JP4705534B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に係り、詳しくは着用状態で中高部が形成される一方、個装された製品状態ではこの中高部が嵩張らないようにした吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネートシート不織布などの不透液性バックシートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性トップシートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
この種の吸収性物品においては、身体へのフィット性を向上させ、体液をすばやく吸収するとともに、臀部の溝などを伝う体液の漏れを防止するため、吸収体に嵩高な中高部を形成するようにしたものが知られている。例えば、下記特許文献1では、透液性表面シートと、不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在され、かつ前記吸収体の一部に表面側に増厚された中高部を有するとともに、少なくとも体液排出部領域において前記中高部の外側に凹状の防漏溝が形成された吸収性物品において、前記防漏溝は中高部の側部より所定距離だけ離間し、前記防漏溝と前記中高部側部との離間域に前記防漏溝部吸収体よりも厚くかつ吸収体の標準部よりも薄く段状に形成されるとともに、前記防漏溝部吸収体よりも低密度でかつ前記中高部吸収体より高密度の圧搾吸収体領域を形成した吸収性物品が開示されている。
また、下記特許文献2では、縦長の本体部と、前記本体部の表面に位置して液を吸収して保持する機能を有する縦長の表面構造体とが設けられている吸収性物品において、本体部と固定された前方部分と、本体部と固定されない後方自由部分とに区分された表面構造体が形成された吸収性物品が開示されている。
特開2002−345888号公報 特開2003−79662号公報
しかしながら、吸収体中高部は体液の漏れを防止する点では効果的であるけれども、吸収体の総厚が増すことにより個装状態で嵩張るようになり、携帯や取り扱いに不便となる問題があった。
上記特許文献2記載の吸収性物品も同様に、着用状態では、中高に形成された前方部分と後方自由部分とが、身体の溝にフィットすることにより、液の漏れを防止するのに有効であるものの、吸収性物品の包装状態(以下「製品状態」という)においては、前記中高に形成された前方部分及び後方自由部分が嵩張って、携帯や取り扱いに不便であった。
そこで、本発明の主たる課題は、使用状態で身体へのフィット性を向上させるための中高部を備えることにより体液の漏れを防止しながら、個装された製品状態で前記中高部が嵩張らないようにした吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、表面側に配置される透液性表面シートと、裏面側に配置される裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記吸収体に表面側からの窪み部分が存在し、この窪み部分に使用前状態は没入状態で収容され、使用時に、一端側を支点として吸収体面上に折り返すことにより中高部を形成する中高形成用吸収体を備えることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の本発明では、中高形成用吸収体が、使用前状態では吸収体の表面側からの窪み部分に没入状態で収容され、使用時に、一端側を支点として吸収体面上に折り返されることにより、中高部が形成されるようになっている。これにより、使用状態では、前記中高部が排血口から臀部にかけての身体の溝に密着し、体液の漏れを確実に防止できる。さらに、吸収体表面に窪み部分が形成されることにより、体液を一時的に貯留し周囲の吸収体に吸収させることができるため、より確実に体液の漏れが防止できるようになる。
一方、製品状態においては、前記中高部形成用吸収体が、前記窪み部分に没入して収容され、吸収性物品(吸収体)の表面が平坦な状態となっている。これにより、個装された製品状態では前記中高部が嵩張らない吸収性物品とすることができる。
請求項2に係る本発明として、前記吸収体は裏面側に透液性シートを備え、前記中高形成用吸収体は、吸収体の内方側において、前記支点となる一端の接続部分を除く他辺が周囲の吸収体から縁切りされるとともに、前記他辺において前記透液性表面シートと前記裏面側の透液性シートとが実質的に接合されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の本発明は、前記中高形成用吸収体の第1の形成態様を示したものである。具体的には、前記吸収体は裏面側に透液性シートを備え、前記中高形成用吸収体は、吸収体の内方側において、前記支点となる一端の接続部分を除く他辺が周囲の吸収体から縁切りされるとともに、前記他辺において前記透液性表面シートと前記裏面側の透液性シートとが実質的に接合されている。前記他辺の縁切りは、前記透液性表面シートと前記裏面側の透液性シートとが実質的に結合するようにエンボスをかけ、該エンボスに沿って切り抜くように切断することにより形成されるか、前記吸収体のパターン積繊時に、前記他辺に相当する形状の型を配設しておき、周囲の吸収体からの縁切り部を形成するとともに、積繊後にこの縁切り部において、前記透液性表面シートと前記裏面側の透液性シートと熱融着或いはホットメルトなどの接着剤により接合し、該接合線に沿って切り抜くように切断することにより形成される。これにより、前記中高形成用吸収体の縁切り面において、側面部が前記透液性シート及び透液性表面シートによって被覆され綿状の吸収体が露出することが無いとともに、窪み部分においても吸収体が露出せず形状安定性が図れ、体液の吸収性が維持できる。なお、裏面側に透液性シートを備えるのは前記中高形成用吸収体を折り返した状態で、肌との接触面が透液性である必要があるからである。また、前記「実質的に接合」とは、前述のように、透液性表面シートと前記裏面側の透液性シートとが実質的に結合するようにエンボスをかけ、該エンボスに沿って切り抜くように切断する場合は、前記透液性表面シートと前記裏面側の透液性シートとの間に、圧縮された吸収体が介在することになるが、この介在された吸収体部分は極度に高密度化かつ熱によって固定化された状態となっており、透液性表面シートと前記裏面側の透液性シートとが実質的に接合されたものとみることができるためである。
請求項3に係る本発明として、前記中高形成用吸収体は透液性シートによって囲繞された別体の吸収体とされ、一端を前記吸収体の窪みを形成する壁面部に接合することにより設けられている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の本発明は、前記中高形成用吸収体の第2の形成態様を示したものである。具体的には、前記中高形成用吸収体は透液性シートによって囲繞された別体の吸収体とされ、一端を前記吸収体の窪みを形成する壁面部に接合することにより設けられている。これにより、吸収性物品の製造が容易化できる。
請求項4に係る本発明として、使用時に、前記中高形成用吸収体による中高部が排血部を含む領域に形成されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明は、使用時に、前記中高形成用吸収体による中高部が排血部を含む領域に形成されるようにしたものであり、局部の窪みに前記中高形成用吸収体が密着することにより体液の漏れを確実に防止することができる。
請求項5に係る本発明として、前記吸収体は、上層吸収体と下層吸収体とからなり、前記上層吸収体に前記中高形成用吸収体が形成されている請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明は、吸収体を上層吸収体と下層吸収体とからなる2層の吸収体構造とし、上層側吸収体において前記中高形成用吸収体を形成するようにしたものである。吸収体表面の窪み部分が体液の一時貯留場所として機能する際、下層に吸収体が存在することにより体液を迅速に吸収させることができる。
請求項6に係る本発明として、前記中高形成用吸収体を吸収体面上に折り返した状態を保持する止着手段を備える請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明は、前記中高形成用吸収体を吸収体面上に折り返した状態を保持する止着手段を備えるものである。前記止着手段を備えることにより、折り返した中高形成用吸収体をその状態に保持できるとともに、使用時におけるズレを防止することができる。なお、止着手段としては、両面粘着テープなどが好適に使用される。
請求項7に係る本発明として、前記中高形成用吸収体の前方側と前記吸収性物品の後方側とを糸状物又は帯状物などの連結部材によって連結しておき、個装された吸収性物品を展開した際に、前記中高形成用吸収体が自動的に起立するようにしてある請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
以上詳説のとおり本発明によれば、使用状態で身体へのフィット性を向上させるための中高部を備えることにより体液の漏れを防止しながら、個装された製品状態で前記中高部が嵩張らないようにできる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。図1は、製品状態における本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断平面図である。
生理用ナプキン1は、主にはパンティライナー、生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッドなどの用途に供されるもので、例えば図1に示されるように、不透液性裏面シート2(以下、単に裏面シートという。)と、少なくとも表面側に配置され、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3(以下、単に表面シートという。)との間に、クレープ紙4Aによって囲繞された吸収体4が介在されるとともに、両側部に夫々サイド不織布5,5を有する構造となっている。前記吸収体4の周囲においては、前記裏面シート2と表面シート3又はサイド不織布5とがホットメルト接着剤等の接着手段によって接合されている。
前記裏面シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他に防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
前記表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアスルー法は嵩高でソフトである点で優れている。
サイド不織布5,5を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を撥水加工したものなどを用いることができる。
これら裏面シート2と表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばパルプ中に高吸水性樹脂を混入したもの、或いはパルプ中に化学繊維を混入させるとともに、高吸水性樹脂を混入したものが使用される。前記吸収体4は、図示のように、形状保持、および経血等を速やかに拡散させるとともに、一旦吸収した経血等の逆戻りを防止するためにクレープ紙4Aによって囲繞するのが望ましい。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
前記高吸水性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。前記高吸水性樹脂の含有率は10〜60%とするのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が10%未満の場合には、十分な吸収能を与えることができず、60%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなる。
本発明では特に、吸収体4に表面側からの窪み部分9が存在し、この窪み部分9に使用前状態は没入状態で収容され、使用時に、一端側を支点として吸収体面上に折り返すことにより中高部を形成する中高形成用吸収体6が設けられている。すなわち、前記中高形成用吸収体6は、使用前状態においては図1乃至図3に示されるように、図示例では吸収体4の前側に形成された窪み部分9に没入され、使用状態においては図4及び図5に示されるように、図示例では後側端を支点として吸収体面上に折り返すことにより中高部6Aを形成するようになっている。したがって、使用前の個装された製品状態では、前記中高部6Aが嵩張らない吸収性物品とすることができ、コンパクト化でき、携行の利便性が向上できる。一方、使用状態では、前記中高部が排血口から臀部にかけての身体の溝に密着し、体液の漏れを確実に防止するとともに、吸収体表面に窪み部分9が形成されることにより、体液を一時的に滞留させ吸収体4に吸収させるため、より確実に体液の漏れが防止できるようになる。
なお、前記窪み部分9は、吸収体4を貫通するように形成しても良いし、吸収体4の表面側から掛けたエンボスによって形成してもよい。
(中高形成用吸収体6の第1形態例)
本発明の第1形態例に係る生理用ナプキン1について、図1〜図3に基づいて詳述する。
図示されるように、吸収体4の裏面側に透液性シート3bを備える。この透液性シート3bは表面シート3を裏面側まで延在させたものでもよく、或いは表面シート3とは別体のシートを配設することでもよい。
前記吸収体4の内方側において、支点となる一端(図示例では後側端)の接続部分7を除く他辺が、周囲の吸収体4から縁切りされるとともに、前記他辺において表面シート3と裏面側の透液性シート3bとが実質的に接合されるようにする。前記他辺の縁切りについて詳述すると、図4、図5に示されるように、縁切りの第1形態は、表面シート3と裏面側の透液性シート3b(図示例では吸収体4を囲繞する表面シート3)とが実質的に接合するようにエンボス8をかけ、該エンボス線8に沿って切り抜くように切断することにより形成される。また、縁切りの第2形態は、吸収体4のパターン積繊時に、前記他辺に相当する形状の形材を固設しておくことにより、図6に示されるように、他辺に相当する形状で吸収体に縁切り8Aを形成するとともに、積繊後に、この縁切り部8Aにおいて、表面シート3と裏面側の透液性シート3bとを熱融着によって接合するか、ホットメルトなどの接着剤により接合した後、この接合線に沿って切り抜くように切断することにより形成される。これにより、縁切り壁面においても表面シート3及び透液性シート3bによって被覆され、中高形成用吸収体6及び窪み部分9においても吸収体4が露出せず形状安定性が図れるとともに、体液の吸収性が維持できるようになる。
この中高形成用吸収体6は、前述の通り、使用時には、身体の溝へ密着して体液を効率よく吸収し漏れを防止するための中高部6Aであるため、該中高形成用吸収体6は、使用時に排血口対応領域Hに対応するように形成されることが望ましい。また、図4及び図5に示されるように、図示例では、使用時に中高形成用吸収体6を後方側に折り返したことにより、排血口対応領域Hの前方に窪み部分9が形成されるようになる。この窪み部分9は、体液が大量に排出された際、体液を一時的に滞留して周囲の吸収体4に徐々に吸収させる機能を有する。これにより、一度に大量の体液が排出された場合の漏れ対策が可能になるとともに、体液の一時的貯留により確実に体液の漏れを防止できるようになる。
また、図7に示されるように、前記吸収体は、上層吸収体4と下層吸収体4aとからなり、前記上層吸収体4に中高形成用吸収体6が形成された構成とすることができる。これにより、窪み部分9に流入した体液をより速やかに下層吸収体4aに吸収させることができるとともに、吸収性能の増大が向上できる。
また、前記中高形成用吸収体6には、中高形成用吸収体6を吸収体面上に折り返した状態を保持するための止着手段を備えるようにしてもよい。前記止着手段は、例えば、吸収体面上に折返した状態で表面シート3に接する面に、表面が剥離紙で保護された両面テープを貼付しておき、使用時に前記剥離紙を剥がして、前記表面シート3と接着可能なように構成することができる。
さらに前記中高形成用吸収体6は、図8に示されるように、該中高形成用吸収体6の前方側と生理用ナプキン1の後方側とを糸状物又は帯状物などの連結部材10によって連結しておき、個装された生理用ナプキン1を展開した際に、中高形成用吸収体6が自動的に起立する構成とすることができる。これにより、製品状態、例えば長手方向に三つ折りされた状態から、使用時に生理用ナプキン1の後側を展開すると、連結体10によって連結された中高形成用吸収体6が同時に折り返されるようになり、使用時に中高形成用吸収体6を折り返す手間が省けるとともに、使用状態において中高部6Aのズレをある程度抑制することができるようになる。
なお、中高形成用吸収体6の接続部分7での折返しを容易にするため、接続部分7に所定深さのエンボス加工を施すようにしてもよい。
(中高形成用吸収体6の第2形態例)
第2形態例に係る生理用ナプキン1は、図9及び図10に示されるように、窪みに対応する刳り抜き部が形成された吸収体4を使用することによって、表面シート3によって覆われた窪み部分11が形成され、一方中高形成用吸収体6は、透液性シート12によって囲繞された別体の吸収体13とされ、窪み部分11に嵌合させるとともに、その後側端を吸収体4の窪み部分11を形成する壁面部に、ホットメルト接着剤等の接着手段によって接合した例である。このように、別体で形成された中高形成用吸収体6を接合して構成することにより、生理用ナプキン1の製造が容易化できる。その他、本第2形態例に係る中高形成用吸収体6の機能等は、前記第1形態例と同様である。
〔他の形態例〕
(1)中高形成用吸収体6は、上記第1形態例及び第2形態例で示した矩形形状以外に、例えば図11(A)に示されるように、前側が幅広の形状としても良い。これにより、使用状態において、臀部後方を幅広く覆う中高部6Aが形成され、吸収した体液を効率よく拡散できるとともに、臀部の溝を伝う漏れを防止することができるようになる。さらに、中高形成用吸収体6は、図11(B)に示されるように、生理用ナプキン1の表面に複数箇所設けるようにしても良い。
(2)上記形態例では、吸収体4を全長にわたって均一な目付けで形成するように図示されていたが、窪み部分9が形成される側の吸収体4を高い目付けに形成しても良い。これにより、使用時に窪み部分9が形成されても吸収性能が低下することがない。また、窪み部分9が形成される周囲の吸収体4において高吸水性樹脂を他よりも多く混入するようにしてもよい。
(3)上記形態例では、中高形成用吸収体6は、使用前状態で図1乃至図3に示されるように、吸収体4の前側に形成された窪み部分9に没入され、使用状態で図4及び図5に示されるように、該中高形成用吸収体6の後側端を支点として後側の吸収体面上に折り返すことにより中高部6Aを形成するようにしたが、図12及び図13に示されるように、使用状態で吸収体4の後側に形成された窪み部分9に没入され、使用状態で中高形成用吸収体6の前側端を支点として前側の吸収体面上に折り返すことにより中高部6Aを形成するようにしても良い。これにより、使用状態で中高部6Aの後方に窪み部分9が形成されるようになり、臀部の溝を伝う後漏れを効果的に防止することができる。
本発明に係る生理用ナプキン1の使用前状態の一部破断平面図である。 そのII−II断面図である。 そのIII−III断面図である。 本発明に係る生理用ナプキン1の使用時の一部破断平面図である。 そのV−V断面図である。 吸収体4の積繊形態を示す斜視図である。 多層構造の吸収体4とした場合の図4のV−V断面図である。 連結体10の使用状態を示す生理用ナプキン1の縦断面図である。 本発明の第2形態例に係る生理用ナプキン1の使用前状態の一部破断平面図である。 そのX−X断面図である。 (A)、(B)は他の形態例に係る生理用ナプキン1の使用前状態の平面図である。 他の形態例に係る生理用ナプキン1の使用時の平面図である。 そのXIII−XIII断面図である。
符号の説明
1…生理用ナプキン、2…裏面シート、3…表面シート、3b・12…透液性シート、4・13…吸収体、4A…クレープ紙、5…サイド不織布、6…中高形成用吸収体、7…接続部分、8…エンボス線、9…窪み部分、10…連結体、11…窪み部分

Claims (7)

  1. 表面側に配置される透液性表面シートと、裏面側に配置される裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記吸収体に表面側からの窪み部分が存在し、この窪み部分に使用前状態は没入状態で収容され、使用時に、一端側を支点として吸収体面上に折り返すことにより中高部を形成する中高形成用吸収体を備えることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記吸収体は裏面側に透液性シートを備え、前記中高形成用吸収体は、吸収体の内方側において、前記支点となる一端の接続部分を除く他辺が周囲の吸収体から縁切りされるとともに、前記他辺において前記透液性表面シートと前記裏面側の透液性シートとが実質的に接合されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記中高形成用吸収体は透液性シートによって囲繞された別体の吸収体とされ、一端を前記吸収体の窪みを形成する壁面部に接合することにより設けられている請求項1記載の吸収性物品。
  4. 使用時に、前記中高形成用吸収体による中高部が排血部を含む領域に形成されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収体は、上層吸収体と下層吸収体とからなり、前記上層吸収体に前記中高形成用吸収体が形成されている請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記中高形成用吸収体を吸収体面上に折り返した状態を保持する止着手段を備える請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
  7. 前記中高形成用吸収体の前方側と前記吸収性物品の後方側とを糸状物又は帯状物などの連結部材によって連結しておき、個装された吸収性物品を展開した際に、前記中高形成用吸収体が自動的に起立するようにしてある請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品。
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