JP4706138B2 - 車両の坂道発進補助装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーキペダルを踏み込んで停止した場合にブレーキペダルを放した後でもブレーキ力を保持し、アクセルペダルを踏み込んだとき保持していたブレーキ力を解放するようにした車両の坂道発進補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の坂道発進補助装置(Hill Start Aid:以下HSAと略称することもある) とは、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)を使用しなくとも坂道発進を容易に行えるようにしたものであり、ブレーキペダルを踏み込んで停止した場合にブレーキペダルを放した後でもブレーキ力を保持し、爾後、アクセルペダルを踏み込んだとき保持していたブレーキ力を解放するものである。
【0003】
具体的には、ブレーキペダルにより作動されるマスタシリンダとホイールのブレーキを作動するホイールシリンダとの間の流体圧通路に、通路内を閉じることでそのときのブレーキ力を保持する制動力保持弁を介設し、ブレーキペダルが踏み込まれたこと及び車両が停止したことを検出したとき、上記制動力保持弁を閉じてブレーキペダルを放した後でもブレーキ力を保持し、爾後、アクセルペダルを踏み込んだとき制動力保持弁を開くようにしている。
【0004】
ところで、かかるHSAを、エンジンと変速機との間に流体継手(トルクコンバータを含む)を介設した車両(所謂トルクコンバータ付き車両)に適用すると、変速機のギヤイン時に車両が停止されてHSAが作動された場合、流体継手によるクリープ力が発生した状態で車両が停止されるため、エンジンが常にクリープ力に抗してアイドリングすることになり、燃費が悪化する。
【0005】
また、燃費を考慮して、図6に示すようにギヤがニュートラルのときのみHSAを作動させるようにすると、その後、運転者が変速機のギヤを発進段に入れた瞬間にクリープ力が発生するため、そのクリープ力がHSAによるブレーキ保持力より大きい場合、運転者の意思(アクセルを踏み込むまではHSAにより車両は停止しているはずだという意思)に反して車両が動きだす可能性がある。
【0006】
そこで、本発明者等は、図7に示すように、ブレーキの流体圧通路に圧力センサを設け、ブレーキペダルを踏み込んで停止した場合に、上記圧力センサの検出圧がブレーキ力>クリープ力となる設定圧P1 以上となったとき、HSAの作動(制動力保持弁の閉弁)を許可するものを開発中である。
【0007】
これによれば、ギヤがニュートラルのときにHSAを作動させるため、エンジンがクリープ力に抗してアイドリングすることはなく燃費の悪化はなく、また、HSAが作動するときはHSAによるブレーキ保持力がクリープ力以上であるため、ニュートラルからギヤインしたときに車両が動き出すことはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、車両には、暖機促進等のためにエンジンのアイドリング回転数をアップするアイドルアップ手段を備えるものがあり、運転者が運転室内に設けられたアイドルアップ調整ツマミ(アイドルアップ手段)を調節してアイドリング回転数を上げると、ギヤイン時のクリープ力が増加するため、図7のフローではクリープ力>HSA保持力(HSAによるブレーキ力)となって車両が動きだす可能性がある。なお、クリープ力は、回転数の2乗に比例して増大する。
【0009】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、変速機のギヤイン時に所定のクリープ力を生じさせる流体継手とアイドルアップ手段とを備えた車両において、アイドルアップによりクリープ力が増大することで生じるHSA作動中の車両の不意の飛び出し防止できる車両の坂道発進補助装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本発明に係る車両の坂道発進補助装置は、エンジンと変速機との間に介設され変速機のギヤイン時に所定のクリープ力を生じさせる流体継手と、ブレーキ力を保持する制動力保持弁と、前記変速機のギヤがニュートラルのときに前記エンジンのアイドルアップ機能を禁止するアイドルアップ禁止手段と、前記アイドルアップ禁止手段により前記アイドルアップ機能が禁止されると前記制動力保持弁によるブレーキ力保持を許可する制御装置とを備えるものである。
【0011】
また、エンジンと変速機との間に介設され変速機のギヤイン時に所定のクリープ力を生じさせる流体継手と、ブレーキ力を保持する制動力保持弁と、アクセルペダルのアイドル位置を検出するアクセルセンサと、前記アクセルセンサがアイドル位置を検出すると前記エンジンのアイドルアップ機能を禁止するアイドルアップ禁止手段と、前記アイドルアップ禁止手段により前記アイドルアップ機能が禁止されると、前記制動力保持弁によるブレーキ力保持を許可する制御装置とを備えるものである。
【0012】
また、前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転検出手段をさらに備え、前記制御装置は、前記アイドルアップ禁止手段により前記アイドルアップ機能が禁止され、且つ前記エンジン回転検出手段により所定の回転数以下であることが検出されたときに、前記制動力保持弁によるブレーキ力保持を許可するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を添付図面に基いて説明する。
【0014】
図2は、本実施形態に係る車両の坂道発進補助装置のブロック構成図である。図示するように、エンジン1には、クラッチ機構2を介して変速機3が接続されている。クラッチ機構2は、図3に示すように、流体継手4(フルードカップリング:トルクコンバータを含む)と湿式多板クラッチ5とからなる。
【0015】
流体継手4は、エンジン1の出力軸6(クランク軸)に接続されたポンプ部7と、ポンプ部7に対向されクラッチ8に接続されたタービン部9と、タービン部9とポンプ部7との間に介設されたステータ部10と、ポンプ部7とタービン部9との連結・切離を行うロックアップ部11とを有する。また、湿式多板クラッチ5は、クラッチ8と変速機3の入力軸12とを断接するものである。
【0016】
このクラッチ機構2によれば、エンジン1が運転されてその出力軸6(クランク軸)が回転されているとき、ロックアップ部11が切られていると、流体継手4を介してクラッチ8が回転され、ロックアップ部11が繋がれていると、クラッチ8がエンジン出力軸6と一体回転される。また、湿式多板クラッチ5が切られていると、クラッチ8の回転が変速機3の入力軸12に伝達されず、湿式多板クラッチ5が繋がれていると、クラッチ8の回転が変速機3の入力軸12に伝達される。
【0017】
変速機3は、入力軸12と、これと同軸に配置された出力軸13と、これらに平行に配置された副軸14とを有する。入力軸12には、入力主ギヤ15が設けられている。出力軸13には、1速主ギヤ16と、2速主ギヤ17と、3速主ギヤ18と、4速主ギヤ19と、リバース主ギヤ20とが夫々軸支されていると共に、6速主ギヤ21が固設されている。副軸14には、入力主ギヤ15に噛合する入力副ギヤ22と、1速主ギヤ16に噛合する1速副ギヤ23と、2速主ギヤ17に噛合する2速副ギヤ24と、3速主ギヤ18に噛合する3速副ギヤ25と、4速主ギヤ19に噛合する4速副ギヤ26と、リバース主ギヤ20にアイドルギヤ27を介して噛合するリバース副ギヤ28とが固設されていると共に、6速主ギヤ21に噛合する6速副ギヤ29が軸支されている。
【0018】
この変速機3によれば、出力軸13に固定されたハブ30にスプライン噛合されたスリーブ31を、リバース主ギヤ20のドグ32にスプライン噛合すると、出力軸13がリバース回転し、上記スリーブ31を1速主ギヤ16のドグ33にスプライン噛合すると、出力軸13が1速相当で回転する。そして、出力軸13に固定されたハブ34にスプライン噛合されたスリーブ35を、2速主ギヤ17のドグ36にスプライン噛合すると、出力軸13が2速相当で回転し、上記スリーブ35を3速主ギヤ18のドグ37にスプライン噛合すると、出力軸13が3速相当で回転する。
【0019】
そして、出力軸13に固定されたハブ38にスプライン噛合されたスリーブ39を、4速主ギヤ19のドグ40にスプライン噛合すると、出力軸13が4速相当で回転し、上記スリーブ39を入力主ギヤ15のドグ41にスプライン噛合すると、出力軸13が5速相当(直結)で回転する。そして、副軸14に固定されたハブ42にスプライン噛合されたスリーブ43を、6速副ギヤ29のドグ44にスプライン噛合すると、出力軸13が6速相当で回転する。上記各スリーブ31、35、39、43は、図示しないシフトフォークおよびシフトロッドを介して、運転室内の図2に示すシフトレバー45によって操作される。
【0020】
図2に示すように、変速機3には、シフトロッドの位置に基づいて、ギヤがニュートラル(各スリーブ31、35、39、43がいずれのドグ32、33、36、37、40、41、44にもスプライン噛合していない状態)であることを検出するニュートラルセンサ46が設けられている。また、変速機3には、車速センサ47が設けられている。車速センサ47は、変速機3の出力軸13の回転数(rpm) に基づいて車速を算出するものである。また、エンジン1には、エンジン1が運転状態にあるか否か検出するエンジンセンサ48が設けられている。エンジンセンサ48は、クランク軸にベルトやギヤを介して駆動されるACG(交流発電機)からの出力に基づいてエンジン1が運転状態にあるか否かを検出する。
【0021】
また、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)には、パーキングブレーキが掛けられているか否かを検出するパーキングブレーキセンサ49が設けられている。パーキングブレーキセンサ49は、例えばパーキングブレーキレバー50が所定角度回動されたときオンされるリミットスイッチからなる。
【0022】
また、ブレーキペダル51には、ブレーキペダル51の踏み込みを検出するブレーキセンサ52が設けられている。ブレーキセンサ52は、例えばブレーキペダル51が所定角度踏み込まれたときオンされるリミットスイッチでもよく、あるいは後述するブレーキ流体圧通路60の内部圧力が所定圧力(0.5Kg/cm2 等)以上となったときオンされる圧力スイッチでもよい。ブレーキセンサ52のオンはストップランプの点灯と連動している。
【0023】
また、アクセルペダル53には、アクセルペダル53がアイドル位置であるか否かを検出するアクセルセンサ54が設けられている。アクセルセンサ54は、例えばアクセルペダル53がアイドル位置のときにオンされるリミットスイッチ等からなる。また、運転室内には、車両の坂道発進補助装置(HSA)の作動を解除するHSA解除スイッチ55が設けられている。HSA解除スイッチ55がオンされると、HSAは作動しなくなり、HSAが装備されていない通常の車両を同様の挙動を示すようになる。
【0024】
また、運転室内には、エンジン1の暖機促進等のためにエンジン1のアイドリング回転数をアップするアイドルアップ調整ツマミ63(アイドルアップ手段)が設けられている。アイドルアップ調整ツマミ63は、その回動に伴って、電子ガバナ車ではエンジンECU(コントローラ)にアイドルアップ信号を出力し、機械ガバナ車ではロッドやワイヤ等を介して機械ガバナをアイドルアップさせるように作動させ、エンジン1のアイドリング回転数を所定範囲で増速調節する。
【0025】
また、図2に示すように、クラッチ機構2には、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転センサ64が設けられている。エンジン回転センサ64は、図3にも示すように、エンジンの出力軸(クランク軸)に連結されたポンプ部7の回転数を検出し、エンジン1の回転数を検出するものである。以上説明した各センサやスイッチ等は、図2に示すように、制御部56(コントローラ)に接続されている。
【0026】
また、ブレーキペダル51には、これにより作動されるマスタシリンダ57が連結され、ホイール(車輪)58のブレーキには、そのブレーキを作動するホイールシリンダ59が連結されている。そして、マスタシリンダ57とホイールシリンダ59とは、流体圧通路60を介して接続されている。流体圧通路60には、通路60内を閉じることでそのときのブレーキ力を保持する制動力保持弁61が開閉自在に設けられている。制動力保持弁61は制御部56からの指令に応じて後述のように開閉作動される。制動力保持弁61とホイールシリンダ59との間の流体圧通路60aには、通路60a内の圧力を検出する圧力センサ62が介設されている。圧力センサ62は制御部56に接続されている。
【0027】
制御部56は、例えば図1に示すフローによってHSAの作動すなわち制動力保持弁61の閉弁を許可する。先ず、ステップ1では、車両が停止しているか判断する。この判断は、車速センサ47からの出力に基づいてなされる。車両が停止していなければ終了に向かい、停止していればステップ2に向かう。HSAの作動は車両停止が前提だからである。ステップ2では、変速機3のギヤがニュートラルであるか判断する。この判断は、ニュートラルセンサ46の出力に基づいてなされる。ニュートラルでなければ終了に向かい、ニュートラルであればステップ3に向かう。HSAの作動は基本的にはニュートラル時になされるのである。
【0028】
ステップ3では、ブレーキペダル51が踏み込まれたか判断する。この判断は、ブレーキセンサ52(ブレーキペダル51に設けられたリミットスイッチや、ブレーキ流体圧通路60に設けられてた圧力スイッチ(設定圧力=0.5Kg/cm2 等))によってなされる。なお、圧力スイッチは圧力センサ62と兼用させてもよい。そして、ブレーキペダル51が踏み込まれていなければ終了に向かい、ブレーキペダル51が踏み込まれていればステップ4に向かう。すなわち、HSAはブレーキペダル51が踏み込まれないと作動しないのである。
【0029】
ステップ4では、ブレーキペダル51の踏み込みによって流体圧通路60aに生じたブレーキ圧が圧力センサ62によって検出され、予め設定されたP1 (2.0Kg/cm2 等)より大きいか否かを判断する。この設定圧力P1 =2.0Kg/cm2 は、運転者がニュートラルからギヤを発進段(1速)に入れたときに生じる基本アイドル回転数(アイドルアップ調整ツマミ63の操作によりアイドルアップされていない状態のアイドル回転数)におけるクリープ力よりも、当該設定圧力P1 =2.0Kg/cm2 によるブレーキ力の方が大きくなるように設定される。
【0030】
すなわち、ブレーキペダル51を踏み込んで車両を停止させたときギヤがニュートラルであればクリープ力は生じないが、その後、運転者がギヤを発進段(1速)に入れた瞬間に、エンジン1の出力軸6の回転トルクが図3に示す流体継手4を介してクラッチ8に伝わり、出力軸8の回転トルクが湿式多板クラッチ5を介して変速機3の入力軸12に伝わり、入力軸12の回転トルクがギヤインされた発進段のギヤを介して車輪58に伝わるため、車両にクリープ力が発生することになる。このクリープ力よりもブレーキ力の方が大きくなるように上記ブレーキ圧P1 =2.0Kg/cm2 が設定される。なお、運転者がギヤを発進段に入れたときには、車両を発進させるために湿式多板クラッチ5が繋がれることは勿論である。
【0031】
そして、ブレーキ圧>P1 (2.0Kg/cm2 )ならステップ5に向かいアイドルアップ手段(アイドルアップ調整ツマミ63)のアイドルアップ機能をキャンセルする。具体的には、電子ガバナ車であればエンジンECU(コントローラ)へのアイドルアップ信号をキャンセルし、機械ガバナ車であれば機械ガバナをアイドルアップさせるロッドやワイヤ等の作動を遊ばせる等する。これにより、運転者がアイドルアップ調整ツマミ63を操作しても、エンジン1はアイドルアップしなくなり、基本アイドル回転数となる。
【0032】
仮に、ステップ5および6を省略して図7のフローとすると、運転者がアイドルアップ調整ツマミ63を操作した場合、エンジン1が基本アイドル回転数よりもアイドルアップするため、そのアイドルアップによるクリープ力の増加により、クリープ力>HSA保持力(基本アイドル回転数を基準としたHSAによるブレーキ圧P1 =2.0Kg/cm2 でのブレーキ力)となり得、車両が運転者の意思に反して動きだす可能性がある。そこで、本発明ではステップ5を設け、これを回避しているのである。
【0033】
次に、ステップ6では、エンジン1の回転数がNe1 以下であるかを判断する。このNe1 は、ギヤイン時のクリープ力<HSA保持力(基本アイドル回転数を基準としたHSAによるブレーキ圧P1 =2.0Kg/cm2 でのブレーキ力)となるエンジン回転数であり、予めシミュレーションや実験等によって定められ、図例では1000rpm が用いられている。すなわち、ステップ5にてアイドルアップ機能をキャンセルしても、エンジン回転数が上記Ne1 (1000rpm) 以上である場合もあり、このときにHSAを作動(制動力保持弁を閉弁)させてしまうと、運転者がニュートラルからギヤインしたときに、クリープ力>HSA保持力となって、車両が運転者の意思に反して動きだす可能性がある。
【0034】
そこで、本発明では、ステップ6を設け、ステップ5にてアイドルアップ機能をキャンセルした後、エンジン回転数がNe1 =1000rpm 以下となったことを確認した上でステップ7にてHSAの作動を許可(制動力保持弁61の閉弁を許可)し、エンジン回転数がNe1 =1000rpm より大きければHSAの作動を許可することなく終了に向かわせ、ギヤイン時の不意の車両の動き出しを完全に防止しているのである。すなわち、ステップ6のようにエンジン回転数<Ne1 (1000rpm) のときのみHSAの作動を許可(制動力保持弁61の閉弁を許可)することで、ギヤイン時のクリープ力<HSA保持力が確保され、車両の不意の動き出しを完全に防止できるのである。
【0035】
本発明によれば、HSAを作動させる条件(ステップ1〜4)が満足されるときに、運転者がエンジン1の暖機促進等のためにアイドルアップ調整ツマミ63を操作しても、ステップ5にてアイドルアップ機能をキャンセルし、さらにエンジン回転数が所定のNe1 (1000rpm) 以下になったときのみHSAを作動させるようにしているので、HSAの作動による停止中に運転者がニュートラルからギヤインしたときアイドルアップに基づく車両の不意の動き出しを完全に防止できる。
【0036】
また、HSAの作動後(制動力保持弁61の閉弁後)、制御部56は、アクセルペダル53が踏み込まれるとHSAの解除(制動力保持弁61の開弁)を許可する。アクセルペダル53の踏み込みは、アクセルセンサ54によって検出される。
【0037】
なお、上記設定ブレーキ圧P1 (2.0Kg/cm2 )は、シミュレーションや実験等によって基本アイドル回転数においてニュートラルからギヤインしたときの車両の飛び出しを押えることのできる圧力に決定されるが、かかる発進段のギヤイン時のクリープ力のみならず、車両が下り坂に停止した場合を考慮して、上記クリープ力に下り坂による転がり力を加算した車両の飛び出し力を押えることのできる圧力(2.0Kg/cm 2 以上) としてもよい。
【0038】
また、上記設定エンジン回転数Ne1 =1000rpm も、シミュレーションや実験等によってギヤイン時のクリープ力<HSA保持力(基本アイドル回転数を基準としたHSAによるブレーキ圧P1 )となる回転数に設定されるが、上記設定ブレーキ圧P1 を2.0Kg/cm2 以上としたときには、それに応じて1000rpm 以上に設定される。
【0039】
また、上記ブレーキ圧は、ホイールシリンダ59と制動力保持弁61との間の流体圧通路60aに設けられた圧力センサ62によって検出されるので、制動力保持弁61が閉じられたとき現実のブレーキ圧を検出することになる。
【0040】
また、本実施形態では、変速機3に図3に示すような2軸式のマニュアルトランスミッションを用い、クラッチ機構2に湿式多板クラッチ5と流体継手4とを用いたものを採用したが、これに限らず変速機3に2軸式マニュアルトランスミッションの代わりに遊星歯車式のオートマチックトランスミッションを用い、クラッチ機構2には湿式多板クラッチ5を省略して流体継手4のみを採用してもよい。要は、本発明は、流体継手4を用いたことによるクリープ力の問題を防止したものであり、流体継手4を有していれば変速機3はどのような機構(ベルト式CVTやハーフトロイドCVT等)でも構わない。
【0041】
別の実施形態を図4および図5に示す。
【0042】
この実施形態は、前実施形態と同様の構成を有し、制御部56におけるHSAの制御をより詳しく設定したものである。よって、その詳しく設定されたHSA作動条件およびHSA解除条件を、夫々図4および図5を用いて説明する。
【0043】
図4はHSA作動条件を示すものである。
【0044】
先ず、ステップ11では、車速が0.5Km/h 以下であるか判断する。この判断は、車両が略停止しているか否かを検出するものであり、車速センサ47からの出力に基づいてなされる。車速が0.5Km/h 以下でなければ終了に向かい、車速が0.5Km/h 以下ならばステップ12に向かう。
【0045】
ステップ12では、減速度が小さいか判断される。この判断は、車輪58がブレーキによってロックしているか否かを検出するものであり、車速センサ47からの出力を時間微分して行われる。減速度が小さくなければ即ち減速度が大きいと、ステップ11で車速センサ47が車速が0.5Km/h 以下を検出しても車輪58がロックしている可能性があるので、HSAを作動させずに終了に向かい、減速度が小さければ、ステップ13に向かう。
【0046】
ステップ13では、ブレーキペダル51が踏み込まれたか判断する。この判断は、ブレーキセンサ52(ブレーキペダル51に設けられたリミットスイッチや、ブレーキ流体圧通路60に設けられた圧力スイッチ(設定圧力=0.5Kg/cm2 等))によってなされる。ブレーキペダル51が踏み込まれていなければ終了に向かい、ブレーキペダル51が踏み込まれていればステップ14に向かう。
【0047】
ステップ14では、ブレーキペダル51の踏み込みによって生じたブレーキ圧が圧力センサ62によって検出され、予め設定されたP1 (2.0Kg/cm2 )より大きいか否かを判断する。この設定圧力P1 =2.0Kg/cm2 は、前実施形態と同様に運転者がニュートラルからギヤを発進段に入れたときに生じる基本アイドル回転数でのクリープ力よりも、当該設定圧力P1 =2.0Kg/cm2 によるブレーキ力の方が大きくなるように設定される。
【0048】
ステップ14における判断は、ブレーキ流体圧通路60aに設けられた圧力センサ62が予め設定されたP1 (2.0Kg/cm2 )を検出したことによってなされる。ブレーキ圧がP1 (2.0Kg/cm2 )以下なら終了に向かい、ブレーキ圧がP1 (2.0Kg/cm2 )より大きければステップ15へ向かう。これにより、ブレーキ力が発進ギヤ段における基本アイドル回転数時のクリープ力より弱い状態で制動力保持弁61が閉じられることを防止でき、運転者がギヤをニュートラルから発進段にギヤインしたときの車両の飛び出しを未然に回避できる。
【0049】
ステップ15では、パーキングブレーキがオフであるか判断する。この判断は、パーキングブレーキレバー50に設けられたパーキングブレーキセンサ49の出力に基づいてなされる。パーキングブレーキがオフでなければ即ちパーキングブレーキがオンなら終了に向かい、パーキングブレーキがオフならステップ16に向かう。パーキングブレーキがオンならば、HSAを作動させなくとも車両を停止させることができるからである。
【0050】
ステップ16では、HSA解除スイッチ55がオフであるか判断する。この判断は、運転室内に設けられたHSA解除スイッチ55の出力に基づいてなされ、HSA解除スイッチ55がオフでなければ即ちオンならば終了に向かい、HSA解除スイッチ55がオフならばステップ17に向かう。運転者の意思を反映したものである。すなわち、HSAの作動条件が揃っても、運転者がHSAを作動させたくないと思ってHSA解除スイッチ55をオンしたときには、HSAは作動しない。
【0051】
ステップ17では、エンジン1が運転されているか判断する。この判断は、エンジンセンサ48(ACGの出力センサ)によってなされ、エンジン1が運転されてなければ終了に向かい、エンジン1が運転中であればステップ18に向かう。エンジン1が停止していれば、ニュートラルからギヤインしたときの車両の飛び出しは生じず、HSAを作動させる必要がないからである。
【0052】
ステップ18では、本システムの故障診断を行い、システムが正常であるか判断される。この故障診断は、図2に示す各センサ46、47、48、49、52、54、55、62等が正常であるか否かを夫々検出して行う。そして、異常であれば終了に向かい、正常であればステップ19に向かう。システムの異常時にHSAを作動させようとしても、正常な作動は不可能だからである。
【0053】
ステップ19では、ギヤがニュートラルか判断する。この判断は、変速機3のニュートラルセンサ46からの出力によってなされる。ギヤがニュートラルならばステップ21に向かい、ギヤがニュートラルでなければ即ちギヤイン状態ならばステップ20に向かう。ステップ20では、アクセルペダル53がアイドル位置か判断される。この判断は、アクセルセンサ54の出力に基づいてなされる。
【0054】
そして、アクセルペダル53がアイドル位置ならば、ステップ21に向かい、アクセルペダル53がアイドル位置になければ即ちアクセルペダル53が踏み込まれていれば、HSAを作動することなく終了へ向かう。アクセルペダル53が踏み込まれているということは、運転者に発進の意思があると考えられ、HSAを作動させる必要はないからである。
【0055】
ステップ21では、アイドルアップ調整ツマミ63によるアイドルアップ機能をキャンセルする。キャンセルの具体的方法は、前実施形態と同様である。これにより、運転者が暖機促進のためにアイドルアップ調整ツマミ63を操作してもエンジン1は基本アイドル回転数からアイドルアップしなくなり、アイドルアップによるクリープ力の増大は生じない。
【0056】
ステップ22では、エンジン回転数が1000rpm 以下か判断する。この判断は、図2および図3に示すエンジン回転センサ64の出力に基づいてなされる。1000rpm という設定回転数は、その回転数におけるギヤイン時のクリープ力<HSA保持力(基本アイドル回転数を基準としたHSAによるブレーキ圧P1 =2.0Kg/cm2 でのブレーキ力)となる回転数であり、予めシミュレーションや実験等によって定められる。
【0057】
そして、エンジン回転数が1000rpm 以下ならステップ23に向かい、HSAが作動される(制動力保持弁61が閉じられる)。これにより、そのときブレーキペダル51が踏み込まれて発生したブレーキ力が、ブレーキペダル51から足を放した後も保持され、車両の停止が保持される。そして、そのブレーキ力は、ステップ14を満足しているため、ブレーキ圧=2.0Kg/cm2 以上であり、発進段にギヤインしたときの基本アイドル回転数におけるクリープ力に対抗できる。
【0058】
また、そのブレーキ力は、ステップ21を経ているため、アイドルアップ調整ツマミ63のアイドルアップ機能がキャンセルされており、基本アイドル回転数からのアイドルアップによるクリープ力の増大は生じず、また、ステップ21を満足するため、エンジン回転数が1000rpm 以下であり、そのときの回転数におけるギヤイン時のクリープ力<HSA保持力(基本アイドル回転数を基準としたHSAによるブレーキ圧P1 =2.0Kg/cm2 でのブレーキ力)が確保される。
【0059】
このように、ステップ23にてHSAが作動するときのブレーキ力は、ステップ14、21および22を満足しているため、運転者が暖機促進のためにアイドルアップ調整ツマミ63を操作しても、発進段ギヤイン時におけるクリープ力に対抗でき、車両の不意の動き出しを防止できる。
【0060】
こうしてステップ23にてHSAが作動された(制動力保持弁61が閉じられた)後、図5に示すフローによってHSAが解除される(制動力保持弁61が開かれる)。すなわち、図5はHSA解除条件を示すものである。
【0061】
先ず、ステップ31では、パーキングブレーキがオンか判断される。この判断は、パーキングブレーキセンサ49の出力に基づいてなされる。そして、パーキングブレーキがオンならステップ36へ向かいHSAが解除(制動力保持弁61が開弁)され、パーキングブレーキがオンでなければステップ32に向かう。パーキングブレーキがオンならば、HSAを解除しても車両を停止させることができるからである。
【0062】
ステップ32では、車速が4.5Km/h 以上であるか判断する。この判断は、車速センサ47からの出力に基づいてなされる。そして、車速が4.5Km/h 以上であればステップ36へ向かいHSAが解除(制動力保持弁61が開弁)され、車速が4.5Km/h より低ければステップ33に向かう。車速が4.5Km/h 以上ならば車両が既に動いておりHSAを作動させる必要がないからである。
【0063】
ステップ33では、HSA解除スイッチ55がオンか判断する。この判断は、運転室内に設けられたHSA解除スイッチ55の出力に基づいてなされる。そして、HSA解除スイッチ55がオンならステップ36へ向かいHSAが解除(制動力保持弁61が開弁)され、HSA解除スイッチ55がオフならばステップ34に向かう。運転者の意思を反映したものである。
【0064】
ステップ34では、ギヤがニュートラルか判断する。この判断は、変速機3のニュートラルセンサ46からの出力に基づいてなされる。そして、ギヤがニュートラルであれば終了に向かい、ギヤがニュートラルでなければ即ちギヤイン状態ならステップ35に向かう。ギヤがニュートラルならば運転者に車両発進の意思はなく、HSAの作動を保持(制動力保持弁61の閉弁を保持)すべきだからである。
【0065】
ステップ35では、アクセルペダル53が踏み込まれたか判断される。この判断は、アクセルセンサ54の出力に基づいてなされる。そして、アクセルペダル53が踏み込まれていればステップ36に向かいHSAが解除(制動力保持弁61が開弁)され、アクセルペダル53が踏み込まれていなければ終了に向かう。運転者の車両発進の意思は、最終的にはギヤイン状態におけるアクセルペダル53の踏み込みの有無によって判断できるため、これをHSA解除(制動力保持弁61開弁)の条件としたのである。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る車両の坂道発進補助装置によれば、変速機のギヤイン時に所定のクリープ力を生じさせる流体継手とアイドルアップ手段とを備えた車両において、アイドルアップによりクリープ力が増大することで生じるHSA作動中の車両の不意の飛び出しを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両の坂道発進補助装置(HSA)の作動の条件を示すフロー図である。
【図2】上記HSAのシステムを示す概要図である。
【図3】上記HSAの変速機とクラッチ機構とを示す説明図である。
【図4】上記HSAの別の実施形態を示すHSA作動条件のフロー図である。
【図5】上記HSAの別の実施形態を示すHSA解除条件のフロー図である。
【図6】本発明者が開発中のHSAの作動の条件を示すフロー図である。
【図7】本発明者が開発中の別のHSAの作動の条件を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 エンジン
3 変速機
4 流体継手
51 ブレーキペダル
53 アクセルペダル
56 制御部
57 マスタシリンダ
59 ホイールシリンダ
60 流体圧通路
61 制動力保持弁
62 圧力センサ
63 アイドルアップ手段としてのアイドルアップ調整ツマミ
64 エンジン回転センサ
Claims (3)
- エンジンと変速機との間に介設され変速機のギヤイン時に所定のクリープ力を生じさせる流体継手と、ブレーキ力を保持する制動力保持弁と、前記変速機のギヤがニュートラルのときに前記エンジンのアイドルアップ機能を禁止するアイドルアップ禁止手段と、前記アイドルアップ禁止手段により前記アイドルアップ機能が禁止されると前記制動力保持弁によるブレーキ力保持を許可する制御装置とを備えることを特徴とする車両の坂道発進補助装置。
- エンジンと変速機との間に介設され変速機のギヤイン時に所定のクリープ力を生じさせる流体継手と、ブレーキ力を保持する制動力保持弁と、アクセルペダルのアイドル位置を検出するアクセルセンサと、前記アクセルセンサがアイドル位置を検出すると前記エンジンのアイドルアップ機能を禁止するアイドルアップ禁止手段と、前記アイドルアップ禁止手段により前記アイドルアップ機能が禁止されると前記制動力保持弁によるブレーキ力保持を許可する制御装置とを備えることを特徴とする車両の坂道発進補助装置。
- 前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転検出手段をさらに備え、前記制御装置は、前記アイドルアップ禁止手段により前記アイドルアップ機能が禁止され、且つ前記エンジン回転検出手段により所定の回転数以下であることが検出されたときに、前記制動力保持弁によるブレーキ力保持を許可することを特徴とする請求項1又は2記載の車両の坂道発進補助装置。
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