JP4707006B2 - トラッキング制御装置及びそのプログラム、並びに、非周期外乱推定装置及びそのプログラム - Google Patents

トラッキング制御装置及びそのプログラム、並びに、非周期外乱推定装置及びそのプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4707006B2
JP4707006B2 JP2007093395A JP2007093395A JP4707006B2 JP 4707006 B2 JP4707006 B2 JP 4707006B2 JP 2007093395 A JP2007093395 A JP 2007093395A JP 2007093395 A JP2007093395 A JP 2007093395A JP 4707006 B2 JP4707006 B2 JP 4707006B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
disturbance
correction
operation amount
manipulated variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007093395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008251111A (ja
Inventor
大一 小出
春樹 徳丸
潔 大石
功 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagaoka University of Technology
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nagaoka University of Technology
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagaoka University of Technology, Japan Broadcasting Corp filed Critical Nagaoka University of Technology
Priority to JP2007093395A priority Critical patent/JP4707006B2/ja
Publication of JP2008251111A publication Critical patent/JP2008251111A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4707006B2 publication Critical patent/JP4707006B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

本発明は、トラッキング制御技術に関し、より詳細には、外乱から非周期外乱を推定することでトラッキングの制御を行うトラッキング制御装置及びそのプログラム、並びに、非周期外乱推定装置及びそのプログラムに関する。
一般に、ディスクの記録・再生装置は、光ヘッドから出射される光ビームの光スポット位置を、ディスク上の目的トラック位置に高速で、かつ安定して追従させるために、大きく分けて2つの動作を行っている。1つは、トラッキングサーボをオフにしてリニアモータによって目標トラック位置近傍まで光ヘッドのピックアップを移動する粗動作であり、もう1つは、トラッキングサーボをオンにしてボイスコイルモータによって目標トラック位置にピックアップを追従させる微動作である。
従来、この微動作におけるトラッキングは、光スポット位置をフィードバックさせることで、ディスクの偏心や振動等の外乱によって生じるトラック位置と、光スポット位置との誤差を補正するフィードバック制御によって実現されている。
このディスクの偏心によって生じる外乱は、通常、ディスクの回転により周期的に発生する(周期外乱)。また、振動等の外的要因によって生じる外乱は、非周期(突発的)に発生する(非周期外乱)。
そこで、外乱から、非周期外乱(突発外乱)の成分のみを推定し、非周期外乱が発生した場合であっても、フィードバック制御による周期外乱の補償に影響を与えることなく、周期外乱と非周期外乱の双方共に抑制することが可能なトラッキング制御装置の技術が開示されている(特許文献1参照)。
このトラッキング制御装置では、図7に示すように、外乱オブザーバ(非周期外乱推定装置)において、周期外乱によって発生するトラッキング誤差信号、操作量といった制御信号(データ)を、ディスクの1周期分、記憶手段(第1記憶手段、第2記憶手段)に記憶しておき、その記憶しておいたデータに基づいて、突発的に発生する非周期外乱を推定し、光スポット位置補正手段(ボイスコイルモータP(s))に対する操作量を補正している。
特開2006−277833号公報(段落0067〜0088、図1)
前記従来のトラッキング制御装置によれば、外乱から非周期外乱を推定することができるため、フィードバック制御による周期外乱の補償に影響を与えることなく、周期外乱と非周期外乱の双方共に抑制することができる点で優れている。
しかし、従来のトラッキング制御装置は、非周期外乱を推定するために、周期外乱によって発生するデータをディスクの1周期分記憶しておく必要がある。また、従来のトラッキング制御装置は、非周期外乱を精度よく抑圧するには、サンプリング周期を短くする必要がある。
このようにサンプリング周期を短くすると、非周期外乱を推定するためのデータ量が増大することになり、多くのメモリ容量が必要になる。
そこで、従来のトラッキング制御装置に対して、より少ないメモリによって、周期外乱と非周期外乱の双方共に抑制することが望まれていた。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、ディスクの1周期分のデータを記憶することなく、外乱から非周期外乱を推定して、トラッキング制御を行うことが可能なトラッキング制御装置及びそのプログラム、並びに、非周期外乱推定装置及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載のトラッキング制御装置は、ディスク上のトラック位置と、光ヘッドから出射される光ビームの光スポット位置との誤差を示すトラッキング誤差信号の振幅及び位相の補償を行い、前記光スポット位置を補正するための操作量信号を生成するフィードバック制御手段と、トラッキング誤差信号からフィードフォワード制御により操作量信号を補正する誤差補正量信号を生成するフィードフォワード制御手段とを備えたトラッキング制御装置において、操作量補正手段と、外乱補正操作量生成手段と、帯域除去手段と、を備える構成とした。
かかる構成において、トラッキング制御装置は、操作量補正手段によって、フィードバック制御手段で生成された操作量信号を補正して補正操作量信号を生成する。また、トラッキング制御装置は、外乱補正操作量生成手段によって、あるサンプリング時点において、トラッキング誤差信号と補正操作量信号とに基づいて、外乱補正操作量信号を生成する。この外乱補正操作量信号は、光スポット位置を補正するための補正操作量信号のうちで、外乱によって発生した成分である。この外乱補正操作量信号は、外乱補正操作量生成手段を最小次元オブザーバとして構成し、逐次演算を行うことで、生成することができる。
なお、この外乱には、ディスクの回転により周期的に発生する周期外乱と、外部要因によって突発的に生じる非周期外乱とによって発生したそれぞれの成分が含まれている。
そして、トラッキング制御装置は、帯域除去手段によって、外乱補正操作量生成手段で生成された外乱補正操作量信号からディスクの回転に伴う周波数成分の帯域信号を除去することで、外乱補正操作量信号から周期外乱成分を除去した非周期外乱補正操作量信号を生成する。これによって、非周期外乱補正操作量信号は、非周期外乱のみを推定した補正操作量となる。
なお、操作量補正手段、フィードバック制御手段で生成された操作量信号に、フィードフォワード制御手段で生成された誤差補正量信号と、帯域除去手段によって生成された非周期外乱補正操作量信号を加算することで、操作量信号を補正して補正操作量信号を生成する。これによって、トラッキング制御装置は、外乱から非周期外乱のみを推定することができ、周期外乱の抑圧と非周期外乱の抑圧とを分離してトラッキング制御することができる。
また、請求項2に記載のトラッキング制御装置は、ディスク上のトラック位置と、光ヘッドから出射される光ビームの光スポット位置との誤差を示すトラッキング誤差信号の振幅及び位相の補償を行い、前記光スポット位置を補正するための操作量信号を生成するフィードバック制御手段と、前記トラッキング誤差信号からフィードフォワード制御により前記操作量信号を補正する誤差補正量信号を生成するフィードフォワード制御手段とを備えたトラッキング制御装置において、外乱の発生に伴う前記操作量信号を補正するために、コンピュータを、操作量補正手段、外乱補正操作量生成手段、帯域除去手段、操作量補正手段、として機能させる構成とした。
かかる構成において、トラッキング制御プログラムは、操作量補正手段によって、フィードバック制御手段で生成された操作量信号を補正して補正操作量信号を生成する。また、トラッキング制御プログラムは、外乱補正操作量生成手段によって、あるサンプリング時点において、トラッキング誤差信号と補正操作量信号とに基づいて、外乱補正操作量信号を生成する。
そして、トラッキング制御プログラムは、帯域除去手段によって、外乱補正操作量生成手段で生成された外乱補正操作量信号からディスクの回転に伴う周波数成分の帯域信号を除去することで、外乱補正操作量信号から周期外乱成分を除去した非周期外乱補正操作量信号を生成する。
なお、操作量補正手段、フィードバック制御手段で生成された操作量信号に、フィードフォワード制御手段で生成された誤差補正量信号と、帯域除去手段によって生成された非周期外乱補正操作量信号を加算することで、操作量信号を補正して補正操作量信号を生成する。
これによって、トラッキング制御プログラムは、外乱から非周期外乱のみを推定することができ、周期外乱の抑圧と非周期外乱の抑圧とを分離してトラッキング制御することができる。
さらに、請求項3に記載の非周期外乱推定装置は、ディスク上のトラック位置と、光ヘッドから出射される光ビームの光スポット位置との誤差を示すトラッキング誤差信号の振幅及び位相の補償を行い、前記光スポット位置を補正するための操作量信号を生成するフィードバック制御手段と、前記トラッキング誤差信号からフィードフォワード制御により前記操作量信号を補正する誤差補正量信号を生成するフィードフォワード制御手段とを備えたトラッキング制御装置において、前記操作量信号に前記誤差補正量信号とともに加算して補正操作量信号として生成するための、非周期外乱によって発生した非周期外乱操作量信号を推定する非周期外乱推定装置であって、外乱補正操作量生成手段と、帯域除去手段と、を備える構成とした。
かかる構成において、非周期外乱推定装置は、外乱補正操作量生成手段によって、あるサンプリング時点において、トラッキング誤差信号と補正操作量信号とに基づいて、外乱補正操作量信号を生成する。この外乱補正操作量信号は、光スポット位置を補正するための操作量信号のうちで、外乱によって発生した成分である。この外乱補正操作量信号は、外乱補正操作量生成手段を最小次元オブザーバとして構成し、逐次演算を行うことで、生成することができる。
なお、この外乱には、ディスクの回転により周期的に発生する周期外乱と、外部要因によって突発的に生じる非周期外乱とによって発生したそれぞれの成分が含まれている。
そして、非周期外乱推定装置は、帯域除去手段によって、外乱補正操作量生成手段で生成された外乱補正操作量信号からディスクの回転に伴う周波数成分の帯域信号を除去することで、外乱補正操作量信号から周期外乱成分を除去した非周期外乱補正操作量信号を生成する。これによって、非周期外乱補正操作量信号は、非周期外乱のみを推定した補正操作量となる。
また、請求項4に記載の非周期外乱推定プログラムは、ディスク上のトラック位置と、光ヘッドから出射される光ビームの光スポット位置との誤差を示すトラッキング誤差信号の振幅及び位相の補償を行い、前記光スポット位置を補正するための操作量信号を生成するフィードバック制御手段と、前記トラッキング誤差信号からフィードフォワード制御により前記操作量信号を補正する誤差補正量信号を生成するフィードフォワード制御手段とを備えたトラッキング制御装置において、前記操作量信号に前記誤差補正量信号とともに加算して補正操作量信号として生成するための、非周期外乱によって発生した非周期外乱操作量信号を推定するために、コンピュータを、外乱補正操作量生成手段、帯域除去手段、として機能させる構成とした。
かかる構成において、非周期外乱推定プログラムは、外乱補正操作量生成手段によって、あるサンプリング時点において、トラッキング誤差信号と補正操作量信号とに基づいて、外乱補正操作量信号を生成する。
そして、非周期外乱推定プログラムは、帯域除去手段によって、外乱補正操作量生成手段で生成された外乱補正操作量信号からディスクの回転に伴う周波数成分の帯域信号を除去することで、外乱補正操作量信号から周期外乱成分を除去した非周期外乱補正操作量信号を生成する。
請求項1又は請求項2に記載の発明によれば、外乱から非周期外乱を分離して推定することができるため、周期外乱の補償に影響を与えずに、非周期外乱を精度よく補償することができる。また、請求項1又は請求項2に記載の発明によれば、従来のようにディスク1周期分のサンプリングデータを記憶しておくことなく、非周期外乱を分離して推定することができる。このため、本発明は、ディスクの回転数やサンプリング時間とは関係なく、メモリ容量を抑えることができ、安価に装置を構成することができる。
請求項3又は請求項4に記載の発明によれば、外乱から非周期外乱を分離して推定することができる。また、本発明によれば、非周期外乱が発生したときに、周期外乱の補償に影響を与えない、非周期外乱のみを補償する非周期外乱操作量信号を、トラッキング制御装置におけるフィードバック制御系に入力することが可能になる。これによって、トラッキング制御装置のフィードバック制御において、周期外乱以外に非周期外乱が発生した場合であっても、ディスクのトラック位置への追従性能を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、まず、トラッキング制御装置において、トラッキング制御を行う際の制御系に入力される外乱から、外部から突発的に加えられた非周期外乱のみを推定する手法について説明する。そして、当該手法を用いて外乱を抑制して動作するトラッキング制御装置の構成及び動作について順次説明することとする。
[非周期外乱の推定について]
まず、外部から突発的に加えられた非周期外乱のみを推定する手法について説明する。
一般に、フィードバック制御系を備えたトラッキング制御装置では、フィードバック制御系で生成されるトラッキング誤差信号に基づいて、トラック位置の変化量(トラッキング誤差)を推定している。ここで、フィードバック制御系に、あるサンプリング時点kにおいて、ディスクのトラックを読み出す光スポットのトラック位置をx(k)、外乱によって影響を受けた実際のトラック位置をxref(k)とすると、トラッキング誤差e(k)は、以下の(1)式に示すように、xref(k)とx(k)との差分により表すことができる。
(k)=xref(k)−x(k) …(1)式
また、光スポットの位置を補正する制御対象であるボイスコイルモータに対して、外乱を補償するために入力される電流(補正操作量)をIcmd(k)、振動等の突発的な非周期外乱を外乱電流Ids(k)とすると、ボイスコイルモータに対して入力される電流I(k)は、以下の(2)式に示すように、Icmd(k)とIds(k)との差分により表すことができる。
I(k)=Icmd(k)−Ids(k) …(2)式
また、ここで、ボイスコイルモータの伝達関数をP(s)とすると、前記(1)式の光スポットのトラック位置x(k)は、伝達関数P(s)と前記(2)式の電流I(k)とにより以下の(3)式で表すことができる。
x(k)=P(s)I(k) …(3)式
したがって、前記(1)式〜(3)式を用いて、最小次元オブザーバ(外乱オブザーバ)を構成すると、以下の(4)式となる。ただし、A^、B^、C^、D^、J^は、最小次元オブザーバの係数行列を示している。また、z″(k)は、非周期外乱と周期外乱を同時に推定するオブザーバの状態変数を示している。
Figure 0004707006
なお、この(4)式の外乱オブザーバの推定出力である外乱電流Ida(k)は、非周期外乱と周期外乱とを含んだものである。
ここで、前記(4)式を、前記(1)式の関係を用いて再構成すると、以下の(5)式及び(6)式を得ることができる。ただし、以下の(5)式及び(6)式におけるオブザーバの各係数は、前記(4)式と同じものである。また、z′(k)は、実際のトラック位置xrefによって発生する周期外乱を推定する外乱オブザーバの状態変数を示している。また、z(k)は、外乱電流による非周期外乱を推定する外乱オブザーバの状態変数を示している。なお、外乱オブザーバの状態変数は、z″(k)=z′(k)+z(k)の関係を有している。
Figure 0004707006
Figure 0004707006
ここで、(5)式は、外乱のうち、周期成分のみを推定する外乱オブザーバであり、出力Idp′(k)は、外乱電流の周期成分の推定量を表している。また、(6)式は、外乱のうち、非周期成分のみを推定する外乱オブザーバであり、出力Ids′(k)は、外乱電流の非周期成分の推定量を表している。
すなわち、前記(4)式の外乱オブザーバを構築した場合、内部的には、前記(5)式及び(6)式が同時に演算されていることになり、最終的な外乱は、以下の(7)式に示すように、前記(5)式及び(6)式の出力の和となる。
da(k)=Idp′(k)+Ids′(k) …(7)式
なお、この(7)式における推定外乱のうち、Ids′(k)は、その信号が周期的であるため、特定の周波数のみを除去するノッチフィルタ(帯域除去手段)を用いることで、演算から除去することができる。
このため、ノッチフィルタをfnocth(z)とすると、前記(4)式に示した外乱オブザーバからの出力信号Ida(k)に当該ノッチフィルタを通過させることで、以下の(8)式に示すように、非周期成分の外乱(Ids′(k))のみを抽出(推定)することができる。
Figure 0004707006
以下、ノッチフィルタにより非周期外乱(突発外乱)を推定することで外乱を抑制するトラッキング制御装置について説明する。
[トラッキング制御装置の構成]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置の構成を示したブロック図である。図1に示すように、トラッキング制御装置1は、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク等のディスク媒体の記録・再生装置において、光ヘッドから出射される光ビームの光スポット位置を、ディスク上の目的トラック位置に追従させるものである。
ここでは、トラッキング制御装置1は、フィードバック制御系2と、フィードフォワード制御系3と、非周期外乱推定手段4とで構成している。
フィードバック制御系2は、ディスクの回転に伴う周期的なトラック位置と、光スポット位置との誤差(周期外乱)や、外部から突発的に加えられる非周期外乱(突発外乱)を、フィードバック制御を行いながら補正するものである。
フィードフォワード制御系3は、ディスクの回転の周波数が高くなることで、フィードバック制御系2では取りきれない外乱による誤差を予測し補正するものである。
非周期外乱推定手段(非周期外乱推定装置)4は、フィードバック制御系2やフィードフォワード制御系3では取りきれない突発的に加えられる非周期外乱のみによる誤差を予測し補正するものである。
〔フィードバック制御系の構成〕
まず、フィードバック制御系2の構成について説明する。ここでは、フィードバック制御系2は、トラッキング誤差信号生成手段20と、A/D変換手段21と、フィードバック制御手段22と、第1加算手段23と、第2加算手段(操作量補正手段)24、D/A変換手段25と、光スポット位置補正手段26と、を備えて構成している。なお、図1中の減算手段Dは、非周期外乱がフィードバック制御系2に与える影響を擬似的に表現したものであって、実在する構成ではない。
トラッキング誤差信号生成手段20は、周期外乱が含まれている現在のトラック位置と、光スポット位置補正手段26から出力される補正された光スポット位置との差分(誤差)を検出し、その差分量(誤差量)をトラッキング誤差信号として生成するものである。ここで生成されたトラッキング誤差信号は、A/D変換手段21に出力される。
A/D変換手段21は、トラッキング誤差信号生成手段20で生成されたアナログ信号であるトラッキング誤差信号をデジタル信号に変換するものである。例えば、A/D変換手段21は、ある時間間隔でサンプリングするサンプラである。このデジタル信号化されたトラッキング誤差信号e(k)は、フィードバック制御手段22と、フィードフォワード制御系3の加算手段30と、非周期外乱推定手段4の外乱補正操作量生成手段40とに出力される。
フィードバック制御手段(C(z−1))22は、一般的なロバスト制御器であるが、古典的な位相進み、遅れによる制御器でもよく、位相の遅れの補正や、共振周波数が大きくならないように作用する伝達関数C(s)として動作し、トラッキング誤差信号e(k)から光スポット位置を補正する操作量(操作量信号)I(k)を生成するものである。ここでは、デジタル信号を扱うため伝達関数C(s)は、離散時間表現であるC(z−1)で表す。この操作量I(k)は、ディスクの回転に伴う周期的なトラック位置と、光スポット位置との誤差を補正するための操作量となる。この操作量は、第1加算手段23に出力される。
第1加算手段(操作量補正手段)23は、フィードバック制御手段22で生成された操作量(操作量信号)I(k)と、フィードフォワード制御系3のフィードフォワード制御手段33で推定されるディスクの偏心等の外乱による誤差を補正する誤差補正量(誤差補正量信号)(k)とを加算するものである。ここで補正された操作量I(k)は、第2加算手段24に出力される。
第2加算手段(操作量補正手段)24は、フィードバック制御手段22で生成され、第1加算手段23で補正された操作量(操作量信号)I(k)と、非周期外乱推定手段4のノッチフィルタ41から出力される非周期外乱量を推定した非周期外乱推定量(非周期外乱補正操作量信号)Ids′(k)とを加算して、操作量を補正するものである。ここで補正された補正操作量(補正操作量信号)cmd(k)は、非周期外乱推定手段4の外乱補正操作量生成手段40と、D/A変換手段25とに出力される。
D/A変換手段25は、第2加算手段24で補正されたデジタル信号である補正操作量Icmd(k)を、アナログ信号に変換するものである。例えば、D/A変換手段25は、入力信号をサンプリング周期時間の間で区分的に線形にすることでアナログ信号を生成するゼロ次ホールド(ZOH:Zero Order Hold)である。このアナログ信号化された操作量は、光スポット位置補正手段26に出力される。
光スポット位置補正手段(P(s))26は、D/A変換手段25でアナログ信号に変換された補正操作量に基づいて、光スポット位置を補正するものである。ここで、光スポット位置補正手段(P(s))26は、トラッキングアクチュエータの電流駆動のボイスコイルモータであり、伝達関数P(s)として動作するものとする。ここで生成された光スポット位置が、トラッキング誤差信号生成手段20に入力されることで、フィードバック制御系2が形成される。
〔フィードフォワード制御系の構成〕
次に、フィードフォワード制御系3の構成について説明する。ここでは、フィードフォワード制御系3は、加算手段30と、記憶制御手段31と、記憶手段32と、フィードフォワード制御手段33と、トラッキング誤差補正信号生成手段34と、を備えている。
加算手段30は、A/D変換手段21でデジタル信号化されたトラッキング誤差信号と、トラッキング誤差補正信号生成手段34で生成されるトラッキング誤差補正信号とを加算するものである。ここで補正されたトラッキング誤差信号は、記憶制御手段31を介して記憶手段32に記憶される。
記憶制御手段31は、加算手段30で生成されるトラッキング誤差信号を記憶手段32に時系列に書き込むと共に、すでに記憶されているトラッキング誤差信号を記憶手段32から読み出して、フィードフォワード制御手段33に出力するものである。
記憶手段32は、一般的なメモリ等で構成され、加算手段30で補正されたトラッキング誤差信号を記憶しておくものである。なお、非周期外乱推定手段4において、非周期外乱を推定し抑圧することができるため、この記憶手段32には、非周期外乱を推定するために短いサンプリング間隔でディスクの1周期分のサンプリングデータを記憶する必要はない。
フィードフォワード制御手段(Gff(z−1))33は、零位相誤差トラッキング(ZPET:Zero Phase Error Tracking)制御を適用した前置補償器であり、記憶制御手段31から出力されるトラッキング誤差信号に基づいて、光スポット位置を補正する誤差補正量(誤差補正量信号)I(k)を生成するものである。なお、ここで生成された誤差補正量は、トラッキング誤差補正信号生成手段34と、フィードバック制御系2の第1加算手段23に出力される。
トラッキング誤差補正信号生成手段34は、トラッキング誤差信号を補正するためのトラッキング誤差補正信号を生成するものである。このトラッキング誤差補正信号生成手段34は、フィードフォワード制御手段33で生成された誤差補正量に、P(z−1)/(1+C(z−1)P(z−1))の演算を行うことでトラッキング誤差補正信号を生成するものである。ここで生成されたトラッキング誤差補正信号が、加算手段30に入力されることで、フィードフォワード制御系3が形成される。
〔非周期外乱推定手段(非周期外乱推定装置)の構成〕
次に、非周期外乱推定手段(非周期外乱推定装置)4の構成について説明する。ここでは、非周期外乱推定手段4は、外乱補正操作量生成手段40と、ノッチフィルタ41と、を備えて構成している。
外乱補正操作量生成手段40は、フィードバック制御系2のA/D変換手段21で変換(生成)されたトラッキング誤差信号e(k)と、フィードバック制御系2の第2加算手段(操作量補正手段)24で補正(生成)された補正操作量(補正操作量信号)Icmd(k)とに基づいて、補正操作量信号のうちで、周期外乱及び非周期外乱によって発生した成分である外乱補正操作量信号を生成するものである。すなわち、この外乱補正操作量生成手段40は、前記(4)式の演算を逐次行うことで、外乱補正操作量信号Ida(k)を生成する。ここで生成された外乱補正操作量信号Ida(k)は、ノッチフィルタ41に出力される。
ノッチフィルタ(帯域除去手段)41は、外乱補正操作量生成手段40で生成された外乱補正操作量信号Ida(k)から、周期外乱成分を除去した信号(非周期外乱補正操作量)を生成するものである。このノッチフィルタ41は、一般的なフィルタであって、特定の帯域の周波数成分のみを減衰させる特性を有する帯域除去フィルタである。
具体的には、ノッチフィルタ41において減衰させる遮断周波数を、周期外乱の最も周波数成分の多い、ディスク回転数相当の周波数とする。例えば、ディスクの回転数が5400rpm(回転数/分)であれば、ノッチフィルタ41の遮断周波数を、90Hz(=5400/60)とする。これによって、ノッチフィルタ41は、外乱補正操作量信号Ida(k)から、非周期成分の信号(非周期外乱補正操作量信号Ids′(k))のみを抽出することができる。
このように、非周期外乱推定手段4を構成することで、フィードバック制御系2に入力される周期的外乱と非周期外乱とを分離して、非周期外乱のみを推定することが可能になる。
以上説明したように、トラッキング制御装置1のフィードバック制御系2に、非周期外乱のみを推定可能な非周期外乱推定手段4を備えることで、外乱から非周期外乱のみを分離し、補償を行うことが可能になる。
また、トラッキング制御装置1は、非周期外乱推定手段4によって、非周期外乱を推定することができるため、従来のようにフィードフォワード制御系3において、外乱を推定するために、ディスク1周期分のサンプリングデータを短いサンプリング間隔で記憶する必要がないため、メモリ量を抑制することができる。
なお、トラッキング制御装置1は、図示を省略したCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えた一般的なコンピュータで構成することができ、コンピュータを前記した各手段として機能させるトラッキング制御プログラムにより動作させることができる。
また、非周期外乱推定手段4を非周期外乱推定装置として分離して構成してもよい。この場合、非周期外乱推定装置は、図示を省略したCPU、ROM、RAM等を備えた一般的なコンピュータで構成することができ、コンピュータを前記した各手段として機能させる非周期外乱推定プログラムにより動作させることができる。
[トラッキング制御装置の動作]
次に、図2を参照(構成については、適宜図1参照)して、本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置の動作について説明する。図2は、本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置の動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、本発明の要部であるフィードバック制御時において、非周期外乱を抑制して、光スポット位置を補正する動作について説明を行うこととする。
まず、トラッキング制御装置1は、トラッキング誤差信号生成手段20によって、トラック位置と光スポット位置との差分を、トラッキング誤差信号e(t)として生成する(ステップS1)。ここで生成されたトラッキング誤差信号は、A/D変換手段21によってデジタル信号に変換される(ステップS2)。
そして、トラッキング制御装置1は、フィードバック制御手段22によって、トラッキング誤差信号から、光スポット位置を補正する操作量(操作量信号I(k))を生成する(ステップS3)。
また、トラッキング制御装置1は、外乱補正操作量生成手段40によって、トラッキング誤差信号e(k)と、第2加算手段(操作量補正手段)24で補正された操作量信号Icmd(k)とに基づいて、周期外乱及び非周期外乱によって発生した成分である外乱補正操作量(外乱補正操作量信号Ida(k))を生成する(ステップS4)。
さらに、トラッキング制御装置1は、ノッチフィルタ41によって、ステップS4で生成された外乱補正操作量から、ディスク回転数相当の周波数成分を除去することで、非周期成分の非周期外乱補正操作量(非周期外乱補正操作量信号Ids (k))を抽出(生成)する(ステップS5)。
また、トラッキング制御装置1は、第1加算手段23によって、ステップS3で生成された操作量に、フィードフォワード制御系3で推定された誤差補正量(誤差補正量信号I(k))を加算することで操作量を補正する(ステップS6)。さらに、トラッキング制御装置1は、第2加算手段24によって、ステップS6で第1加算手段23により補正された操作量に、ステップS5でノッチフィルタ41により抽出された非周期外乱補正操作量を加算することで操作量を補正する(ステップS7)。
そして、トラッキング制御装置1は、D/A変換手段25によって、ステップS7で補正された操作量をアナログ信号に変換した後(ステップS8)に、光スポット位置補正手段26によって、アナログ信号化された操作量分だけ、光スポット位置を補正する(ステップS9)。
そして、トラッキング制御装置1は、ステップS1に戻って、ディスクが回転している間(トラック位置が入力される間)、トラッキング動作を継続する。
以上の動作によって、トラッキング制御装置1は、外乱(周期外乱及び非周期外乱)から、非周期外乱(突発外乱)を分離して推定することができ、非周期外乱を精度よく補償することが可能になる。
[トラッキング制御装置の評価]
次に、本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置1の性能評価を、従来のトラッキング制御装置1B(図7参照)と比較して説明する。
〔外乱抑圧応答の比較〕
まず、図3及び図4を参照して、トラッキング制御装置の外乱抑圧応答の評価結果について説明する。図3は、従来のトラッキング制御装置の外乱抑圧応答を示すグラフ図である。また、図4は、本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置の外乱抑圧応答を示すグラフ図である。
また、図3及び図4において、(a)はトラッキング誤差信号e(k)、(b)は光スポット位置を補正する操作量信号Icmd(k)、(c)は外部から入力される非周期外乱信号Ids(k)、(d)は非周期外乱の推定量となる非周期外乱補正操作量信号Ids′(k)を、それぞれ示している。なお、ここでは、ディスクの回転周波数を5400rpm、非周期外乱信号Ids(k)の最大値を0.5A程度としている。
図3(a)に示すように、従来のトラッキング制御装置1Bにおいては、トラッキングの制御精度を示すトラッキング誤差信号e(k)の振幅が、±42.7nmであるのに対し、図4(a)に示すように、本発明のトラッキング制御装置1においては、トラッキング誤差信号e(k)の振幅が±39.6nmと低減していることが確認できる。
また、図3(d)に示すように、従来のトラッキング制御装置1Bにおいては、非周期外乱補正操作量信号Ids′(k)にスパイク的な外乱成分が発生しているが、図4(d)に示すように、本発明のトラッキング制御装置1においては、スパイク的な外乱成分が減少していることが確認できる。これは、従来のトラッキング制御装置1Bでは、切り替えスイッチにより外乱補償を行っているのに対し、本発明のトラッキング制御装置1においては、切り替えスイッチを用いていないため、不連続性が解消されたことを示している。このように、本発明のトラッキング制御装置1は、非周期外乱に対し、従来よりも精度よく外乱抑圧を実現でき、連続して滑らかに外乱補償を行うことができる。
〔周波数解析結果の比較〕
次に、図5及び図6を参照して、トラッキング制御装置のトラッキング誤差信号の周波数解析結果について説明する。図5は、従来のトラッキング制御装置の周波数解析結果を示すグラフ図である。また、図6は、本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置の周波数解析結果を示すグラフ図である。
図5と図6とを比較した場合、図6に示す本発明に係るトラッキング制御装置の周波数解析結果の方が、70〜90Hz付近のスペクトル成分が顕著に抑圧されていることが分かる。このように、本発明のトラッキング制御装置1(非周期外乱推定手段〔非周期外乱推定装置〕4)は、精度よく非周期外乱のみを分離して推定することができる。
〔メモリ量の比較〕
次に表1を参照して、トラッキング制御装置のメモリ量について説明する。表1は、ディスク回転数及びサンプリング周波数に対して、どれだけのメモリ量を使用するのかを、従来のトラッキング制御装置と、本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置とで、それぞれのメモリ個数を示した表である。
Figure 0004707006
この表1に示すように、従来のトラッキング制御装置では、外乱を推定するために、サンプリング周波数に応じて、ディスク1周期分の情報(トラッキング誤差信号等)を記憶しておく必要がある。しかし、本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置においては、非周期外乱をノッチフィルタ41により推定するため、非常に少ないメモリ量しか使用していない、
以上説明したように、トラッキング制御装置1は、ディスク1周期分のデータを記憶することなく、非周期外乱のみを推定して外乱を補償することができる。また、トラッキング制御装置1は、メモリ容量を抑えても、従来のトラッキング制御装置よりも精度の高いトラッキング制御を行うことができる。
このように、本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置1は、安価に高精度の装置を構築することができる。
また、本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置1は、外乱の補償に対しスイッチング制御を行わないため、滑らかに外乱を補償することができる。
なお、トラッキング制御装置1は、光ディスク装置を含む装置、例えば、光ディスクを搭載したカメラ一体型レコーダや、車載用光ディスク装置、携帯型光ディスク装置におけるトラッキング制御に用いることができる。
また、トラッキング制御装置1は、光ディスク記録装置のトラッキング制御に用いられるだけではなく、光磁気ディスク装置、磁気ディスク装置等のディスク装置におけるトラッキング制御に広く用いることができる。
本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置の構成を示したブロック図である。 本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置の動作を示すフローチャートである。 従来のトラッキング制御装置の外乱抑圧応答を示すグラフ図である。 本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置の外乱抑圧応答を示すグラフ図である。 従来のトラッキング制御装置の周波数解析結果を示すグラフ図である。 本発明の実施形態に係るトラッキング制御装置の周波数解析結果を示すグラフ図である。 従来のトラッキング制御装置の構成を示したブロック図である。
符号の説明
1 トラッキング制御装置
2 フィードバック制御系
20 トラッキング誤差信号生成手段
21 A/D変換手段
22 フィードバック制御手段
23 第1加算手段(操作量補正手段)
24 第2加算手段(操作量補正手段)
25 D/A変換手段
25 光スポット位置補正手段
3 フィードフォワード制御系
30 加算手段
31 記憶制御手段
32 記憶手段
33 フィードフォワード制御手段
34 トラッキング誤差補正信号生成手段
4 非周期外乱推定手段(非周期外乱推定装置)
40 外乱補正操作量生成手段
41 ノッチフィルタ(帯域除去手段)

Claims (4)

  1. ディスク上のトラック位置と、光ヘッドから出射される光ビームの光スポット位置との誤差を示すトラッキング誤差信号の振幅及び位相の補償を行い、前記光スポット位置を補正するための操作量信号を生成するフィードバック制御手段と、前記トラッキング誤差信号からフィードフォワード制御により前記操作量信号を補正する誤差補正量信号を生成するフィードフォワード制御手段とを備えたトラッキング制御装置において、
    前記フィードバック制御手段で生成された操作量信号を補正して補正操作量信号を生成する操作量補正手段と、
    サンプリング時点kにおいて、前記トラッキング誤差信号をe (k)、記補正操作量信号をI cmd (k)としたとき、当該補正操作量信号のうちで、周期外乱及び非周期外乱によって発生した成分である外乱補正操作量信号 da (k)
    Figure 0004707006
    (ただし、A^、B^、C^、D^、J^は係数行列、z″(k)は状態変数)
    により生成する外乱補正操作量生成手段と、
    この外乱補正操作量生成手段で生成された外乱補正操作量信号から前記ディスクの回転に伴う周波数成分の帯域信号を除去することで、前記外乱補正操作量信号から周期外乱成分を除去した非周期外乱補正操作量信号を生成する帯域除去手段と、を備え、
    前記操作量補正手段は、前記フィードバック制御手段で生成された操作量信号に、前記フィードフォワード制御手段で生成された誤差補正量信号と、前記帯域除去手段によって生成された非周期外乱補正操作量信号を加算することで、前記操作量信号を補正して前記補正操作量信号を生成することを特徴とするトラッキング制御装置。
  2. ディスク上のトラック位置と、光ヘッドから出射される光ビームの光スポット位置との誤差を示すトラッキング誤差信号の振幅及び位相の補償を行い、前記光スポット位置を補正するための操作量信号を生成するフィードバック制御手段と、前記トラッキング誤差信号からフィードフォワード制御により前記操作量信号を補正する誤差補正量信号を生成するフィードフォワード制御手段とを備えたトラッキング制御装置において、外乱の発生に伴う前記操作量信号を補正するために、コンピュータを、
    前記フィードバック制御手段で生成された操作量信号を補正して補正操作量信号を生成する操作量補正手段、
    サンプリング時点kにおいて、前記トラッキング誤差信号をe (k)、記補正操作量信号をI cmd (k)としたとき、当該補正操作量信号のうちで、周期外乱及び非周期外乱によって発生した成分である外乱補正操作量信号 da (k)
    Figure 0004707006
    (ただし、A^、B^、C^、D^、J^は係数行列、z″(k)は状態変数)
    により生成する外乱補正操作量生成手段、
    この外乱補正操作量生成手段で生成された外乱補正操作量信号から前記ディスクの回転に伴う周波数成分の帯域信号を除去することで、前記外乱補正操作量信号から周期的外乱成分を除去した非周期外乱補正操作量信号を生成する帯域除去手段、として機能させ、
    前記操作量補正手段は、前記フィードバック制御手段で生成された操作量信号に、前記フィードフォワード制御手段で生成された誤差補正量信号と、前記帯域除去手段によって生成された非周期外乱補正操作量信号を加算することで、前記操作量信号を補正して前記補正操作量信号を生成することを特徴とするトラッキング制御プログラム。
  3. ディスク上のトラック位置と、光ヘッドから出射される光ビームの光スポット位置との誤差を示すトラッキング誤差信号の振幅及び位相の補償を行い、前記光スポット位置を補正するための操作量信号を生成するフィードバック制御手段と、前記トラッキング誤差信号からフィードフォワード制御により前記操作量信号を補正する誤差補正量信号を生成するフィードフォワード制御手段とを備えたトラッキング制御装置において、前記操作量信号に前記誤差補正量信号とともに加算して補正操作量信号として生成するための、非周期外乱によって発生した非周期外乱操作量信号を推定する非周期外乱推定装置であって、
    サンプリング時点kにおいて、前記トラッキング誤差信号をe (k)、記補正操作量信号をI cmd (k)としたとき、当該補正操作量信号のうちで、周期外乱及び非周期外乱によって発生した成分である外乱補正操作量信号 da (k)
    Figure 0004707006
    (ただし、A^、B^、C^、D^、J^は係数行列、z″(k)は状態変数)
    により生成する外乱補正操作量生成手段と、
    この外乱補正操作量生成手段で生成された外乱補正操作量信号から前記ディスクの回転に伴う周波数成分の帯域信号を除去することで、前記非周期外乱操作量信号を生成する帯域除去手段と、
    を備えていることを特徴とする非周期外乱推定装置。
  4. ディスク上のトラック位置と、光ヘッドから出射される光ビームの光スポット位置との誤差を示すトラッキング誤差信号の振幅及び位相の補償を行い、前記光スポット位置を補正するための操作量信号を生成するフィードバック制御手段と、前記トラッキング誤差信号からフィードフォワード制御により前記操作量信号を補正する誤差補正量信号を生成するフィードフォワード制御手段とを備えたトラッキング制御装置において、前記操作量信号に前記誤差補正量信号とともに加算して補正操作量信号として生成するための、非周期外乱によって発生した非周期外乱操作量信号を推定するために、コンピュータを、
    サンプリング時点kにおいて、前記トラッキング誤差信号をe (k)、記補正操作量信号をI cmd (k)としたとき、当該補正操作量信号のうちで、周期外乱及び非周期外乱によって発生した成分である外乱補正操作量信号 da (k)
    Figure 0004707006
    (ただし、A^、B^、C^、D^、J^は係数行列、z″(k)は状態変数)
    により生成する外乱補正操作量生成手段、
    この外乱補正操作量生成手段で生成された外乱補正操作量信号から前記ディスクの回転に伴う周波数成分の帯域信号を除去することで、前記非周期外乱操作量信号を生成する帯域除去手段、
    として機能させることを特徴とする非周期外乱推定プログラム。
JP2007093395A 2007-03-30 2007-03-30 トラッキング制御装置及びそのプログラム、並びに、非周期外乱推定装置及びそのプログラム Active JP4707006B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007093395A JP4707006B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 トラッキング制御装置及びそのプログラム、並びに、非周期外乱推定装置及びそのプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007093395A JP4707006B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 トラッキング制御装置及びそのプログラム、並びに、非周期外乱推定装置及びそのプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008251111A JP2008251111A (ja) 2008-10-16
JP4707006B2 true JP4707006B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=39975878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007093395A Active JP4707006B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 トラッキング制御装置及びそのプログラム、並びに、非周期外乱推定装置及びそのプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4707006B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07326146A (ja) * 1990-02-13 1995-12-12 Internatl Business Mach Corp <Ibm> データ記録用ディスク・ファイル
JP2003068035A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Hitachi Ltd 情報記録再生装置
JP2006155875A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Samsung Electronics Co Ltd 非周期的な外乱補償制御装置、その方法及びそれを利用したディスクドライブ
JP2006277833A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 突発外乱推定装置及びトラッキング制御装置、並びに、トラッキング制御装置における突発外乱推定方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4463851B2 (ja) * 2005-04-20 2010-05-19 パナソニック株式会社 ディスク制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07326146A (ja) * 1990-02-13 1995-12-12 Internatl Business Mach Corp <Ibm> データ記録用ディスク・ファイル
JP2003068035A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Hitachi Ltd 情報記録再生装置
JP2006155875A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Samsung Electronics Co Ltd 非周期的な外乱補償制御装置、その方法及びそれを利用したディスクドライブ
JP2006277833A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 突発外乱推定装置及びトラッキング制御装置、並びに、トラッキング制御装置における突発外乱推定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008251111A (ja) 2008-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100780302B1 (ko) 헤드 위치 제어 방법, 헤드 위치 제어 장치 및 디스크 장치
KR20060136305A (ko) 헤드 위치 제어 방법, 헤드 위치 제어 장치 및 디스크 장치
JP2005135186A (ja) 規範モデル追従型制御システム及び規範モデル追従型制御方法
JP3751954B2 (ja) ディスク記憶装置及びヘッド位置決め制御方法
JP4411428B2 (ja) ヘッド位置制御方法、ヘッド位置制御装置およびディスク装置
KR20080024046A (ko) 외란 억압 기능을 갖는 위치 제어 방법, 위치 제어 장치 및매체 기억 장치
JP4807496B2 (ja) ハードディスクドライブのトラック探索制御方法,記録媒体,およびハードディスクドライブ
JP2009289373A (ja) ディスク装置
US20160125902A1 (en) Magnetic disk device and control method
JP3885639B2 (ja) 位置制御方法、およびディスク装置
JP4707006B2 (ja) トラッキング制御装置及びそのプログラム、並びに、非周期外乱推定装置及びそのプログラム
JP4864841B2 (ja) 位置決め制御システムおよび位置決め制御方法
JP2000235403A (ja) サーボ制御装置及びサーボ制御方法
CN114067847B (zh) 磁盘装置以及磁盘装置的滤波器系数设定方法
JP4775866B2 (ja) 繰り返し制御装置、及び光ディスク装置
JP4647362B2 (ja) 突発外乱推定装置及びトラッキング制御装置、並びに、トラッキング制御装置における突発外乱推定方法
JP2007233732A (ja) サーボ制御装置
JP5224217B2 (ja) トラッキング制御装置
JP4341917B2 (ja) トラッキング制御装置及びトラッキング制御方法、並びに、突発外乱推定装置及び突発外乱推定方法
JP2000311454A (ja) ディスク装置
JP3779668B2 (ja) ディスク記憶装置及びヘッド位置決め制御方法
US20240257832A1 (en) Magnetic disk device, control method, and computer program product
JP3949609B2 (ja) 位置制御方法
JP4072138B2 (ja) ディスク装置及びヘッド位置決め制御方法
WO2016067741A1 (ja) サーボ制御装置及びサーボ制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4707006

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250