JP4703832B2 - Collagen production promoter, estrogen-like agent, collagenase inhibitor, skin cosmetic and food and drink - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人の皮膚の線維芽細胞によるコラーゲンの産生を活発化する作用を有するコラーゲン産生促進剤、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと同様の作用を有するエストロゲン様作用剤、およびコラーゲンの減少・変性に関与するコラゲナーゼ活性を阻害するコラゲナーゼ阻害剤に関するものである。
また、本発明は、コラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤またはコラゲナーゼ阻害剤を配合することにより皮膚の老化予防・改善作用を付与した皮膚化粧料および美容作用を付与した飲食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
皮膚の表皮および真皮は、表皮細胞、線維芽細胞、およびこれらの細胞の外にあって皮膚構造を支持するエラスチン、コラーゲン等の細胞外マトリックスにより構成されており、若い皮膚においてはこれら皮膚組織の相互作用が恒常的を保つことにより水分保持、柔軟性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶があってみずみずしい状態に維持される。
【0003】
ところが、紫外線、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄等、ある種の外的因子の影響があったり加齢が進んだりすると、細胞外マトリックスの主要構成成分であるエラスチンは分解・変質を起こし、またコラーゲンは産生量が減少すると共に架橋による弾性低下を起こす。その結果、皮膚は保湿機能や弾力性が低下し、角質は異常剥離を始めるから、肌は張りや艶を失い、荒れ、シワ、くすみ等の老化症状を呈するようになる。
【0004】
このように、皮膚の老化に伴う変化、即ち、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等には、コラーゲン、エラスチン等の真皮マトリックス成分の減少、変性が関与している。近年、この変化を誘導する因子として、特にマトリックス系プロテアーゼの関与が指摘されている。マトリックス系プロテアーゼの中でも、コラゲナーゼ、即ちMMP1(マトリックスメタロプロテアーゼ)は、皮膚の真皮マトリックスの主な構成成分であるタイプI,IIIコラーゲンを分解する酵素として知られるが、その発現は紫外線の照射により大きく増加し、紫外線によるコラーゲンの減少・変性の一因となり、皮膚のシワの形成等の大きな要因となると考えられる。したがって、コラーゲン産生の促進や、コラゲナーゼ活性の阻害は、皮膚の老化を防止・改善する上で重要である。
【0005】
上述のような機構による皮膚の老化を防止・改善するために最も普通に行われているのは、天然保湿因子(NMF)である糖、アミノ酸、有機酸、ピロリドンカルボン酸塩、コラーゲン、ヒアルロン酸等のムコ多糖類、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等の保湿作用を有する物質を塗布して皮膚の保湿性を高めることである。
【0006】
しかしながら、保湿剤は表皮の角質の状態を改善するだけのものであって、真皮内の張力保持機構まで改善することは期待できない。また、保湿剤は皮膚からの水分蒸発を遅くするものであるから概して使用感が悪く、長期間使用すると皮膚障害を起こすことさえある。
【0007】
一方、加齢に伴う皮膚老化の一因は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減退することにある。すなわち、エストロゲンは成人女性の健康維持に深く関わっていて、その分泌不足は種々の内科的疾患を招くほか、肌の過敏症、弾力性低下、潤いの減少等、好ましくない肌の変化の原因となることが知られている。
【0008】
そこで、エストロゲンの分泌が衰える更年期以後の女性に対して、エストロゲンと同様の作用をする物質を経皮的または経口的に投与することが行われている。そのためのエストロゲン様作用剤としては、従来より、ステロイド系エストロゲン、非ステロイド系エストロゲン、フラボン系化合物等が使われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第一の目的は、真皮層線維芽細胞におけるコラーゲン産生を促進して皮膚の老化を防止および/または改善し得る物質を見出し、それを有効成分として含有するコラーゲン産生促進剤を提供することにある。
本発明の第二の目的は、エストロゲン様作用を通じて皮膚の老化を防止および/または改善し得る物質を見出し、それを有効成分として含有するエストロゲン様作用剤を提供することにある。
本発明の第三の目的は、コラゲナーゼ阻害作用を通じてコラーゲンの減少・変性を抑制し、皮膚の老化を防止および/または改善し得る物質を見出し、それを有効成分として含有するコラゲナーゼ阻害剤を提供することにある。
本発明の第四の目的は、コラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用またはコラゲナーゼ阻害作用を有し、皮膚の老化防止および/または改善に有用な皮膚化粧料を提供することにある。
本発明の第五の目的は、エストロゲン様作用を有し、皮膚の老化防止および/または改善に有用な飲食品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤およびコラゲナーゼ阻害剤は、月桃からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とし、本発明の皮膚化粧料は、本発明のコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤またはコラゲナーゼ阻害剤を配合してなることを特徴とし、本発明の飲食品は、本発明のエストロゲン様作用剤を配合してなることを特徴とする。
【0011】
本発明のコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤およびコラゲナーゼ阻害剤の好ましい実施形態において、前記抽出物は、極性溶媒を抽出溶媒に用いて得られる月桃の葉部および/または茎部からの抽出物であり、さらに好ましい実施形態において、前記極性溶媒は、水、メタノール、エタノール、プロパノール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたはこれらの混合物である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】
〔コラーゲン産生促進剤・エストロゲン様作用剤・コラゲナーゼ阻害剤〕
本発明のコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤およびコラゲナーゼ阻害剤の有効成分である「月桃からの抽出物」には、抽出処理によって月桃から得られる抽出液、該抽出液の希釈液もしくは濃縮液、該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、またはこれらの粗精製物もしくは精製物のいずれもが含まれる。
【0014】
抽出処理の際に抽出原料として使用するものは、月桃(学名:Alpinia nutansまたは Alpinia speciosa)、特に月桃の葉部および/または茎部である。
【0015】
月桃(学名:Alpinia nutans または Alpinia speciosa)は、ショウガ科のAlpinia属に属し、九州南部からインドにまで分布している多年生常緑草木である。従って、月桃はこれらの地域から容易に入手が可能である。月桃は、夏に美しい花を開くため観賞用に栽培されている例もあるが、薬用に利用されることはなく、また生理活性物質が含まれているという報告もない。
【0016】
抽出原料として使用する月桃は、採取後直ちに乾燥し粉砕したものが適当である。乾燥は、天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。月桃は、ヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、月桃の極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
【0017】
抽出処理の際には、抽出溶媒として極性溶媒を使用するのが好ましい。月桃(特に月桃の葉部および/または茎部)に含まれるコラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用またはコラゲナーゼ阻害作用を示す成分は、極性溶媒を抽出溶媒とする抽出処理によって容易に抽出することができる。
【0018】
好適な極性溶媒の具体例としては、水、低級脂肪族アルコール、含水の低級脂肪族アルコール等を例示でき、これらを単独で、又はこれらの2種類以上の混合物として使用することができる。好適な低級脂肪族アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール等を例示することができる。
【0019】
2種類以上の極性溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を使用する場合には、水と低級脂肪族アルコールとの混合比を7:3〜2:8(重量比)とすることができる。
【0020】
抽出処理は、月桃に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定されず、常法に従って行うことができる。抽出処理の際には、特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温ないし還流加熱下において任意の装置を使用することができる。
【0021】
例えば、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入し、時々攪拌しながら可溶性成分を溶出させる。この際、抽出条件は抽出原料量等に応じて適宜調節し得るが、抽出溶媒量は通常、抽出原料の5〜15倍量(重量比)あり、抽出時間は通常1〜3時間であり、抽出温度は通常、常温〜95℃である。
【0022】
抽出処理により可溶性成分を溶出させた後、ろ過して抽出残渣を除くことによって、抽出液を得ることができる。得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。得られた抽出液はそのままでもコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤またはコラゲナーゼ阻害剤として使用することができるが、濃縮液またはその乾燥物としたものの方が利用しやすい。抽出液の乾燥物を得るに当たっては、吸湿性を改善するためにデキストリン、シクロデキストリン等のキャリアーを添加してもよい。
【0023】
月桃からの抽出物は、特有の匂いと味を有しているため、その生理活性の低下を招かない範囲で脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことが可能であるが、化粧料や飲食品に添加する場合には大量に使用するものではないから、未精製のままでも実用上支障はない。
【0024】
以上のようにして得られる月桃からの抽出物は、コラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用またはコラゲナーゼ阻害作用を有する。
月桃からの抽出物は、そのままでもコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤またはコラゲナーゼ阻害剤として使用することができるが、常法に従って製剤化して使用することもできる。製剤化する場合、保存や取扱いを容易にするために、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容され得るキャリアーその他任意の助剤を添加することができる。月桃からの抽出物は、製剤化により粉末状、顆粒状、錠剤状等、任意の剤形とすることができる。
【0025】
本発明のコラーゲン産生促進剤は、経皮的に吸収されて線維芽細胞に達し、コラーゲン産生を活発化して真皮層に十分なコラーゲンを補給することによって、皮膚の老化を防止および/または改善することができる。また、本発明のコラーゲン産生促進剤は、コラーゲン産生促進作用とともにエストロゲン様作用を併有するので、皮膚の老化防止と改善に多面的に作用して皮膚の老化を防止および/または改善することができる。
【0026】
本発明のエストロゲン様作用剤は、エストロゲン様作用を通じてエストロゲン分泌の衰えによる皮膚の老化を防止および/または改善することができる。
【0027】
本発明のコラゲナーゼ阻害剤は、コラゲナーゼ阻害作用を通じてコラゲナーゼによるコラーゲンの減少、変性等を抑制し、コラーゲンの減少、変性等によって生じる皮膚の老化を防止および/または改善することができる。
【0028】
〔皮膚化粧料〕
本発明のコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤またはコラゲナーゼ阻害剤は、皮膚の老化を防止および/または改善することができるとともに、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れているため、皮膚化粧料に配合するのに好適である。皮膚化粧料には、コラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤またはコラゲナーゼ阻害剤のいずれか1種を配合してもよいし、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0029】
本発明のコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤またはコラゲナーゼ阻害剤を配合し得る皮膚化粧料は特に限定されないが、その具体例としては、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、入浴剤等を例示することができる。
【0030】
本発明の皮膚化粧料におけるコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤またはコラゲナーゼ阻害剤の配合量は、皮膚化粧料の種類や抽出物の生理活性等によって適宜調整することができるが、好適な配合率は標準的な月桃抽出物に換算して約0.01〜10重量%である。
【0031】
本発明の皮膚化粧料には、コラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用またはコラゲナーゼ阻害作用の妨げにならない限り、皮膚化粧料の製造に通常使用される各種主剤および助剤、その他の任意の助剤を配合することができ、皮膚の老化防止・改善に関し本発明のコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤またはコラゲナーゼ阻害剤のみが主剤となるものに限られるわけではない。
【0032】
本発明の皮膚化粧料において、本発明のコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用またはコラゲナーゼ阻害剤とともに構成成分として利用可能なものとしては、例えば、グリセリン、コラーゲン、ヒアルロン酸およびその塩、コンドロイチン酸およびその塩、キチン、キトサン等の保湿剤;パラジメチルアミノ安息香酸アミル等の紫外線吸収剤;グリセロリン脂質、スフィンゴリン脂質等の複合脂質;β−カロチン、油溶性甘草エキス、リコカルコンA、バイカリン、バイカレインその他の活性酸素消去作用を有する物質;アズレン、グリチルリチン酸およびその塩類、グリチルレチン酸およびその誘導体、酸化亜鉛等の抗炎症作用物質;リボフラビン、トコフェロール、アスコルビン酸、葉酸等のビタミンおよびその誘導体類;ホホバ油、ラノリン、流動パラフィン、スクワラン、イソステアリルアルコール等の油性成分;ステアリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ジエタノールアミン、ステアリン酸グリセリン等の界面活性剤;エリソルビン酸ナトリウム等の酸化防止剤;エチルパラベン等の防腐剤;オウバク抽出物、カミツレ抽出物、カンゾウ根抽出物、ローズマリー抽出物、マロニエ抽出物等の植物性抽出物;コラーゲン、加水分解コンキオリン、エラスチン等の動物性抽出物;アミノ酸、コレステロール類;植物ステロール類;リポプロテイン類;ビフィズス菌培養物、乳酸菌培養物、酵母抽出物、ブクリョウ抽出物等の微生物由来成分;褐藻抽出物、紅藻抽出物等の藻類抽出物;γ−オリザノール等の血行促進剤;硫黄等の抗脂漏剤;香料;アルコール;カルボキシポリマー等の増粘剤;チタンイエロー、ベニバナその他着色料等を例示することができる。
【0033】
〔飲食品〕
本発明のエストロゲン様作用剤の有効成分は、消化管で消化されるようなものではないことが確認されているので、任意の飲食品や栄養補助食品に配合するのに好適である。特に、本発明のエストロゲン様作用剤は、エストロゲン様作用を通じて皮膚の老化を防止及び/又は改善することができるので、美容用飲食品に配合するのに好適である。ここで、「美容用飲食品」とは、美肌または皮膚の老化防止・改善を図ることを目的とした飲食物を意味する。
【0034】
本発明の飲食品は、本発明のエストロゲン様作用剤をその生理活性を妨げないような任意の飲食品に配合したものであってもよいし、本発明のエストロゲン様作用剤を主成分とする栄養補助食品であってもよい。
【0035】
本発明のエストロゲン様作用剤を配合して飲食品を製造する際には、例えば、デキストリン、デンプン等の糖類;ゼラチン、大豆タンパク、トウモロコシタンパク等のタンパク質;アラニン、グルタミン、イソロイシン等のアミノ酸類;セルロース、アラビアゴム等の多糖類;大豆油、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の油脂類、等の任意の助剤を添加して任意の剤形に製剤化することができる。
【0036】
本発明の飲食品におけるエストロゲン様作用剤の配合量は、添加対象飲食品の一般的な摂取量を考慮して成人1日当たり月桃抽出物の摂取量が1日あたり約1〜1000mg程度となるように調整することが好ましい。
【0037】
本発明のエストロゲン様作用剤を配合し得る飲食品は特に限定されないが、その具体例としては、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料(これら飲料の濃縮液および調製用粉末を含む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の氷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、シュウマイの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンディー、ガム、チョコレート、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、天ぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂および油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;錠剤状、顆粒状等の種々の形態の健康・栄養補助食品類;その他スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物、等を例示することができる。
【0038】
以上説明した本発明のコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤、コラゲナーゼ阻害剤、皮膚化粧料および飲食品は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
【0039】
【実施例】
以下、実施例を示して本発明をさらに詳細に説明する。
【0040】
〔製造例1〕
月桃(学名:Alpinia nutans または Alpinia speciosa)の葉または茎の粗砕物300gを抽出溶媒2000mlに投入し、ゆるく攪拌しながら3時間、70℃に保った。その後、濾過し、濾液を40℃で減圧下にて濃縮し、さらに減圧乾燥機で乾燥して、月桃抽出物を得た。4種類の抽出溶媒を用いて上記抽出を行なったところ、抽出物の収率は表1のとおりであった。なお、抽出溶媒が混合物の場合、以下に示す混合比は重量基準によるものである。
【0041】
【0042】
〔製造例2〕
製造例1で用いたものと同じ月桃の葉または茎の粗砕物300gを抽出溶媒200mlに投入し、攪拌しながら80℃に3時間保持した後、濾過して抽出液を得た。4種類の抽出溶媒を用いて上記抽出を行い、表2に示した固形分濃度の抽出液約1500mlを得た。なお、抽出溶媒が混合物の場合、以下に示す混合比は重量基準によるものである。
【0043】
【0044】
〔試験例1〕コラーゲン産生促進作用の試験
製造例1および2で得られた試料1〜14について、Websterらの方法(Anal.Biochem.,Vol.96, 220, 1979)によりコラーゲン産生促進作用を試験した。具体的には、以下のようにして試験を行った。
【0045】
ヒトの線維芽細胞をプレートに播種し、37℃、5%二酸化炭素下、試料添加培地(試料濃度:200ppmまたは50ppm)で数日間培養した後、β−アミノプロピオニトリルと[3H]−プロリンとを添加し、更に24時間培養した。当該培養液全体にペプシン/酢酸溶液を加えて4℃下で16時間消化し、次いでこの消化液にキャリアーを加えて0.7M食塩で沈殿させ、更に中性条件下で再溶解させて、4.2M食塩で再沈殿させた。得られた沈殿物を20%エタノールで洗浄した後、その沈殿物の放射活性を測定した。
【0046】
コラーゲン産生促進率は、試料無添加時の放射活性を100%として算出した。各試料のコラーゲン産生促進率(%)を表3に示す。なお、試料が製造例2による抽出液の場合、「試料濃度」は固形分換算濃度である。
【0047】
【0048】
表3に示される結果より、月桃の葉部または茎部からの抽出物が線維芽細胞のコラーゲン産生を促進する作用を有することが確認された。また、かかる月桃抽出物のコラーゲン産生促進作用の強さは月桃抽出物の濃度に依存して変化し、月桃抽出物の濃度を調節することによりコラーゲン産生促進作用の強さを調節できることが確認された。
【0049】
〔試験例2〕エストロゲン様作用の試験
製造例1および2で得られた試料1〜14について、エストロゲン依存性細胞の増殖に対する影響を調べるThomasらの方法(In Vitro Cell.Dev.Biol.28A,595-602,1992)により、エストロゲン様作用の試験を行った。具体的には、以下のようにして試験を行った。
【0050】
ヒト乳ガン由来のMCF−7細胞を75cm3フラスコでコンフルエント様になるまで培養し、トリプシン処理によりこのMCF−7細胞を集め、10%活性炭処理したFBS、1%NEAAおよび1mMピルビン酸ナトリウムを含みフェノールレッドを含まない最少栄養培地を用いて、3×104個/mlに調製した。
【0051】
得られたMCF−7細胞を24穴マイクロプレートに0.9mlづつ播種し、これを定着させるために37℃、5%二酸化炭素下で培養した。6時間後(0日目)、フェノールレッドを含まない最少栄養培地で終濃度の10倍の濃度に調製した試料溶液100μl(試料濃度:125ppmまたは62.5ppm)を上記マイクロプレートに添加し、培養を続けた。
【0052】
培養開始から6日目、MCF−7細胞の細胞数を測定するために、上記最少栄養培地をMTT培地に交換し、2−プロパノールを添加することで細胞内に生成したブルーホルマザンを抽出し、570nmの吸光度を測定した。それとともに、濁度として650nmの吸光度を測定し、両者の差をもってブルーホルマザン量とした。
陽性対照としては、0.02ppmエチニルエストラジオールを使用した。エストロゲン様作用(エストロゲン依存性増殖作用)の強さは、試料無添加時の吸光度を100%として算出した。各試料のエストロゲン様作用(エストロゲン依存性増殖作用)の強さを表4に示す。
【0053】
【0054】
表4に示される結果より、月桃の葉部または茎部からの抽出物がエストロゲン様作用を有することが確認された。また、かかる月桃抽出物のエストロゲン様作用の強さは月桃抽出物の濃度に依存して変化し、月桃抽出物の濃度を調節することによりエストロゲン様作用の強さを調節できることが確認された。
【0055】
〔試験例3〕コラゲナーゼ阻害作用の試験
製造例1で得られた試料1〜3および5〜7について、以下の方法によりコラゲナーゼ阻害作用を試験した。
【0056】
(1)20mM塩化カルシウム含有0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.1)に試料を溶解した試料溶液50μl、コラゲナーゼ溶液(濃度:0.1g/ml)50μlおよび基質溶液(濃度:0.5M)400μlを混合し、37℃で30分間インキュベーションした。次いで、25mMクエン酸溶液1mlを加えて反応を停止し、酢酸エチル5mlで抽出した。得られた抽出液について、波長320nmにおける吸光度(対照液:酢酸エチル)を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液添加・酵素添加時の吸光度」という。
【0057】
(2)コラゲナーゼ溶液の代わりにトリス塩酸緩衝液を用いる他は、上記(1)と同様にして吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液添加・酵素無添加時の吸光度」という。
【0058】
(3)試料溶液の代わりに試料溶液と等量のトリス塩酸緩衝液を用いる他は、上記(1)と同様にして吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料無添加・酵素添加時の吸光度」という。
【0059】
(4)コラゲナーゼ溶液の代わりにトリス塩酸緩衝液を用いるとともに、試料溶液の代わりに試料溶液と等量のトリス塩酸緩衝液を用いる他は、上記(1)と同様にして吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料無添加・酵素無添加時の吸光度」という。
【0060】
(5)上記測定結果より、以下の式を用いてコラゲナーゼ阻害率(%)を算出した。
【0061】
【式1】
コラゲナーゼ阻害率(%)=〔1−(A−B)/(C−D)〕×100
【0062】
上記式中、「A」は試料溶液添加・酵素添加時の吸光度を、「B」は試料溶液添加・酵素無添加時の吸光度を、「C」は試料無添加・酵素添加時の吸光度を、「D」は試料無添加・酵素無添加時の吸光度を表す。
【0063】
試料溶液の濃度を段階的に減少させて上記阻害率の測定を行い、コラゲナーゼ活性を50%阻害する試料溶液濃度(ppm)を内挿法により求めた。試料1〜3および5〜7についてのコラゲナーゼ活性50%阻害濃度(ppm)を表5に示す。
【0064】
【0065】
表5に示される結果より、月桃の葉部または茎部からの抽出物がコラゲナーゼ阻害作用を有することが確認された。また、かかる月桃抽出物のコラゲナーゼ阻害作用の強さは月桃抽出物の濃度に依存して変化し、月桃抽出物の濃度を調節することによりコラゲナーゼ阻害作用の強さを調節できることが確認された。
【0066】
〔試験例4〕肌荒れ改善作用(皮膚の老化防止・改善作用)の試験
製造例1で得られた月桃葉部50%エタノール抽出物(試料2)を配合した乳液(以下「実施例乳液」という。)を常法に従って調製した。実施例乳液の組成を以下に示す。
【0067】
月桃葉部抽出物(製造例1の試料2) 1.0g
セチルアルコール 0.5g
ミツロウ 2.0g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(10E.0) 1.0g
モノステアリン酸グリセリル 1.0g
ヒアルロン酸 0.1g
プロピレングリコール 5.0g
エタノール 3.0g
パラオキシ安息香酸メチル 0.3g
香料 0.03g
精製水 残部(全量を100mlとする)
【0068】
実施例乳液と、月桃抽出物を含まないほかは実施例乳液と同じ組成からなる比較例乳液とについて、下記の評価試験を行った。
被験者:22〜43歳の女性多数の中から、皮溝・皮丘が消え、広範囲の角質がめくれている(表6に示す評点が1)、または皮溝・皮丘が不鮮明で、角質が部分的にめくれている(表6に示す評点が2)、肌荒れと判定された20名を選抜して被験者とした。
塗布試験:各被験者に、顔の右半分には実施例乳液を、左半分には比較例乳液を、朝夕各1回、30日間塗布させた。
【0069】
[判定1:肌荒れ改善効果]
塗布試験終了後、シルフロ(FLEXICL DEVELOPMENTS LTD製)によるレプリカ法を用いて顔のレプリカをとり、50倍の顕微鏡で皮紋の状態および角質剥離の状態を観察し、表6に示す評価基準で肌の状態を判定した。判定結果を表7に示す。
【0070】
【0071】
【0072】
表7に示されるように、実施例乳液を塗布した領域は、比較例乳液を塗布した領域に比べて顕著に肌荒れ(皮膚の老化)が改善された。
【0073】
[判定2・官能評価]
使用感と肌への効果について、実施例乳液と比較例乳液とを比較した場合の優劣を被験者全員に質問した。回答の集計結果を表8に示す。
【0074】
【0075】
表8に示される結果より、官能評価によっても、上記判定1と同様の効果と、優れた使用感とが確認された。
判定1および2の結果より、月桃抽出物を配合した皮膚化粧料が皮膚の老化防止・改善作用(肌荒れ改善作用)を有するとともに、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れていることが確認された。
【0076】
〔実施例1〕
下記の組成の乳液を常法により製造した。
ホホバオイル 4g
オリーブオイル 2g
スクワラン 2g
セタノール 2g
モノステアリン酸グリセリル 2g
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.0) 2.5g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 2g
1,3−ブチレングリコール 3g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
香料 0.05g
月桃抽出物(製造例1の試料3) 0.1g
月桃抽出物(製造例2の試料9) 1g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0077】
〔実施例2〕
下記の組成の化粧水を常法により製造した。
グリセリン 3g
1,3−ブチレングリコール 3g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 0.5g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
クエン酸 0.1g
クエン酸ソーダ 0.1g
香料 0.05g
月桃抽出物(製造例1の試料1) 0.2g
月桃抽出物(製造例2の試料9) 2g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0078】
〔実施例3〕
下記の組成のクリームを常法により製造した。
流動パラフィン 5g
サラシミツロウ 4g
セタノール 3g
スクワラン 10g
ラノリン 2g
ステアリン酸 1g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 1.5g
モノステアリン酸グリセリル 3g
1,3−ブチレングリコール 6g
パラオキシ安息香酸メチル 1.5g
香料 0.1g
月桃抽出物(製造例1の試料3) 0.1g
月桃抽出物(製造例2の試料9) 1g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0079】
〔実施例4〕
下記の組成のパックを常法により製造した。
ポリビニルアルコール 15g
ポリエチレングリコール 3g
プロピレングリコール 7g
エタノール 10g
パラオキシ安息香酸エチル 0.05g
香料 0.05g
月桃抽出物(製造例2の試料9) 5g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0080】
〔実施例5〕
下記の混合物を打錠して、錠剤状の栄養補助食品とした。
月桃抽出物(製造例1の試料2) 50重量部
粉糖(ショ糖) 188重量部
グリセリン脂肪酸エステル 12重量部
【0081】
〔実施例6〕
下記の混合物を顆粒状に形成して、栄養補助食品とした。
月桃抽出物(製造例1の試料1) 34重量部
ビートオリゴ糖 1000重量部
ビタミンC 167重量部
ステビア抽出物 10重量部
【0082】
【発明の効果】
本発明により、コラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤およびコラゲナーゼ阻害剤が提供される。本発明のコラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤およびコラゲナーゼ阻害剤は、皮膚の老化を防止および/または改善するのに有用である。
また、本発明により、コラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤またはコラゲナーゼ阻害剤が配合された皮膚化粧料が提供される。本発明の皮膚化粧料は、コラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用またはコラゲナーゼ阻害作用を有しており、しかも皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れているので、皮膚の老化を防止および/または改善するのに有用である。
さらに、本発明により、エストロゲン様作用剤が配合された飲食品が提供される。本発明の飲食品は、皮膚の老化を防止および/または改善するのに有用である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a collagen production promoter having an action of activating collagen production by human skin fibroblasts, an estrogen-like action agent having an action similar to estrogen which is a kind of female hormone, and a decrease in collagen. The present invention relates to a collagenase inhibitor that inhibits collagenase activity involved in denaturation.
The present invention also relates to a skin cosmetic that imparts a skin aging prevention / improvement action and a food / beverage product that imparts a cosmetic action by blending a collagen production promoter, an estrogen-like agent or a collagenase inhibitor.
[0002]
[Prior art]
The epidermis and dermis of the skin are composed of epidermal cells, fibroblasts, and extracellular matrices such as elastin and collagen that are outside these cells and support the skin structure. By keeping the interaction constant, moisture retention, flexibility, elasticity, and the like are ensured, and the skin is maintained in a fresh state with a tension and gloss.
[0003]
However, elastin, which is a major component of the extracellular matrix, degrades and deteriorates when affected by certain external factors such as ultraviolet rays, drastic drying of air, excessive skin washing, and so on. Collagen decreases in elasticity due to cross-linking as well as production decreases. As a result, the skin's moisturizing function and elasticity are lowered, and the keratin begins to exfoliate abnormally, so that the skin loses its tension and gloss, and exhibits aging symptoms such as roughness, wrinkles and dullness.
[0004]
Thus, changes accompanying skin aging, that is, wrinkles, dullness, disappearance of texture, decrease in elasticity, and the like are associated with reduction and degeneration of dermal matrix components such as collagen and elastin. In recent years, involvement of matrix proteases has been pointed out as a factor inducing this change. Among the matrix proteases, collagenase, that is, MMP1 (matrix metalloprotease) is known as an enzyme that degrades type I and III collagen, which is the main component of the dermal matrix of the skin. It is thought to increase, contribute to the decrease / denaturation of collagen by ultraviolet rays, and to be a major factor such as the formation of skin wrinkles. Therefore, promotion of collagen production and inhibition of collagenase activity are important in preventing and improving skin aging.
[0005]
In order to prevent and improve skin aging due to the mechanism as described above, the most commonly performed is the natural moisturizing factor (NMF) sugar, amino acid, organic acid, pyrrolidone carboxylate, collagen, hyaluronic acid It is to apply a substance having a moisturizing action such as mucopolysaccharides such as mucopolysaccharide, glycerin and 1,3-butylene glycol to enhance the moisturizing property of the skin.
[0006]
However, the moisturizing agent only improves the keratinous state of the epidermis and cannot be expected to improve the tension holding mechanism in the dermis. In addition, the moisturizing agent slows the evaporation of moisture from the skin, so that the feeling of use is generally poor, and even when used for a long period of time, the skin may be damaged.
[0007]
On the other hand, the cause of skin aging accompanying aging is that the secretion of estrogen, a type of female hormone, decreases. In other words, estrogen is deeply involved in maintaining the health of adult women, and its lack of secretion leads to various medical illnesses, as well as the cause of unfavorable skin changes such as skin sensitivities, decreased elasticity and decreased moisture. It is known to be.
[0008]
Therefore, a substance having the same action as estrogen is transdermally or orally administered to women after menopause, whose estrogen secretion declines. For this purpose, steroidal estrogens, nonsteroidal estrogens, flavone compounds, and the like have been used as estrogen-like agents.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The first object of the present invention is to provide a collagen production promoter containing a substance capable of preventing and / or improving skin aging by promoting collagen production in dermal fibroblasts and containing it as an active ingredient. There is.
A second object of the present invention is to find a substance capable of preventing and / or improving skin aging through an estrogenic action and to provide an estrogenic action agent containing it as an active ingredient.
The third object of the present invention is to provide a collagenase inhibitor containing as an active ingredient a substance capable of preventing and / or improving skin aging by suppressing collagen decrease / denaturation through collagenase inhibitory action. There is.
A fourth object of the present invention is to provide a skin cosmetic having a collagen production promoting action, an estrogen-like action or a collagenase inhibitory action and useful for preventing and / or improving skin aging.
The fifth object of the present invention is to provide a food or drink having an estrogenic action and useful for preventing and / or improving skin aging.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the collagen production promoter, estrogen-like agent and collagenase inhibitor of the present invention comprise an extract from moon peach as an active ingredient, and the skin cosmetic of the present invention comprises The collagen production promoter, estrogen-like agent or collagenase inhibitor of the present invention is blended, and the food or drink of the present invention is characterized by blending the estrogen-like agent of the present invention. To do.
[0011]
In a preferred embodiment of the collagen production promoter, estrogen-like agent and collagenase inhibitor of the present invention, the extract is extracted from leaves and / or stems of moon peach obtained using a polar solvent as an extraction solvent. In a more preferred embodiment, the polar solvent is water, methanol, ethanol, propanol, 1,3-butylene glycol, glycerin, propylene glycol or a mixture thereof.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0013]
[Collagen production promoter, estrogen-like agent, collagenase inhibitor]
In the “extract from moon peach” which is an active ingredient of the collagen production promoter, estrogen-like agent and collagenase inhibitor of the present invention, an extract obtained from moon peach by extraction treatment, a diluted solution of the extract or A concentrated solution, a dried product obtained by drying the extract, or a crude product or a purified product thereof are included.
[0014]
What is used as an extraction raw material in the extraction process is moon peach (scientific name: Alpinia nutans or Alpinia speciosa), particularly the leaf and / or stem part of moon peach.
[0015]
Moon peach (scientific name: Alpinia nutans or Alpinia speciosa) is a perennial evergreen plant that belongs to the genus Alpinia in the ginger family and is distributed from southern Kyushu to India. Therefore, moon peach is easily available from these areas. Moon peaches are cultivated for ornamental use in order to open beautiful flowers in summer, but they are not used for medicinal purposes and there are no reports of containing physiologically active substances.
[0016]
The moon peach used as the raw material for extraction is suitably dried and pulverized immediately after collection. Drying may be performed in the sun or may be performed using a commonly used dryer. Moon peach may be used as a raw material for extraction after pretreatment such as degreasing with a nonpolar solvent such as hexane or benzene. By performing pretreatment such as degreasing, extraction with a polar solvent of moon peach can be performed efficiently.
[0017]
In the extraction process, it is preferable to use a polar solvent as the extraction solvent. Ingredients that promote collagen production, estrogen-like action, or collagenase inhibitory action contained in moon peaches (especially the leaves and / or stems of moon peaches) should be easily extracted by extraction using a polar solvent as the extraction solvent. Can do.
[0018]
Specific examples of suitable polar solvents include water, lower aliphatic alcohols, hydrous lower aliphatic alcohols, and the like, and these can be used alone or as a mixture of two or more thereof. Specific examples of suitable lower aliphatic alcohols include methanol, ethanol, propanol, 1,3-butylene glycol, glycerin, propylene glycol and the like.
[0019]
When using the liquid mixture of 2 or more types of polar solvents as an extraction solvent, the mixing ratio can be adjusted suitably. For example, when using the liquid mixture of water and a lower aliphatic alcohol, the mixing ratio of water and a lower aliphatic alcohol can be 7: 3 to 2: 8 (weight ratio).
[0020]
The extraction treatment is not particularly limited as long as the soluble component contained in moon peach can be eluted in the extraction solvent, and can be performed according to a conventional method. In the extraction process, it is not necessary to adopt a special extraction method, and any apparatus can be used at room temperature or under reflux heating.
[0021]
For example, the extraction raw material is put into a treatment tank filled with the extraction solvent, and the soluble components are eluted with occasional stirring. At this time, the extraction conditions can be appropriately adjusted according to the amount of the extraction raw material, etc., but the amount of the extraction solvent is usually 5 to 15 times (weight ratio) of the extraction raw material, and the extraction time is usually 1 to 3 hours. The extraction temperature is usually from room temperature to 95 ° C.
[0022]
An eluate can be obtained by eluting soluble components by extraction and then filtering to remove the extraction residue. The obtained extract is diluted, concentrated, dried, purified, etc. according to a conventional method in order to obtain a diluted or concentrated solution of the extract, a dried product of the extract, or a crude purified product or a purified product thereof. Processing may be performed. The obtained extract can be used as it is as a collagen production promoter, estrogen-like agent or collagenase inhibitor, but a concentrated solution or a dried product thereof is easier to use. In obtaining a dried extract, a carrier such as dextrin or cyclodextrin may be added to improve hygroscopicity.
[0023]
Since the extract from moon peach has a characteristic odor and taste, it can be purified for the purpose of decolorization, deodorization, etc. within a range that does not cause a decrease in its physiological activity. When it is added to foods and drinks, it is not used in large quantities, so there is no practical problem even if it is not purified.
[0024]
The extract from moon peach obtained as described above has a collagen production promoting action, an estrogen-like action, or a collagenase inhibitory action.
The extract from moon peach can be used as it is as a collagen production promoter, an estrogen-like agent or a collagenase inhibitor, but can also be formulated and used according to a conventional method. In the case of formulating, a pharmaceutically acceptable carrier such as dextrin and cyclodextrin and other optional auxiliaries can be added to facilitate storage and handling. The extract from moon peach can be made into any dosage form such as powder, granule, tablet, etc. by formulation.
[0025]
The collagen production promoter of the present invention prevents and / or improves skin aging by percutaneously absorbed to reach fibroblasts, activating collagen production and supplying sufficient collagen to the dermis layer be able to. In addition, since the collagen production promoter of the present invention has both an estrogen-like action as well as a collagen production promotion action, it can prevent and / or improve skin aging by acting multifacetedly in preventing and improving skin aging. .
[0026]
The estrogenic agent of the present invention can prevent and / or improve skin aging due to a decrease in estrogen secretion through an estrogenic effect.
[0027]
The collagenase inhibitor of the present invention can suppress the decrease or degeneration of collagen by collagenase through the collagenase inhibitory action, and can prevent and / or improve skin aging caused by the decrease or degeneration of collagen.
[0028]
[Skin cosmetic]
The collagen production promoter, estrogen-like agent or collagenase inhibitor of the present invention can prevent and / or improve skin aging, and is excellent in usability and safety when applied to the skin. Suitable for blending into skin cosmetics. Any one of a collagen production promoter, an estrogen-like agent, and a collagenase inhibitor may be blended in the skin cosmetic, or two or more may be blended in combination.
[0029]
The skin cosmetics to which the collagen production promoter, estrogen-like agent or collagenase inhibitor of the present invention can be formulated are not particularly limited, but specific examples thereof include ointments, creams, emulsions, lotions, packs, bathing agents, etc. can do.
[0030]
The blending amount of the collagen production promoter, estrogen-like agent or collagenase inhibitor in the skin cosmetic of the present invention can be appropriately adjusted depending on the type of skin cosmetic, the physiological activity of the extract, etc. Is about 0.01 to 10% by weight in terms of standard moon peach extract.
[0031]
The skin cosmetic of the present invention contains various main agents and auxiliaries usually used in the production of skin cosmetics and other optional auxiliaries as long as they do not interfere with collagen production promoting action, estrogenic action or collagenase inhibitory action. The collagen production promoter, estrogen-like agent or collagenase inhibitor of the present invention alone is not limited to those which can be blended and prevent skin aging and improve.
[0032]
Examples of the skin cosmetic composition of the present invention that can be used as a component together with the collagen production promoter, estrogen-like action or collagenase inhibitor of the present invention include glycerin, collagen, hyaluronic acid and salts thereof, chondroitinic acid and Moisturizers such as salt, chitin and chitosan; UV absorbers such as amyl paradimethylaminobenzoate; complex lipids such as glycerophospholipid and sphingophospholipid; β-carotene, oil-soluble licorice extract, lycochalcone A, baicalin, baicalein and others Substances having active oxygen scavenging action; azulene, glycyrrhizic acid and salts thereof, glycyrrhetinic acid and derivatives thereof, anti-inflammatory substances such as zinc oxide; vitamins and derivatives thereof such as riboflavin, tocopherol, ascorbic acid and folic acid; jojoba oil Oily components such as lanolin, liquid paraffin, squalane and isostearyl alcohol; surfactants such as sodium stearyl sulfate, diethanolamine cetyl sulfate and glyceryl stearate; antioxidants such as sodium erythorbate; preservatives such as ethyl paraben; Extract, chamomile extract, licorice root extract, rosemary extract, maronier extract, etc .; animal extracts such as collagen, hydrolyzed conchiolin, elastin; amino acids, cholesterols; plant sterols; Proteins: Bifidobacteria cultures, lactic acid bacteria cultures, yeast extracts, Bukuryu extracts and other microorganism-derived components; brown algae extracts and red algae extracts and other algal extracts; γ-oryzanol and other blood circulation promoters; sulfur and the like Antiseborrheic agent; perfume; alcohol; carboxypoly Thickeners chromatography and the like; titanium yellow, can be exemplified safflower other coloring or the like.
[0033]
[Food and Drink]
Since the active ingredient of the estrogen-like agent of the present invention has been confirmed not to be digested in the digestive tract, it is suitable for blending into any food or beverage supplement or dietary supplement. In particular, since the estrogenic agent of the present invention can prevent and / or improve skin aging through an estrogenic effect, it is suitable for blending into cosmetic foods and drinks. Here, “beauty food and drink” means food and drink intended to prevent or improve the aging of skin or skin.
[0034]
The food / beverage product of the present invention may be one obtained by blending the estrogen-like agent of the present invention into any food / beverage product that does not interfere with its physiological activity, and the estrogen-like agent of the present invention as a main component. It may be a dietary supplement.
[0035]
When a food or drink is produced by blending the estrogenic agent of the present invention, for example, sugars such as dextrin and starch; proteins such as gelatin, soybean protein and corn protein; amino acids such as alanine, glutamine and isoleucine; Arbitrary auxiliaries such as polysaccharides such as cellulose and gum arabic; and oils and fats such as soybean oil and medium chain fatty acid triglycerides can be added to prepare a dosage form.
[0036]
The amount of the estrogen-like agent in the food / beverage product of the present invention is about 1 to 1000 mg / day of the monthly peach extract per day for adults in consideration of the general intake of the food / beverage product to be added. It is preferable to adjust so that.
[0037]
Foods and drinks that can be mixed with the estrogen-like agent of the present invention are not particularly limited. Specific examples thereof include beverages such as soft drinks, carbonated drinks, nutritional drinks, fruit drinks, and lactic acid drinks (concentrated solutions and preparations of these drinks). Ice cream, ice sherbet, shaved ice, etc .; noodles such as buckwheat, udon, harusame, gyoza skin, shumai skin, Chinese noodles, instant noodles; candy, candy, gum, chocolate, snacks, Confectionery such as biscuits, jelly, jam, cream, baked confectionery; fishery and livestock processed foods such as kamaboko, ham, sausage; dairy products such as processed milk and fermented milk; salad oil, tempura oil, margarine, mayonnaise, shortening, whipping Fats and oils such as creams and dressings and processed foods; seasonings such as sauces and sauces; tablets, granules, etc. Health-dietary supplement such people forms; other soups, can be exemplified stew, salad, delicatessen, pickle, and the like.
[0038]
The collagen production promoter, estrogen-like agent, collagenase inhibitor, skin cosmetic, and food and drink of the present invention described above are suitably applied to humans, but each has its effects. As long as it is applicable to animals other than humans.
[0039]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
[0040]
[Production Example 1]
300 g of crushed leaves or stems of moon peach (scientific name: Alpinia nutans or Alpinia speciosa) was put into 2000 ml of extraction solvent and kept at 70 ° C. for 3 hours with gentle stirring. Then, it filtered, the filtrate was concentrated under reduced pressure at 40 degreeC, and also it dried with the vacuum dryer, and the moon peach extract was obtained. When the above extraction was performed using four types of extraction solvents, the yield of the extract was as shown in Table 1. When the extraction solvent is a mixture, the mixing ratio shown below is based on weight.
[0041]
[0042]
[Production Example 2]
300 g of the same crushed peach leaf or stem as used in Production Example 1 was put into 200 ml of the extraction solvent, kept at 80 ° C. for 3 hours with stirring, and then filtered to obtain an extract. The above extraction was performed using four types of extraction solvents to obtain about 1500 ml of an extract having a solid content concentration shown in Table 2. When the extraction solvent is a mixture, the mixing ratio shown below is based on weight.
[0043]
[0044]
[Test Example 1] Test for promoting collagen production
The samples 1 to 14 obtained in Production Examples 1 and 2 were tested for collagen production promoting action by the method of Webster et al. (Anal. Biochem., Vol. 96, 220, 1979). Specifically, the test was conducted as follows.
[0045]
Human fibroblasts are seeded on a plate and cultured in a sample-added medium (sample concentration: 200 ppm or 50 ppm) at 37 ° C. and 5% carbon dioxide for several days, and then β-aminopropionitrile and [ 3 H] -proline was added and further cultured for 24 hours. A pepsin / acetic acid solution is added to the whole culture medium and digested at 4 ° C. for 16 hours. Then, a carrier is added to the digested liquid and precipitated with 0.7 M sodium chloride, and further redissolved under neutral conditions. Re-precipitated with 2M sodium chloride. The obtained precipitate was washed with 20% ethanol, and then the radioactivity of the precipitate was measured.
[0046]
Collagen production promotion rate was calculated with the radioactivity when no sample was added as 100%. Table 3 shows the collagen production promotion rate (%) of each sample. When the sample is an extract according to Production Example 2, the “sample concentration” is a solid content equivalent concentration.
[0047]
[0048]
From the results shown in Table 3, it was confirmed that the extract from the leaves or stems of moon peach has an action of promoting collagen production of fibroblasts. In addition, the strength of the collagen production promoting action of the moon peach extract varies depending on the concentration of the moon peach extract, and the strength of the collagen production promoting action can be adjusted by adjusting the concentration of the moon peach extract. Was confirmed.
[0049]
[Test Example 2] Estrogen-like test
Samples 1 to 14 obtained in Production Examples 1 and 2 were subjected to estrogen-like activity by the method of Thomas et al. The effect was tested. Specifically, the test was conducted as follows.
[0050]
75 cm of MCF-7 cells derived from human breast cancer 3 Incubate until confluent in a flask, collect the MCF-7 cells by trypsinization, use minimal nutrient medium containing 10% activated charcoal-treated FBS, 1% NEAA and 1 mM sodium pyruvate and no phenol red. 3 × 10 4 Per unit / ml.
[0051]
The obtained MCF-7 cells were seeded in 0.9 ml each in a 24-well microplate, and cultured at 37 ° C. under 5% carbon dioxide in order to establish them. Six hours later (day 0), 100 μl of sample solution (sample concentration: 125 ppm or 62.5 ppm) prepared to a concentration 10 times the final concentration in a minimal nutrient medium not containing phenol red was added to the microplate and cultured. Continued.
[0052]
On the 6th day from the start of culture, in order to determine the number of MCF-7 cells, the minimal nutrient medium was replaced with MTT medium, and blue formazan produced in the cells was extracted by adding 2-propanol. Absorbance at 570 nm was measured. At the same time, absorbance at 650 nm was measured as turbidity, and the difference between the two was used as the amount of blue formazan.
As a positive control, 0.02 ppm ethinylestradiol was used. The strength of the estrogen-like action (estrogen-dependent growth action) was calculated with the absorbance when no sample was added as 100%. Table 4 shows the strength of the estrogen-like action (estrogen-dependent proliferation action) of each sample.
[0053]
[0054]
From the results shown in Table 4, it was confirmed that the extract from the leaves or stems of moon peach has an estrogenic action. In addition, the intensity of the estrogenic action of the moon peach extract varies depending on the concentration of the moon peach extract, and it is confirmed that the intensity of the estrogenic action can be adjusted by adjusting the concentration of the moon peach extract. It was done.
[0055]
[Test Example 3] Test for collagenase inhibitory action
The samples 1 to 3 and 5 to 7 obtained in Production Example 1 were tested for collagenase inhibitory action by the following method.
[0056]
(1) 50 μl of a sample solution obtained by dissolving a sample in 0.1 M Tris-HCl buffer (pH 7.1) containing 20 mM calcium chloride, 50 μl of a collagenase solution (concentration: 0.1 g / ml) and a substrate solution (concentration: 0.5 M) 400 μl was mixed and incubated at 37 ° C. for 30 minutes. Subsequently, 1 ml of 25 mM citric acid solution was added to stop the reaction, and the mixture was extracted with 5 ml of ethyl acetate. About the obtained extract, the light absorbency (control liquid: ethyl acetate) in wavelength 320nm was measured. Hereinafter, this absorbance is referred to as “absorbance upon addition of sample solution / enzyme”.
[0057]
(2) Absorbance was measured in the same manner as in the above (1) except that Tris-HCl buffer was used instead of the collagenase solution. Hereinafter, this absorbance is referred to as “absorbance when the sample solution is added and no enzyme is added”.
[0058]
(3) Absorbance was measured in the same manner as in the above (1) except that an equal volume of Tris-HCl buffer was used instead of the sample solution. Hereinafter, this absorbance is referred to as “absorbance when no sample is added / enzyme is added”.
[0059]
(4) Absorbance was measured in the same manner as in (1) above, except that a Tris-HCl buffer was used instead of the collagenase solution, and an equal amount of Tris-HCl buffer was used instead of the sample solution. Hereinafter, this absorbance is referred to as “absorbance when no sample is added and no enzyme is added”.
[0060]
(5) From the above measurement results, the collagenase inhibition rate (%) was calculated using the following formula.
[0061]
[Formula 1]
Collagenase inhibition rate (%) = [1- (AB) / (CD)] × 100
[0062]
In the above formula, “A” is the absorbance when the sample solution is added and the enzyme is added, “B” is the absorbance when the sample solution is added and no enzyme is added, “C” is the absorbance when the sample is not added and the enzyme is added, “D” represents the absorbance when no sample was added and no enzyme was added.
[0063]
The concentration of the sample solution was reduced stepwise to measure the inhibition rate, and the sample solution concentration (ppm) that inhibits collagenase activity by 50% was determined by interpolation. Table 5 shows the 50% inhibitory concentration (ppm) of collagenase activity for Samples 1-3 and 5-7.
[0064]
[0065]
From the results shown in Table 5, it was confirmed that the extract from the leaves or stems of moon peach has a collagenase inhibitory action. In addition, the intensity of the collagenase inhibitory action of the moon peach extract varies depending on the concentration of the moon peach extract, and it is confirmed that the intensity of the collagenase inhibitory action can be adjusted by adjusting the concentration of the moon peach extract. It was done.
[0066]
[Test Example 4] Test of rough skin improving action (preventing and improving skin aging)
A milky lotion (hereinafter referred to as “Example milky lotion”) containing the 50% ethanol extract (sample 2) obtained in Production Example 1 was prepared according to a conventional method. The composition of the example emulsion is shown below.
[0067]
Moon peach leaf extract (Sample 2 of Production Example 1) 1.0 g
Cetyl alcohol 0.5g
Beeswax 2.0g
Oleic acid polyoxyethylene sorbitan (10E.0) 1.0g
1.0g glyceryl monostearate
Hyaluronic acid 0.1g
Propylene glycol 5.0g
Ethanol 3.0g
Methyl paraoxybenzoate 0.3g
Perfume 0.03g
Purified water remainder (total volume is 100 ml)
[0068]
The following evaluation tests were conducted on the Example emulsion and the Comparative Example emulsion having the same composition as the Example emulsion except that it did not contain the moon peach extract.
Test subject: Among the many women aged 22 to 43, the skin groove / cutaneous skin disappeared and the horny skin turned over a wide range (the score shown in Table 6 is 1), or the skin groove / cutaneous skin was unclear and the skin was horny. Twenty persons who were partially turned over (the score shown in Table 6 was 2) and were judged to be rough were selected as subjects.
Application test: Each subject was allowed to apply the example latex on the right half of the face and the comparative emulsion on the left half once every morning and evening for 30 days.
[0069]
[Judgment 1: Effect of improving rough skin]
After the application test was completed, a replica of the face was taken using the replica method by Sylphlo (manufactured by FLEXICL DEVELOPMENTS LTD). The state of was judged. Table 7 shows the determination results.
[0070]
[0071]
[0072]
As shown in Table 7, roughening of the skin (skin aging) was remarkably improved in the region where the example emulsion was applied, compared to the region where the comparative example emulsion was applied.
[0073]
[Decision 2: Sensory evaluation]
About the feeling of use and the effect on skin, all subjects were asked about superiority or inferiority when the Example emulsion and the Comparative Example emulsion were compared. Table 8 shows the results of the responses.
[0074]
[0075]
From the results shown in Table 8, the same effect as in the above-mentioned judgment 1 and excellent usability were confirmed by sensory evaluation.
From the results of Judgment 1 and 2, skin cosmetics containing a moon peach extract have an anti-aging / improving action on skin (roughness-improving action), and are excellent in usability and safety when applied to the skin. It was confirmed.
[0076]
[Example 1]
An emulsion having the following composition was produced by a conventional method.
Jojoba oil 4g
2g olive oil
Squalane 2g
Cetanol 2g
2g glyceryl monostearate
Polyoxyethylene cetyl ether (20E.0) 2.5g
Oleic acid polyoxyethylene sorbitan (20E.0) 2g
1,3-butylene glycol 3g
Methyl paraoxybenzoate 0.15g
Fragrance 0.05g
Moon peach extract (Sample 3 of Production Example 1) 0.1 g
Moon peach extract (Sample 9 of Production Example 2) 1g
Purified water remainder (total amount is 100 g)
[0077]
[Example 2]
A lotion having the following composition was produced by a conventional method.
Glycerin 3g
1,3-butylene glycol 3g
Oleic acid polyoxyethylene sorbitan (20E.0) 0.5g
Methyl paraoxybenzoate 0.15g
Citric acid 0.1g
Sodium citrate 0.1g
Fragrance 0.05g
Moon peach extract (Sample 1 of Production Example 1) 0.2 g
Moon peach extract (Sample 9 of Production Example 2) 2g
Purified water remainder (total amount is 100 g)
[0078]
Example 3
A cream having the following composition was produced by a conventional method.
Liquid paraffin 5g
Salami beeswax 4g
Setanol 3g
Squalane 10g
Lanolin 2g
Stearic acid 1g
Oleic acid polyoxyethylene sorbitan (20E.0) 1.5g
3g glyceryl monostearate
1,3-butylene glycol 6g
1.5 g of methyl paraoxybenzoate
Fragrance 0.1g
Moon peach extract (Sample 3 of Production Example 1) 0.1 g
Moon peach extract (Sample 9 of Production Example 2) 1g
Purified water remainder (total amount is 100 g)
[0079]
Example 4
A pack having the following composition was produced by a conventional method.
Polyvinyl alcohol 15g
Polyethylene glycol 3g
7g of propylene glycol
Ethanol 10g
0.05 g ethyl paraoxybenzoate
Fragrance 0.05g
Moon peach extract (Sample 9 of Production Example 2) 5g
Purified water remainder (total amount is 100 g)
[0080]
Example 5
The following mixture was tableted to obtain a tablet-like dietary supplement.
Moon peach extract (Sample 2 of Production Example 1) 50 parts by weight
188 parts by weight of powdered sugar (sucrose)
Glycerin fatty acid ester 12 parts by weight
[0081]
Example 6
The following mixture was formed into granules and used as a dietary supplement.
Moon peach extract (Sample 1 of Production Example 1) 34 parts by weight
1000 parts by weight of beet oligosaccharide
167 parts by weight of vitamin C
Stevia extract 10 parts by weight
[0082]
【The invention's effect】
According to the present invention, a collagen production promoter, an estrogen-like agent and a collagenase inhibitor are provided. The collagen production promoter, estrogen-like agent and collagenase inhibitor of the present invention are useful for preventing and / or improving skin aging.
Further, according to the present invention, there is provided a skin cosmetic containing a collagen production promoter, an estrogen-like agent or a collagenase inhibitor. The skin cosmetic of the present invention has a collagen production promoting action, an estrogen-like action or a collagenase inhibitory action, and is excellent in the feeling of use and safety when applied to the skin, thus preventing skin aging and Useful for improving.
Furthermore, according to the present invention, a food or drink containing an estrogen-like agent is provided. The food or drink of the present invention is useful for preventing and / or improving skin aging.
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