JP4697682B2 - 既設管の更新方法及び更新装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は既設埋設管の更新方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地中に埋設されて各種用途に供される埋設管は、経年により老朽化が進み、適時に新たな埋設管(更新管)と交換することが必要となる。また埋設管のサイズアップの要求から既設埋設管を撤去し、新たなサイズの埋設管と置換することを要する場合がある。
【0003】
上記いずれの場合も、従来では既設埋設管の埋設個所の地盤を開削して既設埋設管を掘り出し、新たな管を吊り込んで埋設する方法によるか、あるいは図4に一例を示すように発進坑a内に設置された推進装置bを用い、この推進装置bの駆動部cにスクリューオーガdを接続し、このスクリューオーガdの先端のヘッドeのカッタにより既設埋設管fを順次破砕して行き、破砕された破砕片gはスクリューオーガdに取り込んでそのスクリュー翼hによりケーシングi内を通じて発進坑a側へ搬送し、この発進坑aから地上へ搬出するようにし、破砕した跡に新規の更新管jを押入埋設する方法によっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに上記開削によるものでは、既設埋設管の全長にわたって開削することを要するため、路面の交通障害を起こすと共に騒音や振動が激しく、周辺環境に悪影響を及ぼす。
【0005】
また既設埋設管の埋設位置が深いと、開削時に土留めが必要となり、余分な工費が掛かるうえ、狭い場所では民家まで地盤沈下が発生しやすいなどの問題がある。
【0006】
一方、前記推進工法によるものでは、上記開削による問題点を解消することはできるが、スクリューオーガdのヘッドeにより既設埋設間fを破砕してその破砕片gをスクリューオーガdとケーシングiとの間の狭い搬送経路で詰まりが生じやすく、仮に搬送時に泥水等を使用したとしても狭い搬送経路を搬送することになるので細かく破砕する必要性は避けられない。
【0007】
また既設埋設管がヒューム管であると、鉄筋が内在するので、これを破断するために特殊なカッタを別に用意する必要があるうえ、切断した鉄筋が詰まりやすいなどの問題がある。
【0008】
本発明は、開削することなく、また既設埋設管の破砕片をスクリューオーガdにより後方へ搬出することなく回収を可能とすることを課題としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決しようとする手段】
上記課題を解決する手段として本発明は更新を要する既設埋設管の始端位置に発進坑を、同終端位置に到達坑を掘削し、前記発進坑内に設置した推進装置に既設埋設管の管端外周に接触して推進することにより、既設埋設管の単位長以上に推進した段階で既設埋設管の内側を把持し既設埋設管を運搬する機構を介し、既設埋設管を単位長毎に破砕せず更新管の内部を通し前記発進坑内へ回収すると共に、埋設管を推進装置終端に継足すことにより新旧の埋設管を入れ替えることを特徴とする既設埋設管の更新方法及びその装置にある。
【0010】
こうしたことにより、推進装置を推進作動させ、まず始端の既設埋設管を既設埋設管の単位長以上に推進した段階でこの既設埋設管の内側を把持し既設埋設管を運搬する機構を介し、既設埋設管を単位長毎に破砕せず更新管の内部を通し前記発進坑内へ回収し、この発進坑内から地上へ回収することができる。
【0011】
したがって既設埋設管は破砕されることなく回収されるので、これによる詰まり等の事態を招くことがなく、また既設埋設管の回収進行とともに更新管を押入埋設するので作業能率を著しく高めることが可能となる。
【0012】
尚、実際には更新管が樹脂製管の如き傷つきやすいものの場合や既設管路の変形具合により、更新管の変わりに、一旦仮設管を上述の方法で埋設しその後更新管と置き換える2工程方式を取ることが基準となる。
【0013】
また既設埋設管に継ぎ目のない場合や、発進坑の制約からシールドパイプの長さ制限を要するときは、既設埋設管内を周方向に切断するカッターを走行型駆動装置に搭載稼動することにより、既設埋設管を一定の長さに切断した状態で回収することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
【0015】
図1は2工程方式の場合の本発明を実施するに用いる既設埋設管更新装置の一実施形態を示すもので、更新を必要とする既設埋設管1の始端位置に地上から発進坑3が掘削されるとともに、既設埋設管1の終端位置に地上から到達坑4が掘削され、前記発進坑3内には推進装置6が設置されている。
【0016】
この推進装置6は、発進坑3の底部に設置されたベース6b上に推進装置本体6aが既設埋設管1の埋設方向に向け進退移動自在に載装され、この推進装置本体6aには発進坑3の壁部3aに固設の反力受け6cにピストンロッド6eの先端が当設された油圧シリンダ6dが搭載されており、この油圧シリンダ6dに油圧を供給してピストンロッド6eを伸長作動させることにより推進装置本体6aが図において左方へ所定の距離にわたって前進するようになされている。
【0017】
また既設埋設管路の掘削装置は既設埋設管1の後方側外周地盤を掘削し、且つ後方側で既設埋設管1よりも大径の仮設管2aを施工するようシールドパイプ5の先端に掘削刃12を備え、後端に仮設管2aをベアリング等で周方向に摺動可能な接合部を有しており、更に伸縮シリンダー11により伸縮ロッド10を前後移動可能とし、また走行自在の移動台車7aに搭載された駆動装置7にて伸縮ロッド10を回転させ、この伸縮ロッドに結合した回転伸縮アーム9を介し、シールドパイプの掘削刃に掘削駆動力を与えるようになされている。
【0018】
この回転伸縮アーム9はシールドパイプ5の径方向に伸縮自在であり、伸縮
ロッド10による軸方向への伸縮は、掘削動力伝達と既設埋設管1の発進坑3への運搬を兼ね、また走行自在の移動台車7aは掘削時グリッパー8(固定用ジャッキ)にて既設埋設管壁1aと固定される。
【0019】
次に、上記実施の形態の作用を、図2を参照して説明する。
【0020】
まず初期発進として、既設埋設管1内に駆動装置7(移動台車7a)と発進坑3内の推進装置6にシールドパイプ5をセットし、駆動装置7のグリッパー8を張り、回転伸縮アーム9の先端を伸ばしシールドパイプ5を回転させながら推進装置6を前進させ、既設埋設管1より1本分長く押し込む(図2(A)示)。
【0021】
次に推進装置6を戻し、駆動装置7の回転伸縮アーム9をシールドパイプ5が押し込まれた単位既設埋設管1に架け替え、この単位設埋設管1を伸縮シリンダ11の操作により発進立坑3内に押し出し、ウインチ等で発進坑内3より既設埋設管1を取り出し回収する(図2(B)示)。
【0022】
次いで仮設管2aを1本分、シールドパイプ5の後方に継足し、駆動装置7のグリッパー8を解除して、次の既設埋設管1の1本分前方に移動台車7aを移動させ、グリッパー8で固定し、回転伸縮アーム9をシールドパイプ5にセットする(図2(C)示)。
【0023】
その後、推進装置6を前進させ、既設埋設管1より1本分長く押し込み、既設埋設管1の回収と仮設管2aの推進を繰返し実施しする(図3(A)示)。
【0024】
こうして既設埋設管1の更新が終了した段階で、シールドパイプ5は到達坑4より、駆動装置7は発進坑3または到達坑4より回収する(図3(B)示)。
【0025】
続いて、一般的2工程方式同じく仮設管2aの後方に方向修正装置13を取付け、測量、修正しながら更新管2を推進し、押し出される仮設管2aを到達坑4より回収する手順(図3(C)示)を繰り返し、仮設管2aを全て更新管2に置き換え、管の更新が完了する。
【0026】
尚、更新管2が鋼管やヒューム管の如き傷のつきにくいものの場合や既設管路の変形が更新管路の許容範囲内にある場合は、勿論既設埋設管1をそのまま更新管2と置き換える1工程方式が取られる。
【0027】
【発明の効果】
▲1▼ 既設管の回収は更新埋設管又は仮設管の内部から行うことにより、従来工法のように微細に粉砕する必要が無い。このため作業効率がよい。
【0028】
▲2▼ 鉄筋も破砕することが無く、回収後の処理が簡単である。(リサイクルし易い)
【0029】
▲3▼ 更新管のサイズアップが簡単にでき、更新時の処理量増加に対応できる。
【0030】
▲4▼仮設管を使用の2工程方式では更新管内部傷防止と既設埋設管の埋設精度が悪い場合でも修正装置により正確な精度が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における既設埋設管更新装置の一実施形態を示す断面図。
【図2】(A)〜(C)は本発明の作業工程を示す説明図。
【図3】(D)〜(F)は本発明の作業工程を示す説明図。
【図4】従来の技術を示す断面図。
【符号の説明】
1 既設管
2 更新管
2a 仮設管
3 発進坑
3a 壁部
4 到達坑
5 シールドパイプ
6 推進装置
6a 推進機本体
6b ベース
6c 反力受け
6d 油圧シリンダ
6e ピストンロッド
7 駆動装置
7a 移動台車
8 グリッパー
9 回転伸縮アーム
10 伸縮ロッド
11 伸縮シリンダ
12 掘削刃
13 方向修正装置
Claims (2)
- 更新を要する既設埋設管の始端位置に発進坑を、同終端位置に到達坑を掘削し、前記発進坑内に設置した推進装置に既設埋設管の管端外周に接触して推進し、既設埋設管の単位長以上に推進した段階で未掘削の既設埋設管の内側を、既設埋設管押し出し回収用駆動装置のグリッパーにて把持すると共に該駆動装置の伸縮アームを外周掘削済既設埋設管内に張り出し固定し、該駆動装置のシリンダにて外周掘削済既設埋設管と未掘削の既設埋設管を切り離し、該駆動装置の運搬機構を介し、既設埋設管を単位長毎に破砕せず更新管の内部を通し前記発進坑内に回収すると共に、埋設管を推進装置終端に継足たす操作を繰り返すことにより、新旧の埋設管を入れ替えることを特徴とする既設埋設管の更新方法。
- 更新を要する既設埋設管の始端位置に発進坑を、同終端位置に到達坑を掘削し、前記発進坑内に設置した推進装置に既設埋設管の管端外周に接触して推進し、既設埋設管の単位長以上に推進し、既設埋設管を単位長毎に破砕せず更新管の内部を通し前記発進坑内へ回収する既設埋設管の更新装置において、未掘削の既設埋設管の内側を把持する機構と、外周掘削済既設埋設管を固定回動する機構と、外周掘削済既設埋設管と未掘削の既設埋設管を切り離す機構と、更新管の内部を通し外周掘削済既設埋設管を前記発進坑内へ回収する運搬機構とを有することを特徴とする既設管取り外し運搬用駆動装置。
Priority Applications (1)
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JP2001201459A JP4697682B2 (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 既設管の更新方法及び更新装置 |
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JP2002349756A JP2002349756A (ja) | 2002-12-04 |
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---|---|---|---|---|
JPH03144184A (ja) * | 1989-10-30 | 1991-06-19 | Okumura Corp | 埋設管体の敷設替装置 |
JPH04362386A (ja) * | 1991-06-10 | 1992-12-15 | Nippon Steel Corp | 既設管の敷設替え工法 |
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- 2001-05-30 JP JP2001201459A patent/JP4697682B2/ja not_active Expired - Fee Related
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