JP4698829B2 - 中綿式カートリッジ及びその中綿式カートリッジを用いた筆記具並びにその中綿式カートリッジの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サインペンやマーキングペン等の筆記具に内蔵されて着脱交換に適した中綿式カートリッジ及びその中綿式カートリッジを用いた筆記具並びにその中綿式カートリッジの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の中綿は、筒体内に合成樹脂繊維等からなる綿部材を装填し、該綿部材にインクを含浸してなる。そして、この従来の中綿を用いた筆記具は、軸筒内が開放されてしまうと、中綿内のインクが乾燥し易く、また、その中綿を手で摘んだ際に前後の開口端部からインクが噴出して手を汚しやすい等の問題を生じることから、構造上、容易に中綿を交換できないものであった。しかしながら、近年では、環境保護やごみ処理問題等の観点から、リサイクル性を有し、廃棄される部品が少ない筆記具が求められている。
【0003】
そこで、中綿の開口端部を密封するとともに、筆記具の軸筒へ装着する際には前記密封箇所を開封できるようにすることで、交換可能な中綿式カートリッジを構成することが考えられるが、密封箇所の強度や密封性を確保するのには工夫を要する。しかも、筆記具への装着状態において、インクが中綿式カートリッジからペン体にスムーズに供給されるように、中綿式カートリッジへの空気交換を可能にする必要もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、中綿式カートリッジが筆記具の軸筒に装着される際には、容易に密封箇所が開封されて手を汚すことなく装着できる上、密封箇所の強度や密封性にも優れ、更には筆記具への装着状態での空気交換を良好にする中綿式カートリッジ及びその中綿式カートリッジを用いた筆記具並びにその中綿式カートリッジの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための技術的手段として、本発明に係る中綿式カートリッジは、綿部材にインクを含浸させたインク吸蔵体と、該インク吸蔵体が充填された筒体と、その筒体の開口端部を閉塞するとともに筆記具のペン体の後部が差込まれることで貫通可能な閉塞フィルムとを備え、前記筒体は、非透湿性の合成樹脂材料から形成され、前記閉塞フィルムは、非透湿性シートからなり、前記筒体の開口端縁部より若干大きめの外径を要し、その片面を前記筒体の開口端縁部に融着し、この融着で前記開口端縁部からはみ出した部分が、折り曲げられて前記開口端縁部を包み込むとともに前記筒体の開口端縁部側の外周面に融着されることで、前記開口端縁部と前記外周面との二箇所で、前記閉塞フィルムが前記筒体に二重に接着され且つ二重シールされた状態であることを特徴とする。
また、本発明に係る中綿式カートリッジを用いた筆記具は、前記インク吸蔵体が充填され且つ前記閉塞フィルムによって開口端部が閉塞された前記筒体を、軸筒内に着脱交換可能に装着した筆記具であって、前記閉塞フィルムにペン体の後部が差込み貫通された貫通孔を有するとともに、その貫通部位に対応させて、前記ペン体の後部外周には前記インク吸蔵体の内と外との空気交換を可能にする環状凹部が形成され、前記環状凹部は、その底部分の周面径が、前記ペン体における前記環状凹部より後側の部分の外径よりも小さく形成され、前記貫通孔と前記環状凹部の底部分の周面との間には、前記ペン体における前記環状凹部より後側の部分の外径と、前記環状凹部の底部分の周面径との差分の環状の隙間が形成されていることを特徴とする。
更に、本発明に係る中綿式カートリッジを用いた筆記具では、前記軸筒は、前軸筒と後軸筒とを着脱可能に螺合接続してなり、前記前軸筒に接続部が形成されるとともに、前記後軸筒には前記接続部に螺合接続される被接続部が形成され、前記接続部は、左ねじに形成された雌ねじ部と、該雌ねじ部の前後の環状突起とからなり、前記被接続部は、左ねじに形成された雄ねじ部と、該雄ねじ部の前後の環状突起とからなり、これら接続部及び被接続部は、前記後軸筒と前記前軸筒との螺合接続の際に、前記接続部の前側の環状突起が前記被接続部の前側の環状突起を乗り越えて嵌合することで気密性が確保される気密構造を構成するとともに、前記接続部の後側の環状突起が前記被接続部の後側の環状突起を乗り越えて嵌合することにより、ねじの緩み止め構造も構成していることを特徴とする。
また、本発明に係る中綿式カートリッジの製造方法は、前記閉鎖フィルムの前記はみ出した部分を、前記筒体の開口端縁部側の形状にならう凹部を有する加熱された折込み型によって折り込んで、前記筒体の開口端縁部側の外周面に融着するようにしたことを特徴とする。
更に、本発明に係る中綿式カートリッジの製造方法は、前記筒体を直立状にセットし、前記筒体の上方に、合成樹脂材料のコーティング面を有する金属製シートを、そのコーティング面を下方に向けて供給し、前記金属製シートの上面に加熱された押圧型を押し付けることによって前記コーティング面を前記筒体の開口端縁部に融着し、前記金属製シートを打抜き雄型及び打抜き雌型によって所定の円形状に打ち抜くことで、前記筒体の開口端縁部に、前記金属製シートからなる閉鎖フィルムを融着した状態で形成するとともに、該閉鎖フィルムの周端側に、前記開口端縁部からはみ出した部分を形成し、前記閉鎖フィルムの前記はみ出した部分を、前記筒体の開口端縁部側の形状にならう凹部を有する加熱された折込み型によって折り込んで、前記筒体の開口端縁部側の外周面に融着するようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に係る中綿式カートリッジの一形態は、綿部材にインクを含浸させたインク吸蔵体と、該インク吸蔵体が充填された筒体と、その筒体の開口端部を閉塞するとともに筆記具のペン体の後部が差込まれることで貫通可能な閉塞フィルムとを備え、前記筒体は、非透湿性の合成樹脂材料から形成され、前記閉塞フィルムは、非透湿性シートからなり、その片面を前記筒体の開口端部に融着している。
ここで、上記非透湿性シートとは、インクを透湿させないシート材を意味し、例えば、アルミシート等の金属製シート、セロハンやポリエチレン,ポリプロピレン等の合成樹脂製シート、紙の表面に合成樹脂コーティングを施したシート等である。
上記形態によれば、筒体が非透湿性の合成樹脂材料から形成されているため、インク吸蔵体のインクが外周に透湿して洩れることがない。また、筒体の開口端部に非透湿性シートからなる閉塞フィルムが融着されているので、保管時にはインク吸蔵体が閉塞フィルムによって確実に密封され、使用時には、閉塞フィルムにペン体の後部が差し込まれることで、インク吸蔵体のインクをペン体に供給できる。
また、上記非透湿性シートに金属製シートを用いれば、ペン体の後部による閉塞フィルムの貫通を容易にすることができる。すなわち、金属製シートは、ペン体の後部に押圧された際の伸びが比較的少ないため、容易に貫通されることになる。
ここで、上記金属製シートは、ペン体が差し込まれる際の貫通性や、コスト面等の観点から、アルミシートであることが好ましい。
更に、上記非透湿性シートは、上記筒体と略同材質の合成樹脂からなるシート、又は少なくともその片面に上記筒体と略同材質の合成樹脂がコーティングされたシートによって形成されれば、上記筒体と略同材質の合成樹脂面が筒体と融着するため、閉塞フィルムが筒体の開口端部に容易に剥がれることなく接着されて、インク吸蔵体がより確実に密封される。
【0007】
更に、上記閉塞フィルムは、上記筒体の開口端縁部より若干大きめの外径を要し、その片面を上記筒体の開口端縁部に融着し、この融着で前記開口端縁部からはみ出した部分によって上記筒体の開口端縁部を包み込むとともに、そのはみ出した部分を同筒体の外周面に折り曲げて融着すれば、閉塞フィルムと筒体とが、該筒体の開口端縁部とその開口端縁部側の外周面との二箇所で二重に接着され且つ二重シールされた状態となるため、閉塞フィルムと筒体との接着強度、及びその接着部位における密封性をより向上することができる。
【0008】
また、上記中綿式カートリッジを用いた筆記具の一形態は、上記インク吸蔵体が充填され且つ上記閉塞フィルムによって開口端部が閉塞された上記筒体を軸筒内に着脱交換可能に装着した筆記具であって、上記閉塞フィルムにペン体の後部が差込み貫通されるとともに、その貫通部位に対応させて、前記ペン体の後部外周には上記インク吸蔵体の内と外との空気交換を可能にする環状凹部を形成する。
この形態によれば、閉塞フィルムにはペン体の後部が差込み貫通され、その貫通部位に対応するペン体の後部外周に環状凹部が形成される。したがって、ペン体の後部によって閉塞フィルムに形成された貫通孔と環状凹部の底部分の周面との間の隙間が空気交換用の通路として機能し、インク吸蔵体への空気交換が可能になる。
【0009】
また、上記環状凹部が、その底部分の周面径を上記ペン体の後部外径よりも小さく形成されれば、閉塞フィルムには、差込み貫通されるペン体の後部により、環状凹部の外径よりも大きい内径の貫通孔が形成される。したがって、その貫通孔と環状凹部との間の隙間が空気交換用の通路として機能し、より確実な空気交換を可能にする。
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係わる中綿式カートリッジの一例を示す。
この中綿式カートリッジaは、合成樹脂繊維からなる綿部材32に水性または油性のインクを含浸させたインク吸蔵体30と、該インク吸蔵体30を充填する筒体31と、該インク吸蔵体30が充填された筒体31の両開口端部を閉塞するとともに筆記具の軸筒への装着の際にペン体の後部が差込まれることで貫通される閉塞フィルム40とで構成されている。
【0011】
インク吸蔵体30を充填する筒体31は、ポリプロピレンやポリエチレン等の水性インクを透湿させない非透湿性の合成樹脂材料から成形され、本実施の形態の好ましい一例ではポリプロピレンを用いている。
【0012】
閉塞フィルム40は、金属製シート41の片面に前記筒体31と略同材質の合成樹脂材料のコーティング面42を構成した非透湿性シートであり、その金属製シート41を、筒体31の開口端縁部31aを包み込め得るように、筒体31の開口端縁部31aより若干大きめの外径を有する略円形状に打抜きしたものである。
【0013】
前記金属製シート41は、筆記具への装着の際にペン体が差し込まれることで容易に貫通可能な程度の厚みを有するアルミシートである。すなわち、その厚みは、例えばペン体がフェルト又は合成樹脂液で適度に固化された繊維集束体で、微細な連通空隙を有する構造からなる場合には、約20μ程度が好ましく、また、ペン体が樹脂成形体、樹脂燒結体又はペン体の後部形状が錐状、砲弾形などからなる場合には20μよりも厚くしてもよく、筆記具のペン体の材質や後部形状により適宜選定される。
【0014】
また、前記コーティング面42は、金属製シート41が筒体31の開口端縁部31aに融着され易くするものであり、本実施の形態の一例ではそのコーティング厚さを約1〜2μ程度にしている。
【0015】
そして、上記構成の閉塞フィルム40は、そのコーティング面42を筒体31の開口端縁部31aに融着し、この融着で開口端縁部31aからはみ出した部分40aによって筒体31の開口端縁部31aを包み込むとともに、そのはみ出した部分40aを、同筒体31の外周面31bに折り曲げて融着している(図2参照)。
【0016】
次に、自動機を用いて行う上記中綿式カートリッジaの製造工程について図2に基づいて説明する。
まず、綿部材32が充填された筒体31を直立状にかつ動かないようにセットする。
そして、その筒体31の上方には、金属製シート41がそのコーティング面42を下方に向けて供給される。そして、金属製シート41は、その上面に加熱された押圧型51が押し付けられることによって、下面のコーティング面42を筒体31の一方の開口端縁部31aに融着する(図2(a)参照)。
【0017】
そして、その金属製シート41が打抜き雄型52及び打抜き雌型52aにより所定の円形状に打ち抜かれることで、筒体31の開口端縁部31aには、閉塞フィルム40が融着された状態で形成される(図2(b)参照)。
【0018】
更に、閉塞フィルム40は、その周端側のはみ出し部分40aが加熱された折込み型53により折り込まれるとともに、該閉塞フィルム40の前記はみ出し部分40aが筒体31の開口端縁部31a側の外周面31bに融着される。
【0019】
尚、閉塞フィルム40がそのコーティング面42を介して筒体31の開口端縁部31a及び筒体31の外周面31bに融着される際の加工温度は、閉塞フィルム40のコーティング面42と筒体31の開口端縁部31aとを熱溶融させることで確実に融着するために、120〜220゜Cの範囲とし、特に好ましくは約180゜Cとされる。また、上記融着の際の加工時間は、1〜3秒の範囲に設定され、特に好ましくは約2秒に設定される。
【0020】
そして、図示しない後の工程では、筒体31が上下を反転する回転方向に略180度回転され、インク吸蔵体30の綿部材32に水性インクが含浸されて、上記工程と同様にして、筒体31の他方の開口端部が閉塞フィルム40により密封される。
【0021】
而して、上記構成の中綿式カートリッジaは、図示しない非透湿性の袋内に単数もしくは複数封入されて、交換用の中綿セットとして扱われたり、あるいは、後述する中綿式カートリッジを用いた筆記具A内に装着されて用いられる。
尚、筒体31は上述したように非透湿性の合成樹脂材料からなるが、水性インクが含浸された中綿式カートリッジaの長期的な保管状態においては、筒体31からの若干の水性インクの透湿が懸念されるため、上記中綿セットとして扱われる場合の袋は、非透湿性の材料、好ましくはアルミ蒸着フィルムからなるものがよい。
【0022】
次に、上記構成の中綿式カートリッジaを用いた筆記具Aについて図3及び4に基づいて説明する。
この筆記具Aは、一端側(図3における下端側)の前軸筒10と他端側(図3における上端側)の後軸筒20とを着脱可能に螺合接続してなる軸筒1内に上記構成の中綿式カートリッジaを装着し、該中綿式カートリッジaの綿部材32に含浸している水性インクを、毛細管力によって前軸筒10内の細書き用ペン体3及び後軸筒20内の太書き用ペン体4へ供給するように構成した両頭式の水性筆記具であり、図5に例示するように後軸筒20を時計方向へ回して外すことで、中綿式カートリッジaが露出されて交換できるように構成している。
【0023】
前軸筒10は、一端側に先口11を一体に有する先細筒状を呈し、その他端側の内周面には後軸筒20を螺合接続するための接続部12を形成している。また、この前軸筒10内の先口11側には、中綿式カートリッジaを軸心方向へ押圧して挟持する縦長のカートリッジ嵌合突起10aが、周方向に複数形成されている(図4(b)参照)。
【0024】
先口11は、その軸心部に細書き用ペン体3を保持し、該細書き用ペン体3を囲む部位には、落下衝撃等で中綿式カートリッジaから細書き用ペン体3側に急激に吐出した際のインクを、一時的に貯溜してインクのボタ落ちを防止するインク貯溜部11aが形成されている。
【0025】
後軸筒20は、一端側(図3における上端側)に先口21を一体に形成するとともに、その他端側の外周面には、上記前軸筒10の接続部12に螺合接続するための被接続部22を形成している。また、この後軸筒20内の先口21側には、中綿式カートリッジaを軸心方向へ押圧する縦長のカートリッジ嵌合突起20aが、周方向に複数形成されている(図4(a)参照)。
【0026】
このカートリッジ嵌合突起20aは、その突端部の内径d2を前記前軸筒10のカートリッジ嵌合突起10aの突端部の内径d1よりも小さくすることで、前記前軸筒10のカートリッジ嵌合突起10aよりも嵌合力が強くなるように構成されている。
したがって、前軸筒10から後軸筒20が外される際、中綿式カートリッジaは、後軸筒20に嵌着されたままの状態に保持される(図5(a)参照)。
【0027】
先口21は、軸心部に太書き用ペン体4を保持するとともに、該太書き用ペン体4を囲む部位にインク貯溜部21aを形成している。尚、この先口21の構成は、基本的に上記前軸筒10と同様であるため、重複する詳細説明を省略する。
【0028】
前軸筒10の接続部12は、左ねじに形成された雌ねじ部12aと、該雌ねじ部12aの前後の環状突起12b,12cとからなる。
また、後軸筒20の被接続部22は、左ねじに形成された雄ねじ部22aと、該雄ねじ部22aの前後の環状突起22b,22cとからなる。
【0029】
そして、これら接続部12及び被接続部22は、後軸筒20と前軸筒10との螺合接続の際に、環状突起12bが環状突起22bを乗り越えて嵌合することで気密性が確保される気密構造を構成するとともに、環状突起12cが環状突起22cを乗り越えて嵌合することにより、ねじの緩み止め構造も構成する。
【0030】
中綿式カートリッジaは、軸筒1内への装着の際に、その前端側(図3における下端側)の閉塞フィルム40に細書き用ペン体3の後部が差し込み貫通され、また後端側(図3における上端側)の閉塞フィルム40には太書き用ペン体4の後部が差し込み貫通された状態で、軸筒1内でカートリッジ嵌合突起10a,20aに嵌合されている。
【0031】
細書き用ペン体3の後部外周には、閉塞フィルム40の貫通部位に対応させて、インク吸蔵体30の内と外との空気交換を可能にする環状凹部3aが形成されている。すなわち、環状凹部3aは、細書き用ペン体3の後部外周における閉塞フィルム40の位置する部位に形成されている。そして、この環状凹部3aの底部分の周面径d4は、図3に示すように、細書き用ペン体3の後部外径d3よりも小さく形成されている。
【0032】
また、同様にして、太書き用ペン体4の後部外周にも、太書き用ペン体4の後部外径d5よりも小さい周面径d6の環状凹部4aが空気交換を可能にすべく形成されている。
【0033】
したがって、細書き用ペン体3の後部に貫通された閉塞フィルム40には、細書き用ペン体3の後部外径d3に略等しい内径の貫通孔が形成され、該貫通孔の周面と環状凹部3aの底部分の周面との間に、細書き用ペン体3の後部外径d3と環状凹部3aの底部分の周面径d4との差分の隙間40a1を有することになる。
【0034】
また、同様にして、太書き用ペン体4の後部に貫通された閉塞フィルム40には、太書き用ペン体4の後部外径d5に略等しい内径の貫通孔が形成され、該貫通孔の内周面と環状凹部4aの底部分の周面との間に、太書き用ペン体4の後部外径d5と環状凹部4aの底部分の周面径d6との差分の隙間40a2を有する。
【0035】
そして、上記構成の筆記具Aは、環状凹部3a,4aにより形成される上記隙間40a1,40a2によって、中綿式カートリッジaの内と外との空気交換を可能にしており、そのことによって、筆記時における中綿式カートリッジaから細書き用ペン体3または太書き用ペン体4へのインクの供給をスムーズにしている。
【0036】
尚、図中符号5と符号6は、筆記の際、用途に応じて選択的に外される細書き側キャップと太書き側キャップである。
【0037】
次に、上記筆記具A内の中綿式カートリッジaを交換用の中綿式カートリッジa’に交換する手順について詳細に説明する。
先ず、図5(a)に示すように、前軸筒10を後軸筒20から外す。この際、前軸筒10の雌ねじ部12a及び後軸筒20の雄ねじ部22aが左ねじの構成となっているため、後軸筒20が時計方向に回される。そして、中綿式カートリッジaは、後軸筒20内に嵌合された状態で残される。
そして、図5(b)に示すように、後軸筒20から露出された状態の中綿式カートリッジaは、軸方向へ引っ張られることで後軸筒20との嵌合から外されて、取り除かれる。
【0038】
次に、図5(c)に示すように、上記のようにして中綿式カートリッジaが取り除かれた後軸筒20内に、交換用の中綿式カートリッジa’が装着される。この際、交換用の中綿式カートリッジa’を後軸筒20内に挿入して軸方向へ押すことで、交換用の中綿式カートリッジa’が後軸筒20内のカートリッジ嵌合突起20aに嵌合されるとともに、閉塞フィルム40に太書き用ペン体4の後部が差し込まれる(図5(d)参照)。
そして、前軸筒10が後軸筒20に螺着され、その際に、上記同様にして反対側(図5における左側)の閉塞フィルム40に細書き用ペン体3の後部が差し込まれる(図3参照)。
【0039】
尚、図5に示す一例では、交換用の中綿式カートリッジa’が、手で軸方向へ押されることで、閉塞フィルム40に太書き用ペン体4の後部が差し込まれるようにしているが(図5(c)及び(d)参照)、交換用の中綿式カートリッジa’を後軸筒20内に途中まで挿入した状態で、前軸筒10を螺着するようにしてもよい。この場合も、中綿式カートリッジa’が前軸筒10によって押し込まれることで、該前軸10及び後軸筒20内で、一方(図5における右側)の閉塞フィルム40に太書き用ペン体4の後部が差し込まれるとともに、他方(図5における左側)の閉塞フィルム40に細書き用ペン体3の後部が差し込まれることになる。
【0040】
また、上記実施の形態では一例として上記中綿式カートリッジaを用いた両頭式の筆記具Aを示しているが、上記中綿式カートリッジaを用いた単頭式の筆記具を構成しても構わないのは勿論である。
【0041】
更に、上記実施の形態における閉塞フィルム40は、金属製シート41の片面に筒体31と略同材質の合成樹脂材料からなるコーティング面42を構成した好ましい一例を示しているが、該閉塞フィルム40は、非透湿性シートであれば、合成樹脂コーティングが施されていない金属製シートや、合成樹脂製シート、紙の表面に合成樹脂コーティングを施したシート等であっても構わない。
尚、閉塞フィルム40は、合成樹脂コーティングが施されていない金属製シートから形成された場合、筒体31の開口端縁部31aを熱溶融させることで該金属製シートと筒体31との接着が可能であるが、その接着性を良好にするためには、上記実施の形態のように片面に筒体31と略同材質の合成樹脂コーティングが施された金属性シートで形成するのが好ましい。
また、閉塞フィルム40を、前記したように合成樹脂製シート又は紙の表面に合成樹脂コーティングを施したシートから構成する場合、その合成樹脂製シートの材質、及び紙の表面にコーティングされる合成樹脂の材質は、筒体31の開口端部への接着性を良好にするために、筒体31と略同材質の合成樹脂であることが好ましい。
【0042】
【発明の効果】
本発明の中綿式カートリッジによれば、筒体がインクを透湿させない非透湿性の合成樹脂材料から形成され、該筒体の開口端部が非透湿性シートからなる閉塞フィルムにより密封されているため、筒体外周を手で摘んで交換をしても、筒体の外周面からインクが透湿したり、非透湿性シートの外面からインクが噴出したりして手や衣服を汚してしまうようなことがない。
しかも、閉塞フィルムを構成する非透湿性シートに金属製シートを用いれば、ペン体の後部による閉塞フィルムの貫通を容易にすることができる。
その上、非透湿性シートの少なくともその片面を、上記筒体と略同材質の合成樹脂材料によってコーティングすれば、そのコーティング面によって閉塞フィルムが筒体に強力に融着されて容易に剥がれてしまうようなことがない上、その融着箇所における密封性も向上できる。
更に、閉塞フィルムを筒体の開口端縁部と外周面とで融着した態様によれば、筒体の開口端縁部と外周面との二箇所で、閉塞フィルムが筒体に二重に接着され且つ二重シールされた状態となるため、閉塞フィルムの接着強度及び密封性をより向上することができる。
また、本発明に係わる中綿式カートリッジを用いた筆記具によれば、手や衣服を汚すことなく容易に中綿式カートリッジを交換することができる上、環状凹部によって空気交換用の通路が確保できる。したがって、閉塞フィルムによりインク吸蔵体の内と外との空気交換ができなくなったり、インク吸蔵体からペン体へのインク供給量の低下を起こさせるようなことがない。
しかも、インク吸蔵体の端面が、ペン体後部の貫通部位以外の箇所では閉塞フィルムによって覆われているため、落下衝撃等により中綿式カートリッジの綿部材が筒体内より外へずれるズッコケ現象やインクが筒体内からペン体へ過剰に供給されてペン体の周りから噴出するボタ落ち現象等を防止することができる。
更に、環状凹部の底部分の周面径を上記ペン体の後部外径よりも小さく形成すれば、筆記具への装着時にペン体の後部によって貫通された閉塞フィルムの貫通孔と環状凹部との隙間を確実に確保できるため、この隙間が空気交換用の通路として機能し、インク吸蔵体への空気交換をより確実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる中綿式カートリッジの一例を示す斜視図であり、筒体の一部を切欠して内部を示す。
【図2】 インク吸蔵体の開口端部が閉塞フィルムにより融着密封される工程を順次に示す縦断面図である。
【図3】 本発明に係わる中綿式カートリッジを用いた筆記具の一例を、要部を拡大して示す縦断面図である。
【図4】 (a)は図3における(a)−(a)線断面図であり、(b)は図3における(b)−(b)線断面図である。
【図5】 上記筆記具の中綿式カートリッジが交換される手順を(a)乃至(d)に順次に示す縦断面図である。
【符号の説明】
1:軸筒 3:細書き用ペン体
4:太書き用ペン体 10:前軸筒
20:後軸筒 30:インク吸蔵体
31:筒体 32:綿部材
40:閉塞フィルム 41:アルミシート
42:コーティング面
a,a’:中綿式カートリッジ
A:筆記具
Claims (5)
- 綿部材にインクを含浸させたインク吸蔵体と、該インク吸蔵体が充填された筒体と、その筒体の開口端部を閉塞するとともに筆記具のペン体の後部が差込まれることで貫通可能な閉塞フィルムとを備え、
前記筒体は、非透湿性の合成樹脂材料から形成され、
前記閉塞フィルムは、非透湿性シートからなり、前記筒体の開口端縁部より若干大きめの外径を要し、その片面を前記筒体の開口端縁部に融着し、この融着で前記開口端縁部からはみ出した部分が、折り曲げられて前記開口端縁部を包み込むとともに前記筒体の開口端縁部側の外周面に融着されることで、
前記開口端縁部と前記外周面との二箇所で、前記閉塞フィルムが前記筒体に二重に接着され且つ二重シールされた状態であることを特徴とする中綿式カートリッジ。 - 前記インク吸蔵体が充填され且つ前記閉塞フィルムによって開口端部が閉塞された前記筒体を、軸筒内に着脱交換可能に装着した筆記具であって、
前記閉塞フィルムにペン体の後部が差込み貫通された貫通孔を有するとともに、その貫通部位に対応させて、前記ペン体の後部外周には前記インク吸蔵体の内と外との空気交換を可能にする環状凹部が形成され、
前記環状凹部は、その底部分の周面径が、前記ペン体における前記環状凹部より後側の部分の外径よりも小さく形成され、
前記貫通孔と前記環状凹部の底部分の周面との間には、前記ペン体における前記環状凹部より後側の部分の外径と、前記環状凹部の底部分の周面径との差分の環状の隙間が形成されていることを特徴とする請求項1記載の中綿式カートリッジを用いた筆記具。 - 前記軸筒は、前軸筒と後軸筒とを着脱可能に螺合接続してなり、
前記前軸筒に接続部が形成されるとともに、前記後軸筒には前記接続部に螺合接続される被接続部が形成され、
前記接続部は、左ねじに形成された雌ねじ部と、該雌ねじ部の前後の環状突起とからなり、
前記被接続部は、左ねじに形成された雄ねじ部と、該雄ねじ部の前後の環状突起とからなり、
これら接続部及び被接続部は、前記後軸筒と前記前軸筒との螺合接続の際に、前記接続部の前側の環状突起が前記被接続部の前側の環状突起を乗り越えて嵌合することで気密性が確保される気密構造を構成するとともに、前記接続部の後側の環状突起が前記被接続部の後側の環状突起を乗り越えて嵌合することにより、ねじの緩み止め構造も構成していることを特徴とする請求項2記載の筆記具。 - 前記閉鎖フィルムの前記はみ出した部分を、前記筒体の開口端縁部側の形状にならう凹部を有する加熱された折込み型によって折り込んで、前記筒体の開口端縁部側の外周面に融着するようにしたことを特徴とする請求項1記載の中綿式カートリッジの製造方法。
- 前記筒体を直立状にセットし、
前記筒体の上方に、合成樹脂材料のコーティング面を有する金属製シートを、そのコーティング面を下方に向けて供給し、
前記金属製シートの上面に加熱された押圧型を押し付けることによって前記コーティング面を前記筒体の開口端縁部に融着し、
前記金属製シートを打抜き雄型及び打抜き雌型によって所定の円形状に打ち抜くことで、前記筒体の開口端縁部に、前記金属製シートからなる閉鎖フィルムを融着した状態で形成するとともに、該閉鎖フィルムの周端側に、前記開口端縁部からはみ出した部分を形成し、
前記閉鎖フィルムの前記はみ出した部分を、前記筒体の開口端縁部側の形状にならう凹部を有する加熱された折込み型によって折り込んで、前記筒体の開口端縁部側の外周面に融着するようにしたことを特徴とする請求項1記載の中綿式カートリッジの製造方法。
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