JP4700545B2 - 布帛の裏打層形成用樹脂組成物及びこれを用いた布帛並びに自動車用内装材 - Google Patents
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Description
ポリ乳酸樹脂と、
下記(A)、(B)及び(C)からなる群より選ばれる少なくとも1種の相溶化剤とを溶融混練して得られたことを特徴とする布帛の裏打層形成用樹脂組成物。
(A)エポキシ基含有エチレン系共重合体
(B)アイオノマー樹脂
(C)疎水性主鎖を有すると共に活性水素原子を含む官能基を有する化合物及びビスオキサゾリン化合物からなる相溶化剤。
(A)エポキシ基含有エチレン系共重合体
(B)アイオノマー樹脂
(C)疎水性主鎖を有すると共に活性水素原子を含む官能基を有する化合物及びビスオキサゾリン化合物からなる相溶化剤。
低密度ポリエチレン(住友化学株式会社製「CX5501」、メルトフローレート30g/10分、この樹脂のJIS K7113に規定の引張試験方法に準拠して測定された破断伸度は730%)66質量部、ポリ乳酸樹脂(L−乳酸98質量%及びD−乳酸2質量%からなる乳酸モノマーの重合体、重量平均分子量140000、相対粘度3.2、ガラス転移温度Tg:57℃、融点Tm:170℃)30質量部、及びエポキシ基含有エチレン系共重合体(住友化学株式会社製「ボンドファーストE」、エチレン−グリシジルメタアクリレート共重合体)4質量部をドライブレンドした後、φ30mmの2軸押出機(L/D=42)に供給し、225℃の温度条件下、スクリュー回転数200rpmで溶融混練することによって、ペレット状の樹脂組成物を得た。この樹脂組成物をベント付き2軸Tダイ押出機を用いて押出温度220℃でシート状に押出してそのまま表皮材の裏面に積層した後、一対のロール間で挟圧して接着一体化することによって、前記表皮材(10)の裏面に裏打樹脂層(3)を積層してなるカーペットを得た。このカーペットを加熱した後、成型機で型押しすることによってモールディング加工して、自動車用フロアーカーペット(1)を得た(図1参照)。
低密度ポリエチレン、ポリ乳酸樹脂、エポキシ基含有エチレン系共重合体の配合割合を表1に示す割合に設定した以外は、実施例1と同様にして自動車用フロアーカーペットを得た。
ポリ乳酸樹脂として、L−乳酸95質量%及びD−乳酸5質量%からなる乳酸モノマーの重合体(重量平均分子量200000、相対粘度3.8、ガラス転移温度Tg:58℃、融点Tm:172℃)を用いた以外は、実施例1と同様にして自動車用フロアーカーペットを得た。
表2に示す組成からなる樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして自動車用フロアーカーペットを得た。
表2に示す組成からなる樹脂組成物をベント付き2軸Tダイ押出機を用いて押出温度220℃でシート状に押出してそのまま表皮材の裏面への積層を試みたが、押出成形不良により、表皮材の裏面に良好状態に裏打樹脂層を積層一体化することはできなかった。
フェノール/テトラクロロエタン=60/40(質量比)の混合溶液に試料を1g/dLの濃度となるよう溶解せしめ、20℃でウベローデ粘度管を用いて相対粘度(RV)を測定した。
試料を10mg/mLの濃度になるようクロロホルムに溶解せしめ、クロロホルムを溶媒として、東ソー製HLC8120GPCによりGPC分析を行い、重量平均分子量Mwを測定した。検出器はRI(赤外分光器)を用い、分子量の標準物質としてはポリスチレンを使用した。
ポリ乳酸を加水分解し、メタノール性水酸化ナトリウム溶液(濃度1.0N)を溶媒として高速液体クロマトグラフィー(HPLC:島津製作所LC10AD型)を使用してL−乳酸の比率を求めた。
JIS K7210に準拠して試験温度190℃、試験荷重21.2Nで樹脂組成物のメルトフローレート(g/10分)を測定した。
樹脂組成物を目視して、均一であるものを「○」、分散不良で不均一であるものを「×」とした。
各実施例、比較例で得られたペレット状の樹脂組成物を真空乾燥機内で115℃で6時間乾燥した後、射出成形機を用いて成形温度220℃、金型温度55℃の条件で射出成形し、得られた射出成形シートを打ち抜いて3号形ダンベル試験片を得た。この3号形ダンベル試験片の破断強度及び破断伸度をJIS K7113−1995に規定の引張試験方法(プラスチックの引張試験方法)に準拠して測定した。なお、引張試験速度は200mm/分に設定した。
上記射出成形シートから幅25mm、長さ75mm、厚さ2mmの試験片を切り出し、該試験片を長さ方向の中央位置で180度折り曲げた後、元に戻して試験片の外観状態を目視により評価した。割れがないものを「○」、一部に割れが認められるものを「△」、破断されてしまったものを「×」とした。
上記射出成形シートから試験片を切り出し、ASTM D747に規定された測定法に準拠してスティフネス(MPa)を測定した。
2…基布
3…裏打樹脂層
Claims (10)
- ポリエチレン系樹脂と、ポリ乳酸樹脂と、相溶化剤としてのエポキシ基含有エチレン系共重合体とを溶融混練して得られた裏打層形成用樹脂組成物が、基布の裏面に積層されてなり、
前記ポリエチレン系樹脂/前記ポリ乳酸樹脂の質量比が20/80〜95/5の範囲であり、
前記ポリエチレン系樹脂と前記ポリ乳酸樹脂の合計量100質量部に対して前記エポキシ基含有エチレン系共重合体を3〜20質量部含有することを特徴とする布帛。 - 前記ポリエチレン系樹脂として、メルトフローレートが10〜50g/10分であるポリエチレン系樹脂が用いられ、該樹脂のJIS K7113に規定の引張試験方法に準拠して測定された破断伸度が150%以上である請求項1に記載の布帛。
- 前記ポリエチレン系樹脂として、メルトフローレートが10〜50g/10分である低密度ポリエチレン(LDPE)が用いられ、該低密度ポリエチレンのJIS K7113に規定の引張試験方法に準拠して測定された破断伸度が150%以上である請求項1に記載の布帛。
- 前記ポリ乳酸樹脂の相対粘度(RV)が2.5〜4.0であり、前記ポリ乳酸樹脂は、L−乳酸を90質量%以上含有してなる乳酸モノマーを重合して得られた樹脂である請求項1〜3のいずれか1項に記載の布帛。
- 前記エポキシ基含有エチレン系共重合体が、エチレン−グリシジルメタアクリレート共重合体である請求項1〜4のいずれか1項に記載の布帛。
- 前記ポリエチレン系樹脂/前記ポリ乳酸樹脂の質量比が20/80〜75/25の範囲である請求項1〜5のいずれか1項に記載の布帛。
- 前記ポリエチレン系樹脂と前記ポリ乳酸樹脂の合計量100質量部に対して前記エポキシ基含有エチレン系共重合体を3〜12質量部含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の布帛。
- 前記裏打層形成用樹脂組成物は、これを射出成形機を用いて成形温度220℃、金型温度55℃の条件で射出成形して得られた射出成形シートを打ち抜いて得られた3号形ダンベル試験片の、JIS K7113−1995に規定の引張試験方法に準拠して測定した破断強度が4.3MPa以上であり、前記射出成形シートの、ASTM D747に規定された測定法に準拠して測定したスティフネスが59MPa以上である請求項1〜7のいずれか1項に記載の布帛。
- 前記裏打層形成用樹脂組成物は、これを射出成形機を用いて成形温度220℃、金型温度55℃の条件で射出成形して得られた射出成形シートを打ち抜いて得られた3号形ダンベル試験片に、60℃、90%RH条件下で10日間加熱促進試験を行った後に、該3号形ダンベル試験片の、JIS K7113−1995に規定の引張試験方法に準拠して測定した破断強度が4.7MPa以上であり、前記加熱促進試験後の射出成形シートの、ASTM D747に規定された測定法に準拠して測定したスティフネスが67MPa以上である請求項1〜8のいずれか1項に記載の布帛。
- 自動車用内装材として用いられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の布帛。
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---|---|---|---|---|
WO2005059031A1 (en) * | 2003-12-12 | 2005-06-30 | E.I. Dupont De Nemours And Company | Toughened poly(lactic acid) compositions |
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