JP4697021B2 - 車輪支持用軸受ユニット - Google Patents

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Description

この発明は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為の車輪支持用軸受ユニットの履歴管理を確実且つ容易に行なう為に利用する。
自動車の車輪を構成するホイール1及び制動装置であるディスクブレーキを構成するロータ2は、図19に示す様な構造により、懸架装置を構成するナックル3に回転自在に支承している(例えば特許文献1参照)。即ち、このナックル3に形成した円形の支持孔4部分に、本発明の対象となる車輪支持用軸受ユニット5を構成する、静止輪である外輪6を、この外輪6の外周面に形成した結合フランジ7を上記ナックル3に、図示しない複数本のボルトで結合する事により固定している。上記外輪6の内径側には、ハブ本体8と内輪9とから成る、回転輪であるハブ10を、回転自在に支持している。この内輪9は、上記ハブ本体8の軸方向中間部内端寄り部分(軸方向に関して内とは、自動車への組み付け状態で幅方向中央側となる部分を言い、各図の右側。反対に、自動車への組み付け状態で幅方向外側となる、各図の左側を外と言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)に形成した小径段部11に外嵌している。そして、上記内輪9の軸方向内端面を、上記ハブ本体8の軸方向内端部に形成したかしめ部12により抑え付けて、上記内輪9をこのハブ本体8に固定している。
この様なハブ10を上記外輪6の内径側に回転自在に支持する為に、この外輪6の内周面に、複列の外輪軌道13a、13bを形成している。そして、これら両外輪軌道13a、13bと、上記ハブ10を構成する上記ハブ本体8の中間部外周面及び上記内輪9の外周面に形成した複列の内輪軌道14a、14bとの間に、各列毎に複数個ずつの転動体15、15を、それぞれ保持器16、16により保持した状態で転動自在に設けている。尚、重量の嵩む車輪支持用軸受ユニットの場合、転動体として円すいころを使用する場合もある。
又、上記ハブ本体8の軸方向外端部で、上記外輪6の軸方向外端開口から突出した部分には、取付フランジ17を形成している。前記ホイール1及びロータ2は、上記ハブ本体8の軸方向外端部に設けた円筒部18に隙間嵌により外嵌すると共に、上記取付フランジ17の軸方向外側面に、複数本のスタッド19と図示しないナットとにより、結合固定している。
又、上記内輪9の軸方向内端部には、エンコーダ20を外嵌固定している。そして、このエンコーダ20の回転速度を、上記外輪6の軸方向内端部に固定したカバー21に支持した回転速度検出センサ22により検出自在としている。この回転速度検出センサ22により検出した、回転輪である上記ハブ10の回転速度は、例えばアンチロックブレーキシステム(ABS)やトラクションコントロールシステム(TCS)等の走行状態安定化装置の制御に利用する。
尚、図示の例は、従動輪(FR車及びRR車の前輪、FF車の後輪)用の車輪支持用軸受ユニット5である為、上記ハブ10を構成するハブ本体8を充実体としている。これに対して、図示は省略するが、特許文献1等に記載される様に、駆動輪(FR車及びRR車の後輪、FF車の前輪、4WD車の全輪)用の車輪支持用軸受ユニットの場合には、ハブ本体の中心部にスプライン孔を形成し、このスプライン孔に、等速ジョイントのスプライン軸を挿入する。又、内輪が回転せず、外輪が回転する、外輪回転型の車輪支持用軸受ユニットも、従来から知られている。
ところで、近年、多くの分野に於いて、製品の安全性(信頼性)の確保や、市場に流通した製品の不具合等に対して迅速な対策を施す事を目的として、トレーサビリティ(追跡可能性)を確保する事の重要性が高まっている。具体的には、当該製品の製造、流通、保守、廃棄等の履歴管理に係る履歴情報を追跡(又は遡及)して入手(照会)できる手段を確保する事が求められている。
これに対し、従来から車輪支持用軸受ユニットには、製造年月日や製造ロット等の情報を刻印する事により、トレーサビリティの確保を図っている。具体的には、車輪支持用軸受ユニットに故障や不具合等が発見された場合に、この車輪支持用軸受ユニットに刻印された上記製造ロット等の情報(履歴情報の一部)から、この車輪支持用軸受ユニットに関する製造履歴等の履歴情報を入手(照会)する。そして、この履歴情報を用いて、例えば、同様の故障等が生じる可能性のある車輪支持用軸受ユニットが組み込まれた車種の特定や、不具合原因の追及、更には改善処置等を行なう事ができる。
しかしながら、上述した刻印による方法の場合には、車輪支持用軸受ユニットに関するトレーサビリティを確実なものとする面から、以下の様な問題が生じる可能性がある。
即ち、車輪支持用軸受ユニットに刻印を施す場合、長期間に亙る使用に於いても、傷や摩耗等が生じにくい部分を選択して刻印する必要があり、刻印できるスペースに制約を受ける為、多くの情報を刻印する事が困難となる。又、限られたスペース内に、多くの情報を刻印する作業は面倒で、時間及び工数が多くかかると共に、刻印の視認性を確保する面からも問題がある。この為、多くの場合、車輪支持用軸受ユニットに刻印される情報は、製造年月日や製造ロット等の一部の履歴情報に限られてきた。この結果、この限られた少ない情報を基に、例えば端末に予め入力されたデータベース等を用いて、製造工場や修理履歴等の詳細な履歴情報を照会する(探し出す)には、時間及び手間が多くかかる上、正確な履歴情報が得られない可能性があった。
更に、車輪支持用軸受ユニットに刻印される上記製造ロット等の情報は、車輪支持用軸受ユニットが自動車に組み付けられた状態では、外部から直接読み取る事ができない。この為、上記製造ロット等の情報を早期に確認する必要がある場合にも、自動車を修理工場等に搬送し、自動車から車輪支持用軸受ユニットを取り外す必要がある。又、車輪支持用軸受ユニットの内部に刻印を施している場合には、この車輪支持用軸受ユニットを分解する作業が必要となる為、やはり多くの時間及び工数が必要となる。
特開2005−014906号
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、車輪支持用軸受ユニットのトレーサビリティの向上を図り、この車輪支持用軸受ユニットの履歴管理を確実且つ簡易に行なえる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の上記目的は、下記構成によって達成される。
(1) 静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止輪と、
外周面の軸方向外端寄り部分に車輪を固定する為の取付フランジを有するとともに、静止側周面と対向する回転側周面に静止側軌道と対向する回転側軌道を有し、使用時に回転する回転輪と、
静止側軌道と回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、
を備え、回転輪の軸方向外端部に車輪を外嵌する為の円筒部が設けられた車輪支持用軸受ユニットに於いて、
車輪支持用軸受ユニットに関する情報を記憶するICチップと、
ICチップを保持し、回転輪の軸方向外端部に固定される環状の保持部材と、
をさらに備え、
保持部材が、車輪を外嵌する為の円筒部の内周面に嵌合されて固定される事を特徴とする車輪支持用軸受ユニット。
(2) 静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止輪と、
外周面の軸方向外端寄り部分に車輪を固定する為の取付フランジを有するとともに、静止側周面と対向する回転側周面に静止側軌道と対向する回転側軌道を有し、使用時に回転する回転輪と、
静止側軌道と回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、
を備え、回転輪の軸方向外端部に車輪を外嵌する為の円筒部が設けられた車輪支持用軸受ユニットに於いて、
車輪支持用軸受ユニットに関する情報を記憶するICチップと、
ICチップを保持し、回転輪の軸方向外端部に固定される環状の保持部材と、
をさらに備え、
保持部材が、車輪を外嵌する為の円筒部の平坦な内底面にナットで固定される事を特徴とする車輪支持用軸受ユニット
上述の様に、本発明車輪支持用軸受ユニットは、車輪支持用軸受ユニットの一部に、この車輪支持用軸受ユニットに関する情報を記憶させたICチップを固定している。このICチップは、一般的に小型且つ軽量で、刻印を施す場合の情報量に比べて、多くの情報(製造年月日や製造ロットの他、製造工場や修理履歴等の履歴情報)を記憶する事ができる。又、ICチップに記憶された履歴情報は、例えばこのICチップに結線した接点端子と、リーダ/ライタ等の外部装置とを直接接触させるか、或はアンテナを用いて行なう無線通信(非接触)によるかを問わず、容易に読み取る事ができる。この為、車輪支持用軸受ユニットに関する詳細な履歴情報を得る為に、端末等を用いて行なう照会作業を省略若しくは簡略化して、この詳細な履歴情報を短時間に且つ正確に入手する事できる。又、面倒な刻印作業を省略する事もできる。この結果、車輪支持用軸受ユニットのトレーサビリティを向上させて、この車輪支持用軸受ユニットの履歴管理を確実且つ簡易に行なう事ができる。
また、(1)、(2)の発明によれば、ICチップを保持し、回転輪の軸方向外端部に固定される保持部材を備えることで、このICチップに記憶された履歴情報を読み取る作業を、車輪支持用軸受ユニットを自動車から取り外すことなく容易に行なえる。また、ICチップの取り外しも保持部材を車輪支持用軸受ユニットから取り外すことで、車輪支持用軸受ユニットを自動車から取り外さずに行うことができる。
また、保持部材は、環状に形成される。この様に構成すれば、等速ジョイント締結用ナット等の他の部材と干渉することなく、保持部材をハブに固定することができる。
また、(1)、(2)の発明では、回転輪の軸方向外端部に車輪を外嵌する為の円筒部を設け、ICチップを、この円筒部よりも径方向内側の部分又はこの円筒部の内周面の一部に固定する。
この様に構成すれば、使用時に、回転輪と共に回転するICチップに作用する遠心力の影響を、小さく抑える事ができる。この為、このICチップの脱落防止を図れる。又、ICチップを回転輪の軸方向外端面に固定する為、このICチップに記憶された履歴情報を読み取る作業を、車輪支持用軸受ユニットを自動車から取り外さずに行なえる。
また、本発明は、()に記載した様に、回転輪の軸方向外端部に車輪を外嵌する為の円筒部が設けられており、保持部材は、円筒部の内周面に絞まり嵌めによって嵌合される。
或は、()に記載した様に、回転輪の軸方向外端部に車輪を外嵌する為の円筒部が設けられ、回転輪の軸方向中間部に等速ジョイントを取り付けるためのスプライン部が設けられており、保持部材は、円筒部とスプライン部との間の平坦面に等速ジョイント取付用ナットによって固定される。
この様に構成すれば、形状や加工上の制約の大きい回転輪に、保持部材を介してICチップを強固に固定することができ、ICチップの損傷防止と脱落防止を有効に図れる。
さらに、本発明は、保持部材、ICチップが一体成形されてもよい
この様に構成すれば、ICチップを別途、固定手段を利用して固定する必要がなく、容易に設置することができる。
更に、本発明は、好ましくはICチップに、アンテナを組み合わせて、無線による信号(及び電力)の送受信を可能とする。
この様に構成すれば、ICチップに記憶された履歴情報を、アンテナを備えたリーダ/ライタ等の外部装置を用いた無線通信により、非接触で読み取る事ができる。この為、上記ICチップに記憶された履歴情報を読み取る作業を、車輪支持用軸受ユニットを自動車から取り外さずに行なえる。又、ICチップ(及びアンテナ)を車輪支持用軸受ユニットの内部に固定した場合にも、この車輪支持用軸受ユニットを分解する作業が不要になる。
尚、外部装置として、アンチコリジョン機能(衝突防止機能)を有する外部装置を用いれば、例えば、自動車に組み付けられた総ての車輪支持用軸受ユニットにそれぞれ固定された、複数のICチップ内の情報を、同時に読み取る事ができる。
又、ICチップに、無線による信号の送受信を行なう為のアンテナを組み合わせた構造を有するものに、RFID(無線認証)技術を利用したICタグが広く一般に知られている(図2参照)。この為、ICチップにアンテナが組み合わされた構造を代表して、以下、単にICタグと呼ぶ。
(第1実施形態)
図1〜2は、本発明の第1実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示している。尚、本発明の特徴は、車輪支持用軸受ユニット5aの一部にICタグ23を固定する事により、この車輪支持用軸受ユニット5aのトレーサビリティの向上を図る点にある。この車輪支持用軸受ユニット5aの全体構造等、その他の部分の構造及び作用は、前述の図19に示した従来構造の場合と同様である。この為、重複する説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本実施例の特徴部分を中心に説明する。尚、上記ICタグ23は、実際の寸法よりも大きく描いている。
図1に示す様に、第1実施形態の場合、上記車輪支持用軸受ユニット5aを構成する、回転輪であるハブ10aの軸方向外端面中心部に、上記ICタグ23を、接着剤24により接着固定している。又、このICタグ23の表面全体を、この接着剤24により覆っている。この為、このICタグ23は、その表面を外部空間に露出する事なく、上記ハブ10aの軸方向外端面中心部に固定されている。上記ICタグ23は、図2に基本的な構成を示す様に、ICチップ25とアンテナ26とを、それぞれICタグ基盤27に固定(結線)して成る。このうちのICチップ25は、その大きさは一般に1mm角以下と小型で、少なくとも情報を記憶する為のメモリを備える。又、上記アンテナ26は、通常コイル状に形成されたもので、アンテナを備えたリーダ/ライタ等の外部装置28(図1参照)との間で、無線による信号の送受信(無線通信)を行なう為に利用する。
本実施例の場合、上述の様な構成を有する上記ICタグ23(を構成するICチップ25中のメモリ)に、上記車輪支持用軸受ユニット5aに関する履歴情報を(文字データとして、又はIDデータ化して)記憶させている。具体的には、上記車輪支持用軸受ユニット5aの製造年月日、製造ロット、製造工場、修理履歴(交換履歴)、製造番号、設計・製造・品質担当者、各構成部材の材質、加工方法、組立方法、品質検査の結果、流通経路等の各種履歴情報を、選択して記憶させている。
上記ICタグ23に記憶させた履歴情報を読み取る為には、自動車の外部空間に設置した(又はハンディ型の)、上記外部装置28を用いて行なう。具体的には、この外部装置28と上記ICタグ23との間で、非接触による無線通信を行ない、このICタグ23に記憶された履歴情報を、上記外部装置28側に伝送する。そして、この履歴情報を、例えばこの外部装置28と接続した図示しない端末のディスプレイ上に表示させる。
この様な構成により、上記車輪支持用軸受ユニット5aに関する詳細な履歴情報を得る為に、端末等を用いて行なう照会作業を省略若しくは簡略化する事ができる。この為、上記車輪支持用軸受ユニット5aに関する詳細な履歴情報を短時間に且つ正確に入手する事ができる。又、上記ICタグ23に記憶された履歴情報を読み取る作業は、上記車輪支持用軸受ユニット5aを自動車から取り外さずに行なう事ができる。この結果、車輪支持用軸受ユニット5aのトレーサビリティを向上させて、この車輪支持用軸受ユニット5aの履歴管理を確実且つ容易に行なえる。
特に、本実施形態の場合、上記ICタグ23の取付位置を、上記ハブ10aの軸方向外端面中心部とした事により、以下の様な効果を得られる。
第一に、上記ICタグ23と、上記外部装置28との距離を短くできると共に、これら外部装置28とICタグ23との間に設けられる遮蔽物を、図示しないホイールカバー等に限定する事ができる。この為、上記ICタグ23と上記外部装置28との間で無線通信を確実に行なわせる事ができる。
第二に、使用時に上記ハブ10aと共に回転する、上記ICタグ23に作用する遠心力の影響を小さく抑えられる。即ち、このICタグ23を上記ハブ10aの軸方向外端面のうちの中心部に固定する事により、このハブ10aの回転中心からの距離を短くして、上記ICタグ23に作用する遠心力を小さく抑えている。この為、このICタグ23が上記ハブ10aから脱落する事を有効に防止できる。
更に、本実施形態に於いては、前述した様に、上記ICタグ23の表面全体を前記接着剤24を用いて覆う事により、雨天走行時等に於いても、このICタグ23に泥水等が直接付着する事を防止している。この為、このICタグ23の損傷防止を有効に図れる。
尚、本実施形態に於いては、上記ICタグ23を、上記ハブ10aの軸方向外端面中心部に固定した場合に就いて説明したが、同様の作用・効果を得られる部分として、上記ハブ10aの軸方向外端部に設けた円筒部18の内周面部分(図1の鎖線で示すA部)に固定する事もできる。この場合には、使用時に上記ICタグ23に作用する遠心力を上記円筒部18の内周面部分が支承する事により、このICタグ23の脱落防止を図れる。又、上記ハブ10aの軸方向外端面中心部と上記円筒部18の内周面部分との間部分(図1の鎖線で示すB部)に固定する事も可能である。
また、本実施形態の変形例として、図3に示すように、上記ハブ10aの軸方向外端部に設けた円筒部18aの内周面部分を断面ストレート形状とし、この部分にICタグ23を固定してもよい。
さらに、本実施形態の円筒部18の内周面部分に固定するICタグ23の配置は、後述する駆動輪用の車輪支持用軸受ユニットにも適用できる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示している。本実施形態の場合には、ICタグ23を、静止輪である外輪6aの外周面のうち、懸架装置に固定する為の結合フランジ7から軸方向外方に外れた部分に、接着剤24を用いて接着固定している。又、本実施形態に於いては、上記ICタグ23の取付位置を、上記外輪6aの外周面のうち、自動車への組み付け状態で路面側(図4の下側)とは反対寄り部分(上面側)としている。
この様に構成する事により、雨天走行時等に於いても、路面から巻き上げられる泥水や小石等の異物が上記ICタグ23に衝突し、このICタグ23が損傷する事を有効に防止できる。又、本実施形態に於いては、このICタグ23を静止輪である上記外輪6aに固定している為、このICタグ23には遠心力が作用しない。この為、このICタグ23の脱落防止を有効に図れる。
尚、本実施形態に於いては、自動車への組み付け状態で、上記ICタグ23と外部装置28との間に、少なくとも自動車の車輪を構成するホイール1、及びロータ2等の遮蔽物が存在する。この為、そのままでは上記外部装置28と上記ICタグ23との間で正確な無線通信を行なえなくなる可能性がある。従って、このICタグ23に記憶された履歴情報を正確に読み取る為には、上記ホイール1及びロータ2を取り外し、上記ICタグ23に対して(ハンディ型の)外部装置28を近づける事が好ましい。その他の構成及び作用は上述した第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示している。本実施形態の場合には、ICタグ23を、静止輪である外輪6の軸方向内端部に内嵌固定されたカバー21aの軸方向外側面に固定している。
この様に構成する事により、上記カバー21aにより外部空間と遮蔽された密閉空間内に上記ICタグ23を固定する事ができる。この為、雨天走行時等に於いても、このICタグ23に、路面から巻き上げられる泥水や小石等の異物が衝突し、このICタグ23が損傷する事を有効に防止できる。又、このICタグ23には遠心力が作用しない為、このICタグ23の脱落防止を有効に図れる。その他の構成及び作用は上述した第2実施形態及び前述した第1実施形態と同様である。
尚、上記ICタグ23と、上記カバー21aに支持された回転速度検出センサ22とを組み合わせる事により、車体側に設けるデータ受信機28aを有する制御器との間で、この回転速度検出センサ22の検出信号(及び電力)をワイヤレス通信させる事も可能である。この様に構成すれば、上記車体側に設ける制御器と上記回転速度検出センサ22とを接続する、図示しないハーネスの断線を防止できると共に、このハーネス自体及びその配線作業を省略できる。
また、本実施形態の変形例として、ICタグ23は、静止輪である外輪6の軸方向内端部に内嵌固定されたカバー21bの軸方向内側面で、図6に示すようなセンサ孔30と対称な位置、或いは、センサ孔30の近傍に接着剤24によって固定してもよい。
このようにすることで、ICタグ23からの履歴情報と回転速度検出センサ22の検出信号とを、上記車体側に設けるデータ受信機28aとの間でワイヤレス通信させる場合に、ハーネス自体及びその配線作業を省略できると共に、検出を容易に行うことができる。
(第4実施形態)
図7は、本発明の第4実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示している。本実施形態の場合には、ICタグ23を、静止輪である外輪6の軸方向内端部に内嵌固定されたカバー21cの外周面に固定しており、車体側に設けられたデータ受信機28aによって履歴情報を読み取るようにしている。
この様に構成する事により、カバー21cの軸方向内側への取り付けが困難な場合や、外部装置28aの位置がカバー21cの中心部から離れている場合にも、ICタグ23を取り付けることができ、履歴情報を確実に読み取ることができる。その他の構成及び作用は上述した第3実施形態と同様である。
尚、本実施形態に於いても、上記ICタグ23の取付位置を、カバー21cの外周面のうち、自動車への組み付け状態で路面側(図7の下側)とは反対寄り部分(上面側)としている。この様に構成する事により、雨天走行時等に於いても、路面から巻き上げられる泥水や小石等の異物が上記ICタグ23に衝突し、このICタグ23が損傷する事を有効に防止でき、また、カバー21cに固定されるICタグ23には遠心力が作用せず、ICタグ23の脱落防止を有効に図れる。
また、本実施形態の変形例として、このようなICタグ23の配置は、図8に示すような等速ジョイントが設けられる駆動輪(FR車及びRR車の後輪、FF車の前輪、4WD車の全輪)用の車輪支持用軸受ユニットに好適である。
駆動輪用の車輪支持用軸受ユニットの場合には、中心部にスプライン孔41が形成される中空体のハブ本体42と内輪9とから成る、回転輪であるハブ43が、外輪6の内径側で回転自在に支持される。ハブ本体42のスプライン孔41には、等速ジョイント50のスプライン軸51が挿入され、スプライン軸51の先端に形成されたねじ部52に等速ジョイント取付用ナット53をハブ本体42の円筒部18内で螺合させる。これにより、等速ジョイント50は、小径段部44に嵌合された内輪9と中間部外側面を当接させた状態で、ハブ43に固定されている。その他、同一符号を付した部分の構造は、従動輪用の車輪支持用軸受ユニットと基本的に同様である。
この場合、ICタグ23は、上記外輪6の軸方向内端部に固定したカバー45の外周面に接着剤24によって固定され、車体側に設けられたデータ受信機28aによって履歴情報が読み取られる。これにより、駆動輪用の車輪支持用軸受ユニットにおいて、ICタグ23を軸方向内側(インボード側)に取り付ける必要がある場合にも設置可能となり、確実なデータの読み取りを行うことができる。
なお、カバー45の先端部には、シールリップ46が設けられており、等速ジョイント50の外周面と摺接して、転動体15が配置される軸受空間の密封性を向上している。
(第5実施形態)
図9は、本発明の第5実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示している。本実施形態の場合には、ICタグ23を、静止輪である外輪6と、回転輪であるハブ10,43と、他の部材であるカバー21,45等とのうちの何れか1つの部材の表面に設けた保持凹部29内に、機械的に係合させる事により固定している。又、上記ICタグ23をこの保持凹部29内に固定した状態で、接着剤24をこの保持凹部29内に充填する事により、この保持凹部29と上記ICタグ23との微小隙間を埋めると共に、このICタグ23の表面全体を覆っている。
この様に構成する事により、上記ICタグ23の損傷防止と脱落防止を有効に図れると共に、このICタグ23の取付位置に関する自由度を向上できる。即ち、自動車への組み付け状態に於いて、相手部材と当接する面にも、上記保持凹部29を設ける事により上記ICタグ23を固定する事ができる。その他の構成及び作用は前述した第1〜4実施形態の場合と同様である。
(第6実施形態)
図10は、本発明の第7実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示している。本実施形態の場合には、ICタグ23を、静止輪である外輪6の軸方向内端部に芯金49を介して固定された樹脂製カバー48の内周面に固定している。このカバー48には、軸方向一端側に延出する芯金49が一体成形されており、芯金49が外輪6の軸方向内端部の内周面に嵌合固定される。また、カバー48は、有底円筒状に形成されており、エンコーダ20と対向する底部の一部にセンサ孔48aが形成される。さらに、カバー48の内周面には、芯金49と軸方向において重ならない位置で、ICタグ23が接着剤を介して取り付けられている。
ICタグ23の履歴情報は、車体側に設けられたデータ受信機28aによって読み取られる。なお、上記実施形態と同様、ICタグ23からの履歴情報とセンサ孔48aに取り付けられる図示しない回転速度検出センサの検出信号とを組み合わせて、データ受信機28aで読み取ってもよい。
この様に構成する事により、上記カバー48により外部空間と遮蔽された密閉空間内に上記ICタグ23を固定する事ができる。この為、雨天走行時等に於いても、このICタグ23に、路面から巻き上げられる泥水や小石等の異物が衝突し、このICタグ23が損傷する事を有効に防止できる。その他の構成及び作用は上述した第1〜第5実施形態と同様である。
また、図11は、本実施形態の変形例に係る車輪支持用軸受ユニットを示している。
この変形例では、ICタグ23は、樹脂製カバー48の円筒部分にICタグ23を囲むようにカバー48と一体成形されている。この場合にも、雨天走行時等に於いて、このICタグ23に、路面から巻き上げられる泥水や小石等の異物が衝突し、このICタグ23が損傷する事を有効に防止できる。また、ICタグ23を別途、接着剤等の固定手段を利用して固定する必要がなく、容易に設置することができる。なお、樹脂製のカバー48は、ICタグ23aのように、カバー48の底部部分でICタグ23aを囲むようにモールディングにより一体に形成してもよい。
(第7実施形態)
図12は、本発明の第7実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示している。本実施形態の場合には、ICタグ23を保持する保持部材60を回転輪であるハブ40の軸方向外端部に固定して、車輪支持用軸受ユニット5bのトレーサビリティの向上を図っている。車輪支持用軸受ユニット5bの全体構造等、その他の部分の構造及び作用は、前述の第4実施形態の変形例に示した駆動輪用のものと同様であり、同一符号を付して、重複する説明は、省略若しくは簡略化する。
本実施形態の場合、ICタグ23を保持する保持部材60は、軸方向一端部にフランジ60aを有して環状に形成されており、この保持部材60の外周面をハブ本体42の円筒部18の内周面に、フランジ60aが円筒部18の軸方向外端面と当接するまで絞まり嵌めで嵌合させる。また、ICタグ23は、接着剤24によって保持部材60の内周面に固定されているが、保持部材60を樹脂製として、ICタグ23を囲むようにモールディングにより一体に形成してもよい。
駆動輪用の車輪支持用軸受ユニット5bにおいては、等速ジョイント50をハブ40と締結するためのナット53をハブ40の軸方向外端部に設ける必要がある。しかしながら、この場合、従動輪用の車輪支持用軸受ユニット5aのように遠心力の掛からないハブ40の中心線近傍にICタグ23を配置することができない。この場合、ハブ40の中心線から離れた平面部か遠心力を受けやすい円筒部18の内周面にICタグ23を強固に固定する必要があるが、この円筒部18は形状や加工上の制約が大きい。
従って、上記のようにICタグ23を保持部材60に固定した後、保持部材60をハブ本体42の円筒部18に絞まり嵌めで嵌合することで、ICタグ23を強固に固定することができ、上記ICタグ23の損傷防止と脱落防止を有効に図れる。また、保持部材60は環状に形成されているので、保持部材60がナット53と干渉することなくハブ40に固定される。その他の構成及び作用は前述した第1〜6実施形態の場合と同様である。
尚、本実施形態の変形例として、図13に示すように、保持部材61は軸方向外端部に内向きフランジ61aを有して環状に形成されてもよく、円筒部18の軸方向外端面と内向きフランジ61aが面一になるようにして円筒部18の内周面に絞まり嵌めにて嵌合させてもよい。これにより、内向きフランジ61aが、雨天走行時等に於いて、このICタグ23に、路面から巻き上げられる泥水や小石等の異物が衝突し、このICタグ23が損傷する事を有効に防止できる。
或は、本実施形態の保持部材は、その円環部内周面と底部のいずれかにICタグ23が固定されるように有底円筒状に形成されるものであってもよい。
また、本実施形態の他の変形例として、図14に示すように、保持部材62は、軸方向内端部に内向きフランジ62aを有して環状に形成され、等速ジョイント50にハブ40を取り付ける際に、この内向きフランジ部62aを円筒部18とスプライン部41との間の平坦面63にナット53で挟み込んで、保持部材62をこの平坦面63に固定するようにしてもよい。
但し、図14に示すような車輪支持用軸受ユニット5bの場合、ICタグ23の取り付け作業は、駆動輪用軸受ユニット5bを等速ジョイント50に取り付ける現場で行われる必要があるので、ICタグ23が予め取り付けられた図12や図13に示す駆動輪用軸受ユニット5bの方が上記現場での作業が少なくより好ましい。
さらに、本実施形態の他の変形例として、図12や図13に示すICタグの取り付け方法は、従動輪用の車輪支持用軸受ユニット5aにも適用可能であり、例えば、図15に示すように、保持部材60は、ハブ本体8の円筒部18の内周面に絞まり嵌めにて固定することができる。
また、保持部材60,61は、図12や図13に示すように環状に形成されてもよいし、或いは、有底円筒状に形成されてもよく、この場合、ICタグ23は、有底円筒状の保持部材の内周面或いは底部に取り付けることができる。
(第8実施形態)
図16は、本発明の第8実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示している。本実施形態の場合には、ICタグ23を保持する保持部材である樹脂製のキャップ70を回転輪であるハブ40の軸方向外端部に固定して、車輪支持用軸受ユニット5bのトレーサビリティの向上を図っている。車輪支持用軸受ユニット5bの全体構造等、その他の部分の構造及び作用は、前述の第4実施形態の変形例に示した駆動輪用のものと同様であり、同一符号を付して、重複する説明は、省略若しくは簡略化する。
本実施形態の場合、キャップ70は、有底円筒状に形成されており、その円環部の中間部に外向きフランジ70aを有して、このキャップ70の外周面をハブ本体42の円筒部18の内周面に、外向きフランジ70aが円筒部18の軸方向外端面と当接するまで絞まり嵌めにより嵌合させる。また、ICタグ23は、接着剤24によってキャップ70の底部である軸方向外端面中心部に固定されている。
この様に構成する事により、外部装置28は、第6実施形態のような、ICタグ23が軸方向内端部寄りの樹脂製のカバー48に固定される場合に比べて、ICタグ23からの履歴情報を授受しやすくなる。また、等速ジョイント50のねじ軸52にナット53を締結する際に、キャップ70を一時的に取り外す必要があるが、反面、キャップ70をナット締め機の書き込み機にセットしないと締結できないようにすれば、ナット53の締結トルクもICタグ23に確実に書き込むことができる。
また、ICタグ23は、キャップ70の底部中心部に固定されているので、ICタグ23に作用する遠心力の影響を小さく抑えられ、ICタグ23がハブ40から脱落する事を有効に防止できる。その他の構成及び作用は前述した第7実施形態の場合と同様である。
なお、本実施形態の変形例として、図17に示すように、ICタグ23は、キャップ70の底部である軸方向内端面中心部に固定されてもよく、或は、ICタグ23は、キャップ70の円環部内周面に固定されてもよい。また、図18に示すように、ICタグ23は、キャップ70をモールドする際に、ICタグ23を囲まれるようにしてキャップ70と一体に形成されてもよい。これにより、ICタグ23を別途、接着剤等の固定手段を利用して固定する必要がなく、容易に設置することができる。
尚、本発明に用いるICタグの種類は特に問わないが、ICタグを、高炭素クロム軸受鋼等の鋼製のハブ、外輪等に固定する事に鑑み、磁性を有する金属の影響を受けずに外部装置との間で正確な無線通信を行なえる、金属対応型のICタグが、好ましく使用できる。又、ICタグの固定方法は、接着剤を用いた接着固定に限定されるものではなく、ろう材を用いたろう付け(ハンダ付け)により固定しても良い。又、ICタグの表面を接着剤により覆わずに、このICタグの表面にラミネート等の防水加工を施しても良い。
また、本発明の上記実施形態は、実施可能な範囲において、適宜組合わせて適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 本発明に使用する一般的なICタグを示す模式図。 第1実施形態の変形例に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 第3実施形態の変形例に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 第4実施形態の変形例に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 本発明の第6実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 第6実施形態の変形例に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 本発明の第7実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 第7実施形態の変形例に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 第7実施形態の他の変形例に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 第7実施形態のその他の変形例に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 本発明の第8実施形態に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 第8実施形態の変形例に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 第8実施形態の他の変形例に係る車輪支持用軸受ユニットを示す断面図である。 従来構造の車輪支持用軸受ユニットの1例を示す断面図である。
符号の説明
1 ホイール
2 ロータ
3 ナックル
4 支持孔
5、5a、5b 車輪支持用軸受ユニット
6、6a 外輪
7 結合フランジ
8、42 ハブ本体
9 内輪
10、10a、43 ハブ
11、44 小径段部
12 かしめ部
13a、13b 外輪軌道
14a、14b 内輪軌道
15 転動体
16 保持器
17 取付フランジ
18、18a 円筒部
19 スタッド
20 エンコーダ
21、21a、21b、45、48 カバー(保持部材)
22 回転速度検出センサ
23、23a ICタグ
24 接着剤
25 ICチップ
26 アンテナ
27 ICタグ基板
28 外部装置
28a データ受信機
29 保持凹部
41 スプライン孔
49 芯金
50 等速ジョイント
53 等速ジョイント取付用ナット
60、61、62 保持部材
63 平坦面
70 キャップ(保持部材)

Claims (2)

  1. 静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止輪と、
    外周面の軸方向外端寄り部分に車輪を固定する為の取付フランジを有するとともに、前記静止側周面と対向する回転側周面に前記静止側軌道と対向する回転側軌道を有し、使用時に回転する回転輪と、
    前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、
    を備え、前記回転輪の軸方向外端部に車輪を外嵌する為の円筒部が設けられた車輪支持用軸受ユニットに於いて、
    該車輪支持用軸受ユニットに関する情報を記憶するICチップと、
    該ICチップを保持し、前記回転輪の軸方向外端部に固定される環状の保持部材と、
    をさらに備え、
    前記保持部材が、車輪を外嵌する為の前記円筒部の内周面に嵌合されて固定される事を特徴とする車輪支持用軸受ユニット。
  2. 静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止輪と、
    外周面の軸方向外端寄り部分に車輪を固定する為の取付フランジを有するとともに、前記静止側周面と対向する回転側周面に前記静止側軌道と対向する回転側軌道を有し、使用時に回転する回転輪と、
    前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、
    を備え、前記回転輪の軸方向外端部に車輪を外嵌する為の円筒部が設けられた車輪支持用軸受ユニットに於いて、
    該車輪支持用軸受ユニットに関する情報を記憶するICチップと、
    該ICチップを保持し、前記回転輪の軸方向外端部に固定される環状の保持部材と、
    をさらに備え、
    前記保持部材が、車輪を外嵌する為の前記円筒部の平坦な内底面にナットで固定される事を特徴とする車輪支持用軸受ユニット
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