JP4702139B2 - 電子楽器 - Google Patents

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Description

この発明は、電子楽器にスキャナやデジタルカメラなどの静止画像取込み装置を直接接続し、印刷楽譜から必要な曲情報を取得することができる電子楽器システムに関する。
従来より、紙面に印刷された楽譜(印刷楽譜)を電子楽器で利用する技術が検討されており、例えば、特許文献1には、パソコンに電子楽器とスキャナを接続することにより、パソコン上の電子楽譜データをスキャナから入力したり、電子楽譜データから生成した演奏用データで電子楽器に楽音を生成させたりする電子音楽システムが開示されている。
特開2004−117487号公報
このように、従来システムでは、印刷楽譜から電子楽器に曲情報を取り込むために、スキャナを設ける他に、印刷楽譜のデータを読み込む汎用のパーソナルコンピュータ(PC)を介さなければならなかった。従って、PCという余計な装置が必要でシステム構成が複雑となり、更にPCを用いるのでは操作も複雑になってしまう。
一方、ユーザがレジストレーションなどの設定を電子楽器のパネル操作で入力する際、表を見ながら多数のパラメータを入力しなければならず、設定入力作業が煩雑で困難であった。また、これらの設定情報は、電子データになっているものもあるが、曲の演奏データと密接な関連がありながら、印刷楽譜とは別に供給されているため、ユーザによる入手と管理が難しかった。
さらに、従来からあるように、印刷楽譜の譜面から生成される曲の演奏データだけを曲データとする方法では、曲の演奏に必要な演奏中の操作まで曲データに反映されないので、自動演奏或いは手本演奏(模範演奏)のためのデータとしては不十分であった。
この発明は、このような事情に鑑み、スキャナやデジタルカメラなどの静止画像取込み装置を、パーソナルコンピュータなどの画像読込み処理装置を介することなく、電子楽器に直接接続し、印刷楽譜で表わされた曲情報から曲データを簡単に得ることができ、また、印刷楽譜から曲の演奏に十分な情報を得ることができる電子楽器システムを提供することを目的とする。
この発明の主たる特徴に従うと、印刷楽譜(PM;PMa,PMb)から楽譜画像情報(Sd)を取り込む静止画像取込み装置(SC;SCa,SCb)が直接接続され該楽譜画像情報を利用する電子楽器(EM)であって、演奏環境を設定するための設定操作子(16a)と、静止画像取込み装置(SC)から、印刷楽譜(PMa,PMb)上に表記された複数の設定画像情報(Eda,Edb)を含む(段落[0051])楽譜画像情報(Sd)を取得する画像情報取得手段(S2)であって、各設定画像情報(Eda,Edb)は、曲を演奏する際に設定されるべき演奏環境を表わす設定情報がユーザにより視認可能に表記されているか(Eda)或いはコード化されて表記されている(Edb)もの(S2)と、画像情報取得手段(S2)により取得された楽譜画像情報(Sd)をこの電子楽器(EM)で利用可能な曲データに変換する変換手段(S3〜S11)であって、該楽譜画像情報(Sd)に含まれる設定画像情報(Eda,Edb)については、この電子楽器(EM)で利用可能な設定データに変換し、当該設定データを曲の進行に合わせて取り出し可能に該曲データに含ませる〔S4〜S5,S9〜S11(段落[0052]〜[0053])〕もの(S3〜S11)と、変換手段(S3〜S11)により変換された曲データを記憶する記憶手段(4;S11)と、記憶手段(4)に記憶された曲データに含まれる設定データに基づく演奏環境を設定する機能を設定操作子(16a)に割り当てる割当て手段〔E10(段落[0044],[0054]〜[0055])〕と、記憶手段(4)に記憶された曲データを再生する再生手段(E14〜E22)であって、曲の進行に合わせて当該曲データから取り出される設定データに基づいて曲データ再生時の演奏環境を順次設定する〔E13,E20(段落[0054])〕もの(E13〜E22)とを具備する電子楽器(EM)〔請求項1〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した実施例の参照記号や用語等を表わし、以下においても同様である。
また、この発明による電子楽器(EM)において、画像情報取得手段(S2)は、曲の演奏を進行させる際に設定されるべき演奏環境を表わす設定操作情報がユーザにより視認可能に印刷楽譜(PMa,PMb)上に表記された設定操作画像情報(Cd)を含む楽譜画像情報(Sd)を取得し、変換手段(S3〜S11)は、設定操作画像情報(Cd)をこの電子楽器(EM)で利用可能な設定操作データに変換して当該設定操作データを曲データに含ませ(S9〜S11)、再生手段(E13〜E22)は、曲データ再生時に、曲データに含まれる設定操作データ(設定操作イベント)に基づいて演奏環境を制御する設定制御手段(E20)を有する〔請求項2〕ように構成することができる。
この発明の主たる特徴による電子楽器(請求項1)では、スキャナ(SCa)やデジタルカメラ(SCb)などの静止画像取込み装置(SC)が、パーソナルコンピュータなどを介することなく、電子楽器(EM)にダイレクトに接続され、印刷楽譜(PM;PMa,PMb)で表わされた曲の楽譜情報(Sd)を画像取込み装置(SC)から直接電子楽器(EM)に読み込み、曲データとして記憶手段(4)に記憶するようにしている(E4:S2〜S11)。
従って、この発明によれば、パーソナルコンピュータなしで、印刷楽譜で表わされた曲情報から曲データを簡単に得ることができ、印刷楽譜から得られた曲データを自動演奏させたりユーザの演奏練習に対する模範演奏に利用することができる。
この発明による電子楽器では、印刷楽譜(PM;PMa,PMb)から、曲の楽譜情報(Sd)を読み込んで演奏データを得てこれを曲データとするだけでなく(S6〜S8)、楽譜情報(Sd)に関連付けられた複数の設定情報(Ed;Eda,Edb)をも読み込み(段落[0051])、設定データとして曲の進行に合わせて取り出し可能に曲データに含ませて記憶手段(4)に保存するようにしている〔S4〜S5,S9〜S11(段落[0052]〜[0053])〕。ここで、設定情報(Ed)は、曲データの再生開始時及び再生中にレジストレーションなどの演奏環境を順次設定する〔E13,E20(段落[0054])〕のに用いられる情報である。
従って、この発明によれば、さらに、曲の演奏に関する複数の設定情報をも含む曲情報を簡単な操作で電子楽器に入力し、曲の演奏に必要な演奏環境を反映させるのに十分な情報を持つ曲データを印刷楽譜から簡単に得ることができ、曲データを利用して自動演奏や練習を行う曲データ再生時には、曲の演奏に適したレジストレーションなどの演奏環境を電子楽器に順次設定し、曲の演奏進行に応じた適切な演奏環境の切替えをユーザに代わって行うことができる。
この場合、設定データについて、印刷楽譜(PMa)上の設定情報をユーザも読み取れる(Eda)ようにしておくことにより、さらに、ユーザは、曲データの読込みの際乃至演奏や練習の際に、曲データに関する設定内容を印刷楽譜から確認することができる。或いは、印刷楽譜(PMb)上の設定情報をコード化しておく(Edb)ことにより、さらに、電子楽器への曲情報の読込みに用いられる印刷楽譜を簡単な構成にし、また、設定画像情報から設定データに変換する処理を簡単にすることができる。
この発明による電子楽器では、さらに、演奏環境を設定するための設定操作子(レジストレーション切替用設定スイッチ16a)が備えられ(段落[0021])、この設定操作子(16a)には、記憶手段(4)に記憶された曲データに含まれる設定データに基づく演奏環境を設定する機能が割り当てられる〔E10(段落[0044],[0054]〜[0055])〕。
従って、この発明によれば、さらに、演奏環境用設定操作子の操作により、曲データの設定データに基づく所望の演奏環境を設定することができる(段落[0055])。
また、この発明による電子楽器においては、楽譜情報(Sd)に関連付けられた設定操作情報(Cd)についても読込みを行い、設定操作データとして曲データに含ませて記憶手段(4)に保存する(S9〜S11)ようにしている(請求項2)。ここで、設定操作情報(Cd)は、電子楽器EMで曲データを再生して曲の演奏を進行させる際に行われるべき各種演奏環境の設定や切替えなどに用いられる情報である。
従って、この発明によれば、曲の演奏に関する設定操作情報をも含む曲情報を簡単な操作で電子楽器に入力し、曲の演奏に必要な演奏環境を反映させるのに十分な情報を持つ曲データを印刷楽譜から簡単に得ることができ、曲データを利用して自動演奏や練習を行う曲データ再生時には、曲の演奏進行に応じた適切な演奏環境の設定をユーザに代わって行うことができる。
この場合、設定操作データについては、印刷楽譜(PMa)上の設定操作情報をユーザも読み取ることができる(Cd)ようにしておくことにより、ユーザは、曲データの読込みの際乃至演奏や練習の際に、曲データに関する設定操作内容を印刷楽譜から確認することができる。
以下、図面を参照しつつこの発明の好適な実施の一形態について説明する。しかしながら、これは単なる一例であって、この発明は、発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
〔電子楽器システムの概要〕
この発明による電子楽器システムは、電子鍵盤楽器を含む任意の種類の電子楽器と静止画像取込み装置により構成される。図1は、この発明の一実施例による電子楽器システムの構成例を示し、図1(1)はハードウエア構成ブロック図を表わし、図1(2)はシステム概念図を表わす。電子楽器EMは、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、演奏操作検出回路5、設定操作検出回路6、表示回路7、音源回路8、効果回路9、USBインターフェース(I/F)10、MIDIインターフェース(I/F)11、通信インターフェース(I/F)12などを備え、これら要素1〜12はバス13を介して互いに接続される。
CPU1は、所定の制御プログラムに従い、タイマ14によるクロックを利用して楽譜読込み処理や曲データ再生処理を含む種々の音楽情報処理を実行し、RAM2は、これらの処理に際して必要な各種データを一時記憶するためのワーク領域として用いられる。また、ROM3には、これらの処理を実行するための各種制御プログラム及び各種制御データや、プリセットされた曲データ等が予め記憶される。
外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)等の内蔵記憶媒体の外に、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、スマートメディア(登録商標)等の小型メモリカード、等々、種々の可搬性の外部記録媒体を含み、任意の外部記憶装置4に、上述した制御プログラムやデータの外に、楽譜読込み処理で得られた曲データ等を記憶することができる。
演奏操作検出回路5は、鍵盤15a〜15cやホイールなどを含む演奏操作子15の操作内容を検出し、検出したユーザの演奏操作に対応する情報をシステムに導入する。設定操作検出回路6は、スイッチ等の設定操作子16の操作内容を検出し、検出内容に対応したユーザの操作情報をシステム本体に導入する。表示回路7は、演奏や設定に必要な各種画面を表示するLCD等のディスプレイ(表示器)17や各種インジケータを備え、これらの表示・点灯内容をCPU1からの指令に従って制御し、操作子15,16の操作に対する表示援助や演奏内容表示を行う。
設定操作子16には、演奏環境を設定するためのパネル設定スイッチとして、レジストレーションにより演奏環境を設定したり切り替えたりするためのレジストレーション切替用設定スイッチ(16a)や、その他の各種演奏環境を設定するためのその他のパネル設定スイッチが備えられる。設定操作子16には、さらに、静止画像取込み装置SCから楽譜画像情報を取得しこれを曲データに変換する楽譜読込み処理を開始させるための楽譜読込みスイッチ、曲データ中の設定データのみに応じた演奏環境を設定するための設定読出しスイッチ、曲データを選択するための曲データ選択スイッチ、選択された曲データをRAM2上に読み出すための曲データ読出しスイッチ、読み出された曲データの演奏開始を指示するための演奏開始スイッチなどもある。
音源回路8は、演奏操作子15の鍵盤演奏操作に基づいて操作鍵に対応する楽音信号を生成し、効果回路9は、効果付与DSPを有し、演奏操作子15のその他の操作子の演奏操作に基づく効果を音源回路8からの楽音信号に付与する。また、両回路8,9は、楽音信号生成部(音源部ともいう)を構成し、何れの回路もソフトウエアを含ませることができ、設定操作子16のパネル設定操作等により設定された演奏環境に従って動作する。楽音信号生成部8,9は、さらに、ROM3に記憶されたプリセット曲データや、HDなどの外部記憶装置4に記憶された曲データに基いて楽音信号を生成することができる。そして、効果回路9に後置されたサウンドシステム18は、D/A変換部やアンプ、スピーカを備え、効果回路9からの楽音信号に基づく楽音を発生する。
USBI/F10には、USBケーブルCBを通じて、スキャナSCaやディジタルカメラSCbなどのUSB対応静止画像取込み装置SCが接続され、静止画像取込み装置SCで取り込まれた楽譜画像情報をこの電子楽器EMに入力し、曲データとして外部記憶装置4(例えば、HD)に保存することができる。また、MIDII/F11には他のMIDI音楽機器MDが接続され、他の音楽機器MDとの間でMIDI演奏データを授受し、この電子楽器で利用することができる。さらに、通信I/F12には、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)などの通信ネットワークCNが接続され、外部のサーバコンピュータSV等から制御プログラムや各種データ等を受信し外部記憶装置4に保存することができる。
画像取込み装置SCは、詳細を図示しないが、基本的には、CPU、RAM、ROM、光電変換部及びUSBI/Fを備え、紙面に印刷された楽譜(印刷楽譜)の曲情報を光電変換部で取り込んで楽譜画像情報に変換し、楽譜画像情報をUSBI/F及びUSBケーブルCBを通じて電子楽器EMに出力することができる。また、必要に応じて、楽譜画像情報を一旦フラッシュメモリなどの不揮発性記憶手段に蓄積しておくことができる。図2は、この発明の一実施例による電子楽器システムで利用可能な印刷楽譜の例を示す。
ここで、この発明の一実施例による電子楽器システムの特徴を簡単に説明しておく。この電子楽器システムでは、図1(2)のシステム概念図に示されるように、電子楽器EMには、USBケーブルCBを通じて、直接、スキャナSCaやデジタルカメラSCbなどのUSB対応静止画像取込み装置SCが接続される。印刷楽譜で表わされた曲情報は画像取込み装置SCから電子楽器EMに読み込まれて曲データとして記憶手段4に記憶され、自動演奏やユーザ練習の模範演奏に利用される。印刷楽譜から読み込まれる曲情報は、曲の楽譜Sdだけでなく、図2の楽譜例に示されるように、楽譜Sdによる曲の演奏に関連付けられたレジストレーションなどの設定情報Ed(M1,M2,…)や、曲再生中における各種演奏環境の設定・切替えなどに関する設定操作情報Cdを含み、曲データ再生時には、これらの情報Ed,Cdから得た設定データや設定操作データを用いて、電子楽器EMに曲の演奏に適した演奏環境の設定や、曲再生中における演奏環境の適切な設定・切換を行うことができる。また、設定情報を表わす印刷楽譜上の表記Edはユーザが読めるもの〔図2(1)〕でもコード化したもの〔図2(2)〕でもよい。
以下、より詳しく説明する。図1(2)のシステム概念図における電子楽器EMは、電子鍵盤楽器を上部の操作パネル面を主体に上方から見た簡略化図柄で例示したものであり、下部のペダル鍵盤15cの一部が図示下側に現れている。この例では、操作パネル面の下段(図示下部)には、主鍵盤15aやレジストレーション切替用設定スイッチ16a(“1”〜“8”)が設けられ、上段(図示中部)には上鍵盤15bが設けられ、前面(図示上部)には、その他各種の設定操作子(スイッチ)16、ディスプレイ17、各種インジケータ等が配置されている。また、電子楽器EMの背面には、楽譜画像情報を受けるためのUSB端子が設けられたる。
電子楽器EMのUSB端子には、USBケーブルCBを介してUSB対応静止画像取込み装置SCとして機能するスキャナSCa或いはデジタルカメラSCbがダイレクトに接続され、静止画像取込み装置SC;SCa,SCbはUSBデバイスになり、電子楽器EMはUSBホストとして振舞う。そして、スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbは、印刷楽譜PMの曲情報を読み取って楽譜画像情報を生成し電子楽器EMに入力する。この場合、両機器間の通信プロトコルには、両機器のメーカや機種に拘わらず相互接続可能な“PictBridge(登録商標)”と呼ばれる規格を採用するのが好都合である。
楽譜画像情報の読取りに利用される印刷楽譜PMは、図2に例示されるように、ユーザが曲の演奏や練習の際に利用する通常の楽譜を基調にしたものであり、曲の演奏に付随する情報の表記法によって2タイプの楽譜PMa,PMbに分けられる。
第1タイプの楽譜PMaは、図2(1)に示すように、(1a)のメイン楽譜PMamと(1b)のサブ楽譜PMasから成る。メイン楽譜PMamは、曲の名称を表記した曲名表記部(“練習曲1”)、この曲の楽譜情報を、例えば、五線譜やタブ譜などの通常形式の譜面で表記した楽譜表記部Sd、設定情報マーク部Em、操作情報表記部Cd等を備え、サブ楽譜PMasは、曲名表記部(“練習曲1”)、設定情報名表記部Et、設定情報表記部Eda等を備える。なお、曲名表記部や設定情報名表記部Etには、曲名や設定情報名を表わすバーコードを付記し、バーコード画像から曲名や設定情報名を読み込むことができるようにしてもよい。
(1b)のサブ楽譜PMasの設定情報表記部Edaには、この曲を電子楽器EMで演奏する際に電子楽器EMに設定される演奏環境を表わす設定情報が表記され、設定情報には、例えば、音色など楽音制御パラメータを設定するためのレジストレーションが含まれる。なお、設定情報名表記部Etには、設定情報の名称(“設定情報M1”,“設定情報M2”,…)が表記され、ユーザは、サブ楽譜PMasに印刷された設定情報の名称を視察により確認することができる。
(1a)のメイン楽譜PMamの設定情報マーク部Emは、楽譜表記部Sdの楽譜に対して、少なくとも曲進行の冒頭(先頭位置)に表記され(設定情報参照記号“M1”)、電子楽器EMで曲の演奏を開始する際にセットされるべき設定情報Edaを指示する。設定情報マーク部Emは、必要に応じて、所定の曲進行位置に表記され(設定情報参照記号“M2”,…)、曲の演奏を電子楽器EMで進行させる際に、次に切り替えられるべき設定情報を表記内容で指示し、その時点を表記位置で指示する。図示の例では、設定情報マークEm=“M1”,“M2”,…(図では“M1”,“M2”のみ表示)の位置と内容に従い、曲の演奏開始時に(1b)の設定情報M1をセットすべきことが指示され、第2フレーズの冒頭、…には(1b)の設定情報M2,…に切り替えられるべきことが指示される。なお、設定情報マークEmは、進行する楽譜の上側に表記される。
また、操作情報表記部Cdは、楽譜表記部Sdの楽譜に対する所定の曲進行位置に配置され、機能的には、曲の演奏を電子楽器EMで進行させる際に行われるべき各種演奏環境の設定や切替えなどを表わす設定操作情報を表記し、その時点を表記位置で指示する。図示の例では、設定操作情報Cd=“ INTRO2,RHYTHM SYNCHRO START”の位置と内容によって、曲の演奏開始時に、伴奏スタイル“INTRO2”を選択しリズム同期を開始すべきことが指示される。なお、設定操作情報Cdは、進行する楽譜の下側に表記される。
第2タイプの楽譜PMbは、図2(2)に示すように、曲の名称を表記した曲名表記部(“練習曲1”)、この曲の楽譜情報を通常形式の譜面で表記した楽譜表記部Sd、設定情報マーク部Em、設定情報表記部Edb、操作情報表記部Cd等を備える。第1タイプの楽譜PMaと異なるところは、設定情報表記部Edbには、第1タイプ楽譜PMaの設定情報表記部Edaの表記内容と同じ設定情報をコード化して表記し、多岐・多量な設定情報に対し少ない表記スペースで済むようにした点である。図では、設定情報EDbを指示する設定情報マークEm=“M1”,“M2”,…のうち楽譜先頭位置の設定情報マーク“M1”が示されており、この例では、設定情報EDbに、設定情報参照記号“M1”,“M2”,…を含めて、スペース当りの情報量の多い“QRコード”と呼ばれる2次元コードを用いている。なお、設定情報マーク部Em及び操作情報表記部Cdの機能や配置関係などの他の構成については、第1タイプの楽譜PMaと異なるところがない。
画像取込み装置SC;SCa,SCbでは、印刷楽譜PM;PMa,PMbの各部Sd,Em,Eda,Cdにより表わされた曲情報が楽譜画像情報に変換される。電子楽器EMは、画像取込み装置SCから楽譜画像情報を取得すると、画像解析技術を用いた楽譜読込み処理により楽譜画像情報を曲データに変換して読み込む。すなわち、楽譜画像情報に含まれ、印刷楽譜PMの各部Sd,Em・Eda,Cdの画像に対応する演奏画像情報(Sd)、設定画像情報(Em・Eda)、設定操作画像情報(Cd)を、それぞれ、演奏データ、設定データ、設定操作データに変換し、これらの情報を曲データとして外部記憶装置4に記憶する。そして、外部記憶装置4に記憶された曲データは、曲データ再生処理によって、自動演奏やユーザ練習の模範演奏に利用され、その際、曲データ中の設定データ(Em・Eda)及び設定操作データ(Cd)は、電子楽器EMに対して、曲の演奏データ(Sd)に基づく演奏に適した演奏環境を設定したり、この演奏の進行につき適切な設定の切替え・変更等を行うのに用いられる。例えば、下鍵盤15a、上鍵盤15b、ペダル鍵盤15cで発音させる音色(ボイス)の設定や、エフェクトに関する設定、リズムと自動伴奏生成パターンの指定や開始条件の設定などをする。
〔処理フロー例〕
図3及び図4は、この発明の一実施例による電子楽器全体処理の例を表わすフローチャートであり、図5は、電子楽器全体処理中のスキャン処理(画像読み込み処理)の例を表わすフローチャートである。なお、この処理例では、説明を簡単にするために、設定情報マークEmが楽譜の先頭位置にのみ存在し、1つの設定情報Ed(例えば、M1)を持つ印刷楽譜を用いる場合について述べる。
電子楽器EMにおいて、この電子楽器全体処理が開始(スタート)すると、まず、ステップE1(図3)で、スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbをUSB対応静止画像取込み装置SCであると認識し、次のステップE2で初期設定を行い、続くステップE3にて、設定操作子16中の楽譜読込みスイッチによる楽譜読込み操作がなされたか否かを判定する。ここで、楽譜読込み操作があったときは(E3→YES)、ステップE4に進んで図5の電子楽器スキャン処理を実行する。
電子楽器スキャン処理(図5)においては、電子楽器EMは、最初のステップS1で、スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbに対して、印刷楽譜PM;PMa,PMbの画像情報を要求する。スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbは、これに応じて、印刷楽譜PMの光学的画像を取り込んで光電変換した楽譜画像情報を電子楽器EMに出力する。ここで、楽譜画像情報のファイルフォーマットは、例えば、ビットマップ(BMP)形式である。次いで、ステップS2にて、スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbから楽譜画像情報を取得しRAM2上の画像情報記憶エリアに記憶した上、画像解析によりステップS3以下の処理を実行する。
まず、ステップS3では、楽譜画像情報から、印刷楽譜PMにおける設定情報表記部Ed;Eda,Edbの表記内容(設定情報)に対応する設定画像情報を読み出し、次のステップS4にて、読み出された設定画像情報を、電子楽器EMで利用可能な形式の設定データに変換する。ここで、設定データは、例えば、 MIDI System Exclusive形式である。この場合、第2タイプの楽譜PMbから得られた楽譜画像情報を利用すると、コード化された設定情報表記部Edbの設定画像情報からデコード処理で簡単に設定データに変換することができる。そして、続くステップS5において、RAM2上の曲データ記憶エリアに記憶される曲データの先頭位置に設定データを記録する。なお、曲データを構成する諸情報は、例えば、SMF(Standard MIDI File)形式で記録される。
次のステップS6では、楽譜画像情報から、印刷楽譜PMにおける楽譜情報表記部Sdの表記内容に対応する演奏画像情報、つまり、図2に示すように、五線譜やタブ譜などの標準的な楽譜に相当する部分Sdの画像情報を順次読み出す。次いで、ステップS7にて、読み出された演奏画像情報を、電子楽器EMで利用可能な形式の演奏データに変換して行く。ここで、演奏データは、例えば、MIDI形式で表わされ、ノートオン/オフや拍子やテンポに関する情報で構成される。そして、ステップS8において、変換された演奏データを、画像情報Sdの位置に対応する曲データ上の所定の時間的位置に演奏イベントとして記録する。ここで、曲データは、例えば、上述したSMF形式であり、演奏データは、MIDIメッセージに時間情報を付け加えたイベント形式で記録される。
続いて、ステップS9では、楽譜画像情報から、印刷楽譜PMにおける操作情報表記部Cdの表記内容に対応する設定操作画像情報を順次読み出し、次のステップS10で、読み出された設定操作画像情報を、電子楽器EMで利用可能な形式の設定操作データに変換して行く。ここで、設定操作データは、例えば、 MIDI System Exclusive形式である。そして、ステップS11において、変換された設定操作データを、設定操作情報Cdの位置に対応する曲データ上の所定の時間的位置に設定操作イベントとして記録する。なお、曲データは、例えば、上述のSMF形式であり、設定操作データは、MIDIメッセージに時間情報を付け加えたイベント形式で記録される。
このようにしてRAM2上で作成された曲データを外部記憶装置4に保存すると共に、元の楽譜画像情報も曲の進行に合わせて分割して外部記憶装置4に保存する。その際、さらに、ステップS12にて、分割された元の楽譜画像情報に対する曲の進行に合わせたリンク情報を当該曲データに保存する。そして、電子楽器スキャン処理(E4)を終了し、電子楽器全体処理のステップE5(図3)にリターンする。
さて、図3に戻って、電子楽器スキャン処理(E4)の後、或いは、楽譜読込み操作がなされないときは(E3→NO)、ステップE5に進んで、設定操作子16中のパネル設定スイッチによるパネル設定操作がなされたか否かを判定する。ここで、パネル設定操作があったときは(E5→YES)、ステップE6にて、当該パネル設定操作の内容に応じた演奏環境を楽音信号生成部8,9などの演奏処理部に設定するパネル設定を行う。
パネル設定(E6)の後、或いは、パネル設定操作がないときは(E5→NO)、ステップE7に進み、演奏操作子15による演奏操作がなされたか否かを判定する。ここで、演奏操作があったときは(E7→YES)、ステップE8にて、楽音生成部8,9を通じて当該演奏操作に応じた楽音生成を行う。
楽音生成(E8)の後、或いは、演奏操作がないときは(E7→NO)、ステップE9に進み、設定操作子16中の設定読込みスイッチ(16aなど)による設定読込み操作がなされたか否かを判定する。ここで、設定読込み操作があったときは(E9→YES)、ステップE10で、設定操作子16中の曲データ選択スイッチの操作で選択された曲データから設定データのみを取り出して、レジストレーション切替用スイッチ(16a)に関連付けると共に、当該設定データに対応する演奏環境を演奏処理部に設定する。
設定データによる独立的な演奏環境設定(E10)の後、或いは、設定読込み操作がないときは(E9→NO)、ステップE11に進んで、設定操作子16中の曲データ読込みスイッチによる曲データ読込み操作がなされたか否かを判定する。ここで、曲データ読込み操作があったときは(E11→YES)、ステップE12に進み、曲データ選択スイッチの操作で選択された曲データを外部記憶装置4からRAM2上に読み出すとともに、読み出された曲データのリンク情報に基づいて、曲データに関連付け(リンク)された楽譜画像情報を外部記憶装置4から読み出し、ディスプレイ17に表示する。さらに、次のステップE13では、曲データから設定データを取り出し、当該設定データに対応する演奏環境を電子楽器EMに設定する。
曲データに付随する演奏環境設定(E13)の後、或いは、曲データ読込み操作がないときは(E11→NO)、ステップE14に進んで、設定操作子16中の演奏開始操作スイッチによる演奏開始操作がなされたか否かを判定する。ここで、演奏開始操作があったときは(E14→YES)、ステップE15に進み、電子楽器EMを演奏中の動作状態にしてステップE16に進み、演奏開始操作がないときには(E14→NO)直ちにステップE16に進む。
ステップE16では、電子楽器EMが曲データを再生(演奏)している動作状態にあるか否かを判定し、再生中でないときは(E16→NO)、上述したステップE3〜E16のループ処理(当然、E15は除かれる)を繰り返す。従って、この処理ループのステップE6でパネル設定がなされたときは、ステップE8ではパネル設定による演奏環境に従った楽音生成が行われ、さらに、ステップE10で設定データによる設定がなされたときには、以後の処理ループのステップE8において、設定データによる設定を優先した演奏環境に従った楽音生成を行うことができる。
さて、ステップE15で演奏開始操作により電子楽器EMが演奏中の動作状態とされ、ステップE16で再生中と判定されたときは(E16→YES)、ステップE17以下の曲データ再生処理を行う。まず、ステップE17では、リンク情報に従い、曲データによる曲の進行に合わせて画像情報の表示を順次更新し、次のステップE18では、曲の進行に合わせて曲データからイベントを読み出し、ステップE19〜E21にて読み出されたイベントの種類に応じた処理を行う。
つまり、読み出されたイベントについて、ステップE19で、設定操作イベントであるか否かを判定し、ステップE21では、演奏イベントであるか否かを判定し、設定操作イベントであれば(E19→YES)、ステップE20にて設定操作イベントの内容に応じた設定操作を行い、また、演奏イベントであれば(E21→YES)、ステップE22にて、楽音生成部8,9を通じて演奏イベントに応じた楽音信号を生成する。
何れかのイベント対応処理を終えると(E21→NO,E22)、ステップE23で、曲データの終端に達したか否かを判定し、終端に達していないときは(E23→NO)、ステップE3に戻って、終端に達するまでの間、上述したステップE3〜E23の処理を繰り返す。また、曲データの終端に達したときは(E23→YES)、ステップE24で演奏停止の状態にした後、ステップE3に戻り、上述したステップE3〜E24の処理を行う。
<複数の設定情報を持つ印刷楽譜の場合>
上述の処理例では単一の設定情報を持つ印刷楽譜の場合について説明したが、図2で例示した印刷楽譜のように、複数の設定情報Edがある場合には、印刷楽譜PMにおける曲進行の冒頭に位置する設定情報マークEmに対応する設定情報Edについては上述の処理例のとおりに処理し、曲進行の途中に位置する2番目以降の設定情報マークEm及び対応する設定情報Edについては「設定操作情報」と同様に処理すればよい。一例を挙げると以下のとおりである。
まず、電子楽器スキャン処理のステップS3(図5)において、印刷楽譜PMにおける設定情報Ed;Eda,Edbを全て読み出し、次のステップS4で、これらの設定画像情報をそれぞれ設定データに変換し、続くステップS5にて、変換された設定データを、対応する設定情報マークEmの内容に応じたリンク情報(例えば、設定情報参照記号“M1”,“M2”,…)を付けて、曲データの先頭位置に順次記録する。
その後のステップS9では、設定操作画像情報だけでなく設定情報マークEmの画像情報(設定マーク画像情報という)を順次読み出し、次のステップS10にて、設定操作画像情報を設定操作データ(第1設定操作データという)に変換すると共に、設定マーク画像情報をその内容(例えば、“M1”,“M2”,…)を表わす設定マークデータに変換し、ステップS11において、冒頭の設定マーク画像情報から変換された1番目の設定マークデータを曲データの先頭位置(例えば、設定データ記録位置の後)に記録すると共に、2番目以降の設定マーク画像情報から変換された2番目以降の設定マークデータ(第2設定操作データという)及び第1設定操作データを、それぞれ、2番目以降の設定情報マークEm及び設定操作情報Cdの位置に対応する曲データ上の所定の時間的位置に第2及び第1設定操作イベントとして記録する。
さらに、電子楽器全体処理のステップE13(図4)では、曲データから、設定マークデータに対応する設定データを取り出してレジストレーション切替用スイッチ(16a)に関連付けると共に、1番目の設定マークデータに対応する設定データを取り出して対応する設定を行い、ステップE20では、第1設定操作イベントについては、その内容に応じた設定操作を行い、第2設定操作イベントについては、当該イベントの内容に対応するリンク情報を持つ設定データに基づいて演奏環境を設定する。つまり、2番目以降の設定情報マークEm及び対応する設定情報Ed;Eda,Edbから得られた第2設定操作データ及び設定データを「設定操作データ」として取り扱うことにより、再生当初に設定されたレジストレーションなどの設定は、曲の演奏進行に従って、順次、切り替えて行くことができる。
また、ステップE10(図3)では、ユーザは、選択された曲データ中の複数の設定データから更に所望の設定データを選択的に取り出して所望の設定を行うことができる。
〔画像取込み装置・電子楽器間接続時シーケンスの例〕
画像取込み装置SCからの楽譜画像情報をダイレクトに電子楽器EMに入力するには、既述のように、PictBridge(登録商標)を採用するのが好ましい。PictBridgeは、接続ポート(物理通信層)にUSBを、転送プロトコル(転送層)にPTP(Picture Transfer Prtocol)を、I/Fアプリケーション層にDPSを用いることを前提とし、PTP層・DPSアプリケーション層間に変換レイヤーとしてDPS層を設け、DPS層及びDPSアプリケーション層とのI/Fプロトコルを規格化するものである。図6は、PictBridge規格を採用した場合のUSB対応静止画像取込み装置と電子楽器が接続されたときのシーケンス例を示す。このシーケンスは、PictBridge対応静止画像取込み装置SC即ちスキャナSCa或いはデジタルカメラSCbのUSB端子と電子楽器EMのUSB端子との間がUSBケーブルCBで接続された際に開始し、次の(1)〜(8)の処理を実行する:
(1)USBケーブルCBの接続をトリガとして、接続先機器情報を取得して機器種類などを自動認識する Enumeration処理を行い、電子楽器EMは、スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbをUSB静止画像取込み機器( USB Still Image Capture)として認識し、スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbは、電子楽器EMをUSBホスト機器として認識し、次いで、互いの機器が画像転送のためのPTPプロトコルに対応していることを確認して両機器間のPTPの接続を確立する。なお、この処理は、電子楽器全体処理のステップE1(図3)に対応する。
(2)互いの機器がDPS機能を有することを通知し合う Discovery処理を行い、互いにPictBridge対応機器であることを認識する。
(3)DPSアプリケーションが起動し、夫々のPictBridge対応機器が有するサービス機能を確認する Configure処理を行い、スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbは、電子楽器EMに対して、自身が画像情報供給機能をもつことを通知すると共に画像情報利用機能を要求し、電子楽器EMは、スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbに対して、自身が画像情報利用機能を提供することができ、相手の画像情報供給機能を利用することを通知する。
(4)スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbは、 GetCapabilityを発行して電子楽器EMに設定可能な能力を問い合わせ、電子楽器EMは、これに応じて自身の能力(Capability)を返送する。ここで、能力とは、電子楽器EMが受け取ることのできるファイルフォーマットなどであり、例えば、ビットマップ(BMP)形式などである。なお、(2)〜(4)の処理は、電子楽器全体処理のステップE2(図3)に含まれる。
(5)スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbは、StartJobを発行して電子楽器EMに画像情報の利用開始を要求する。
(6)電子楽器EMは、 GetFileInfoを発行してスキャナSCa或いはデジタルカメラSCbに必要なファイル情報(画像情報のファイルサイズ等)を要求し、スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbは、これに応じてファイル情報(FileInfo)を返送する。
(7)電子楽器EMは、ファイル情報(FileInfo)に基づき GetFileを発行してスキャナSCa或いはデジタルカメラSCbに実際の画像情報(データ)を要求し、スキャナSCa或いはデジタルカメラSCbは、これに応じて実際の画像情報(File)を返送する。なお、この処理は、電子楽器全体処理のステップE3=YES(図3)及び電子楽器スキャン処理のステップS1,S2(図5)に対応する。
(8)電子楽器EMは、当該画像情報の利用(RAM2への記憶)を終了した後、その結果をNotifyDeviceStatusでスキャナSCa或いはデジタルカメラSCbに通知する。
以後は、次の画像情報の必要性に応じて(5)〜(8)のシーケンスを繰り返すことができる。
この発明の一実施例による電子楽器システムの構成例を示す。 この発明の一実施例による電子楽器システムで利用可能な印刷楽譜の例を示す。 この発明の一実施例による電子楽器における全体処理の例を表わすフローチャートの一部である。 この発明の一実施例による電子楽器における全体処理の例を表わすフローチャートの他部である。 この発明の一実施例による電子楽器におけるスキャン処理(画像読込み処理)の例を表わすフローチャートである。 この発明の一実施例による画像取込み装置・電子楽器間シーケンスの例を表わすフローチャートである。
符号の説明
EM 構成要素1〜18を備える電子楽器、
CB USBケーブル、
SC スキャナSCa或いはディジタルカメラSCbから成る静止画像取込み装置、
PM 第1タイプの楽譜PMa或いは第2タイプの楽譜PMbから成る印刷楽譜、
Sd 楽譜表記部又は楽譜情報、
Ed;Eda,Edb 設定情報表記部又は設定情報、
Em 設定情報マーク部又は設定情報マーク、
Cd 操作情報表記部又は設定操作情報。

Claims (2)

  1. 印刷楽譜から楽譜画像情報を取り込む静止画像取込み装置が直接接続され該楽譜画像情報を利用する電子楽器であって、
    演奏環境を設定するための設定操作子と、
    前記静止画像取込み装置から、前記印刷楽譜上に表記された複数の設定画像情報を含む楽譜画像情報を取得する画像情報取得手段であって、各設定画像情報は、曲を演奏する際に設定されるべき演奏環境を表わす設定情報がユーザにより視認可能に表記されているか或いはコード化されて表記されているものと、
    前記画像情報取得手段により取得された楽譜画像情報をこの電子楽器で利用可能な曲データに変換する変換手段であって、該楽譜画像情報に含まれる設定画像情報については、この電子楽器で利用可能な設定データに変換し、当該設定データを曲の進行に合わせて取り出し可能に該曲データに含ませるものと、
    前記変換手段により変換された曲データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された曲データに含まれる設定データに基づく演奏環境を設定する機能を前記設定操作子に割り当てる割当て手段と、
    前記記憶手段に記憶された曲データを再生する再生手段であって、曲の進行に合わせて当該曲データから取り出される設定データに基づいて曲データ再生時の演奏環境を順次設定するものと
    を具備することを特徴とする電子楽器。
  2. 前記画像情報取得手段は、曲の演奏を進行させる際に設定されるべき演奏環境を表わす設定操作情報がユーザにより視認可能に前記印刷楽譜上に表記された設定操作画像情報を含む楽譜画像情報を取得し、
    前記変換手段は、前記設定操作画像情報をこの電子楽器で利用可能な設定操作データに変換して当該設定操作データを前記曲データに含ませ、
    前記再生手段は、曲データ再生時に、前記曲データに含まれる設定操作データに基づいて演奏環境を制御する設定制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
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