JP4703341B2 - カメラ用レンズ鏡胴 - Google Patents

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Description

本発明は、鏡胴内にシャッタ装置を取り付けていて、被写体側に取り付けられているレンズ群を、その近傍位置に取り付けたモータによって移動させ、焦点調節を行うようにした沈胴式のカメラ用レンズ鏡胴に関する。
被写体側に配置されている第1レンズ群と、その後方に配置されている第2レンズ群との間隔を変えることによってズーミングを行うようにし、その第2レンズ群の後方に配置されている第3レンズ群を移動させることによって、焦点調節を行うようにしたカメラ用レンズ鏡胴が、下記の特許文献1などによって知られている。そして、そのような構成のレンズ鏡胴の場合には、その特許文献1にも記載されているように、ズーミング用のモータと焦点調節用のモータは、通常は、カメラ本体(カメラボディー)内や、鏡胴本体のカメラ本体に近いところに配置されている。
このような構成に対し、焦点調節用の第3レンズ群を設けずに、上記の構成の第1レンズ群又は第2レンズ群を焦点調節用として兼用させるようにすることが知られている。その場合、焦点調節用のモータは、その兼用させるレンズ群を取り付けた筒体に固定されていて、ズーミングに際しては、その筒体ごとレンズ群と共に移動させられ、焦点調節に際しては、その筒体上でレンズ群のうちの一部又は全部のレンズを移動させるようにしている。そのため、この種のレンズ鏡胴の場合は、焦点調節用モータを電源につなぐためのフレキシブルプリント配線板が鏡胴内に配置されていて、そのモータが筒体と共にカメラ本体側へ移動したときには、鏡胴内でたるまされたり、折り畳まれたりするようにしている。
また、特許文献1に記載のレンズ鏡胴もそうであるが、レンズ鏡胴の中には、カメラの不使用時にはカメラ本体内に格納され、使用に際してだけ引き出されるようにした、いわゆる沈胴式といわれているレンズ鏡胴が知られている。そして、この形式のレンズ鏡胴の場合にも、ズーム機能を備えているかどうかに関係なく、カメラの使用時と不使用時とでは、焦点調節用のレンズとカメラ本体との相対位置が大きく変化してしまうものがある。そのため、そのような構成をしていて、なおかつ焦点調節用のレンズを取り付けた移動可能な筒体に焦点調節用のモータを固定するようにしたレンズ鏡胴の場合には、上記のように鏡胴内にフレキシブルプリント配線板を配置することがある。そして、そのようにした場合の一例が、下記の特許文献2に記載されている。
更に、レンズ鏡胴の中には、鏡胴内にシャッタ装置を配置したものが知られている。その場合、通常は、鏡胴内でのレイアウトを考慮して、特許文献1に記載されている構成のように、シャッタ装置を、第1レンズ群の後方に配置された枠体に取り付けているのが普通である。そのため、特許文献1に記載のレンズ鏡胴において、焦点調節用の第3レンズ群を設けなくても済むようにするためには、焦点調節用のモータを、シャッタ装置を取り付けている枠体に取り付けるのではなく、第1レンズ群を取り付けた筒体に固定し、第1レンズ群を、焦点調節時においても移動させるようにするのが好ましい。本発明は、このように、鏡胴内にシャッタ装置を取り付けているレンズ鏡胴において、シャッタ装置よりも被写体側に存在するレンズ群の近傍に焦点調節用のモータが配置されていて、電源接続用のフレキシブルプリント配線板を、鏡胴内において、カメラ本体まで這わせており、そのモータとシャッタ装置を取り付けた枠体との距離、及びその枠体とカメラ本体との距離が変化しうるように構成されている沈胴式のカメラ用レンズ鏡胴に関するものである。
特開2003−57705号公報 特開2004−163748号公報
沈胴式のカメラ用レンズ鏡胴の場合、これまでは、シャッタ装置を取り付けている枠体の外形近傍領域に切り欠き状の逃げ部を形成し、フレキシブルプリント配線板を、その逃げ部をくぐらせるようにして鏡胴内に配置していた。ところが、そのような逃げ部は、フレキシブルプリント配線板が好適にたるんだり折り畳み得るようにするために、比較的大きく形成されているため、シャッタ羽根が撮影光路を閉鎖しているときに、第1レンズ群から入射した光が、その逃げ部を通ってカメラ本体側に回り込んでしまうようになっていた。そのため、銀塩フィルムカメラに採用する場合は、そのように迂回してきた光によってフィルムが感光してしまわないようにするための対策が非常に大変であった。また、デジタルカメラに採用する場合には、撮影が終了して撮像情報を記憶装置に転送するとき、周知のスミア現象を生じさせないようにするための対策が非常に大変であった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、シャッタ装置を取り付けた枠体と、その枠体より被写体側に配置されたレンズを取り付けている筒体とが、光軸に沿って移動可能であり、且つ、該筒体に対して該レンズを光軸に沿って移動させるためのモータが、該筒体に取り付けられている構成をした沈胴式のレンズ鏡胴において、一端を該モータに接続されている帯状のフレキシブルプリント配線板が、シャッタ羽根の閉鎖状態において、該レンズから入射した光が該枠体の後方にあるカメラ本体側に進行するのを防止し得るようにして、鏡胴内に配置されたカメラ用レンズ鏡胴を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用レンズ鏡胴は、カメラ本体と一体の第1筒の内側に配置されており第1モータの回転方向に対応して第1レンズ群と共に光軸に沿って往復作動し該第1筒から被写体側へ出入りする第2筒と、前記第2筒に固定されていて焦点調節時に該第2筒上で前記第1レンズ群を光軸に沿って往復作動させる第2モータと、前記第2モータに一端が接続されていてカメラ本体への取付部との間に所定の間隔で交互に相反する方向へ折り曲げられた複数の折曲部を有している折り畳み可能な帯状のフレキシブルプリント配線板と、シャッタ装置を取り付けて前記第1筒の内側に配置されており前記第1モータの回転方向に対応して光軸に沿って往復作動する枠体と、を備えていて、前記枠体には前記フレキシブルプリント配線板の幅と略同じ長さのスリットが形成されており、前記フレキシブルプリント配線板は、該スリットに挿通されていて、前記折曲部の一つが該スリット位置となるようにして前記枠体に取り付けられ、前記一端側と前記取付部側の両方で各々折り畳み可能にする。
その場合、前記フレキシブルプリント配線板は、幅方向の両側に、各々、前記折曲部の一つを間にした二つの突部を有していて、各々の二つの突部で前記枠体を挟むようにして取り付けられているようにすると、枠体へのフレキシブルプリント配線板の取付作業が簡単になり、コスト上でも有利になる。また、前記枠体は、前記シャッタ装置のほかに第2レンズ群を取り付けていて、前記第1筒内において光軸に沿って移動可能に配置されており、前記第1モータによって、前記第1レンズ群との間隔を変え得るように構成すると、ズーミングを行える沈胴式のレンズ鏡胴として好適なものになる。
本発明は、シャッタ装置を取り付けた枠体と、その枠体より被写体側に配置されているレンズを取り付けた筒体とが、いずれも光軸に沿って移動可能であり、しかも、該筒体に対して該レンズを光軸に沿って移動させるためのモータが該筒体に取り付けられており、該モータにその一端を接続した帯状のフレキシブルプリント配線板が鏡胴内に配置されている構成をした沈胴式のレンズ鏡胴において、フレキシブルプリント配線板を、複数の折曲部を設けることによって折り畳み可能にし、上記の枠体に形成したスリットに挿通するようにすると共に、その折曲部の一つを、スリットの位置で枠体に取り付けるようにしたので、シャッタ羽根が閉鎖状態のときに、上記のレンズから入射した光がシャッタ装置を迂回して、該枠体よりも後方へ進行するのを好適に防止することが可能になる。
本発明の実施の形態を、図示した実施例によって説明する。この実施例は、ズーム機能を備えた沈胴式のデジタルカメラに適用したものであるが、本発明は、ズーム機能を備えたものやデジタルカメラに限定されるものではない。尚、図1は、カメラの不使用状態(撮影レンズの沈胴状態)を示した断面図であり、図2は、実際には、図1において、レンズの手前側に重なるように配置されているリードスクリュー機構を理解できるようにするために、そのリードスクリュー機構をレンズの上方位置にずらして示した断面図である。また、図3は、撮影レンズを図1の位置からカメラの使用可能な位置に繰り出した状態(テレ状態)を示した断面図であり、図4は、撮影レンズのワイド状態を示した断面図である。更に、図5は、図1,図3,図4の各状態におけるフレキシブルプリント配線板の折り畳み状態を理解し易く示した説明図である。
先ず、本実施例の構成を、主に図1及び図2を用いて説明する。図示していないカメラボディに取り付けられているベース部材1は、後述のフレキシブルプリント配線板を挿通させるためのスリット1aを形成していて、適宜な手段によって撮像装置2を取り付けている。周知のように、この撮像装置2は、CCDなどの固体撮像素子を備えていて、通常は、その被写体側に、ローパスフィルタなどのフィルタ板や、透明なカバー板を配置している。また、ベース部材1には、被写体側の面に、バリア羽根に開閉作動を行わせる柱状のカム部材が設けられているが、本発明とは直接関係がないので、図示を省略している。更に、このベース部材1には、鏡胴内に配置されているシャッタ装置やセンサに接続されたフレキシブルプリント配線板を挿通させるためのスリットも形成されているが、その図示も省略してある。
このベース部材1の被写体側の面には、図示していない手段によって、本発明の第1筒に相当する固定筒3が一体的に取り付けられている。そして、この固定筒3の内周面には、周知であるためその形状と配置を明示していないが、特許文献1にも記載されているように、等間隔の角度位置に、第1回転筒4が回転しながら光軸方向へも移動し得るようにするために、三つのカム溝3aを形成しているが、図1においては、それらのうちの一つの断面形状だけが分かるように示してある。また、固定筒3の内周面には、第1回転筒4の移動に伴って第1キー筒5が光軸方向へ直線的に移動できるようにするために、光軸と平行な二つのキー溝3bが、カム溝3aとは干渉しないようにして形成されているが、図1においては、それらのうちの一つだけが分かるように示してある。
更に、固定筒3には、図1の上方位置に、二つの張出部3c,3dが形成されている。そして、それらの張出部3c,3dに設けられた孔には、ベース部材1に立設された軸1bが挿入されていて、その軸1bには歯車6が回転可能に取り付けられ、その一部を固定筒3の内部に臨ませている。そして、この歯車6は、カメラボディ側に取り付けられている図示していないステップモータによって、減速歯車を介して回転させられるようになっている。
固定筒3の内側に配置されている上記の第1回転筒4は、ベース部材1側の端部に、所定の角度範囲で形成された部分歯車4aを有していて、それを上記の歯車6に噛合させている。また、この第1回転筒4の外周面には、等間隔の角度位置に三つのピン4bが設けられていて、それらを固定筒3に設けられた上記のカム溝3aに嵌合させているが、図1においては、それらのうちの一つのピン4bだけを示している。従って、この回転筒4は、図示していないステップモータによって、歯車6を介して回転させられると、カム溝3aに案内されて光軸方向へも移動されるようになっている。そして、さらに、この第1回転筒4の内周面には、等間隔の角度位置に三つのキー溝4cが形成されているが、図1においては、それらのうちの一つだけを示してある。
第1回転筒4の内側に配置されている上記の第1キー筒5は、第1回転筒4が回転すると、光軸方向に直線的に移動するように構成されている。即ち、この第1キー筒5の被写体側の端部には、所定の角度位置に可撓性を有する複数のフック部5aが形成されていて、それらを、第1回転筒4の内周に環状に形成されている溝に嵌合させている。また、この第1キー筒5には、撮像装置2側に二つのキー5bが形成されていて、それらを上記の固定筒3の二つのキー溝3bに嵌合させている。そのため、この第1キー筒5は、第1回転筒4が歯車6によって回転されながらカム溝3aによって光軸方向へ移動するとき、第1固定筒3のキー溝3bに案内されて、光軸方向へだけ直線的に移動させられることになる。更に、この第1キー筒5には、等間隔の角度位置に三つのカム溝5cが形成され、内周面には二つのキー溝5dが形成されているが、図1においては、各々、それらのうちの一つだけが示されている。
第1キー筒5の内側には、第2キー筒7が配置されており、その内側には所定の間隔を空けて、第3キー筒8が配置されているが、これらの二つのキー筒7,8は、組立時に、図示していない手段によって一体化されている。そして、第2キー筒7には、等間隔の角度位置に三つのカム溝7aが形成され、内周面には二つのキー溝7bが形成されているが、図1においては、各々、それらのうちの一つだけが示されている。また、第3キー筒8には、二つのキー8aと、貫通した三つのキー溝8bと、複数のフック部8cとが形成されているが、図1においては、キー8aとキー溝8bについては一つずつ、フック部8cについては二つが示されている。それらのうち、キー8aは、第1キー筒5のキー溝5dに嵌合している。そのため、第2キー筒7と第3キー筒8とは、第1キー筒5に対して、光軸方向へ移動できるようになっている。
第2キー筒7と第3キー筒8の間には、第2回転筒9と直進筒10が配置されている。そのうち、第3キー筒8側に配置されている第2回転筒9の外周面には、等間隔の角度位置に三つのピン9aが設けられているが、図1には、そのうちの一つだけが示されている。そして、このピン9aは、第2キー筒7のカム溝7aと第1キー筒5のカム溝5cを貫通し、先端を第1回転筒4のキー溝4cに嵌合させている。また、この第2回転筒9の被写体側の端面には、第3キー筒8のフック部8cが係合している。そのため、この第2回転筒9は、第1回転筒4と共に同じ角度の回転をするが、光軸方向へは二つのキー筒7,8と共に同じ量の移動をするようになっている。そして、この第2回転筒9の外周面には、等間隔の角度位置に三つのカム溝9bが形成され、内周面にも、等間隔の角度位置に三つのカム溝9cが形成されている。
第2キー筒7と第3キー筒8の間において、第2キー筒7側に配置されている直進筒10は、外周面に二つのキー10aを形成していて、内周面には三つのピン10bを設けているが、図1においては、各々一つずつが示されている。そして、キー10aは、第2キー筒7のキー溝7bに嵌合し、ピン10bは、第2回転筒9のカム溝9cに嵌合している。そのため、この直進筒10は、第2回転筒9が回転すると、第2キー筒7のキー溝7bに案内されて、光軸方向へ直線的に移動するようになっている。そして、この直進筒10は、被写体側に、撮影光路用の開口部を形成した壁部10cを有していて、そこに種々の部材を取り付けているが、その構成については後述する。また、上記した第2回転筒9のカム溝9cには、枠体11の外周面に等間隔に設けられた三つのピン11aが嵌合している。これらのピン11aは、第3キー筒8のキー溝8bを貫通した状態でカム溝9cに嵌合しているため、第2回転筒9が回転すると、枠体11は、キー溝8bに案内され、光軸方向へだけ直線的に移動するようになっている。
この枠体11には、シャッタ装置と第2レンズ群が取り付けられている。先ず、図示を省略されているシャッタ装置の概要を説明する。枠体11の被写体側の面には、シャッタ羽根や絞り羽根を往復回転させるモータ等の駆動手段が取り付けられている。また、枠体11の撮像装置2側には、所定の間隔を空けてカバー板12が取り付けられており、それらの間に図示していないシャッタ羽根や絞り羽根を配置している。そのため、この枠体11は、シャッタ装置という観点からはシャッタ地板であるともいえる。但し、このようには構成せず、シャッタ装置をユニットとして構成し、そのユニットを枠体11に取り付けるようにしても構わない。次に、第2レンズ群13は第2レンズ枠14に取り付けられていて、その第2レンズ枠14は枠体11に取り付けられている。そして、枠体11には、直線的にスリット11bが形成されている。
次に、上記の直進筒10に組み付けられている部材を順に説明する。先ず、上記の壁部10cの被写体側には、所定の間隔を空けて、撮影光路用の開口部を有する前板15が取り付けられており、壁部10cと前板15との間にバリア羽根の羽根室を構成しているが、レンズバリア装置は本発明とは直接関係がないので説明を省略する。また、図2に示すように、壁部10cの撮像装置2側には、所定の間隔を空けて、モータ取付板16が取り付けられており、そのモータ取付板16の撮像装置2側には、ステップモータ17が取り付けられ、ステップモータ17の撮像装置2側には、軸受け板18が取り付けられている。そして、壁部10cとモータ取付板16との間には、ステップモータ17の出力軸に取り付けられた歯車19が配置されている。
ステップモータ17は、四つの端子ピン17aを有していて、帯状をしているフレキシブルプリント配線板20の一端がそれらに接合されているが、図2においては、その接合部近傍のフレキシブルプリント配線板20を省略して示してある。また、フレキシブルプリント配線板20は、上記の枠体11に形成されたスリット11bに挿通され、その他端は、ベース部材1に形成されたスリット1aから鏡胴外へ導き出され、図示されていない手段によってベース部材1に固定されている。このフレキシブルプリント配線板20は、図5から分かるように、ステップモータ17からベース部材1までの間に、交互に相反する方向へ折り曲げられる七つの折曲部を有していて、ステップモータ17から数えて四つ目の折曲部が、枠体11のスリット11b内となるようにしている。そして、図1及び図2に示されているように、本実施例の場合には、その折曲部がスリット11bの位置からずれないようにするために、その折曲部の両側に幅方向へ張り出した突部20aを四つ形成しているが、それらの突部20aも当然のことながら可撓性を有しているので、スリット11bをくぐらせることは可能になっている。
図2から分かるように、本実施例のリードスクリュー21は、金属製であって、雄ねじ部21aを有しており、直進筒10の壁部10cに形成された孔と、軸受け板18に形成された孔とによって回転可能となっている。また、このリードスクリュー21に取り付けられている歯車22は、壁部10cとモータ取付板16の間に配置されており、モータ取付板16がその歯車22を抑えるこよによって、リードスクリュー21が壁部10cの孔から抜けないようになっている。そして、このリードスクリュー21は、壁部10cに立設された軸10dに対して回転可能に取り付けられている歯車23を介し、上記の歯車19によって回転させられるようになっている。
第1レンズ群24を取り付けた第1レンズ枠25は、壁部10cに立設された図示していない案内ピンに案内されて、光軸方向へ移動可能になっていると共に、その移動によって、第1レンズ群24の取付部が、壁部10cに取り付けられている筒部材26内を摺動するようになっている。また、図2に示されているように、第1レンズ枠25には、金属製のナット部材27が回転できないようにして取り付けられており、その雌ねじを、リードスクリュー21の雄ねじ部21aに螺合させている。そのため、リードスクリュー21が回転すると、第1レンズ群24が光軸方向へ移動させられるようになっている。
次に、本実施例の作動を説明する。図1,図2,図5(a)は、カメラの不使用状態を示したものであって、第1レンズ群24と第2レンズ群13とは、固定筒3内に収容されており、所謂沈胴状態となっている。そして、このとき、図5(a)に示されているように、フレキシブルプリント配線板20は、完全な折り畳み状態となっており、また、直進筒10の壁部10cと前板15との間に配置されている図示していないバリア羽根は、第1レンズ群24の前面を覆っている。
カメラを使用するに際して電源をオンにすると、図示していないステップモータが回転して、固定筒3に取り付けられている歯車6を回転させる。そのため、第1回転筒4は第2回転筒9を伴って、回転しながら被写体側にも移動させられるが、第1キー筒5,第2キー筒7,第3キー筒8,枠体11,直進筒10は、回転することなく被写体側に直進させられ、第1レンズ群24と第2レンズ群13を繰り出していく。このとき、二つの回転筒4,9と三つのキー筒5,7,8とは同じ速度で被写体側へ移動するが、枠体11と直進筒10はそれらよりも速く、さらに直進筒10の方が枠体11よりも若干速く移動する。また、この繰り出し作動の過程において、バリア羽根は、開き作動を行い、第1レンズ群24の前面から退いて行く。
このようにして、繰り出し作動の終了した状態が、図3及び図5(b)に示された初期状態(撮影待機状態)であり、本実施例の場合には、この初期状態のとき、撮影レンズ(第1レンズ群24,第2レンズ群13)は無限遠での撮影可能状態(テレ状態)となっている。また、図5(b)から分かるように、このとき、フレキシブルプリント配線板20は、枠体11よりもステップモータ17側は折り畳み状態のままであるが、ベース部材1側は展開状態となっている。
ところで、従来は、鏡胴内へのフレキシブルプリント配線板20の配置を可能にするために、シャッタ装置を取り付けている枠体11に、大きな切欠き部などを設けていたため、この状態のときにシャッタ羽根が閉じていても、第1レンズ群24から入射した光のうちかなりのものが、上記の切欠き部などからシャッタ装置を迂回するようにして、撮像装置2側へ進行してしまうため、鏡胴内のあらゆるところで、遮光や反射防止の対策を講じていたが、本実施例の枠体11の場合には、フレキシブルプリント配線板20の配置を可能にするために、スリット11bを形成しているだけであるから、従来に比較して、撮像装置2側へは殆ど進行させないようになっている。
このテレ状態での撮影を望まず、ズーミングを行って所望の画角を選択する場合には、撮影レンズと連動して作動させられるズームファインダを覗きながら、図示していない方のステップモータを正・逆転させ、直進筒10と枠体11とを光軸方向に同時に移動させることによって、第1レンズ群24と第2レンズ群13との相対位置関係を変えるようにする。図4及び図5(c)は、そのようなズーミングによって、近接撮影可能状態(ワイド状態)にさせられた場合を示したものであるが、このときには、第1レンズ群24と第2レンズ群13の間隔が大きく離れており、フレキシブルプリント配線板20は、枠体11からステップモータ17側の方が、ベース部材1側よりも大きな展開状態となっている。この状態の場合は、従来の構成に比較すれば、第1レンズ群24から入射した光は、撮像装置2側へは殆ど進行しないことになる。また、この状態になると、スリット11bと、フレキシブルプリント配線板20の折曲部との位置がずれ易くなるが、本実施例の場合には、フレキシブルプリント配線板20に四つの突部20aが形成されているので、そのような心配はない。
その後、撮影に際して、レリーズボタンを押すと、先ず、焦点調節が自動的に行われ、続いて、撮像装置2の固体撮像素子に対する撮影のための露光が行われる。そこで、先ず、焦点調節について説明する。焦点調節を行うには、ステップモータ17を回転させて、直進筒10に対する第1レンズ群24の位置を変えることによって、第1レンズ群24と第2レンズ群13との相対位置を変えるようにする。即ち、ステップモータ17が回転すると、その回転は、歯車19から歯車23を介して歯車22に伝達され、リードスクリュー21が回転させられる。そのため、ナット部材27をかかえている第1レンズ枠25が、リードスクリュー21の回転方向に対応して、光軸に沿ったいずれかの方向へ、所定量だけ移動させられるようになっている。
このようにして、焦点調節が終了すると、撮像装置2による撮影が行われる。周知のように、この種のデジタルカメラの場合には、シャッタ羽根の作動は、二つのシーケンスのいずれかで行われる。その一つは、シャッタ羽根が、露光開口を閉鎖している状態をシャッタの初期状態とし、撮影に際しては、先ず、シャッタ羽根を全開にさせておいてから、撮影をスタートするようにしたノーマリークローズタイプと称されているものである。また、もう一つは、シャッタ羽根が、露光開口を全開にした状態をシャッタの初期状態とし、撮影は、その状態から直ちにスタートするようにしたノーマリーオープンタイプと称されているものである。本実施例は、上記したように、ズームファインダ(光学ファインダ)を備えているため、そのような構成の場合に採用されることの多いノーマリークローズタイプの場合で説明する。
上記のような焦点調節が行われているとき、又は焦点調節が終了したとき、図示していないシャッタ羽根は、駆動手段によって開き作動を行わされ、露光開口部を開いていくため、その時点から、撮像装置2の固体撮像素子は、第1レンズ群24と第2レンズ群13を通過してきた被写体光にさらされ、電荷が蓄積されていく。そして、シャッタ羽根が全開状態になると、それまでに固体撮像素子に蓄積されていた電荷が放出され、撮影のための電荷の蓄積が開始される。その後、所定の時間が経過すると、露光時間制御回路からの信号によって、シャッタ羽根は、駆動手段によって閉じ作動を行わされる。そして、シャッタ羽根が閉鎖状態になると、直ちに撮像情報が固体撮像素子から記憶装置に転送されるが、その転送時に、固体撮像素子に所定量以上の光が当たっていると、周知のようにスミア現象が生じて、良質の画像が得られなくなってしまう。ところが、本実施例の場合には、スリット11bから殆ど光が入ってこないので、有害なスミア現象は発生しない。
このようにして、撮影が繰り返して行われ、その後は、もはや撮影をしないことになった場合は、カメラの電源スイッチをオフにするが、そのようにオフにした場合でも遅延回路が働いていて、所定の時間だけはオン状態が継続するようになっており、上記のオフ信号によって、上記のステップモータ17と、もう一つの図示していないステップモータは、回転させられるようになっている。先ず、電源スイッチをオフにしたとき、第1レンズ群24は、直前の撮影で動かされたままの位置になっている場合がある。そのため、その場合には、ステップモータ17を回転させて第1レンズ枠25を所定の位置に復帰させる。他方、もう一方の図示していないステップモータが回転させられると、歯車6を介し、第1回転筒4が、図1の状態から図3の状態にさせられたときとは逆方向に、連続的に回転させられる。そのため、各構成部材は、一旦図3に示された状態にさせられてから図1に示された沈胴状態に復帰する。そして、図3の状態から図1の状態に復帰するときには、図示していないバリア羽根も回転させられ、第1レンズ群23の前面を覆った状態にさせられる。
尚、本実施例は、本発明を、レンズバリア装置とズームレンズを備えた沈胴式のデジタルカメラに適用した場合の一例であるが、本発明は、レンズバリア装置を備えていないカメラにも、ズームレンズを備えていないカメラにも適用することが可能であり、さらに銀塩フィルムカメラにも適用することができるものである。即ち、本実施例の場合には、枠体11が、シャッタ装置のほかに第2レンズ群13を取り付けていて、鏡胴内で往復作動可能となっているが、本発明は、そのような構成に限定されず、例えば、枠体11が第2レンズ群13を取り付けておらず、固定筒3又はベース部材1と一体化されている構成のレンズ鏡胴であっても構わない。
カメラの不使用状態(撮影レンズの沈胴状態)における実施例の断面図である。 実際には、図1において、レンズの手前側に重なるように配置されているリードスクリュー機構を理解できるようにするために、そのリードスクリュー機構をレンズの上方位置にずらして示した断面図である。 撮影レンズを図1の位置からカメラの使用可能な位置に繰り出した状態(テレ状態)を示す断面図である。 撮影レンズのワイド状態を示した断面図である。 図1,図3,図4の各状態におけるフレキシブルプリント配線板の折り畳み 状態を理解し易く示した説明図である。
符号の説明
1 ベース部材
1a,11b スリット
1b,10d 軸
2 撮像装置
3 固定筒
3a,5c,7a,9b,9c カム溝
3b,4c,5d,7b,8b キー溝
3c,3d 張出部
4 第1回転筒
4a 部分歯車
4b,9a,10b,11a ピン
5 第1キー筒
5a,8c フック部
5b,8a,10a キー
7 第2キー筒
8 第3キー筒
9 第2回転筒
10 直進筒
10c 壁部
11 枠体
12 カバー板
13 第2レンズ群
14 第2レンズ枠
15 前板
16 モータ取付板
17 ステップモータ
17a 端子ピン
18 軸受け板
19,22,23 歯車
20 フレキシブルプリント配線板
20a 突部
21 リードスクリュー
21a 雄ねじ部
24 第1レンズ群
25 第1レンズ枠
26 筒部材
27 ナット部材

Claims (3)

  1. カメラ本体と一体の第1筒の内側に配置されており第1モータの回転方向に対応して第1レンズ群と共に光軸に沿って往復作動し該第1筒から被写体側へ出入りする第2筒と、前記第2筒に固定されていて焦点調節時に該第2筒上で前記第1レンズ群を光軸に沿って往復作動させる第2モータと、前記第2モータに一端が接続されていてカメラ本体への取付部との間に所定の間隔で交互に相反する方向へ折り曲げられた複数の折曲部を有している折り畳み可能な帯状のフレキシブルプリント配線板と、シャッタ装置を取り付けて前記第1筒の内側に配置されており前記第1モータの回転方向に対応して光軸に沿って往復作動する枠体と、を備えていて、前記枠体には前記フレキシブルプリント配線板の幅と略同じ長さのスリットが形成されており、前記フレキシブルプリント配線板は、該スリットに挿通されていて、前記折曲部の一つが該スリット位置となるようにして前記枠体に取り付けられ、前記一端側と前記取付部側の両方で各々折り畳み可能にしたことを特徴とするカメラ用レンズ鏡胴。
  2. 前記フレキシブルプリント配線板は、幅方向の両側に、各々、前記折曲部の一つを間にした二つの突部を有していて、各々の二つの突部で前記枠体を挟むようにして取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用レンズ鏡胴。
  3. 前記枠体は、前記シャッタ装置のほかに第2レンズ群を取り付けていて、前記第1筒内において光軸に沿って移動可能に配置されており、前記第1モータによって、前記第1レンズ群との間隔を変え得るように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用レンズ鏡胴。





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