JP4704188B2 - エキサイタの磁気回路構造 - Google Patents

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本発明は、内装直接駆動スピーカのエキサイタの磁気回路構造に係り、詳細には高磁束密度が確保でき、しかも薄型化が図れる磁気回路構造に関する。
従来のエキサイタの磁気回路構造を図6および図7を用いて説明する。図6は従来技術のエキサイタの磁気回路構造を示す概略断面図である。図7はエキサイタのダンパを示す概略平面図である。
14は内装直接駆動スピーカ用のエキサイタ19の磁気回路部で、図6で示すようにカプラ24、ボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビン26、プレート34、磁石39、ヨーク42、スペーサ43、ダンパ44、防塵ダンパ45、振動部材(振動板)46に固着するブラケット47およびエキサイタ19の磁気回路部14をブラケット47に締結するためのねじ50などにより構成されている。
カプラ24は、エキサイタ19のベース部品で、略円板状をしており中央部には円突出部24aが形成されており、その中央部には後述するブラケット47の突出部47aが嵌合する穴24bが形成されている。また、円突出部24aの上面はねじ座面となるので中央部にはブラケット47に締結するためのねじ50が挿通する取付孔が形成されている。また、円突出部24aの外側方向にはボイスコイルボビン26の内周を固着するための係合部24cが形成され、係合部24cの外側方向には防塵ダンパ45の装着部24dが形成されている。また、カプラ24の外周縁部には、ダンパ44の取付孔44bと対応する位置にダンパ44の取付座部24eが突出しており、取付座部24eの背面側(ブラケット47の円板部との当設面)には弾性体のスペーサ43が嵌る環状の溝などが形成されている。カプラ24の材料には樹脂部材が用いられ成型加工などにより形成される。
プレート34は、環状をしており外径寸法は後述するヨーク42の内径寸法との関係により決められ、孔径はカプラ24の円突出部24aが挿通する程度の孔に形成されている。
磁石39は環状の永久磁石で、外径寸法および内径寸法はプレート34の外径および内径寸法と略同じ寸法に形成されている。
ヨーク42は、有底の筒状をしており筒の内径寸法はプレート34の外形寸法との間に所定の隙間、即ち、この隙間にボイスコイルボビン26に巻回されたボイスコイルが係合(緩挿)し磁気回路が構成される寸法に形成されている。また、筒の開口部から底までの深さは、プレート34と磁石39の厚みを加えた厚みと略同じ深さとし、底部の中央部にはカプラ24の円突出部24aが挿通する程度の孔に形成されている。また、筒の開口部の外周部にはダンパ44の内径44dが嵌挿し固着するための小径部(ダンパ固着部)が形成されている。
ブラケット47は、エキサイタ19の磁気回路部14から発生する振動を振動部材46に伝えるための部品で、円板形状をしており中央部には突出部47aが形成されている。突出部47aはカプラ24の円突出部24aの穴24bに嵌合する寸法に形成されてをり、突出部47aの中央部にはカプラ24を締結するためのねじ穴が形成されている。尚、円板部の突出部47aが形成された面の背面側が振動部材46の固着面となる。ブラケット47の材料には樹脂部材が用いられ成型加工などにより形成される。
ダンパ44は、図7で示すように環状部44cの外周部の所定の位置から独立した複数(本案120度間隔で3箇所)の円弧状の弾性支持部44aが形成されており、弾性支持部44aの終端部にはカプラ24の取付座部24eに対応する位置に取付孔44bが形成されている。また、環状部44cの内径44dはヨーク44の開口部の外周部に形成された小径部(ダンパ固着部)に嵌合する寸法に形成されている。ダンパ44の材料には例えば薄板のステンレスの板ばね部材などが用いられる。
ここで、エキサイタの磁気回路部の組み立てを簡単に説明する。先ず、プレート34と磁石39を同芯の状態にて固着する。そして、固着した磁石39の端面をヨーク42の内部の底面に固着する。この際ヨーク42の内周とプレート34、磁石39の外周との間が均一な隙間となるように固着し、ヨーク42の開口部の外周部に設けた小径部(ダンパ固着部)にダンパ44の内径44dを嵌挿し接着剤で固着する。次に、カプラ24に形成された環状の溝に弾性体のスペーサ43を固着する。そして、カプラ24の係合部24cにボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビン26を接着剤で固着し、防塵ダンパ45の装着部24dに防塵ダンパ45を装着する。次に、ヨーク42の内周とプレート34の外周とにより構成された隙間部に、カプラ24に固着されたボイスコイルボビン26のコイル部を緩挿させた状態で、ヨーク42に固着されたダンパ44をカプラ24の取付座部24eにねじ止め固着することにより、エキサイタの磁気回路部が構成される。
次に、ブラケット47を振動部材46(例えば自動車の天井板の裏面側)の所定の位置に固着する。そして、振動部材46に固着されたブラケット47の突出部47aに、カプラ24の円突出部24aの穴24bを嵌合させ、ブラケット47にカプラ24をねじ50で締結することにより、内装直接駆動スピーカが構成される。
この出願の発明に関する先行技術文献としては次のものがある。
特開2001−293436号
上述のエキサイタ19の磁気回路構造14では、振幅に対しプレート34とカプラ24のねじ座面との干渉を避けるため、プレート34にカプラ24のねじ座面の外形が遊嵌する寸法に孔径が広げられているので、これによりマグネット39の量(体積)が減少し、必要な磁束密度の確保が困難となり音響性能の劣化につながるおそれがある。上述の対策としてねじ50の頭をかわすだけの孔径に小さくすることが考えられるが、その場合には最大振幅量に対応するだけの高さ方向の寸法が必要となり薄型化が困難となる。
尚、本出願の発明に関する先行技術文献として特許文献1が開示されているが、本技術は多機能振動アクチュエータであり、アクチュエータ内に音を発生する振動体が構成されている。また、先行技術に構成される振動伝達部に固定されたカバーに空気粘性減衰用の放音孔を設け、共振周波数付近での振動体の不安定動作を抑制し、高調波歪み成分の低減を図るのを主目的としている。
本発明は上述の問題を解決するもので、高磁束密度が確保でき、しかも、薄型化が図れるエキサイタの磁気回路構造を提供することを目的とする。
本発明は上述の目的を達成するもので、有底筒状をしたヨークの内部に磁石とプレートとで磁場空間が形成された駆動側と、ボイスコイルボビンに捲回されたボイスコイルが該磁場空間内に位置するように設けられたカプラとが、ダンパにより弾性的に保持されたエキサイタの磁気回路構造において、前記エキサイタには、駆動時に前記駆動側とカプラ側との対向部位にオーバーラップして振動可能な近接手段が設けられていることを特徴とするものである。
また、前記近接手段は、環状に形成された前記プレートの孔の縁周部と、振動部材に固着されたブラケットに、前記エキサイタをねじで固着するために設けられた前記カプラのねじ座面突出部の縁周部とに面取り加工が施されていることを特徴とするものである。
また、前記近接手段は、前記エキサイタを振動部材に固着するために設けられたカプラのねじ孔突出部と、円板状に形成された前記プレートの対向する面に、該ねじ孔突出部が嵌り込む凹部が形成されていることを特徴とするものである。
また、前記プレートには、前記カプラのねじ孔突出部が遊嵌する貫通孔が形成されていることを特徴とするものである。
また、前記のプレートの磁石当接面には、前記磁石が嵌り込む凹部が設けられ、該磁石は該凹部に対応する分だけ体積が大きく形成されることを特徴とするものである。
また、前記プレートの前記磁石当接面の背面側には、別の磁石が嵌り込む凹部が設けられ、該プレートを2個の磁石で挟むように設けられることを特徴とするものである。
以上説明したように本発明の請求項1によれば、内装直接駆動スピーカのエキサイタの磁気回路の高磁束密度が確保でき、しかも薄型化が図れる。
また、請求項2によれば、カプラのねじ座面の外周縁端部と該外周縁端部と対応するプレートの孔とに面取りを施すことにより、前記ねじ座面と前記プレートの対向面とが上下(厚み)方向にオーバーラップして駆動(振動)することができるので、エキサイタの磁気回路部の高さ方向の寸法を薄くして小型化することができる。
また、請求項3によれば、固定側のカプラのねじ孔突出部と対向する駆動側のプレートの対向面に該ねじ孔突出部が嵌り込む凹部が設けられているので、ねじ孔突出部と前記プレートの対向面とが上下方向にオーバーラップして駆動(振動)することができるので、エキサイタの磁気回路部の高さ方向の寸法を薄くして小型化することができる。
また、請求項4によれば、駆動側のプレートにカプラのねじ孔突出部が遊嵌する貫通孔を設けることにより、より大きな振幅に対応することができると共にエキサイタの磁気回路部の高さ方向の寸法を薄くして小型化することができる。
また、請求項5によれば、駆動側のプレートの磁石固着面側に凹部を設けることにより、凹部の分だけ磁石の厚みを厚くすることができ、磁石の体積が増加し磁束密度を上げることができるのでパワーアップが図れる。また、従来と同じパワーのエキサイタに比べ凹部の分だけエキサイタの磁気回路部の高さ方向の寸法を薄くして小型化することができる。
また、請求項6によれば、プレートの上下両面を2個の磁石で挟んで固着することにより、プレートに設けた凹部の分だけ磁石の体積が増加し磁束密度が増加するので、エキサイタのパワーアップが図れる。さらに、反発磁気回路が構成されるので磁気回路が強化され音質の向上が図れる。
本発明は従来のエキサイタの性能を向上させると共に、高さ(厚み)方向の寸法を薄くして小型化を図るものである。その事例の一部を図1乃至図5を用いて説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1を図1を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態1のエキサイタの磁気回路構造を示す概略図で、(a)平面図、(b)A−A断面図である。尚、本発明は従来技術のエキサイタの磁気回路構造の一部を改善したものであり、従来技術と同じ構成については同じ符号を付し説明を省略または簡略化し変更点を重点に説明する。
10は内装直接駆動スピーカ用のエキサイタ15の磁気回路部で、図1で示すようにカプラ20、ボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビン26、プレート30、磁石35、ヨーク41、スペーサ43、ダンパ44、防塵ダンパ45、振動部材(振動板)46に固着するブラケット47およびエキサイタ15をブラケット47に締結するためのねじ50などにより構成されている。
カプラ20は、エキサイタ15のベース部品で、略円板状をしており中央部には円突出部20aが形成されており、その中央部には後述するブラケット47の突出部47aが嵌合する穴20bが形成されている。また、円突出部20aの上面はねじ座面となるので、中央部にはブラケット47に締結するためのねじ50の取付孔が形成され、円突出部20aの外周端面には約45度の面取り20cが施されている。尚、面取り20cの寸法は後述するプレート30の面取り30aの寸法との関係により決められ、両方の面取り20c,30aの寸法によりエキサイタ15の最大振幅に対応させる。また、円突出部20aの外側方向にはボイスコイルボビン26の内周を固着するための係合部20dが形成され、係合部20dの外側方向には防塵ダンパ45の装着部20eが形成されている。また、カプラ20の外周縁部にはダンパ44の取付孔44bと対応する位置にダンパ44の取付座部20fが突出しており、取付座部20fの背面側(ブラケット47の円板部との当設面)には弾性体のスペーサ43が嵌る環状の溝などが形成されている。カプラ20の材料には樹脂部材が用いられ成型加工などにより形成される。
プレート30は、環状をしており外径寸法は後述するヨーク40の内径寸法との関係により決められ、孔径寸法はねじ50の頭部が挿通する程度の孔に形成されており、孔にはカプラ20の面取り20cと対向(対面)するように約45度の面取り30aが施されている。
以上説明したように、本発明の実施の形態1のエキサイタ15の磁気回路部10によれば、カプラ20の円突出部20aの外周縁端部とプレート30の孔に面取り20c、30aを施すことにより、カプラ20の円突出部20aとプレート30の端面とが上下(厚み)方向にオーバーラップして駆動(振動)することができるので、エキサイタ15の磁気回路部10の高さ(厚み)方向の寸法を薄くして小型化することができる。その他に、面取り20c、30aを施すことにより、ねじ50の頭部が挿通する孔径寸法を従来孔径寸法よりも小さくすることができるので、その小さくした分だけ磁石35の体積が大きくなり磁束密度が増加しエキサイタ15のパワーアップが図れる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2を図2および図3を用いて説明する。図2は本発明の実施の形態2のエキサイタの磁気回路構造を示す概略断面図である。図3は本実施の形態2と一部が異なるエキサイタの磁気回路構造を示す概略断面図である。尚、実施の形態2は実施の形態1の一部を変更したもので、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し説明を省略または簡略化し変更点を重点に説明する。
11は内装直接駆動スピーカ用のエキサイタ16の磁気回路部で、図2で示すようにカプラ21、ボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビン26、プレート31、磁石36、ヨーク41、ダンパ44、スペーサ43、防塵ダンパ45および振動部材(振動板)46に固着するブラケット48などにより構成されている。
カプラ21は、エキサイタ16のベース部品で、略円板状をしており中央部にはねじ孔突出部21aが形成されており、その中央部には後述するブラケット48のねじ48aに螺合するねじ孔21bが形成されている。また、ねじ孔突出部21aの外側方向にはボイスコイルボビン26の内周を固着するための係合部21cが形成され、係合部21cの外側方向には防塵ダンパ45の装着部21dが形成されている。また、カプラ21の外周縁部には、ダンパ44の取付孔44bと対応する位置にダンパ44の取付座部21eが突出しており、取付座部21eの背面側(ブラケット48の円板部との当設面)には弾性体のスペーサ43が嵌る環状の溝などが形成されている。カプラ21の材料には樹脂部材が用いられ成型加工などにより形成される。
プレート31は、円板形状をしており外径寸法はヨーク41の内径寸法との関係により決められ、円板の一方の面(カプラ21のねじ孔突出部21aとの対向面側)には最大振幅の場合でもカプラ21のねじ孔突出部21aが当接するのを逃がすための凹部31aが形成されている。
磁石36は、円板形状の永久磁石で外径寸法はプレート31の外径寸法と略同じ寸法に形成されている。
ヨーク41は、有底の筒状をしており筒の内径はプレート31の外形との間に所定の隙間(磁気空間)にボイスコイルボビン26に巻回されたボイスコイルが係合(緩挿)し、磁気回路が構成できる適切な隙間とする。また、筒の開口部から底までの深さは、プレート31と磁石36の厚みを加えた厚みと略同じ深さに形成され、筒の開口部の外周部にはダンパ44の内径が嵌挿し固着するための小径部(段付部)が形成されている。
ブラケット48は、エキサイタ16の磁気回路部から発生する振動を振動部材46に伝えるための部品で、円板形状をしており中央部にはカプラ21のねじ孔に螺合し締結するためのねじ48aが形成されている。ねじ48aの長さはカプラ21と締結状態でカプラ21のねじ孔21bより突出しない程度とする。尚、ねじ48aが形成された面の背面側が振動部材46の固着面となる。ブラケット48の材料には樹脂部材が用いられ成型加工などにより形成される。
ここで、エキサイタの磁気回路部の組み立てを簡単に説明する。先ず、プレート31のと磁石36を同芯の状態にて固着する。そして、固着した磁石36の端面をヨーク41の内部の底面に固着する。この際ヨーク41の内周とプレート31、磁石36の外周との間が均一な隙間となるように固着し、ヨーク41の開口部の外周部に設けた小径部にダンパ44の内径44dを嵌挿し接着剤で固着する。次に、カプラ21に形成された環状の溝に弾性体のスペーサ43を固着する。そして、カプラ21の係合部21cにボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビン26を接着剤で固着し、装着部21dに防塵ダンパ45を装着する。次に、ヨーク41の内周とプレート31の外周とにより構成された隙間部(磁気空間)に、カプラ21に固着されたボイスコイルボビン26のコイル部を緩挿させた状態で、ヨーク41に固着されたダンパ44をカプラ21の取付座部21eにねじ止め固定することにより、エキサイタ16の磁気回路部11が構成される。
次に、ブラケット48を振動部材46(例えば自動車の天井板の裏面側)の所定の位置に固着する。そして、振動部材46に固着されたブラケット48のねじ48aに、エキサイタ16の磁気回路部11のカプラ21に形成されたねじ孔21bを螺合させて締結することにより、内装直接駆動スピーカが構成される。
以上説明したように、本発明の実施の形態2のエキサイタ16の磁気回路部11によれば、プレート31の端面に、カプラ21のねじ孔突出部21aを逃がすための凹部31a(最大振幅に対応できる深さ)設けることにより、振動時にねじ孔突出部21aが凹部31aに嵌り込むので、凹部31aの分だけオーバーラップして駆動(振動)することができるので、エキサイタ16の磁気回路部11の高さ(厚み)方向の寸法を薄くして小型化することができる。尚、本例の説明ではプレート31に凹部31aを設けたが、その他に図3で示すようにプレート31を環状にし、内径をねじ孔突出部21aが遊嵌する寸法に形成することにより、カプラ21のねじ孔突出部21aの高さを高くし、また、ブラケット48のねじ48aの長さを長くすることにより、カプラ21とブラケット48との締結強度を増強することができると共に、さらに大きな振幅にも対応することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3を図4を用いて説明する。図4は本発明の実施の形態3のエキサイタの磁気回路構造を示す概略断面図である。
12は内装直接駆動スピーカ用のエキサイタの磁気回路部で、図4で示すようにカプラ22、ボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビン26、プレート32、磁石37、ヨーク41、ダンパ44、スペーサ43、防塵ダンパ45および振動部材(振動板)46に固着するブラケット49などにより構成されている。
カプラ22は、エキサイタ17のベース部品で、略円板状をしておりボイスコイルボビン26の内周を固着するための係合部22aが形成され、中央部には後述するブラケット49のねじ49aに螺合するねじ孔22bが形成され、係合部22aの外側方向には防塵ダンパ45の装着部22eが形成されている。また、カプラ22の外周縁部には、ダンパ44の取付孔44bと対応する位置にダンパ44の取付座部22cが突出しており、取付座部22cの背面側(ブラケット49の円板部との当設面)には弾性体のスペーサ43が嵌る環状の溝などが形成されている。カプラ22の材料には樹脂部材が用いられ成型加工などにより形成される。
プレート32は、円板形状をしており外径寸法はヨーク41の内径寸法との関係により決められ、円板の一方の面(磁石37固着面側)には磁石37を固着するための凹部32aが形成されている。
磁石37は、段付の円筒形状をした永久磁石で、大径部の外径寸法はプレート32の外径寸法と略同じ寸法に形成され、小径部の外径寸法はプレート32の凹部32aに嵌る程度の寸法に形成されている。尚、磁石37の大径部と小径部は一体に形成してもよく、または、大径部と小径部をそれぞれ別体に形成し、重ねて用いるようにしてもよい。
ブラケット49は、エキサイタ17の磁気回路部12から発生する振動を振動部材46に伝えるための部品で、円板形状をしており中央部にはカプラ22のねじ孔22bに螺合し締結するためのねじ49aが形成されている。ねじ49aの長さはカプラ22と締結状態でカプラ22のねじ孔22bより突出しない程度とする。尚、ねじ49aが形成された面の背面側が振動部材46の固着面となる。ブラケット49の材料には樹脂部材が用いられ成型加工などにより形成される。
ここで、エキサイタの磁気回路部の組み立てを簡単に説明する。先ず、プレート32の凹部32aに磁石37の小径部を嵌合させ、プレート32と磁石37の大径部を同芯の状態にて固着する。そして、固着した磁石37の大径部の端面をヨーク41の内部の底面に固着する。この際ヨーク41の内周とプレート32、磁石37の外周との間が均一な隙間となるように固着する。そして、ヨーク41の開口部の外周部に設けた小径部にダンパ44の内径44dを嵌挿し接着剤で固着する。次に、カプラ22に形成された環状の溝に弾性体のスペーサ43を固着する。そして、カプラ22の係合部22aにボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビン26を接着剤で固着し、防塵ダンパ45の装着部22eに防塵ダンパ45を装着する。次に、ヨーク41の内周とプレート32の外周とにより構成された隙間部に、カプラ22に固着されたボイスコイルボビン26のボイスコイル部を緩挿させた状態で、ヨーク41に固着されたダンパ44をカプラ22の取付座部22cにねじ止め固着することにより、エキサイタ17の磁気回路部12が構成される。
次に、ブラケット49を振動部材46(例えば自動車の天井板の裏面側)の所定の位置に固着する。そして、振動部材46に固着されたブラケット49のねじ49aに、エキサイタ17の磁気回路部12のカプラ22に形成されたのねじ孔22bを螺合させて締結することにより、内装直接駆動スピーカが構成される。
以上説明したように、本発明の実施の形態3のエキサイタ17の磁気回路部12によれば、プレート32の磁石固着面側に凹部32aを設けることにより、凹部32aの分だけ磁石37の厚みを厚くすることができる。即ち、磁石37の体積が増加するので磁束密度を上げることができるのでパワーアップが図れる。また、従来と同じパワーのエキサイタに比べ凹部32aの分だけエキサイタ17の磁気回路部12の高さ方向の寸法を薄くして小型化することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4を図5を用いて説明する。図5は本発明の実施の形態4のエキサイタの磁気回路構造を示す概略断面図である。尚、実施の形態4は実施の形態3の一部を変更したもので、実施の形態3と同じ構成については同じ符号を付し説明を省略または簡略化し変更点を重点に説明する。
13は内装直接駆動スピーカ用のエキサイタ18の磁気回路部13(極性が同じマグネットをプレートの上下に配置し,反発磁場で水平方向に磁束を形成した反発磁気回路)で、図5で示すようにカプラ22、ボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビン26、プレート33、磁石38,39、ヨーク41、ダンパ44、スペーサ43、防塵ダンパ45および振動部材(振動板)46に固着するブラケット49などにより構成されている。
磁石38は、円板形状をした永久磁石で外径寸法はプレート33の外径寸法よりやや小さめの寸法に形成されている。また、磁石39は、円板形状をした永久磁石で外径寸法はプレート33の凹部33aに嵌る程度で、厚みは凹部33aの深さと略同じ寸法に形成されている。
ここで、エキサイタ18の磁気回路部13の組み立ての一部を簡単に説明する。先ず、プレート33の凹部33aに磁石39を嵌合させ接着剤で固着する。次に、プレート33と磁石38を同芯の状態にて接着剤で固着する。そして、固着した磁石38の端面をヨーク41の内部の底面に固着する。この際ヨーク41の内周とプレート33、磁石38の外周との間が均一な隙間となるように固着する。尚、以降の組み立て順(構成)は実施の形態3と同じであるので省略する。
以上説明したように、本発明の実施の形態4のエキサイタ18の磁気回路部13によれば、プレート33の上面に磁石38を凹部33aに磁石39を固着することにより、凹部33aに固着した磁石39の分だけ磁石の体積が増加するので磁束密度を上げることができパワーアップが図れる。さらに、プレート33を2枚の磁石38と磁石39とで挟むように設けられるので反発磁気回路が構成され、エキサイタ18が強化されるので音質の向上が図れる。
本発明の実施の形態1のエキサイタの磁気回路構造を示す概略図である。 本発明の実施の形態2のエキサイタの磁気回路構造を示す概略断面図である。 本実施の形態2と一部が異なるエキサイタの磁気回路構造を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態3のエキサイタの磁気回路構造を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態4のエキサイタの磁気回路構造を示す概略断面図である。 従来技術のエキサイタの磁気回路構造を示す概略断面図である。 エキサイタのダンパを示す概略平面図である。
符号の説明
10、11,12,13・・・磁気回路部
15,16,17,18・・・エキサイタ
20,21,22,23・・・カプラ
20a・・・円突出部
20c・・・面取り
20f、21e、22c・・・取付座部
21a・・・ねじ孔突出部
26・・・ボイスコイルボビン
30,31,32,33・・・プレート
35,36,37,38,39・・・磁石
40,41・・・ヨーク
43・・・スペーサ
44・・・ダンパ
45・・・防塵ダンパ
47・・・振動部材
50・・・ねじ

Claims (6)

  1. 有底筒状をしたヨークの内部に磁石とプレートとで磁場空間が形成された駆動側と、ボイスコイルボビンに捲回されたボイスコイルが該磁場空間内に位置するように設けられたカプラとが、ダンパにより弾性的に保持されたエキサイタの磁気回路構造において、
    前記エキサイタには、駆動時に前記駆動側とカプラ側との対向部位にオーバーラップして振動可能な近接手段が設けられていることを特徴とするエキサイタの磁気回路構造。
  2. 前記近接手段は、環状に形成された前記プレートの孔の縁周部と、振動部材に固着されたブラケットに、前記エキサイタをねじで固着するために設けられた前記カプラのねじ座面突出部の縁周部とに面取り加工が施されていることを特徴とする請求項1に記載のエキサイタの磁気回路構造。
  3. 前記近接手段は、前記エキサイタを振動部材に固着するために設けられたカプラのねじ孔突出部と、円板状に形成された前記プレートの対向する面に、該ねじ孔突出部が嵌り込む凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエキサイタの磁気回路構造。
  4. 前記プレートには、前記カプラのねじ孔突出部が遊嵌する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のエキサイタの磁気回路構造。
  5. 前記プレートの磁石当接面には、前記磁石が嵌り込む凹部が設けられ、該磁石は該凹部に対応する分だけ体積が大きく形成されることを特徴とする請求項1に記載のエキサイタの磁気回路構造。
  6. 前記プレートの前記磁石当接面の背面側には、別の磁石が嵌り込む凹部が設けられ、該プレートを2個の磁石で挟むように設けられることを特徴とする請求項5に記載のエキサイタの磁気回路構造。
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