JP4708768B2 - インクジェット記録ヘッドの製造方法 - Google Patents
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Description
インクを吐出するためのインク吐出口と、該インク吐出口に連通するインク流路と、インクを吐出するためのエネルギーを発生させるエネルギー発生素子と、を備えるインクジェットヘッドの製造方法であって、
(1)基板上にエネルギー発生素子を設ける工程と、
(2)前記エネルギー発生素子が設けられた基板面上に、前記エネルギー発生素子を被覆するように、光照射により架橋反応が進行し加熱により分解反応が進行する感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂層を形成する工程と、
(3)光照射及び現像処理によって前記感光性樹脂層をパターニングして、インク流路パターンを形成する工程と、
(4)前記インク流路パターンが形成された基板上に、インク流路壁となる被覆樹脂層を形成する工程と、
(5)前期被覆樹脂層の、前記エネルギー発生素子の上方となる部分に、前記インク吐出口を形成する工程と、
(6)前記インク流路パターンを形成している感光性樹脂層を加熱し、該感光性樹脂層を溶解除去することで、前記インク吐出口に連通するインク流路を形成する工程と、
を有し、
前記感光性樹脂組成物が、下記一般式(I−1)で示される構造単位を有する高分子化合物と、下記一般式(I−2)または一般式(I−3)で示される架橋剤と、光酸発生剤と、を含有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法である。
インクを吐出するためのインク吐出口と、該インク吐出口に連通するインク流路と、インクを吐出するためのエネルギーを発生させるエネルギー発生素子と、を備えるインクジェットヘッドの製造方法であって、
(1)基板上にエネルギー発生素子を設ける工程と、
(2)前記エネルギー発生素子が設けられた基板面上に、前記エネルギー発生素子を被覆するように、光照射により架橋反応が進行し加熱により分解反応が進行する感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂層を形成する工程と、
(3)光照射及び現像処理によって前記感光性樹脂層をパターニングして、インク流路パターンを形成する工程と、
(4)前記インク流路パターンが形成された基板上に、インク流路壁となる被覆樹脂層を形成する工程と、
(5)前期被覆樹脂層の、前記エネルギー発生素子の上方となる部分に、前記インク吐出口を形成する工程と、
(6)前記インク流路パターンを形成している感光性樹脂層を加熱し、該感光性樹脂層を溶解除去することで、前記インク吐出口に連通するインク流路を形成する工程と、
を有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法であり、また、その方法により製造されたインクジェットヘッドである。まず、上記の感光性樹脂層を形成するための感光性樹脂組成物について説明する。
・下記一般式(I−1)で示される構造単位を有する高分子化合物と、下記一般式(I−2)または一般式(I−3)で示される架橋剤と、光酸発生剤と、を含有する感光性樹脂組成物、
・下記一般式(II−1)〜(II−3)のいずれかで示される構造を含む構造単位を有する高分子化合物と、光酸発生剤と、を含有する感光性樹脂組成物、
などが挙げられる。
(インクジェットヘッドの作製)
本実施例では、前述の図1〜図8に示す手順にしたがって、インクジェットヘッドを作製し評価を行った。
1,4HFAB(商品名、セントラル硝子製) 20重量部
SP−170(商品名、旭電化工業製) 2重量部
A−187(商品名、日本ユニカー製) 5重量部
メチルイソブチルケトン 100重量部
ジグライム 100重量部
引き続き、被覆樹脂層4を形成した基板上に、以下の組成からなる撥インク剤層を形成するための感光性樹脂組成物をスピンコートにより1μmの乾燥膜厚となるように塗布し、80℃で3分間(ホットプレート)のベークを行い、撥インク剤層5を形成した(図5)。
2,2−ビス(4−グリシジルオキシフェニル)ヘキサフロロプロパン 25重量部
1,4−ビス(2−ヒドロキシヘキサフロロイソプロピル)ベンゼン 25重量部
3−(2−パーフルオロヘキシル)エトキシ−1,2−エポキシプロパン 16重量部
A−187(商品名、日本ユニカー製) 4重量部
SP−170(商品名、旭電化工業製) 2重量部
ジエチレングリコールモノエチルエーテル 100重量部
次いで、被覆樹脂層4および撥インク剤層5のパターニングを行い、インク吐出口6を形成した(図6)。なお、本実施例では開口径φ15μmのインク吐出口パターンを形成した。具体的にはマスク(不図示)を介してパターン露光を行い、現像処理を施してインク吐出口6を形成する。パターン露光された被服樹脂4および撥インク剤層5を、適当な溶剤を用いて現像することにより、図6に示すように、インク吐出口6を形成することができる。
このようにして、作製したインクジェットヘッドの品質を確認するため、まず顕微鏡にてインク流路形状を観察した。尚、本実施例において被覆樹脂層4及び撥インク剤層5は全て無色透明であるため、インク流路の形状は被覆樹脂層4及び撥インク剤層5を通して観察することができる。その結果、インク流路の形状が崩れているものは見受けられなかった。さらに、記録装置に装着し、純水/グリセリン/ダイレクトブラック154(水溶性黒色染料)=65/30/5からなるインクを用いて印字を行ったところ、安定な印字が可能であった。
化合物I−4で示される構造単位を有するメタクリル酸/メタクリル酸エチル共重合体を、化合物I−5で示される構造単位を有するメタクリル酸/メタクリル酸メチル共重合体(共重合ユニット比20/80、重量平均分子量:35000)に変え、架橋剤として用いた化合物I−1を下記化合物I−2に変えた以外は、実施例1と同様に実施して、インクジェットヘッドを作製した。
感光性樹脂層を形成するための感光性樹脂組成物として、下記化合物II−1で示される構造単位を有する単独重合体(重量平均分子量:50000)に光酸発生剤(旭電化工業社製、商品名:SP−170)を樹脂に対して2wt%加えた感光性樹脂組成物に変えた以外は、実施例1と同様に実施して、インクジェットヘッドを作製した。
化合物II−1で示される構造単位を有する重合体を下記化合物II−2で示される構造単位を有する共重合体(共重合ユニット比30/70、重量平均分子量:40000)に変えた以外は、参考例1と同様に実施して、インクジェットヘッドを作製した。
実施例1と同様にして作製したエネルギー発生素子2が設けられた基板1上に、メタクリル酸/メタクリル酸メチル共重合体(共重合比2/8、重量平均分子量12万)を20wt%シクロヘキサノン溶液としアラミドフィルム上に塗布、乾燥して作製したドライフィルムをラミネートにより転写し、電離放射線分解型の感光性樹脂層を形成した。次いで120℃、30分間のプリベークを行った。ここで、この程度の加熱状態では感光性樹脂層の架橋は実質的に進行しない。次いで、実施例1と同様にインク流路パターン3を形成した。その後の工程は実施例1と同様に実施して、インクジェットヘッドを作製した。
2 エネルギー発生素子
3 インク流路パターン
4 被覆樹脂層
5 撥インク剤層
6 インク吐出口
7 インク供給口
Claims (6)
- インクを吐出するためのインク吐出口と、該インク吐出口に連通するインク流路と、インクを吐出するためのエネルギーを発生させるエネルギー発生素子と、を備えるインクジェットヘッドの製造方法であって、
(1)基板上にエネルギー発生素子を設ける工程と、
(2)前記エネルギー発生素子が設けられた基板面上に、前記エネルギー発生素子を被覆するように、光照射により架橋反応が進行し加熱により分解反応が進行する感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂層を形成する工程と、
(3)光照射及び現像処理によって前記感光性樹脂層をパターニングして、インク流路パターンを形成する工程と、
(4)前記インク流路パターンが形成された基板上に、インク流路壁となる被覆樹脂層を形成する工程と、
(5)前期被覆樹脂層の、前記エネルギー発生素子の上方となる部分に、前記インク吐出口を形成する工程と、
(6)前記インク流路パターンを形成している感光性樹脂層を加熱し、該感光性樹脂層を溶解除去することで、前記インク吐出口に連通するインク流路を形成する工程と、
を有し、
前記感光性樹脂組成物が、下記一般式(I−1)で示される構造単位を有する高分子化合物と、下記一般式(I−2)または一般式(I−3)で示される架橋剤と、光酸発生剤と、を含有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記工程(4)における被覆樹脂層の形成を、ソルベントコート法により行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記光酸発生剤が、芳香族スルホニウム塩であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記被覆樹脂層を形成するための樹脂組成物が、硬化可能なエポキシ化合物を少なくとも含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記被覆樹脂層を形成するための樹脂組成物が、光カチオン重合開始剤を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記エネルギー発生素子が、電気熱変換素子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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