JP4704811B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤにかかり、特に、偏摩耗の抑制及び氷雪上性能に優れた空気入りタイヤに関する。
従来、冬用の空気入りタイヤでは、タイヤトレッドパターンのブロックにタイヤ軸方向に沿ったサイプエッジを付加して氷雪路面上における発進時の加速性、制動性を向上させている。
しかしながら、サイプエッジを増やすことでブロックの剛性が低下し、特に積載量が多い車両では、ドライ路面での耐摩耗性能が低下し、また、走行中にタイヤがタイヤ幅方向側から入力を受けた場合に、ブロックのタイヤ周方向のエッジ部に偏摩耗(リバーウェア)の核が発生しやすく、さらに偏摩耗が進展していくと偏摩耗同士が繋がる虞がある。ブロックのタイヤ周方向エッジ部が偏摩耗により繋がった場合には、タイヤ周方向エッジ部の氷雪路面を引っ掻く力(以下エッジ効果)が低下する。また、ブロック踏面の表面積が偏摩耗により減少するので、ブロック踏面と氷雪路面間の接地面積も減少し、ブロック踏面と氷雪路面間の摩擦力(以下表面摩擦力)が低下するという問題があった。特に、ブロックに発泡ゴムを用いた空気入りタイヤの場合においては、発泡していないゴムを用いた場合よりタイヤ幅方向からの入力に対して偏摩耗が発生しやすい問題点がある。例えば、図9に示すようにジグザグ状のサイプ104を備えるブロック102がタイヤ幅方向側(矢印W方向)から入力を受けた場合、まず、ブロック102の周方向エッジ106に偏摩耗の核が発生する。次に、偏摩耗が進展していき偏摩耗同士が繋がる(図9に二点差線で示す)。その結果、氷雪路面に対するブロック102のエッジ効果及び表面摩擦力が低下して氷雪路面上でのコーナリング性能が低下する虞がある。
一方、特許文献1には、タイヤトレッドパターンのブロック118に、タイヤ幅方向(矢印W方向)の端部側にのみタイヤ周方向(矢印S方向)に沿ってブロック118の踏面120に対してブロック118の深さ方向(矢印D方向)に延びる複数の小孔132を千鳥状に配置し、ブロック118のタイヤ幅方向(矢印W方向)の端部側の剛性を低下させる空気入りタイヤが開示されている。例えば図10に示すように、ブロック118が、タイヤ幅方向側(矢印W方向)から入力を受けた場合に、入力側のブロック幅方向(矢印W方向)の端部側に生ずる接地圧の上昇が抑制される。その結果、タイヤ幅方向(矢印W方向)の端部側の接地圧上昇を原因とする周方向エッジ126への偏摩耗の発生が抑制される。
特開2002−2222公報
さて、従来例にある冬用の空気入りタイヤに、特許文献1に記載の空気入りタイヤの特徴を加えた空気入りタイヤにタイヤ幅方向(矢印W方向)から入力を加えた場合は、ブロック118の周方向エッジ126に偏摩耗150の核が発生するのが抑制され、仮に、偏摩耗150が発生し、進展したとしても周方向エッジ126側に千鳥状に配置されている小孔132と小孔132とで偏摩耗150をタイヤ幅方向(矢印幅方向)に対して分断し、偏摩耗150同士の連結を抑制する作用がある。(図10に示すように偏摩耗を分断することができる。)これにより、周方向エッジ126のエッジ効果の低下が抑制され、タイヤと氷雪路面間の表面摩擦力の低下も抑制される。しかしながら、市場では、摩耗後における、更なる周方向エッジのエッジ効果の維持及び、タイヤと氷雪路面間の表面摩擦力の維持が期待されている。
本発明は、上記事実を考慮し、従来よりも空気入りタイヤの幅方向入力条件下での偏摩耗の発生及び進展を抑制して摩耗後でも高い氷雪上性能を維持することができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る空気入りタイヤは、タイヤトレッドに設けられ、タイヤ周方向に沿って延びる複数の主溝と前記主溝に交差する複数のラグ溝とで区分けされ、タイヤ幅方向に沿って延びるサイプを前記タイヤ周方向に複数備えるブロック状の陸部と、前記陸部の前記タイヤ幅方向の端部側に前記タイヤ周方向に沿って複数設けられ、前記陸部の踏面に開口を前記陸部の内部に底部を有し、前記タイヤ幅方向に対して前記開口と前記底部との位置が異なる小孔と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、氷路面走行中は、陸部のエッジ及びサイプのエッジが氷路面を引っ掻き(エッジ効果)、サイプが氷表面の水膜を吸い上げることにより(以下排水効果)、タイヤは陸部踏面と氷路面との間の高い摩擦係数を利用して高い走行性能が得られる。
また、小孔が、陸部のタイヤ幅方向の端部側の剛性を低下させているので、陸部がタイヤ幅方向から入力を受けても、入力を受けた側の端部の接地圧の上昇が抑制される。これによって、陸部のタイヤ幅方向の端部側の接地圧上昇が原因とされる偏摩耗の核の発生が抑制される。
一方、タイヤトレッドが摩耗すると、小孔の開口の位置がタイヤ幅方向に変位する。小孔の開口の位置が変位することで、陸部のタイヤ幅方向の端部側における剛性が変化するため、タイヤトレッドの摩耗後においても偏摩耗の進展が抑制され、氷雪上性能が維持される。
このように、空気入りタイヤの幅方向入力条件下での偏摩耗の発生及び進展を抑制して摩耗後でも高い氷雪上性能を維持することができる。
本発明の請求項2に係る空気入りタイヤは、請求項1の空気入りタイヤにおいて、前記小孔の開口は、タイヤ径方向外方から前記踏面を見た場合に千鳥状に配置されることを特徴とする。
上記構成によれば、請求項1に記載の作用に加え以下の作用が奏せられる。小孔が、陸部のタイヤ幅方向端部の踏面に千鳥状に配置されるので、更に偏摩耗が抑制される。
本発明の請求項3に係る空気入りタイヤは、請求項1又は2の空気入りタイヤにおいて、複数の前記小孔は、第一の小孔と第二の小孔とを有し、前記第一の小孔は、前記開口が前記陸部の前記タイヤ幅方向の中央側に位置し、前記底部が前記陸部のタイヤ幅方向の端部側に位置し、前記第二の小孔は、前記開口が前記陸部の前記タイヤ幅方向の端部側に位置し、前記底部が前記陸部の前記タイヤ幅方向の中央側に位置し、前記第一の小孔と前記第二の小孔とが前記タイヤ周方向に沿って交互に配置されることを特徴とする。
上記構成によれば、請求項1又は2に記載の作用に加え以下の作用が奏せられる。タイヤトレッドの摩耗が進行していくと、第一の小孔の開口の位置が中央側から端部側へ、第二の小孔の開口の位置が端部側から中央側へと変位する。周方向エッジに、仮に偏摩耗が発生しても、タイヤトレッドの摩耗が進行していくと、第一の小孔の開口の位置と第二の小孔の開口の位置とがタイヤ幅方向に対して変位するので、陸部のタイヤ幅方向の端部側の剛性が変化し、偏摩耗の核の発生の位置が変化する。これにより、陸部がタイヤ幅方向からの入力を受けても今までの偏摩耗は進展が抑制され、タイヤトレッドの摩耗が進行するとともに偏摩耗は徐々に消滅する方向となる。仮に、偏摩耗が新たな位置に発生したとしても、タイヤトレッドは既に摩耗が進行しており、摩耗末期までの寿命は短い為、新たな偏摩耗は、摩耗末期においても大きくなりにくい。
本発明の請求項4に係る空気入りタイヤは、請求項1乃至3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記小孔は、踏面側では前記踏面に対して垂直となることを特徴とする。
上記構成によれば、請求項1乃至3の何れか1項に記載の作用に加え以下の作用が奏せられる。タイヤ新品時に小孔が踏面に対して垂直なので、走行中、小孔のエッジが氷雪路面に対して全周に亘って垂直となり、高いエッジ効果が得られ、スタッドレスタイヤとして使用する摩耗前期において、高い氷雪上性能を得ることができる。
また、小孔は、加硫工程時にモールドに設けられたピン状部材により形成される。モールドにピン状部材を取り付ける場合に、モールドに対してピン状部材を垂直に取り付けるのであれば取付作業が容易となり、それ以外の方向に(例えば斜め方向)に取り付けるのであれば、取付作業が困難となる。すなわち、踏面に対して小孔が垂直部を有することでモールド金型作成作業が容易になる。
本発明の請求項5に係る空気入りタイヤは、請求項4に記載の空気入りタイヤにおいて、前記小孔の垂直部分の長さをf、前記主溝の深さをHとしたときに、0.20H≦f≦0.5Hを満たすことを特徴とする。
上記構成によれば、請求項4に記載の作用に加え以下の作用が奏せられる。例えば、一般的なスタッドレスタイヤの場合、トレッドが50%摩耗するとスタッドレスタイヤとしての使用限度となる。ここで、小孔の垂直部分の長さfをf>0.5Hにすると小孔がタイヤ幅方向に変位する前にスタッドレスタイヤとしての使用限度がくる。したがって、スタッドレスタイヤとしての使用中に偏摩耗抑制効果が十分に得られない。f<0.20Hにすると垂直部分がほとんどないため、スタッドレスタイヤとしての使用中に氷路面に対して十分なエッジ効果が得られない。また、垂直部分が短かいと、発生した偏摩耗を十分に小さくする前に陸部端部側の剛性が変化してしまうため、別のところに偏摩耗が発生して偏摩耗同士が連結する虞がある。従って、0.20H≦f≦0.5Hが好ましい。
本発明の請求項6に係る空気入りタイヤは、請求項1乃至5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記小孔の直径をdとしたときに、0.7mm≦d≦2.5mmを満たすことを特徴とする。
上記構成によれば、請求項1乃至5の何れか1項に記載の作用に加え以下の作用が奏せられる。通常、小孔は、タイヤ加硫工程時にモールドに設けられたピン状部材によって形成される。タイヤ加硫後にモールドからタイヤを取り出す際には小孔からピン状部材を引き抜く必要がある。このとき、小孔の直径dを0.7mm以下にしたとき、ピン状部材は細くなるため、耐久性に劣り、折れやすくなる。小孔の直径dを2.5mm以上にしたとき、走行中に小孔が、石を噛みやすくなる。従って、小孔の直径dは、0.7mm≦d≦2.5mmとすることが好ましい。
本発明の請求項7に係る空気入りタイヤは、請求項1乃至6の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記小孔の深さをh、前記主溝の深さをHとしたときに、0.60H≦h≦0.85Hを満たすことを特徴とする。
上記構成によれば、請求項1乃至6の何れか1項に記載の作用に加え以下の作用が奏せられる。例えば、スタッドレスタイヤの使用限度となる、トレッドの摩耗が50%に到達した場合においても小孔が偏摩耗抑制効果を発揮するためには、小孔の深さhが、h≧0.60Hであることが好ましい。h>0.85Hとすると、タイヤ加硫後に小孔からモールドのピン状部材が抜けにくくなる。従って、小孔の深さhは、0.60H≦h≦0.85Hとすることが好ましい。
本発明の請求項8に係る空気入りタイヤは、請求項1乃至7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記小孔の開口と底部との前記タイヤ幅方向の変位をX、前記小孔の直径をdとしたときに、0.5d≦X≦2.0dを満たすことを特徴とする。
上記構成によれば、請求項1乃至7の何れか1項に記載の作用に加え以下の作用が奏せられる。変位Xが、0.5d>Xならば、小孔はほぼ直線状のため小孔の開口がタイヤ幅方向に対してほとんど変位しないため偏摩耗発生後の偏摩耗進展の抑制効果があまり得られない。X>2.0dならば、開口と底部とのタイヤ幅方向の位置が、離れすぎているため、タイヤ加硫工程時に小孔を成形するモールドに設けられたピン状部材を引き抜くことが困難となり、強引に引き抜いた場合には、陸部を損なう虞がある。従って、変位Xは、0.5d≦X≦2.9dとすれば、偏摩耗発生後の偏摩耗進展の抑制効果が得られ、かつ陸部が損なわれないため好ましい。
気入りタイヤは、請求項1乃至8の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記小孔は、前記踏面の垂線に対して傾斜する傾斜部を有し、前記傾斜部の傾斜角は、タイヤ加硫時に前記小孔を形成するピン状部材が、タイヤ加硫後に前記陸部を損なわずに前記小孔から前記ピン状部材を引き抜くことができる角度であることを特徴とする。
上記構成によれば、請求項1乃至8の何れか1項に記載の作用に加え以下の作用が奏せられる。小孔は、タイヤ加硫工程時にモールドに設けられたピン状部材によって形成される。タイヤ加硫後にタイヤはモールドから取り出される。このとき、ピン状部材の傾斜角は、陸部を損なわずに小孔からピン状部材を引き抜くことができる角度のため、陸部を損なわずにピン状部材を引き抜くことができる。
本発明の空気入りタイヤは、幅方向入力条件下での偏摩耗の発生及び進展を抑制して摩耗後でも高い氷雪上性能を維持することができる。
本発明の空気入りタイヤに係る第1の実施の形態を図1乃至4に基づき説明する。本実施形態の空気入りタイヤ10の内部構造は、一般的なラジアルタイヤの構造であるので内部構造に付いての説明は省略する。図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド12には、タイヤ周方向(矢印S方向)に沿って延びる複数の主溝14と、タイヤ幅方向(矢印W方向)に沿って延びる複数のラグ溝16とが、互いに交差して矩形状のブロック18を区分して形成している。図2に示すように、ブロック18は、ブロック18と路面とが接地する踏面20と、踏面20のタイヤ周方向(矢印S方向)に沿う両端と直交して主溝の深さ方向(矢印D方向)に延びる一対の側面22と、踏面20のタイヤ幅方向(矢印W方向)に沿う両端と直交して主溝の深さ方向(矢印D方向)に延びる一対の側面24とを有する。ここで、本実施形態では、踏面20と側面22との直交部を周方向エッジ26と呼び、踏面20と側面24との直交部を幅方向エッジ28と呼ぶこととする。
ブロック18のタイヤ幅方向(矢印W方向)の端部側には、タイヤ周方向(矢印S方向)に沿って第一の小孔である第一ピンサイプ32Aと、第二の小孔である第二ピンサイプ32Bとが複数設けられている。第一ピンサイプ32Aは、ブロック18の踏面20に円形の開口34Aを有し、ブロック18の内部に終端が半球形となる底部36Aを有している。開口34Aは、ブロック18の周方向エッジ26側に位置し、底部36Aは、ブロック18のタイヤ幅方向(矢印W方向)の中央側に位置している。
第一ピンサイプ32Aの形状は、踏面20上の開口34Aから踏面20に対して垂直方向(矢印D方向)へ所定量(所定量fは、下記に示す踏面側垂直部38Aの長さfの範囲内で任意に設定可能)だけ垂直に延び、次に垂直部分に対してブロック18のタイヤ幅方向(矢印W方向)の中央側でかつ、踏面20の垂直方向(矢印D方向)に対して傾斜(傾斜角θは、下記に示す傾斜部40Aの傾斜角θの範囲内で任意に設定可能)し、更に傾斜部分から底部36Aへ垂直に延びる形状である。ここで、本実施形態の第一ピンサイプ32Aでは、踏面20上の開口34Aから垂直に延びる垂直部分を踏面側垂直部38A、踏面側垂直部38Aから傾斜する傾斜部分を傾斜部40A、傾斜部40Aから底部36Aへ垂直に延びる垂直部分を底部側垂直部42Aと呼ぶこととする。
第二ピンサイプ32Bは、ブロック18の踏面20に円形の開口34Bを有し、ブロック18の内部に終端が半球形となる底部36Bを有している。開口34Bは、ブロック18のタイヤ幅方向(矢印W方向)の中央側に位置し、底部36Bは、ブロック18の周方向エッジ26側に位置している。第二ピンサイプ32Bの形状は、踏面20上の開口34Bから踏面20に対して垂直方向(矢印D方向)へ所定量(所定量fは、下記に示す踏面側垂直部38Bの長さfの範囲内で任意に設定可能)だけ垂直に延び、次に垂直部分に対してブロック18の側面22側でかつ、踏面20の垂直方向(矢印D方向)に対して傾斜(傾斜角θは、下記に示す傾斜部40Bの傾斜角θの範囲内で任意に設定可能)し、更に傾斜部分から底部36Bへ垂直に延びる形状である。ここで、本実施形態の第二ピンサイプ32Bでは、踏面20上の開口34Bから垂直に延びる垂直部分を踏面側垂直部38B、踏面側垂直部38Bから傾斜する傾斜部分を傾斜部40B、傾斜部40Bから底部36Bへ垂直に延びる垂直部分を底部側垂直部42Bと呼ぶこととする。開口34Aと開口34Bとは、タイヤ径方向外方から踏面20を見た場合にタイヤ周方向(矢印S方向)に対して千鳥状に配置されている。
また、第一ピンサイプ32Aと第二ピンサイプ32Bとはタイヤ周方向(矢印S方向)に沿って交互に配置されている。ここで、本実施形態の第一ピンサイプ32Aと第二ピンサイプ32Bとは、取付位置と取付方向とが異なる同一部品とする。しかしながら、その他の実施形態においては、第一ピンサイプ32Aと第二ピンサイプ32Bとは同一部品でない構成であってもよいものとする。また、図1乃至4に示すように、ブロック18に設けられる第一ピンサイプ32Aと第二ピンサイプ32Bとは、ブロック18のタイヤ幅方向(矢印W方向)のセンターに対して左右対称の位置に設けられている。しかしながら、その他の実施形態においては、第一ピンサイプ32Aと第二ピンサイプ32Bとは、左右対称の位置でない構成であってもよいものとする。
また、ブロック18の両端部に設けられている一対の第一ピンサイプ32Aとの間にタイヤ幅方向(矢印W方向)に沿って板状のサイプ30が、第一ピンサイプ32Aに連結しないように形成されている。同様に、ブロック18の両端部に設けられている一対の第二ピンサイプ32Bとの間にもタイヤ幅方向(矢印W方向)に沿って板状のサイプ30が、第二ピンサイプ32Bに連結しないように形成されている。サイプ30のブロック18に対する深さは第一ピンサイプ32A又は第二ピンサイプ32Bのブロック18に対する深さと同じものとする。しかしながら、その他の実施形態においては、サイプ30の深さは、第一ピンサイプ32A又は、第二ピンサイプ32Bの深さと異なる構成であってもよい。ここで、サイプ30は、図2、図5、図6において図示を省略している。
図3に示すように、この空気入りタイヤ10においては、第一ピンサイプ32Aの踏面側垂直部38Aの長さをf、主溝14の深さをHとしたときに、0.20H≦f≦0.5Hを満たすことが好ましい。同様に、第二ピンサイプ32Bの踏面側垂直部38Bの長さをf、主溝14の深さをHとしたときに、0.20H≦f≦0.5Hを満たすことが好ましい。
また、第一ピンサイプ32Aの直径をdとしたときに、0.7mm≦d≦2.5mmを満たすことが好ましい。同様に、第二ピンサイプ32Bの直径をdとしたときに、0.7mm≦d≦2.5mmを満たすことが好ましい。
また、第一ピンサイプ32Aの深さをh、主溝14の深さをHとしたときに、0.60H≦h≦0.85Hを満たすことが好ましい。同様に、第二ピンサイプ32Bの深さをh、主溝14の深さをHとしたときに、0.60H≦h≦0.85Hを満たすことが好ましい。
また、第一ピンサイプ32Aの開口34Aと底部36Aとのタイヤ幅方向(矢印W方向)の変位をX、第一ピンサイプ32Aの直径をdとしたときに、0.5d≦X≦2.0dを満たすことが好ましい。同様に、第二ピンサイプ32Bの開口34Bと底部36Bとのタイヤ幅方向(矢印W方向)の変位をX、第二ピンサイプ32Bの直径をdとしたときに、0.5d≦X≦2.0dを満たすことが好ましい。
さらに、第一ピンサイプ32Aの踏面側垂直部38Aと傾斜部40Aとのなす傾斜角θは、タイヤ加硫時に第一ピンサイプ32Aを形成するピンが、タイヤ加硫後にブロック18を損なわずに第一ピンサイプ32Aからピンを引き抜くことができる角度を有する。同様に、第二ピンサイプ32Bの踏面側垂直部38Bと傾斜部40Bとのなす傾斜角θは、タイヤ加硫時に第二ピンサイプ32Bを形成するピンが、タイヤ加硫後にブロック18を損なわずに第二ピンサイプ32Bからピンを引き抜くことができる角度を有する。
(作用)次に、上記の実施の形態について作用を説明する。氷路面走行中は、ブロック18の幅方向エッジ28、サイプ30のエッジ、第一ピンサイプ32Aのエッジ及び第二ピンサイプ32Bのエッジが、氷路面を引っ掻き(エッジ効果)、サイプ30と第一ピンサイプ32Aと第二ピンサイプ32Bとが氷表面の水膜を吸い上げることにより(以下排水効果)、空気入りタイヤ10は、ブロック18の踏面20と氷路面との間の高い摩擦係数を利用して高い走行性能が得られる。
また、第一ピンサイプ32Aと第二ピンサイプ32Bとが、ブロック18のタイヤ幅方向(矢印W方向)の端部側の剛性を低下させているので、ブロック18がタイヤ幅方向から入力を受けても、入力を受けた側の端部の接地圧の上昇が抑制される。これによって、ブロック18のタイヤ幅方向の端部側の接地圧上昇が原因とされる偏摩耗の核の発生が抑制される。
図5に示すように、トレッド12の摩耗が中期状態のとき、周方向エッジ26に、仮に偏摩耗が発生しても、トレッド12の摩耗が進行していくと、第一ピンサイプ32Aの開口34Aの位置と、第二ピンサイプ32Bの開口34Bの位置とがタイヤ幅方向(矢印W方向)に対して変位するので、ブロック18のタイヤ幅方向(矢印W方向)の端部側の剛性が変化し、偏摩耗の核の発生の位置が変化する(図6にトレッド12の摩耗後期の状態を示す)。これにより、ブロック18がタイヤ幅方向(矢印W方向)からの入力を受けても今までの偏摩耗は進展が抑制され、トレッド12の摩耗が進行するとともに偏摩耗は徐々に消滅する方向となる(図6に示す二点鎖線部が、偏摩耗の消滅あと)。仮に、偏摩耗が新たな位置に発生したとしても、トレッド12は既に摩耗が進行しており、摩耗末期までの寿命は短い為、新たな偏摩耗は、摩耗末期においても大きくなりにくい。
また、第一ピンサイプ32Aの開口34Aと第二ピンサイプ32Bの開口34Bとが、ブロック18のタイヤ幅方向(矢印W方向)の端部側の踏面20に千鳥状に配置されるので、更に偏摩耗が抑制される。
その結果、空気入りタイヤ10の幅方向入力条件下での偏摩耗の発生及び進展を抑制して摩耗後でも高い氷雪上性能を維持することができる。
タイヤ新品時に第一ピンサイプ32Aが踏面20に対して踏面側垂直部38Aを有し、第二ピンサイプ32Bが踏面20に対して踏面側垂直部38Bを有するので、走行中、第一ピンサイプ32A及び第二ピンサイプ32Bのエッジが氷雪路面に対して全周に亘って垂直となり、高いエッジ効果が得られ、スタッドレスタイヤとして使用する摩耗前期において、高い氷雪上性能を得ることができる。
一般的なスタッドレスタイヤの場合、タイヤトレッドが50%摩耗するとスタッドレスタイヤとしての使用限度となる。第一ピンサイプ32Aの踏面側垂直部38Aの長さfをf>0.5Hにすると第一ピンサイプ32Aがタイヤ幅方向(矢印W方向)に変位する前にスタッドレスタイヤとしての使用限度がくる。従って、スタッドレスタイヤとしての使用中に偏摩耗抑制効果が十分に得られない。f<0.20Hにすると踏面側垂直部38Aがほとんどないため、スタッドレスタイヤとしての使用中に氷路面に対して十分なエッジ効果が得られない。また、踏面側垂直部38Aが短かいと、発生した偏摩耗を十分に小さくする前に陸端部側の剛性が変化してしまうため、別のところに偏摩耗が発生して偏摩耗同士が連結する虞がある。従って、0.20H≦f≦0.5Hが好ましい。同様に、第二ピンサイプ32Bの踏面側垂直部38Bの長さをfとした場合においても、0.20H≦f≦0.5Hが好ましい。
また、第一ピンサイプ32A及び第二ピンサイプ32Bは、加硫工程時にモールドに設けられたピン状部材により形成される。モールドにピン状部材を取り付ける場合に、モールドに対してピン状部材を垂直に取り付けるのであれば取付作業が容易となり、それ以外の方向に(例えば斜め方向)に取り付けるのであれば、取付作業が困難となる。すなわち、踏面20に対して第一ピンサイプ32Aが、踏面側垂直部38Aを有することでモールド金型作成作業が容易になる。同様に、踏面20に対して第二ピンサイプ32Bが、踏面側垂直部38Bを有することでモールド金型作成作業が容易になる。
また、タイヤ加硫後にモールドから空気入りタイヤ10を取り出す際には第一ピンサイプ32A及び第二ピンサイプ32Bからピン状部材を引き抜く必要がある。このとき、第一ピンサイプ32Aの直径dを0.7mm以下にしたとき、ピン状部材の直径はdより細くなるため、耐久性に劣り、折れやすくなる。第一ピンサイプ32Aの直径dを2.5mm以上にしたとき、走行中に第一ピンサイプ32Aが、石を噛みやすくなる。従って、第一ピンサイプ32Aの直径dは、0.7mm≦d≦2.5mmとすることが好ましい。同様に、第二ピンサイプ32Bの直径dも、0.7mm≦d≦2.5mmとすることが好ましい。例えば、スタッドレスタイヤの使用限度となる、タイヤトレッドの摩耗が50%に到達した場合においても第一ピンサイプ32A及び第二ピンサイプ32Bが、偏摩耗抑制効果を発揮するためには、第一ピンサイプ32Aの深さhが、h≧0.6Hであることが好ましい。h>0.85Hとすると、タイヤ加硫後に第一ピンサイプ32Aからモールドのピン状部材が抜けにくくなる。従って、第一ピンサイプ32Aの深さhは、0.60H≦h≦0.85Hとすることが好ましい。同様に、第二ピンサイプ32Bの深さhも、0.60H≦h≦0.85Hとすることが好ましい。
変位Xが、0.5d>Xならば、第一ピンサイプ32Aはほぼ直線状のため第一ピンサイプ32Aの開口34Aがタイヤ幅方向(矢印W方向)に対してほとんど変位しないため偏摩耗発生後の偏摩耗進展の抑制効果があまり得られない。X>2.0dならば、開口34Aと底部36Aとのタイヤ幅方向(矢印W方向)の位置が、離れすぎているため、タイヤ加硫工程時に第一ピンサイプ32Aを成形するモールドに設けられたピン状部材を引き抜くことが困難となり、強引に引き抜いた場合には、ブロック18を損なう虞がある。従って、変位Xは、0.5d≦X≦2.0dとすれば、偏摩耗発生後の偏摩耗進展の抑制効果が得られ、かつブロック18が損なわれないため好ましい。同様に、第二ピンサイプの変位Xも、0.5d≦X≦2.0dとすれば、偏摩耗発生後の偏摩耗進展の抑制効果が得られ、かつブロック18が損なわれないため好ましい。
タイヤ加硫後に空気入りタイヤ10はモールドから取り出される。このとき、ピン状部材の傾斜角は、ブロック18を損なわずに第一ピンサイプ32A及び第二ピンサイプ32Bからピン状部材を引き抜くことができる角度のため、ブロック18を損なわずにピン状部材を引き抜くことができる。
(その他の実施形態)本実施形態では、第一ピンサイプ32Aと第二ピンサイプ32Bとの形状を図3及び図4に示す形状にしたが、図7又は図8に示すように、第一ピンサイプ32Aの形状は、踏面20上の開口34Aから踏面20に対して垂直方向(矢印D方向)へ所定量(所定量fは、上記に示した踏面側垂直部38Aの長さfの範囲内で任意に設定可能)だけ垂直に延び、次に垂直部分から底部34Aに向かって傾斜(傾斜角θは、上記に示す傾斜部40Aの傾斜角θの範囲内で任意に設定可能)して延びる形状であってもよい。同様に、第二ピンサイプ32Bの形状は、踏面20上の開口34Bから踏面20に対して垂直方向(矢印D方向)へ所定量(所定量fは、上記に示した踏面側垂直部38Bの長さfの範囲内で任意に設定可能)だけ垂直に延び、次に垂直部分から底部34Bに向かって傾斜(傾斜角θは、上記に示す傾斜部40Bの傾斜角θの範囲内で任意に設定可能)して延びる形状であってもよい。
また、本実施形態では、主溝14、ラグ溝16ともにストレートのものを使用しているが、主溝14はジグザグ状、クランク状など左右に所定の間隔をもってタイヤ周方向(矢印S方向)に連なる公知の溝を用いることができ、またラグ溝16も同様に、クランク状、への字状溝など他の形状のものを用いることができる。
また、サイプ30は板状としているが、サイプ30の形状は本実施形態に限定されず、例えば、ジグザグ状のサイプを用いる構成であってもよい。
また、第一ピンサイプ32Aの開口34Aの形状は円形としているが、開口34Aの形状は、本実施形態に限定されず、例えば、楕円または多角形を用いる構成であってもよい。同様に、第二ピンサイプ32Bの開口34Bの形状も、本実施形態に限定されず、例えば、楕円または多角形を用いる構成であってもよい。
[試験例]本発明の効果を確かめるために、従来例の空気入りタイヤ、本発明の適用された実施例の空気入りタイヤを用意し、耐偏摩耗性及び摩耗後氷上性についてテストを行った。何れのタイヤもタイヤサイズは195/80R15のものを用いた。車両には、ハイエース(トヨタ自動車株式会社製)を使用し、タイヤの内圧及びホイールアライメントは車両指定のものに合わせた。
耐偏摩耗性の測定は、まず、タイヤを車両に装着し、車両内に荷物を積み込んで、乗員1名の状態でドライ路面を15000km走行する。次に、フロントタイヤ(ここでは操舵側のタイヤ)のブロック周方向エッジに発生した全ての偏摩耗(リバーウェア)の量(偏摩耗の量は幅×深さ×長さで算出)をもとめて合計し、発生した偏摩耗の数で割ることにより、周上平均値をもとめて、指数化(従来例を100とする)し、表1に示した。ここで、1500km走行後のフロントタイヤは平均しておよそ60%摩耗していた。なお、耐偏摩耗性は、数値が小さいほど一つ当たりのリバーウェアの量が小さい。
摩耗後氷上性の測定は、まず、上記の耐偏摩耗測定後のタイヤをもう一度車両に装着し、車両から荷物を降ろして乗員1名の状態で半径25mの氷上円パッドを10周し、タイムを測定する。次に、測定タイムを逆数にして指数化(従来例を100とする)し表1に示した。なお、数値が大きいほど速度が速い。
試験タイヤのピンサイプは、1.5mmφで、タイヤ踏面付近は垂直であり、途中でタイヤ幅方向に対してクランクし、底部に至るまでの間に再び垂直となるものを使用(実施形態1で示す形状のピンサイプ)。
実施例1:本実施例は、請求項1乃至7及び請求項9が適用された、第一の実施の形態に記載の空気入りタイヤであって、ピンサイプの開口と底部のタイヤ幅方向の変位Xが0.45mm、ブロック踏面のピンサイプの開口が、千鳥配値であり、ピンサイプの深さhは、主溝の深さHの80%である。
実施例2:本実施例は、請求項1乃至6及び請求項8と9とが適用された、第一の実施の形態に記載の空気入りタイヤであって、ピンサイプの開口と底部とのタイヤ幅方向の変位Xが1.5mm、ブロック踏面のピンサイプの開口が、千鳥配置であり、ピンサイプの深さhは、主溝の深さHの55%である。
実施例3:本実施例は、請求項1及び請求項3乃至9が適用された、第一の実施の形態に記載の空気入りタイヤであって、ピンサイプの開口と底部とのタイヤ幅方向の変位Xが1.5mm、ブロック踏面のピンサイプの開口が、タイヤ周方向に対して直線配値であり、ピンサイプの深さhは、主溝の深さHの80%である。
実施例4:本実施例は、請求項1乃至9が適用された、第一の実施の形態に記載の空気入りタイヤであって、ピンサイプの開口と底部とのタイヤ幅方向の変位Xが1.5mm、ブロック踏面のピンサイプの開口が、千鳥配置であり、ピンサイプの深さhは、主溝の深さHの80%である。
従来例:図9に示すように、ブロックにタイヤ幅方向に沿って板状のサイプのみを備える従来例の空気入りタイヤ。
Figure 0004704811
表1の結果から、本発明の実施例1〜4の空気入りタイヤの耐偏摩耗性及び摩耗後氷雪上性は、従来例の空気入りタイヤよりも優れており、特に実施例4の空気入りタイヤは、耐偏摩耗性及び摩耗後氷雪上性が共に高いことが明らかである。
第一の実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッドをタイヤ幅方向に対して見た平面図である。 第一の実施の形態に係る空気入りタイヤのブロック状の陸部の斜視図である。 図2の3−3線端面図である。 図2の4−4線端面図である。 陸部の摩耗中期状態における偏摩耗の進展状態を現す斜視図である。 陸部の摩耗後期状態における偏摩耗の進展状態を現す斜視図である。 他の実施の形態に係り、図3の線端面図と同位置で切断した線端面図である。 他の実施の形態に係り、図4の線端面図と同位置で切断した線端面図である。 従来例の一つで、ジグザグ状のサイプを有した陸部の偏摩耗の進展状態を現す斜視図である。 従来例の一つで、陸部の幅方向端部に千鳥で小孔を設けた場合の偏摩耗の進展状態を現す斜視図である。
符号の説明
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
14 主溝
16 ラグ溝
18 ブロック(陸部)
20 踏面(陸部)
22 側面(陸部)
24 側面(陸部)
26 周方向エッジ(陸部)
28 幅方向エッジ(陸部)
30 サイプ
32A 第一ピンサイプ(第一の小孔)
32B 第二ピンサイプ(第二の小孔)
34A 開口(第一の小孔)
34B 開口(第二の小孔)
36A 底部(第一の小孔)
36B 底部(第二の小孔)
38A 踏面側垂直部(第一の小孔)
38B 踏面側垂直部(第二の小孔)
40A 傾斜部(第一の小孔)
40B 傾斜部(第二の小孔)
42A 底部側垂直部(第一の小孔)
42B 底部側垂直部(第二の小孔)

Claims (8)

  1. タイヤトレッドに設けられ、タイヤ周方向に沿って延びる複数の主溝と前記主溝に交差する複数のラグ溝とで区分けされ、タイヤ幅方向に沿って延びるサイプを前記タイヤ周方向に複数備えるブロック状の陸部と、
    前記陸部の前記タイヤ幅方向の端部側に前記タイヤ周方向に沿って複数設けられ、前記陸部の踏面に開口を前記陸部の内部に底部を有し、前記タイヤ幅方向に対して前記開口と前記底部との位置が異なる小孔と、
    を備えることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記小孔の開口は、タイヤ径方向外方から前記踏面を見た場合に千鳥状に配置されることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 複数の前記小孔は、第一の小孔と第二の小孔とを有し、
    前記第一の小孔は、前記開口が前記陸部の前記タイヤ幅方向の中央側に位置し、前記底部が前記陸部のタイヤ幅方向の端部側に位置し、
    前記第二の小孔は、前記開口が前記陸部の前記タイヤ幅方向の端部側に位置し、前記底部が前記陸部の前記タイヤ幅方向の中央側に位置し、
    前記第一の小孔と前記第二の小孔とが前記タイヤ周方向に沿って交互に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記小孔は、踏面側では前記踏面に対して垂直となることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記小孔の垂直部分の長さをf、前記主溝の深さをHとしたときに、0.20H≦f≦0.5Hを満たすことを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記小孔の直径をdとしたときに、0.7mm≦d≦2.5mmを満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記小孔の深さをh、前記主溝の深さをHとしたときに、0.60H≦h≦0.85Hを満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記小孔の開口と底部との前記タイヤ幅方向の変位をX、前記小孔の直径をdとしたときに、0.5d≦X≦2.0dを満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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