定しているため損失の増大と輻射ノイズをある程度抑えられるが、スイッチング周波数Fsw2を低くすることはPWMモジュレータ31の精度を悪くするから性能を低下させることになる。さらに、デッドタイムを長くすることも、性能を低下させることになる。
そこで、大出力D級アンプD2の出力を帰還回路90により高性能D級アンプD1に帰還させている。このように構成することで、大出力D級アンプD2において発生する輻射ノイズと性能低下を、高性能D級アンプD1で補正することができる。すなわち、本実施形態では、大出力D級アンプD2の合成出力を高性能D級アンプD1で補正することができる。
また、図4から明らかなように、帰還回路90への帰還信号は高性能D級アンプD1のローパスフィルタ70を通過できないために、帰還ループ内には大出力D級アンプD2内のPWMモジュレータ31(スイッチング周波数Fsw2が低い)が含まれない。このため、帰還回路90を図2の特性Aのように設定することで、高周波領域まで十分に帰還をかけることができる。
以上のことから、この第1の実施形態のD級アンプ装置においては、大出力、高性能、低損失、低輻射ノイズを同時に実現することができる。なお、高性能D級アンプD1のスイッチング周波数Fsw1を大出力D級アンプD2のスイッチング周波数Fsw2よりも2倍以上高く設定し、高性能D級アンプD1の帰還領域に大出力D級アンプD2のスイッチング周波数Fsw2が含まれるようにすれば(帰還回路90の帰還量を十分に大きく設定すれば)、大出力D級アンプD2のPWMモジュレータ31で漏れるキャリア(スイッチング周波数Fsw2のフィルタ漏れ信号成分)を高性能D級アンプD1によりキャンセルすることができる。
大出力D級アンプD2に設けられるレベルシフト回路81は、上記のように、PWM信号をフローティング電源の電圧変動分だけレベルシフトする回路であるが、図6に示すように、最大出力時でもフローティング電源の範囲がGNDレベルから外れることはないため、レベルシフト回路81は図7のように構成可能である。すなわち、トランジスタ1個でPWM信号を−BFに振らすことができる。なお、FETドライバ41として、入力電源端子に+BFと−BFが入力可能なドライバICを使用する場合は、レベルシフト回路81は不要である。
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。
図8は、この発明の第2の実施形態のD級アンプ装置のブロック図である。
このD級アンプ装置は、高性能D級アンプD1と大出力D級アンプD2とで構成されている点で、上記第1の実施形態と同じであるが、フローティング電源+BFと−BFが高性能D級アンプD1に設けられており、このフローティング電源+BFと−BFが大出力D級アンプD2の出力に基づいて生成されている点で相違している。第1の実施形態を示す図4では、左側に高性能D級アンプD1が示されているが、第2の実施形態を示す図8では、左側に大出力D級アンプD2が示されている。
図8において、大出力D級アンプD2は、入力端子1に入力される入力(音響)信号が導かれ、オペアンプとコンデンサとから構成される第2の積分器21と、積分器21の出力に基づいてPWM信号を形成する第2のPWMモジュレータ31と、PWM信号によりFETを駆動するパルスを形成する第2のFETドライバ41と、+B電源と−B電源間にプッシュプル接続される第2のパワーFETと、第2のパワーFETの出力が導かれる第2のローパスフィルタ71と、アンプ出力を積分器21の反転入力端子に帰還する第3の帰還回路92とを備えている。
また、高性能D級アンプD1は、入力端子1に入力される入力(音響)信号が導かれ、オペアンプとコンデンサとから構成される第1の積分器20と、積分器20の出力に基づいてPWM信号を形成する第1のPWMモジュレータ30と、PWM信号をレベルシフトするレベルシフト回路80と、レベルシフト回路80の出力によりFETを駆動するパルスを形成する第1のFETドライバ40と、フローティング電源の+BFと−BF間にプッシュプル接続される第1のパワーFETと、第1のパワーFETの出力が導かれる第1のローパスフィルタ70と、ローパスフィルタ70の出力が導かれるスピーカ8と、アンプ出力を積分器20の反転入力端子に帰還する第2の帰還回路91とで構成されている。
上記の構成で、大出力D級アンプD2の出力は、直接音響出力としてスピーカ8に導かれるのではなく、高性能D級アンプD1のフローティング電源+BFと−BFの基準となる。そして、このフローティング電源+BFと−BFが高性能D級アンプD1の第1のパワーFETに供給される。
したがって、高性能D級アンプD1では、次のように動作する。
入力信号は、積分器20に入力し、出力帰還信号との差分がPWMモジュレータ31に入力し、この入力信号に基づいてPWM信号が形成される。第1のパワーFETは、フローティング電源+BFと−BFで駆動されるため、PWMモジュレータ30の出力は、レベルシフト回路80でフローティング電源+BFと−BFの変動分がレベルシフトされる。FETドライバ40は、レベルシフト回路でレベルシフトされたPWM信号によって第1のパワーFETを駆動する。この出力がローパスフィルタ70を介してスピーカ8に導かれ音響として出力される。
このように、このD級アンプ装置では、大出力D級アンプD2の出力を基準としたフローティング電源を組み、その電源を高性能D級アンプD1に供給することで2つの出力を合成してスピーカ8に出力する。
なお、このD級アンプ装置では、大出力D級アンプ装置D2と高性能D級アンプ装置D1の各々において、帰還回路(第3の帰還回路92と第2の帰還回路91)が設けられている。各帰還回路92、91のループは独立しているため、それぞれが相互に影響することなく動作する。第3の帰還回路92は必須ではないが、あった方が望ましいのはいうまでもない。
高性能D級アンプD1を高性能アンプにするための構成と、大出力D級アンプD2を大出力アンプにするための構成については、第1の実施形態と同様である。
すなわち、高性能D級アンプD1は、フローティング電源+BFと−BFが、大出力D級アンプD2の電源+B、−Bの1/2〜1/4(数十V程度)の低電圧に設定される。また、スイッチング周波数は高く、デッドタイムは短く(50n以下)、パルスの立ち上がり及び立ち下がりは速く設定されている。スイッチング周波数は高く、デッドタイムは短いが、電源電圧が低いために、全体として損失は小さく、且つ輻射ノイズも少ない。このようにして、アンプD1の高性能化を実現している。
一方、大出力D級アンプD2は、電源+B、−Bが高電圧(例えば、+−130V)に設定される。また、スイッチング周波数は低く(100〜200kHz)、デッドタイムは長く(100n以下)設定されている。このように、大出力D級アンプD2は、電源+B、−Bを高電圧に設定することで大出力を実現している。なお、このアンプD2では、パワーFETに供給される電源電圧が高電圧であることから大出力を得ることができるが、スイッチング周波数は低く設定され、且つデッドタイムは長く設定されているため損失と輻射ノイズがある程度抑えられている。
上記大出力D級アンプD2は、ある程度の輻射ノイズがあるとともに、スイッチング周波数が低いために、PWMモジュレータ31の精度は低く性能はあまり良くない。
そこで、高性能D級アンプD1において、その出力を帰還回路91により同アンプD2の入力側に帰還させている。このように構成することで、大出力D級アンプD2において発生する輻射ノイズと性能低下を、主に、高性能D級アンプD1で補正することができる。すなわち、本実施形態においても、大出力D級アンプD2の合成出力を高性能D級アンプD1で補正することができる。また、この実施形態では、さらに大出力D級アンプD2においても、その出力を帰還回路92により同アンプD2の入力側に帰還させている。このため、アンプ装置全体としての性能がさらに向上する。なお、図4に示す実施形態では、大出力D級アンプD2において独立に帰還回路を設けることは、二重帰還となるためにできない。
以上のことから、この第2の実施形態のD級アンプ装置においても、大出力、高性能、低損失、低輻射ノイズを同時に実現することができる。この装置では、高性能D級アンプD1のスイッチング周波数Fsw1を大出力D級アンプD2のスイッチング周波数Fsw2よりも2倍以上高く設定し、高性能D級アンプD1の帰還領域に大出力D級アンプD2のスイッチング周波数Fsw2が含まれるようにすれば(帰還回路91の帰還量を十分に大きく設定すれば)、大出力D級アンプD2のPWMモジュレータ31で漏れるキャリア(スイッチング周波数Fsw2のフィルタ漏れ信号成分)を高性能D級アンプD1によりキャンセルすることができる。
高性能D級アンプD1に設けられるレベルシフト回路80は、PWM信号をフローティング電源の電圧変動分だけレベルシフトする回路であるが、図9に示すように、出力が大きくなるとフローティング電源の範囲がGNDレベルから外れるため、レベルシフト回路80は図7のように構成することができない。そこで、図10のようにフォトカプラ回路によりレベルシフト回路が構成される。
図11(A)、(B)は、このD級アンプ装置のゲイン設定を説明する図である。
両方のアンプの入力感度を同じとし、帰還をかけないときの高性能D級アンプD1のゲインをG1、大出力D級アンプD2のゲインをG2とすれば、全体のアンプゲイン(高性能側の帰還量設定により決まる)は、(G2−G1)から(G2+G1)の間に設定することにより、出力を上げていって高性能側D級アンプが先にクリップすることはない。
図12は、それぞれのゲイン設定での各アンプ出力の波形を示す図である。ゲイン設定が(G2−G1)の時は、高性能D級アンプD1の出力は大出力D級アンプD2を補正しつつ、位相が大出力D級アンプD2の位相と逆になり、ゲイン設定をG1にすると、高性能D級アンプD1の出力は大出力D級アンプD2を補正する分だけとなる。ゲイン設定を(G2+G1)にすれば、高性能D級アンプD1の出力は大出力D級アンプD2を補正しつつ、位相が大出力D級アンプD2の位相と同じになる。
図12より、アンプ全体の効率を考えると、ゲインはG2から(G2+G1)までの間に設定するのが良いと言える。
上記の第1及び第2の実施形態では、発振器30a、31aが別々に設けているが、両方で発振するスイッチング周波数Fsw1、Fsw2のビート周波数が可聴域帯域であると、スピーカ8からノイズが聞こえてくる。これを防ぐために、低い方の発振周波数の高調波と高い方の発振周波数の差が可聴帯域に入らないようにそれらの発振周波数を適当に設定する。
別の実施例として、図13のように、一つの発振器300からそれぞれ分周してスイッチング周波数Fsw1、Fsw2を形成するようにしても良い。このように構成すれば、ビートは生じないから上記の問題は考えなくて良い。
なお、図4、図8においては、ローパスフィルタの出力側から帰還をかけているが、ローパスフィルタの入力側から帰還をかけることも可能である。また、パワーFETとしてハイサイド側ローサイド側ともN型MOSFETを使用したが、P型MOSFETを使用することもできるし、ハイサイド側をP型MOSFET、ローサイド側をN型MOSFETとすることもできる。また、図4のコンデンサC2、図8のコンデンサC1はフローティング電源の基準に接続されているが、GNDに接続するこもできる。
また、この発明は、通常出力D級アンプと超高性能D級アンプの組み合わせにも適用できる。すなわち、図4又は図8において、アンプD1を超高性能D級アンプ(出力が低い)とし、アンプD2を通常出力D級アンプとすることも可能である。この場合は、通常出力で性能が極めて高いD級アンプ装置を構成できる。
従来のD級アンプのブロック部 D級アンプの帰還ループゲイン特性 D級アンプの損失、性能、輻射ノイズについて、各パラメータの大きさの関係を示す図 この発明の第1の実施形態のD級アンプ装置のブロック図 出力の合成について説明する図 第1の実施形態のフローティング電源とPWM信号との関係を示す図 レベルシフト回路の一例を示す図 この発明の第2の実施形態のD級アンプ装置のブロック図 第2の実施形態のフローティング電源とPWM信号との関係を示す図 レベルシフト回路の一例を示す図 D級アンプ装置のゲイン設定を説明する図 複数のゲイン設定時の各アンプ出力の波形を示す図 発振器の別の実施例
符号の説明
D1−−高性能D級アンプ
D2−−大出力D級アンプ
20−−積分器
30−−第1のPWMモジュレータ
40−−第1のFETドライバ
31−−第2のPWMモジュレータ
41−−第2のFETドライバ
90−−第1の帰還回路
+BF、−BF−−フローティング電源

Claims (6)

  1. 入力信号をパルス変調信号に変換する第1のパルス変調回路、該第1のパルス変調回路の出力に基づいてハイサイドパワートランジスタとローサイドパワートランジスタを駆動する第1のドライブ回路、を備える第1のD級アンプと、
    入力信号をパルス変調信号に変換する第2のパルス変調回路、該第2のパルス変調回路の出力に基づいてハイサイドパワートランジスタとローサイドパワートランジスタを駆動する第2のドライブ回路、を備える第2のD級アンプと、で構成されるD級アンプ装置であって、
    前記第2のD級アンプは、前記第1のD級アンプの出力信号を基準として生成したフローティング電源を前記第2のD級アンプのパワートランジスタに供給し、
    前記第1のD級アンプを駆動する電源電圧を前記フローティング電源の電圧よりも低く設定し、前記第1のパルス変調回路のスイッチング周波数を前記第2のパルス変調回路のスイッチング周波数よりも高く設定し、
    前記第2のD級アンプの出力を前記第1のD級アンプの入力に帰還させる第1の帰還回路を設けたことを特徴とするD級アンプ装置。
  2. 入力信号をパルス変調信号に変換する第1のパルス変調回路、該第1のパルス変調回路の出力に基づいてハイサイドパワートランジスタとローサイドパワートランジスタを駆動する第1のドライブ回路、を備える第1のD級アンプと、
    入力信号をパルス変調信号に変換する第2のパルス変調回路、該第2のパルス変調回路の出力に基づいてハイサイドパワートランジスタとローサイドパワートランジスタを駆動する第2のドライブ回路、を備える第2のD級アンプと、で構成されるD級アンプ装置であって、
    前記第1のD級アンプは、前記第2のD級アンプの出力信号を基準として生成したフローティング電源を前記第1のD級アンプのパワートランジスタに供給し、
    前記第2のD級アンプを駆動する電源電圧を前記フローティング電源の電圧よりも高く設定し、前記第1のパルス変調回路のスイッチング周波数を前記第2のパルス変調回路のスイッチング周波数よりも高く設定し、
    前記第1のD級アンプの出力を該第1のD級アンプの入力に帰還させる第2の帰還回路を設けたことを特徴とするD級アンプ装置。
  3. 前記第2のドライブ回路は、前記第2のD級アンプの2つのパワートランジスタが共にオフするデッドタイムを、前記第1のドライブ回路により形成される前記第1のD級アンプのデッドタイムよりも長く設定したことを特徴とする請求項1又は2記載のD級アンプ装置。
  4. 前記第1のドライブ回路は、前記第1のD級アンプのパワートランジスタを駆動するパルスの立ち上がり及び立ち下がりを、前記第2のドライブ回路により形成される前記第2のD級アンプのパルスの立ち上がり及び立ち下がりよりも速く設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のD級アンプ装置。
  5. 前記フローティング電源が供給されるD級アンプのドライブ回路前段に、パルス変調信号をフローティング電源電圧に応じてレベルシフトするレベルシフト回路を設けた、請求項1〜4のいずれかに記載のD級アンプ装置。
  6. 前記第1のパルス変調回路のスイッチング周波数を形成する第1の発振器と、前記第2のパルス変調回路のスイッチング周波数を形成する第2の発振器とを備え、
    前記第1の発振器と前記第2の発振器でそれぞれ形成するスイッチング周波数は、それらのスイッチングの差が可聴周波数帯域にならない大きさに設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のD級アンプ装置。
JP2007166841A 2007-06-25 2007-06-25 D級アンプ装置 Expired - Fee Related JP4710878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166841A JP4710878B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 D級アンプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166841A JP4710878B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 D級アンプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009005301A JP2009005301A (ja) 2009-01-08
JP4710878B2 true JP4710878B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=40321158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007166841A Expired - Fee Related JP4710878B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 D級アンプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4710878B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5510564B2 (ja) 2012-05-25 2014-06-04 日本電気株式会社 スイッチングアンプおよびそれを用いた送信機
JP2016032939A (ja) * 2015-09-25 2016-03-10 セイコーエプソン株式会社 制御装置および流体噴射装置
CN114930719A (zh) * 2019-11-08 2022-08-19 弗劳恩霍夫应用研究促进协会 控制驱动器电路的方法、驱动器电路、包括驱动器电路的系统和制造集成电路的方法
CN113629983A (zh) * 2021-07-08 2021-11-09 尤建兴 一种具有高效率稳定输出的电源电路

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09148851A (ja) * 1995-11-17 1997-06-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd オーディオ用スイッチング電源
JPH11346120A (ja) * 1998-03-31 1999-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高効率電力増幅装置
JPH11346121A (ja) * 1998-03-31 1999-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高効率電力増幅装置
JP2003287554A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Yamaha Corp 電源電圧検知回路
JP2004128662A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Denon Ltd デジタルアンプ
JP2004312606A (ja) * 2003-04-10 2004-11-04 Japan Radio Co Ltd D級増幅回路
JP2006033499A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Sony Corp D級増幅器

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09148851A (ja) * 1995-11-17 1997-06-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd オーディオ用スイッチング電源
JPH11346120A (ja) * 1998-03-31 1999-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高効率電力増幅装置
JPH11346121A (ja) * 1998-03-31 1999-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高効率電力増幅装置
JP2003287554A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Yamaha Corp 電源電圧検知回路
JP2004128662A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Denon Ltd デジタルアンプ
JP2004312606A (ja) * 2003-04-10 2004-11-04 Japan Radio Co Ltd D級増幅回路
JP2006033499A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Sony Corp D級増幅器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009005301A (ja) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102355209B (zh) 采用交织信号进行脉冲宽度调制纹波抑制的放大器
US6788137B2 (en) Switching amplifier and signal amplifying method
JP3129456U (ja) 自励発振を行う能力を有する音声増幅器
US20030030486A1 (en) Pulse-width modulation circuit and power amplifier circuit
JP5059647B2 (ja) 高周波電力増幅器
Jiang Fundamentals of audio class D amplifier design: A review of schemes and architectures
JP4710878B2 (ja) D級アンプ装置
US20200228075A1 (en) Class d amplifier current feedback
US20050127991A1 (en) Volume control in class D amplifier using variable supply voltage
JP4710879B2 (ja) デジタルアンプ装置
US20240088843A1 (en) Class-d amplifier with nested feedback loops
US7279966B2 (en) Systems for pseudo-BD modulation
CN100431263C (zh) 脉冲调制功率转换器
JP4710870B2 (ja) デジタルアンプ装置およびスピーカ装置
US7132884B2 (en) Power amplification device
US11159132B2 (en) Class D amplifier stereo to mono converter
JP2018174380A (ja) 信号増幅器
Huffenus et al. A phase-shift self-oscillating stereo class-D amplifier for battery-powered applications
KR100945683B1 (ko) 불요파 노이즈 감소회로를 구비한 오디오 앰프
JP4027276B2 (ja) ディジタルアンプ及びこれを用いたオーディオ再生装置
US7889001B2 (en) Systems and methods of reduced distortion in a class D amplifier
US20230402976A1 (en) Dynamic control of output driver in a switching amplifier
US11190168B2 (en) Dual bootstrapping for an open-loop pulse width modulation driver
JP2006101022A (ja) デジタルアンプ
JP2010041680A (ja) D級増幅装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100723

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100723

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110307

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees