JP4706246B2 - 多元系ターゲット材及びその製造方法 - Google Patents
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Description
CIP処理後の圧粉成形体を、プレス面圧3.5トン/cm2で、逃がしフランジ式鍛造法によりターゲットを製造した。その後、製造したターゲットを図4に示す装置で強度テストを行った。図4に示す専用リング治具部分にターゲットの鍔部をのせ、本体部が中空に浮く状態で、ターゲット上から油圧プレスにて実体に加圧し、ターゲットの変位と荷重を測定し、弾性変形から塑性変形に変わる降伏点を求めた。その結果、降伏荷重は2.3トンであった。
CIP処理後の圧粉成形体をプレス面圧5.0トン/cm2で、逃がしフランジ式鍛造法によりターゲットを製造した。その後、実施例1と同様に強度テストを行ったところ、降伏荷重は3.1トンであった。
CIP処理後の圧粉成形体をプレス面圧7.0トン/cm2で、逃がしフランジ式鍛造法によりターゲットを製造した。その後、実施例1と同様に強度テストを行ったところ、降伏荷重は3.2トンであった。
CIP処理後の圧粉成形体をプレス面圧8.0トン/cm2で、捨てボス式鍛造法によりターゲットを製造した。その後、実施例1と同様に強度テストを行ったところ、降伏荷重は1.2トンであった。
CIP処理後の圧粉成形体をプレス面圧8.0トン/cm2で、捨てボス式鍛造法によりターゲットを製造した。その後、実施例1と同様に強度テストを行ったところ、降伏荷重は1.7トンであった。
CIP処理後の圧粉成形体をプレス面圧6.5トン/cm2で、捨てボス式鍛造法によりターゲットを製造した。その後、実施例1と同様に強度テストを行ったところ、降伏荷重は1.6トンであった。
CIP処理後の圧粉成形体を、6.0トン/cm2のプレス面圧で逃がしフランジ式鍛造法によりターゲットを製造した。このターゲット(φ160×10t)を、図6に示すような1〜30の位置で各サンプル(10mm×10mm×10mm片)を採取し、それぞれ密度を測定した。各測定密度の計算密度との比(計算密度比=測定密度/計算密度)の値を表1に示す。
CIP処理後の圧粉成形体を、6.0トン/cm2のプレス面圧で捨てボス式鍛造法によりターゲットを製造した。実施例4と同様に密度を測定し、計算密度比の値を表1に示す。
実施例4で製造したターゲット20枚を用いて成膜を行ったところ、20枚全部においてターゲットが破損することなく良好に皮膜形成された。
比較例4で製造したターゲット20枚を用いて成膜を行ったところ、20枚のうち、18枚が成膜中に破損した。
12 ターゲット材本体部
14 ターゲット材鍔部
30 逃がしフランジ式成形型
32 上金型
34 下金型
40 油圧プレス機
42 専用リング治具
70 捨てボス式成形型
72 上金型
74 下金型
S 圧粉成形体
P 油圧プレス機による圧力
F 型鍛造により生じた鍛造品のフランジ部
T 凸部
Claims (7)
- ターゲット材としての原料粉末が、バインダと、金属粉末の1種または2種以上と、化合物粉末の1種または2種以上とからなり、あるいは、バインダと、化合物粉末の1種または2種以上とからなり、
前記バインダは、融点1300℃以下の低融点金属であり、
前記金属粉末は、Zr,Ti,Ta,Hf,Mo,W,Nb,Ni,Crから選択される高融点金属の粉末であり、
前記化合物粉末は、前記高融点金属と、Si,Bから選択される第三元素との化合物の粉末であり、
ターゲット材組成物による圧粉成形体の型鍛造により形成された多元系ターゲット材において、ターゲット本体部の周辺に成膜装置への取り付け用の鍔部が一体的にはり出し形成され、かつ前記ターゲット本体部よりも鍔部にかけて密度が高くなっていることを特徴とする多元系ターゲット材。 - 前記ターゲット材は、アルミニウムをバインダとし、チタン、クロムのうち選択された1種又は2種の金属粉末と、チタン、クロムのうち選択された1種又は2種の金属元素とシリコン、ボロンのうち選択された1種又は2種の元素からなる化合物の粉末を含むことを特徴とする請求項1に記載の多元系ターゲット材。
- 前記ターゲット材は、ターゲット全体の計算密度比が90%以上であり、機械的固定部の計算密度比が99%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の多元系ターゲット材。
- 前記ターゲット材はアークイオンプレーティング用であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の多元系ターゲット材。
- ターゲット材としての原料粉末が、バインダと、金属粉末の1種または2種以上と、化合物粉末の1種または2種以上とからなり、あるいは、バインダと、化合物粉末の1種または2種以上とからなり、
前記バインダは、融点1300℃以下の低融点金属であり、
前記金属粉末は、Zr,Ti,Ta,Hf,Mo,W,Nb,Ni,Crから選択される高融点金属の粉末であり、
前記化合物粉末は、前記高融点金属と、Si,Bから選択される第三元素との化合物の粉末であり、
ターゲット材組成物による圧粉成形体を形成し、該圧粉成形体を外周方向への塑性流動を促進するため型内周辺に逃がしフランジ部を設けた成形型を用いて型鍛造することによって、ターゲット本体部の周辺に成膜装置への取り付け用の鍔部が一体的にはり出し形成されかつ前記ターゲット本体部よりも鍔部にかけて密度が高くなっている多元系ターゲット材を製造するようにしたことを特徴とする多元系ターゲット材の製造方法。 - 前記ターゲット材は、アルミニウムをバインダとし、チタン、クロムのうち選択された1種又は2種の金属粉末と、チタン、クロムのうち選択された1種又は2種の金属元素とシリコン、ボロンのうち選択された1種又は2種の元素からなる化合物の粉末を含むことを特徴とする請求項5に記載される多元系ターゲット材の製造方法。
- 前記ターゲット材は、ターゲット全体の計算密度比が90%以上であり、機械的固定部の計算密度比が99%以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載される多元系ターゲット材の製造方法。
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